巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #4 Fight oh! MIRAI oh!

 

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 Fight oh! MIRAI oh!/星見プロダクション


 アニメの方では一切披露されてなく、ダウンロード・ストリーミング配信とMV、CDアルバム【奇跡】、アプリゲームに収録されている。


 イントロの時点から、もうアクセル全開で突っ走って『攻め』に特化しているアッパーソング。
明朗で溌剌なメロディとテンポの良さに、多人数で歌うメリットを最大限に活かす為に、台詞調な言い回しと賑やかな掛け合いを表現すべく圧倒的な文字を詰め込んだ歌詞。それらが組み合わさることによって、この楽曲は『楽しい』モノと強烈にリスナーへ印象付けさせる。

初めて聴いても楽曲からもたらされるインパクトの強烈さで印象に残る楽曲でもあるし、何度も聴きたいと思わせるトリッキーな中毒性も持ち合わせている。そのキャッチーさ&トリッキーさが絶妙なバランスで混ざり合った結果……

 


この楽曲は、骨ごと喰われる変態楽曲だというインプレッションを抱いたのだ。

 


 しかし、キャッチー&トリッキーに振り切れているだけの楽曲ではない。作品が真に伝えたい想いの根幹にあるのはアイドル達の成長譚。曲題と歌詞を見ていくと、星見プロのアイドル達の作中での立ち居振る舞いが浮かんで来る様に感じる。

曲題にある『Fight oh!』は、スポーツの応援や人を励ますときの言葉にも使われる『頑張って!』という意味になるし、英語圏での意味である『闘え!』という意味合いもあるのだろう。詞に使われているワードも、頑張る事だったり何か奮い立たせるような力強いワードがふんだんに盛り込まれている。『チャチャチャ』というフレーズや三三七拍子を彷彿させるリズムになっているのは、エール(応援歌)としての面を持つからだと思える。

 


 コールを打ち、掛け合い箇所を一緒に歌いやすい楽曲。なおかつ、底抜けに明るく楽しい曲調の為、歌う10人の演者達はステージで躍動して会場全体がお祭り騒ぎ出来る楽曲。現在の情勢ではまだ不可能な話ではあるが……今後、観客の声出しが解禁される刻が来たら、とんでもない楽曲へと進化していく可能性に溢れている。

 


 つまりは、もっと盛り上げたければコレを歌えという事なのだ。ライブ映えして皆で盛り上がれる事も、エールとしての要素を感じられるモノなのだろう。