どうも。RGR楽曲ライナーノーツシリーズのお時間です。
このミニアルバム『Get Set, Go!』において、RGRが掲げたコンセプトは『原点回帰』と『新境地開拓』。
今回触れるこの楽曲について聴いた直後に抱いたファーストインプレッションは、『原点回帰』の意味合いがとても濃く反映されていると感じられた。
『原点』という言葉は元々の出発点という意味があり、『回帰』という言葉には一周して元の位置に戻るという意味。ただ単純にスタート地点に戻るという事では無く、様々な経験を経て原点に立ち返って、変わらない想いを大切にしたいという事。彼女達もこの楽曲については、『Run Girls, Run!』らしさに満ち溢れた楽曲だと評されている。
即ち、この楽曲は……Run Girls, Run!楽曲における『アンセム』の系譜を正統に受け継ぐ楽曲。
アルバムのリードトラックである『RADIANT』の記事において、RGR楽曲の新しい『アンセム』と評したが、今回触れる楽曲とはまた違う位置にあるモノで、前述にもある正統に受け継ぐというのがある楽曲を紐解くポイントになる。そして、魂が還れる楽曲でもある。
相変わらずの完全な個人の拗らせた考察と言う名目な妄想全開の怪文書に過ぎませんが……お付き合いしていただけると幸いであります。
Believer Switch
曲題になっている『Believer Switch』。コレは様々な意味が込められているだろう。
信じる者の転換点もしくは、信じる者が決起や再起する為の火起こしのスイッチを点ける意味という解釈。歌詞にある『信じた日から』というフレーズは、信じる者=彼女達にとっての転換点であり、火入れのスイッチ。それは、前述にもあった様に彼女達の生き様でもありこの楽曲に込めた三人の本気のメッセージだと思える前向いて闘う為の謳。
原初の楽曲『カケル×カケル』から、『ランガリング・シンガソング』→『無限大ランナー』へと受け継がれて来た疾走感溢れるガールズロックテイストな応援ソング。この応援ソングという点は、冒頭の四方山話で触れた様にRGR楽曲における『アンセム』の系譜を成立させる譲れない部分を色濃く受け継がれた楽曲だと感じさせられた。
そして、RGR『アンセム』の系譜は彼女達のリアルな心情、生き様を歌に乗せる要素が他のRGR楽曲と比較して強いし濃いモノとなっている。三人もこの楽曲を、RGRっぽさを最も強く表現していて、みんな(ファン=ランナー)が絶対好きな楽曲だと異口同音に語っている。だからこそ彼女達が謳に込める生きた感情は力がある。
それと、みんな(ファン)を三人が引っ張っていくという強さと感謝の念も込められている。それは彼女達の成長の証でもある。歌詞に散りばめられている『キミ』が指している存在はファンという解釈で間違いは無いだろう。アンセムであり、闘いの謳でもあり、感謝の歌でもある。
『Believer Switch』のもう一つ意味している所は、彼女達が信じている者でもあるファンのみんなのスイッチを入れて共に駆けようという想いがあるのかもしれない。Cメロのパートは彼女達が互いの想いに応えているし、ファンに向けてのメッセージでもある。
Ah 手をつなごうよ 顔寄せ合ってさ Let's be one!
Ah 寂しがりやも 逃げ出しちゃうくらい
Let's be one! 隣に…
―Run Girls, Run!『Believer Switch』より引用
限られた機でしか逢えなかった刻があった。だから、逢える機が本当に貴重で尊いモノだと知った。
それは彼女達もそうだろうし我々も同じ想いを抱いている。『災厄と逆境』に抗う戦友という括りに彼女達はファンの事を見てくれていると……手前勝手に思ってしまう。
今の情勢では不可能だが、いつの日か何の縛りの無いLive観戦が出来る未来の刻において、このパートで歌詞に在る様に、隣の席の人と互いに手を繋いだり、肩組んでシンガロング出来たなら素晴らしい事の様に思えてしまう。
そんな未来の刻がきっと来るから!!!という意味も含んだ『闘いの謳』=『アンセム』でもあるのだ。
曲の展開や進行だったり歌詞が紡ぐ世界観も、アンセムの系譜として確立されており、この一連の流れは完成の域に達していると言っても過言じゃなく清々しいインプレッションを抱く。それは安心感にも繋がっていて魂が還れる楽曲でもあると……誇張している感は否めないがそう感じさせるほどに完成度は本当に高いのだ。
気の早すぎる話なんだけども……今からこの楽曲がLiveのセットリストで、どの順番で歌われるのか?前後で披露される楽曲との関連性とか……血が流れて音源とはどの様に違って聴こえて新しいインプレッションを抱けるのか?本当に楽しみしか湧かない。