巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #1 Shine Purity〜輝きの純度〜

 どうも。あかとんぼ弐号です。


 唐突な思い付きではありますが…(このBlogでは通常運転www)『IDOLY PRIDE』に登場する楽曲の私的ライナーノーツシリーズを勝手に始めたいと思う。

要は、楽曲聴いた時の自分のインプレッションや所感、作中においての関わりとかを独断と偏見にて勝手気ままに書き殴っていくモノになる。ちなみに……コード進行云々などの専門的知識が著者に一切無いので、その辺りの解説や所感を期待しても無駄なので悪しからず。


 最近『IDOLY PRIDE』を知って惹かれた人、興味を抱いているが踏み込もうと様子を伺っている人の何かに刺されば嬉しい限りですし、自分より深く入り込まれている人の新しいインプレッションを感じられる一つの切っ掛けになれたらこれまた嬉しく思います。


と、いう事で……記念すべき第1回目はこの楽曲について書かせてもらいます。

 

 

 

 

 

 Shine Purity~輝きの純度~/星見プロダクション

 

 

www.youtube.com

 

 作中におけるメインキャラクターである、星見プロダクション所属の10名のアイドルのメンバー、長瀬琴乃役の橘 美來、川咲さくら役の菅野真衣、一ノ瀬 怜役の結城萌子、伊吹 渚役の夏目ここな、佐伯遙子役の佐々木奈緒、白石沙季役の宮沢小春、白石千紗役の高尾奏音、成宮すず役の相川奏多、早坂芽衣役の日向もか、兵藤 雫役の首藤志奈がこの楽曲を歌う。 

YouTubeの公式チャンネルにアップされている、第一弾のプロモーションムービーのBGMとして流れていたり、同じく、公式チャンネルの動画内にて楽曲制作を手掛けたWicky.Recordingsの利根川貴之氏と坂和也氏による話と照らし合わせると、この楽曲は10人にとって原初の楽曲という認識で間違いないと思われる。

アニメ版では、まだ持ち曲の無い星見プロのアイドル達のレッスンにおける課題曲として登場しただけに留まった。そして、描写がないので推測の域だが……6話のデビューライブで、もしかすると10人で歌ったかもしれない。

 


 マイナー進行が醸し出すシリアスで切なく儚げな曲調が印象深い。しかしその内面に秘めている疾走感と力強い熱も同時に感じられる。明朗で可愛らしさを主とするアイドルアニメの王道的な楽曲とは真逆なスタンスの楽曲と言える。捉え様によっては単に『暗い』楽曲で片付けられるだろうが、この『暗さ』から来る生々しさに『IDOLY PRIDE』という作品で伝えたい本質がある様に思えて来る。

夢を叶えたい者、認められたい者、自らの直感を信じて踏み出した者、自分の殻を破りたい者、好きな気持ちが抑えきれない者、ラストチャンスだと腹を括った者……星見プロの10人だけではなく、作中に登場するアイドル達が懸ける叩き上げの魂を10人は謳に乗せて代弁している『闘いの謳』。


 歌う10人はそれぞれ持ち味が違うし、経験や個性も当然ながらバラバラ。でも、その雑多で不揃いな個の輝きがこの楽曲に血を流す。それは『Shine Purity~輝きの純度~』という楽曲が『アンセムへと昇華していく『要』となるモノ。垢抜けてない初々しい歌声ではあるが、聴けば聴くほどに奮い立たされ、こちらの血が滾る衝動に駆られていく楽曲。

それは、作品が提唱するテーマとされる『WHAT IS “IDOL”』(アイドルとは)の答えにも繋がっている様にも思えて、『IDOLY PRIDE』全体におけるテーマソングという捉え方も成り立つ。

 

 この楽曲を通らずして『IDOLY PRIDE』は語れないと言っても過言ではない。
この作品で描きたかったアイドルの姿がここにあって、切々と訴え掛けて来ている。