巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

剥き出しの魂と真剣(ほんき)ーガールズフィスト!!!!GT 南松本高校パンクロック同好会ワンマンライブ Not Lonely!!!! Vol.3参戦レポ

 3月19日。秋葉原 CLUB GOODMANにて開催された『ガールズフィスト!!!!GT 南松本高校パンクロック同好会ワンマンライブ Not Lonely!!!! Vol.3』に参戦して来た。

 

 

 自分が『ガールズフィスト!!!!』のLIVEに参戦するのはコレで三回目。前の二回(昨年の6月と今年の1月)と明らかに違っている要素は……何と言っても観客の声出しが三年三ヶ月ぶりに解禁になった事だ。その報が告げられた時、コイツはこれまでのガールズフィストLIVEとは絶対に違う激熱なLIVEになるという根拠のまるっきり無い確信を抱いていた。

自分は、声出し有りだった時のガールズフィストLIVEの雰囲気を知らない。数多の楽曲と彼女達の歌と奏でる音が、観客の声援が付和されてどんな変化を見せて感覚に飛び込んで響いて来るのか?それはもう本当に楽しみで仕方がなかった。


 と、言うワケで……ここからはそんな激熱だったLIVEで感じたインプレッションをいろいろとぶちまけていこうと思います。

 

 


 爆ぜる情熱と魂が宿った“音”


 今回のLIVEの全体を通じて感じられたのが、これまでのLIVEとは明らかにこちらに響いて来る音質がいい意味で全く違った感じとなっていた。その要因になっていたのは、やっぱり観客の生の歓声があったからに他ならないだろう。四人の演奏スキルの上達ってのも勿論あるんだけども、それとは別に観客の発する熱と声が彼女達のバフになって+αのチカラをもたらしていたと思えてならなかった。

そんなバフによって強化された四人の想いと魂によって奏でる音は様々な表情を魅せてくれた。身体を突き刺し殴りつける様な荒々しく獰猛な音だったり、時には聴き惚れさせられてしまう色香を纏った艶やかさだったり、気持ちを抑えられず勢いよく動きたくなる衝動を後押しさせる音だったり……etc

そんな音を爆音で聴いて、胸が激熱になって楽しくならないワケがなかった。そして、何よりも四人の真剣に楽しみ尽くそう!!!!という想いと魂を魅せ付けられたってのもある。目の前でんなモノみせられちゃ我々だって真剣に楽しみ尽くさなきゃならない。

この怪文書Blogで何度も書いて来ておるが、LIVEってのは演者と観客互いの想いと魂をぶつけ合う真剣勝負=戦いの場だと思っている。演者が繰り出す渾身のパフォーマンスに興奮や熱狂して、観客は感謝と賞賛の念が込められた声援を送る。声援を受けた演者もまた限界を超えたパフォーマンスで更に応える。

あの刻と場ではそいつが確かにあったんだ。いや、そうじゃない。三年三ヶ月の刻を経てようやく還って来たんだって……

 きっちり目をかっ開いて私達の姿とパフォーマンスを!耳の穴かっぽじって私達の音と謳を聴けッ!!!!と。


 コレがガールズフィストだ!コレがガールズフィスト!!!!のLIVEだ!!!!


 実際に彼女達はこんな事言っていないがwwww四人のパフォーマンスからはそんな想いと魂を勝手ながら感じられたのだ。

 

 


 あたおか(頭のおかしい)達のハイスパートLIVE


 今回のLIVEで、彼女達が掲げたテーマは元気で楽しいLIVEにするとの事だった。
このLIVEがその言葉に違わないLIVEだったってのは、参戦された人や配信を観られた人は感じられたのではないだろうか。

ただ……その元気で楽しい度合いが、見出しで触れた様に(いい意味で)頭のおかしい振り切った激熱で狂気をはらんで、開幕から終演まで一切ペースの落ちないハイスパートなLIVEになっていた。その方向性を決定付けたのが、二曲目のアクトになったガールズフィスト楽曲随一のピーキーでクレイジーな変態楽曲『パン食うロック!!!!』だったと思っている。

オープニングアクトで披露された、THE BLUE HEARTSの『人にやさしく』のカバーの余韻と血の滾りに浸る間も僅かにこの変態楽曲のイントロが響いた瞬間何か悟ってしまったのよ。あぁ……このLIVEは想いと魂のリミッター全部解除して徹底的にきっちり楽しみ尽くせって。

彼女達がこの刻に懸けて来た想い、この刻でしか奏でられない爆音……何かいろんなモノが結びついて絡んだ結果、無意識で爆音に任せるままヘッドバンキングしてたwwww前にも言及したかもしれないが、この変態楽曲はこれからもっと進化して強くなる可能性に満ちているなと。こういう楽曲を持ってるのはガールズフィスト!!!!にとって何よりのアドバンテージ。

 で、個人的にこの日のハイライトになったのが『Ready and Rarin'to Go!!!!』。
元々音源でも好きな楽曲でもあったし、何しろ声出し解禁になったら絶対ブチ上がれて滾れる楽曲になるって確信を抱いていた。

特に、サビのコーラスの『Go! Go! Let's Go!!!!~』で吠えられる刻を待ち望んでいたモノだ……そいつがあの日ようやく叶った。メチャクチャ楽しくて漲る衝動で血が滾るパンクロックの真髄!!!!(んなモノあるのかは知らんwwww)みたいな楽しさがあったんだ。他の楽曲もそうだが、この楽曲はライブハウスの雰囲気に見事フィットしていてそれも極上だったのよね。

 

 

 
 浅見春那の『謳』がもたらした支配力


 今回のLIVE参戦にあたって自分が最も注目していたのが、ボーカル・浅見春那だった。
観客の声援というバフを受けて、彼女のボーカルがどんな爆発を起こすのか?今回のチケット代の8割はその要素が占めていたと言っても過言ぢゃなかった。

結論から先に言ってしまうが……声援のバフを受けた、浅見春那のボーカルは期待を見事に裏切って想像を遥かに凌ぐもの凄いインプレッションを魅せ付けたのだ。

 自分がこれまで観て来たLIVEだと、時間をかけて徐々に彼女のボルテージの上昇や限界の扉を開けていくイメージだった。

だが、今回のLIVEは違ってた。浅見さんがステージに出て来て歌い始めた瞬間、完全に限界の扉をフルオープンしてその先の領域に入ってる時の歌声と佇まいをしていた。もういきなりスイッチ入って客席をねじ伏せに来ていたと思う。って言うかそうだったに違いないんだよあの感じは。

 前にも記事にしたが、浅見春那のボーカルの真骨頂は歌う楽曲によって魅せる変幻自在の表情。
今回も、バチクソに格好良かったし、Berry(×2)cuteだったし、浅見さん自体すんげぇ楽しんでた。で、何よりも、リズム隊が響かせる爆音に浅見さんの謳がまったく引けを取っていない。声援というバフの恩恵を受けているのは浅見さんも同様だからなのだろう。


※ここから非常に駄目な文章を書き殴っていくので、読んでて少しでも不快に思ったらスルーして下さい……


 このLIVEで浅見春那が一番凄かったのが……シーナ&ザ・ロケッツの『レモンティー』(カバー)を歌っている時。このアクトの何が良かった、凄かったのか?もう暈さずストレートに言ってしまうが……


まあ、メチャクチャにエロかったよね。マジで。

 

 あのエロさは、艶やかと色っぽいなんてモノじゃない。とにかくエロかったとしか評せないし、それが一番通じるあのアクトの表現だと勝手に思って今書いている。

この『レモンティー』という楽曲のファーストインプレッションとして、おそらく一番多く挙げられるのが荒々しさのある激熱なカッコ良さだと思う。特に、ゴリゴリとした勢いあるギターリフがメチャクチャカッコ良い。それを踏まえてみると、この楽曲にエロティックな要素ってのは感じにくい。

一説によると、この楽曲の詞は暗喩的なエロさのある詞とも言われていて、女性ボーカルで歌われるとそいつがより増して聴こえるらしい。ただ、この楽曲のカバーをやるのは今回が初めてじゃない。結構な回数披露しているはずで、数は少ないが…自分が観て来た中でエロティックなモノは感じられなかった。

でも、今回はカッコ良い要素もありつつもエロさの方が圧倒的に勝っていた。歌ってる時の浅見さんは何かトリップしているかの様な目してたし所作も艶めかしい感じに見えた。そして、所作に伴って歌声もエロいモノへと昇華されていってた。もう、完全に彼女自身が創造した世界観にどっぷりと浸っていて……ブチ上がりながらも浅見春那の佇まいに魅入られて圧倒されてしまったんだ。

出そうと思ってこのエロさを出してるんじゃない。本能で感じて自然と色香を発してるのだと。あの場の雰囲気と熱などを察して、絶妙な間と緩急の付け方をもって、それらを的確に謳へ乗っけていく。

 声出し解禁になった時の浅見春那は半端無く凄いという話を聞いたが、あの場と刻でそいつを徹底的に思い知らされた……剥き出しになった浅見春那の叩き上げの真剣な魂があの刻と場感じられたのは本当に素晴らしく感動的だったと思えてならなかった。

 

 それと……書いといてアレだが……無いと思うけどコレが浅見さんの目に触れない事を願うwwww

 

 


 最後に……


 終演してしばらくは、LIVEの余韻に浸ってたのは勿論だが、全身全霊で滾って楽しみ尽くせた達成感だったり、いい心地の疲労感で放心状態に陥っていた。それほどまでに『ガールズフィスト!!!!』の四人が魅せてくれたパフォーマンスに圧倒された事の証明に他ならない。

月並みな言葉になってしまうが……とんでもねぇLIVEだったとしか評せなかった。何かもう、彼女達の音楽と観客のコールに乗せられる感あって問答無用に盛り上がるし、逆にあれだけやっといて盛り上がらんワケがなかったwwww

観客の声出し解禁というのは、ここまでLIVEの雰囲気や熱を飛躍的に進化させる要素なのかと思い知らされたLIVEでもあった。彼女達のオリジナル楽曲、往年のパンクロックやアニソン楽曲へのリスペクトを込め彼女達の色を出したカバーソング。やってた事はこれまで俺が観た『ガールズフィスト!!!!』のLIVEとほぼ変わらなくて奇を衒った構成でもなかった。でも、メチャクチャに楽しくて激熱で胸熱なLIVEになっていた。


観客の声が入っただけ。でも、それが無かったらこの領域までは絶対に到達できない興奮があった。


 何度も書いてしまっているが、とにかく盛り上がれて滾れたし、とにかく胸熱になっていた。
ここまでのモノを魅せ付けられて、空間を創造出来ていたバンド(声優ユニット)という事実に感動している。



 五月にはまたワンマンLIVEの開催が決まっている。先程チケットの購入が無事出来たので今から非常に楽しみにしつつ、LIVEレポの名を借りた怪文書の筆を置きたいと思います。