巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

傷を負い駆ける者、懸ける魂。

 衝撃的な報が突如舞い込んできた。

 

 


 『Run Girls, Run!』のメンバー・厚木那奈美さんが、リハーサル中に足を負傷し、靭帯損傷の診断を下され、現在静養されているという。

これによって、パフォーマンスを伴うイベント出演を見合わせる事となり、当然ながら開催を控えている4周年ライブ『Run Girls, Run!4th Anniversary LIVE Run 4 You!!!』は開催を延期する運びとなった。


 正直なところ、彼女が怪我をしたという事実とライブ開催の延期は非常に残念ではある。
職人の世界では『怪我と弁当は自分持ち』という言葉があった。要は仕事で怪我しても自分の不注意によるもので、明日から働けなくなろうが、医者代に出費がかさもうが、自分でかぶるしかないよという意味。だからケガなんかしないように注意しろと、互いに戒めあう合言葉の意味もある。

当たり前の話だが、怪我したくてする人なんていない。何か理屈では説明できないいくつかの要因の掛け違いみたいなモノで数秒先の未来の刻と状況はガラっと変わってしまう。前述では不注意云々とあるが、あれはあくまでもモノの例えで厚木さん本人や林さん、森嶋さん、周りのスタッフが気を抜いたなんて言うつもりは無い。どう細心の注意と対策を講じても事故や怪我というリスクは常に紙一重として付き纏っているモノだ。


 昨年企画されていたライブは時勢の波によって中止の憂き目に遭ったからこそ、ファンの前でいいパフォーマンスを魅せたい。その為には限界ギリギリまで攻めて追いこんで洗練させていく。懸ける本気の伝えたい想いがあった。

厚木さんは真面目な人。彼女が寄せたメッセージに自分の思う様なパフォーマンスが出来ない状況と葛藤という言葉はその限界と必死に向き合って闘ったのでしょう。その姿と彼女の生き様を知る人は、今回の報に対して、プロとしての自覚やら不注意等という彼女を責める心無い言葉の刃と浴びせる輩は誰一人として見られなかった。この事は当たり前だけれど素晴らしい事の様に思える。

厚木さんを慮る言の葉を送るランナー諸氏も、言葉を慎重に考える。それが正しいモノという保証はないし却って彼女を逆に追い込んでしまわないかと悩んだ……放たれた言葉は引っ込める事は出来ない凶器となる危険性だってある。メッセージを削除しても受け取った側の魂に刺さってしまうものだから。

覚悟を持って厚木さんに回復を願う言の葉を送られた人もいたし、送れなかった人もいる。
自分は恥ずかしながら送れなかった側のヤツだ。だから今こうしてBlogというツールでPCのキーボードを叩いておるワケだが……


そんな折、この人が鬱積とした雰囲気を晴らす滾る想いに溢れた言の葉を叫んだ。


 


ちょっと暗いことを言ってしまったのですが、

4周年ライブは延期日程を今調整中ですので!!また必ず会えるから!!!

スーパーつよつよRGR!になって、みなさんに最高のパフォーマンスをお見せできるよう
3人で頑張りますので、それまで待っていていただけますと、嬉しいです!

 


 RGRの若き歌姫にてセンター・林鼓子の力強く覚悟と決意に満ち溢れた魂の咆哮。
あの子達の魂はこんなんじゃ簡単には折れない。むしろこのアクシデントを成長の糧にしようとしている強かさがある。そう、駆けられなくなったら歩いたっていいし寄り道や回り道したっていい。今回の事はきっとRGRを強くする。その確信があるからこそ林さんは吠えたのだ。私達を信じて待てと。


不安とプレッシャー、そして悔しさに苛まれてしまうでしょうが、痛めた箇所が箇所だけに焦らずじっくりと養生して、万全で魅惑的なパフォーマンスを魅せてもらえる事を願ってやまない。


厚木那奈美さんの回復及び、復活の刻と場を信じて待ちます。