巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

ガールズフィストのLIVEの魅力を斯く語り……参戦を勧めてみる

 どうも。あかとんぼ弐号でございます。



 何やら世間では『大ガールズバンド時代』というモノに突入しているそうな。
その時代の中心として牽引していってるのが「ぼっち・ざ・ろっく!」に登場する「結束バンド」、「BanG Dream!」シリーズの「MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」(Ave Mujicaは入れていいのか分からんが…取りあえず入れておく)そして「ガールズバンドクライ」に登場する「トゲナシトゲアリ」。

と、まあ……昨年の今頃~今日に至るまで、上記に挙げた作品やバンドの名やら楽曲はいろいろと聞こえて来る。おそらく世の人々に『大ガールズバンド時代』の中で目立つ存在は?って聞いたとしたらこの4つのバンド名が出る率ってのは高いだろうと思っておる。

自分も、全部ではないがこれらの作品や関連している楽曲を聴いた事はある。肝心のストーリーがしっかりしていたのもあるし、楽曲も普通に強いので話題には当然なっていく。ただ…それらを踏まえて言いたい事があるワケよ。

 確かに、これらの作品、楽曲、バンドは強い。でも、それらに真っ向から対抗できる存在がいる。その存在はいろいろな意味でまだまだ小さな存在と評せざるを得ない。でも、前述に挙げた4強へ割って入れるポテンシャルを秘めた存在でもあると思っておる。


 その存在…バンド名は『GIRLS' F1ST!!!! GT』(ガールズフィスト!!!!GT)


 そのバンドが、11月24日(日)にワンマンLIVEを開催する事が決まっている。
前置きがクソ長くなってしまったが、本稿では『ガールズフィスト』のLIVEの魅力について伝わるかどうかは完全な未知数ではあるが……自分なりに感じたモノをこれから書き殴ってみようと思う。

 

 

 

 パンクロックに込めた叩き上げの魂と生き様


 ガールズフィストはパンクロックバンド。ボーカルは奈川芳野役の浅見春那さん。ドラムは白瀬双葉役の内山つかささん。ギターは坂ノ下奏恵役の奥村真由さん。ベースは藤森月(月はルナと読む)役の八木萌々菜さんによる4ピースバンド。LIVEでも彼女達が被せじゃなく実際に演奏して楽曲を歌う。

で、その楽曲は本当に強い楽曲揃いなのだ。それはお前の贔屓目じゃねえか!と言いたいだろうが、本当に強い楽曲なんだからどうしようもない。ただ、コレに関しては実際にその人の感性にゆだねるしかないので、まずはガールズフィスト楽曲をとりあえず聴いてもらって各々がジャッジしていただきたい。

 その楽曲はバラエティに富んだモノになっていて、爆ぜる感情をそのまま演奏や歌に乗っけた激熱でパンクロックらしい楽曲もあれば、元気溌剌とした楽しさ溢れるガールズバンドっぽい楽曲や、アイドルソングっぽいキュートな楽曲、LIVEの雰囲気を一変させじっくり沁み入る様に聴かせていく楽曲もある。

また、彼女達のLIVEの大きな特徴でもある往年のパンクロックシーンを湧かせた過去の名バンドの楽曲カバーも聴かせてくれる。このカバーも彼女達が実際に演奏している。

 それらを実際に演奏しているメンバーだが、演奏経験のある子もいればそうじゃない子もいる。
全員集まっての練習は当然ながら、自主練したりLIVEとは別のイベントになっている練習風景を公開している『公開練習』によって彼女達は研鑽を積んでいく。

それが爆発していくのが……ワンマンLIVEだと勝手ながら思うのだ。積み重ねた修練による確かな演奏スキルが備わっているのはもちろんだが、それ以上にこちらの魂を揺さぶってくれるのが、テクニック以上に魂を懸けて四人は本気でぶつかって来る。常に全力全開で今の四人の本気を表現してくる。

 内山さんのドラムは、常に笑顔でいて彼女自身が心底楽しんでいるのが伝わって来る様な激しくも楽しい音を叩き出している。

 奥村さんの奏でるギターは、彼女の普段の佇まいであるほんわかされた雰囲気とは別で、力強くて格好良いいい意味での悦に入った表情が魅力的。彼女によるギターソロは思わず聴き惚れてしまう説得力に満ち溢れている。

 ベースの八木さんは、つい先日(8月開催のワンマンLIVE)に新加入。当然ながら他のメンバーとの連携は深いモノではない。でも、本当に必死に食らい付こうとする姿勢が見ていて伝わって来るし、何よりもLIVEを目をキラキラさせて全力全開で楽しんで盛り上げる『陽』のオーラを解き放っていく。

 そして、ボーカルの浅見さん。彼女の真骨頂は会場全体を制圧していく存在感と説得力。彼女の凄い部分を語っていくとクソ長くなってしまうので過去に書いた記事を貼り付けておくのでそちらを参照していただきたい。

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

 何度打ちのめされても立ち上がる者達の物語


 『ガールズフィスト』というコンテンツとバンドはここまで順調に来れたワケじゃない。このバンドは、過去に三度のメンバー入れ替えがあった。詳細は伏せるが……最初はボーカルの子が替わって浅見さんが加入。ベースは二度入れ替わって八木さんは三代目になる。

 言わずもがな…人が入れ替わるってのは本当に一大事。歌声の質や持っている雰囲気やLIVEという特殊な場と刻でしか出せない雰囲気も違う。演奏の細かいクセだってそうだろう。全部が全部前の人をそっくりそのまま完璧にトレースし切れるなんて出来る事じゃない。それに、世界史に残る感染症と活動が重なってもいた。それに、今年の春には所属レーベル移籍という大きな決断もあった。

正直な話、このまま終わってしまうんじゃないか……と思わされたし、彼女達や周りのOTONA達もそう感じてたかもしれない。でも、彼女達は立ち上がって戦っていく道を選択して今日へと至る。自分が魂を揺さぶられる叩き上げの魂を感じさせてくれる。

 楽曲に血を流して多くの人の魂を揺さぶるには、歌う者達の生き様が反映されていくモノだと自分は思っている。ただ単純にいい(強い)楽曲じゃ魂には響いて来ない。何がその人に響いて感動と興奮へ至るかはそれぞれに違う。でも、四人の生き様と本気の魂はきっと多くの人を揺さぶる可能性に満ち溢れていると思えてならない。

 

 

 治安の良さ


 ガールズフィストのLIVEは、オールスタンディング(オルスタ)の会場が主になる。
オルスタと聞くと抵抗を感じられる人は少なくないだろう。まあ、座席あるLIVEでも一部のアホがやらかす案件はあるんだけど……よく聞くのは、やたら動く奴が隣や周辺に居て過度にぶつかるとか、オルスタだけじゃないが奇声で楽曲の雰囲気を台無しにするとかいろいろある。興味はあるが参戦を躊躇う人はそれが引っかかっているのだろう。

 ただ、ガールズフィストのLIVEではそういった治安の乱れってのは見られない。
誰が先導したかは分からないし無かったのかもしれないが、ちゃんと観るマナーとルールが守られている。盛り上げる声をちゃんとした場面で出して、聴き入る所ではちゃんと耳を澄まして聴き入る。過度に動き回るアホもおらんし、アクトの雰囲気を妨げる奇声もない。

 盛り上がりたい人は他の人の邪魔にならない様に全力で盛り上がっているし、じっくり聴きたいって人はじっと聴き入って、きっちりと住み分けが出来ているLIVEの雰囲気がある。LIVEとはこう観て楽しむべきだといった定義はすべきではないが、ここの雰囲気を自分は心地良くて、本当に素晴らしいLIVEを披露してくれると思っている。

 


 撮影可のLIVE&終演後の特典会


 ガールズフィストのLIVEの大きな特色に挙げられるのが、LIVE本編の写真&動画撮影可能と、終演後の特典会(サイン会)だろう。これは、声優LIVEでは結構珍しい様に思える。

しかも、来月開催のLIVEは全編撮影が可能との事で、撮ったモノをSNSにアップも可能。(ただし、カバー曲を撮ったのはOTONAの事情でNG)LIVEの模様を後で見返すのも良いし、レポとしても使える。

 で、終演後に開かれる特典会。コレはLIVE物販を一定金額購入すると参加券がもらえるシステムで購入金額が多ければ何度でも参加出来る。僅かな時間ではあるがサインされてる間に会話も出来るのでLIVEの感想を直に伝えられるってのは本当に良い事じゃないだろうか。

 


 最後に……


 と、まあ自分なりに感じた『ガールズフィスト』のLIVEの魅力を書き殴って来た。
勿論、無理に参戦を勧める事は出来ない。もしも、初めてLIVE参戦される人だったら本当に楽しめるのかと思ってしまう。他のLIVEと比べて安い部類に入るが対価(=金と刻)を払っている事には変わりは無い。


 ただ、一つだけ断言出来ることがある。


 自分が『ガールズフィスト』を知ってこれまで観て来たLIVEは、どのLIVEも非常に楽しめた満足度の高いモノだった。激熱で燃え滾って、楽しみ尽くせて、エモーショナルな感傷に浸れるのが『ガールズフィスト』のLIVEの真骨頂ではないだろうか。

 コレを読まれた人(…いるのか?)がこの怪文書をどう捉えてアクションを起こされるのか?参戦してみようと思われてチケットを購入されたらそれは本当に嬉しいし、コイツの書いてる事がいまいち伝わらねぇから自分で確かめて来るって人もいるかもしれない。それはそれでコレを書いた意味があるってモノだ。

 とにかく、一人でも多くの人が来月開催のLIVEへ参戦される事を願いつつ…本稿の締めとさせていただく。