巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

IDOLY PRIDEのキャラクターを斯く語る #14 ⅢX編

 どうも。IDOLY PRIDEのキャラクターを斯く語るお時間の復活でございます。

 


これから書き殴っていくのは、アニメ版(ゲームでは星見編)の続編となる『東京編』に登場して来る新しいグループであり、ボスグループでもある『BIG4』の一角


『ⅢX』(スリーエックス=スリクス)編!!!

 

 



 前に書き殴った当Blogの記事においての『東京編』所感でも触れておりますが、ライバルグループという特性の為か、深い部分までは描けていなかった様に思えました。

そんなつい先日、ゲームの方で『ⅢX』のサイドストーリーが解禁。更には、公式のYouTubeチャンネルでも期間限定でそのサイドストーリーが観られるという。

あるキャラの影が薄いだの、言動の端々に小物臭を感じるだのと……散々、記事の中でブーブーと文句たれておった自分でありますが、サイドストーリーの解禁&期間限定配信という運営サイドのアクションの迅速さには、いい意味での頭のおかしさに対し称賛の念を抱いた。

 

 

 

 彼女(fran)の言については、自覚があって自嘲しつつ頷くしかないワケであるwww


 と、まあ……おっさんの手のひらの回転はどうでもいい。ただ単純に、対応の早さだけで称賛の念を抱く程ちょろい人間ではない。キャラクターのバックグラウンドや心情。それらが基になってのメインストーリーへの補完がきっちり成されたからこそ称賛の域に達したのであります。


 このサイドストーリーにて描かれていくのは、スリクスの結成から東京編の後日譚まで。
ここから書き殴っていくのは、あくまでも個人のインプレッションから導き出した所感。スリクスがどのような立ち位置でストーリーに関わったのか?彼女達がその刻においてどんな生き様とPRIDEを貫いたのか?という点にフォーカスしてみたいと思います。

それから、自分の主観と偏見が多分に含まれておりますので、その点については予めご容赦下さるとありがたく思います。

 

 

 

 

 

 ずば抜けて秀でる者達の軌跡~絆などないひりつく関係性


 『ⅢX』というグループ名の由来になっているのは、ダイヤモンドのカットグレードにおいて最上級のランクとされる『3EX』(トリプルエクセレント)がモチーフになっているとの事。メンバーが三人というのもそこから来ているのだろう。更に言えば、メンバーの経歴も華やかな経歴に彩られたモノ。

パリコレへ出演した経歴を持つトップモデルのfran(本名山田さん)に、小学生の頃から数々の雑誌の表紙を飾っていてこちらも大人気モデル出身のkana。第13回NEXT VENUSグランプリの覇者だが、BIG4に手が届く寸前で突如解散した人気二人組アイドルのメンバーだった過去を持つmiho。

この三人がプレタポルテに集められて、グループを組んでアイドル界の頂点を目指すという所から彼女達の物語が始まる事になった。


 この作品のどのグループ(月スト、サニピ、トリエル、リズノワ)でもそうだったが、いきなり集められてグループ組んでまとまっているなんて上手い話にはなっていない。それは、スリクスも例外じゃなかった。って言うか、これだけの経歴持ちだけあってクセの強さも一筋縄じゃない。言ってしまえば仲悪く、あの姫野さんがドン引きするほど。

アイドルとしての情熱を持ち続けているmiho以外の二人は、そもそもアイドルに対してのモチベーションが高いワケじゃない。franとkanaにとってのアイドル活動は自分が成り上がる為の一手段でしかないからでしょう。アイドルだけに固執してないのは強いでもあるのだろうが、見かけは立派でも中身がそれに釣り合っていない危うい状態でもある。

でも、そんな状態はお構いなしと言わんばかりに容赦無く、スリクスのデビューライブへと刻を刻んでいくが……メンバーの高い知名度と、プレタポルテの資金にモノ言わせた広告戦略が上手くかみ合った結果、デビューライブは成功するワケです。出だしで上手くいってしまった。その事実は、変わろうという選択肢を失うという事でもある。前述の様に、危うくヒリついた関係性のままではあるものの……彼女達は快進撃を続けていく。


 そんな頃、スリクスに『VENUSグランプリ』のエントリーが決まる。これはVENUSプログラムの上位のみが参加出来る大会。そこでも勝ちを重ねていくが……セミファイナルで、当時のBIG4の一角『STROBOLIGHT』に初めて負けた。


(余談だが、mihoの言によるとBIG4の一角はソロアイドルらしい)


 鼻っ柱を見事に折られたのが堪えたのか、三人は腹割って話し合う流れになるワケですが……普通はそこで上手い事まとまって、絆がどうとかの話になってくが、コイツらはそうならないのがまた良い。それぞれの人となりは気に食わないが負けるのだけは嫌だと。叶えたい目的の為には利用できるモノは何でも利用しようという意識だけで繋がった関係。私情を鑑みないで能率重視するビジネスパートナーとしてしか互いを見ないと。

それは、絆を重視している星見プロのアイドルグループとは一線を画す存在であり、ボスグループならではの強かさやダーティな部分を醸し出す要素で、『ⅢX』をより魅力的なグループとして成立させたモノだと思うのです。

 

 


 


 稼ぎたい者、見つけて欲しい者

 

 見出しに付けたこの二つのワードは、第一弾のプロモーションムービー内でも出て来たワードであり、作中に登場するアイドルの魅力に繋がる要素でもある。動機や夢と称されるモノは決してキレイなモノだけじゃないと思うのです。この作品はそれを忌憚なく盛り込んでいるのが魅力だと思っています。


その二つにスリクスで該当するのがfranとkana。まずは、franの事から触れていこうと思います。


 
 franのプロフィールに、ある理由から極端に金に執着しているとある。金を稼ぐ事に執着しているのは、星見プロで挙げると神崎莉央と奥山すみれの二人。莉央は故郷の母親が経営している喫茶店を援助する為。すみれは兄の夢であるピアニストになる為の留学支援だったりする。

で、franが金に執着する理由だが、過去にブランドを立ち上げたが一億の負債を抱えてしまってその返済の為という結構ヘビーなモノ……まあ、そりゃとにかく早い事稼がにゃならんという具合になるのは必然だろう。

ただ、彼女は金にダーティな人間ではなかった。自分のブランドを立ち上げたのも抱えていたコンプレックス(金髪碧眼)を武器に変えてくれたファッションへの恩義というかそういう純粋な想いからでしょう。しかし、経営の知識と経験が無くてしくじってしまった……言い換えると、負けたと言ってもいい。

パリコレ出演の手段は様々あるらしく、ブランドからの推薦やオーディション等を通して選出されると聞きますが、共通しているのがそれらの競争に勝てないと出演は叶わないという事。そういう世界で闘って生きて来たfranにとって、失敗=負けるという事に最も敏感で誰よりも恐れを抱くのは必然なのでしょう。

 


 もう一つのワードである見つけて欲しい者というのはkanaだろう。彼女は、承認欲求が強いとある。彼女自身が単純に一番目立つ存在でありたいってのもあるだろう。それは、東京編やこのサイドストーリーにおいて胸の内に抱える本心が明らかになるまではそう思っていた。

彼女の曲者感やヒール感満載の煽り方やら毒の吐きっぷりを鑑みるとそういうインプレッションを抱いたのは自分だけではないでしょう。ただ、kanaも自分のねじ曲がった性悪な部分があるというのを自覚はしている。

そうなってしまった原因は彼女を育てた祖父だと言う。クソジジィと言う時の彼女の怒気がこもった声色と、ほぼ縁を切った状況である事から、彼女とこの祖父さんとはいい関係ではないのが伺える。

父親と無理矢理引き離し、モデルとなった彼女の名を散々利用して楽して金稼ごうとしてたという。業界のOTONA達もそれを知っていた事から、彼女の仕事場にもくっついて来ていろいろ介入してたのだろう。


 で、kanaが本当に見つけて欲しいと願っている人。それは引き離された父親だった。
祖父さんに憎悪を抱きながらも、一刻も早く有名になって名を多く知られ、やがては父親に知れ渡るまでに至る事をただ願って。

だからこそ、彼女はライブバトルにおいて、圧倒的な差を魅せ付けて勝つ事にPRIDEを持つ。勝ち続けなければ……輝き続けていられなければ真に見つけて欲しい人に見つけてもらえないから。


 ねじ曲がった先にある本質は、純粋で正直な魂を持つ子なのだろう。ただ、あの口の悪さと血気盛んさから来るエキセントリックさも彼女の本質なんだろうと思うwww

 

 

 

 

 

 死人の魂に縛られてしまった者。そして……取り戻した原初の魂と魔法。

 

 スリクスのサイドストーリーでは、franやkanaのバックグラウンドが描かれた様に、mihoのバックグラウンドもきっちり描かれた。


 話はmihoの高校時代まで遡る。高校時代、彼女は藤代 葉という少女と出逢い親友となった。
アイドルに憧れを抱く葉と一緒にアイドルオーディションを受けて合格して、mihoはアイドルへの軌跡を踏み出し、葉と一緒に『sundance』というグループでデビューを果たす。


そして、NEXT VENUSグランプリ優勝も勝ち取るまでに至った。


 ちなみに、つい最近知ったのだが……次のNEXT VENUSグランプリで、麻奈と対戦して敗れている描写が本編の前日譚に当たるコミック作品『IDOLY PRIDE Beginning of Lodestar』2巻にある。そこで描かれた黒髪の少女はmihoで間違いない。で、その傍にいたもう一人の子が葉なのだろう。

麻奈に敗れはしたものの、前回大会の覇者という肩書もあってか、sundanceはBIG4への昇格がほぼ決まりかけてたが……葉は病に倒れてしまい亡くなってしまい、話は立ち消えグループも解散。何の因果か麻奈が事故で無くなる数日前でもあった。

世間や報道では、圧倒的に麻奈が亡くなった事への哀悼の声に溢れていた。一方で、同じ時期に亡くなった葉に対しては亡くなった事という事実が無かった様な有様になって、誰も彼女が亡くなったという話もしていない。

麻奈に負けたとは言え、NEXT VENUSグランプリを制してBIG4へと昇ろうとしていたアイドルが亡くなった事に触れていない事への憤り、近くで見て同じ刻を過ごした親友を悼む声が無いというのは、mihoにとっては堪らなく辛くて寂しいモノだっただろう。言い換えると人々の記憶から抜け落ちてしまった葉は二度死んだ事に等しい。

mihoが麻奈の生きた痕跡を跡形もなく消し去ろうという執念の根幹となる要素は、この頃に芽生えてしまった様に思えてしまう。それは、葉の死に対して無関心となった世への怒りもあったのでしょう。葉が心残りとして抱く麻奈に勝ちたかったという最期の言葉を胸に秘めて。


 何やかんや刻が経ち、麻奈の妹・琴乃と、麻奈の心臓を移植されたさくらがデビューする。
そして、邂逅の刻。mihoの心中は穏やかじゃなかったはず。この子達を倒さないと麻奈に勝った事にはならない。完全に復讐というか執念で凝り固まってしまっている。

でも、麻奈の幻影を消し去りトップアイドルになる事が葉の本当に叶えたかった願いじゃない。執念とは違ったベクトルの先にあるものこそが葉と交わした真の約束であり、置き去りにしてしまった原初の想い。


 それを取り戻す切っ掛けになったのが、sundance時代から変わらずmihoを応援してくれる一人のファンだった。


 そのファンの男性は、葉が亡くなった事もちゃんと知っていて残念に思っていた。mihoにとっての彼の言葉は何よりも嬉しかった。そして、葉を悼んでるのは彼だけではないはず。もっと多くのファンが葉の死を悼んでくれている。見てくれていた人はいたんです。

mihoは悲しみにくれるあまり、その事に気づけなかったのもあったし、もっと見ようと聞こうと出来なかったのでしょう。でも、彼の一言によって置き去りにしてしまったモノを取り戻せた。

 

 

 『魔法少女みたいに、私達もステージで誰かを幸せな気持ちに出来たらいいね。』


 ……ああ、そうだ。 約束を守らないとってずっと思っていた。

 でも、ごめんね。 一番最初の約束を忘れていたんだわ。

 ステージで、誰かを幸せに…… ステージを、観てくれた人達を幸せに

 トップに立つのはもう少しかかりそうだけど

 
 ……この約束だけはずっと守るからね、葉ちゃん。

 

 

 

 
 葉が、病床で言ってた『一度ぐらい長瀬麻奈に勝ちたかった』という言は、本心でもあったけど建前だったのかもしれない。死期を悟り、もう先は短い事を彼女は覚悟を決めて受けいれた。

でも、葉の本当の想いは純粋でシンプルな親愛の情に溢れたモノだった様に思えるのです。死人(葉)に囚われないで、アイドルを続けてステージから誰かを幸せにしてもらいたいと。そして、mihoなら必ず出来ると信じていたしmiho自身が幸せになる事を誰よりも葉は願っていた。


 誰かを幸せにする事は、自分も幸せになる。全身全霊懸けてステージを自分達だけが楽しむだけじゃなくファンが楽しむだけでもない。ファンの幸せな想いを受けとめて、パフォーマンスに込めて返す想いの相互循環という幸せのカタチ=魔法。それがsundanceが貫いて来たPRIDEだった。

葉と交わした原初の唯一無二の約束。どこかに置き去りにしてしまった気持ち、デビュー当時の純粋な想いを取り戻せたという事実は、mihoが救われたと言っても過言ではないと思えてならないのです。

 

 

 

 

 

 打算という『絆』で繋がった者達の再動

 

 I-UNITYの裏で姫野さんが勝手に仕掛けた場外戦(不正のオンパレード)が明るみになり、彼女は逮捕された。ただ、一連の不正に関して、プレタポルテとスリクスとは無関係だがイメージは完全に落ちた。結果、プレタポルテはアイドル事業からの撤退を決定する。

そして、スリクスもこのまま続けても意味が無いとして、解散する流れになったものの何やかんやあって、事務所を去りフリーとしてアイドル活動を継続する事に。まあ、上手くまとまって仲良しこよしではなく、互いが互いを気に入らないってのは変わらず。コイツらといれば何かと自分にとって都合がいいから、これまで同様にヒリつく関係性のまま。


 サイドストーリーの最終話では、スリクスが星見プロに呼び出され誰かと会う所で幕引きとなる。
その相手は一体誰なのか?いやが応にも妄想が捗ってしまう。ここからは、自分の妄想で予想を立ててみようと思います。


 一番有力だと思っているのは三枝さんか朝倉さんだと思っている。勿論、星見プロへの移籍話ではない。彼らが間に入って、トリエル&リズノワが抜けたバンプロへの移籍という流れは結構激熱な展開ではないかと勝手に思っておる。やっぱり、この三人は星見プロのアイドル達とは絶対に相容れない関係であって欲しいってのがある。

それと、もう一人の有力人物と考えているのが、姫野さんの不正を暴く為に三枝さんに力添えした人物。この人は三枝さんや朝倉さんとは旧知の間柄かもしれない。BIG4の誰かが所属している事務所の人間なのかバンプロの人間かもしれない。三枝さんが本編のラストに電話で話してたのはこの人ではないだろうか。



 まあ、要約してしまうとだ……スリクスさん。バンプロに移籍してくれってことなんだわwwww

 

 
  

 という事で、ⅢX編の独自考察となります。
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。

 

取りあえず楽しんでいただけたなら嬉しく思います。個人的な解釈や所感を多分に含んだ考察になっているので、別な意見やもっと掘り下げた話がありましたら教えていただけると有難い限りであります。