巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

待ち望んでいた新曲~ガールズフィスト!!!! GTの新曲を斯く語る。

 ―このバンドのこういう楽曲を待っていたんだ。


 それが、ある楽曲を聴いた際のファーストインプレッションだった。もう、イントロの瞬間から魂を鷲掴みにされた感覚に陥り、血が滾って鳥肌が治まらなかった。盛ってるワケじゃなくてコイツは本当に在りのままに感じたインプレッションなのだ。

そんな楽曲について、魂を掴まれた感情が揺さぶられた要因をありのまま書き殴っていこうと思う。

 

 

 Bugging Me!!!!/ガールズフィスト!!!! GT

 

 

 二年振りのリリースとなった『ガールズフィスト!!!! GT』の新曲。これまでに彼女達が謳って来た楽曲は、思春期の少女の等身大な姿と心情をパンキッシュなロックチューン調の楽曲で占められていた。

だが、この楽曲はそれまでのGFGT!!!!楽曲の系譜とは明らかに違った道筋を往く。パンキッシュな要素は鳴りを潜めて、イントロから怒涛の如く重厚でアグレッシブにこちらの感覚へと攻め込んで来るハード&メタルチックなサウンドで殴りかかって来る。その荒々しいサウンドに負けない四人(浅見春那さん、内山つかささん、奥村真由さん、井上杏奈さん)の歌声もまたアグレッシブなモノになっている。

歌詞のテーマになっていると思われるのは、求められている『いい子』からの脱却と反逆の魂だろう。それは、実際のLIVEで彼女達が叫んでいる『拳を上げろ!!!!』というこれまた反逆のシンボルへと繋がっている様にも感じ取れる。

 で…この楽曲に血を流していくのは、ボーカル・浅見春那の表現力と爆発力だろう。
パワフルかつエネルギッシュな軸になっている部分が際立っているのは勿論の事、クールでスタイリッシュさも駄々洩れして、更に…低音域で滲み出てるエロさ色香に惹き込まれてしまう。コレをLIVEで謳っている彼女の表情を観たいと思わせてくれる。

そして、忘れてならないのが、荒れ狂い情熱的で血湧き肉躍るサウンドを奏でる楽器隊である、ギターの奥村真由さん、ドラムの内山つかささん、ベースの井上杏奈さん。自分は、演奏技術について語れる事は全くと言っていい程無いが…これまでのGFGT!!!!楽曲の系譜とは明らかに路線が違っておる上に、難度もおそらく段違いに高いモノだろう。彼女達の技術の助けになっていたのは、LIVEで度々カバーされて演奏して来た過去のパンクロックの名曲を演ってきた経験=戦いの記憶なのだろう。それがあったからこそ演奏出来た様に思える。

 未知へのジャンルへの意欲溢れるチャレンジではあるが、それを成し遂げられる下地を丹念に積み重ねられたからこそ見事に実を結んだ。それは、『GIRLS' F1ST!!!! GT』の『アンセムとしてド真ん中に据えられる確かな強さと説得力がこの楽曲にあった。

間違いなく、LIVEに参戦してイントロかかった瞬間にヘッドバンキングして終わったらもれなく首が逝くまでの光景が脳ミソに浮かんでいるし、その刻と機が来るのを待ち望んでいる。

 

 

 missing you/ガールズフィスト!!!! GT


 この楽曲は、これまでの系譜を踏襲しているパンキッシュなロックチューン。
ファーストインプレッションは、爽快感満載な応援ソングと言った所。『Bugging Me!!!!』がこれまでと違ったアプローチで放たれる変化球かつ変態楽曲だったのに対して、こちらは奇を衒わないこれまで通りに培ってきた直球で勝負するという感じだろうか。

 公式サイトの楽曲紹介文には、ボーカルの奈川芳野が落ち込んでいる自分自身やメンバーを想定して書いたかのような、無垢で飾らない歌詞に勇気づけられるとある。その対象は、キャラ同士の間のみならず、彼女達を演じて魂を共有する存在である、浅見春那、奥村真由、内山つかさ、井上杏奈に向けられたエールの様にも思えて来る。

曲題の『missing you』の訳は様々あるが、その中の一つに『あなたのこと想っているよ』というニュアンスを含んだモノもあると言われている。個人的な意見だが、この楽曲はそういう意味合いの楽曲なのだと思っている。

 溌剌としたフレッシュな雰囲気に、浅見さんのキュートさに全振りした歌声が彩りを添えている。この振れ幅の広さと深さは流石だなと膝を叩いてしまう。要所で鋭く切れ込んで来るギターに、熱く激しくも楽し気な鼓動を刻むドラム、主軸をガッチリを支えていくベースと聴き所は満載。全てを見て来たワケじゃない奴がほざいても説得力の欠片も無いのは承知だが……これらの要素も彼女達がここまでの軌跡で培ってきた賜物ではないだろうか。

 

 

 と、まあ……こんな感じで所感を書き殴ってみた。
待ち望んでいた新曲のリリースは勿論、その出来栄えが想像以上に素晴らしかった事もあり非常に満足したのが総合的な所感となった。

それと、新曲リリースと同時に新たに開設された公式サイトには、第四弾までのシングルリリースが発表されていて、これらの楽曲も新境地開拓的な楽曲揃いみたいだ。

 あとは……是非ともワンマンLIVEの開催を期待したい所。そのLIVEでこれらの楽曲が聴けてブチ上がれたら本当に最高だろう。その日が一刻も早く訪れる事を願いつつ……この怪文書の締めとして筆を置く事にする。