巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

約束の刻の奇跡と未来。―Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~参戦レポ

 世の中には数多のグループが存在し、大きく二分化する事が出来る。


終焉の刻への花道を飾れてグループとしてのキャリアに幕を下せるか、ひっそりとキャリアに幕を下すか。色々な人に愛されて、親しまれて、花道を飾れ幕を下せるグループはおそらくは限られているのだろう。

自然消滅的に終焉を迎えたり、その発表をもって即座に幕を下したりと表面化していないだけでそんな風にひっそりと終焉を迎えるグループの方が多いだろう。9ヶ月という刻とファイナルツアーという想いと魂をぶつけられる機と場があった事、そして…約束の地で最期の晴れ舞台がある事。

 


WUG最後の刻に立ち会えた自分は本当に幸せ者だと……

 

 
──アンコールが鳴り止まない。

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)は、
2013年から2019年3月まで活動した声優ユニット
メンバーは、吉岡茉祐永野愛理、田中美海青山吉能
山下七海奥野香耶高木美佑 の七人。

ステージ上で魅せるライブパフォーマンスを、単純な一言で飾るのは勿体無い。

ユニット名を叫ぶアンコールは、いつもライブで鳴り止まなかった。


──そのくらいの話だっていい。
それでも私達はその日の七人を誰かに伝えていこう。
みんなで過ごしたその瞬間。想い出のパレードを。


Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~公式サイトより引用

 

 

 

 と、言う事で…これより3月8日にさいたまスーパーアリーナで開催された
Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~の参戦レポを書き殴っていきます。

 


先にお断りしますが、この記事…

 

 

尋常じゃないほど長いです。

 


当Blog最長の文字数(約22000字+α)お時間が許す方、暇すぎて畳の目や天井のシミを数えるしかする事がなくなった方におすすめ致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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刻を経て、辿り着いた『約束の地』

 


 3月8日。13時過ぎ頃、肌を突き刺すような寒風吹くさいたま新都心駅に到着し
約束の地である『さいたまスーパーアリーナ』へと急ぐ。

 

そして、到着し何重にも折り返した長蛇の列として存在していた物販行列の列に驚愕を受けた……
取り敢えずその列に並んで暫くの後に無情なアナウンスが俺の耳に届いた。


『全て品切れとなりましたので、本日の物販は終了となります』


何と言う事だ、パンフレットまで完売してしまったと言うのか…パンフの存在は参戦レポを書くのに重要なアイテムなんだがww……まぁ、ここで呪詛の言を吐いたところでパンフが製本されて湧いて出て来るモノじゃないので会場周辺を適当に散策することとした。

散策して見渡すと多くの人がこの約束の地であるSSAに続々と集結して来ている。後で知ったがこの日の観客数は約13000人だったとの事。この人達は皆WUGを見に来た人達なのだと感慨に耽っておった…

 

開場までの間、出来る限り多くのワグナー諸氏にご挨拶に伺う。

 

 

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まじんさん@michan_08210が作られた
まゆしぃとななみんのイラストが描かれたステッカーを頂き…

 

 

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そして、『花は咲く』合唱動画制作プロジェクト@wugner_kikaku
企画されたうたさんwugner1から
ワグナー有志による合唱とWUGへのメッセージが収録されたDVDを頂きました。


まじんさん、うたさん。この場にて恐縮ですが
素晴らしいものを頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

闘う準備は出来ているか?

 

他にも色々な方達に挨拶して行くうちに刻が経ちけやき広場にて
なにやら人が集まり出して来た。その群衆は徐々に輪になり円陣となる。

 


『いくぞッ!』

 


『がんばっぺッ!』

 


Wake Up,Girls!/!!!!!!!

 


けやき広場に轟音となって轟くワグナーの魂の咆哮!!!!!!!
心が戦ぎ、魂が爆ぜ、血が燃え滾る衝動に駆られた。
そう、これから俺達が乗り込むのはもう次の無い正真正銘最後の決戦なのである。


そして…開場の刻がいよいよ訪れ、戦場(いくさば)に足を踏み入れる。
入場して驚かされたのは寄贈されたフラワースタンドの数の多さ。それもかなりの距離に渡って設置されているのである。
七人に『縁』のある方から、関わった多くの人達、ワグナー諸氏によるモノだ……


そこには繋がった『縁』と…深愛の情が止め処無く溢れていた。

 

 

 

 

 


開戦前に湧き出る様々な想い…そして開戦の刻。

 

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 座席に着き、戦場(会場)を見渡し、様々な想いが駆け巡る。
ここであの人の名を出してしまうのはどうかと躊躇ってしまうが、
これは俺にとって重要な事でもあるので出す。

今年の一月に水樹奈々さんが立った同じ会場にWake Up,Girls!の七人が立つ事。
遂に辿り着いたSSAWUG単独公演という約束の刻がいよいよ訪れるのかと……感慨に浸っておった。

暫くすると場内の照明が落ち、丹下社長、松田さん、早坂さんによるショートドラマ(影ナレ)が流れる。
ここでの丹下社長のこの台詞が俺の涙腺を刺激した。


『まだまだ、あの子達の先には道が続いているのよ』


これは舞台『青葉の軌跡』ラストーシーンの丹下社長が大舞台に立つ刻の中で言っている台詞だと自分は解釈していてこの台詞をSSAで言い
舞台でのラストシーンから、SSAのオープニングへと繋げる構成に胸が熱くなり込み上げるモノを抑え切れなかった……

そして、メンバー紹介のムービーが流れる。内容は七人の少女達が出身地からSSAの舞台に立つまでの刻を描写しているとの事。
七人が登場し纏っているのは彼女達の原点となった『制服衣裳』。彼女達が真夢達の想いと魂をSSAに連れて来てくれた。
いや…連れて来たという一方的なモノじゃない。互いに寄り添い互いに導いて来たんだ。


伝説を刻む為に、約束の刻と地であるこのさいたまスーパーアリーナへと……

 

 

 

 

 

1. タチアガレ!

 

 観客もまばらだった作中の勾当台公園七人のデビューライブ。
だが此処は違う。大観衆で埋まりグループカラーの緑に染まったSSA


吉岡茉祐と島田真夢の…

永野愛理と林田藍里の…

田中美海と片山実波の…

青山吉能と七瀬佳乃の…

山下七海と久海菜々美の…

奥野香耶と菊間夏夜の…

高木美佑と岡本未夕の…


想いと魂と縁の奇跡が互いに傍に寄り添いおざなりにならなかったからこそ辿り着いた約束の地。その地にて原初の楽曲で最後の闘いの開幕を飾る。

離れ離れになっていた刻もあったが、互いの繋がりは消える事はなかった。現実にSSAの舞台に立っているのはキャストの方のWUGだが、真夢達の魂も共にSSAの舞台に在った。

原初のWUG衣裳である制服衣裳を纏ってファイナルライブのオープニングアクトに披露する事への意義はこの楽曲への想いと真夢達への感謝の念であるのは勿論なのだろうけども、より真夢達の想いと魂を密接に感じられるであろうこの衣裳で最後の刻の瞬間まで一緒に闘おう!というキャスト側の想いがあったと…自分は思えてならないのです。

イントロが響き渡る最中に爆発の特効(特殊効果)が発動!勝手な解釈だがコレは
14人の魂が爆ぜる様子=リミッターを解放したモノだと思っている。

そしてワグナーの全力全開のWake Up,Girls!の咆哮がSSAに轟く。もう滾るモノを抑えておくことは出来ない。 一瞬で血が滾りスイッチが入ってリミッターを解除する。
コレだ、コレなんだよ。久方振りに肌で感じたこの戦場(会場)の雰囲気と初手から全開で攻めて仕留めてやろうと来るある種の殺気とも称していい姿勢。

最大火力を一曲目でぶつける!ステージも客席も出し惜しみなし!奇を衒わない偽りの無い本能を魅せ付けてやると。この熱量と血が燃え滾る様な感覚にさせてくれるのがWUGのライブの真骨頂なんだよ。

彼女達の軌跡を最も長い刻を共に駆けてきた楽曲。"戦友"と称していい存在にまで昇華しているWUGのアンセムソングであり、Ace of aceである楽曲。
俺にとってWUG楽曲の中で最も思い入れが深くて強い楽曲なんです。荒削りで叩き上げの魂を存分に感じさせ俺の魂を鷲掴みにした。

そんな楽曲が待ち焦がれたこの約束の地とWUGSSA単独公演の刻で歌われる…素晴らしく堪らない刻じゃないか。

 


 もっと もっと 想い伝えたい 

 どれだけ傷ついてても譲れないものがある

 聴いて 聴いて 必死に歌うから

 嗤われてもいい 負けはしない タチアガレ!

 Wake Up! 眩しい日差し浴びて 今 胸の希望が 君と重なる


 ―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用

 


吉岡茉祐と島田真夢の…青山吉能と七瀬佳乃の"絶唱"が滾らせ、ワグナーが
『タチアガレ!』の"咆哮"で応える事で楽曲に血を流し魂を宿らせ繋ぎあう闘いがこれから始まる。最後の闘いの開幕を飾るのに、魂の種火に炎を灯す役割として最適だった楽曲であったと思える。

 

 

 


2. 16歳のアガペー

 

 吉岡さんと永野さんが歌いだした瞬間…続々と膝から崩れ落ちてSSAに響き渡る


『あ゛ああああああぁぁぁぁぁ~ッ!!!!!!!』という断末魔の様な魂の叫びwww


この断末魔…魂の叫びがWUGのライブに参戦しているという実感にさせてもらえる。久々に感じるこの感覚は格別なモノだ。
自分のこれまでの参戦レポにも書いたが二番目のアクトに披露される楽曲は非常に重要。

ここで約束された『勝利の謳』を惜しげもなく切って持ち得る全てを出し尽してやるという彼女達の超強気の姿勢は一切の隙を見せない。
エモーショナルと銘打たれた刃で放たれる回避不可能・オールレンジの斬撃が我々を襲うんだ。


(…相変わらずアホな表現だwww)


徹底的に斬り刻まれてもう虫の息ではあるが、それでも叫ぶんだよ。推しへの無償の愛を。そして…永野さんが歌う落ちサビのソロパートが今回のアクトの要であり心にグッと突き刺さる…


 ちゃんと言葉にして言えたら 今日が記念日になるかな


 ―Wake Up,Girls!『16歳のアガペー』より引用



七人が誓い合い言葉にして言った、約束の地であるこのSSAでの単独公演という約束の刻を実現させた事。
この3月8日は終焉の刻でもあるのかもしれないが、SSA単独公演成し遂げた記念日でもあると思える。

『良く』も『悪く』も、覚えているべき事は全て『記念』なのだけれども、彼女達がこのアクトと楽曲に詰め込んだのは、極上の刻を共に刻もう!というポジティブな想いであったと思える。

 

 

 


3. 7 Girls War

 

 ずっと待っていたんだ。本当に待っていたんだこの刻を。
WUGとSSAとの因縁に完全な決着をつける刻を。因縁もまた『縁』である。


2014年の夏、SSAアニサマの舞台に立った七人は初手にこの楽曲を持って臨んだ。
だが…SSAに巣食う魔物は田中美海という"星"を喰らい呑み込んでしまった。
WUGにとって、田中美海にとって最初のSSAアニサマ2014)での事は生まれて欲しくなかった物語なのかもしれない。

マイクトラブルで奪われてしまった彼女の声、田中さんの分までカバーしようと懸命に闘った六人だったが…徹底的に打ちのめされたと言ってもいいだろう。楽曲名に『7』と刻まれている以上、七人の声が誰一人でも欠けてしまってはならない。あの刻からおよそ4年ちょっと。数多の闘いを経て軌跡を駆けてようやく辿り着いたSSA

そして…待ち望んでいた決着の刻はすぐに訪れる。


『どんなヘビーな問題でもペロリと食べちゃう♪♪』


届いたよ、きっちりと…田中美海さん。貴女の溌溂な歌声が!


制御不能ファンタジスタが魅せた成長の証と確固たる信念でSSAの魔物を丸呑みした。
もうそれほどまでにね、凄まじかったんです。圧倒的だったんですよ。瞬殺でしたよ。

開幕で点火した一段目のブーストが臨界点を越えてフラッシュオーバーし二段目のブーストが発動するかの如く、会場のボルテージも爆ぜる盛り上がりの域へ達する。
歌詞にTake offとあるが、徐々に速度を上げ一定の速度に達して離陸するというよりこの盛り上がりようはロケットスタートと称した方がいいだろう。

最後の輝きを奪還し決着をつけた七人にもう怖いモノはない。あとは数多の闘いを経て進化を遂げた七人の個の力と楽曲の力を信じてぶちかますのみ。



 悔しさに耐える時もある 涙流す時もある

 でもね一緒に流した涙は 七つの星に変わる


 ―Wake Up,Girls!7 Girls war』より引用

 


あの刻で見せた皆の悔しさ、涙を流しつつも俯かなかった田中美海さん。それを無意味にしない為に、『忘れ物』を取り戻す為にこれまでの刻を懸命に闘って来たと思えるんです。

本当の最後の機に『忘れ物』奪還しこのSSAで七人の声が揃った完全なる『7 Girls war』が歌われて救われた。


歌ってくれて本当にありがとう……勝ったのはあの七人だ。

 

 

 

 


4. ゆき模様 恋のもよう

 

 リミッターを解放し、散々盛り上がった所に爽快なブラスサウンドの旋律が鳴り響く。

客席が瞬く間に白の光に染まっていく模様はまさしく曲題通り雪模様を彷彿とさせ、視覚で雪模様の白い光を堪能し七人の叙情的な歌声を傾聴する。この楽曲が出て来る前はWUGから離れた他作品のタイアップ楽曲や
ライブで披露される楽曲が多くキャラとの繋がりが薄くなっていた。

で、舞台版という場にてまた寄り添える楽曲と巡り逢いキャラとの縁を繋いだ。
この楽曲も七人から真夢達への感謝の念が込められた披露だったのではないだろうか。原初の制服衣裳で舞い踊り歌い、魂をシンクロさせてゆく様に…

雪の結晶は1つとして同じ形はないと言われる。それは彼女達七人にも言える事だろう。
そして雪が持つ魅力も多種多様。様々なモノと組み合わさる事でその魅力は引き出され輝く。暖かな春が来ると溶けてなくなってしまうがその儚さもまた魅力なのではないだろうか。

純白に染まる会場、七人と真夢達の純然な想いと魂が更にこの純白の光の煌きを強くし、ダイヤモンドダストが舞うかの様だ…という表現は気取り過ぎなのは承知しておるwww

ただ、そういう表現をするほどに七人のパフォーマンスが素晴らしかった事の証明なんです。

 

 

 


5. 言の葉青葉

 

 ここまでの曲順の並び、作中の時間軸では結成~アイドルの祭典2014を準えた構成となっていてこの楽曲は一期のTVシリーズED曲。セットリスト全体を幾つかの章で区切るならこのアクトが一章目のラストとなるのだろう。

イントロが静かに鳴ると…雪が解け木々の葉が再び芽吹き若葉の頃を過ぎ、青々と茂った木の葉が茂るかの様に客席が緑の光に包まれていく。
詞の一語一句を噛みしめて尊ぶ七人の歌声は新しい生命の息吹を思わせる様でもある。
良き事もあれば悪い事色々あってその差は確かに存在してしまう。それも世の理なのだろう。しかし刻の流れと季節の移り行きは等しく与えられている。

良し悪し関わらずの状況に在っても尚青々と茂った木の葉は生命の輝きを放つ様に未来への希望を歌声に乗せていく。それは所詮綺麗事や他人事だと非難されようとも彼女達は踏み込んで行く事を諦めないのだろう。

七人が順々に想いや魂を繋いで、落ちサビでの吉岡さんの叙情的な絶唱が更なる深みをもたらしてくれる。



 がんばってねと かんたんに言えないよ

 言の葉と青葉の きらきらを あおいで


 ―Wake Up,Girls!『言の葉青葉』より引用



知る事と忘れない事、踏み込む覚悟が出来たのならその先へと踏み込んで触れる。
完全に寄り添いは出来ないけど知って、踏み込んで、そして伝承していく事は出来る。
それが正解なのかは誰にも分からないが踏み込んで知る事しかない。

吉岡さんの柔和で優しげだけれども何か奥底から
湧き出るかの様な力強さを感じさせる"絶唱"は沁み渡りただ聴き入るしか出来ない……

 

 

 

 


6. One In A Billion (Wake Up,Gilrs! ver.)

 

 『七人のアイドル』~『Beyond the Bottom』までの軌跡をまとめたムービーが流れる。
『そして物語は次の1ページへ』という文がスクリーンへと浮かび出され、ファイナルツアーでも纏っていた漆黒の衣裳(公式名称が無いみたいなので勝手に称した)で七人がステージに参上。

で、この楽曲…もう一つの物語である他作品のタイアップ楽曲でMay'nさんとのコラボユニット、Wake Up, May'nとしてリリースした楽曲。

ファイナルツアーにおいて、幾度も歌われたこの楽曲。May'nさんがいなくとも七人は楽曲を歌い継ぎ繋いだ。最初の立ち位置は七人が横並びに並んでおるが、一人分のスペースが空いていた。そこには本来May'nさんが立っている場所。そして七人にスポットライトが当てられて、そのスペースにも白のライトが照らされる……

May'nさんはこのSSAのステージにはいない。だが、彼女の魂はこの場に在りWUGの七人と共に在って一緒に闘うのだという七人の意志表示なのだろう。で…これは後日知ったが、May'nさんは関係者としてじゃなく一般チケットを購入し一人の観客としてライブに参戦していたとの事。

 

その模様をMay'nさんはBlogに綴られております。


 ファイナルライブでの披露はされなかったが開幕前のBGMでは、もう一つのWake Up, May'nとしての楽曲『ハートライン』が流れていた。これもまた七人がWake Up, May'nとしての縁を大切にしている事の証明なのだろう。

終焉の刻に際して10億分の1=奇跡レベルで繋がった縁と絆に最大の敬意と礼賛の想いで応える。勿論、ステージに May'nさんの姿と歌声は無いが七人と共に在って歌っている様な感覚に陥らせるほどにステージから来る『圧』と『熱』が凄かった。素晴らしい圧巻のアクトだった。

 

 

 


7. 素顔でKISS ME

 

 これまでの流れとは打って変わったサイバーチック感漂うクラブサウンドの旋律が鳴り響き、一気に真紅に染まる会場。
この楽曲での紅色の光(あえて紅という表現にする)は情熱的というよりは妖しげな艶やかさを思わせ、更に彼女達が纏う漆黒の衣裳がその雰囲気を加速させている。


…こ、コレが、青山女史の言っていた夜のWake Up, Girls!なのかッ!


※注:著者の偏見丸出しな感想です。


ライブによく参戦している人は、楽曲が進化していくという体験をしていると思います。
それは歌っている人の力量が上がっていくというだけではなく、客席もその曲をより高めていくという部分があってより濃密なアクトになるというものです。

この『楽曲を進化させる』という事なんですが、勿論、時間もかかるし、そもそも『ここのパートはこうだ』決まりも無い。その都度色々やってみてそれで少しずつ変化していきます。全部客席側のアドリブだったり他の現場から持ち寄ったり様々だ。それをステージに立つ表現者が促す場合もあるし、楽曲が既にそれ在りきで仕込んである場合なんかもあります。

『素顔でKISS ME』に関しては観客側が様々な盛り上げ方を持ち込んでやり続ける事で進化していき、勿論、彼女達のスキルアップもそれに加味された相乗効果で進化を遂げたのではないだろうか。

公式設定なのかは不明だが、Part2のパンフレットでこの楽曲について山下七海さんは久海菜々美がセンターの楽曲であると言っていたのを思い出して、アクト中は出来得る限り彼女のパフォーマンスに注目して観ておりました。

これはあくまでも俺が勝手に思っているだけで最適な表現が難しいが、山下さんの舞い踊る姿は曲線的かつ野性味ある感じの『柔』の要素が印象的で、彼女の野性味ある艶姿が紅と漆黒の闇が支配する会場の雰囲気に合致して艶姿が鮮やかに映える。

更にだ…パフォーマンスの随所で放たれる必殺必中のウインクが観客の魂を撃ち貫く!
山下七海さんの決め所を逃さない感性≒野性のKiller instinctにはただ息を呑むしか出来なかった……

 

 

 


8. 恋?で愛?で暴君です!

 

 序盤の直球的な構成と打って変わり『素顔でKISS ME』と系統を同じくする変化球的な楽曲で攻めて来る。キュートでトリッキーな要素によるフルオープンアタックで我々の感性を容赦なく襲う。

火に油を注ぎこむのが『素顔でKISS ME』とするなら、そこにガソリンを注ぐ…いや、ぶちまけるwww
そいつをやってしまうのがWUGのライブであり、その燃料がこの楽曲とセンター・暴れん坊青山さんであったわけです。

この楽曲では、行雲流水の心持ちで…空行く雲や流れる水のように深く物事に執着しないで場の成り行きに任せて、感じるままにクラップを打ち込んだり、コールしたり、脳ミソで締められている理性という螺子を全て緩めて取り除いてただひたすらに楽しむだけなのです。

この曲はもう楽しむためだけのものしか用意されてないというか、骨まで喰う様な曲。楽曲のマジックがあるんですよね。て言うかライブは楽曲を何倍にも輝かせる異空間なのでしょうwww客席にいるこっちがそうなんだから、歌ってる七人は限界突破してたんじゃないかと。

はしゃぎたい人が1万3000人(推定)でSSAに乗り込んじゃったらこうなりました。歌を聴くというより会場全体が融合するというエンターテイメントにまで昇華したと言ってもいいのではないだろうか。

 

 

 

 

9. ハジマル(吉岡茉祐さん)

 

 ここからはキャラソンシリーズ1の楽曲のサビメドレーに突入。七人がそれぞれ個別のトロッコに乗って会場を回っていく。

トップバッターはWUGのセンター・吉岡茉祐さん。先陣を切るのは当然この楽曲だ。待ってましたと会場が赤に染まる!
サビメドレーなので最初からクライマックス=まゆしぃの激熱な絶唱SSAに轟く!

ソロパートに吉岡さんが来ると妙な安心感というか、戦闘開始の合図の様であり否が追うにもこちらの闘志に火入れをしてもらえる。

血で染め抜いたような真っ赤な光で染まった客席、その赤の光を撥ねつけるかの如く闘志と気迫漲る眼差しが彼女の絶唱に血を滾らせ、会場を包む茫漠な熱気は彼女の絶唱で更に熱を帯びて上昇する。

吉岡さんから迸る『気』はまさしく背負う者≒WUGのバンディエラとしての気概を感じさせひたすらに眩しくて高潔だった。
彼女も真夢もひたすらに真っ直ぐで不器用。真夢の想いと魂。ちゃんと一緒に在って闘っていました。それを成しえたのは吉岡さんと真夢が繋いできた縁と絆の賜物。

 

 

 

10. 可笑しの国 (永野愛理さん)

 

 散々書いて辟易されるでしょうが…二番手というのは本当に大事なんです。
吉岡茉祐さんと島田真夢の魂の楽曲である『ハジマル』とは間逆の要素である沁み渡る様な心地良さが印象的なこの楽曲。

熱量のベクトルが全く違う要素の落差で観客のエモーショナルな情感を更に深い領域に誘う。『可笑しの国』と永野さんはそれをやってしまえる組み合わせなんですよね。
で…この時に、永野さんが乗っていたトロッコが俺の席の近くを通過したんですよ。まぁ、普通に盛り上がりつつ彼女を見るじゃないですか。



凄ぇ、綺麗だったんだよ……マジで。



彼女を照らす照明は後光の様であり女神って本当におるんだな…ここは果たして現世なのか?それとも俺の魂が昇天しかけておったのか?どうにか生死の境を彷徨いつつ何とか逝かずにはすみましたが…盛りすぎた表現なのは承知してます。

ですがこの刻の永野愛理さんと彼女の双眸の煌きは本当に綺麗だったというのはどうしても伝えたかった。
二番手云々なんて関係ない。何の文句のつけ様がない素晴らしいアクトだった。

 

 

 

11. ステラ・ドライブ (青山吉能さん)

 

 彼女を実際に見て改めて感じるのは、この華奢な身体のどこに身震いさせる絶唱を生み出すエネルギーが眠っているのかと…その源流となって無尽蔵のエネルギーを生み出しているのは青山さんの不屈の魂と生き様が在ったように思えるんです。

だからなのかもしれない。俺が青山さんの絶唱に血が流れているある種の生々しさを感じるのは。よく『CDや音源よりライブの方がいい』なんて表現がありますけど、彼女の絶唱はまさにそれなのです。

SSAの大舞台に光る彼女の魂の色の青は闇に煌く星。神秘的な雰囲気を創造しその空間に呑まれず存在感を示す歌姫・青山吉能の佇まいがそこに在る完全にリミットブレイクした時の彼女の姿だ。

この状態に入った時の青山さんは凄みを増し無類の強さを発揮する。まさしく眠っていた力を目醒めさせてパワフルで自由な絶唱を響かせるんです。
サビのみながら、CDで聴くステラ・ドライブを完全に凌駕していました。偽らざる"本能"を魅せつけ全力を出し尽くそうと挑む青山吉能に七瀬佳乃の魂がポゼッション(憑依)していた。

 

 

 

12. スキ キライ ナイト (奥野香耶さん)

 

 サビメドレーってことは…初っ端からあの魅惑と狂気の領域へ飛び込めと…
この状況を喩えるなら、不落の要塞に少数かつ適当な装備で陥落させて来いというところか。

何だろうね。奥野さんが満面の笑みで我々に問いかけてるんですよ。

(勿論、奥野さんは何も言ってないのでこれは俺の妄想だがww)

 


『こっちの領域においで♪絶対楽しいから♪♪』

 


と…彼女の独自領域である"KAYAの領域"への誘いなんだ。
彼女の言葉を信じ、独自領域に踏み込めるのか?覗いてみたい『性』(さが)は勿論ある。だが決意する胆力が備わっておるのか?

いや、この期でそいつは愚問だ。テメェは何をしにこの約束の地にやって来た?!踏み込んで闘ってあの子達の本気に応える為だろう?そんな葛藤を俺の脳内にて繰り広げておる間に彼女は歌いだすワケだ。腹は括った。後は全力全開で踏み出すのみ。

 


スキ キライ ナイト~♪


\かやが好き~~ッ!!!!!!!/

 


彼女に愛を叫んだ魂の咆哮はSSAに轟いて震えた。それは狂気染みたモノなのかもしれない。だが、その狂気に魅せられ惹かれてしまうのも人の『性』なんだ。

 

 

 

13. オオカミとピアノ (山下七海さん)

 

 2015年3月8日。WUGが初めて開催したメンバーのソロイベント。
俺はトリで登場した彼女…山下七海さんのオープニングアクトに魂を撃ち貫かれた。

その刻で歌われたのも『オオカミとピアノ』だった。そして、奇しくもこの日も3月8日である。単なる偶然なのだろうが、もしかしたら縁が叶えた奇跡なのか、この刻に俺の席の近くに彼女のトロッコがやって来たんですよ。


いや、こりゃ…理性に翼が生えて遥か彼方へと羽撃くぢゃないのwwww


この楽曲の強さは今更ここで語るまでも無い。WUG楽曲でも上位にランクインされるほどの楽曲に進化を遂げておる。この楽曲を歌う山下七海さんの圧倒的…暴力的と言い換えてもいい『個』のチカラ。

その天賦の才はファンタジスタ田中美海さんが嫉妬の念を抱いてしまうほどに強烈。キラーチューンと彼女の個の力、それにほぼゼロ距離で観て聴く。そりゃねぇ、理性が翼生やして羽撃くのは当然だしおまけに網膜への刺激が熾烈だwwこんなのどう抗っても勝てません。

 

 

 

14. 歌と魚とハダシとわたし (田中美海さん)

 

 奥野香耶さんと山下七海さんの後に歌う事。トリに控えている高木美佑さんに最高の形で繋ぐ事。

どこの場面で出て来るのも重圧がかかるモノでは変わりないのだけれど、この人員構成は無茶振りに近いモノがある。しかし、田中さんはその状況を悉く撥ね退け最高の成果を魅せ続けて来た。

無茶振りとそれに対する突破力が凄く、こちらの期待以上のモノを魅せてもらえる強烈な『個』の力を持つ人。故に、俺は彼女を"ファンタジスタ"と最高の賛辞を送るんだ。
太陽の煌きを思わせるかの様に黄色の光に包まれたSSAでよりいっそう輝く彼女の姿。これまでに何度も観てきて魅せ付けた。



『何か、この人凄ぇな…』という感嘆の念。



7 Girls war』で忘れ物を取り戻し彼女の因縁に決着がついた。制御不能ファンタジスタを止められるモノなんてありゃしない。
また、黄色の光は向日葵を彷彿とさせる。向日葵は太陽の動きに合わせて
向きを変えるという特徴があります。その場合の太陽は田中美海さんでもある。

 

 

 

15. WOO YEAH! (高木美佑さん)

 

 キャラソンシリーズ1が披露される時、この楽曲がトリに配置されている事が多くなった様に思います。とっておきのビッグストーリーであるこのSSAでの単独公演。

オレンジの煌きで輝くのはもう一人の"ファンタジスタ"高木美佑さんだ。彼女の屈託のない弾ける笑顔は強烈なオレンジの煌きに全然負けてなくて双方の煌きをより強くしている。

"Keep smiling"高木さんが護り続けた信念と意地と誇り。一方通行の想いでは意味を成さない彼女の届けたい想い。双方向へ連鎖させてこその想いが迎えた最高の晴れ舞台で輝く。

自分の目の前で本気で頑張る人を見たら自分も刺激される。彼女が笑顔で躍動すれば笑顔も続々と連鎖していく。笑顔を繋ぐ『楔』となるのがWOO YEAH! という魔法の言葉なんだ。

 

 

 

16. Non stop diamond hope (ALL ver.)

 

 キャラソンシリーズの集大成であり、最終楽章でもあるこの楽曲。幻とまで言われた七人バージョンが約束の刻と地で叶った……最後の最後であるこの刻と機で出される最高の切り札!

それぞれの色に染まる客席の心の光はまさしく虹色の光。繰り返しになってしまい申し訳無いが真夢達への感謝が存分に詰め込まれたと言っても良いのではないだろうか。
楽曲を蔑ろにしていたワケじゃない。寧ろ大切にして想いを溜め込んでこの機で披露するまでとっておいた。

 


 止まらないで走り続ける私たち どんな試練も飛び越えるよ

 進む世界で七色のキラメキ 曇りもなく光る、どこまでも


 ―『Non stop diamond hope』より引用

 


本気で、真っ直ぐで、どこまでも高みを目指し、絶対に負けない無敵のダイヤモンド。
そういう存在になりたい……いや、なってやる!という決意表明。

この機に、キャラソンコーナーの最後に『Non stop diamond hope』があった意義がそれなのだろう。
どちらかの想いと魂の繋がりが欠けては真の意味で成り立たない楽曲が遂に披露された。

 

 

 

17.ワグ・ズーズー

 

 自分がライブにて聴くのは随分久々の様であります。
(WUGフェス2017以来かな…)

サビの箇所のダンスを観客も一緒に踊るのでありますが、俺の残念な脳細胞からは振りのメモリーがごっそりと抜け落ちてしまったのでwww
曲と場の雰囲気を肌で感じ、網膜と鼓膜に焼き付けて本能のままガッツリと楽しむ。"Feel it"(考えるな、感じろ)の心持ちですな。

毎度この楽曲のアクトをレポに書く際に書いておるが、この楽曲の要となるのがサビ前に行く時の吉岡さんの煽りなのです。(個人の感想です)彼女はこう書かれるのを嫌がるでしょうがwww


ここでの、いくよッの言い方が…めっちゃ可愛いんですッ!

(カビラ調で再生して下さい)


SSAの大舞台でそれが聴けた。個人的には大満足のアクトだった。

 

 

 

18.HIGAWARI PRINCESS (Seven princesses ver.)


 
 歌い出しが担当センター(プリンセス)のソロではなく、皆が歌い繋いでいたので、これは七人バージョンなのだと理解出来た。
ちなみに…このSeven princessesという表記は俺が勝手に付けたモノで公式ではありませんwww

東北地方でのこの楽曲の浸透度はとても大きなモノであると聞き、WUGの名を知らずともイオンのCMの子達で結構通じるらしいとの事。
作品との繋がりが一時的に途切れた刻でも…彼女達は東北への想いは抱き続けて動く事を止めなかった。

東北の地で彼女達の存在が知れ渡る様になったのは成果の証で歌詞にある勲章はまさにそうなのだろう。

五周年記念のライブ以降となる七人バージョン。七人のプリンセスを称えるパレードの地がこのSSAとは何とも感慨深いモノを感じざるを得ない。
いろんな個性がぶつかり、競い合い、予定調和ではあり得ない彩りを増し咲き誇る。
曲の最後も全員がプリンセスとしてポーズを取っている構成になっていたのが印象的。


約束の地と刻では誰が主役じゃない。七人全員が主役(プリンセス)だった。

 

 

 

19.スキノスキル

 

 ケルト調の旋律が神秘的で叙情的な雰囲気を創造して、楽曲の要を成す奥野さんと永野さんの柔和な歌声が更にこのアクトに深みを与えている。

楽曲というものは聴く刻によって受ける印象が全然違うモノでもある。特に、この楽曲の詞はWUGの心情を隠喩的な捉えている様にも捉れる。
詞の印象考察はこの場ですべき事ではないので書かないが、直にあの場で聴く事でその事を強く感じさせられる。

ただ、敢えて挙げたいのが以下の節々なのではないだろうか。

 

 きみのためになりたいんだ

 完結してたはずの世界を 変えてゆけるんだね


 ―Wake Up,Girls!『スキノスキル』より引用

 


完結してた世界とはSSA単独公演の刻だろう。でも、実現して変わった奇跡の刻。
自分はこのアクトを今回初めて観れた。要を成す奥野さんと永野さんの深愛の情が詰まった歌声を沁み入って傾聴しておりました。
聴覚が幸せというのはこういう事なのだろうと……

 

 

 

20.僕らのフロンティア

 

 作品としてのWUGという『枠』を外して未知の領域への軌跡に踏み込んだ最初の楽曲。WUGらしくない楽曲という烙印を押されたりもしたが、彼女達は決して見殺しにはしないできっちりと向き合った。

SSAにて披露するのは彼女達からこの楽曲へ…共に未開拓の分野を歩んで来た感謝の意が込められている様で雲一つ無い青空を彷彿させる客席の青の光は七人の純然で清爽な想いを表す風に思えて来る。

歌っている最中は、何となく心の中で一緒に歌っている感覚だった。
どこまでも行こう、まっすぐに行こうと。

これから歩む軌跡にはずっと先を見据えても終着点なんて見えやしないんだ。地平線は見えるが終着点は見えない。どこまで行けるのか?行き着く所まで突っ走るしかない。どこまで行けるのかという欲求もある。

 
 憧れのほうへ この手のばした


 ―Wake Up,Girls!僕らのフロンティア』より引用


この田中さんのソロパートの力強い"絶唱"で太陽がその輝きを増すかの如く客席が彼女の色である黄色の光で染まる。
田中美海さんの圧倒的な陽の存在感は流石と唸るしか出来ない。

 

 

 

21. 7 Senses

 

 遂に辿りついた約束の刻と約束の地で『7 Senses』が聴ける事。感激の念が湧き出て来るじゃないか。

七人が誓い合い、七人でいられる刻を大事にして何かを成し遂げようという『想い』が集約する地。その地でWake Up,Girls!の存在していた『証』を『楔』として撃ち込む事。

さいたまスーパーアリーナという地は過去と未来が繋がる場でもある。何時かは単独公演で立ちたいと願い何時の日か七人で立つ事を誓った。
その夢のステージで七人の個の力が融合して絶頂へと舞い上がり魂の咆哮で応える!

 


Seven Senses Wake Up,Go!!!!!!!

 


SSAの天井=限界領域をぶち破るかの様な熱量を生み出したであろうエネルギー。限界を超え、有頂天の空へと舞い上がる七つの個性は止まらない。
彼女達の未来にかける思いの強さをひしひしと感じた。それと同時にそんな彼女達の行きつく先をこの目で見届け本気の想いをなんとしても記録として残しておきたいと強く感じた。

 


 約束の地で待ってて 約束の時待ってて

 約束の地でみていて 約束の時みていて


 ―Wake Up,Girls!7 Senses』より引用



見えないモノ、見えるモノ、貴女達の事、自分の事…信じる事を諦めないでよかった。
七人の想い、ワグナーの想いが繋がりシンガロングが響く最高の刻にその身を預けていく。

 

 

 

22.極上スマイル

 

 『7 Senses』で散々燃え滾った所に骨まで喰らう様なこの楽曲www
鍛えてないおっさんの体力は根こそぎ持っていかれる『闘い』。無理せず休めばいいと人は言う。言うけどそれはできない相談なのだ。残念ながらこの体はそういう風には設計されていないのだから。

この体には、まだ闘うだけの力がある。この心には、まだ闘う為の意志がある。七人が限界に挑んで本気の想いと魂を届けようとしているのを見て、応えないワケにはいかんだろう。その為にこの約束の地に馳せ参じたのだから。

 


 ちょっぴり苦手なものだって 

 おいしいのたべたら好きになる

 オイオイ今まで知らないでごめんと思う


 ―Wake Up,Girls!『極上スマイル』より引用

 


この節が凄くグッと来て楔の様に突き刺さっている。
踏み込まないでよく知りもしない食わず嫌いはやっぱり勿体無い。取り敢えず知って踏み込んで触れてみるのが何事も肝要なのだろう。

その経験を経て意外な発見が見つかるのは本当に面白く刺激的でもあるんだな。良くも悪くも。底抜けに楽しく骨まで喰らう様な楽曲だけれども、歌詞のみで意味を考えてみるとまた違った解釈が出来る。コレもまたこの楽曲の新しい一面だった。

 

 

 


幕間~Wake Up,Girls!贈る言葉

 

 WUGが一旦退場すると、スクリーンに続々と映し出されていく
I-1club、ネクストストーム、Run Girls,Run!のWUGへ贈る言葉……

時に、暖かく七人を見守り導いたり…
また、大きな越えるべき壁となり立ち塞がり闘った。
そして、背中を追ってくる次世代のライバル達から尊敬の念と想い。


『縁』が紡いだ奇跡の繋がり。ここにも真愛の情が満ちていた。


で…この場で二点言っておきたい事がある。


林鼓子さん。声優アワード新人賞受賞おめでとうございます!


そして…コンテンツはまだ続くと聞いた。俺はバカみたいにいつまでも待ってる。


I-1clubの単独公演実現の刻を!!!!!!!


そんな未来の物語を頑なに信じてる。

 

 

 

 


23.雫の冠

 

 変わらないモノ、変わりゆくモノ。それは自然の理。
それらをきっちり受け止めて前に進んでいく。歩んだ道と生き様が歴史となって紡がれるのだろう。いずれは水面の波紋が消えるかの様に七人を、WUGを忘れてしまう…これも刻の流れ。

だが、彼女達が存在した証を記録と魂に刻んで後に残し繋ぐ事は諦めたくはない。

 


 後悔のないように歩いてきたつもりでも

 ところどころ涙が 染みをつけた足跡 

 見慣れないつながりも 抱きしめられる広さ

 海のように揺られても 底のほうは揺るぎない


 ―Wake Up,Girls!雫の冠』より引用 

 


独りで成す事は到底不可能な話。同じ刻を共に生きる者同士、これからの刻で出会う者…見慣れない繋がりも抱きしめ許容出来る懐の深さ…改めて自分もそう在りたいと思った。

 

 

 


24.少女交響曲

 

 『タチアガレ!』で感じる瞬間的な血の滾り方とはまた違うモノをこの楽曲は俺にもたらす。武者震いする様に緩々と血が滾っていく感覚に陥る。

俺が現場で聴くのはGreen Leaves Fes以来になる。見聞によるとあれから尋常ではない進化を遂げたと言う。
Green Leaves Fesの時点レベルでも充分にもの凄いんですが、ファイナルツアーの闘いを経て進化したこの楽曲は、SSAの地でどエライ事になってしまいました。

まず『少女交響曲』という楽曲そのものが違う。終演後に音源を聴いてみましたが全然違うんですよ。SSAで体験した『少女交響曲』は音のみでは再現不可能の領域なんです。

音というのは空間を伝わる波なわけで、あの広大なアリーナという空間を鳴らさないと、音の海の中にいる様だったあのアクトにはならない。その最たるのが、吉岡さんと青山さんの掛け合いパートなんです。

二人が出逢ってからこの日までの軌跡と生き様…その全てを掛け合いの瞬間に凝縮して解き放たれた、限界領域を超えた向こう側に到達した者達にしか歌えない…


真の…"魂の絶唱"!!!!!!!


共に意識していたから踏み込めた。こいつなら限界まで踏み込んで来ると信頼出来た。
歌というものは嘘や誤魔化しが出来ないもの。この絶唱吉岡茉祐青山吉能にしか歌えない。圧倒的な説得力は彼女達でなければここまで堂々と出せるもんじゃない。

終焉の刻でそいつが観られた。凄いのは勿論、畏怖すら感じてしまう。想いと魂が技術を凌駕した瞬間なんだろうな。

 

 

 


25.Beyond the Bottom

 

 自分がこの歌をどんな感じで聴いていたかというと、やっぱり『この七人は凄ぇな』が最初に来て、五感が明瞭とした状態だった様に思う。

必死に見ようとしなくても、聴こうとしなくても、サイリウムを振ろうとしなくても、この空間に自分がいて、歌が、歌う人が、見守る人達がそこにいればいいのかとも思えてしまう。あらゆる不純なモノを浄化したかのような…本当に綺麗な歌声でした。音がどうとかじゃなく声と言葉が透き通っていた。

二番の入りで田中美海さん(片山実波)が『WUG最高~ッ!!!!!!!』と中央のステージへと駆け出し、エモーショナルな感覚は湧いているのだが魂はここに在らずと言う有様……

それほどに『Beyond the Bottom』の世界観に魂が囚われてしまったのだろう。ファミ通のインタビューにて奥野さんがこの楽曲について言っていた『自分たちの歌』と言う理由を痛感させられた。

『生命の謳』である『Beyond the Bottom』。WUGにしか謳う事の出来ないOne offを極めた楽曲。圧倒的な技量があろうとも、積み重ねた経験が豊富であろうともWUGの七人以外この楽曲の真の力は発揮出来ない。
彼女達七人はその領域まで『Beyond the Bottom』を昇華させたからという自負と矜持があるからなのだろう。


飾り気のないまっすぐな。余計なものは無いし、いらない。
在りのままの姿と想いで未知の軌跡へと旅立つという決意表明を強烈に思わせた。

 

 

 


26.海そしてシャッター通り

 

 七人の叙情的で慈しみを感じる歌声、ノスタルジックな旋律に刻を刻む秒針の音が、海沿いのシャッター通りに自身が居る様な感覚へと誘われる。

音源で聴いた時にもそれは感じたモノではあるのだけれど実際の音と場の雰囲気がよりその感覚を鋭くし魂ごと惹きこんで行くのだろう。故に音源同様に咀嚼して解釈の自由度が高く初見では困難なモノだと思い知らされる。

思い浮かぶ情景に想いを馳せ、叙情的な歌声を傾聴する。文字通り目と耳と心で感じる聴という字が相応しいのだが…単に歌を聴くというよりは五感を鋭敏にして楽曲が紡ぎ出している物語を感じるという類の楽曲なのかもしれない。

おそらく、現地で聴いた時には聴く事に固執してた為か楽曲の世界観に存分に入り込めていないという違和感を抱いたのが印象深いのだが、このレポ書いていて思うのはそれが違和感の正体だったのだろうと。だが…もう観る事は叶わない。BDで観た際にはその点を重視してみようと思う。

 

 

 

27.言葉の結晶

 

 望郷と郷愁の雰囲気に沁み入って感傷に浸れたのも束の間、ジャジーな旋律と今度は無機質な七人の歌声が異彩を放つ。

曲調と歌声が作りだす全体の世界観は『静』の要素と悲壮感が漂う印象だったが、七人が舞い踊る姿は『静』の要素はまるで感じられないほどに激しいモノだ。
あくまでも感情を押し殺して無機質・無感情を思わせる歌声に反して、舞い踊る姿は内なる衝動を爆ぜさせ鬼気迫るモノを滾らせてるかの様である。

音源でもその要素は感じられるモノではあったのだけれど、ダンスパフォーマンスという視覚的演出が加味される事で楽曲とアクト双方に深みをもたらすのだと。
そして、最高潮であり要と成す所が刹那の静寂の後に訪れる。

その静寂はまるで五感を封じられたかのような感覚に陥るのだが…間奏明けの爆ぜる『動』の要素である七人の絶唱で五感を取り戻す。

 


 あなたに 誰かに聴いてほしい事がある 

 泣いても 呼んでも 夕暮れだけ残った

 一人で静かに 追いつめられる時間で 傷を削って 透明になる


 ―Wake Up,Girls!『言葉の結晶』より引用

 


本能(所作)が理性(歌声)の制御を打ち壊し感情を解き放った末の絶唱なのでしょう。いい意味で抱いていた楽曲の印象を壊した深く頷いてしまう会心のアクトと言わざるを得なかった。

 

 

 

28.土曜日のフライト

 

 共感覚に訴え掛ける楽曲である『海そしてシャッター通り』、『言葉の結晶』、そして『土曜日のフライト』。組曲として捉える事も可能だけれども、演劇的要素も感じる総合芸術として捉える事も出来るだろう。

瞼を閉じ楽曲を傾聴し浮かんで来る情景は、空港にトランクを携えた七人の姿。実際のステージ上の七人は、勿論トランクを持ってはいないのだけれどそう思わせる雰囲気がステージ上にある。終焉の刻は区切りの一つに過ぎない。

それは充分に頭では理解している。でも、魂が叫びたがっている。

 


 悔しい怖い泣きたい もう そのレベルじゃない


 ―Wake Up,Girls!『土曜日のフライト』より引用

 


このくだりでの田中美海さんの感情剥き出しの歌声は絶唱の域に昇華していた。
約束の地と刻でしか聴けなかった彼女の絶唱が痺れるほどに堪らない。

過去、今、未来の刻へ…全ての時間軸に意義を持たせて“翔べ!”その時、魂が浮いた。

 

 

 

 

29.さようならのパレード

 

 初めて謳われたのがファイナルツアーPart3、愛知・一宮の地。
一宮から出発したパレードはWUGの聖地・仙台を経て…約束の地・SSAに辿り着いた。

結成から六年の軌跡、真夢達の想いと魂、全ての楽曲、参戦した人、参戦の叶わなかった人。携った全ての『縁』がSSAでのパレードに参列して、最終楽章である『さようならのパレード』を響かせ七人に想いを祈念して餞を贈る。

その想いと魂が凝縮されたのが落ちサビ前の間奏での『Wake Up,Girls!』コールなのではないだろうか。皆で一緒に出来る。それだけで伝わる。今はこれだけで他は何もいらないと。

 


 それは強い鼓動と 鳴り止まない命の音

 かさなりあえば 高らかな歌声『ぼくらのパレード』

 ずっとそばにいたこと 時空を刻んで誇りに思う

 進もう!


 ―Wake Up,Girls!『さようならのパレード』より引用

 


ここの歌詞がここまで説得力を持って寄り添ってくれることになろうとは初めて聴いた時には思いもしなかった…今の刻を最高に楽しみ…13000通りの想いと魂が爆ぜて解放される。楽しくないワケがない。

この力はいろんなところから集まって出来ている。言うなれば純潔ではなく雑種。雑種の力。それぞれ違う色と形を持っている心の光。
そして、ありったけの想いと魂を詰め込んで放つんだよ。あの言の葉を……

 


Wake Up!……と。

 


七つの"扉"を開けて"未来"と"夢"へ羽撃いて往く……
自分だけの輝きを掴む為の、新たな軌跡への新たな誓い。

 

 

 


EN1. SHIFT

 

 ひとたび鳴り出せば、血沸き肉踊り脳髄が煮沸したとえ通勤中だろうと業務中だろうと否応なしにぶち上がってしまうパブロフ曲ww

さて、このアクトで注目されるのがファイナルツアーでやった『鍵が無い~』というくだりで始まる台詞パートでの実際に鍵を探す演出なのだが
このSSAではどういう魅せ方で来るのか?アリーナ席に実際に下りるのか?トロッコを使っていくのか?だったのですが…

いざそのパートに差し掛かって見たのは、客席に下りず、トロッコにも乗らないでステージ上にてひたすらに舞い踊っておりました。
この演出についての考察は終演後にいろいろな方がされていまして、鍵はHOMEツアーで全て見つかっているので探す意味はないと。

当然、この考察に自分がジャッジを下す事は出来ないが、おそらくはその考察が最もしっくり来るモノである様に思える。

 


 ばらまかれたヒカリは いっぺんになんてつかまらない

 ビルの隙間から いつか解き放つ

 そのとき きっときっと世界から見つけられるの


 ―Wake Up,Girls!『SHIFT』より引用

 


底抜けに楽しい楽曲だが、自分の中ではここの節々が七人の決意と覚悟が凝縮されているものと感じる。『ヒカリ』と『解き放つ』は七人の『個』の力。『世界から見つけられる』は文字通り世に認められる事。
終焉の四曲の後、アンコールの初手に配置した事に用兵の妙を感じる。

 

 

 

EN2.地下鉄ラビリンス

 

 地下鉄に乗り込むかの様に次々と七人がトロッコに乗り込む。この楽曲も、もの凄い進化を遂げた楽曲。滾った熱を解熱させる余地を与えず続いて繰り出された攻めの一手。

ただでさえ楽しい楽曲なんですが、最も楽しんだのがラップパートでの大合唱でしたなwwwまぁ、見事に盛り上がりましたよ。
例え、音源を天文学的回数をリピートしても絶対に辿り着けないプライスレスな刻。

…何か淡白な文面で申し訳無い。もう記憶があやふやな状態で書いてしまってますww

 

 

 

EN3.TUNAGO

 

 奥野香耶さんが曲入り前に優しげに我々に語りかけた。 
『東北に感謝の想いを込めて次の曲を歌いたいと思います。聴いて下さい。TUNAGO』


これまでの軌跡でいろいろあったと思います。4thツアーで披露されたこの楽曲。
ツアーを経ていくうちに縁が繋いだ絆はまとまった。暈して書くが…ある時期の一連の事象にて繋いだモノはバラバラに空中分解したものだと思っています。

もう仕方がないと去っていってしまった人、未だに怒り続けている人、呆れてバカにする側に回ってしまった人。沢山います。


過ぎた刻は二度と戻らない。取り返しはつかないのです。


またゼロから、マイナスからでも始めるしかない。失った過去を取り戻すためではなく、払った犠牲以上のものを作るしかない。出来ないと思うのならそれまで。やると決めたのならやる。それだけです。

しかし刻の流れは残酷なモノでした……
あの日、2018年6月15日に告げられた終焉の刻。

手は離れてしまったが終焉を迎えるまでに、本当に手遅れになる前に、もう一度繋いでみないかと?そういう歌だったんだなと言う事がようやく分かって来ました。
この期になってようやく気付いた大馬鹿野郎です。俺は……



 未来と今を 夢と命を きみの想いと 僕の想いを

 愛をこめてGO TUNAGO


 ―Wake Up,Girls!『TUNAGO』より引用

 

 

『縁』は最初から繋がってるわけじゃない。七人が歌い繋いでいくここの箇所の様に
受け取った想いを色々な形で語り、繋ぐ。一度に全部なんてのはどだい無理。
できる事からでいい。順番に少しずつでももう一度取り戻そう。

 

 


 七人がステージを後にしても『Wake Up,Girls!』コールは鳴り止まなかった。
暫くして…七人はPolaris衣裳を纏って登場。それぞれの手には手紙が握られていました。

『私達から皆さん宛に手紙を書いてきました』と語る吉岡茉祐さん。
順番にそれぞれが用意した手紙を読み上げていく。
七人の手紙についての想いは、本稿ではなく後日別稿にて書き殴ろうと思う。

 

手紙の内容はファミ通さんのライブレポの記事内に記載されています。

www.famitsu.com

 


 

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DEN.Polaris

 

 闇があるから星は強く輝ける。その逆も然り。この二つの要素は切り離せない密接な関係として成り立っている。

人の負の感情=闇とするならば人の心の光=星。星は夢や憧れ、貫きたい信念や覚悟、何かに縋りたい人の『性』(さが)のようにも捉えられる。闇と向き合い、そこから光=人の心の光を見出し、人の意思の力(数多の星)が繋がって一つの"絵"となり、満点の星空(奇跡)が広がる。

一方通行だけの想いだけじゃなく、双方向へと想いを巡らせ行き来させる事。興奮で張り詰めた会場を七人の温かく優しげな歌声が柔らかく解していく。

 


 ひと粒の瞬きがボクを導いてく

 ココロから憧れた世界 満天の星空になる日まで


 ―Wake Up,Girls!Polaris』より引用

 


吉岡さんのソロパートで染まっていく血を流したかの様な赤の光。
Polaris』でこの様な表現が相応しくないのは重々理解しているがそれでも言いたい。

メンバーの伝えたい想いと魂で綴った言の葉を推敲し、真に血と魂を宿したのは彼女の功績。なので、俺の中では赤色の心の光に対して血という表現は最大の礼賛が込められているのです。人の心の光が満天の星空を創造していく。

この景色は最高で格別なモノで網膜に焼き付けようと、お隣の方と肩組みをしシンガロングしながら辺りを見回しておりました。

 

 

 


TEN.タチアガレ!

 

 再び『Wake Up, Girls!』コールが会場で沸き起こる。このトリプルアンコールに応えてステージに姿を現す七人。WUGのセンター・吉岡茉祐は魂の咆哮で我々を煽りまくり、原初の楽曲『タチアガレ!』を披露。


―皆さん、灰(High)になる準備はできていますか!!!!!!!


俺達の魂に刻まれたリミッターを完全解除させる闘いの合図である。SSAから唸りを上げるようなコールが響き、轟く。

曲中、全力全開でぶち上がりながら何か妙な感覚に陥る。七人以外の歌声が聴こえてきているんだ。最初はお隣の方が感極まって歌いだしたかと思っていたら徐々にその歌声はいろんな所から聴こえてくる。

間違いない…これは皆で歌っているのだと。彼女達に促されたのではない。本能的に湧き出す滾る想いが歌うという選択をし声を発したんだ。
最初は小さな声だったが徐々に歌う人が増え最後は大合唱へと繋がった。

 

約束の刻と地で最高の最高を更新した瞬間に立ち会えた奇跡…俺は忘れない。

 

 

 

 

 

LAST SCENE~縁への感謝

 

 終演後、一気に疲労感が俺の全身を襲った。

ノドも限界を越えて思うような声が出ない。だが…心地良い疲労感で全てを出し尽くし全開で闘えた満足感に浸っていた。全てのアクトがメインイベントと称しても過言じゃなかった演目構成。予想を裏切り期待に見事応え、この七人で見事に成し遂げた。


そして、Wake Up,Girls!のセンター・吉岡茉祐はこの最後の刻にて言った。

 

Wake Up,Girls!をこれからも宜しくお願いします。』と……

 

 彼女の言葉を200Lvの客席、彼女のイメージカラーの赤に染まる集団の真っ只中で耳にした俺は思った。
約束の刻と地で受け取った七人の本気の想いと魂を何としても言語化し記録として残す事。

彼女達が残した多くのモノをこれからも語り継ぎ書き綴りこれからの未来の刻で巡り逢うであろう方達が知る一助になって、七人がこれまで駆け抜けて来た軌跡を『過去』のモノとして忘れ去られ風化させない為、無意味なモノにしない為に本気で闘った『今』の刻を『未来』へと繋ぐ事を託されたのだと。

今書き殴っておる参戦レポやこれまでに書いて来たWUG関連の記事もそうだが、今後も書き継いでいく事はやめない。

俺が、今後ここまで長い文章を書く事はおそらく無いと思います。
それだけの想いを、あの刻で感じられた事をこの機にぶちまけさせていただきました。
勝手な事ばかりで、時にクソ長い駄文、最後まで読んでいただいて本当に感謝しかありません。前から読んでいただいた方や、最近この駄文Blogを読んでいただいた皆様本当にありがとうございます!

 

 


 Wake Up,Girls!の七人へ…

 

 

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吉岡茉祐さん

永野愛理さん

田中美海さん

青山吉能さん

山下七海さん

奥野香耶さん

高木美佑さん

 


貴女達七人は素敵で強く凄い人達。
最高の刻を過ごせた事と最高に輝いた晴れ姿を魅せていただき
本当にありがとうございました!!!!!!!
七人に最大の感謝と礼賛の念。そして今後のご活躍を願っております。


そして…Wake Up,Girls!に関わった全ての『縁』に感謝と礼賛を。

 

 

現地でお会いした皆様、長いだけの駄文に
最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

約束の刻と地にて取り戻す『忘れ物』の物語。

 本稿を書き上げ、投稿する頃には約束の地・さいたまスーパーアリーナで開催される
Wake Up,Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~開演まで残り数刻に迫っている。
どの楽曲が披露されるのだろうと様々な想いに馳せる人は多いだろう。
無論、俺もその一人だ。ただ、挙げていくとキリが無いので本稿では割愛させてもらうが…数あるWUG楽曲の中において、そして…このSSA単独公演という機において俺が最も披露を待ち望んでおる楽曲について本稿で書き殴ろうと思う。

 


その楽曲は……

 

 

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七人の"闘いの歌"である『7 Girls war』である。

 


彼女達七人が終焉の刻を過ぎて未来の軌跡へと踏み出す為には、この楽曲をどうしても、この約束の地である『さいたまスーパーアリーナ』で披露しなければならないと勝手ながら思っているのである。

 

 

 

 

輝きを失った一つの"星"そして『忘れ物』

 

 

 『7 Girls war』の歌詞の一節に七つの星という箇所がある。
これは紛れもなくWUGの七人の事。
しかし…七つの星が輝きを放てなかった事が一度だけあった。


それは2014年の夏、今度七人が立つSSAで開催されたAnimelo Summer Live 2014での事。2014年に彼女達が初めて立ったSSAでのアニサマで初手に歌った楽曲でもあったこの楽曲。

しかし、1番Aメロでの田中美海さんの声が抜け落ちてしまったんです。
それは七人の想いと魂が抜け落ちたモノ…即ち一つの"星"が輝きを失った事を意味する。
原因はマイクトラブルだった。だが彼女は必死に懸命に輝こうと闘っていた。
他のメンバーも必死に抗う田中さんをフォローし共に闘った。アニメ本編にて七瀬佳乃が足を負傷し窮地に立たされながらも
七人そろってこそのWake Up,Girls!であると魂を共有して真夢達が闘った様に
現実の七人も闘った。俺は映像で収録されておるバックステージで観た七人の悔しさを噛み殺した表情は忘れる事は出来ない。そして…田中美海さんの涙。でも、顔はずっと上げていて一度も俯く事は無かった。
俯いたら自分の負けを認める事になると胸を張り毅然とした姿を見せたのだろう。


誰に、何に対して田中美海は負けを認めたくなかったのか?その答えは俺には到底窺い知れないモノだろう。不甲斐無いと感じた自分自身に対してなのか?如何なる状況に遭遇しようとも全力を出し尽せなかった事への後悔の念から来るモノなのか?アニサマ、そしてSSAいう大舞台という重圧に対してなのか……田中美海さんは後日Blogにこう書き綴っていた。
悔しさは勿論あるけれど、それもバネにして更に成長していく事。限界を越えてもっと先の領域へと邁進していく強固な決意と覚悟を示し絶対に諦めずに挑み続けていく事…
このSSAという地で今度は七つの星が全て輝いた完全な『7 Girls war』を魅せ付ける事を田中さんやWUGメンバーは誓約し
七人がSSAに落としてしまった最大の『忘れ物』を取り戻すSSAとの闘いがこの時始まったと言っても過言ではないと思えてならない……

 

 

 

勝ち取った決着の刻と機。失った輝きと『忘れ物』を取り戻す闘い。

 

 

 2015年、2017年、2018年と…WUGはさいたまスーパーアリーナの舞台に立つ機会を得られたが、そこで『7 Girls war』を披露される事は叶わなかった。
しかも…2019年に終焉の刻を迎えるWUGにとっては2018年に出演したアニサマが最期の出演となってしまったのである。
最期のアニサマにて『7 Girls war』が披露され『忘れ物』という失われ抜け落ちた刻を取り戻せる希望を望んでいたのはおそらく俺だけではなかったのではないだろうか?
しかし…最期のアニサマにてこの楽曲が披露される事はなかった…このまま大人しく終焉の刻を迎えてしまうのか?!貴女達七人は本当にそれに満足して未来の軌跡に踏み出せるのか!表面では平静を装ってはいたが俺の中ではやり切れないモノが沸々と煮え滾っていたが…


本当に悔しいのはあの七人だろう。


吉岡茉祐さん、永野愛理さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん、そして…田中美海さん。貴女達が2014年の夏で見せた悔しさに塗れていた表情と田中さんが流した涙は勿論偽りの無い本能。
ケリを付けたいのは誰でもない彼女達七人なんだ。だが、どうする事も叶わなかった。あの日が来るまでは…
そして…"奇跡"が起こったんだ。12月22日・冬の横須賀でその奇跡の報は告げられた。


Wake Up, Girls! FINAL LIVE さいたまスーパーアリーナにて開催!!!!!!!


現地で直に聞いてはいないが、魂が震え爆ぜる想いに駆られた。七人は決着を付ける事を諦めちゃいなかった。真の最終決戦の刻と場が来る事を信じて良かった。聞く所によると『7 Girls war』はこのファイナルツアーの闘いを経て更なる進化を遂げたという。これ以上に無い最高の『7 Gilrs War』という銘の"剣"を携えてSSAとの決着をつける事。最期の刻にて披露され七つの星が最高の輝きを放つ。



悔しさに耐える時もある 涙流す時もある

でもね一緒に流した涙は 七つの星に変わる


Wake Up,Girls!7 Girls war』より引用


 

そして…制御不能なるファンタジスタ田中美海の圧倒的な個の輝きと


溌溂とした絶唱が約束の地・さいたまスーパーアリーナで轟いて


七人が『失われた刻と輝き』を取り戻し、未来への軌跡が踏み出せると信じている。

 

 


 
さて、以上で今回の『7 Girls war』のお話はお終いです。


まずは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
駄文にて恐縮ですが、この楽曲『7 Girls war』へ対しての想いに何かしらの変化はありましたでしょうか?もし、何かを感じていただけたのならそれは単に嬉しいモノであります。
逆に何も変化も揺らぎもなかったのであれば、別の確固たる想いを抱いておられる事なのでしょう。
それはそれで正解でもあると自分は思っています。


ライブや楽曲というモノは『生き物』と称されます。
それは時には眩しく映るかもしれない。涙でボヤけてしまうかもしれない。決して綺麗には映らないかもしれない。

でも、それは間違いなく
今という刻においてWake Up,Girls!が連れて来て見せてくれた景色なんです。

その景色はその日、その時、その瞬間にしか味わえない唯一無二の極上の景色。
そして見る人それぞれに違って来るモノでもあります。

 

 

見届けて魂に刻みましょう。Wake Up,Girls!の七人にしか出来ない『闘い』を。

 

 

 

 

お楽しみはこれからだ!―Wake Up, Girls!FINAL LIVE ~想い出のパレード~開幕へ寄せて。

遂に来てしまいましたな……Wake Up,Girls!の終焉の刻である2019年3月。

 

 

 

まずは、Wake Up, Girls! FINAL TOUR -HOME-全33公演無事終演お疲れ様でした。
本気の想いと魂を届けてくれたWake Up,Girls!のメンバー、七人を支えたスタッフの皆様。各会場に参戦され、そして参戦レポを書き綴って下さったワグナーの皆様本当にお疲れ様でした!!


ツアーが終幕し残るは…3月8日に約束の地・さいたまスーパーアリーナにて開催される

 

 

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Wake Up, Girls!FINAL LIVE ~想い出のパレード~を残すのみとなった。

 

 

 

 

 

9ヶ月という『刻』の中で…

 


 突然のWUG解散発表=終焉の刻が告げられたのが2018年の6月15日の事だった。
解散について書いた記事に俺はこう書いた。



Blogという媒体にて彼女達七人の軌跡や感謝を綴り記録と記憶として残す。
勝手だが、俺が出来る最良の形であり七人に対しての感謝の意を示す事であると…



ファイナルツアーという闘いの中で彼女達七人が解き放った輝き…ある方はそれを
”狂った輝き"と称した。33公演という乱暴な公演数であったが七人はそれに真っ向から立ち向かい闘った。狂気的な要素に惹かれて魅せられてしまうのは

人として抗えない『性』(さが)なのだろう。

だが…冷静にこの9ヶ月という刻を振り返ってみて改めて自身に確認してみると、ハッキリと形として100%示せていたとは到底思えないのだと痛感させられている。
ただし、コレは俺の伝えようとする想いと具現化する表現力が伴っていなかったという事。

それについての言い訳は一切するつもりは無いし、勿論後悔も無い。その時で自分が今出せる全力をもってこの9ヶ月間、俺なりにWUGの終焉の刻に向き合ったと思えるし
各々がその人なりのWUGへの向き合い方、言い換えるならば本気の想いと魂を懸けた『証』があってそれには優劣なんてありゃしないし単純な物差しなんかで測れるモノじゃない。

その人自身の唯一無二の懸けて来た事への『勲章』なのだから。そして…この最期の刻に、想いと感謝を告げられる『機』と『場』を設けてくれたWake Up,Girls!の七人と関係各位にはこの言葉しかない。

 


『本当にありがとう』と……

 

 

 

 

 

辿り着いた"約束の地と刻"

 

 


このSSAでの単独公演が決定し発表された時、俺は本当に心底嬉しかった。
そしてその場に参戦出来て瞬間の刻に立ち会え、感謝の想いを叫べる事が何よりも喜ばしい。


七人が誓い合い七人でいられる刻を大事にして
言い続ける事、自分を信じて挑み続けられる者が掴めるモノ。

 

俺が最後に参戦したのは、ファイナルツアーPart1の大宮公演。
その会場だった大宮ソニックシティ大ホールからSSAまでの道のりは約2kmの距離にある。中距離ランナーが駆ければ4~5分で着くらしいがWUGが単独公演の機を
勝ち取るには初めてアニサマの舞台に立ってから約五年の刻が経ってからだ。
沢山の想いがそこには詰まっている。ここまでの刻とこれからの刻。たった一日の夢の舞台に年月と物語と未来がある。

 


己の…七種七様の『個』の力という『剣』が勝ち取った夢物語を思い出の日付として刻んで、自分らしさから生まれた景色を、信じて、感じて、愛して…二度と戻らないその日が明日(未来)を連れ、熱を帯びて尚焦がれる想いと希望は膨らみ輪になって
それぞれの選んだ願いを届ける為に自由な意思で可能性へと挑んで心を写し偽りの無い本能で夢の続きへと走り出す。

刻が経つうち、それは全部が夢の様に知らない顔に戻ってしまうかもしれないが…どんなに刻が過ぎても忘れはしない想い。
過去と未来の狭間で生きる者達である七人の言霊と我々の本気の想いが重なり合って響き一緒に物語の先へ行く。


約束の地、約束の刻で観られて共有出来る"奇跡"がさいたまスーパーアリーナにある。

 

Wake Up,Girls!に多くの可能性を感じて…


Wake Up,Girls!に魂を揺さ振られ燃え滾り……


Wake Up,Girls!にこれから先も多くのものを見せて貰いたかったから………


Wake Up,Girls!に懸けた。

 


当然、SSA単独公演まで進むに至った軌跡の中で、俺の応援が意味を成している部分なんて一握りにも満たない。んな事は解っている。
それでも、俺がこの日まで彼女達七人に惹かれ応援して来て記憶を記録として忘れ得ない事として全身全霊をもって書き殴って来た。
俺はファイナルツアーにはPart1にしか参戦出来なかった。
その間色々なワグナー諸氏による参戦レポや所感を拝読させて彼女達七人が魅せ付けた輝きとワグナーの本気の想いに間接的だが知る事が出来た。



そして、今度は俺の番です。

 

 

 

 

全てに意味がある。すべての『答』は彼の地に…

 


WUGの七人へのこれまでとこれからの感謝の念、約束の地での本気の想いと魂を、心の限りの応援と感謝を胸に秘めて全力で楽しさを受け取ります。
そして、己の目と耳と脳ミソに刻み込んだその記憶を記録として書き殴りたい。参戦の叶わなかった人達に微力だろうが伝えたいんだ。


楽しいけれども寂しい。そうなのかもしれない。だが俺はあえてこの言葉でもって
このクソ熱苦しい最終決戦への決意表明の締めとさせてもらう。

 

 

『お楽しみはこれからだッ!!!!!!!』

 

 

3月8日は俺のこれまでの想いと魂を全てぶつけて出し尽す。
想い出のパレードが世界中に誇れるような公演になるような、そんな空気を創りだすお手伝いをさせて欲しい。
さいたまスーパーアリーナでの大舞台を全力で楽しみましょう!!!!!!!

 

 


最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

 

 



 

 

参戦レポを書きたいと決意された方へ…

 どうも。あかとんぼ弐号です。

 


長かったWUGファイナルツアーも無事終演し、残すのは約束の地・SSAファイナルライブとなりました。
このツアー期間の間に自分も含め様々な方達が参戦レポという形式で、彼女達七人の本気の想いと魂を残そうと文章に綴られました。
俺は、Part1以降は参戦出来なかった身なので参戦された方達が綴られた参戦レポを拝読して間接的ですが、彼女達の本気の想いに触れる事が出来たと思っております。


で…様々な参戦レポを読まれて、自分が参戦して感じた感動を自分も書き残したい!
だけれども、参戦レポなんて書いた事ないし、語彙力ないし、どう書いて良いのか分からないと踏ん切りが付かずにいる人達に、勝手ながら『書きたい!』という新たな一歩を踏み出そうとされる方の背を押せる一助となればという想いを込めて、自分がこれまでに書き殴って来た書き方を幾つか例として紹介させていただきます。
あと、コイツの書き方はあてにならねぇ!と反面教師にしてもよろしいかとww

 

 

 


CASE.1 披露されたアクトの所感をひたすら書く。

 

 

 これは自分がこれまでに一番多く使っている書き方であります。
全ての形式にも言える事ですが、書き方についての正解なんてモノは存在しません。
箇条書きでも良いですし、感じた事やメモを取られていてそれに基づいて書くのも全然アリです。
因みに俺は参戦時には一切のメモは取らないので、基本は大雑把なモノとなります。じゃぁ、どう書いておるのか?なんですが……

 

色々と盛るんです。徹底的にwwww

 

盛っている典型的な例がこちらの参戦レポ(特にオオカミとピアノの項)

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

ただし、盛ると言ってもこの場合は大袈裟な表現で書くというのが正しい。
俺が頻繁に使う語は『想い』、『魂』、『闘い』、『絶唱』が多いww

この書き方の最大の特徴は、現場とアクトの雰囲気が読者に伝わり易い所だと思われますね。

 

 

 

CASE.2 要となるアクトに重点をおいた所感。

 

 

 これは複数公演、特にツアー参戦で幾つかの箇所に参戦して自分が感じた公演の要となったと感じたアクトの所感を軸にして書いていく形式です。
勝手な持論ですが、ライブや楽曲というモノは『生き物』であると自分は思っています。
例えば最初に参戦した所では『A』という楽曲が最も印象深く残ったが、別の所では『A』よりも『B』の楽曲の印象が勝ったり。
あと、ツアー全体で伝えたい想いを自分なりに汲み取って感じた解釈を綴ったりと、こちらの形式の方が書き易い所もあったりします。

 

 

 


CASE.3 参戦時に感じた全ての要素を盛り込む。

 


 CASE.1同様披露されたアクト全体を書く形式に似ているが、こちらはアクト毎に区切って書くのではなく流れに沿って書くという感じでしょうかね。
流れを重視したモノが書きたいのであればMCであったり、演出面について触れたりしていくとより場の雰囲気が読者に伝わり易いのかと思えます。

 

 

 

番外編. 参戦していないライブの所感。

 


 挙げておいて何ですが…まぁ、コレはお薦めしませんwww


書き方は、CASE.2の要なったアクトに重点をおいた所感を書く形式になる。
と言うか、それでしか書き様が無いww
過去に俺が何度もやらかした所業を曝しておきますのでよろしかったら読んでみて下さい。

 

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 取り敢えずはこんな感じで三つの例を挙げさせていただきました。
前述にも書いた様に書き方に正解も不正解もありませんし語彙力なんて必要ありません。人それぞれが感じたエモーショナルな感動と情熱…
キャラ・キャスト・曲・物語…何が観れた、何が聴けた…何でもいいです。
本気の想いと魂を解き放って下さい。それに応える人は必ずいると思います。
優劣なんて関係ない。俺はその人なりの楽しみ方や本気の想いをただ知りたい。

 


だから…一人でも多くの方に書いてもらいたい。
彼女達七人が大事にして来た刻と想い。
そして、参戦して感じた本気の想いと魂を。

 

 

 

 

WUG楽曲 ライナーノーツ #21 同じ夢を見てる/Knock out

 誠に残念ながら…WUGの終焉の刻が過ぎようともこの駄文ライナーノーツシリーズは
しぶとく続けていく事を勝手ながら誓約した次第であります。


誰かが彼女達が残したモノを語り継げば、永遠では無いにしろ楽曲が朽ち果て忘れ去られる事はないのではないだろうかと…
勿論、俺の駄文にそんな効果を見込めるとは思えないのは自分でも承知の上だがそれでも書き殴りたいんだ。
こんな妄想と暴論で塗り固められた駄文だが…お付き合い頂ければ幸いです。

 

 

 

 

 

 同じ夢を見てる/ミツキとヨウコ

 

 

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 WUG新章エンディング楽曲『雫の冠』のカップリング曲で、劇中劇『夢見るふたり』に主演していた岩崎志保と島田真夢によるデュエットソング。
作中(ドラマ内)の登場人物であるミツキとヨウコの友情と恋愛に揺れる心情描写を謳った楽曲。
I-1clubの元・センターである真夢と志保によるダブル主演という話題性と言う周囲の雑音を意に介さず、真夢と志保は撮影という同じ刻を重ねていくうちにミツキとヨウコの心情に寄り添って魂を共有させていく。
そして、それと同時に真夢と志保との空白の刻を埋め合わせて繋ぐ刻でもある様に思えても来る。

 

同じ刻に出会って 初めて恋したこと

ずっとずっと忘れないでいて


―ミツキとヨウコ『同じ夢を見てる』より引用

 

同じ『刻』に出逢い、同じ『夢』を見て、同じ『道』を往く。…ミツキとヨウコ、そして真夢と志保との共通項の語句。
ミツキとヨウコの恋慕の情を歌っている楽曲でもあり、別な解釈をするならば真夢と志保の互いの『才』への憧憬や惹かれている心情を描写している様にも捉える事が出来るのだけれども
自分はこの楽曲デュエットソングであるが、岩崎志保の想いが前面に押し出されている楽曲の様に思えてならないのだ。
コレは後付け感が否めない所ではあるのだが、WUGの二作目の舞台『青葉の軌跡』においての彼女と近藤麻衣や高科里佳とのやりとりにそれが垣間見えたと自分は思えて来る。
憎悪に近いライバル心を抱きながらも、真夢の『幻影』を追いかけ勝ちたいと願い…そして彼女の幸せをも願っている相反する感情と想い。単純じゃない『縁』が真夢との間には存在していて『縁』は一度途切れたが『縁』はまた彼女達を巡り逢わせた。

 

同じ道がいつか分かれてもかまわない

きっとまた夢で逢えるから


―ミツキとヨウコ『同じ夢を見てる』より引用


この共闘(共演)を経て、単なるライバルではなく"戦友"へと昇華した彼女達の『縁』。島田真夢は言うに及ばず、鈴木萌歌も自分は『新章』の主役と称したが
岩崎志保も『新章』の主役の一人と称しても良いのではないだろうか。
切なさや儚げさをも感じ入る曲調はネクストストームとI-1との狭間に揺れ動いていた志保の心情と重なり合う様に思えてならないのである。

 

 

 

 Knock out/I-1club

 

 


 舞台『Wake Up,Girls!青葉の記録』の挿入歌で、ベストアルバム『Wake Up,Best3』に収録。
I-1clubの楽曲であるが、岩崎志保役の大坪由佳さん以外は舞台版のI-1メンバーキャストにて歌われている。
表記が異なっているが、舞台版の物語の時期から推測すると(WUG結成の頃=七人のアイドル)おそらくI-1のメジャー3rdシングルとしてリリースされた『ノックアウト』であると思われる。
作中の設定では楽曲のリリースは島田真夢がI-1に在籍していた時期だが、劇中では真夢が脱退後になっておるので志保がセンターポジションで鈴木萌歌が新たに加わったモノとなっている。
現実での披露とWUG作中での披露時期がかなり異なっているので、本稿ではまず作中においての時間軸でこの楽曲の所感を書いていく事にする。


メジャーデビューとなる1stシングル『リトル・チャレンジャー』は曲題にあるように未知の領域への挑戦と泥臭さを感じさせる直球的な楽曲。
詳細は一切不明ではあるが2ndシングル『渚でハイタッチ』はおそらく『シャツとブラウス』と系譜を同じくする爽やかさを描写している王道的なアイドルソングなのだろうと曲題からは推測出来るのかと思われる。
そして3rdシングルとなるこの『Knock out』は前2作とは趣きが全く違うモノとなっていて、系譜としては『ジェラ』と同じくする艶やかでクールな所謂『格好良い』系統の楽曲に仕上がっている。
『リトル・チャレンジャー』同様挑戦者魂を思わせるが『闘い』の楽曲である要素の方が強い様に自分は思えて来て、歌い出しのこの『Prefect LOVE』『Prefect DREAM』『Prefect GIRL』は、I-1が出陣する際の円陣にてキャプテンが言い放つ絶対王者の掛け声である『誰よりも激しく!誰よりも美しく!誰よりも正確に!I-1 club、行くぞ!』を彷彿させると勝手ながら思えて来るモノであり、白木徹が理想として掲げている『究極のアイドル』を勝ち取る『闘い』は始まっていたのだろう。

で、『闘い』の楽曲であるのだけれど、歌詞が紡いでいるのは直情的に感情を爆ぜているモノではなく、どこか挑発的で不遜な要素が印象に残っている。
詞にあるgorgeous(華やかさ、華美)やgenius(非凡な才=天才)が示しているのもその一端であり以下の箇所はその極致であると思える。

 

新人らしくない なまいきだと言われても

そういう生きもので 夢の中を歩いてきた

いっしょにしないでね どんなに魅力的だって

闘いをしらないラウンドガールとは違う


―I-1club『Knock out』より引用

 

ただ『闘う』だけじゃない。glorious(栄光)を勝ち取り輝き続ける事が義務付けられている。
3作目となるこれまでとは毛色の全く異なる要素で作られたこの楽曲とセンター・島田真夢で賭けに打って出た。
結果、この楽曲もミリオンセラーを達成という成果を挙げる事となりI-1の隆盛が絶対的なモノとなった。思えばこの時期からもう既にI-1と白木徹は止まれなくなってしまったのかもしれない……

 

 

 毎度の事ながら、本稿の内容は自分の妄想と暴論により書き殴った駄文であります。
読まれて共感していただければ嬉しいですし、また、自分の考察の方がマシだから読んでみやがれ!というこちらに対しての反論をぶつけるも良し。
様々な方達が独自考察をしていく事で冒頭に書いた様に楽曲が忘れ去られず、朽ち果てない事にも繋がると思えるんです。
色々な考えや解釈に触れるのはまた面白く刺激的。
と、言うかは自分がそういうのをもっと知りたいのであります。

 

 

 

 

 

 

 

異端者による 『Wake Up,Girls!新章』独自考察 【目次】

 TVアニメ『Wake Up,Girls!新章』の独自考察記事を書いたは良いが
思いの外記事の本数が多くなったので、取り敢えずまとめました。

 


*記事の内容に関しては本編のネタバレを容赦無くぶち込んで書き殴っていますので
閲覧の際はご注意願います。

 

 

 

 

【物語全体&楽曲考察編】

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

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【人物考察編】

 

 

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 中にはクソ長い文になっている記事がありますがwwwお時間がありましたら読んでいただけると咽び泣いて喜びますのでどうかお願い致します。

 

 

 

 

 

 

One offと普遍的&汎用性が織り成す楽曲の物語。

 毎度ながら、今更改めて書く事ではないのですが…
当Blogの考察系の記事は100%俺の私見&暴論で書き殴っております。
なので、閲覧の際には本気で内容を捉えるのでなく、アホ(俺)がまた何か書いていやがるな…という生温かい視点で右から左へと流し読みされる事をお薦め致します。


さて、恒例の釈明大会はこの辺りでお開きにして本題へ入らせていただきます。

 

 

 

 

 前回の記事にて『止まらない未来』が持つ『物語』について色々と書かせてもらった。
本文中に、WUGが『止まらない未来』を3rdツアーで歌った際に感じた第一印象が違和感の無さであり、シンクロ具合の様な合致感だったと書いた。
ライブでの披露がこの時初めてだったという要素もあるのだが、音源は既にリリース済みであるにも関わらずにその印象を抱いたのは、この楽曲が普遍的要素に重きを置いた…
言いかえるならば汎用性重視というコンセプトにて作られた楽曲であると勝手ながら感じている。
続・劇場版後編『Beyond the Bottom』作中に於いて島田真夢の台詞に前述の様な物言いがある。

 


―極上スマイル、I-1が歌っても違和感が無かった。―

 


現実に於いても、I-1の名義にて『極上スマイル』の音源がリリースされている。
で、真夢の台詞が証明している通り、現実にI-1、そしてWUGが混じっているがランガ、更にはi☆Risが混じって歌ったとしても違和感はない。表現が雑で申し訳ないが…誰が歌っても良く違和感を感じないのである。

 

 

さて、ここからは『If』…もしもの話になる。

 

(先に言ってしまうが、またI-1サイド絡みの事になるのでうぜぇ…と思われたらスルーを推奨します)

 

 聞かない話ではあるのだけれども…
『止まらない未来』のWUG.verに違和感を感じないのなら、『素顔でKISS ME』、『少女交響曲』のI-1.Verはどうなのだろうか?と。

(ちなみに、この二曲を挙げたのは単純に俺が聴いてみたいと思ったからであるwww)

系譜的に『ジェラ』と相通じる要素のある『素顔でKISS ME』のカバーは違和感無く受け入れられると勝手ながら思う。
何故なら、この楽曲も普遍的・汎用性の高い要素があるからだと自分は感じているからである。
作中で久海菜々美が『全然歌った気がしない』と不満をぶちまけWUGらしくない楽曲という烙印を押した。このWUGらしくないという要素の解釈を別の角度にて捉えると、普遍・汎用性という解釈に辿り着くのではないだろうか。


一方で『少女交響曲』の方はどうだろうか?こちらの方は、自分はハッキリ『否』という答えが出ている。


理由は単純。この楽曲は普遍的・汎用性という要素を排除し、WUGの為の"One off"仕様楽曲だからである。


疑うこと 覚えたらキリないけど 

みんな弱いよね 私も同じ

人と人とが つながるって奇跡

次の瞬間 この手は離れるから

ごめん さよなら


Wake Up,Girls!少女交響曲』より引用


自分のWUGライブ参戦レポの所感には、毎回この箇所が『少女交響曲』の要となる部分と書いて来た。
I-1のボーカル部門のツートップである(自分の所感)明坂聡美さんと安野希世乃さんが歌ったらと想像(妄想)するだけでも肌が粟立ち、聴いてみたいと思わせる。
だが……100%を超えた領域以上のモノは感じられないと自分は思っている。その領域を超えて更に限界に進んでいくには、技量を凌駕したまた別な要素が必要になるのだろう。
それは楽曲が表現者に踏み込む領域≒答えを提示しているのかもしれないし、刻がそれを解決するのかもしれない。
思い入れや贔屓目があるのは百も承知だがあえて言わせてもらうと、『少女交響曲』の要の部分に血を流せて真の想いと魂を宿せるのは…


吉岡茉祐さんと青山吉能さんの"魂の絶唱"だけであると言えるのである。

 

 

 正直、何を書きたいのか、何を書いておるのかがワケ分からなくなってしまいました…
ただ書きたかったのは、カバーが悪いというモノではなく楽曲の持っている限界領域や物語性を如何に引き出して伝えられるのかについて書きたかったのですが…
それが出来ずに迷走した駄文になってしまったのは単純に自分の力量不足であります。
駄文なのは毎度の事だし、元々生き恥の塊みたいなBlogなので別にいいですがwww
もし、読まれて不快に感じてしまったのでしたら本当に申し訳ありません。


最後に、繰り返しですがこの記事は自分の私見によって書いたモノです。
違う考えをお持ちの方がいたら、是非とも伺ってみたいですし
個人の考えなんて狭い見識で出来上がったものでしかありませんから
いろんな見方や考え方を知りたいです。