巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

RGR楽曲ライナーノーツ#8 Share the light/キラリスト・ジュエリスト/スノウ・グライダー

 どうも。RGR楽曲私的ライナーノーツシリーズのお時間です。


今回は、6枚目のシングル『Share the light』の収録楽曲について色々書き殴ろうと思う。
相変わらず、フィーリングで楽曲を聴いておるので、感覚的な表現が多くなっております。

聴いた当時の率直なインプレッションを思い返しそのまま勢いで文字にしているので読みにくい箇所だらけだと思います。
更に、制作者や歌手の意図とは異なる所感を述べている可能性があります。
あくまで一人の聴者が感じた個人的な所感として捉えていただけますと幸いです。

 

 

 

 

  Share the light

 

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 テレビアニメ『アサシンズプライド』OPテーマ楽曲。
更には、2020年1月~10月までFm yokohamaで放送されたRGRがパーソナリティを務めたラジオ番組のタイトルにも付けられていたりする。

作詞を只野菜摘氏、作曲はMONAKA所属の作曲家によるスタイルはこれまでのRGRの系譜通りだが、RGR楽曲では初めてになる田中秀和氏が作曲している。

近年、注目されている電子音を中心としたサウンドが特徴とされるジャンル、フューチャーベース系統の曲調がこの楽曲の大きな特徴だといわれ、更にストリング(弦)の音も加えており、田中氏の新境地となる楽曲とも評されたりもする。

音楽知識の欠片も無い自分でも、この楽曲は音の構成が複雑で難しいインプレッションを抱くのだから、実際に歌う彼女達は自分が勝手に抱いた以上のモノを感じてるのだろう。


 初聴時に抱いたインプレッションは、RGR楽曲では稀有な静と動の変化の振り幅がかなり大きい楽曲で、三人の歌声もメロディの強弱に寄り添っていてインパクト重視ではなく時間経過を経ていく度に何か浸食する様に沁み込むスルメ曲的な中毒性のある楽曲だと感じられた。盛り上がるよりは醸し出している雰囲気に浸る……そんな方向性の楽曲だと思える。

CDジャケットやMVで彼女達が着ている青と黒を基調とした衣裳の様な妖しい艶やかさ。
この艶やかさと大人っぽさこそがこの楽曲のキモで、RGRの新たな魅力でもあるのだけれども、キュートさを効かせる部分やしっとりと傾聴させる要素まであって、前述の振り幅の大きな変化はこれらの要素へと繋がっていて、尚且つ、作中のヒロインであるメリダの揺れ動く思春期の心模様も描写していると思う。


 胸の蕾はもう 昨日よりもひらいた

 気づかないでしょう?


 ―Run Girls, Run! 『Share the light』より引用



 胸の蕾とは、自分の中に秘めている才能と可能性を例えた言い回しだろう。
僅かな刻の流れでも、人は変われる事をここの節では問いかけて来るのだ。

ここの節は厚木さんのソロパート。音源のみでも彼女の歌声の艶やかさは存分に表れてはいるのだが、ここは是非ともMVの厚木さんが歌い切った後の表情を見ていただきたい。

変われた事を勝ち誇ってる様でもあるし、それを気付いていない相手に対して煽っている表情にも見える厚木さんの微笑みが妖しくてエロ魔性の艶っぽさを醸し出している。
表情のみでも見る人を殺せる魅了してしまう厚木那奈美の強かさがここに凝縮されてると個人的に思い知らされた……

……ここに書いた駄文ではこのパートと厚木さんの魅力は伝えきれていないので
興味を持った方はMVを観る事をお薦めしておく。


 これまでのRGR楽曲は、聴き終わった後に清々しいモノを感じる事が多いのだが
この『Share the light』は違ったモノ……それは、五感にまとわり付いて来る的なモノ…余韻深いモノを強くこの楽曲からは感じられる。

 

 

 

 

 キラリスト・ジュエリスト

 

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 テレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』2019年10月からの新主題歌。
これまでのプリチャンOP楽曲の系譜をきっちりと受け継いだ明瞭な可愛らしい楽曲。

軽妙でポップなバンドサウンド、詞には合いの手調のフレーズがあってライブ映えは必定。そう思わせる程にこの楽曲のポテンシャルは高いモノだと思える。

インタビュー内で林さんが語られていたが、歌う時には明るい要素を強く押し出す事と、言葉がハッキリと聴こえる様に母音を意識して歌っているとの事。私見だが、これはこの楽曲だけに限らずプリチャンOP楽曲では、作品のメインターゲット層である女児が聴き取りやすく歌う事を常に意識されて歌われていると思うし、詞の紡ぎ方もシンプルだ。

 
 そして、この楽曲は応援ソングとしてのテイストも受け継ぐ楽曲。
OPのシーンで、この楽曲に合わせて桃山みらい達が躍動している姿に、縁と魂の繋がりを強く感じると三人は語る。

彼女達からリスナーへの応援ソングであるが、キャラクター達から彼女達への応援ソングでもあって互いを励まし合っていく想いの相互循環はエモーショナルな要素がある。

私見の域だが、応援ソングがより響いて深みを増す要素は、ネガティブでマイナスな心情描写を詞の中に落とし込められるかだと思う。

これまでのプリチャンOP楽曲では、ダイレクトなマイナス感情を示す要素は無かったとされる。今作では『不安』『見えなくなった』『真っ暗』といったマイナスなワードが出てきている。物語が続いて来て、更に踏み込んで深みを持たせる為とこれまで歌い継いで来た系譜にも深みを持たせていく。OP楽曲も作品の彩りには不可欠な要素である事の証明だと感じさせられた。


 散りばめた憧れたち 一生懸命が軌跡になる
 
 ねっ 夢 奇跡うまれる その瞬間 間にあいたいの


 ―Run Girls, Run!『キラリスト・ジュエリスト』より引用


 この楽曲で最も印象深いインプレッションは、韻の踏み方(特に脚韻)だと思う。
上記に挙げた箇所は自分が特に強いインプレッションを抱いた箇所。
『軌跡』と『奇跡』の掛け方はシンプルだけれども、シンプル故にダイレクトに響いてくる。

曲題の『キラリスト・ジュエリスト』からそれは盛り込まれている。
ファイナリスト、リスペクト、カラフル、チャンネル…etc単体ではなくパートの中できっちりと落とし込んでいて、それが聴き心地と響きの良さを作り出して明解。こういった点が只野氏の用兵の妙であり多くの人を惹き付ける所以だと思える。


 この楽曲は、個性を尊重して輝く事がもう一つのテーマであると林さんは云う。
そして、それは子供だけに限った事ではなく様々な年齢層の人に聴いて欲しいとも云った。前述に挙げたパートの詞『一生懸命が軌跡』も幅広い年齢層に訴え掛けるワードだ。

日々を懸命に、疎かにしない者にしか好機=奇跡はやって来ないし掴めない。
走り続ける事をアイデンティティにしている彼女達が謳うからこそ、この楽曲は説得力があって響くのだろうと感じる。

 

 

 

 

 スノウ・グライダー

 

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 “RGR Season Song”の冬の章にあたる楽曲。
曲題にあるグライダーは、動力(エンジン・プロペラ)が無く上空の気流を利用して滑空する航空機の事。スノウは英語で雪を意味するワード。

さしずめ、雪が降りだしそうな空を滑空しているグライダーがイメージとして浮かんで来る。


 さて、“RGR Season Song”でキモとなっておるのは、揺れ動く少女の恋慕の情の描写。
その系譜にあるこの楽曲もそれに外れず、もどかしさや切ない感情がキモになっている。
だが、この楽曲はマイナス方向へのベクトルが異常に振り切れて墜ちる所の極致まで墜ちた…そう思わせる凄みすら感じさせられる。

しかもだ。明瞭なテクノポップ調のメロディが、詞とのアンバランスな落差が気流の力のみで空を滑空するグライダーになぞらえているようであり、少女の感情だけではもうどうにもならない葛藤、儚さ、繊細さ、壊れやすさ等を描写してる様にも捉えられなくもない。

マイナスのベクトルへ振り切った詞、ポップで明瞭なメロディ、浮遊感を醸し出すRGRのボーカル。三つのアンバランスな要素が絶妙に絡み合った結果、楽曲の雰囲気が見事に決まる。


 『スノウ・グライダー』の世界観の要となっているのは、詞の所々にある『もういいの』というフレーズだろう。この五文字は物語の主人公である少女の心情が凝縮されたフレーズ。この部分の表現はレコーディングの際苦戦したと三人は語る。

切なく、儚げに語りかけたり、強がりを隠す言い方だったり、爆ぜる感情を解き放つ伝い方をそれぞれの箇所にて謳う。自分が最も印象深かったのが以下の箇所にある。



 誰よりもね きみの 理解者でいたいよ
 
 恋人より近い存在に 自分にいいきかせて 

 涙をごまかして 許していけるはず もういいの


 ―Run Girls, Run!『スノウ・グライダー』より引用

 

 

 前述にある爆ぜる感情を解き放った『もういいの』と謳うのがここの箇所。
ここは、厚木さんが爆ぜる感情を絞り出すように歌い上げているところに意外性という強烈なインプレッションを抱いた。

あくまで、コレは自分の勝手な所感でしかない事を先に書いておくが……
林さんと森嶋さんの声質は太い部類だと思っている。一方の厚木さんの声質は二人に比べると細い。

勿論、声質が太いから良い。細いから駄目なんてモノはない。

しかし、この楽曲のこの箇所では厚木さんの細い声質が少女の爆ぜる感情を表すのに最も適していたと……勝手ながら思ってしまうのである。


 RGR楽曲の中でも随一のネガティブで切なく儚い楽曲。
救いがない様に思えて来るが、ほんの少しだけ救いがあるワードがある。
それは、雪の色でありイメージの一つでもある『真っ白』だ。

これも、少女の心模様を表すワードで、ポジティブ=救いの要素だと思える。

白紙に戻してなかった事にする。逃げの様にも思えるがそれは未来の刻へ進む事でもある。故に、この楽曲は哀愁だけの楽曲じゃない。救いもあったのだと。

 

 

 

 

 結成二年、CDデビューから一年の刻が経った『Run Girls, Run!』がこれからの軌跡をこれまでと変わらず走り続ける事と、未知の領域にも果敢に挑む気概が込められたメッセージ。

表題曲の『Share the light』に、C/W『キラリスト・ジュエリスト』&『スノウ・グライダー』という形式ではあるが、トリプルA面として評しても何も問題がない楽曲それぞれの強さと貌は説得力がある素晴らしい名盤だと自分はこの作品から感じたのである。

 

 

 

 

 

RGRの現在地、枠を壊して進むこれからの軌跡。

 どうも。あかとんぼ弐号です。

 

世間がどうだか知ったこっちゃないが、3年、5年、10年はひと区切り的な節目の年として捉えられている。


以前にも書いたが、今年は『Run Girls, Run!』結成三周年を迎えた年。
遅くなってしまい申し訳ございませんが、結成三周年おめでとうございます!


今、彼女達を見てランナー諸氏はどのようなインプレッションを抱いているのだろうか?


目覚ましい成長に心躍り、更なる雄飛を期待している人。

一方、まだ突き抜けられない靄の様なモノを感じて歯痒く思う人。

あるいはその両方のポジティブとネガティブな想いが同居している人。


俺が彼女達に抱いているインプレッションは、ズルいスタンスになってしまうだろうが…ポジティブな要素とネガティブな要素が混在しているモノ。こいつはおそらく何か今後でもっと強烈なインパクトを魅せ付けられるまで抱き続けるモノだと思う。

自己弁護になるが……RGRの三人にそれぞれが抱く現状のインプレッションはどれも正解で、自分とは違うインプレッションを抱いている人を非難してはならないと思う。

 


 で、この三年の軌跡と刻、当の彼女達三人はどう感じ想いを馳せているのだろうか。
幼い頃より憧れ夢抱き、自ら動いて挑んで勝ち取った表現者への道。

楽しく、魂が爆ぜる様な快感もあっただろうが、それ以上に容赦なく突き付けられる現実に打ちのめされて、自信を粉々に砕かれる事の方が多かっただろうと勝手ながら思ってしまう。

頑張るのは当たり前。努力した分だけ必ず報われる保証なんて無く、回り道はいくらもあるけど近道は絶対に無い。この世の理はフェアなようでいて実はアンフェア。特に表現者の世界はそれが色濃い世界。


自分達がまだ小さい存在である事を自覚して受け入れて現実と向き合って走る。
纏わりついてくるネガティブな影を払拭してもっと輝ける様にと。


でも、その影はしつこく纏わりついている厄介な代物。
その影こそが、何かの枠や殻だったり限界領域を突破して突き抜けられない要素の正体なのかもしれない。


何か煮え切らないモヤモヤしたモノを一番痛感しているのは当の本人達でもあった。
先日、RGRの配信番組『Run Girls, Run!の3人4脚自由形』で、林鼓子さんはこんな心情を吐露する。


 

 

ただの大人しいいい子達にしか見えない。真面目なのはわかるがそれしか無い。


 パフォーマンスにもそれが表れていて、上手いがそれ以上のぶつけて来る熱量が弱い。

 

 

 

 これは、周りのOTONA達が彼女達を評した言葉だと云う。
確かに、三人を見ていると仲の良いグループである事が伝わって来る。だが、仲の良さというのは、競争心の薄いなあなあの慣れ合いといったマイナスの要素もはらんでいたりするものだ。言う方もいろんな表現者を見て来たプロの人達。その視点でしか分からないモノがあるのだろう。

前述にあるが、三人もそれは痛感しているし、その枠を壊したくて変わろうとする想いを抱いている。

でも、周りにこういう厳しい事を言ってくれる人がいる事は良い事。
可能性を信じているからこそ厳しい事を言う。厳しい事を言われ不貞腐れるだけの者に巡って来た好機は掴めない。こういう事書くと時代遅れかもしれないが、『なにくそ!』や『今に見てろ』的な悔しさから来る反骨精神を焚き付けていくのは、アンフェアな世を生きていく上では必要なモノだと思える。


そして、枠を打ち壊す為のヒントをこれまた彼女達に縁深い人達から贈られる。


 三人と同じ経緯で表現者の道を行き、その背中で彼女達を導いてくれる者。
直系の先輩グループ『Wake Up,Girls!』あの七人も今のRGRと同じ経験や苦悩を抱いた人達。青山吉能さんと山下七海さんは前述の配信番組にゲストで出演してRGRに枠を壊して雄飛する為の言の葉を贈った。

青山さんは、グループを続けていく事の大切さと、各々が苦しくなった時に解放出来る場を三人が紡ぎあげる事の大事さを語り……

山下さんは、外の場を見て感じる事で感じたモノやそれをホームである場に還元させる事。
それぞれがファンを引き連れて来てRGRを盛り上げる事に繋がって、ホーム=三人にしか作れない居場所を守る闘いにも繋がると。

また、高木美佑さんは自ら出演されたDJライブにてRGR楽曲をかけてくれる。

永野愛理さんは、WUG楽曲のダンスの振りを伝授したり。

吉岡茉祐さん、田中美海さん、奧野香耶さんもそれぞれにRGRへの想いはあるのだろう。


 あの七人はしぶとく生きる事の執念を説く諦めの悪い人達だ。その背中を見て追っている三人もそいつが身について来ていると思える。

これからもうまくいかない事は多くあって厳しい状況だろうが……
道を外れたとしても全力で引きずり戻してくれる人達がちゃんといるし、三人もしぶとくて諦め悪い。誰が引っ張っても反発してぶつかったっていい。その反発する途轍もないエネルギーは、きっと三人の駆ける為の燃料になる。


本当に、RGRの三人は人の良き縁に恵まれたと思う。


 『Run Girls, Run!』の名の通り、これからも全力で駆け巡ってくれ。
小さくまとまって、このままでいるワケが無い。枠なんざぶっ壊して駆けろ。


止まったら死ぬ事の怖れを抱くこの三人ならやってくれる。


根拠はないが、その可能性はバチバチと感じるんだ。

 

 

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 相変わらずまとまりのない駄文で申し訳ないが、『Run Girls, Run!』の今後が幸多き縁の巡り逢わせに恵まれる事と、林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんの今後の更なる雄飛を切に願い、筆を置く事に致します。

 

 

 

 

 

 

其れは反逆の拳への巡り逢い~ガールズフィスト!!!! に惹かれて。

 ”彼女達”は叫ぶ。


 ”RAISE YOUR FIST!!!!”拳を上げろ!!!!と。

 

 

 

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シンプルではあるが、魂を撃つその言葉に胸が熱く滾る衝動が湧き上がる。
拳は最も原始的な闘争手段、武器の一つ。また、固く握られた拳は抵抗の意志を示し、突き上げた拳は抵抗の象徴としても用いられる。


『ガールズフィスト!!!! 南松本高校パンクロック同好会』のライブ、後日楽曲を一通り聴き、前述の様な胸が熱くなる衝動が湧いて来たのである。


…普通なら、惹かれた経緯から書いていって、楽曲所感、ライブ所感の順に記事に書くのだろうが、当Blogの執筆者である俺が異端者なので、今更ながら『ガールズフィスト!!!!』に惹かれた経緯についてこれから書き殴っていこうと思う。


 


 ガールズフィスト!!!! の名を初めて知って惹かれるまで

 

 まず、この名前を初めて知ったのは、自分のツイッターのタイムラインだった。
何でも、秋葉原ゲーマーズのイベントスペースで公開練習と称した定期的なイベントをやっているとの事。これ以降度々この名を現在に至るまで目にしていくのである。
ただ、この時期で自分に刺さって来る事はなく、興味のアンテナも感知せずに刻は流れていったのである。


刻は流れて今年の三月の春の日。


忌々しい新型ウイルスの奴の感染拡大によってありとあらゆるイベント・ライブが感染対策によって開催自粛を余儀なくされたのは、現在の世に生きる皆様ならご承知の事実。
だが、エンタメの炎は完全には消えちゃいなくて燻ぶっている。

過去のライブ映像を動画配信で提供したり、対策を徹底して無観客にてライブを行いそれを配信するスタイルが次々と提供されだしたのもこの頃だ。

そんな時勢の波にこの『ガールズフィスト!!!!』も乗っかって無観客配信ライブを開催するという。確か、無料で観られた(…はず)ので、視聴する事にした。

最初はBlog記事執筆のBGMになればいいかなと軽い気持ちで、PCで観ていたのだが…
全く執筆が捗りゃしねぇので、執筆を一旦止めて彼女達のライブをじっくりと観る事に切り替えた。興味のアンテナがこのライブを観ろと訴えて来たのだ。

シンプルでストレートな曲調と、勢いのある粗削りなサウンドとボーカル。
良し悪しは分からんがそれは拙いモノのなのかもしれない。でも、彼女達はそれすらも楽しんでこのライブで進化してやろうという気持ちが漲っていた。


しかし、この段階で完全に惹かれてはいなかった。でも、面白い存在だと感じた。


で……つい先日『ガールズフィスト!!!!』が出演した
『GIRLS LIVE STREAM -2020 AUTUMN SP-』で完全に惹かれたのだ。


 あのライブから刻が経ち、興奮して煮だった脳ミソが冷め切った所で
『ガールズフィスト!!!!』の何に感動して燃え滾れたのかを考えておった。

 

 

 

 

 楽曲が凄く強い。

 

 

ネルギッシュでパワフルな『Ready and Rarin' to Go!!!!』『Re:スタート』『Tic×Tic=Tac♪』
一方で、真逆のじっくりと沁み入る様に傾聴させる趣きの『Full of Lies』『孤独の月』……etc


ただ強い(=いい楽曲)だけじゃない。すごく強いのだ。


ライブで聴いての強さは言うに及ばず、音源で聴いてもその強さは変わらない。
強い楽曲を携えてるという事実は、彼女達にとって何よりのアドバンテージであり、武器でもある。


だから信じていい。


しかも、まだ未知数の可能性を秘めている存在だ。これからもっと強い楽曲が出て来るはず。
その未来の刻を想像するだけでもワクワクしてドキドキしてくるじゃないか。

 

 

 

 


 叩き上げの魂が紡ぐ『物語』。

 

 

 楽曲が強くても、それを成長させて活かす事が出来るのは人の力無しでは叶わない。
『ガールズフィスト!!!!』のメンバー達が紡ぐ物語が、楽曲に魂と血を通わせる。


 ガールズバンドを題材にした作品とリンクして、出演されているキャストで2018年の秋に実際にバンドを結成して、オリジナル楽曲のリリース、イベントやライブで演奏して歌う。

メンバーは、ボーカルに奈川芳野役の浅見春那さん、ギターに坂ノ下奏恵役の奥村真由さん、ベースに藤森 月(るな)役の古川由利奈さん、ドラムに白瀬双葉役の内山つかささんの四人構成のフォーピースバンド。


※結成当初、ボーカルの奈川芳野役は加藤あつこさんという方が担当されていましたが、体調を崩してしまい降板されたと。その後、浅見春那さんが加入したとの事。


 で、楽器に触れるメンバー達だが、ドラムの内山さんが学生時代に叩いた事があるが、他のメンバー達は、その楽器に触れる事が初めてのビギナー。

(古川さんはピアノ。奥村さんは吹奏楽経験者だそうで、全くの音楽未経験者ではないという。)

しかも、浅見さんに至っては加入当時は声優デビューしたばかりの新人。


未完成で未知の可能性を秘めている存在、地道にコツコツと努力を重ねていく姿。
楽器経験者で彼女達を推される人の中には、かつての自分が歩んで来た演奏が上手くなりたい姿を重ねてメンバー達の上達ぶりに目を細める人もいるという。育っていく物語がインディーの叩き上げの魂を彷彿とさせて熱を帯びて物語に彩りを与えていっているのだろう。


そして、自分が目を奪われたのは本当に楽しんで演奏して歌う姿だ。


何が良くて、どこがまだ不完全で拙い部分なのかは自分には分からない。
見る目のある人が見たら全然未熟な存在なのかもしれないが、そんな評価はどうだっていい。求めているのは完璧でそつないモノじゃない。その要素を『どうでもいい』と思わせてしまう程に、『ガールズフィスト!!!!』のがむしゃらで直向きな本気の音楽はその要素を見事に壊したのだ。

 

 

 

 

 闘い方。

 

 前述にもあるが、彼女達はコツコツと地道にその軌跡を歩んでいる。


YouTubeに公式の動画配信チャンネルを立ち上げて、番組や個人の自主練習の模様をアップしたり、現在は感染症対策で開催されていない模様だが、公開練習と称した無料の定期イベントを開いたり、単独ライブだけではなく、武者修行の如く様々なライブへの参戦も精力的に出向いている。

バンドを題材にしたメディア作品は、そう目新しいモノではなく新鮮さや意外性もない。
勝手な推察の域だが、『けいおん!』や『BanG Dream!』の二番煎じ的なモノとして揶揄する声もあったと思う。

ただ、プロモーションの方向性は違うモノだと思える。

実際に彼女達が演奏練習をする光景を直に見られる機会を多く設けたり、アニメ系のライブイベントのみではなく、カテゴリーを問わないライブに参戦してこれまた多くの人の目に触れる機会を積極的に増やす。

まずは、知られなければ話にはならない。だから動く。

その姿勢はライブで彼女達が演奏する楽曲にも表れていく。

彼女達は、カバーソングを歌う事があるが、そのチョイスは国内・海外のパンクロックバンドの楽曲をカバーしていくスタイルをとる。コレは、同じ市場でファン獲得を争うのではなくアニソンファン以外から流れて来るであろう層へのアピールが狙いなのではと勝手ながら思えている。それは、彼女達のスキルアップやステージ経験を重ねる事にも繋がる。


自分が心揺さぶられて肌が粟立つ”叩き上げの魂“を感じた。


早急に成果が表れる事ではないが、今の活動の様に丁寧に地道に努力を重ねて続けていく事で、何かが未来の刻で劇的に変わるかもしれないし、事実そうなって欲しいと願っている。

勿論、その未知の可能性を存分にこの『ガールズフィスト!!!!』から感じたのも事実だ。

だから、『ガールズフィスト!!!!』の楽曲やライブを観て、心が戦いで魂が爆ぜたのだと。

この四人が未来の刻で、どこかのドデカい会場のステージで楽しく賑やかなサウンドを響かせる刻と機がきっと訪れるはずだろうし、その未来が来る事を信じてみたい。


 想いを書き殴り、公に曝したからには本気で応援する覚悟が固まったという事。
これからの『ガールズフィスト!!!!』の四人に幸多からん事を切に願い応援していきたい。

 

 

 

 

『今』を楽しんだもん勝ち!~GIRLS LIVE STREAM -2020 AUTUMN SP-所感

 先週の日曜。配信ライブ『GIRLS LIVE STREAM -2020 AUTUMN SP-』を観た。

 

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 そのライブは、無観客の配信による形式で開催された対バンライブ。
何故、自分がこのライブを観ようとオンラインチケットを購入したのかは、先日記事にした『ガールズフィスト!!!!』がこのライブに参戦する事を急遽知ったからと、時間の都合も合ったからだ。


大袈裟な話になってしまうが…何か引き寄せられる妙な予感がしたからでもあったんだ。


 で、このライブは、『ガールズフィスト!!!!』の他に二組のバンド『ぴんく!しゅがー!しろっぷ!』、『TOXIC LAGUS』によるスリーマンライブ形式。俺は、『ガールズフィスト!!!!』以外のこの二組は当日名前を聞いただけで本当に未知の存在。ちなみに、『ガールズフィスト!!!!』も俺はそんなに知識があるわけじゃない。所謂にかわのカテゴリーにいる奴である。


 ただ、ロクに知らないのも逆を言えばより深く楽しめる要因でもある。
良い意味で予想を裏切ってくれる可能性と自分のアンテナが感じた直感を信じてこの未知の領域へと踏みこんでみたらだ……『とんでも無ぇモノを魅せ付けられた』


エモーショナルの暴力で徹底的にきっちりと打ちのめされた…そんなライブだった。


これからその模様を、出涸らしの記憶から引きずりだして書き殴っていこうと思う。

 

 

 


 ・ぴんく!しゅがー!しろっぷ!

 

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 スカ・パンクメロコアmixのカラフルパンクなバンドの謳い文句に違わない、ピンクを基調としたファッションのボーカル・ぽんさん。ライブで歌うのはは八か月振りだとか。

その派手なビジュアルと、前述のスカ・パンクメロコアmixという情報から、どんな変化球的なパフォーマンスで攻めて来るのかと思っていたが、いざ観ていくとそいつは穿った先入観と俺の浅見だというモノを痛感させられた。楽曲の軸となる要素は軽妙なスカテイスト。その要素は明瞭でいてこちらも楽しげな心持ちにさせて盛り上げていくモノ。

その軽妙かつ明瞭なサウンドに彩りの要素を加味させるぽんさんのいい意味でクセと尖った要素が無い…例えると、五角形のレーダーチャートに表すと綺麗な五角形になるような歌声の聴き心地の良さが印象深い。パワフルに響かせることも出来るし、じっくりと沁み入る様に傾聴させる要素も持っている。これは見事にやられたと唸るしかなかった。

ラストアクトに持って来た、明日は何があるか分からないから、今を精一杯生きようという楽曲。『Live is Life』(正式表記は不明だが……)これは圧巻だったと言っておきたい。

無観客の配信ライブとは言え公の場で久方ぶりに謳う事への喜び、鬱積とした現状に抗おうとする反骨の魂……いろんな感情を込めて歌うぽんさんの姿は画面越しにも伝わる本気の想いにこちらの魂も滾るモノが込み上げる。


 そして、ぽんさんは歌い切ってアウトロで叫ぶ。


 

 

毎日来る明日が不安でも、この世に希望が持てなくても、

あなたはあなたでしかないし、


今は今でしかないし、どうか生きて生き抜いて。

 

 


 今という刻を、溢れかえる情報の波に呑み込まれずに自我=自分らしさと自身を信じて、力の限り生き抜いてやろうとパフォーマンスに想いと魂を込めた。
オープニングアクトやトップバッターとなるアーティストが果たさなきゃいけない役割は、ライブが持つ方向性をきっちり定める事と、確実に火を点ける事(大小問わず)だと個人的には思っている。

ディスプレイという境界の向こう側にいる視聴者に全力全開の滾る想いと魂を伝える事。演者自身と視聴者の魂にきっちりと火を点けたという成果で見事にやりきった。

勿論、『ぴんく!しゅがー!しろっぷ!』のアクトが単純に素晴らしかったのは言うまでもなかった。

 

 

 

 


 ・TOXIC LAGUZ

 

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 まず、この場で叫んでおきたい。


このバンド、おそらくハネる(ブレイクする)そう遠くない未来の刻で必ず来る。

 


…根拠が全く無いただのおっさんの直感&戯言だけれど、そう思わせて惹き付けられてしまうモノをこのバンドがステージで魅せ付けたんだ。衝撃的だった。


 無骨でゴリゴリとしたテイストのヘビーなサウンド、それに負けない叙情的なERIKAさんのボーカルとの調和は、荒々しく攻撃的であらゆるモノをねじ伏せようとして来る勢いがあって、奇を衒わないスタンダードなロックを響かせる。

パンクロックのサウンドは、こうあるべきなんて定義は無い自由なモノだが
重厚でバリバリに低音を轟かせるこのバンドの闘い方を知った時は『あーコレコレ、聴き馴染んだテイストのロック!!』と安心感で膝を叩いてしまうんだ。

奇を衒わないという事は、よく見かける量産的タイプと言ってしまえばそうなのかもしれないが、前述の様にハネる・ブレイクするなどというインプレッションは易々とは抱かない。

最も気になったのが、ボーカルのERIKAさんの歌声の質なんだ。


シャウトを見事に響かせる事も出来るし、がなる様に低い音域も響かせる引き出しの多さと奥行きは楽曲陣に更な深みを加味していくモノでこれでも充分に凄いのだが……
特に惹き付けられて圧倒させられたのは、ハイトーンでの高音が凄く澄んでいるが、何か魂を削っている様な危うさもあるけども綺麗な歌声だ。
夢をテーマにした楽曲『夢見星』はその高音の綺麗さが如何なく発揮されて沁み入って聴き惚れてしまうのと同時に、戦慄させ痺れる凄みも感じさせられた。

この声質は本当に天性のモノなんだろうと感じさせ、本当に素晴らしいと言うしかない。

それと、『I never...』の様なアップテンポで激熱な楽曲を持っているのも、このバンドの強みだと思う。ライブで熱量の緩急を自在に出来る楽曲があるのは本当に強い。

盛り上がって滾っていくだけがライブじゃない。しっかりと魂に沁み入らせる様にグッと聴き込ませる懐の広さを感じさせられ、諸手を挙げて笑うしかできない程に圧倒させられ、『TOXIC LAGUZ』が放った『毒』に蝕まれた。この毒は解毒出来ない。完敗だ。

曲調やバンドの纏っている雰囲気が俺のストライクゾーンにドンピシャで、尚且つ今回が初見だったってのもあってかなりインパクト強かった。
 
あまりにハマってしまい、終演後にリリースされておるEPを購入してしまった。

 

 

 

 

 

 ・ガールズフィスト!!!!南松本高校パンクロック同好会

 

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 このライブは『ガールズフィスト!!!!』を観に来たと言っても過言ではない。
そんな存在がトリを飾る。個人的には滾って来る展開である。

登場し、これまでの二組とは違う独特のゆるいわちゃわちゃした雰囲気で和ませながら…いざ演奏が始まるとハードで激熱な盛り上がりへと雰囲気をシフトチェンジして畳み掛けていく。この瞬発的な爆発力が彼女達の名詞代わりと言わんばかりの生き様で、これまで貫いて来た闘い方なんだろうな。


緩急の差を持っているのは、前述で触れたが楽曲や人問わず本当に強い。


ここが攻め刻と言わんばかりに、アッパーソングを次々と披露していく。
その最中で目を引いたのは、自分が初めて三月に彼女達のライブを観た時同様に心底『楽』しんで『音』を奏でている変わらない姿があの場にはあった。

そして、変わった点もある。


変わった点は、言わずもがなパフォーマンスの質だ。ただ、演奏に関して俺がどうこうと言えるモノではないが…前に観た時よりも何か堂々と立ち振る舞った様に見え、浅見さんのボーカルはキュートさと凛とした要素をブラッシュアップし、力強い歌声を響かせ、天然の独特でフリーダムなワールドだったり、こちらの熱をしっかりと焚きつける煽りも見事だったと思う。

彼女達のこれまでを見ていないので、何とも言えないし最近知ったにわかが何言ってやがると思われるだろうが……このステージで魅せた成果は、彼女達が地道に必死に自分と向き合って、闘った賜物。

泥臭くて生々しく、愚直にただ上手くなりたい!という叩き上げの魂をこの四人から感じるんだよな。単純に携わっている役に寄り添っているだけじゃない懸けている本気の想いと魂が画面越しからでも伝わって来た。

そんなガールズフィスト!!!!の想いと魂が凝縮されていたのがラスト(アンコール)に持って来た楽曲『青春ガールズ』だったと思える。この楽曲の一節に下記の様な詞がある。



 今を楽しんだもん勝ちでしょ!?

 
 ―ガールズフィスト!!!! 『青春ガールズ』より引用



 自分としては、この部分に今回の対バンライブにおけるガールズフィスト!!!!の本気の想い=メッセージを示したと思えたのだ。

ままならない状況は未だ続いているが、そこで止まったままじゃ何も変わらない。
限られてはいるが出来る事や楽しめる事は必ず存在しているし勿体ない。青臭い主張かもしれないが、逆にその青臭さがストレートに響いて突き刺さって来るんだ。

前の二組のバンドとの魅せ方の違い=らしさを存分に魅せ付け遜色無いパフォーマンスをやってくれた事、ヘッドライナーとしてきっちりと締めくくった事は本当に素晴らしくガッツリと楽しめた。

 

 

 

 


 ・最後に


 配信でも充分以上にガッツリと滾って楽しめましたが、やっぱりこの三組は現地参戦して直にサウンドと歌声の波に身を預けて堪能して燃え滾りたかったのは正直なインプレッションでもありました。

まあ、その刻と機は今後必ず訪れる事を信じて待ちたいと思います。

三組のバンドが魅せてくれた輝きは、どれも素晴らしく優劣のないモノ。
観ている人がいるのが解かってながらも姿が見えずレスポンスの声が届かない中で本気の想いと魂を、奏でて歌う事は厳しかったと思います。


でも、そこに挑んで闘った姿を観たからこそ、感動して興奮した事実は魂に刻まれた。


未だ難しい状況が続く中に於いて、徹底した対策をして最高のパフォーマンスを魅せてライブを成功させてくれた三組のバンドと関係者に心からの感謝と賛辞を。

 

 

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嘘だらけの世界で叫ぶ本能の魂 ~ガールズフィスト!!!!『Full of Lies』

 興味へのアンテナをこれまでとはちょいと違う方向に向けると、予期せぬ巡り逢いの予感を感知する。

感知して僅かに隙間が空いている扉を叩いて、一歩踏み込んで興味のアンテナが察知し
たモノに触れる。それは刺激となって己の魂へと突き刺さってゆく。
その刺激が自分にとって有益なモノなのか?害にしかならんモノかは踏み込んで触らないと分からない。

今回記事にする題材は、俺にとっては有益で面白い巡り逢いになったある楽曲の話。
この楽曲に出逢ったのは約半年前の配信ライブ。そのライブで最も強烈なインプレッションをこの楽曲に抱いたのであった。


…ただのおっさんが、これから好き勝手に拙く見苦しい文章を書き殴っていくが
個人の勝手な解釈が入っておりますので間違った事を書いているという可能性を先に伝えておきます。

 

 

 

 

 

 Full of Lies/ガールズフィスト!!!!

 

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 コミック作品『ガールズフィスト!!!!』に出演されている浅見春那さん、内山つかささん、奥村真由さん、古川由利奈さんによる声優ユニット『南松本高校パンクロック同好会』による楽曲で、2ndシングル『D.A.S.H!!!!』(TYPE B) に収録されている楽曲。作詞は坂ノ下奏恵役の奥村真由さんが担当したとの事。


 このユニットの楽曲全てを聴き込んでいないのであくまでもコレは自分の浅いインプレッションでしかないが……パンクロックバントという事から、全体的に楽曲の雰囲気はノリ易く明朗な雰囲気の楽曲が多いという印象。しかし、この楽曲はそれらの楽曲陣とは一線を画した異質なモノ。でも、この異質な要素≒温度差こそがこの楽曲の魅力なのだと自分は感じたのである。

切なくて哀愁感のあるノスタルジックなメロディと歌い出しに『茜色の空』というワードが黄昏の刻(夕暮れ)を強烈にリスナーに対して植え付けていく。それと同居している疾走感は変わろうと願って抗う心情を描写していると感じられる。

哀愁感のある楽曲の世界観について、作詞された奥村さんは登場人物達の心の傷の部分を書く事とメロディを聴いた際に、茜色の空=黄昏の刻の情景が浮かんだと語った。
人間は、生きていく中で様々な顔(仮面)を持つもの。
職場や学校での顔、プライベートでの顔、限定的なコミュニティで見せている顔だけにはとどまらず、状況や心情に応じて見せる表情もまた嘘の仮面であると言える。
『Full of Lies』=嘘だらけ……詞にある『心の仮面』は嘘の象徴であり人の性・理だと思える。

 

 いい子の仮面被って 本当の私閉じこめて

 今になって気付いたの 誰よりも嘘つきは私だったんだ

 ―ガールズフィスト!!!! 『Full of Lies』より引用


 仮面の表側しか取り繕わない見せかけだけの付き合いに辟易していた奏恵。
けど、彼女自身もいい子という嘘の仮面で取り繕っていた事に気付く。
それは、彼女の弱さを受け入れて認めた事であり探していた『答え』なのだろう。


 茜色した空目掛けて 心の仮面投げ捨てたら

 嘘だらけだったこの世界も ほら 本物が見えて来るよ
  
 ―ガールズフィスト!!!! 『Full of Lies』より引用


 サビでは歌い出しのフレーズを流用しているが捨てたの後に『ら』が付いた事で、心情の変化、変わろうとする想い=本物が見えるを表現していると思える。その『答え』を携えて前へ踏み出すかの様に、サビへ突入して力強い叩き上げの魂を解放する純然で混じりっ気の無い歌声とメロディを響かせている。この楽曲が単純な切なさだけを歌っていない事の証明ではないだろうか。

 

 茜色した空目掛けて 心の声を叫んだなら

 引き出しの奥にしまい込んだ 本当の私に出会えるのかな

 怖がらないで 踏み出そうよ

 輝ける明日へと


  ―ガールズフィスト!!!! 『Full of Lies』より引用


 叫ぶとは、本当の自分をさらけ出す行為の一つでもある。
坂ノ下奏恵と彼女同様に心に傷を持つ他のメンバー、そして奥村さん自身の心情や魂も詞に存分に込めて、奥村さんが言う前向きな傷を抱えつつも前を向いて歩いていく4人をイメージしてリンクさせたアンサーソングとしての『要』がここのフレーズには込められているのだろう。夕暮れの刻をイメージして世界観を紡いだと奥村さんは語ったが、茜色自体は夕暮れ刻だけじゃなく夜明けの朝焼け刻を指す意味でもあり、ラストフレーズの『輝ける明日』は、昇る朝日であり四人が高く振り上げた反逆のシンボルである『拳』(フィスト)にも繋がっている様に思えてならないのだ。


 自分が、この楽曲をライブで聴いて最も強烈なインプレッションを抱いて惹かれたのは
浅見春那さん、内山つかささん、奥村真由さん、古川由利奈さんの偽り無い叩き上げの魂と本能を不格好ながらも全力で真っ向からぶつけて来る姿勢だったのだと思えてくるのだ。


 いい楽曲、沁みる楽曲…etc。楽曲への賛辞の言葉は色々溢れておるが
この楽曲にそんなテンプレートな賛辞はこの楽曲には似合わないと個人的に思う。
バンドの魂と生き様が切々と語りかける言の葉と奏でる楽器の音色。まごう事なき名曲だと。

楽曲のみでのインプレッションを書き殴っただけで、コレを読んで下さった『ガールズフィスト!!!!』ファンの皆様よりは詳しくありませんが……『Full of Lies』が成長していく軌跡だけではなく他の楽曲にも踏み込んでいきたいと思わせる存在に巡り逢ったのは、自分にとってこの出逢いは素晴らしい縁の奇跡。

 


 楽曲は生き物で成長していくモノ。彼女達に歌い続けて、愛して、
『Full of Lies』という楽曲を育てていって欲しいと切に願う。

 

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手を取り合い未来の刻へ~『ランガリング・リンクライブ』10.11公演所感。

 10月11日。『Run Girls, Run!』の配信LIVE『ランガリング・リンクライブ』二回目公演が開催された。

 

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前回同様、この無観客配信LIVEは感染症予防対策により開催中止となっていた結成三周年ツアーの代替として開催が実現した公演である。

9月に開催された前回は時間の都合がつかなくて夜公演しか観れなかったが、今回は無事に昼夜公演を観る事が出来た。

公演全体は、時間にして約一時間半と通常の会場に参戦して観るLIVEより短い時間に関わらず、内容面と濃度共に満足出来たLIVEだったのは改めてこの場で書くまでも無く、
いい意味で予想を裏切られ、期待以上のモノを魅せられ…『凄ぇモノを魅せられたな…』的なエモーショナルの暴力で徹底的にきっちりと打ちのめされたというインプレッションが終演後に感じた簡潔な所感だった。


ここからは、公演を観て印象深かった点についていろいろ書き殴っていく事にする。

 

 

 

 

 

 ☆長野の奇跡の軌跡と心意気

 

 

 この日の昼公演のセットリストの構成は、誕生日を迎えられた厚木那奈美さんが担当。
後述するが、構成のテーマに掲げたのは『秋』を感じさせる楽曲を並べたという。

落ち着いた艶っぽさを感じさせる黒を基調とした『Share the light』の衣裳でのパフォーマンス。同時に『Share the light』もこの配信ライブでは初めて披露された。
秋のイメージとして多く挙げられるこの落ち着いた雰囲気とされるならば、厚木さんはその部分を重視されて、楽曲や衣裳をセレクションしていったのだろう。

纏う衣裳が変われば、楽曲の印象もまた違った見栄えがするモノ。
特に、“RGR Season Song(あるインタビュー記事より拝借)”の秋の章を司る『秋いろツイード』で衣裳が持つ落ち着きのインプレッションと『秋いろツイード』が持つ切なさや儚さと加味されて楽曲が秘めていたもう一つの貌(かお)が覗けた様に思った。


 そして、厚木さんの表現者としての縁と軌跡を回顧していく意味を持つセットリストの構成にもなっていたのではないだろうかと自分は感じた。

オープニングナンバーに、誰かの誕生日という言葉がある『イルミナージュ・ランド』。
この日は厚木さん自身の誕生日でもあったが、日にちは違うがコロナ過の影響でバースディイベントが開催できなかった森嶋さんと林さん、そしてユニットRGRの三周年。
当日祝うのがベストではあるのだけれどそれが出来なかったが、時期が遅れて祝ってはいけないというルールなんてモノはない。ここら辺の強かさも厚木さんが持つ魅力だと自分は思っている。

で、続く『Go Up!スターダム』は『秋いろツイード』と同時に収録されている3rdシングル。
私見だが、この楽曲はRGRの絆を謳う楽曲という側面を持つ楽曲。『みんなで手をつなぎ』という詞は三人の繋がりを象徴するモノだと捉えられる。ちなみにこの楽曲も配信ライブではここで初披露になる。

初披露という括りで言うと『スライドライド』もそうだ。この楽曲も共に軌跡を行く仲間との絆を謳っている。開幕まもないゾーンに激熱な楽曲を置いて配信とは言えど、ライブの雰囲気に火を点けて熱していく構成にした厚木さんの用兵の妙はまた見事だと唸ったモノだ。


枠組みが越えたモノであるが、先輩・『Wake Up, Girls!』の楽曲『SHIFT』のカバーもまた厚木さんの用兵の妙が発揮されたモノだと思えた。

厚木さん曰く、『SHIFT』に秋というインプレッションを抱いているからセレクトしたと。
ただし、前述にある様に厚木さんは強かな部分が魅力的な人。単純に秋を感じさせるという理由や過去にカバーした事のある(昨年の二周年記念ライブ)だけで先輩の楽曲をセレクトしたとは思えない。


コレは、俺の勝手な暴論の域でしかない事を予め言っておくが……


『SHIFT』はWUGのシングル『スキノスキル』のカップリング曲。
『スキノスキル』は、厚木さんが出演された『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のED。
縁と軌跡の繋がりを意識した彼女の構成のもう一つのテーマだとすると、作品のOP曲である『スライドライド』の繋がりを重視して組み込んだのだろうと思えてしまう。

だったら『スキノスキル』をカバーすりゃ良いんでないかと思えなくもないが…


(※Run Girls, Run!の3人4脚自由形#19でのカラオケコーナーにて厚木さんは歌っていたが)


厚木さんの真意がまた別な所にあるでしょうから、これ以上推測してもどうしようもないし野暮なのでここではしないが。間違いなくあると思えるのが、共演し間近であの七人の闘う姿を見て肌で凄さを感じている三人だからこそ先輩たちの楽曲を歌い踊る事の難しさを痛感している。でも、そこから向き合う事から逃げずに闘う事の覚悟が彼女達から迸っていた。


 何よりも、セットリストの構成に、厚木那奈美の縁への感謝と真愛の情に溢れた彼女が伝えたい本気の魂…即ち、変わらない想いが込められたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 ☆限界の向こう側を超えて~NANAMIの領域発動

 

 

 昼公演にて、一番圧倒されて魅せ付けられたのが厚木さんのソロパートだった。


タイプで言うと、林さんと森嶋さんは巻き込んで熱狂を生み出すタイプのパフォーマンス。
メンバーや観客を巻きこんでどんどん楽しく激熱なフィールドを作っていく。
一方、厚木さんは全くベクトルが違うタイプで、惹き付けて魅了させて離さないタイプのパフォーマンスが持ち味だと感じている。


初披露となった厚木さんのソロ楽曲『逆さまのガウディ』
この楽曲が、厚木さんが持つ魅惑の独自領域“NANAMIの領域”=所謂ゾーンに深みと凄みを加味させた。


音源を初めて聴いた時、天を仰いで本気で頭抱えたんだ。
音源聴いてこんな感覚を抱いたのは奧野香耶さんの楽曲『あのね』以来だ。


心地いい柔和な彼女の歌声と、歌詞が紡ぐ複雑な世界観とのアンバランス感がある種のもどかしさを生み、全体の雰囲気を掴みづらく難解さを醸し出しているのだろう。
音源聴いただけで考察する事を躊躇わせるのだから、ライブでの視覚的パフォーマンスがそこに乗っかったら……と戦々恐々としてこのアクトを観る事にしたが……


イントロからアウトロまで完全に魅入られて考察させる事を放棄させる程惹き込まれた。清々しい程に完敗だと言わざるを得ないぜ……


アクトの雰囲気を堪能していたからぢゃないんだ。堪能していたと錯覚させられたんだ。
言い換えると、視聴者は厚木那奈美の掌で良い様に転がされていたのだと……
配信でここまでとんでもないモノを魅せ付けられたのだから、現地参戦して直に“NANAMIの領域”を体感したら、魂が惹き込まれて捕らえられ現世に戻って来れないかもしれない……

けど、この刻と機会がいずれ来る事を畏怖を抱きつつ楽しみにしている自分がいたりもするんだよな。

 

 そして……この楽曲を披露してくれたのも本当に嬉しかった。


『キラリ覚醒☆リインカーネーション『夢色エナジーである。


森嶋さんや林さんがプリチャンのキャラソンを披露していたので、十中八九、厚木さんもキャラソンを披露するだろうと確信していたが、実際に披露された時は何とも言い難い想いが込み上げて来たんだ。

当Blogの過去記事にも書いておるが、この二曲は単なるキャラクターソングの枠を超えキャラと演者との繋がりがより強くて濃くて、未知の領域へ一歩踏み出す勇気を示した楽曲でもある。

 

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

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(どさくさに紛れて貼っておくぜwww)

 

 彼女達と最も縁深い『キラッとプリ☆チャン』という作品は、一歩踏み出して行動を起こして変わっていこうとする事を軸としている作品。林さんと森嶋さんがそうだった様に厚木さんにもその想いはある。

これらの楽曲のセレクトも、厚木さんの変わらない想いと変わろうとする覚悟があった。
昼公演にて着ていた『Share the light』衣裳と、作中で青葉りんかが着ている『シークレットアリス』の衣裳はデザインと色使いが似ている。厚木さんの中では意識して寄せていく事を考えて『Share the light』衣裳をセレクトしたのだろう。


柔和な厚木さんの歌声の中に感じられる滾っている情熱。
『負けない』『きっと大丈夫!』『ついて来てね!』と力強く言い放つのではなく、滾る熱を抑え込んで言い放っているが、厚木さんの眼差しには歌声とは違って強い光を放っていた様に見えた。


 魔性の領域で惹き付けて魂を捕らえてしまうミステリアスな魅力。純然で懐の深い包容力で癒されたりもする。


完敗でした。もうこの言葉を厚木那奈美さんに贈りたいと勝手に思う。

 


厚木那奈美”という存在自体が(いい意味で)ズルいと。

 

 

 

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 そして……厚木那奈美さん。お誕生日おめでとうございます!♪
23歳の刻が素敵で幸多き年になる事を願っております。

 

 

 

 


 ☆繋がって、導いて、そして輝く……

 

 

  夜公演のセットリストは、ランナー(RGRのファンの愛称)がRGRのラジオ番組『Share the Night』に送られたRGR曲TOP3を基に選考したモノで、冬をテーマにしたという。

そして、着ている衣裳は『ランガ応援プロジェクト』としてクラウドファンディングで資金を集めて作られた衣裳。ファーが特徴的で、この衣裳も冬をイメージさせるモノであるし、ランナーとの繋がりを印象深く感じさせる衣裳でもあった。


 そして、サプライズ的に披露された『Brand New Girls』はマジで驚かされた。
歌っているのはRGRの三人だが、名義は三人が『キラッとプリ☆チャン』で演じたキャラクターによるモノだ。

披露されたのは、TVサイズだったがこの楽曲をセレクトしたのは三人がみらい、める、りんかへの縁への感謝だったのではないだろうかと思えてならない。


 冬のイメージの基層としてあるのが『寒さ』という過酷な状況と晴れ間が少なく雪雲の黒い空を連想させる暗く寂しいイメージがあって耐え忍ぶ季節でもある。
この夜公演で歌った、“RGR Season Song”の冬の章『スノウ・グライダー』は寒さ=寂し気なイメージを示す楽曲。白を基調としたCF衣裳は雪のインプレッションと重なって絶妙な儚さとロマンチックさを醸し出していく。


 自分にいいきかせて 涙をごまかして

 許していけるはず もういいの


 ―Run Girls, Run!『スノウ・グライダー』より引用


 過酷な状況と耐え忍ぶという点では、今の世情と多分に重なる部分がある。
何も無ければ、観客を普通に入れてライブが出来ていた。多種多様な楽曲と巡り逢えて勝負を懸けようとした矢先に、本気の想いをぶつける闘いの場が理不尽に奪われた。

『もういいの』とありったけの想いを吠える様に歌う厚木さんの歌声は鋭く突き刺さり、音源で聴いた時には感じられなかったインプレッションを抱いたんだな……


 そして、寒さと対極にある暖かさも冬のイメージとしてある。
『スノウ・グライダー』以外の楽曲は、まさにその熱を示すモノだっただろう。
どれもが激熱であるし、アップテンポでノリ易い。様々な作品のOP楽曲を歌ってきたRGRのここまで紡いで来た物語の集大成を最終公演でぶつけて来た。

この配信ライブの初陣を任された、リーダーの森嶋さんがきっちりと駆け出して、続く林さんと厚木さんがきっちりと繋いで、ラストスパートのブースト加速へ至る。

 綺麗に格好良くまとめようとはしない。最後まで全力全開の本気を魅せる。
最終公演での三人は明らかに何かが違う圧倒する気迫に満ちてた。

 

 

 

 

 

 ☆“RGRのファンタジスタ森嶋優花

 



 林さんと厚木さんのパフォーマンスについて書いておいて、彼女、森嶋優花さんの事に触れないのは失礼極まりないので彼女についても書かねばならない。

 今回の配信ライブで森嶋さんを観てて感じたのは、終始安定してブレないパフォーマンスの質の高さと、楽曲の雰囲気で魅せる変幻自在の表情。

可愛らしい楽曲では、朗らかな愛嬌たっぷりの笑顔を振りまいて、格好良い系統の楽曲では、低音域を見事に響かせていたし、しっとりした系統の楽曲では、憂いを帯びた視線や目配せをしていたりと…その立ち振る舞い方には一分の隙がないパフォーマンスを魅せ付けて…


あぁ……この子、ファンタジスタだわと感嘆の念を抱いた。


 その場での閃きやテンションの昂り具合もあるのだろうが、おそらく彼女は入念な準備と高い意識でこの配信ライブという形式の闘いへ臨んだのだろう。
思えば、森嶋さんのパフォーマンスを直に観た『Green Leaves Fes』できっちりと表情作って魅せる事への意識の高さは感じていたが、より意識を高めてブラッシュアップして洗練されて、ただただ圧倒された。

 

入念な準備と立ち振る舞い方の計算と実行力。これが森嶋優花の闘い方の真骨頂。
で、彼女は乗せられると限界突破するタイプだと思う。

 

 

 

 

 

 ☆真に見せたくて、見たかったモノ。

 

 

 今回の配信ライブは全部で四公演。この形式で開催が決定して全体を支えるマストとしたのが、“RGR Season Song”の存在だと、公演後に配信されたアフタートークで彼女達は語った。

最後になった冬は、過酷な寒さという面があり過酷さを耐える事は、コロナ過にある現状と重なり合う。最終公演のセットリスト構成は前述にもあるが、ランナーがラジオ番組の企画に投票した結果を基にして楽曲をセレクトした。

このファン投票という形式にした事がRGRの真に伝えたい本気の想いの『核』となった。

メンバーのソロ楽曲コーナー、最終公演を除いた三公演の『青春アルゴリズム
全ての公演で終盤に披露された『カケル×カケル』と『ランガリング・シンガソング』

そして、最後の最後まで披露されずに焦らされた挙句に
ようやく披露されたラストナンバーの『never-ending!!』は堪らなくしびれてぶっ刺さった。

最終公演のセットリストは、サプライズで披露された『Brand New Girls』以外は、全てRGR楽曲で構成された。

彼女達はずっと思い描いていただろう。自分達の楽曲だけで単独公演を成立させる事を。
その想いは、ランナーも同様に思い描いていたと俺は思っている。


扉は叩かなきゃ開かない。本気の想いは声に出さないと伝わらない。


 ひとりじゃないさ 手を繋いで進むんだ
 
 まだ物語は 終わらない 未来へと


 ―Run Girls, Run!『never-ending!!』より引用


 彼女達は、ランナー達に『力を貸して』と一歩踏み出す勇気を出して叫んだ。
ランナー達は彼女達の本気の想いと勇気に楽曲投票というカタチで応えた。
互いの手を繋いで想いを循環させて共に未来の刻へと駆け出していく。


『ランガリング・リンクライブ』とはよく言ったものだ。
互いの想いや魂が境界を超えて繋がった。


……実際の所、魂が繋がったかどうかなんてのは知らんし、んな事は大した問題ではない。要は個人が感じる心意気なんだし、刻を共有出来てガッツリと楽しんで燃え滾ったというのは事実なのだから。

 

 

 

 


 ☆最後に。

 

 

 ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました!
取り急ぎ書き殴って推敲してない熱苦しい駄文を読んで下さった事には感謝しかありません。

 配信ライブという形式でしたが、こうして『Run Girls, Run!』のライブを観られたのは本当に良かったと思う。

12月には新曲がリリースされる事が発表され、また新しい楽しみが増えた。

 

 

 

 林鼓子さん。

 森嶋優花さん。

 厚木那奈美さん。

 

改めて『ランガリング・リンクライブ』全四公演お疲れ様でした!!!

 

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予想を見事裏切り、期待に見事応えてくれた素晴らしいライブを楽しまさせていただきました!!!そして、遅くなってしまいましたが結成三周年おめでとうございます!

 

これからも、笑顔で駆けて素敵な景色を見せてくれる事を願っております。


 



 

 

 

RGR楽曲ライナーノーツ#7 ダイヤモンドスマイル/青春アルゴリズム

 どうも。RGR楽曲ライナーノーツシリーズのお時間です。


2019年5月。元号が平成から令和へと移りゆく初夏の候に今回書き殴っていく楽曲が世に解き放たれた。

そして、この楽曲が収録されたシングルは五枚目となる節目の作品でもある。

 

 

 

 

 

  ダイヤモンドスマイル

 

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 『Run Girls, Run!』のメンバーがメインキャストを担当している『キラッとプリ☆チャン』のテレビアニメ第2シーズンの最初のオープニングテーマ。

ランナー(RGRのファンの愛称)の中でも、この楽曲に高い評価をしている人は多いと聞く。
センターの林さんは、この楽曲の衣裳が最もお気に入りだと言っておられた。
衣裳にも三角形の模様が施されていて、硬いモノ、輝くモノの象徴の一つであるダイヤモンドをRGRの三人を絆として模しているのだろうし、トライアンギュラー=三角形ダイヤモンドをモチーフにしているのだろうとも捉えられる。


 新しい物語の開幕を飾る楽曲として、これまで歌われた『キラッとスタート』『 Go! Up! スターダム!』の憧れや夢を叶えて輝く存在になりたいテーマはきっちり受け継ぎつつ、超えてみせるといった強い意志やギラギラとした熱い滾りを加味されていて、作中での桃山みらい達の熱い想いと、リリース当時に結成二周年を迎える『Run Girls, Run!』の想いを同時に歌う楽曲。

前述の通り、『プリチャン』楽曲の系譜に連なる楽曲だけれども、RGR原初の楽曲である『カケル×カケル』の系譜・続編的なアンセムソングの系譜にも連なっていく激熱仕様。


 空へFly Fly Fly ずっと彼方へ だって最高潮

 ときめく気持ちで 強く羽ばたける

 ジュエルチャンス チャンス チャンス

 信じてるからきっとスーパースター

 超えて見せるから 輝いたステージを咲かそう


 ―Run Girls, Run!『ダイヤモンドスマイル』より引用


 ここでは、サビの盛り上がりから更に盛り上がって、楽曲のテーマに掲げた超えて見せるという部分を表現していると捉えられる。さながら、ブースト加速のフラッシュバックによって更に臨界点を超えた2段ブーストによる加速(盛り上がり)はハードなモノではある。

サビの後謳われるおそらくC'と称されるこの箇所に桃山みらい達とRGRの滾る想いと魂が凝縮され、演者とキャラクターの境界だけではなく、詞と曲調に彼女達が同化してしまう一種のトランス状態≒ゾーンの扉を開くかのような……楽曲の要となる部分ではないだろうか。若きセンター・林鼓子が『超えて見せるから』と響かせる魂の絶唱はいつになく力強く伸びやかで何よりも純然で明瞭なのもまた素晴らしいではないか。


 止まらないで駆けて来た次のステップは、高く舞い上がり大空へ飛び立つ事だと、個人的に感じる。
二周年のライブにて彼女達のイメージカラーが発表された。それぞれにあてがわれた色は彼女達三者三様の『翼』ではないだろうか。二年の刻を経た彼女達は変わろうとする想いと覚悟を歌声に乗せる。それぞれのリミッター(限界)を解き放って挑む様はこれまで彼女達が曲げないでやって来た“闘い方”でもあるし、変わらずに貫く意思表示でもあるのだと。

 

 

 

 

 

  青春アルゴリズム

 

 

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 『ダイヤモンドスマイル』のカップリング曲。
ミドルテンポで、センチメンタルなインプレッションであるが爽やかで沁み入る曲調に、語りかけてくる柔和な三人の素直な歌声が、激熱な『ダイヤモンドスマイル』との差が明確でその差がまた聴き心地良く響いてくる。

この楽曲だけではなく、RGR楽曲のカップリング曲はミドルテンポで聴かせていく曲調の系譜で構成されている。カップリングは別のアプローチに力を注ぎ、表現の差で魅せてRGRらしさを出す。そこに、『Run Girls, Run!』としての強い信念が伺える。


 この楽曲の要となっているのは、等身大のRGRのもっと成長したい純然な心情と揺れ動く葛藤。曲題の『青春アルゴリズム』とはよく言ったものであると膝を叩いたものである。

青春の定義として広く知られるのは、十代後半~二十代前半とも言われる。(諸説あり)
で、アルゴリズムのざっくりした意味は物事を解決する為の手順や方法。世代的に彼女達は若者のカテゴリーにある。


 夢のタネを育ててる 不安定なひたむきさが

 青春のアルゴリズムなのかな

 キミと空を仰いでる 今に答えがありそう でも分からない

 だからこの手を伸ばすよ 行かなきゃ


 ―Run Girls, Run 『青春アルゴリズム』より引用


 未熟で経験の浅い者は『青い』という言葉で称される。
しかし、先入観や偏見に縛られない自由かつ恐れを抱かない純粋な感性があるという逆の意味としても捉えられて、果敢に未知の領域へ踏み出しやすくもなる。

弱い存在である事を自覚し、新しい事を吸収しようと挑み、その結果無知を克服し成長する。
その過程は回り道で遠回りかもしれない。尚且つ、無駄なモノなのかもしれない。

だからと言って、その結果が間違いでもない。それもまた正解であり経験になる。特に、彼女達が身を投じた表現の世界では決まった正解が存在しない世界だ。夢のタネを芽吹かせるのに必要なのは分からないからこそ試して挑戦する事。それが彼女達のアルゴリズム=最適解へ導く方法なのだと。


 手を伸ばさなければ扉を叩く事すら出来ないし開けない。
そして、扉の向こうの領域に踏み込まなければ答えは分からないままだ。

でも、答えを知る事を急ぎ過ぎてもいけない。
厚木さんはインタビューの中にて、この楽曲は少し頑張り過ぎて疲れた時に寄り添ってくれるような楽曲になればいいと語っている。RGRにとってもこの楽曲は初心を忘れない内省的な面を持つ楽曲なのかもしれない。


 現在地のRGRの心情に寄り添っている楽曲ではあるが、彼女達が歌い続けて育てて、未来の刻でまた聴いた時に違ったインプレッションと深みをもたらす可能性に溢れた楽曲だと思える。バトンも手を伸ばさなければ渡せないし掴めないのだから。