5月5日。板橋区立文化会館 大ホールにて開催された、『DayRe: 1st Anniversary Live- Page:366 -』の昼夜両公演に参戦して来た。

昨年の5月5日。橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさんのミュージックレイン3期生は、DayRe:という名を授かりデビューされた。
そして、ユニット楽曲のリリースや、数多あるさまざまなフェス系LIVEへの出演を経て、デビュー日にワンマンLIVE開催へと辿り着いたDayRe:の軌跡。
でも、コレは一つの到達点に過ぎない。デビュー1周年LIVEを開催して良かったね~ってだけで終わっちゃ話にならない。このLIVEの勝利条件は、DayRe:にしか出来ないLIVEを観客にきっちりと魅せ付けることしかないのだ。
それが出来るユニットなのかってのを見定めたいのと、こちらの想定をいい意味で裏切って期待に応えるものを魅せ付けてくれることへのワクワク&ドキドキ感……
と、いろんな感情が渦巻いて参戦して感じたインプレッションをここから書き殴っていこうと思う。
ただ、一応の形としてLIVEの流れ通りに書いていくけれど、披露された楽曲の順番が昼夜でいろいろ入れ替わっている箇所があるので、その辺りは分けて書いておらず印象深かった部分を書いてる形とさせてもらいました。その辺は寛大な御心で許容していただければ嬉しく思います。
Prologue
開幕すると、スクリーンに映像が流れた。東京の街中の風景が映し出されて、そこをメンバーが歩いていたり、時には佇んでいたりというカットが入る。彼女達は明確な目的地も特になくて、迷い無く歩くというよりどこか彷徨っているように感じられた。あと、5人それぞれが遠くを見る所作も印象に残る。
ちなみに、この映像のBGMで使われてた楽曲は、1stEPに収録されている『Overture』。個人的な話だが、このLIVEに参戦するにあたっていくつか注目していたポイントがあって、その一つが『Overture』がどういう感じて使われるか?だった。
animate Theater LIVEやリスアニ!LIVE2026年では、ステージに登場する前にBGMのみで流された。そして、いつかは映像込みのヤツを拝みたいと思っていて今回そいつが叶った。
で、そのBGMの流れたタイミングがいいのだ。映像が始まった瞬間から流すのでなく、都会の喧騒でもって『溜め』を作ってから『Overture』を差し込む。そうすることで、『Overture』(曲名の方)の徐々に盛り上がるテイストもあって、最初からBGMを流していくよりもテンションは上がる。
そして、都会に身を置く5人の話へ戻すと……コレは勝手な解釈の域だが、この都会ってのは彼女達が今生きている表現の世界に準えたのだろう。どこへ向かえば良いのか正解はないし、そもそも自分が向かう先が正解の道かもわからない混沌としたもの。
とにかく進んでみたり、逆に立ち止まったり遠くを見据えたり…と、それらの所作は現状の彼女らの心情とリンクしているのだろうか。それと明暗の描写として昼と夜の場面があるのもまたいい。
いろいろなものを抱えながらも、それでも……前には進まなきゃいけない。この映像のラストは一歩踏み出して前へ進んでいく描写で終わる。
彼女達が向かう先には何が待つのか?この1周年記念のLIVEステージか、ユニットの2年目としての物語の始まりか、5人それぞれの未来への軌跡か……と、まあ答えはいろいろあってそれを想像していく余白が仕込まれているのも、これから始まるLIVEへの火付けとして素晴らしい幕開けになった。
1.刹那的ロマンティック
勝手に何個か設けたこの1周年LIVEの注目ポイントの2つ目が、オープニングアクトにどの楽曲を突っ込んで来るか?いろんな考えがアクトが始まる前まで脳ミソをよぎった。
そして……聴こえてきた「Woh oh oh oh…」という5人のコーラスで何か安心感を抱いた。何だかんだ言って初っ端で披露されるのを求めていたのだろうな。5人のコーラスと交わる形で観客のコールとクラップが加わって、この楽曲は滾る楽曲へと進化を遂げていた。
そうなったのは、2ndEPのリリースイベントでの披露を経たってのが大きいし、前述で触れたように曲調も相まって初手に持ってくるんだろうなって予想していた人は多いんじゃないだろうか。あくまでも私見なんだけど、この楽曲はDayRe:の2nd seasonの始まりを告げる謳というメッセージも込められているのだろう。
この楽曲もそうだけど、ユニット・DayRe:としての歌い方の真骨頂になっているのは、感情を解き放っていく歌い方。それは音源で聴いた時も充分に凄いものだと感じられたが、LIVEという場と刻で聴くとより生々しい感情が乗っかってこちらの魂を激しく揺さぶる。
新たな物語を紡ぐ決意と覚悟を示す。今のDayRe:がそれらを全力懸けて訴え掛けられるのに最も相応しいと思って、この楽曲をオープニングアクトに据えて勝負に出たように思えてならなかった。そうしないと、この1周年LIVEは戦えなかったと。
『刹那的ロマンティック』のアクトを直に観るのは初めてだが、とにかく圧倒されるモノを5人のパフォーマンスから感じられたんだ。やっぱり、5人それぞれが抱いた想いと覚悟が彼女達の歌声とダンスに宿っていたのだろう。
2.プロトノイズ
ちゃんとカウントしておらんので合ってるかどうかは分からんが……この楽曲は、発表されてからこの日の1周年LIVEまでで一番歌われてきた楽曲じゃないだろうか。そう、原初の楽曲になる『DeaRy Days』と並ぶかそれ以上かも。(※違ってたら申し訳ない……)
やっぱり『プロトノイズ』のLIVEパフォーマンスのキモになっているのは、ダンスの難易度やそれを成立させる動作のキレだと思う。それは、この楽曲がイベント(日々荘3号館)で初めて披露されて観た時強烈に視覚への情報として刻み込まれている。そこから刻が経ち、いろいろな機会で披露されて、彼女達の成長と共にこの楽曲も強くなっていった。
何者でもなく、何も出来なかった者達。世間一般ではそういう存在を未熟者と呼ぶのだろう。あえて言ってしまうが、ユニットデビューして1年しか経っていない彼女達はそう呼ばれてしまうのか……
でも、その未熟な存在にしか謳えない歌があって、5人はこの楽曲と巡り逢い、向き合って共に戦って来た。積み重ねてきた刻は5人を裏切らない。そのことを充分に感じてそれが自信になり、今観ている彼女達のパフォーマンスの躍動感やキレとなって表れていた。
5人の雑多な歌声からは、調和することで生まれる洗練された美しさはない。全員によるユニゾンがこの楽曲にはないからそう感じるのかもしれないが…そもそもこの楽曲にそいつを求めてはいけないのだ。(※あくまでも個人の所感)
調和しない雑多な歌声だからこそ、この楽曲に血が流れて生命が宿る。その熱さは、初めて音源を聴いた刻、LIVEで初めて観た刻とは当然比較にはならなかった。それは、5人の意地と生き様がちゃんと燃料になって燃え滾っていたように思えるのだ。
3.鏡面上、今、レーゾンデートル
オープニングアクトの『刹那的ロマンティック』と『プロトノイズ』で徐々に熱を滾らせてからの…この楽曲。一旦静寂に包まれてからの『黎明…』って聴こえた瞬間、変な笑いが込み上げてしまった。勿論、コレは変な意味ぢゃなくて、肚括れという彼女達からの宣戦布告だと勝手に察したからだ。
この楽曲は言ってしまうと、『静』の要素と『動』の要素が極端に振り切っている。
A~Bメロでは、きっちりと歌声を聴かせていく構成になっていて徐々に雰囲気とテンションを上げていく。この段階でこちらもあのゾーンに突入する覚悟を決める。
で、あのゾーン…つまりはサビになるんだけど、突入すると一気に『動』の要素へ振り切れる。ここからがこの楽曲とアクトのキモになる。
このLIVEのパンフレットには、ファンから募った質問にメンバーが答えるコーナがある。
そこで、楽曲を歌っていて好きなフレーズや気持ちいいフレーズという質問があって、その中で相川奏多さんはこの楽曲を「歌っているなかでいちばん気持ちいい曲」として挙げられていた。
その言葉を証明するかの如く、相川さんはサビに突入すると、パワフルでアグレッシブさに振り切った歌声を響かせ…いや、アレは轟くと評した方がいいのか。相川さんの絶唱から生じた音圧はこちらの身体と感性を打ち付けて激しく揺さぶり圧倒していく。高らかに絶唱を轟かせる相川さんの姿からは本当に気持ちよく歌っているのだな……と十分に伝わってくる。
そんな相川さんの絶唱に引っ張られたかのように、橘さん、宮沢さん、夏目さん、日向さんの歌声にも力と熱が滾っていた。それは、相川さんだけじゃなく4人の等身大の『今』をパフォーマンスに乗せられたからそこまで至ったのだと思い知らされた。
4.プラチナ
このLIVEの個人的な注目ポイントの三つ目は、『プラチナ』がどの順番に入っているのか?と、LIVEという特殊な場で楽曲が音源とどう変化して聴こえるか。それが4曲目にして聴けてしまうのかという驚きで戸惑ってしまった。
更に言えば、『鏡面上、今、レーゾンデートル』で滾った雰囲気の後に差し込まれていたのも驚かされた。上がりきってから一気に落とされる落差をここで出してきたのだ。
この楽曲の魅力は、どうしようもなく切なくて物悲しいテイストに振り切っていること。
楽曲の世界観の真髄になっているのが、宮沢さんと橘さんによる高音域の歌声。そこに、相川さん、夏目さん、日向さんによる二人(宮沢さんと橘さん)とは違ったテイストの力のある歌声が加わって楽曲に更なる彩りが加わる。
『プラチナ』がLIVEにおいて音源とはどういう違いをもたらすのか?そのカギを握っているのが…宮沢さんの歌声の質にある。
勝手に思う彼女の歌声というかは声自体の特徴は、繊細でありながらも芯の強さも感じられるところ。特に、切ない系統の楽曲である『プラチナ』との親和性は絶妙なものだ。
だが、宮沢さんの歌声はLIVEの場になるとある変化がもたらされる。
その変化は、狂おしさの纏った『情念』。
おそらくなんだけど、その『情念』を宮沢さんは出そうと思って出していない。彼女の中にある何らかのスイッチが無意識に入るのだろう。アクトの始まりからではなく進んでいくにつれてその『情念』はどんどん露わになっていく。
終始『私』が後悔に苛まれたどうしようもなく切なくて哀しい楽曲。そこに宮沢さんによる『情念』を帯びた歌声が加わって、後悔に苛まれるだけではなくどうにかして前に向こうとする執念がこのアクトにはあった。
でも、どうやって進めばいいのかは全然分かっていない部分を、狂おしさの要素で表現されてたのもまた素晴らしかったのだ。
『プラチナ』の音源を聴いて、この楽曲がLIVEで変化してどういう新しい貌(かお)でもって魅せ付けてくれるのか?という期待を抱いてこのLIVEに参戦した。そして、実際に観てその期待はいい意味で裏切られて想像以上のものを魅せてもらえた。
5.Not a dream
イントロ聴いてひっくり返りそうになってしまった……『プラチナ』の後にこの楽曲かと?!
どうしようもなく切なくて哀しい楽曲から、ほのぼの感があり心が解される癒し系な楽曲へのこれまた急激な落差に情緒が追いつかないwwwww
しかし、この楽曲は単純に可愛らしいとか癒されるという楽曲ではなかった。何気ない日常の理想と現実とのギャップをテーマが根幹にある。ギャップという点で考えると『プラチナ』の後にこの楽曲を置いた意味があるのだろう。
こいつは妄想の域であることを予め言っておくが…『プラチナ』の後日談的な意味合いでこの楽曲を置いたのだろうと思っておる。後悔に苛まれた物語から、理想と現実とのギャップと向き合って前を向こうという強い意志が楽曲に宿る。
5人の歌声から醸し出されたキュートさは何かを吹っ切った潔さすら感じられた。それを象徴していたのが、宮沢さんがソロで謳う落ちサビだったように思う。
まだ先の見えない未来は
不安と期待 半分で
夢見るだけじゃ 物足りないんだもん
―DayRe: 『Not a dream』より引用
『プラチナ』の物語は『私』が救われるものではなかった。その想いを抱え『Not a dream』の物語を紡いでこの落ちサビで『私』に救いがもたらされたと。この2曲を繋ぐ事で『私』の魂が再生されて救われる物語が成立するってのは妄想が過ぎるかもしれないが…自分はそう思えてならなかった。
6.(昼)名もなき青のハルモニア
この楽曲(他もう1曲)は、DayRe:名義の楽曲ではない。ユニット結成&デビューから遡ること1年前、メンバー5人名義で与えられた楽曲。
身も蓋もない言い方だが、この楽曲をセットリストに組み込むことは既定路線ではあったのだろう。でも、それを踏まえて言いたい。この楽曲を置き去りにしないでくれてありがとうと。
で、タイトルの『ハルモニア』は英語の『ハーモニー』のギリシャ語読みだそうな。
柔和な『静』のリズムと歌声から、徐々にテンポが『動』のリズムと歌声に進行して盛り上がっていく楽曲。
もちろん、このアクトでキモになっているのは5人のハーモニー。しっとりし過ぎず、かと言って歌声を張り上げ過ぎてもいない。コレがまた絶妙な塩梅でもって聴覚へ沁み渡って聴き心地の良さを醸し出していく。こういった聴かせる系の楽曲をきっちりと謳いこなせるのもDayRe:が持つ魅力なのだなと改めて思う。
まあ、矛盾しているのは承知で言ってしまうが……やっぱりサビで響かせていく5人のハーモニーはどうしても力強さが漲っていた。それは無理ない話なのだろう。名義はどうあれ、この楽曲は初めての彼女達にしか謳えない彼女達だけの楽曲になるのだから。その楽曲を初のワンマンLIVEで謳えるという歓喜の想いがハーモニーへ反映されたのか。
で、サビの歌詞と5人の歌声は、今の彼女達から過去の彼女達へ刻を越えたメッセージ。
今の5人があるのは過去の5人が直向きに戦ってきたから勝ち取れた未来。今の5人の想いと魂、過去の5人の想いと魂が、この1周年LIVEという場で交わったことは本当にエモーショナルな衝動を揺さぶられたのだ。
6.(夜)青いリフレイン
『名もなき青のハルモニア』を昼に披露して、この楽曲を披露しないってことはしないよな?と。
順序(収録順)から言うと、この楽曲がメンバーの5人名義で初めて授かった楽曲になる。何はともあれ、この楽曲も置き去りにしないでくれてありがとうと。
フレッシュな清々しい風が軽やか吹き抜けていく清爽な雰囲気と、奇を衒わない素直なメロディ構成は、DayRe:原初の楽曲になる『DeaRy Days』と似ている。(デビュー楽曲って言いなさいよww)
『名もなき青のハルモニア』とこの楽曲は、過去にフェス系LIVEやイベントで披露されてきた経緯がある。その時で聴いたのも言わずもがな良かったんだが、やっぱりワンマンLIVEで聴けた感動には勝てない。しかも、ユニット結成して初のフルLIVEだから余計に突き刺さって来るのだ。
やっぱり、この5人は清廉でいて清々しさのある楽曲での歌声が実によく映える。
力強さと聴きやすい明瞭さを持つ橘さんと相川さんの歌声、飾らない純朴さのある夏目さんの歌声、橘さん・相川さんと夏目さんの歌声に寄り添える幅広さのある日向さんの歌声、透き通るように繊細だが芯の強い宮沢さんの歌声によって深みがプラスされる。
どの部分を切り取って捉えても、この楽曲は五人それぞれの歌声がちゃんと主張して調和されている。それは、この楽曲以降にリリースされたDayRe:楽曲へ継承されていった要素。
楽曲はユニット名義ではないかもしれないが……5人が駆けて来たこれまでとこれからの軌跡へ向けて何も置き去りにはしないという想いをこのアクトから強く感じられたのだ。
7.(昼)SPARKLE DAYS
イントロ聴こえた時、なんか込み上げてくるものがあった。ちなみにこの楽曲は『ミュージックレイン3期生ユニット名&デビュー曲お披露目会』の告知コーナーにて楽曲リリースが決まっていた楽曲の一つ。
デビューされてからここまでDayRe:は様々なフェスやイベントへ出演されてきた。しかし、この楽曲がそれらの場で披露されたのは『animate Theater LIVE 2025 ~summer~』の一回のみ。
いや、ユニットデビュー後の楽曲が結成以前にリリースされた楽曲よりも披露が少ねえのはどういうワケなのよと……
これまた身も蓋もないが、この楽曲が披露されるのも織り込み済みではあった。ただ、それでもだ……ここまでの不遇っぷりが(完全じゃないが…)報われる瞬間に立ち会えたことが出来たからいろいろと込み上げてきたのだろうなと。(先輩ユニットの楽曲をカバーしてる場合ぢゃねえのよ…)
詳細書くと長くなるので本稿では端折るがwwwこの楽曲は、応援団を題材にした作品のテーマソングということで、エール(応援歌)としての属性を持っていて明朗で爽快感のあるキャッチーな楽曲。振り付けの一部には応援団の演舞を彷彿させる所作が取り入れられている。
これらの要素を踏まえると、結構LIVE映えする楽曲だなと改めて思えた。コレはLIVEで実際に披露して観客のリアクションや盛り上がり方を感じないと分からないもの。実際に、DayRe:の生き様とリンクしている歌詞を5人の晴々した歌声で謳うのは本当にエモーショナルだったと感慨深いものがあった。
今回の披露を切っ掛けにして……この先『SPARKLE DAYS』が披露される刻と場が増えることを切に願う。多くの人を魅了して盛り上がれる定番楽曲へ進化出来るポテンシャルは充分にあることが証明されたのだから。
7.(夜)Tiny Little Twinkle
昼の部では披露されなかったから、夜公演のどこにこの楽曲をぶっ込むのかなと思ってたら、『SPARKLE DAYS』と入れ替わりだった……もう『SPARKLE DAYS』さんの不遇っぷりに涙が止まらない……
とは言え、こちらが泣き喚こうがLIVEの進行は止まらないし、出されたものを全力で楽しむしかない。後ろ髪を引かれる思いだが…ここは大人しく『Tiny Little Twinkle』の世界に浸ろうと切り替えた。
この楽曲は、シティポップス味を感じさせるどこかアンニュイさの漂う不可思議なテイスト。
ポジティブに振り切ってもいないし、かといってネガティブに寄りすぎてもない。捉え方次第ではあるが……どちらの要素を感じられるようなギリギリのラインを攻めているというところか。
で、今回のLIVEで感じたんだが、音源で聴いただけだと微塵も感じられなかったが……LIVEで聴くと妙なエロ色香だったり艶やかさが表に出ているように感じられた。コレなんだけど、彼女達が意図して出してたワケじゃない。
それは出してやろうと意気込んでも出せない自然の成り行きに任せるしかない要素。引き出せた要因の一つとして、この楽曲が持つアンニュイな特性も影響していたのかもしれない。
不可思議とこの楽曲を評したが、LIVEにおいては明確な定義を決めつけて楽しむのでなく、現場の雰囲気やそこで変化して魅せる彼女達のパフォーマンスにただその身と魂を委ねて楽しむのが現状の最適解なのだろう。言い換えるとDayRe:の手のひらでもっていいように転がされて何も考えずに、ただ楽しめというところかwwwww
8~12.お楽しみコーナー/各メンバーのソロカバー楽曲披露
ここからはお楽しみコーナーと題して、メンバーがソロでカバー楽曲を歌っていく。
昼の部は、日向さん→夏目さん→宮沢さん→橘さん→相川さんの順。夜の部は、相川さん→宮沢さん→夏目さん→日向さん→橘さんの順でそれぞれがセレクトされた楽曲をカバーしていった。ちなみに歌う楽曲は昼夜で違う楽曲。
で、このコーナーの所感だが披露していった順番ではなく、各メンバーがセレクトした楽曲、そこで魅せたパフォーマンスとメンバーのパーソナリティとか踏まえつつ…現地で感じたインプレッションなんぞを書き殴っていく方式をとらせていただく。まずは、橘美來さんから。
※ここのブロック長くなりますwwwww
橘さんは、昼の部で、TVアニメ『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』のEDテーマ楽曲『SUPER∞STREAM』。夜の部で、ときめき♡宣伝部の楽曲『すきっ!』を歌われた。ちなみに自分の脳内のメモリーでは、『SUPER∞STREAM』はタイトルは知ってるがどんなテイストかまでは覚えちゃいない。『すきっ!』はこの時初めて存在を知ったというLEVEL……
まあ、橘さんのセレクトされた楽曲については全く知らないと言っても過言じゃないので…楽曲のテイストと橘さんのパフォーマンスに集中して盛り上がるしかないと。
この2曲に共通していたのは、共に明朗なアップテンポな曲調であること。そんな楽曲に、橘さんの感情が爆発したパフォーマンスが乗っかる。しかも、彼女が好きな楽曲をLIVEという場で謳えるバフが付与されてる。
彼女のパフォーマンス…というか信念は「みんなと一緒に楽しむ」ってことを過去に言っていたと思う。そのためには彼女が率先して全力で楽しんでこちらを巻き込もうとする。その行動には迷いがない。
橘さんは本気で信じているのだろう。一緒に楽しみたいという想いをもって差し出した手が繋がることを。そして、我々は彼女の想いにちゃんと応えた。会場に満ちた楽しい雰囲気がその答えだった。
自分は、橘さんが歌った楽曲についての情報は何もない。確かにそれはマイナスの要因だったのだろうが……ステージで感情を爆発させて楽しんでパフォーマンスされている橘さんを観ていたら、んなモノは些細なものなのだと思い知らされてこちらもめっちゃ盛り上がらせてもらった。
相川奏多さん。彼女がステージに立った場面は、昼はコーナーのトリで、夜はトップバッター。お楽しみコーナーとは言えども、どちらも難しい場面。
そんな難しい場面で相川さんが歌ったのが、昼の部は藍井エイルさんの『IGNITE』。夜の部はNANA starring MIKA NAKASHIMAさんの『GLAMOROUS SKY』。(長い…)
『IGNITE』は電子音とバンドサウンドを悪魔合体させたデジタルロック調の楽曲。『GLAMOROUS SKY』もパンクロック調の楽曲と、どちらもロックの楽曲をセレクトしたのは、彼女の声の強さを最も発揮できて気持ち良く歌えるジャンルだという自負があるのだろう。
昼の部のパフォーマンスも筆舌に尽くし難いものがあったが、なんと言っても、夜の部でのアクトが本当に凄かったのよ…(語彙力の崩壊…)
夜の部のトップバッターとしてステージに残っていた相川さんにある“ブツ”が授けられた。その“ブツ”は…一本のマイクスタンドだった。(まあ、ソロで複数は使わねえよなwwww)おいおい。んなモノ使わなくても昼のソロは圧倒的だったんだぞ…どうなるんだよここから……と戦々恐々しながらも、どこかワクワク感を抱いてアクトの開幕を待ち侘びた。
相川さんが歌い出した瞬間、歌声が響くのでなく会場全体へと轟く。自分の夜の部の座席は2階席でまあまあステージから距離があったのだが、彼女の歌声が発する音圧は凄まじかった。そして、マイクスタンドを携えて歌う相川さんの姿が実に様になっていて画になっていて、この刻と場のみ限定だが、ロックシンガー・相川奏多の存在感が際立っていた。
本当に、相川さんに対して「いや、本当に凄ぇわこの子……」と、これまで何度言ったが分からんが……条件反射で称賛の言葉が出てしまう。単に「凄ぇ」で括ってしまうのもどうかとは思っておるのだが……いろいろな言葉で飾るよりもシンプルに伝わりやすい気はする。
宮沢小春さん。昼の部は乃木坂46の『気づいたら片想い』。夜の部は安月名莉子さんの『君にふれて』をカバーされた。
どちらの楽曲も恋愛がテーマになっているとのこと。(コレは後日知った。なんなら楽曲タイトルも…)『気づいたら片想い』は、爽やかさはあるけれど切ないメロディが相まっている曲調。こういうテイストと宮沢さんの繊細な歌声との親和性は高いもの。
片想いに揺れ動く心情の機微を、宮沢さんは解いていくように切々と歌い上げていって、ステージで魅せる彼女の佇まいに魂が囚われて惹き込まれる。それは彼女の『聴かせる』チカラの真骨頂と言ってもいい。
で、夜の部『君にふれて』では、椅子に座って歌うパフォーマンスを披露。
昼の部で歌われた『気づいたら片想い』の時と同様に、紡がれた歌詞の言葉を切々と語りかけるように歌っていく。その語りかけるようにというのは、宮沢さんが椅子に座って歌われたからこそより強く感じられたのだろう。
彼女が座ったことでこのアクトに特別感が生まれて魅惑の領域が展開されていく。この不可思議な領域は宮沢さんにしか創造できないもので、なおかつそこへ引(惹)き込む力が強い人なんだなと改めて思い知らされた……
夏目ここなさん。昼はTOKOTOKOの『夜もすがら君思ふ』。夜は星街すいせいの『ビビデバ』をカバーされた。くどいようだが、どちらの楽曲も自分は知らなかったwwww
『夜もすがら君思ふ』とは和風感満載のタイトルだなと。で、曲調は明朗なポップロック的な感じだが、それに反して暗いテイストの歌詞で構成されたアンビバレント感のある楽曲らしい。
ロックの香り纏うサウンドと、夏目さんの歌声…特にハスキーさのある低音の歌声との親和性は絶妙。(だと自分は思っておる…)これらが噛み合うことによって彼女の歌声は格好良いものになっていって痺れるほどにいい。
そして、夜の部での『ビビデバ』。この楽曲は、ダンサブルなテイストでトリッキーさもある変態楽曲とのことwww初めて現地で聴いただけだが、その変態性はよく伝わってきた楽曲。
しかし、そんな変態楽曲を…いや、変態楽曲だからか。夏目さんのパフォーマンスは、華麗でいて大胆さがあってそれらをどう形容して良いのか分からんぐらいに圧倒された。この楽曲が持つチカラを最大に活かすために、彼女は徹底した準備をされて魅せるロジックを構築したのだろう。
魅せ方への強い拘りを持つ夏目さんのパフォーマンスと、振り切れた変態楽曲による悪魔合体wwwこのアクトは視覚と聴覚を同時攻撃されて、どう足掻いても落とされる結末しか見えない。本当に夏目さんの魅せ方と魅了させて落すチカラは凄ぇなと……
日向もかさん。昼はmona(CV:夏川椎菜)の『#超絶かわいい』。夜はflipSide『only my railgun』をカバー。
『#超絶かわいい』は、DayRe:公式チャンネルのショート動画で日向さんが踊られてるものがある。(コレも後で知ったんだけど……)『only my railgun』は知っておる楽曲ではあったが、気付いたのはサビに入ってからという自分のメモリーの残念具合に辟易する始末www
この2曲に通じるのは、とにかく盛り上がれる系統の楽曲ではないかと。そこに、日向もかの求めている理想の表現のカタチと魅せ方があるのだと。みんなで一緒に楽しむってのは橘さんと同様な想い。けど、そこ(みんなで一緒に楽しむ)へのアプローチは違うのかなと思う。
橘さんと同じく、日向さんのパフォーマンスの根幹になっているのは、日向さん自身も全力でLIVEを楽しんでいくこと。ただ、橘さんと方向性がちょいと違う。彼女は、盛り上げていく過程で観客の熱と興奮をより盛り上がる方へと導く。まるで、オーケストラのコンダクター(指揮者)を彷彿させる。
そのコンダクター(日向さん)が創造した空間だ。楽しくないワケがなかった。
まずは、日向さんがこの刻と場を全力で楽しまなきゃいけない。我々は彼女の活き活きされて躍動する姿を観て、彼女のイメージカラーの黄色の光で照らして声援を送り……日向さんはその黄色の光と声援を浴びてよりパフォーマンスのクオリティが上がる。
演者と観客との境界をぶっ壊して一緒にはしゃいで楽しむ。日向さんはそうなる結果から逆算して、ソロコーナーのパフォーマンスプラン(んな言葉があるのかは知らんwww)を構築されたのだろう。改めて、日向さんの気遣いや表現の幅広さと底の見えなさを実感させてもらえる充実感の高いアクトだった。
13.(昼) 15.(夜)ヒトリ狼
LIVEも遂に終盤のクライマックスブロックに突入。このブロックで披露された楽曲は、昼夜共に一緒だが一部の楽曲は順番が入れ替わっている。入れ替わった順番ごとで本来ならちゃんとした所感を書くべきではあるが…分けて書けるほどの記憶は無いのでww両部通じて感じたインプレッションを書き殴る事でご容赦ください。
エキサイティングかつアグレッシブなイントロが聴こえた瞬間…「うおおぉぉぉッ!!」と吠えてしまう。LIVEで聴くとそうなるんだろうなとは思っておったが、ものの見事にそうなっていた。
この楽曲と言えば…ユニゾンが一切無いところが面白い楽曲だが、それ以上にDayRe:の生き様や5人の剥き出しの野性味的なヤツが歌声に反映されていく点に魅力を感じている。そして、LIVEという場ではそれらをダイレクトに感じやすくなる。
自分はこの楽曲を、道なき道(未知)を往く『決意』や『覚悟』を歌う『戦いの謳』だと思っていて、そこにDayRe:の生き様が楽曲に宿ると前述した。この5人はオーディションで合格してから今日に至るまで荒れ放題な道を駆けてきた。本当に心の底から折れないで戦ってきたのだな…と思わせる。
そんな叩き上げの魂こそ、その諦めない心がDayRe:の生き様であり、5人の魂を滾らせる燃料になっている。
その荒れ放題の軌跡で、どう往けば正解なのかなんてのは誰も分からない。ただ、それでも前には進まなきゃならないし、正解だと信じて突き進むしかなかった。で、駆けることを諦めなかった結果が…ユニット・DayRe:としてのデビューに繋がった。
真偽のほどを確かめる術を持ってはおらんが……5人による正式なユニット結成は用意された正解じゃないかもしれない。でも、実際に結成が叶ったのは彼女達が折れずに突き進んで勝ち取った正解だと思う。
彼女達のパフォーマンスからは、圧倒的な強さはまだないが…自分の弱さをちゃんと受け止めてどうにか抗おうとする強固な意志表示になっていく。弱いからと嘆いて何も動かないのでなく、弱いからこそ動き続けて戦うべきだという情念がこの楽曲へ血を流していった。
これまで5人が貫いて来た戦い方に誇りと自信があるからこそ、一切の迷いがないパフォーマンスになっていったのだと。
14.クラキュラJump
音源が公開された時からLIVE映えするだろうな~という予感がありつつ……宮沢さんが『X』に投稿されたサビでのJumpポイントのレクチャーを踏まえると、この楽曲はLIVEで徹底的に盛り上げろという彼女達からのメッセージなのだと。
そして、披露する順番も重要。LIVEの序盤で出すのも当然アリなんだけども、出し渋っていくことで観客を焦らす飢餓的状態を作っていく。コレは長い時間使えるフルLIVEでしかできないこと。だから、今回のLIVEにおいて『クラキュラJump』披露の最適なタイミングはこの終盤ブロックだったんだなと。
静かに始まる「Jump in!」のコーラスから…「Crazy jump now」で一気に曲調が弾けていくのと重なるように客席から轟く歓声の凄さが、この楽曲の披露を待ち侘びてようやく訪れた歓喜の叫びだ。
元々、この楽曲はジェットコースターソングと称されていて、急激な変化とスピード感がウリになる楽曲なんだけど、音源で聴いた時よりもアグレッシブでスピーディに感じられた。
気のせいぢゃねぇのか?と言われるとそうなのかもしれない。ただ、LIVEという場の雰囲気は抱いているインプレッションを容易く塗り変えてしまう理屈じゃ説明できない妙な現象が起きる。他の人はどうだか分からんが、自分はそう感じたのだ。
実際のところ、あの熱狂と興奮が渦巻く空間は異常なもの。でも、めっちゃ楽しい空間になってた。楽曲のテイストや盛り上げるための仕込み込みでそうなるのは想定していたが、直に体験した熱はあっさり想定していたものを超えてた。
ここからこの楽曲がどう進化していくのか…そして、その伸びしろは未知の可能性がある。ここで感じた可能性を信じてみようと思う。
15.(昼)13.(夜)Happy Bubble Party
この楽曲も、クライマックスに配置した事で異常に盛り上がる楽曲に変貌していた。
まあ、楽曲タイトルからして脳ミソで締まっている理性というネジを完全に緩めてただはしゃいで楽しめ!って楽曲だ。
この楽曲も、昨年のお披露目イベントで解禁された楽曲。このLIVEに至るまでさまざまなフェスやイベントで披露されてきた。もちろんその都度披露されたのを聴くのは楽しかったが、やっぱりワンマンLIVEという場と刻で聴く楽しさが勝るのだ。
ステージ上の彼女達のパフォーマンスにも、楽しいという心情が駄々洩れしていたように思える。
そうなるのは当然なのだろう。みんなとコールや踊りで盛り上がれる楽曲、LIVE映えする楽曲、さまざまな音が入ってそれに合わせた振りをやっていて余す所無く楽しめる楽曲、まばたき禁止な楽曲、「祭りソング」という感じで楽しく遊べる楽曲…etc
この楽曲を褒めちぎる要素はいろいろあるが、とにかくキャッチーでとっつき易い。雑に言ってしまえば『何も考えるな。ひたすらに楽しめ』という楽曲。
だが…もう楽しむだけじゃ物足りなくなっていた。この楽曲が創造していく雰囲気をとことん味わい尽くさなきゃ意味がない。そんな気迫が彼女達から漲っていた。観客もその雰囲気を味わい尽くすため見事に乗っかっていく。
ここまでの盛り上がりはこのLIVEでしか体験できない。楽曲自体のチカラ、5人の成長が根幹にあるのは当然なのだが、この刻と場がDayRe:のワンマンLIVEだからだ。
ここまでのセットリストによる繋がりで『Happy Bubble Party』のチカラが更に増大する。LIVEのセットリストはさまざまなエモーションを繋いでいくものだと思い知らされた。
16. Here We Run
『DayRe: 1st Anniversary Live- Page:366 -』本編におけるLAST SONG。
この楽曲はLIVEのクライマックスで披露されるだろうなと思っていたので驚きはなかった。
『走る』という単純明快なテーマ。記念になる初めてのワンマンLIVEから先の季節をこれまで通り全力で駆けていく決意表明を込めてクライマックスに据えた。そして…DayRe:がこの楽曲を携えてこれから成さなければいけない『戦い』の始まりでもあった。
『Here We Run』という楽曲は、DayRe:の直系の先輩ユニットになるTrySailが楽曲制作に関わっている。コレは多くの人のエモーショナルな感情を揺さぶったと思う。
ただ、自分はそこまでエモーショナルな感情にはなれなかった。確かに楽曲のクオリティは本当に素晴らしいし、DayRe:を慮って制作に関わったTrySailのお三方への敬意は当然ある。でも…実際にこの楽曲を謳うのは他ならないDayRe:の5人だ。それが僅かでもブレたら意味がない。
勝手な解釈なのは承知しているって前置きしていくが……この楽曲にはまだDayRe:楽曲としての血が流れていない。楽曲というものはリリースされて終わりじゃなくて、5人がここから歌い継いでいくことでいろいろな要素が血となり楽曲に流れて真の完成へ至る。
それを痛感されていたのがステージ上の5人だった。彼女達はここからいつ終わるのか分からない『Here We Run』がDayRe:にしか謳えないDayRe:だけの楽曲としての完成へ導く戦いに出ていくのだ。
かつて、彼女達は『自分達は何も出来なかった世代』と叫んだ。でも……何も出来なかった者達にしか謳えない楽曲もあるのだ。その想い、感情、生き様を取り繕ってごまかすのでなく、ダイレクトに楽曲へと乗っけた。過去をなかったことにしないで今できる全てを叩きつけた。今出来る事は……全身全霊懸けて歌って踊るだけ。一人でも多くの人に届くように!!!!!というシンプルな想いと魂が彼女達を突き動かしていたのだろう。
ただ、そこに気負いのようなものは感じられなかった。むしろ、その過程を楽しみながら進んでやろうという希望に燃える『熱』が漲るパフォーマンスになっていた。五人五様に響かせていた晴れやかでいて雄弁な力強い歌声が実に心地良くて魂へと沁み渡っていった。
EN1.Overself
このアクトのみの演出で、バックモニターにある映像が流れていた。
詳細な内容はド忘れしたが……おそらくユニットデビューされてからさまざまな仕事の裏側を撮影したムービーだった。
で…この楽曲だが、『自分自信を超えて』というテーマが掲げられている。ユニットデビューを飾って、この一年の刻の中で彼女達を取り巻く環境は劇的に変化していった。ムービ―に映っている5人は楽し気だが、映ってない裏側では理想と現実のギャップに苦悩する葛藤があったのは想像に難くはないのだろう。
挑んで、壁にぶつかって……乗り越えるためにいろいろ試してとにかく進もう。この一年…いや、もっと前からそれを繰り返して5人はそれぞれ戦ってきた。それはこれからも変わらないし、その行程も愛して受け入れようという強い意志が彼女達の歌声に表れていた。
全部愛して ほら「I」して 強がる今の自分も
全部ほら愛して ほら「I」して
いつもの弱い自分も“アタシ”だから
いつかあの影よりも大きな 私が
“アタシ”のために歌う歌
―DayRe:『Overself』より引用
やっぱり、LIVEで聴く『私』の魂の叫びを想起させるサビでの高らかな歌声が魂を揺さぶる。
A~Bメロで強調されて来た低音から、サビで一気に突き抜けていくかの如き高音域への転換。溢れ出てくる感情を抑制し切れない、完全に吹っ切れて解き放たれたような清々しさが、まさに自分自身の限界領域を超えようという気迫が歌声に宿っていた。
これから先の未来の刻でも、自分はこのサビのパートで高らかに響く5人の歌声に何度も魂を揺さぶられてエモーショナルの極致に至るのだろうな。今はまだ夢物語の域でしかないが……もっと大きなハコ(会場)でのワンマンLIVEで『Overself』が謳われる刻が訪れることを切に願わずにはいられない。
幕間―心の光と魂の還れるHOMEへの想い
最後の楽曲に移る前にMCが挟まった。基本的に自分が書き殴る参戦レポではMCをすっ飛ばしている。だが、このLIVEに関しては夜の部での件を触れなければならないと思って書かせてもらう。
MCの内容的には、メンバーが一人ずつ挨拶やLIVEの所感を語られていく形。
その中である人……夏目ここなさん吐露された想いに感情が激しく揺さぶられたのだ。それは、彼女もそうだったから。
みなさんが照らしてくれるこの緑の光って
私だけのもので味方なんだなって。
その緑の光のところに私はいてもいいんだなって……
概ね、夏目さんがこんなことを言っていたと記憶している。途中から彼女は感極まって涙声になって想いを吐露された。
我々には、夏目さんが感極まった理由について分かるワケがない。そして、夏目さん自身も説明できないと思う。
このLIVEで感じられたこと、この日に至るまでのさまざまな刻の記憶、期待、不安と葛藤、大きなトラブルなくLIVEが進行出来た安心感……ありとあらゆる要素が夏目さんの中で渦巻いていて、ふとした瞬間に、夏目さんのイメージカラーである緑の光が沁み渡っていって…感情を律していた堰が壊れた。もう、コレは理屈や人の意志で抑えきれるものじゃない。
客席が緑の光で染まったあの瞬間は、夏目さんが言ってたように彼女のためだけに各々が照らした心の光。照らす光は、夏目さんにとって温かい安らぎを感じられて魂が還れる場であることを実感されたのかもしれない。
そして、夏目さんの抱いた感動は、橘さん、相川さん、宮沢さん、日向さんも共感できたんじゃないかなと思えてならない。この日は、DayRe:にとって魂の還れる場が新しく生まれた記念日でもあったのだと。
EN2.DeaRy Days!
満を持しての披露になったDayRe:原初の楽曲。それが最後の最後に収まる事で、このLIVEがちゃんと終われて次の季節が始められる。その用兵の妙に舌を巻く思いだ。
原初の楽曲を初めてのワンマンLIVEの最後で謳う意味。考え出すとキリはないのだが…一つ確かなものかなと勝手に思っているのは原点回帰であること。
コレは過去に囚われるというものではなく、ユニットデビューした頃に抱いていた未知への挑戦への気概と探求心を持ち続けて彼女達が道を見失わない意味を持つ。まあ、コレは個人の妄想の域で勝手に書いてるだけなので真相ではない。その答えは5人の中にちゃんとあればそれでいいのだ。
このアクトのキモになっていたのは、きっちり型に収まったパフォーマンスを魅せることじゃなかった。5人の立ち振る舞いは、観客の声援やそれぞれのイメージカラーの光に手を振って応えたり、ステージに散らばって歌っていたり、観客の視線と交わろうとされてたかもしれない。本当に自由気ままに楽しんでいる姿が印象深かった。
もちろん、完全にフリーダムというワケでもなくちゃんと決める所は決めて魅せ付けてもくれた。きっちりと魅せられるベースがあるからこそ、型を崩したパフォーマンスも成立できる。何よりもだ……もう本当に5人みんながすっげぇいい顔して楽しんでたのが実に素晴らしい。
『DeaRy Days!』からDayRe:の軌跡が始まって、一年の集大成として迎えた記念のワンマンLIVEの締めを『DeaRy Days!』で締め括って未来の軌跡へ旅立つ。一つの季節の物語の終焉としてこれ以上ないカタルシスに痺れた。
コレを観たかったんだと。5人がここから新しく創っていくDayRe: dreamを叶えていく第二章の物語の始まりに立ち会えたことは、本当に尊い奇跡の刻だったのだと思えてならないのだ。
あとがき
現地参戦された人の多くが、最も期待していた喜ばしい報がアンコール内のMCで告げられた。
🌊2ヶ月連続Live決定!!🌊
— DayRe: (@dayre_official) 2026年5月5日
LAWSON presents DayRe: Seasons Live
▼2026/8/15(土)
東京・BLAZE GOTANDAhttps://t.co/6zZVzCkIAi
▼2026/9/19(土)
東京・科学技術館 サイエンスホールhttps://t.co/rlI8VPoSKx
DayRe: Portal Square会員向けチケット先行受付中!!#DayRe: pic.twitter.com/UFCeDjHrei
🎶3ヶ月連続 新曲リリース!!🎶#DayRe: デジタルシングルが
— DayRe: (@dayre_official) 2026年5月5日
7月・8月・9月と3ヶ月連続でリリース決定しました!
続報をお楽しみに♪ pic.twitter.com/c03cLnFMpt
8月と9月の2か月連続でのワンマンLIVE開催決定と、デジタルシングルが7月・8月・9月と3ヶ月連続でリリース決定との報が発表された。
気になったのが、LIVEタイトルに銘打たれた『Seasons Live』。直訳すると、夏・秋・冬といった季節ごとにLIVEを開催していくのだろうか。この辺は今後明らかになるのだろう。
で、楽曲リリースがあるのがまた喜ばしい報じゃないか。どういうテイストの楽曲になるのか?気の早い話だが、今から待ち遠しい限りだ。
前にも当Blogの記事で触れた気がするが、5人はオーディションの頃から「ユニット活動はやらない」とミュージックレインの偉いOTONA達から言われたそうな。
それと「同期とはいえどライバルでもあるので、特別仲良くする必要はない」的なことも言われたと。
まあ、冷徹な物言いではあるが事実でもあって…ある意味で5人を焚きつけていく狙いはあったんだろうなと。ユニットは組まないって件もそうなのだろう。コレも真相は見る側の我々には考えは及ばない。
ただ、それでも5人は共に寄り添っていい意味で競い合いながら、ユニット結成してデビューを飾る事が叶って…二年目の季節へと旅立つ。そして、彼女達はこんなことも言っていた。
―先輩ユニットのように、長く活動できて多くの人に愛されるユニットになりたい
ずっと彼女達の先を往く、スフィアとTrySailが近くにいて見ているからこそ、憧れを抱いて自分達もそこを目指したいと願うのは必然なのだろう。当然、その軌跡はとんでもなく険しいし未来が保証されてるわけじゃない。それを承知の上で彼女達は未来の雄飛を誓ったのだ。
あとは……この5人にしか謳えない楽曲があって、個性溢れる五人五様の輝きを見つけてもらえる状態に持ってきた彼女達が本当に誇らしく思える。多くの人を惹き付けて愛される可能性は十分に備わったユニットでありメンバーなのだ。
最後に……橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさん。貴女達にしかできないDayRe:のLIVEを魅せてもらえて本当にありがとうございました!!!!!
ここからどんな物語を経て進化を遂げられるのか。そして、どんなパフォーマンスで魅せ付けてもらえるのかを想像するだけでドキドキしてワクワクして、page367から始まる新しい物語が幸多き素敵な物語になる事を願っております。





