巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #58 恋心 ああ無情

 



 恋心 ああ無情/小美山愛×赤崎こころ×鈴村優×奥山すみれ×kana


 初出は2023年7月16日に開催された『IDOLY PRIDE VENUS PARTY THE FIRST』DAY2。
音源は本曲単体での配信リリースに、アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album [chronicle] 』に収録されたグループの垣根を越えた特別ユニット楽曲で、ユニットメンバーは、TRINITYAiLEの鈴村優と奥山すみれ。LizNoirの小美山愛と赤崎こころ。ⅢXのkana。

そして本曲は、LIVE『VENUS PARTY The First』における目玉となっていた、トリエル、サニピ、月スト、franのソロ楽曲……と、予告無しでの新曲初お披露目バーゲンセールの締めを飾った楽曲でもあった。本曲が披露される前にボイスドラマが流れてこのメンバーだと知った時は、コレ混ぜていいヤツなのか?混ぜるな危険って言葉を知ってるのかとwwwwwえらく狼狽したのを憶えている。

優、すみれ、愛、こころ、kanaに共通しているのは、グループのセンター&リーダーではない者達。それと、他の事務所(バンプロダクション・プレタポルテ)から星見プロに移籍して来た外様といった者達でもある。そういった子達だからこそ歌える楽曲になっているのかと思える。


 楽曲タイトルに銘打たれている『恋心』や、歌詞を読んでみると本曲は恋愛模様や恋の駆け引きをテーマにした楽曲というインプレッションで良いと思う。それとはまた別で、センタ―ではない者達が星見のマネージャー(牧野)に対してそれぞれが「私をもっと見て欲しい!!!!!」といった承認欲求をアピールしていく魂の叫びを表す楽曲でもあると感じた。自分の抱いたインプレッションとしては後者の方が強かったりする。

そう感じられた要因としてあるのは、優、すみれ、こころ、愛、kanaがこれまでに辿って来たアイドルとしての軌跡に他ならない。前述でも触れたが、この五人は他の事務所から星見に移籍して来た子達。そして、ある子は星見のマネージャー(牧野)に対しての印象をこう語っている。

 

 

 ―こんなに家族みたいに接してくれる マネージャーさんは初めてです!

 

 

 この言は、ゲームのホーム画面や交流モードにて語られる奥山すみれの言葉。彼女以外の子が牧野に対してどう思っておるかは分からんが……彼のアイドルに寄り添って徹底して支えようとする姿は、外から入って来た五人にとって彼は未知で異質な存在だったのではないだろうか。そんな彼に人として惹かれていったのだと。

ただ、この五人はグループのセンターじゃない。とは言え……彼は立場とかで接し方は変えていなくて分け隔てはしていない。彼女達もそいつは理解しているが、それでもやっぱり自分だけを見てもらいたい、認めて欲しいってのは自然なモノではないだろうか。

未知で異質な存在である牧野に対して、五人は好意を抱いて接して来る。(好意が恋愛感情込みなのかどうかはいろいろな解釈があるだろう)どうでも良いと思った人へは当たり障りない接し方をするだろうから。優、こころ、kanaはそういう所はドライでシビアだと勝手に思っておる。


 メンバーの性格と個性もまた面白い組み合わせだと思える。(あくまでも著者の印象だが…)曲者・食わせ者感のある優、こころ、kana。生真面目で純粋なすみれと愛。対照的な性質の者達が関わっている事なのか曲調の方も、キュートさがベースになっているがどこかトリッキーさがあり、強烈に聴覚に纏わりついて得も言われない中毒性へ昇華していく。 

キュートさと同居しているトリッキーさは、五人が牧野に対して試みてるアプローチを表していると解釈している。直向きに頑張る子、からかって煙に巻く様な行動と言動をとる子、あえて横柄な態度を取る子……そのアプローチは様々で一筋縄じゃない。

 曲者揃いなこの面子がごく普通の楽曲なんて謳うワケがなかった。
本曲が聴覚に纏わりついて離れない中毒性の高い変態楽曲の域まで昇華出来たのは、楽曲自体の持っているチカラがあればこそだが、そいつを引き出したのは紛れもなくグループのセンターではない、優、すみれ、こころ、愛、kanaの意地とPRIDEなのかもしれない。何かをひっくり返そうとする者のエネルギーってのはもの凄い熱量を持っているのだから。


 

 

 

DayRe:楽曲ライナーノーツ#2 Happy Bubble Party

Happy Bubble Party/DayRe:

 

 

 

 初出は、原初(デビュー)の楽曲となった『DeaRy Days!』と同様、ミュージックレイン3期生 ユニット名&デビュー曲お披露目会』。その場で2ndシングルとなる本曲のデジタルリリースも告知された。(リリース日は6月6日)

ちなみに現時点(2025年6月21日時点)までで、音源は1stシングル『DeaRy Days!』と同様デジタルリリースのみとなっている。


 清々しい爽快な大空を彷彿させ、未来の刻への期待感と希望に満ち溢れた“THE デビュー曲”と評するに相応しい『DeaRy Days!』とは雰囲気をガラッと一転して、本曲はポップ&キュートさを強く前面に押し出したキャッチーな曲調。偏見の域だがこういう楽曲は俗に言われる『LIVE映え』(盛り上がれる系統)する楽曲。

もう、タイトルを聞いた時点で盛り上がる系統な楽曲だろうと思ってはいた。『Happy』と『Party』が銘打たれている楽曲で鬱積した暗い楽曲には絶対にならないだろうとwwwそれと、『Bubble』(泡)が意味しているのは炭酸飲料の泡が弾ける事だそうな。これもまた楽しく盛り上がれる要素だと認識させてくれる。


そんな楽しく盛り上がれる楽曲について五人はこう評されている。


 橘さんは、歌詞も「パチパチ」とか親しみがありキャッチーなフレーズが詰まっていて、みんなとコールや踊りで盛り上がれる楽曲と力を込めて語る。

 相川さんは、遊び心がたくさん入っている詰め合わせボックスみたいな楽曲で、LIVE映えする楽曲をずっとやってみたくて、今後のLIVEでどんな風に楽しんでもらえるか楽しみだと未来への希望を滾らせる。

 宮沢さんは、主の音のみならず後で鳴っている音も面白く、様々な音が入ってそれに合わせた振りをやっていて余す所無く楽しめる楽曲だと独自の感性から発せられた違う面での楽しみ方を説かれた。

 夏目さんは、とにかく面白い振付がたくさんあって、LIVEでは私たちの表情にも注目して気を抜かずに観て欲しいまばたき禁止な楽曲だと愉快に語られた。

 日向さんは、ポップでキャッチーな感じがすごくかわいくて、「祭りソング」という感じで楽しく遊べる楽曲だと嬉しそうに語る。


 楽曲のテイストから感じ取れるインプレッションやメンバーの声にもある様に、本曲の一番の魅力としてあるのはとにかくキャッチーな楽曲である事だ。キャッチーという言葉は、人の気を惹きやすくて記憶に残る魅力的な様を表す意味がある。楽曲を評する際には、メロディやフレーズがすぐに覚えてしまえる様なケースで使われる。この覚えやすいってのが本曲のキモになっているのだろう。

なおかつ、メロディやフレーズがとっつき易いからこそ、振り切ってはっちゃけられる変態性も備わっているのも本曲の持つ面白さに繋がっていて、原初の楽曲『DeaRy Days!』と対照的なテイストなのも本曲の魅力をより引き立たせるものだと。

 あくまでも個人の主観であるが……『DeaRy Days!』では、橘さんと相川さんの歌声が『動』の要素を持つ明瞭で溌剌した力強さ、一方で宮沢さんと夏目さんの歌声は『静』の要素を持つ柔和だけれど芯の強さを感じられる。そして日向さんの歌声は『動』と『静』とのバランスを絶妙に保っていく所が大きな特徴だと思っている。

で、本曲『Happy Bubble Party』ではどうなのか?という事だが……コレは始めから歌い終わりまで徹底されてとにかく楽しむんだ!という『動』と『陽』の気を漲らせた五人の歌声が響いて来る。途中の「Bubble! Bubble! Bubble! Bubble!」のフレーズがとにかく強烈。前述でも触れた『キャッチーさ』によって聴覚にいい意味で纏わりついて離れない中毒性まで備わっている。

 彼女達五人と言えば、『IDOLY PRIDE』で歌われる楽曲の印象が強い。そこで歌われる楽曲の系統はスタイリッシュでクールなテイストの楽曲が主になっていて、本曲の様な圧倒的な楽しさと可愛らしさに振り切った変態楽曲を歌う事は、彼女達にとっても未知の挑戦であり新たな魅力を引き出させるものだろう。

本曲が変態楽曲と言われる所以は(ちなみに自分が勝手にこう評してるだけだがww)、曲の展開がとにかく早い。テンポ自体もまあ早い部類な楽曲だからってのもあるが……例えるならば、コース料理を食していて、まだ前の料理を食べてる最中なのに、次から次へと皿が運ばれていく様な感じか。じっくりと咀嚼して呑み込んで余韻に浸る暇も与えてくれないのだ……

本曲は、いろいろ考えるのでなく……単純にメロディと五人の歌声に耳を傾けて感じるままに楽しむのが一番いいのだと思い知らされた。それとLIVEでは、五人の表情や所作を凝視して刻み込んで視覚でも徹底的に楽しむのだと。


 しつこく繰り返すが……本曲は原初の楽曲『DeaRy Days!』とは対照的なテイストの楽曲。感じるエモーショナルの高低差で高山病に罹ってしまうのではというLEVELの変貌っぷりを魅せ付けてくれた。ホント勘弁してほしいwwwwwってのが本曲を初めて聴いた際のインプレッションだった。

本曲のチャームポイントを五人が各々の感性で語られていたが、最も重視して一致していたのは『自分達だけじゃなくてみんなで一緒に盛り上がって楽しむ』という事。誰も置いて行かずに寄り添っていこうという彼女達の心意気があった。コレがブレたら本曲にきっちりと血は流れない。

 それは、本曲を聴いた者全てを楽しませてやろうという気迫が宿り、応えて歌う五人の弾んだ歌声と所作に表れる。根拠や確証は全くないが……本曲もまたもっと化けて進化と深化が出来る可能性に満ちている。歌い継がれて欲しいしそれに値する素晴らしい楽曲だ。

 

 

 

アイプラ楽曲ライナーノーツ #57 CHOOSE ME CHOOSE ME

 

 

 CHOOSE ME CHOOSE ME/fran

 

 初出は2023年7月16日に開催された『IDOLY PRIDE VENUS PARTY THE FIRST』DAY2。
音源は本曲単体での配信リリースに、アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album [chronicle] 』に収録された『ⅢX』のセンター(リーダー)・fran(CV:Lynn) のソロ楽曲。

いつかは彼女(山d…ぢゃなくfran)のソロ楽曲が来るだろうとは思っておったが、またもやTRINITYAiLEの天動瑠依とLizNoirの神崎莉央を差し置き、franのソロ楽曲が先に発表された事は本当に予想外で驚きを隠せなかった。

 曲調は、彼女(fran)が所属するスリクス楽曲を彷彿させる低音域を効かせたダンスチューン系の楽曲。加えて行進曲(マーチ)の様な力強さや勇ましさも感じられて、シンプルに評すると『格好いい』楽曲に仕上がっている。

山d…もとい、franを演じるLynnさんは演じていての発見やより好きになったところについてこう語っている。

 

 

 franちゃんは見た目の雰囲気から「何でもできる、完璧な人なのかな」と最初は思っていたんですが、苦労して、失敗して、そこからはい上がってきた分、泥臭い部分もあって。

演じていくうえでもギャップがどんどん出てきて、最初の印象よりも「なんだ、この子、かわいい子なんじゃん」と私自身も思うようになりました。

マネージャーさんたちもきっとそういう一面を見て、徐々に親近感が湧いているのかなと思います。


 出典:LAWSON presents IDOLY PRIDE VENUS PARTY The First パンフレット

 

 

 Lynnさんのコメントにもある様に、franのパブリックイメージとして目立つのは『完璧でいて隙がない強い人物』といった所か。歌詞にある「完璧でいたいモノ!どんな時も」や「曖昧で居たくないそんな時も」はfranの貫き通す『我』とPRIDEが表れている様に感じられる。

一方で、ストーリー本編やカードストーリーなどで描かれる彼女の実直で潔く正直な性格も歌詞に反映されている様に思える。それを含めてfranの言ういついかなる時でも「完璧」であり「曖昧で居たくない」に結びつくのだと。

 そして、本曲の歌詞で自分が面白いと感じたのは、franが感じた表現の世界に対するインプレッション。成程、彼女には表現の世界がこう見えてるのかと唸って膝を叩いた。

インパクトが強かったのは「簡単にいなくなっちゃう」「簡単に終わってしまう世界」という詞と、「天才と謳う世界で誰もが戦い足掻いて」という詞である。これらの詞からは彼女が過去から現在という刻の経過で見て来た表現の世界の無情で理不尽な部分を色濃く表しているのではないだろうか。

おそらくfranは、これまでで多くの『天才』と称されるバケモン人達を見て来たり、競い合ってきたと思う。そんな中、彼女を含め生き残った者もいれば逆にフェードアウトして忘れ去られた者もいる。『天才』だからといって絶対に生き残れる確約が無いのも表現の世界にある理なのだと。そういう世界で戦ってきたfranにとって失敗からの敗北というのに敏感で並みならぬ恐怖を抱く。でも、その恐怖を受け入れ前と上だけを真っ直ぐに見据えて彼女は今もなお戦い続けている。

 Lynnさん曰く、本曲は自分を高める強強曲との事。
その言葉を証明する様に本曲は聴く人の背中を押して魂を奮い立たせる様な『決起の謳』でもあり、franが道を切り拓いて導いていく強さもあり、更には負の感情に苛まれ道を見失いそうになるfran自身を鼓舞する『対話の謳』でもある。

その燃料になってるのは彼女の抱く『夢』と『野心』が血肉になって現在のfranの姿になっていって……スタイリッシュ&クールでアグレッシブなメロディに、Lynnさんの凛とした格好良さと情熱的に歌い上げていく歌声と叩き上げの魂が本曲に血を流していく。
 
 タイトルの『CHOOSE ME CHOOSE ME』は、「叶えてよ」「曝け出せ」「夢見せて」と彼女のありのまま全ての想いと感情を解き放って「私を選べ!」と高らかに吠える。それは偽りの無い本心からの魂の叫びであり、何としても生き残ってやるという執着も楽曲へ宿っている。

表現の世界で生きると決意してから、ずっと彼女はこうやって叫び続け戦って来た様に思えてならない。それは何もせずただ黙って見てる者をすくい上げてくれる…そんな世界なんてどこにもない事を痛感していて、心の蓋を外し意志を示す為に『我』を貫き狂奔してfranが信じる道を往く。それが、彼女の自信とPRIDEへと繋がっていって、最も価値のある強さだと思えるのだ。

 

 
 

 

掛け替えの無いHOME・日々荘3号館への感謝の想いを

 自分があの場所に初めて参戦したのは三年前(2022年)の七月。
その頃は、コロナ過の真っただ中だったけれど、いろいろな制限をかけてようやくイベントが開催できる状況まで落ち着いた頃だったと記憶しておる。



あの場所とは……『日々荘3号館 ~君と夏祭り~』というイベントだった。



 コイツは一体何のイベントなのかをざっくり説明すると……ミュージックレインに所属している、ミュージックレイン3期生(現在はDayReというユニットとして活動)のメンバーである、橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさんの5人がシェアハウスの日々荘の住人という設定で、朗読劇やバラエティコーナー、ミニライブなどに挑戦していく単独イベント。

で、そこから現在に至るまで定期公演という形式でこのイベントは何度も開催されて来た。自分もそこから全部ではないが多くの日々荘のイベントに参戦させてもらった。


 そして、2025年6月7日。日経ホールにて開催された『日々荘3号館~雨のちティータイム』に昼夜参戦して来た。

今回筆を執っているのはその参戦レポ……ではなく、そこでもたらされたある重大発表について書き殴る為である。その報を直に聴いていろいろ感じた事をこれから解き放っていこうと思う。

 

 まず、この世に存在するあらゆるモノには始まりがある。始まりがあるという事は終わりも必ず訪れるもの。コレはどう抗っても絶対に逃れられない自然の理として存在している。コレを踏まえて語っていく。

この日々荘イベントの終盤では、昼の部の告知コーナーにて次回の日々荘開催の報が告げられ、夜の部の終演後でチケットの予約解禁といった流れになっていた。ところが今回は違った形での発表と衝撃の報がもたらされたのである。

 次回の開催は2025年冬で決定しているが詳細な日時は不明。そして……その冬に開催される日々荘をもって定期公演の最終回になり、その後は改装工事と称した中断期間を挟んで不定期開催の形に移行するという事だった。

今年の5月にミューレ3期生の5人はユニット『DayRe:』としてデビューし活動を開始した。
不定期開催へ舵切った最大の要因は、これからはユニットの活動がいろいろ活発になっていくからだろう。前述した様に、始まりがあれば終焉の刻ってのは絶対に来る。開催の機が減ってしまうのは正直寂しい部分ではあるが…コレは前向きな終焉と捉えてちゃんと納得出来る事だったりする。

最初の日々荘が三年前の四月開催だったか。(自分は当時参戦しておらんが……)で、今回で計15回開催されたそうな。(ちなみに一回番外編で#にちにちさんPlaylistってのがあった)勝手な持論だが、3とか5が付く時は一つの節目になると思っている。なのである意味ここで一旦区切って次の段階に進んでいくという所か。

 
 テメエは何様だと言われるだろうが……この日々荘というイベントで5人は多くの掛け替え無いモノを掴んだと思う。その成果がイベントで五人五様の個性が輝いて創造していくまったりしてて良い意味でグダグダとしたアットホームな雰囲気ではないだろうか。

それをどう受け止めるかは各々違ってくるでしょうが、自分としては本当に心地良くて魂がじんわりと温かくなる様なインプレッションを抱いている。コレは、DayRe:の五人にしか創造出来ない雰囲気。これまでに彼女達がちゃんと真摯に向き合い一つ一つちゃんと戦ってこの居場所となるHOMEを守って盛り立てようとした賜物でもある。

 中でも印象深いのは、LIVEパートで歌われた『青いリフレイン』『DeaRy Days!』『Happy Bubble Party』を歌われている時の嬉しさが溢れた歌声と五人の笑顔。これらの楽曲は、彼女達が出演している作品(IDOLY PRIDE)や他のアーティストのカバーじゃなく、五人にしか歌えない五人だけの楽曲。繰り返すが本当にいい顔して歌っていたんだ。

 それと、自分もこの日々荘へ参戦してレポを書かなかったら人生…というと大袈裟だが今とは全然違ったものになっていたのは揺るがない事実だと思っている。ここの現場で知り合えた人もいたし、自分の怪文書を寄稿する話をもらったのも日々荘の参戦レポがきっかけだったりする。どれもこれも素晴らしい巡り逢いの刻で本当に感謝の念は尽きません。

開催の機会は減ってしまうが、日々荘3号館というHOMEがキレイさっぱり無くなるワケじゃない。そして、あの場でやってきて築き上げたモノも無くならない。きっとこれからのDayRe:の助けに絶対なっていくモノばかりだ。そう思っているのは自分だけじゃないと思う。続けられた事は当たり前じゃなくて本当に凄いなと改めて思う。


 最後に……DayRe:の橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさん。五人をずっとサポートして支えて下さったOTONAの皆様。そして……参戦して盛り立てて最高に楽しい雰囲気を五人と共に創造して下さった住人(観客)の皆様に心からの多大な感謝を。


 次の機会……定期公演形式の終焉となる冬の日々荘。その場でいろいろなモノをくれたあの場に最大の感謝とお礼となる『これまで本当にありがとうございました』と『復活の刻を待ってますのでこれからもまたよろしくお願いいたします』と言う為に参戦して楽しみ尽くしたい。


それが、今思っている自分の偽り無い素直な感情。物語は終わりじゃなく続くのである。

 

 

 

エモーショナルとカタルシスの極致 ガールズフィスト!!!!GT ワンマンLive Vol.5 -LAS'T HERO!!!!-参戦レポ

 5月25日。秋葉原CLUB GOODMANにて開催された『ガールズフィスト!!!!GT ワンマンLive Vol.5 -LAS'T HERO!!!!-』に参戦して来た。

 



 今から遡る事……六年前の2019年。『ガールズフィスト』にとって初めてのワンマンLIVEが開催された日がこの日だったという。(会場は違うが)そして……今回のLIVEのチケットが、前売りの段階でSOLD OUTした。当日券込みでSOLD OUTは前にもあったが、前売り段階でのSOLD OUTは初めてだそうな。

昨年からGFを知って現場に来られる人が段々と増えてきて、この前売り段階でのSOLD OUTを成し遂げた快挙に繋がったのは、紛れもなく『ガールズフィスト』というコンテンツに関わる人達が諦めなかったから、戦い続けてきたからこそ成し遂げられた。その事実に感動し胸が熱くなった。


 そんな特別な日のLIVEで感じた事をこれからいろいろと書き殴っていこうと思う。


ちなみに今回のLIVEも期間限定で有料配信されている。当然これから書くレポはそれを全く観ない。あと、動画&写真撮影可のLIVEでしたがこちらについても一切撮影はしてない。自分の脳ミソに残っている記憶を引きずり出して書き殴っていく。

 

 


 Overture 


 ステージには、もうガールズフィストのLIVEで恒例になったと言っても過言じゃなくなったプロジェクタースクリーンが幕代わりとして鎮座している。

開演して、何やら壮大で仰々しいBGMと共に字幕がスクリーンに映し出される。どうやら何かの物語仕立てになっている様だった。この物語のモチーフになっていたのは、太陽、地球、月とガールズフィストのメンバーを照らし合わせた感じか。(メモや映像撮ってないのでざっくりだが……)

おそらく、この物語はある楽曲との関係も盛られていたのかもしれない。そして、その楽曲はこのLIVEの核になっている楽曲でもあったと勝手に思っている。

 月=ガールズフィストメンバー。太陽=メンバーが活力をもらえる数多の要素。地球=現在の刻で彼女達が生きていく世界そのもの……関係性はこういう所か。月が輝けるのは太陽の光を受けて反射しているから。そして、夜の闇を照らして存在をアピールしている。それは表現の世界で生きている彼女達にも当てはまっているのではないだろうか。

 と、これ以上考察していくとそれで記事一本書けるほどのモノになっていくのでここまでに収めるが……このオープニングムービー、ガールズフィストのこのLIVEに懸ける想いと今後に向けての決意表明だったのかと思えてならない。

で、ムービーの締めに今回のLIVEタイトルに銘打たれた『LAS'T HERO!!!!』を四人全員で言ったんだけども……ここまでの息を呑むかのようなシリアスな雰囲気をブチ壊す様な脱力感あるコミカルな言い回しで会場は爆笑の渦に包まれていったwww

 

 


 1.missing you


 勝手な私見の域だが……ガールズフィストLIVEのオープニングアクトに持って来る楽曲は、意表を突く楽曲は持って来ない。意表を突くって意味では盛り上がる系統と逆の沁み入る様に傾聴する楽曲がそれにあたるんだけども、ガールズフィスト楽曲ではそういう系統の楽曲は少ない。

ただ、この『missing you』という楽曲をオープニングアクトに持って来るのはある意味で意表を突かれた感はあった。爽やかで盛り上がれる系統の楽曲ではあるが、最近では激熱で一瞬で滾れる系統のラウドロック系の楽曲を持って来る事が多かったからいい意味で引っかかるものを感じたのかもしれない。

軽妙かつポップな楽曲で盛り上げて会場の雰囲気を作るのは勿論の事、演者(浅見さん、内山さん、奥村さん、八木さん)の調子を合わせて、観客側も楽曲のテイストを感じながらテンションを上げていく。

この楽曲は前述した様に激熱じゃないが盛り上がれる楽曲。一気にテンションが振り切れるワケじゃなく、徐々にアガっていく雰囲気が実に心地良かった。それと同時に、ガールズフィストのLIVEが始まったんだという実感が込み上げて来て感情が昂る。

 あくまでもコイツは自分のインプレッションに過ぎないし根拠は無いのだが……内山さん、奥村さん、八木さんが奏でる音と浅見さんの歌声は力強く弾んでいた様に聴こえた。彼女達も、我々同様……いや、我々以上にこのLIVEを待ち侘びて無事に開幕出来た事の喜びに満ち溢れて、それが楽曲へ宿っていたのではないだろうか。

 

 


 2.Brand New World


 オープニングアクトの『missing you』できっちりと盛り上げてからの……爽快で大空を滑空する様なフライト感が堪らないこの楽曲で繋ぐ。この楽曲のテーマになっているのは、何か新しい事、やりたかったことへのチャレンジを後押しして明るい未来へ向かっていく事だと。

タイトルの『Brand New World』を訳すと真新しい世界。それは、これからガールズフィストがこのLIVEで創り上げていく雰囲気(世界)に通じるモノを感じられ、歌い出しから颯爽と歌い上げる浅見さんのボーカルがその先陣を切って突き進む。何よりも、浅見さんの歌っている顔と真っ直ぐな双眸がこの楽曲の持つ清々しさを際立たせている。

 しかし、LIVEにおいてはその清々しさよりも際立つ部分が勝る。
そりゃそうだろう。会場で音源をただ垂れ流してるワケぢゃないんだ。現場にて、内山さんが笑顔全開でアグレッシブにドラムを叩き、荒々しくソリッドなサウンドを奏でる奥村さんのギター、重厚な低音を奏でつつ、時に溌剌した笑顔とシリアスさといった両極端な表情と躍動感ある八木さんのベース。そこに、浅見さんのボーカルが混じって……ガールズフィストのロックに血が流れて……観客の声というラストピースがハマる。

 そういう過程を経たこの楽曲は、熱さと力強さという新しい要素が加わった。
勿論、このLIVEでいきなりそこまで至ったワケじゃない。LIVEでの披露が積み重なっていって楽曲が成長した何よりの証だった。

 

 

 
 3.君と僕のモノ語り


 この楽曲の詞を綴られた浅見さん曰く、満点の夜空が見える様なキラキラした可愛い楽曲で、キャラクター達が語り合っていたらすぐに刻が経っていって夜になった模様を詞におこしたと。そして、この楽曲の要になっている(と、勝手に思っておる……)のは、タイトルにある『君』と『僕』をどう解釈して受け入れられるかにある。

 自分の中でのLIVEにおいての解釈だが……『君』=観客。『僕』=ガールズフィストだと勝手に思っている。それぞれが抱いて発する想いの相互循環の『モノ語り』を謳っているのだと。

演者は、ステージで渾身のパフォーマンスを魅せる。観客はその姿を見て魂が揺さぶられて感動だったり興奮してその感謝の念を声援に込めて解き放つ。あとはそれが繰り返されて会場の熱気は膨れ上がってLIVEの雰囲気は出来上がっていく。

 キュート&ポップなテイストで盛り上がれる楽曲。でも、彼女達の奏でる音と浅見さんの歌声からより強く感じ取れたのは、魂までも包み込まれる様な慈しみと優しさだった。『一緒』にという詞がその優しさに繋がっていったのか……そこには、このLIVEにおいて誰も置いてけぼりにはしない。

このモノ語りを綴るには『君』=観客の存在と声が必要不可欠なんだと手を差し伸べてた。そんな心意気を四人は演奏と歌声に宿らせた様に思えてならなかったのだ。

 

 

 

 4.Bugging Me!!!!


 ここまでは、ポップなテイストの楽曲で繋いできて『楽しい』雰囲気が会場を制していたが……この楽曲のイントロがかかった瞬間、一気に空気が変化していった。

『僕が僕を壊すんだ』とこの楽曲の詞にあるが、まさにこれまで彼女達がこのLIVEにて創造してきた『楽しい』雰囲気をぶっ壊してまた創造してこちらの魂を囚らえに来る……受けるインプレッションに差があればあるほどその衝撃はデカい。ここまでの楽曲配置の妙に改めて舌を巻く思いだ。それが出来るのもこれまでガールズフィストが積み重ねてきた刻の重さなのだろう。

 メンバーの演奏は更にソリッド&シャープ感は増して、何よりも……ボーカル・浅見春那の貌と双眸の光が一変していた。エモーショナルの暴力でもってこちらを制圧して捻じ伏せる気満々の気が四人から漲っていた。実際、音と歌声が発した波でぶん殴られた様な衝撃を受けたと言っても過言ぢゃなかった。

あの場にいた観客と配信で観ていた人の魂を惹き付けて魅了させて燃え滾らせるには、彼女達の魂に潜んでいる野性と殺気を解放しないといけなかった。じゃないとあの迫力と熱気は出せない。そして、こちらもそいつ(四人の野性&殺気)に呑まれ無い為には、こちらも持ってる熱を滾らせ声を張り上げて真っ向勝負を挑む。

 演者のパッションと観客のパッションが全力でぶつかった。その結果は、全力で楽しんで滾って頭振り過ぎて首が逝きかけたと伝えておく……

 

 


 5.Shining Ray ~暁光~


 LIVEはMCを一旦挟んで次のブロックに移行。これまたイントロかかった瞬間に『ピクッ!』となる感覚を抱いた。どこか斜に構えて不穏感ある重低音と、メタルチックでスタイリッシュなサウンドは勿論素晴らしいの一言でこちらの熱をより滾らせてもらえる。

だが、このアクトの真骨頂になっているのは、浅見さんの変幻自在の表現力がもたらした場の制圧力。コレは音源での彼女の歌声からは感じられないLIVEという場でしか体験できないモノで、いつからかは憶えておらんのだが……この楽曲を謳う彼女の姿に目を奪われてしまうようになっていった。当然、今回のLIVEでもそうなっていた。

 前述したメロディの強烈さに全く引けをとっていない浅見春那の表現力と存在感の強さ。
何よりも際立っていたのが、低音域の歌声に纏っていた色香と立ち振る舞い方の格好良さ。それだけで?と思われるかもしれないが……本当にそれだけであの場をきっちりと制圧して魅了させて聴き惚れさせた。

 繰り返しになるが……改めて、浅見春那の表現力&存在感がヤバいと思い知らされた。

 

 


 6.ONE'S OWN


 『Shining Ray ~暁光~』の余韻に浸りきっている所にこの楽曲のイントロが間髪入れずに流れた瞬間、変な笑いが込み上げ身体の震えが止まらんかった……

一応言っておくが……この笑い(嗤い)はバカにしている類のヤツぢゃなくて、もう万策尽きた時に出てくる『はは、何だコレwwww』って全面降伏の意味のヤツだったりする。

 この楽曲も、ワーナーミュージックに移籍してからのガールズフィスト楽曲の主軸となっているラウドロック系のモノで観客もイントロの時点から最高潮に盛り上がっていく。火を点けてそこに追加の燃料をくべて更に燃え滾らせたという所か。まあ、言わずもがな会場の雰囲気ってのはアホみたいに盛り上がって熱かった(言い方選べ……)

 その熱に負けじと、彼女達のパフォーマンスもまた一段と激しさを増していく。当然ながら、この楽曲自体が激熱テイストってのもあるんだが、披露を重ねていった過程を経て楽曲が進化した事でもあるし、ここまで『我』を思いっきり曝け出してもちゃんと観客は受け止めてくれる信頼感があって踏み込んでいってるのかなと。

 

 


 7.鵞掌草 -GASHOUSOU-


 『ONE'S OWN』やったらこの楽曲も続けてくるよねって。この二曲の関係性は『番い』(つがい)の関係だと思っておる。互いに独立している楽曲なのは当たり前だけども、連続して聴くとより楽曲の世界観に浸れる様に思う。ちなみにこの楽曲を先に聴いてもこの関係は変わらない。

 
 ……んな事思ってんの俺だけかもしれんがwwww


 『解き放て 感情感覚全て』とこの楽曲の詞にある様に、ステージの四人と観客はありとあらゆるモノを解き放ってこのアクトを全身全霊で楽しんだと言っても過言じゃなかった。『ONE'S OWN』の時も激熱で異常に盛り上がっていたが更に熱気が増した。

直に演奏と歌を聴く、パフォーマンスを観ると言うよりも、会場全体が融合していくエンターテインメントのカタチ。音源のみをいくら聴き込んでいてもこの熱気と興奮には絶対敵わない。

ハッキリ言ってしまうと現地は異常な雰囲気だった。ただ、その異常な熱気と興奮こそが今この刻のLIVEに参戦して楽しんでいるという実感をさせてもらえるのだと。

 

 


 8.拝啓、少年よ(Hump Backカバー)


 ここからは、ガールズフィストLIVEではお馴染みのカバー楽曲コーナーに。
この楽曲は過去のLIVEでも披露して来た楽曲。(昨年ぐらいからか。回数は忘れたが……)

清々しいまでのどストレートなメロディと歌詞が沁みる様に刺さって来て奮い立たせてもらえる楽曲で、原曲のボーカル・林萌々子さんの歌声は明瞭感と熱さを併せ持つ。コレは浅見さんの歌声と通じる様にも感じられた。浅見さんとこの楽曲との相性は良い方なのだろう。

 原曲のテーマになっているのは、壮大な夢を抱いていた青春時代の記憶。
ただ、現実という無慈悲で理不尽なモノに阻まれて挫折に至って、いつしか抱いた壮大な夢を魂の奥へと引っ込めてしまう。それはガールズフィストの軌跡と通ずる要素もあった様に思ってしまう。.

でも、この楽曲の真髄は、俯いて生き続けるのではなく、顔を上げて前に突き進む気概を謳う楽曲……即ち『アンセムとなる楽曲なのだと。

 

 負けっぱなしくらいじゃ終われない


 遠回りぐらいが丁度良い


 ―Hump Back『拝啓、少年よ』より引用

 

 ラストのフレーズを謳う浅見さんの力強く明瞭で潔い歌声に魂は揺さぶられて感動へと至った。
それは、このフレーズとガールズフィストのここまでの生き様との繋がりが強いモノだと感じられたからなのかもしれない。

 

 


 9.unravel(TK from 凛として時雨カバー)


 原曲は『凛として時雨』のボーカル&ギター担当のTK氏のソロ名義『TK from 凛として時雨』による楽曲。ちなみに自分はこの楽曲を全く知らなかった。ただ、全く知らないって事は原曲とカバーされた時の比較が出来ない事がいい意味で作用して彼女達のアクトを集中して観られる。

と、まあ……集中して観られるってのは良かったんだが、あまりにクリアな状態で観て感じたのは、とにかく浅見春那の表現力がヤベェっていうインプレッションが脳ミソを支配して思わず声を漏らした。それはこれまで彼女を観て初めて見た新しい表情でもあったんだ。

 特に、サビでの歌声が本当にヤバかったのよ……悲痛で鬼気迫るモノ。いや、あれは抑えきれない鬱積された挙句の果てに行き場がなかった狂気の感情を曝け出したのだろう。彼女の狂気に魂が囚われ圧倒されて息を呑む事しか出来なかった。

それは、表現者・浅見春那としての狂気的な部分であった。あと、一人の人間としての浅見春那の抑え込んでいた狂気がLIVEというある種の極限状態の場で解放されたのだろうか。

 明確な正解ってヤツは我々がいくら熟考して語っても出て来ない。
それは当然だろう。浅見さん自身も出そうと思ってあの狂気の感情を出せたとは思えない。前述したLIVEという場の極限の雰囲気やこの楽曲が持つメッセージに彼女の魂が引っ張られて解き放たれたモノと勝手に思っておこう。

 

 


 10.夢見たサマーバケーション


 LIVEの方も中盤戦という所か。夏をテーマにした底抜けに楽しいこの楽曲で雰囲気を転換させていく。初めて音源を聴いた時からLIVE映えする楽曲といった確信を抱き、実際にこれまでのLIVEを経てどんどん進化を遂げていった楽曲。勿論、この進化は現時点で終わりじゃなくてこれからもっと進化していくのだと。

 夏をテーマにした楽曲ってのは多く世間に溢れているが、本曲の面白い要素は夏本番のテンションの高さは当然ありながらも……夏を待ち侘びる様子と夏の終わり際に感じられる去り行く刻を偲む様なノスタルジーとセンチメンタル感も感じさせる贅沢なもの。

単純に脳ミソのネジを全部緩めて楽しめるし、複雑に移ろう刻の流れに身を任せて楽しむ事も出来る懐の深い楽曲だなと。

 肝心のアクトの方だが、彼女達の演奏と歌声は情熱滾るテイストもありつつ……ノスタルジー&センチメンタルな叙情的要素も感じられた。コレは人それぞれの感覚なのでどうとも言えないが、この楽曲は情熱と叙情のバランスが要になっている。

言わずもがな、今回のアクトも前述した情熱と叙情のバランスが絶妙でガッツリと楽しめたし、沁み入る様に聴き惚れさせてもらえた贅沢なアクトだった。

 

 


 11.クリームソーダ


 続いては『おもちゃ箱のようなラブソング』と評されたこの楽曲。
音源をじっくり聴いても普通にキュートで賑やかな楽しい楽曲だが、この楽曲もLIVEでの披露を経て振りキレ具合がとんでもない方向に弾けた変態楽曲(最大級の賛辞)

この楽曲では何も考えず執着しないで場の成り行きに任せ、感じるままに浅見さんの所作をなぞったり、一緒に歌う所で歌ったりとただひたすらに楽しむだけ。楽曲と場の雰囲気を肌で感じ、網膜と鼓膜に焼き付けて本能のままガッツリと楽しむ。"Feel it"(考えるな、感じろ)の心持ちですな。

 まあ、盛り上がらないワケがなかった。キュートでトリッキーな要素によるフルオープンアタックで我々の感性を容赦なく撃ち抜く。それをやってしまえるのがガールズフィストのLIVEなのだと改めて思い知らされる。 

 

 


 12.Zettai


 静かに浅見さんが「ずっともっと 手を伸ばす……」と歌い出した瞬間…
「おおっ!」ではなく、「うおぉぉぉぉぉッ!」と吠えたくなる様に血が滾っていった。自分の中ではこういう衝動に駆られる楽曲がいくつか存在している。

言わずもがな本曲はその内の一つに挙がっている。確か、二月のLIVEでは本曲は披露しなかったから余計に魂に突き刺さって興奮したのだろう。

 絶対に心が折れなかったり、挫けなかったり、答えを見失わずに進みたい、進んでいきたい……という気持ちを込めた『戦いの謳』であり『アンセムである本曲。先程まで楽しさ満載だった雰囲気をまた一変させて、四人のスイッチも切り替わっていった。

悲壮感がありどこか不器用で無骨さが漂うが、それに真っ向から抗おうとする激情を感じさせるアグレッシブでエネルギッシュな演奏と歌唱。『クリームソーダ』でのキュートかつポップなテイストとは真逆のゴツゴツとした荒々しい要素だからこそ、より魂へと訴えて来て震わせてくれる。

 多分、前にも書いたと思うが、この楽曲で自分が一番好きな箇所はラスト付近での「信じて貫け!」の歌い方。1・2番のサビでは音が下がっていく感じで歌い上げるが、ラスト付近では音が上がった歌い方に変化している。文字に起こすと「信じて貫けぇぇぇぇぇ!」という感じか。この張り上げる様な歌い方がたまらなく好きなのだ。

 

 


 13.Utopia


 『Zettai』の無骨で荒々しい雰囲気から、煌びやかでヒロイックなテイストがまたいい差になって響いて来る。

この楽曲が世に解き放たれてからそれなりの刻が経ったが、正直自分の中では明確な位置付けが成されていない。勿論、素晴らしい楽曲という事は疑い様がない真実としてある。

聴く人の魂を揺さぶる『アンセムでもあるし、一歩踏み出す勇気がどうしても出ない人の背を押す『応援歌』でもある。そして、内なる自分自身と向き合う内省的な対話の楽曲という解釈もあって……明確な答えがない深すぎる楽曲。この複雑なインプレッションが影響して本曲の独自考察に踏み込めなかったりする……

 だが、複雑な面のあるテーマ(だと思い込んでる……)に反して、彼女達の演奏と歌はどこまでも澄んでいてクリアに聴こえる。四人もあらゆるしがらみから解き放たれた様に軽やかだったのかもしれない。
 
 あと、印象深かったのは、2分8秒~2分30秒ぐらいの間に差し込まれるギターソロ(違ってたら申し訳ない……)が終わった後の奥村さんの表情。奥村さんの中でもこの箇所は本曲の決め所だと思っていたのだろう。そこを弾き終わった後の彼女の充実感に満ちていた笑顔が本当にいい顔をされていた。

 

 


 14.月季花


 ここまではそれどれのテイストは違うがアップテンポで盛り上がれる楽曲で繋いで来た。
そんな所に……幻想的でオリエンタルチックなエレジー(哀歌)であるこの楽曲を突っ込む。散々言って来たが受けるインプレッションに差があればあるほどそのアクトは突き刺さって印象に残っていく。

 で、この楽曲にて魅せる浅見さんの表情と佇まいがまた見事だった。
長い刻を耐え忍んで愛しい人の記憶を残しつつ……未来の刻での再会を願う女性の純然な想いを謳う楽曲。

その想いの強さは情念となって浅見さんの歌声にいい意味での粘度と湿度を纏わせていく。儚さと切なさ、時に未来への希望を思わせる力強さと覚悟、そして、それらの要素を引き出していってる艶やかな色香が見事に混ざり合う。聴く者、観た者を納得させる説得力がこのアクトにあった。

 それと、未来への希望を謳うという点ではステージの四人も同様にあった。
あえては書かないが、このコンテンツはこれまでいろいろあり過ぎた。でも、そんな中でも彼女達は未来へ希望を抱いて戦って来た。

誰が何と言おうと、この楽曲からは希望を見出したい。決して、長き刻を待つ事が切なくて哀しいで終わる楽曲じゃない。どれかに限定されるモノじゃなくいろいろな要素が重なり合ってこの楽曲は深化を遂げた様な気がしてならなかった。 

 

 

 

 15.自分自信


 スクリーンが降りて来てムービーが流れる。その内容は……六年前の5月25日に開催されたガールズフィストの1stLIVEでのラストの楽曲前のMC。そのムービーで語られていたのは浅見さんの当時の心境。

詳細は省くが……温かく迎え入れてくれた事への感謝と、LIVEがとにかく楽しかったという事を感極まりつつも笑顔で言葉に乗せて解き放った。そして披露されるあの楽曲のイントロ……


 ガールズフィストの原初となる楽曲『自分自信』

 
 当時もMCの後でこの楽曲を披露したという。そして、刻を超えてその当時と同じ繋ぎ方で同じ楽曲を持って来る。コレは本当にエモーショナルで美しい展開じゃないか……当時のLIVEの模様と熱気を知らない自分でも魂が大きく揺さぶられたんだから、当時を知って参戦された人は余計に突き刺さって感動しただろう。

 感動まで至ったのはこのシチュエーションだけじゃなかった。この楽曲の歌詞とここまでのガールズフィストが駆けて来た軌跡と貫き通して来た生き様と密接に繋がっていって更なるエモーショナルへと誘われていった。

過去があるから今があるって詞があるが、本当に説得力に溢れているんだ。打ちのめされたのはおそらく数え切れないほどあって……でも、諦めるという最期の選択はしなかった。自分に自信を持って突き進めばきっと未来は拓けるって本気で思って戦って来た。

 確かに何かデカい成果を勝ち取ったワケじゃない。でも、そこに未来への希望と可能性がある。
ここまで必死に戦って来た過去の彼女達自身に感謝を告げる儀式でもあったのかもしれない。


このアクトはいろんなモノが詰まり過ぎて俺の文章力では伝えきれないwwww

 

 


 16.さよなら MY LONELINESS


 タイトルに『GT』が銘打たれてからの原初の楽曲……しかもLIVEで初披露された会場は、今回のLIVEの会場でもある秋葉原CLUB GOODMANだったはず。個人的な話になるが、そのLIVEで自分はガールズフィストのLIVEに初めて参戦した。


なんちゅう繋げ方をしやがるんだ……って言葉が自然と漏れていたwwww


 自分の全く当てにならない記憶が確かなら、フル尺やるのは随分久しぶりだったと思う。その要素もこのアクトが刺さって来る要因でもあったんだ。

この楽曲の歌詞や曲調も激熱で滾る衝動に駆られる『アンセム』で、降りかかって来る困難すらも楽しんで受け入れる姿勢は無印時代原初の楽曲である『自分自信』を彷彿させる。

 良い事もそうじゃなかった事も全部ひっくるめて今のガールズフィストが存在出来ている。内山さんのドラム、奥村さんのギター、八木さんのベース、そして……浅見さんのボーカル。四人の生き様と意地が音と歌声に血を流していった。

 月並みな事しか言えないが……この楽曲も本当に素晴らしい楽曲だなと改めて思い知らされた。それに、無印時代からGT原初の楽曲へ繋ぐエモーショナルさもより感情を揺さぶってくれた。

 

 


 17.FLY'T HIGH!!!!


 ここからはLIVEはクライマックスに。この楽曲もこれからのガールズフィストの軌跡を切り拓いていく為の『アンセムとしての要素を感じさせる楽曲。

 自分が勝手に考察した少女=いい子ってのはガールズフィスト自身。挑まない、闘わない者のカレンダーに何時かという日はない。ただ日々を過ごしているだけじゃ本当の意味で変革の刻と機は訪れない。彼女達が真に叶えたいのは変わりたい(=勝ちたい)という願いだ。

立ち上がって進めないのなら手を取り背中を押す。ただ、この楽曲の本質はそんな優しいモノぢゃない。むしろ、強引に手を引っ張って背中を蹴り飛ばす様なニュアンスを感じさせる。サビで一気に解き放たれる暴力性を帯びた演奏と浅見さんのボーカルは当然だが音源を凌駕していた。

 この凄まじさまで昇華出来たのは理屈じゃない。四人がこれまでに積み重ねてきたあらゆるモノが織り重なっていってそこまでに至ったのだと。LIVEという場ではワケの分からんチカラが作用したりするものだ。そいつを説明しろと詰められても俺には出来ないのでそこは勘弁してほしい。

 

 


 18.DON'T STOP!!!!


 止まらないという意味を持つまさに現時点でのガールズフィストを体現している楽曲。『FLY'T HIGH!!!!』から繋がっていってるのもまた熱いモノを感じさせるぢゃないの。

本曲もまた問答無用でぶち上がれる楽曲。絶対に変わってやるという強い想いと覚悟。もう迷いは無くなっていて、あとは行きつく所まで全力で突っ走るだけだと野心を滾らせる。これまで自分を徹底的に抑圧して来た者があらゆるモノを解き放ったんだ。その熱と勢いってのはとんでもない。そんな激情が乗っかったこの歌詞が突き刺さって来る。


 Don't stop!! 私達は

 弱音 泣き言 愚痴 偏見 全部捨てた


 ―GIRLS’F1ST!!!!GT 『DON`T STOP!!!!』より引用 


 ここは音源で聴いた時から好きな箇所だが、実際のLIVEで直に聴くとこれまた深く突き刺さって来た。ネガティブな感情…即ち、迷いの根源になるネガティブな感情を全部捨ててもう先しか見ないという潔い決断に彼女達の想いと意地があってグッと魂を掴まれた。コレは音源聴いたのみでは感じられなかったモノだった。

 

 


 19.ラストヒーロー


 今回のLIVEタイトルに銘打たれた言葉であり、現時点で最新の楽曲。
開演前の予想では、この楽曲をオープニングアクトかラストを締めると思っていたが、そうじゃなかったのはちょいと驚かされた。

これ書いてる時点では、音源はデジタルリリースされ購入して聴いているが、このレポでは現地参戦で聴いた時のインプレッションのみでこのアクトの所感を書いていく。現地で聴いて歌詞や楽曲全体の構成について記憶出来る程自分の脳ミソは出来が良くないってのもあるんだが……

 作詞されたのはギター担当の奥村真由さんとの事。大雑把な印象は疾走感があってヒーローと銘打たれた様にどこかヒロイックな格好良さを纏った楽曲。自分の中でしっくり来てるのは、叩き上げの魂を感じさせてくれる『闘いの謳』であり『アンセムになり得る可能性に溢れた楽曲。

この楽曲も激熱で盛り上がれる系統の楽曲なので、LIVE序盤での火付け役でも良いし今回の様にクライマックスで披露しても真価を発揮出来る楽曲と言った所か。

 現地のアクトを観ただけの記憶のみなので、これ以上突っ込んで書ける要素は無いが……
今後のLIVEで披露された時の宿題として音源を聴き込み考察して、LIVEで受けたインプレッションをどうにか書きたい所存。


 書いといて何だが、アクトの所感ぢゃねぇなコレwwww

 

 


 20.Starless Night


 今回のLIVEのラストを飾った楽曲。この楽曲がセットリストの核になるものであり、最も伝えたい想いとになっていると思った。開演直後に流れたムービーの物語はこの楽曲がモチーフになってたのかなと勝手に決めつけておる。

で……披露の前に浅見さんがこの楽曲に抱く想いを語ってくれた。彼女の言を要約すると、彼女達だけじゃなく観客の皆さんもいろんな生活があって夢を抱いている。ただ、それは順調に進んでいる事ばかりじゃない。むしろ困難にまみれたものでネガティブな感情に苛まれると。

それでも……そんな行き詰まった状況にこの楽曲とガールズフィストが光を照らす存在になったらいいなと浅見さんは語られてアクトへと移行していく。

 さて、この楽曲。タイトルの訳は星の無い夜であり、曲調と一部の歌詞はどうしようもなく暗くて切ない方向へ振り切っておる楽曲だ。このLIVEでどういう魅せ方で来るのかは一番興味があって楽しみにしていた部分だったりする。

ステージの四人を観てるとどうしても拭えない違和感を覚えた。でも、その違和感の正体はすぐに判明した。MVでもそうだったが、ステージで演奏して歌う彼女達は皆楽しそうに笑っていた。このどうしようもなく切なくて暗い楽曲でだ。


 そうか。そういう意味だったか。


 淡々と繰り返す日常と夜の闇を照らす星が見えないと嘆くよりも、自らの魂に灯る光を信じて自分がもっと輝ける存在になって照らしていく存在になる。だからこそ彼女達は希望を見出して笑えたのだと。

 繋がって、導いて、照らす。(どっかで聞いたなコレ……)そんな存在で在りたいというガールズフィストの想いと魂が込められた楽曲なのだと改めて感じさせられたし、何かつっかえてたモノがきれいさっぱりと無くなった清々しさに身を委ねてこのアクトの余韻に浸っていた。

 

 

 

 終わりに……


 まず、最後までこの怪文書レポを読んでいただいた皆様には感謝を申し上げます。
自分の中では、あの刻と場においてガールズフィストから受け取ったモノを余す所無く書ききれたと思っております。

だだ、記憶のみで書いているので動画や写真撮影された人から見たら全然足りてないんじゃないの?と思われても何も返す言葉はありません。ただ、それでも何かを残したいという思いが体を動かして書かせていただきました。

 嬉しい事に次のワンマンLIVEも開催が決まっていて、多くの対バンLIVEやファンミーティングの開催も決定している。昨年のアグレッシブさを維持…それ以上か?

でも、今のガールズフィストは勢いに乗って突っ走っている様に感じます。ただ、本当に四人や支えるスタッフの皆様には身体と精神を健やかに保ってもらいたいなと願わずにいられません。


 今後のガールズフィストがどんな未来を見せてくれるかを期待している。
根拠は全く無いが……大丈夫。明るく照らされた未来がもうそこまで来ている。

 

 

 

反省と禊

どうも。あかとんぼ弐号でございます。


 まあ、今回は良い内容の記事ではありません……ただ、この件に決着を付けないと先には進めないって事で、今筆を執っている次第であります。
コレは自分の愚かさが招いた事なので、そこはきっちりと反省していかなきゃならない。言い訳にしかならないと言われても反論は出来ませんが……反省と自戒を込めて吐き出させてください。

 

 という事で本編へ。

 

 『ガールズフィスト』のLIVEでは、全編動画&写真撮影がOKになっている。
で、LIVE終演後、各々が撮影した動画や写真をXにて #ガールズフィストGTのライブ最高 のタグ付きで投稿すると、後日優秀な投稿に「以降のイベントでメンバーと記念撮影できる権」が贈呈される企画がある。ちなみに選考対象は撮影した動画&写真のみ。
GFのLIVEレポに関して、自分は文章という形でもって#ガールズフィストGTのライブ最高 のタグを付けて投稿させてもらっている。まあ、ここまではいい。問題はその後の事だったりする。

 つい先日、二月に開催されたGFのLIVEのBESTレポート賞の発表があった。
勿論、文章のみの自分のレポが採用されるワケがない。コレも当然の流れだしそいつを承知の上でタグ付けて投稿している。

が……自分はXでその選考対象に異を唱える様な物言いをしてしまった。

言い訳にしかならないし、普段なら絶対に言わない事で他意は全くなかったんだが……その時は本当にどうかしてたんだと思う。でも、言ってしまった言葉は無かった事にはならない。本当に不快に感じられた人もいたでしょう。その件に関しては本当に申し訳ありませんでした。

 前述でも触れましたが、BESTレポート賞の選考対象に文章のみのヤツが選ばれる対象に無いのはずっと前から知っておりました。にも拘らず文字のみのレポート書いてるのは、自分は撮影しつつLIVEを心底楽しめないから後日文章という形式で感動を吐き出したい想いでもって書いております。だから、ちゃんと撮影して楽しまれている人達は本当に凄いなと思っています。

やっぱり、文字よりも動画とか写真の方が感情を揺り動かすチカラは強い。ヒトの脳ミソの感覚と今の世情はそうなっていて常にアップデートしているのだと。そこをプロモーションに組み込んだのは素晴らしい事ではないでしょうか。

 『ガールズフィスト』のLIVEが明日開催される。今回も彼女達はきっちり準備して仕上げて来る事でしょう。きっと、これまでの最高を更新して予想をいい意味で裏切って期待に応えてくれる。
そして、いつものように受け取った感動を自分は文章という形ではあるがちゃんと形にして感謝を伝えたいと思います。賞云々は関係ない。最高のLIVEの感動を彩る一つのモノになれればいい。コレは、何の偽りの無い自分の想いであります。

 

 

 

 

五人五様の輝きを放つDayRe:メンバーの魅力を斯く語る。

※本稿は過去に投稿した記事に手直しを加えリニューアルしたものになります。
彼女達をごく最近知って惹かれた人へ勝手に捧げたいと思います。


 先日『ミュージックレイン3期生』橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさんは、ユニット『DayRe:』(デイリー)としてデビューして新たなスタートを切った。

この五人は、どのメンバーも魅力溢れた個性豊かな人達。本稿を通じて五人五様の魅力を前述した通り、まだよく知らない人にこれからお伝えしていこうと思います。ちょいと長ったらしい怪文書なのでお時間のある時にでも読んでいただけると幸いであります。

 


そんなこんなで……まずは、この方の紹介から。

 

 

 橘美來(Mirai Tachibana) 

 

 

 愛称:らいらい・美來ちゃん。メンバーカラーは青。


※ちなみに橘さん曰く、状況によって純粋な青でなく藍色や紺色になるとの事。理由は自分の口から言えないので各々で調べて下さいwww
 


 まず、彼女に対してのファーストインプレッションは、凛とした雰囲気を纏い、顔立ちがハッキリとされて受け答えもきっちりとされている事から、クソ生真面目で凄くしっかりされた人なのかなといったインプレッション。

ただし…前述した橘さんへのファーストインプレッションは、氷山の一角に過ぎない。そんなインプレッションがいい意味で覆ったのが、『ミュージックレイン3期生 新番組ベータ版』*1と『日々荘3号館』で見せる素のパーソナリティ。

 冒頭に挙げた、生真面目さやしっかりしたといったインプレッションは『IDOLY PRIDE』絡みでの話。彼女曰く、演じる長瀬琴乃の魂を背負うからにはちゃんとしなきゃいけないという心情があると言及されている。勿論、それも橘さんのパーソナリティの一端ではある。

素のパーソナリティなんだけど、奔放でいて茶目っ気あるムードメーカーでありいじられ役。尚且つ、ちょっと面倒くさい部分もあったりwwそれと、表情豊かでとにかく感情が爆発する。何事にも真剣で常に全力投球の真っ向勝負しか出来ない不器用(性格的に)な部分もあって、見ていて本当に面白くていい子なんだなってのが伝わって来る。

でも、そんな不器用な要素を彼女は一切隠す素振りは見せない。だからこそ、色んな悔しい事や苦悩や、逆に嬉しかった事とかがダイレクトに周りに伝わっていく。それは、橘さんに近しい人だけではなく、ファンの人達にも伝わる事で応援したくなります。

 橘さんと言えば、スタイルの良さを挙げられる人は多いでしょう。手足がすらっとしていて長いので、凛とした雰囲気を醸し出している立ち姿だったり、ダンスの見映えが本当に綺麗で格好良くて、美しさと可愛らしさが同居したVisualの暴力と評しても過言ではないと思います。(最大級の賛辞)

 そして…橘美來の魅力の真骨頂と言えば(手前勝手だが…)感情が爆ぜて解き放たれた歌声。
自分が言うのは大変おこがましいけれど…荒削りではあるが……でも、偽りの無い素直で澄んでいる歌声。燃え滾って興奮するってよりも、背筋がゾクっとなる凄みを彼女の歌声からは感じさせられる。一方で、凄くニコニコと笑顔全開で楽し気に歌われる事もあって、凄みのある凛とした格好良さとのギャップの差で撃ち抜かれてしまう。

歌というモノは嘘がつけないモノと言われる事があります。それは、歌う人の生き様とか想いの強さといった数多の要素が歌声に乗っかっていくからだと思います。単に技量が上手いってだけじゃ魂に響いて揺さぶれないのはそこにあるからなのでしょう。橘さんの謳は感情に訴え掛けて来る魅力に溢れていて、聴く人を惹き込む強いチカラがあるのだと思っています。

 

 

 相川奏多 (Kanata Aikawa)

 

 

 

 愛称:奏多、奏多ちゃん、たーぼー。メンバーカラーは赤。

 

 余談だが、彼女の名を冠した『かなた』という米焼酎があったりするので興味のある方はご購入されてはいかがでしょうか。(本当にあるのよ)

 

 自分は彼女を初めて見てすぐにこの言葉が脳ミソに浮かんで来た。『凄ぇのが現れた……』って……コレは誇張じゃなく本能でそう感じてしまったんです。それほどまでに相川奏多が放っていた雰囲気と個の力に自分は呑まれていたのだと。

この異常な感覚は、田中美海を初めて見て感じた時以来の感覚だった。(あくまでもコレは自分の感覚ですので、異論・反論は受け付けます……)それが、相川奏多に抱いたファーストインプレッション。

 相川さんの何がとにかく凄ぇのか?挙げていくとキリは無いですが……まずは、場の雰囲気や状況、彼女に求められているモノを俯瞰で捉えられる事だと思っています。その得られた情報を的確に把握し聡明で頭の回転が早い。……シンプルに言うと頭が良くしっかりとした人。

メンバーの中では最年少であるが……特に年長組(宮沢さん、橘さん、日向さん)がいろんな意味でフリーダムな人達なのでwww彼女(と、夏目さん)がツッコまないと場が締まらん為、ツッコミ役を担っていると思う。そのツッコミのキレと鋭さは古今東西の名刀に匹敵するとかしないとか。けど、時折そんな彼女が見せるメンバーとはしゃいで楽しんでいる素の表情が本当に可愛らしい。

 そして、パフォーマンスの質も高水準なモノを持ち合わせていると思います。その中において、特筆すべきは歌唱力の高さ。パンチが効いた迫力ある力強さが主軸を担っていてメロディやリズムに負けないけれども、それらにきっちり調和できる柔らかさも持ち合わせている。贔屓目込みなのは重々承知していますが……どんなテイストの楽曲でも何かスッと歌詞が入って来て聴き心地がいい。

その根底にあるのが、彼女自身が仰られていた『歌う事が好き』という純粋な想いなのでしょう。相川さんが歌っている所を観ると、本当に活き活きとして楽しく歌われるのが本当に印象深い。

で、とんでもないのは、歌唱力に特化しているだけでは無く、演技力もあって場を回せる事だって出来てしまう。現在、数多存在しているアイドルコンテンツにいきなり放り込んだとしても、きっちりと戦えるポテンシャルの高さがあると思っております。

 秘めているポテンシャルの高さと、高水準にある個の力。どれも、言わずもがな本当に素晴らしいモノで相川奏多さんの魅力ですが、これ以上に自分が彼女の最大の魅力であると声を大にして語りたいのが……魂(ハート)の強靭さがもたらす度胸満点な佇まい…メンタルの強靭さがハンパじゃない。

それに、感じているのは自分だけかもしれないが……相川さんは目力が強い。エネルギッシュでギラギラと滾る様な。その眸の輝きは本当に強い…いや、強過ぎる。こちらに訴え掛けて来るモノのチカラが凄すぎる。その迫力と雰囲気に圧倒されてしまうが、同時に、惹き付けられてこちらの熱までも滾って来る。そんな彼女がメンバーカラーである『赤』を背負うのは必然の理だったと思えるのです。

人の魂を熱狂させるモノというのは、この世の中にいろいろありますが、それぐらいの魅力に溢れた人が発進するモノは、有無を言わせない程の説得力を持たせる。そんな強さを相川奏多は持っていると思い知らされる。

 彼女は、ここから先の未来の刻に向けて、何を求めて駆けていくのだろうか。
おそらく、いや…絶対に、今置かれているポジションには満足なんかしていない。そして、まだ隠し持っている『何か』がありそうな雰囲気。

秘めたモノが全て露わになった時の相川さんの爆発力は想像を絶する可能性に溢れている。彼女自身もまだアクセルを完全に踏み切れていないはず。本人はちゃんと踏んではいるのだろうが、まだまだ踏み込める余地はあるのだろうと思える。

 フルスロットルまで踏み込んで、Red Zone(限界領域)を超えた相川奏多が、どんな光景を目にして、どんな光景を我々に魅せてくれるのか?そんな未来の刻が来る事が本当に楽しみだし、彼女なら魅せ付けてくれると信じている。

 

 


 宮沢小春 (Koharu Miyazawa)

 

 


 愛称:こは、こはちゃん。メンバーカラーは水色。

 
 大和撫子この言葉が宮沢小春さんを総評するのに最も相応しい言葉ではないだろうか。
五人の中では、グイグイと積極的に前へ出ていくタイプでなくちょっと一歩引いた感じの落ち着いた淑やかな雰囲気に、言葉遣いやあらゆる所作に気品の高さを醸し出している事から、穏やかな温かみを感じさせる『癒し』をもたらしてくれる可愛らしい人。

 メンバーの最年長者なんだけど彼女からは最年長者の雰囲気を感じられない。コレは良い意味のインプレッション。年長者としてしっかりしなきゃという心情は彼女自身あるけれど、それに驕る事を宮沢さんがしていないし、四人も彼女を最年長者という枠で括っていないからではないかと。メンバーがそういった枠にハマらず、いい関係と距離感を構築しているのは、宮沢さんのいい意味での最年長者らしくない要素が影響している様に思えます。

 宮沢さんはよく『みんなが甘やかしてくれる』というコメントをされている。コレは、紛れもなく彼女の才能の一つだと考える。どんな場所や職種に就いてもそれはおそらく変わらない。とにかく人に好かれる人だと思えます。真面目で一生懸命なのは勿論だけど、どこか不可思議で天然ないい意味のマイペースさもあったりする。そのギャップで更に宮沢さんの魅惑と魔性の領域へと惹き込まれていく。

 

とにかく人に好かれる『人たらし』いや……『魔性の女』

 

(断っておくがコレは最大級の賛辞)

 

ただ、その才能に甘んじる事は無くて、好意を寄せてくれる人達の期待に絶対に応えたい直向きな信念が多くの人の魂を打って彼女を応援したくなるのでしょう。

 で、宮沢さんの魅力を語る上で欠かせないのが、趣味に挙げられている読書。
普段から活字に触れる機会の多い方は、文章を綴ったり言葉にして発するワードセンスに秀逸さを感じさせる。それは、無意識の内に溢れ出て来るモノで言葉の紡ぎ方が多くの言葉を知っている人の表現なのだと感じさせる。

彼女が、ユニット公式のX(旧Twitter)に綴られる文章や、『DayRe:の朝も140(いっしょ)』が癒されると好評なのは、宮沢さん自身の等身大の想いと気遣いを表現する言葉を導き出せる絶妙さにある様に思えます。いずれは、何かの文章を書かれるお仕事やユニットの楽曲の作詞といった機会が来る事を願っていたりする。


 そんな魅惑と魔性の領域を持つ宮沢さんですが、最も自分の目と魂を奪われて惹かれたのがパフォーマンスのチカラ。まさに変幻自在と評すのが相応しい。

儚げで繊細。落ち着いた癒し系ボイスからは想像出来ない程に、力強く低音を響かせて格好良くキメる時もあれば、地声を活かしてストレートに可愛らしく歌っても本当に可愛らしい。しっとりと沁み入る楽曲では、情念たっぷりでウエットな艶やかさが溢れ出て来る所もまた素晴らしい。

で、綺麗で伸びやかな高音でハモっていたりもする。それが顕著に現れていると思っているのが月のテンペストの楽曲『裏と表』の日向さんとのハモリ。コレが本当に綺麗なのよ。主軸を担って引っ張っている感じではないけれど、随所できっちりキメてくる縁の下の力持ち的な存在な歌声。宮沢さんの歌声にはLIVEの度毎回驚かされる。

 愛されキャラでもあり、他の四人に全く引けを取らない唯一無二な個の力もある。
まさしく変化球の様に様々な局面に対応できる力。それも、発想が少し常人離れしたところから発揮される力、そして、前に出る覚悟を決めてから踏み出した一歩の力強さと加速は本当に凄まじい人なんだと思い知らされる。

 これからの未来の刻、宮沢さんが見据えている先には何があるのか。
変化球も魅力的だけれども……彼女の偽り無い本気の『直球』にも興味がある。その直球こそが、宮沢小春という表現者にとっての最大の武器。その直球が活きれば活きる程、変化球がもっと魅力を増していくのだから。

 

 


 夏目ここな (Kokona Natsume)

 

 

 

 愛称:ここ、ここちゃん、なっつ。 メンバーカラーは緑。

 

 『鎹』(かすがい)という言葉がある。コレは、材木と材木とを繋ぎ止めるために打ち込む両端の曲がった大釘の事。それを踏まえて、人間関係を繋ぎ止めておくものを例える言葉としても使われたりする。

『人と触れ合ったり繋がったりするのは大好き』と語る夏目さんに、自分はDayRe:の『鎹』としての役割を担った人なのだと感じた。おそらく、自分だけじゃなく他のメンバーも同じ様なインプレッションを抱いていると思われる。

率先して引っ張っていってグッと距離を縮める様なコミュニケーションをされるタイプではなく、一歩引いた立ち位置と視点でメンバーを俯瞰出来る優しさや落ち着いた雰囲気。そして、誰と組んでも彼女と組んだ人の魅力を存分に引き出す事に長けている部分ではないだろうか。おそらく夏目さんがいる事で、他の四人はいろいろ自由にやり易いのではないかと思える。

こうして書くと落ち着いてる大人しい子なのかと感じる。まあ、自分もファーストインプレッションはそうだったが、知った当時の『3期生ベータ』を観たり『日々荘3号館』へ参戦してからはそのインプレッションはいい意味であっさり塗り変えられた。この子はいろんな意味でめっちゃ面白い子だなと。

 突っ走りがちなメンバーを支える事もあれば、一緒になって突っ走ったりそれ以上に夏目さんがテンション高く弾けるノリの良さもあったり。そんなノリの良さを象徴しているのが、『ベータ版』や『日々荘』ではお馴染みとなった、日向さんとのペアとなる『日向夏』(ひゅうがなつ)での掛け合いの妙だろう。相川奏多さんの項でも言及したが、彼女もユニットのツッコミ役。

 夏目さんのチャームポイントとしておそらく真っ先に挙げられるのは独特の声質だと思う。甘く柔和な雰囲気に、やや掠れ気味なハスキーさがアクセントとして加わったモノで、何か癖になってしまう様な中毒性。
軽妙でフランクな語り口は聞き易さを抱かせ、時には、ゆったりとしていて、聴覚と脳ミソが蕩けてしまう程に揉み解される様な抜群なヒーリング効果もある。更には、ハスキーな低音を効かせた格好良い声や切れ味抜群なツッコミの冴えまである。

 演技は勿論の事、彼女の独特な声をより堪能出来るのが『歌』ではないだろうか。あくまでも、コイツは私見の域の話になってしまう事を予め伝えておきますが……彼女の歌声の魅力が最大に発揮されるのは、格好良い系統の楽曲や切なげな系統の楽曲を謳った時の低音域の良さ。(誤解を招くといかんので言っておくが、可愛い系統の楽曲での彼女の歌声も素晴らしい) 


 そういった楽曲での夏目さんの歌声は、ハスキーな声質が力強さと格好良さを纏わせ、自分の拙い語彙力では形容し難いが…とにかくエロ艶っぽい。で、前述した聴覚に纏わりつく様な中毒性も損なわれていない。宮沢さんの歌声も変幻自在と評したが、夏目さんの歌声もまた変幻自在と評して過言ではない。

 そして、彼女もまた目にチカラがある人だと思う。ただ、彼女の場合は同じく目力のある相川さんとは質が異なっていて、情熱がダダ洩れしている風ではなく、何か惹き込まれて魅入られる艶やかさがある。言葉を選ばないで言ってしまえば……顔面がとにかく強過ぎるのだ。

 ここまで、夏目さんの魅力をつらつらと書く殴ってみましたが……自分が感じている、夏目ここなの最大の魅力は『魅せ方』の巧さだと勝手に思っている。

彼女自身の声質の活かし方、周りの人をサポートしつつもここぞという場面で前に出てアピールする機を嗅ぎ取る嗅覚、キレとしなやかさが共存されているダンスパフォーマンス、ユニット公式のX(旧Twitter)にアップされる自撮りの写真の写り方や良く魅せる為の加工…etc
入念に探って研究して、導き出されたモノを彼女の表現の理論として構築されていく。そして、その理論の最適な使い所を鋭敏な嗅覚で掴んで解き放つ……そんな彼女に魂を堕とされて魅了されないワケがない。

 夏目さんを知って惹かれていく媒体の切っ掛けによって、インプレッションは大きく変わっていく。
でも、どの切っ掛けで彼女に惹かれていっても、存分に楽しめて魅せられるポテンシャルを持っている人。その過程でまた彼女が持つ新たな魅力を知って、もっと夏目さんに惹き込まれていく。

 決められた『枠』には収まらない多様性。夏目ここなの可能性は正直計り知れない。様々な磨き方をきっと彼女はこれからも研究して実行されるのだろう。そして、一つに絞れない数多の輝きで魅了する未来の刻が来ることを願ってやまないし、夏目ここななら魅せてくれる事を信じている。

 

 


 日向もか (Moka Hinata)

 

 


 愛称・もか、もかちゃん、モピカ、もな。 メンバーカラーは黄色。

 

 日向さん自身や、他の四人やファンの人も認める、DayRe:の元気印でムードメーカー。
実際の所どうかは別にして……一切悩みとか無さそうって位に率先していつも明るく振舞っている。本当に無邪気という言葉が一番似合っている人。持ち前の気さくさと明朗快活さがもたらす愛嬌の良さを遺憾なく発揮し、彼女の言動や所作には『明るい』輝きが溢れ出している。声自体も基本的に明るくてエネルギッシュ。

 また、彼女はいろいろなアイデアを出される事が多いと聞く。橘さんの愛称『らいらい』、相川さんの愛称『たーぼー』、夏目さんの愛称『なっつ』は、日向さんが命名されたとの事。あと、3期生の単独イベントである『日々荘3号館』のコーナーの案を提案してみたり。とにかく楽しい雰囲気を創造してそれを皆で共有したいという想いの強さが彼女を駆り立てて動かす。

 その滾るエネルギーを燃料にした日向さんの突き進むチカラは、剛毅で我が道を邁進していく強さがある。まさに特攻隊長という称号が相応しい。ただ、その勢いが制御し切れず時に適当で雑なリアクションになったりするのはご愛敬という感じか。

 いくら親しみ易く愛嬌溢れる人柄を褒め称えた所で、それが日向もかの表現者としての魅力の全てではない。全身全霊で楽しんではいるが、おそらく冷徹に周りの雰囲気と人の事を見ている繊細で聡明な部分がある人だと思っている。心はホットに、頭はクールにとか言われるヤツであり、彼女は脳ミソの回転が冴え渡っている人なのかなと。

 彼女自身に何を求められているのかをきっちり理解して、それをパフォーマンスに落とし込む。日向さんのパフォーマンス全般には表現力の幅広さと底無しさを感じてしまう。

元々持っている溌剌さと可愛らしく力のある歌声に、どちらかと言えば地声はやや低めな所を活かしたパワフルな格好良さも出せるし、小悪魔的で色香のある艶やかな歌声だって出せる。その落差の激しいギャップで確実にやられる。

そして、ダンスの方にも表現の豊かさが現れていて、日向さん自体のVisual(外見)がいい意味でバグっておられるのでとにかく映えまくっている。静と動の所作のメリハリがきっちりとされているし、野性味の溢れるしなやかさと大胆さで観る者の視覚を見事に撃ち抜いて魅了してしまう。

また、彼女はメンバーの中では最も身長が小さい。より彼女の存在を大きく魅せる為には動作をダイナミックにする必要があった。そこにも、日向さんの観ている人を楽しませたいという想いが反映されている様に思える。

 そんな日向さんを見ているとこちらまで楽しい心情にさせてもらえる。独り善がりの一方通行では意味を成さない。多くの人を楽しませるといった日向もかの信念がパフォーマンスへ宿って血を流している。そこまで彼女が魂を滾らせて直向きに邁進していけるのは、本稿にて何度も触れている『自分と多くの人を楽しませたい』いう純然な想い。

 日向もかの一番凄いと思える部分は、人の為に笑い、人の笑顔を作る為に、あらゆる逆境へ真っ向から戦える所。彼女がどれだけ苦悩して抗っている状況でも笑顔を絶やさず、真摯に真剣に戦い続ける姿に心打たれる。

圧倒的な輝きを放ち、既存のファンもご新規さんも傍観者も、ありとあらゆる存在を巻き込み、楽しませながら『まだ見ぬ景色を一緒に楽しもう!』と本気で願っていて誰も見捨てる気はないと。意地や執念と言い換えてもいいかもしれない。譲れない想いを貫いてただ直向きに駆けていく。それこそが日向もかという表現者の『強さ』と『生き様』なのではないかと、自分は思えてならないのだ。
 

 


 ここまで好き勝手にDayRe:のメンバーの魅力を書き殴ってきましたが、そろそろ筆を置く頃合いでしょうか。

今の自分が彼女達に抱いているインプレッションを主観と偏見をバリバリに込めて、余す所無く言語化してみました。とは言え、五人の魅力の全てを書ききれてはいません。前述した様に、五人は未知の可能性に溢れたこれからの人達で、もっと違った魅力が未来の刻で湧き出るのですから。自分が言うのは非常におこがましいですが……今から知って惹かれても遅くはありません。まだ間に合うのです。

 本稿は『DayRe:』をこれから知る人向けに書き殴ったモノ。ずっと昔から自分以上に情熱を燃やして応援されている方で、『ここが違う!』とか『この子のこんな魅力に触れられていないじゃないか!』といったご指摘やお怒り等ございましたらご一報いただけますと幸いです。潔く受けいれさせていただきます。自分もまだまだ知らない事がたくさんあるので。

 最後に、こんな怪文書ではありますが…DayRe:やメンバーの五人に興味を持っていただけたり、魅力が少しでも伝われば嬉しく思います。 

 

 

 

*1:ユニットデビュー後は「DayRe:のRe:Re:Re:Re:Re:カーニバル!」にリニューアル