巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

異端者による 『Wake Up,Girls!新章』独自考察【人物編3~岩崎志保&ネクストストーム編】

 どうも、あかとんぼ弐号でございます。需要があるかどうかはさておき……
Wake Up,Girls!新章』独自考察シリーズ人物編
第3回目・岩崎志保&ネクストストーム編をお届け致します。

 

当初はI-1編の中で彼女達の事も書く予定でしたが、書き出したら思いのほかI-1編の
ボリュームが予想以上になると感じたので分割という形式にて書かせていただきました。自分の中では、岩崎志保という存在はWUGの物語において軽視出来ない存在で捉えております。今回は志保やネクストストームのバックボーンを妄想しつつ彼女達の物語を紐解き、解釈していこうと思います。まずはネクストストーム編から。


ちなみにこの独自考察は、自分の妄想&暴論に基づいて書き殴っておりますので予めご注意願います。

 

 


 ネクストストーム編
 

 

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 ―変革の分水嶺の渦中に立たされた少女達― 


I-1clubの変革の刻の影響を強烈に受けたのがこの『ネクストストーム』だったと思います。全国各地に展開していたI-1シアターが休館、そして閉鎖が決定されていった。博多シアターに所属しているネクストストームにとってこの事態は死活問題なんです。


博多シアター閉鎖=ネクストストームの終焉の刻(解散)だからです。


新章本編の中においても、各地のシアターへの描写が度々出て来ます。仙台は閉鎖され、鈴木玲奈と小早川ティナが出向している横浜と神戸のシアターは、神戸は大阪に吸収され、横浜は次代のセンターが育つまで無期限の休館という事になりそしてネクストストームが所属している博多の休館or閉鎖も時間の問題となってしまいましたが
後述に書いていく岩崎志保の項でも触れるが、博多シアター閉鎖がWUGの全国ツアー東京公演の頃(11月)辺りで告げられた様なので、仙台、横浜、神戸よりも後まで引き延ばせられた方なのではないのでしょうか。
で…閉鎖をここまで引き伸ばして免れた最大の要因は、やっぱり先代センターであった岩崎志保の存在が大きいものでありますが、それはネクストストーム』のストロングポイントでもありウイークポイントであると思います。
言い方を変えれば…良くも悪くもネクストストームは『岩崎志保在りきのユニット』であったといえるのではないでしょうか。

 


 ―変革の刻の狭間で抗う少女達―


 岩崎志保がドラマの仕事やI-1本隊の非常事態(鈴木萌歌の負傷)で博多を不在にする事が多くなり彼女の留守を預かるメンバー、森名能亜、水田綾、藤崎日向子はシアターを盛り上げようと奮闘しますが、奮闘虚しく次第に空席が目立つようになってしまいます。


『私達だけだとまだ盛り上げきれなくて…』 

『志保さんが居ないと心細くなります』

『まだまだ志保さんに頼りっぱなしで……』


この三人の台詞が、このユニットが岩崎志保在りきの『負』の部分を象徴していると
自分は解釈させてもらいました。
能亜、綾、日向子は志保に憧憬を抱きI-1の門を叩いてこの世界に飛び込んだ。彼女達にとっては尊敬と憧憬の存在とユニットを組むというのは夢物語と言って良いでしょう。
ですが、その尊敬と憧憬の念が強すぎて三人の『枷』にもなっているとも思えるのです。勿論、彼女達が不在の間何もしていなかったというワケではありませんが……
これは極論ですが、三人の内の誰かが七瀬佳乃、久海菜々美、鈴木萌歌の様な
上昇志向・反骨心・不遜な性質を持つ者がいたらまた違ったのでしょう……かつてはWUGも島田真夢在りきのユニットと揶揄されました。新章でのネクストストームのこの描写はWUGが陥ってしまったであろうもう一つの姿の様に思えます。
(あくまでも、自分の暴論&妄想ですが…)

 


 ―非情なる宣告への『答』、そして挑戦者として……―


 遂に博多シアターの閉鎖を白木さんから宣告され志保は新たに選抜されるI-1本隊のセンターユニットの参加を告げられますが、シアター閉鎖に伴いネクストストームは解散を告げられてしまいました。
I-1を守る為、そして再びセンターの座を勝ち取る闘いに身を投じるのか?置き去りにしてしまった原初の想いを取り戻させてくれゼロから育んで来た掛け替え無い『絆』を守るのか?
意外な事に白木さんは志保に『考えろ』と猶予の刻を与えてくれました。おそらく、白木さんは志保が自分と袂を分かち去っていくという決断をするだろうという確信めいたモノを感じ取っていたと自分は思っています。
閉鎖を匂わせる言を志保に度々告げ、その都度彼女が食い下がって……それは彼女が白木さんに剥いた反逆の牙だったのでしょう。
志保は博多へと戻り、シアター閉鎖とユニット解散を三人に告げますが、自分が抜けてもユニットは残し三人で活動出来る様白木さんに嘆願しようとします。
四人揃ってこそのネクストストームであり誰が欠けても代わりはいない。志保もそれは痛感しており食い止められなかった責を負おうとしている。本当は別れたくないし誰一人として納得は出来ない。
でも……三人は、志保の今後を慮って自分たちは潔くこの宣告を受け入れて彼女を真のセンターを勝ち取る闘いへと送り出そうとします。

 

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快く送り出そうと笑顔を見せるが、その双眸は涙で潤み必死で堪えている三人を見て
志保は覚悟を決めたのでしょう。三人とこれまで育んで来た『絆』を守る為に。

そして、志保はI-1を脱退しました。三人も彼女に伴う形で同時に脱退している。白木さんの言にあった餞別代りにユニット名(おそらくは彼女達の楽曲・レザレクションも)を名乗っていく事を承諾させたのは志保が白木さんに嘆願したのではと思います。能亜、綾、日向子が志保に伴い脱退した経緯については様々な解釈があるでしょうが自分は、志保が道を示して最終的な決断を三人に委ねさせて決めさせる事にさせたと解釈しております。
これから往く軌跡はI-1にいた頃よりも過酷で険しいモノ。それでも尚共に歩む覚悟はあるのか?三人の覚悟と本気の想いを志保は確認…いや、信じたかったのかもしれません。


 この四人なら最高の景色が見られるって信じてる


変革の刻に翻弄されながらも懸命に抗い、互いに信じて、信じられる存在へと四人の『絆』は更に強固なモノへと進化し未知の領域に繋がる軌跡を往く。
敗れても尚諦めず別の道を見出し再起する事が『Wake Up,Girls!』のテーマの一つとするならば、『新章』でのネクストストームの物語にもしっかりと反映されているのではと思えるわけであります。

 

 

 

 
 岩崎志保編

 

 

 ―宿敵から"真の戦友"に至るまでの軌跡―
 

 
 岩崎志保について語る際に必要不可欠な要素と言えばやっぱり島田真夢の存在ではないでしょうか。彼女達がこれまでに紡いできた物語は『Wake Up,Girls!』の重要な要素であると思っております。
因縁、運命の巡り合せで勝敗を決しなければならない関係。I-1clubで出会い共に切磋琢磨し、思わぬ形で真夢はI-1を去る事になり志保は次代のI-1センターの座に就きます。
ですが、その彼女を待ち受けていたのは、自分の前には居ない過去の人物となった
"島田真夢の幻影"との孤独な闘いでした……
同じ時代に生きて、共にアイドルの軌跡を歩む事を選択し、そして同じグループに所属しセンターへと登り詰めたが為に浴びせられるこの重圧は志保以外誰も経験する事のない特別なモノ…誰とも分かつ事の出来ない苦しみ、そして自分自身で乗り越えなくてはならない途轍もない高き壁と独り闘い続けて来た。しかし『縁』というモノは志保と真夢を東北・仙台の地にて再邂逅させました。 
色々と複雑な想いが志保の心中には湧いて来たと思いますが、何よりも彼女にとって喜ばしかったのは真夢が再起しいずれ訪れる闘いの刻と機で決着がつけられる事だったのではないでしょうか。

続・劇場版にて、志保に転機が訪れます。世代交代と称した鈴木萌歌とのセンター争いの末に敗れた志保は白木さんの命によって、博多のI-1シアターへ異動して新ユニット・ネクストストームの一員になる事を告げられました。そこで巡り逢ったメンバーである森名能亜、水田綾、藤崎日向子が観て欲しいと一所懸命に歌い踊った『リトル・チャレンジャー』で志保は"真夢の幻影"に囚われて置き去りにしてしまった原初の想い…アイドルを志した頃の純然な気持ち『歌い踊る事が好き』という心を取り戻したのでしょう。もう"真夢の幻影"を見る事はなく真夢の乗り越えた先に立つ事が出来たのではないでしょうか。
そして、真夢と同様の軌跡を歩んだ事で真夢が言っていた『ようやくアイドルが好きになれそう』の真の意味も理解出来た様に思えて、ネクストストームの一員として挑んだアイドルの祭典でWUGのアクトを観ていた志保の穏やかな微笑みはそれを象徴しているのではないかと思います。

『新章』では、元・I-1センター同士のW主演と銘打たれたTVドラマ『夢見るふたり』での共演で志保と真夢の関係が変化していく模様が描かれていきます。
I-1所属時代にも共演はあったのでしょうが、今の彼女達はすんなりと当時の様には向き合えなくて物理的な描写での二人の距離感がそれを象徴しておりました。
ですが二人は作中の人物、ヨウコとミツキの心情に寄り添う事で、志保と真夢が抜け落ちてしまった刻、傷を負い幻影に捉われ置き去りにしてしまった想いを取り戻そうとしていった様に見えるのです。
決して完全には交わらないが互いに信じ、認めて踏み込める存在である事をこの共演を経て志保と真夢は本能で理解出来てようやく補完出来たのではと思えてならない。

 

 


 ―岩崎志保の"真に守りたい想い"―

 

 I-1本隊とネクストストームの項でも触れて来ましたが、博多シアターの閉鎖とネクストストームを見限る様志保に告げる白木さん。
彼女は真夢にネクストストームとの『絆』を守りたい想いとI-1の一員としての誇りを守るべきかと心情を吐露します。同時に真夢がI-1を脱退した心情を理解出来たとも……
勿論、センターへ返り咲きたいという想いは確かにあるのでしょう。でも、今の志保には能亜、綾、日向子と育んで来た『絆』がセンターへの想いに匹敵…もしくはそれ以上の比重を占め大切なモノであるように思えます。
彼女達と博多で巡り逢い置き去りにしてしまった原初の想いを取り戻す切っ掛けをくれたからこそ、アイドルと向き合えている『今』がある事。
真夢との共演を経て辿り着いた彼女との新たな『縁』もネクストストームとの関わりがなかったら巡り逢えなかったかもしれない。だからこそ志保は思い悩んだ。
自らを犠牲にして三人はそのままユニットを継続させて活動出来る様に道を作ってあげようとしましたが、逆に三人に真のセンターを目指して欲しいと背中を押されます。
彼女達の決意を聞き、互いに抱いている想いは同種のモノであると確信した志保は覚悟を決めます。
I-1メンバーとしての誇りよりも、自分が囚われていた幻影から解放してくれた掛け替えの無い仲間との『絆』を守る為に。それが岩崎志保が真に守りたかったものと思えます。

 

 


 ―再び舞い上がる刻と魂―

 

 

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 仲間との『絆』を守り、新生・ネクストストームの岩崎志保として軌跡を往く為I-1clubを脱退した志保。博多へと旅立つ空港にて真夢と電話で会話する志保の表情は晴れやかなモノでした。真夢に背中を押してもらった事への感謝と今後の健闘を共に誓い合う。いつの機会と刻になるかは分からないが正々堂々と決着をつける為。さながら誓約の儀式の様でもあります。

志保はかつての真夢の心情に寄り添えた。真夢もまた、志保をかつて孤立していた過去の自分自身の姿として重ねて見ていた。互いに認め合い最も負けたくない存在。良くも悪くも、もう普通の関係には戻れないでしょう。何度でも想いをぶつけ闘い続けていって存在を魂に刻み込む。理屈じゃない。何人も、如何なる思惑や策謀も割り込めない不屈の魂が志保と真夢に拡がっているのではと思え、志保は早坂さんにコンタクトを取りWUGのツアー・千秋楽の会場が未だに決まっていない旨を伝える事に繋がっていったのではと思えてなりません。

 

そして、もう一つ彼女が大事にしていた『I-1の誇りと未来』を見送りに駆けつけた
次代の『血』である高科里佳に託した。彼女なら志保の理念と魂を継承出来るに値する存在と見込んだと思えます。


 ネクストストームの楽曲である『レザレクション』
彼女達のアンセム・ソングと称しても差し支えない楽曲であると自分は捉えております。この楽曲の落ちサビでの志保のパートは印象深いモノ。

 


 胸に奇跡あるなら 諦めたくはない 私は死んで生まれ変わるの


 ―ネクストストーム『レザレクション』より引用

 


想いは報われず終焉の刻を迎えるが、完全に魂は朽ち果てずに生き残ろうとする執念と僅かな奇跡に懸け再起を果たす。四人が目指す最高の景色を見る為に。
岩崎志保という人物に自分が魅力を感じているのは、WUGの七人と同様に追い求め、挑む者の魂を感じるからなのかもしれません。

 

 


 ……と、言う事で岩崎志保&ネクストストーム編でした。

前回のI-1編とまではいきませんが、そこそこな長文(駄文)になりました…
様々な人が惹かれていると思える岩崎志保という人物をこれまでに見て彼女が持つ魅力が自分にも僅かながら理解出来たかもしれません。
自分が感じた魅力を多く伝えられたかどうかはわかりませんが…
精一杯の想いを詰め込んで書き殴りました。

 

 

 今回も乱筆乱文の妄想&暴論にお付き合いいただきありがとうございました。