今回の記事は、バチバチに自分の主観と偏見が多分に含まれた文章なので
取り敢えずその点は予めご了承下さい。
興味のある方だけ読んで下さい。どうでもいい方はそっと閉じて下さい。
『Wake Up, Girls!』のパチスロ化の報が流れてずいぶん経ったが、今更ながらそれの関しての自分の印象やら心情をつらつら書き殴ろうと思う。
まず、第一報を聞いた時の印象は『ほう』(肯定的な)といったモノだ。
ちなみに、自分はパチンコ・パチスロだけじゃなくギャンブルの類は一切やらない。やらないのはギャンブルそのものだったり、やっている人ひっくるめてのトータルな嫌悪感があるワケじゃない。きっちりと節度を持って社会生活が破綻せずに、人に迷惑や害を与えなければ気分転換の趣味の一つとして有りだという認識だ。
俺がやらないのは、単にギャンブル自体に興味や好奇心が向かなかった事と、最悪のケース…ハマってしまいそうになるのが目に見えてあらゆる方向に迷惑をかけるだろう事が予想に難くなかったから。前述の通り一人の社会人としてあらゆる方向に迷惑かけてしまうのは俺の中では最もやってはならない事だからだ。
娯楽遊戯の一つとして俺の中ではこのパチスロ化は、ゲーム化されるのと大差がない事とWUG楽曲がおそらく使われて、そこから新しくWUGを知る人が出てくれるのではないだろうかという期待。故に肯定的なモノと受け入れている。
グループは解散しておるが、コンテンツ自体は継続している現状。存在しているモノを使ってビジネス展開していく事は何ら悪い事ではないし、継続させるためには先立つもの=金銭が必要不可欠だ。パチスロ化すれば版権料やら何やらで懐に入って来る。
ただし、当然ながら新しく知る人が続々増えて販促を促せるモノでもないの知っている。
作品云々より、どれだけ当たられて自らの懐を温められて遊べるかが重要な層の方が圧倒的に多いだろうし、遊ぶ人が少なければ撤退を余儀なくされるシビアな現実があるが座しているだけでは何も変わらんし、コンテンツ側の懐も冷える一方だと思うのでこの決定の報について、自分はポジティブに捉える事が出来たのだ。
で……否定的に捉えている人の大きな要因と思われるのが、パチスロ=ギャンブルとしてのネガティブなインプレッションと嫌悪感だろう。ハマり過ぎて借金してまでも遊ぶ人、絶対に勝てないイメージ、ガラの悪い人が遊ぶモノ、子供をほったらかしにして遊ぶ親御さん…etc
実際に俺の周りにもギャンブルにハマって金無くなって給料前借りしようとしていた先輩や、同僚に金借りてた人がいた。
その人の思い入れの深いメンバーや楽曲、エモーショナルなシーンが賭事に使われる事はパチンコ・スロットをやらない人からすれば非常に不愉快極まりない事だと思う。特にWUGの場合拒絶の意が顕著に表れている。東北の復興支援をお題目に掲げたコンテンツが賭け事に用いられるのは抵抗感が強いモノだというのも分からんでもない。
仮にだ。パチスロではなく新しいソーシャルゲームだったらここまでの抵抗は起こらんのだろうが……レアリティの高いキャラやアイテムが出るまで金をつぎ込む事と勝てるまで遊び続けるギャンブルは同一なモノ。更に言ってしまえば…コレクションの一環としてグッズを多数買う層の人も酒に悪い方向で溺れる人も俺は同じ穴の狢だと思ってる。どちらも精神的高揚がクセになって依存してしまう。
どれも人の欲という『業』がもたらすモノで大差はないのだ。綺麗事だけ並べてモノを残せる程この世は甘くない。嫌悪感を抱く人をどうこう言うつもりはないがその部分から目を背けないで、ネットに『嫌だ嫌だ』と書くだけで世が簡単に動くワケがない。どうしても本気で嫌なら動いて世の声を集めてコンテンツにその声を叩きつける位の気概を見せてみろと俺は思う。
……そんなこんなで先日。発売記念特番と称した番組(YouTubeにアップ)にて、メンバーが全員ではないが出演されて、いろいろと台の仕様やら話をされた。
まあ、その、メンバーが集まってわちゃわちゃと話していた事へのインプレッションについて改めてこの場で書く事はない。この記事はそれが主体ではないから。
こういったアニメ作品のゲーム化は、出来合いが極端に分かれたりすることがよくある。
ク〇みたいな雑で酷いモノか、やたらと出来合いが良すぎるモノになる。
(あくまでも個人の偏見の域だけれども……)
パチスロ化で危惧していたのはそのゲーム性の出来合い部分だったりするのだ。
ところがだ。
番組で紹介されたモノは、いい意味で予想を裏切ったモノだった。
原作のエピソードやライブの模様がちゃんとゲームに沿った演出に施していたり、楽曲名のテロップも入れてある事は勿論素晴らしい事。そして、何よりもライブの観客の声まできっちり入れておる事に制作陣が本気の熱をもって真摯にWUGと向き合って制作した事の証明ではないだろうか。
普通だったら観客の声は邪魔な要素として省かれるモノ。推測の域は出ないが…制作陣の中にワグナーもしくは実際にWUGのライブに参戦されて現地の熱狂を感じて演出に取りいれようとされたのかもしれない。きっちりと向き合って調べてそれ(観客の声援)が必要不可欠。
実際に自分の手でプレーしてないから何とも言えないが、映像で間接的に感じられた事については、ここの制作陣が携わった作品は信用してもいいと思ったのだ。
何でもそうだが、そのコンテンツや作品を知る入口は広くて多いに越した事はない。
ネガティブな要素が多分に含まれる要素でも入口の一つとしては全然アリだと思う。
前述に、WUGのパチスロが切っ掛けでよりWUGを知ろうとする人は少ないかもと書いたが、知る人が増える可能性が全く無いわけじゃないし、仙台で打てば経済支援に繋がる。
この件も、東北にビジネスチャンス=金を落としていく一環なのだと思える。
真っ直ぐな道ではない曲がりくねった道かもしれないが、道が増えた事は素直に喜ばしいモノ。
物事は始まってみないと分からないモノ。良い方に転ぶのか?悪い方へ転がるのかは未知の領域で結果は誰にも分からない。
だが、ギャンブル性の強いモノ=悪と断定して単に非難・拒絶していくのは個人的に疑問符が浮かぶ。だからといって受け入れろって話をするものでもなく、パチスロ化がもたらした結果を見る事が大切だと自分は思っている。あれこれ論ずるのはそれからでも遅くはないのだ。