巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #41 クリスマスには君と

 

www.youtube.com

 

 

 クリスマスには君と/月のテンペスト


 『名は体を表す』を地で行く、クリスマスをイメージした月のテンペストの楽曲。
音源は、ゲームに実装された3DLIVE映像と、アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album[未来]』に収録されている。

 アイプラ・クリスマスソングシリーズの系譜に連なる(※著者が勝手に命名……)TRINITYAiLEの『lumière』(リュミエール)は、荘厳とまではいかないが、幻想的で繊細な曲調と沁み入って傾聴させる歌声が特徴的な『静』のクリスマスソング。本曲は、『lumière』とはガラっと雰囲気を変え、煌びやかさを纏ったポップでアップテンポな曲調と、月ストの五人による可愛らしさを前面に出した歌声が特徴になっている『動』のクリスマスソングだと自分は感じられた。

イベントストーリー『君と願う月灯の祝祭』では、クリスマス当日の単独LIVEに向け、そこで披露する新曲の作詞を月ストのメンバーが担当する事に。話し合いの末、クリスマス当日に誕生日を迎える琴乃を一緒に祝う楽曲として楽曲制作する流れになりストーリーは進行する。

 歌詞の解釈だが、クリスマスを一緒に過ごす大切な存在とされる『君』への想いを謳う楽曲でもあるし、イベントストーリーの根幹になっている琴乃の誕生日を四人が祝う謳という解釈も可能なダブルミーニングの楽曲。

大切な人を想って祝う『祝福の謳』であるからこそ、気取って斜に構えず仕掛けに頼らないしっかりと地に足着いた誠実なメロディと歌詞。自分は「この世に生まれてくれて本当にありがとう」という歌詞が一番好きだ。シンプルだが魂にまで届く様な力強さと、純然な深愛の情が満ちた言の葉に胸打たれる。

 どんな存在でも、この世に生まれなければ出逢う事は絶対に叶わないし、繋がれる切っ掛けも出来ない。その奇跡に感謝を伝える事をどこか置き去りにしてしまっている。特に、身近にある大切に想う存在ほどその大切さが隠れてしまう。それは、人の性であり業でもあるのだろう。気障な物言いなのは承知しているが……クリスマスや誕生日は、そんな大切な存在への感謝と祝福を伝える為の特別な一日なのかもしれない。

 月ストの五人の歌声が、可愛らしい要素だけじゃなく、柔和で優しい温かさも感じられるのは、特別な日となった奇跡の刻への感謝と祝福が込められていたからだと思えてならないのである。