巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

ガールズフィスト!!!!GT 公開練習潜入(参戦)レポ

 今年の1月、動画配信された活動再開記念番組内にて、定期イベントとなっていた公開練習復活準備の報。自分が『ガールズフィスト!!!!』を知って惹かれた頃、このイベントは休止状態になっていた。そして、あれから刻が経ち何やかんやあって……諸々課せられた制限が緩和された頃、公開練習復活が報じられた。


参戦を決意したのは本当に単純な理由と欲求のみ。直に彼女達が演奏して歌う姿を観たいからだ。


 と、いう事で5月27日。AKIHABARAゲーマーズ本店にて開催された
『ガールズフィスト!!!!GT 南松本高校パンクロック同好会』公開練習に潜入(参戦)して来た。

 


ちなみに、このイベントは撮影可能。なおかつその写真をネットの海に放り投げる(アップ)する事も可能なイベントになっている。その自由さがこの公開練習の醍醐味になっていると思われる。

ここから潜入(参戦)レポを書き殴っていくワケだが……この記事では、現地の模様を撮った写真は一切出ません。と、言うのは……恥ずかしい話、著者の撮影技術がクソ程に壊滅的なので……一応撮ったのだが公の場で出せる様なモノではない。

 

その代わりと言っちゃアレだが、現場で感じた熱みたいなモノを文章で出来るだけ伝えられれば良いなという次第でございます。

 

 

 

 参戦する前、この公開練習に対して抱いていたインプレッションは……
練習と銘打っているけど、実質ミニライブ&トークショーの体を成しているイベントなんだろうな~という認識。一応言っとくが、このインプレッションはディスっているワケではない。

実際、先月に開催された公開練習においては結構な曲数を歌ったというのを巷の噂(TwitterのTL)で見聞したので、そういったインプレッションを抱くのは自然な事だとは思う。まあ、んな感じでこのイベント参戦に臨んだワケである。


 そんなこんなで、公開練習の幕が切って上がった。(このイベントスペースに幕なんてモノは無いが……)


 開演して、南松本高校パンクロック同好会のキャラクター達による朗読が流れる。
この作品、バンドの成長過程を描く作品だがコメディの要素も多分に含まれているからか、その朗読の内容も、ちょいとゆるくグダグダさのあるモノになっている。

その朗読が終わると中の人達である、奈川芳野役・浅見春那さん、白瀬双葉役・内山つかささん、坂ノ下奏恵役・奥村真由さん、藤森 月役・井上杏奈さんがステージに登場。


 まず、披露された最初の楽曲は『自分自信 2022ver.』


コレは、先日参戦した別のライブ(青山吉能さんのBirthday Live)でも思ったのだけれど……やっぱり直に感じるバンドサウンドってのはいいモノだなと。

自分には、彼女達の演奏の良し悪しを論ずる技術と知識は無いけれども……配信LIVE観てて感じた、心底楽しんで演奏や歌唱している姿は本当にいいモノなんだと思わされたんだ。

この日、特に響いたというか強烈な印象を受けたのが、ドラムを担当されている内山つかささんによるドラムプレイだった。上手く文章で表現出来ないが……まあ、何と言うか、アグレッシブかつ攻撃的な滾る熱量のあるドラムサウンドの波でぶん殴られている様に感じた。

内山さんが叩く音に呼応していくかの様に、奥村さんのギターと井上さんのベースの弦から奏でられる音、浅見さんのボーカル&サイドギターの音が段階を上がってより熱く楽しく響かせてくる。なによりも、四人が本当に楽しんでいるのが凄く伝わって来るのがまたいいモノなのだと。

ドラムというパートは、そのバンドの屋台骨、あるいはエンジンと称されると言われるらしい。
で、そこを担当されている内山さんも四人の関係性から伺えるのは、浅見さん、奥村さん、井上さんを支えて繋げる『鎹』(かすがい)の様な立ち位置だと思っていたし、そのインプレッションをが間違いないモノだという確信へと進化出来たのは個人的には嬉しい事でもある。

自分がこんなこと言っても説得力の欠片も無いが……ドラムにきっちりとした存在感のある内山さんがいるというのは『ガールズフィスト!!!!』にとっては充分なアドバンテージがあると思えてならない。


 で、その流れで披露されたのが……『Full of Lies』


 『ガールズフィスト!!!!』の楽曲は、まだ数は少ないけれども魅力的な楽曲に溢れている。その中で自分が一番好きな楽曲が『Full of Lies』だったりする。そんな楽曲が初めて来た現場で聴けたというのは本当に嬉しいモノである。

 

 この楽曲について語った怪文書はこちら

 

akatonbo02.hatenablog.jp


 
開演前の客入れBGMでこの楽曲のインスト版が流れた。イベントで聴けたらなと……この時はただただ漠然とした想いで開演の刻を待ち侘びたが、実際に聴けたのは前述の通り、嬉しい感情に溢れたのだ。


 で、ここから、公開練習の本領というか『練習』が始まったのである。


 注:ここからの流れの記憶に関してはもう曖昧なモノなので違っている可能性あり……


 一通りに披露した後、サウンドプロデューサーであるMr EDDIE氏が、様々なシチュエーションを四人に課す。全部ではなく限定したパートのみでのセッションだったり、ハモリの部分や、決められた立ち位置だけで演奏するだけでなく、いろいろ動いて観客の目を動かす事を意識させたり、観客にクラップを入れさせた時楽曲の印象はどうなるか?とか……その模様は、まごう事無き『練習』している以外の何物でもない。もしかすると、一月後に控えたワンマンライブに向け練習パートを多く設けようとする意図があったのかなと。

それと、楽曲が育っていく過程はこういう事を踏まえているんだなというのも知れた事も、公開練習に参戦して得られた面白いインプレッションでもあった。

 


で、EDDIE氏が練習中、彼女達にかけた言葉で印象深い言葉があった。

 

 

 

 形式や、ある程度の決まっているモノは前提としてあるけれども

 

 パンクロックの表現は自由そのもの。とにかく楽しむのが大事。

 

 

 

 メモ取ってないので確実なモノではないが……こういったニュアンスを含んだ言葉をかけられていた。普段の練習ではどういった言葉をかけてるかは分からないが……勿論、厳しい言葉もかけているとは思うし課題も与えているのだろう。でも、彼女達とEDDIE氏の間にはきっちりとした信頼関係が築けている様に双方のやり取りを観ていて感じられた。

それは、彼女達が心底音楽を楽しみ、パフォーマンスにちゃんと出ている事が何よりの証明。おそらく、このバンドのLIVEは最前であっても最後方であってもすっげぇ楽しめるLIVEが観られるんだろうなという漠然としたモノを感じた。

 


 練習の締め括りとして披露されたのが、先日リリースされた新曲『さよなら MY LONELINESS』

 

www.youtube.com

 


ただ…フル尺ではなくショートバージョンでの披露。EDDIE氏曰く、フル披露はワンマンライブまでのお楽しみという事。この楽曲もいい曲だしLIVEで聴きたい楽曲でもあるから、彼の言い分に対しては膝叩いて首がもげる程に頷いたのだ。


 そんなこんなで、公開練習は幕を閉じた(しつこいがこの会場に幕なんてモノは無い) 
参戦してまず込み上げて来たのが『楽しかった』という感情だった。

配信番組とかで見せている、どこかゆるゆるでフリーダムな和気藹々な空気感はそのままに、それとは一変して、荒削りではあるが演奏している時の格好良さや楽しんでパフォーマンスされてる姿と、叩き上げの熱い魂を感じるギャップ。

一月後に有観客LIVEが控えているが、ここからの刻でどれだけ仕上げたモノを魅せてもらえるのかが本当に楽しみしかないなと期待をしてしまうのだ。



 

 

 知って日がまだ浅い自分が『ガールズフィスト!!!!』のこれまでを勝手に語るのは正直おこがましい所ではあるのだけれども……彼女達の軌跡ってのは波乱万丈だった様に思えるのです。

ボーカルの脱退(療養の為)や、メンバーの体調不良によるライブ中止、昨年にはベースでもあり精神的な支柱的な古川さんがコンテンツから卒業。更には、コロナ過という災禍にも見舞われ思う様に動けなかった。徹底的に打ちのめされたと称してもいい。


でも……悪い事ばかりじゃなかった。年明け早々に二代目のベース・井上さんが加入して、公開練習の復活や待望の新曲リリースに有観客によるワンマンライブの開催も決まった。拳を上げて反撃する機が訪れたと言ってもいい。


 まだ、そのLIVEのチケット関連情報は明らかにされていないのが気になってしまうが……このバンドのLIVEは本当に観たいと、この公開練習でより強く感じられた。

 


 参戦が叶ったら、会場で思いっきり拳を振り上げて魂が爆ぜる感動を味わいたい。