巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

『今』と『未来』を照らす旅路へ…-IDOLY PRIDE Zepp Tour 照らすに寄せて。

 俺は、あの10人をもしかしたら見くびっていたのかもしれない…


そんなインプレッションを、『IDOLY PRIDE Zepp Tour 繋ぐ in Sapporo』が終演した後で徹底的にきっちりと痛感させられた。ただし…俺はこの公演には参戦していない者。で、ある方から終演後DMを頂きLIVEのセットリストを教えていだだいた。その節は本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

そのセットリストの楽曲だが、Tourの最中という事もあるし、知りたくないという方が、万が一このド辺境に存在しておる怪文書Blogにうっかり足を踏み入れないとも限らないので、ここでの言及は避けさせてもらう。そこに触れないであのLIVEを評すと……

 ここに至るまでの軌跡で『IDOLY PRIDE』というコンテンツが培った経験。その軌跡を彩る様に生まれた楽曲たちと、楽曲に血を流す10人のPRIDEと生き様。まあここまでは、Zepp Tourが開催される前のLIVEでも証明を続けて来れたモノだ。参戦された方の感想を総評すると、激熱でクッソ楽しかったLIVEだったと言う。ちなみに『10人』とはキャラクターのサニピとキャスト側のサニピの事。

その激熱でクソ楽しい世界観を創造した最大の要因になったと思えるのが、楽曲のセットリストではないだろうか。誰が主導して決めていったのかはこの時点では分からない。もしかしたらTourが無事に全公演終演してから明かされるのかもしれない。

 故に、コレは俺の勝手な推測(&妄想)でしかないのだけれど……彼女達、もしくは運営が、このTourで伝えたい本気の想いとPRIDEを代弁した一つのテーマを主軸に据えた。そのテーマって何なんだ?という事だが、俺は10人の『今』の全身全霊を証明して『未来』へ繋ぐモノだと勝手に解釈した。それがサニピが伝えていきたい本気の想いとPRIDE。

彼女達があのLIVEで謳った全ての楽曲に説得力を持たせた。それは、意味のあるセトリじゃないとサニピの10人が全身全霊を懸けて戦えなかったから。だからセトリを知って、俺は自分の見立ての甘さに打ちのめされた。彼女達は、過去に囚われずに、ずっと遙か遠くの高みを見据えて駆けだそうとしていたって。

 このTourは、これまでのアイプラLIVEとは明らかに違う。サニピと月ストだけでゴールテープを切らなきゃいけない戦い。公の場で発言はされていないが、サニピも月ストも『勝負を懸ける』『自分達が先頭を切りコンテンツを引っ張っていかなきゃならない』と本気でそう考えているのだろう。物語を経ていくごとに成長をしていくキャラクター達に置いていかれるワケにもいかないという想いもある。

彼女達の想いとPRIDEの方が、こちらの想像を遥かに上回っていた。しかも圧倒的なスピードと勢いで。冒頭で言及した様に、俺はそのスピードと勢い…いや、覚悟を見くびっていたかもしれない。

 

 で、話は変わって……月ストの事を好き勝手に語ってみようと思う。
月ストのキャストの子達(ミュージックレイン3期生)は、Tourで全国を巡るのは初体験だと聞く。即ち、彼女達にとっても未知の挑戦になる。

 

 

 耳の痛い話になるが、コレは自分にとって避けて通れない事なので書かせてもらうが……サニピ、トリエル、リズノワ、スリクス、長瀬麻奈。そして、月ストのキャスト陣を見回していくと、どうしても表現者の『格』で月ストの五人は一番下に見られているのが現状としてある。キャリアと経験、知名度の差で見ると嫌でも実感させられる。それは、外から見ている自分が感じている以上に痛感されているのが月ストの五人だと思う。

でも、彼女達は、そんな声に真っ向から戦い続けてきた。それは、月ストのアクトを直なり映像で観た方、更に言えば、日々荘3号館に参戦された方なら、俺の言ってる事に共感してもらえると思う。最初から強い者なんていない。強いから戦うのではなく、戦って来たからこそ強くなれるのだと。徹底的に打ちのめされて心が折れそうになったのは一度や二度じゃない。時には自分のチカラではどうにもならないこともあったはず。

それでも、この10人は前だけを見てここまで戦い続けた。俺が、月ストのアクトを観て何か殺気染みたモノを感じてしまうのはそういったバックボーンを勝手に感じてしまうからだろう。それが月ストのPRIDEの証明なのかもしれない。弱さを自覚して戦わなければ道は拓けない事を彼女達は実感されている。

 月ストのTourのタイトルには『照らす』という言葉が銘打たれている。光が当たって輝く。誰かに光を当てる意味でもある。それは、10人がこれまでより輝く事でもあるし、10人の生き様とPRIDEに何らかの光を見出す人だっている。そして、月ストの『未来』も照らす。この解釈に正解はないでしょうが…そういう意味を見出さずにはいられないのだ。きっと、サニピ同様に、魂が圧倒される素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる事でしょう。


 10人が全身全霊を懸けて、きっちり戦い『今』の月ストを証明して未来に繋げるのは勿論大事な事。でもそれ以上に、月ストのみならずサニピも含め、全員誰一人として欠ける事無く、この未知のTourという戦いを無事に終えて揃って未来の刻へ駆けて行って欲しいと願い、筆を置かせて締めさせていただきます。