例により、これは自分の完全なる持論なのでありますが……
楽曲というモノは歌う表現者を取り巻く状況や心情で様々な表情を見せる。
そして、聴く側にも同じ事が言えると思っております。
WUGの解散発表を受けてから、と言うわけでもなく
自分の方は相変わらずWUGの楽曲は聴いておるのですが
その中で、ある楽曲に以前とはまた違った切り口の解釈が浮かんで来ました。
今回はその楽曲についてのもう一つの解釈について書き綴っていこうと思う。
『タイトロープラナウェイ』という楽曲がある。
この楽曲は3rdツアーにて初披露された
永野愛理さん、田中美海さん、高木美佑さんによるユニット楽曲である。
そして……不遇の名曲であると声高々に主張したいッ!!!!!!!
私見の域だがこの楽曲について語る場合、何故だか『日の目を見ない』
別な物言いをするなら干され具合的なものを感じてしまいます。
この楽曲がどうして不遇の楽曲という捉え方を自分がしたのか考えを巡らせてみた。
WUGのライブにおいて、やっぱり観客が楽曲にノッていくにあたり
激熱で盛り上がれる楽曲で感情を爆ぜさせる楽曲が
セットリストに組み込み易いと思われます。
また、一方ではじっくりと落ち着いて聴き込ませる楽曲も
上手い表現が俺の語彙力では出来んのだが、落差や緩急の表現を演出して
観客の心に強烈に響かせる為に必要な要素であり
それは激熱な楽曲との温度差的な要素が大きければ大きい程良いと思っています。
『タイトロープラナウェイ』ですがだだ漏れしている熱量で魅せる楽曲ではなく
秘めた熱を表し尚且つ聴き込ませる要素のある楽曲。
盛り上がれない楽曲ではないのですが爆発的な熱量を生み出す楽曲では
無いと思えますし、ユニット曲という事から披露される場も限られてきます。
更に言うならユニット曲という括りでいくと
『セブンティーン・クライシス』『プラチナ・サンライズ』『outlander rhapsody』
この三曲が異常に強力な楽曲でもあるし、その陰に埋もれる感がするのは否めない。
……だが、それでこの楽曲が過小評価されてしまうのは勿体無い話である。
以前、この楽曲についての独自解釈を綴らせてもらった。
(勝手にだがwww)
その時に感じたのは、同じ刻を過ごし軌跡を共に歩んだ
志を同じくした友との決別と別れを描いた世界観を表現しており
悲哀的な別れの楽曲と捉えるのか?
また、前進していく為に必要な発展的な別れの楽曲として捉えるのか
もしくは、双方の要素のある楽曲として捉えるのか?と
受けての解釈に委ねる要素の強い自由度の高い楽曲と称しました。
先日、WUGの解散発表がありましたね。
で…様々な事に考えを巡らせWUGへの想いを馳せた。
そんな時に聴いた数々のWUG楽曲の中にて最も俺の胸に熱く鋭い
『楔』を撃ち込んで来たのがこの『タイトロープラナウェイ』だった。
これは、完全な自分の妄想・暴論ですが現在の状況と彼女達七人の心情
歌詞中にある『僕』を七人に喩え、『きみ』をWake Up,Girls!の存在として喩えて
楽曲の世界観に当てはめてみたら自分の中においては
上記にも記したが解散の報を受けた彼女達の状況と凄く合致していると感じた。
そして……やっぱりここの節々が凄く胸に響いてくるのよね。
描かれた胸のロゴや 熱い文字を
ずっと かかげて忘れないで 選びとろう それぞれの道を
―Wake Up,Girls! 『タイトロープ ラナウエイ』より引用
胸のロゴ、熱い文字を文字面通りじゃなく別の捉え方をするとWUGという存在。
それを彼女達の象徴的なモノとして掲げて忘れない事。
そして……七人の胸に象徴として刻みこんでこれから歩み出すそれぞれの道や
変わろうとする覚悟と未知の領域へと踏み出す決意を示している様に思えて来る。
今、彼女達がいる状況を受けてじっくりと聴き込めば聴き込む程に
『タイトロープラナウェイ』に詰め込まれた想いや世界観が
自分の胸に強烈に訴え掛け『楔』を撃ち込んで来ました。
これから俺が書く事に対して不快または憤慨されるかもしれません。
それについては予めご容謝願いたく思います。
物事にはプラスの面とマイナスの面が必ず存在します。
WUGでしか感じられない事や見えてこないモノは確かにある。
逆に、WUGという『枷』から解き放たれて感じられる事や見えるモノもある。
解散を最終的に決断した真の理由を詮索するつもりは俺はありません。
七人が個々の活動をした際にそれぞれが感じた事や見えたもの
これは確かにある疑い様もない真実なのでしょう。
先日の記事にも書きましたが……Wake Up,Girls!は素晴らしいグループです。
ですが…それと同時に彼女達を縛り付けている『枷』にもなってしまっていると思う…
一人の表現者として未知の可能性を考え各々がそれを携え腹を割り熟孝し
そして……七人が思い描いている理想の表現者になる為
身を切る様な辛い決断だが、グッと飲み込んで更なる進化の為に下した
狭き道≒未知の領域へと挑む決断を俺は尊重したい。
まぁ、ちょっと楽曲の件とは違った事も書いてしまいましたが……
俺は『タイトロープラナウェイ』という楽曲がユニット曲の中では一番好きなんです。
更に、この考察は俺の独自のモノで妄想・暴論の域でしかありません。
ですが…今の状況に際し、また改めてこの楽曲のまた新たな一面に気づいて
それについての考察と自分なりの考えを
形にして世に送り出したいと思い勝手ながら今回筆を取らせていただきました。
願わくばFINAL TOURにてこの楽曲が聴ける事を祈りつつ
毎度ながらの妄執に塗れた駄文記事を締めたいと思います。