巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

想いと魂が在り続けられる場と心遣い。

 今回の内容ですが……自分の中では一応の整理が付いたという事と、触れないでおいたままではここから前に進めないという想いで一筆執っていますが、読まれた方の捉え方によってはセンシティブなモノを感じると思っております。

なので……読み進めて不快なインプレッションを少しでも抱いたのなら、すぐさまブラウザバックされる事をお薦め致します。

 

 

 

 


 昨年の暮れ(2021年12月18日)に、『IDOLY PRIDE』で長瀬麻奈役を務めていた神田沙也加さんが亡くなられました。

彼女の急で早すぎる訃報は多くの人の嘆きと心に影を落としました。前述にて一応の整理が付いたから書いているとか言っておるが、いまだに神田さんのフルネームを打ち込む事すら躊躇ってしまうのだ……


 そんな中、運営サイドが今後の方針と称してこんなツイートをアップされた。

 

 

 

 神田さんの代役を立てることだって出来たはずだし、検討して熟考されて苦悩された事というのは言わずもがなだっただろう。

今後何があろうとも、長瀬麻奈のキャラクターボイスは神田沙也加以外にはあり得ないし、代える気は無いという意地と覚悟の証明。ここに記載されている文章にも運営サイドの心遣いが溢れていた。

こういう場合『コンテンツを支え続けてくださった』と過去形で記すのが通例だと思うし間違いではないと思う。でも、『支えて続けて下さっている』と現在進行形で書いてくださっている所に、彼女への尊敬と感謝の念がまた激熱なのだ。


そんなこんなで、年が明けて二月。単独LIVE『IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “奇跡”』が開催された。自分は夜の部に参戦し、後日参戦レポを書き殴ったが、その参戦レポにには敢えて書かなかった事があった。それをこれから書いていこうと思う。

 

*ついでなので貼っておく。興味のある方は読んで下さい。

 

akatonbo02.hatenablog.jp


 あのLIVEでは、長瀬麻奈と神田さんを、直にもしくは想起させるような要素は一切なかった。
コレに関しての受け取り方はそれぞれにあるモノだと思えるし、どれが正解なんだと言うつもりも無いし断定できるモノじゃない。だから、ここから書く事はあくまでも俺の私見の域でしかないという事は予め断らせていただく。


 神田さんの訃報から刻もそこまで経っていなかったあの当時。LIVEで神田さんの事や麻奈の楽曲を一切歌わなかった事実は、彼女達を除け者、蔑ろにしたと憤られた人はおそらくゼロではなかった様に思う。楽曲のバリエーションの一つとして、琴乃やさくらが歌うバージョンで披露という形でも良かったし、麻奈と莉央のデュエットという形だってある。

そうしなかった理由の一つに、会場との契約の中で時間的な都合と尺が合わなかったってのもあったかもしれない。でも、俺は、敢えて麻奈と神田さんの事については触れないという選択であのLIVEを完遂させる決断を下したのだと勝手に解釈している。

明確な定義も正解も無いが、エンターテインメントは第一に楽しませる事が主題。だからこそしんみりさせる要素には触れずにおこうという事だったのかもしれない。


 で…コレは、俺は全然気づかなかった鈍感の極みで恥ずかしい話なんですが……LIVE後に多くの方が参戦レポを執筆されていました。その中で、LizNoirの衣装と月のテンペストの衣装に白い花が付けられている事を言及されている方がいました。(ただ、サニーピースの衣裳と10人楽曲用の衣裳には確認が取れなかったという。)

この白い花は、親しい方が亡くなった時、哀悼の意を形として表すために贈ったり身に着けたりされる『供花』で間違いないだろう。
神田さんを除け者、蔑ろにしているのだったら弔いの意味の花を衣裳に付けたりしないだろうし、付けてないからと言って亡くなられた方への想いが一切無いとは言えたモノではない。我々とは違ってもっと近い距離で神田さんと関わられたキャストの皆さんのショックというのは想像以上に重いモノ。簡単に割り切れられないモノなのだから……


 あの刻では叶わなかった。で……七月に開催されるLIVEですぐに謳って欲しいとは言えませんが……どこか未来のLIVEでも構わないので長瀬麻奈の楽曲を謳って欲しいとただ願うばかりであります。


非常におこがましい話ですが、麻奈や神田さんもきっと謳ってくれる事を望んでいるだろうから……

 

 

 

 そして……先日、Youtubeのアイプラ公式チャンネルで配信された「IDOLY PRIDE 生放送」において
ゲーム内で配信される麻奈の楽曲『Precious』(Collection Album [奇跡]に収録)と新規のイラスト及びストーリーが追加されると発表された。この報についての詳細な説明が運営サイドから即座にもたらされる。

 

www.youtube.com

 

 

 
 思えば、彼女が亡くなった直後、運営サイドのTwitterには神田さんの代役は立てないで欲しいという書き込みが多数寄せられた。それは、神田さんが麻奈と『IDOLY PRIDE』という作品を本気で愛して懸けていた事を多くの人が知っていたから。麻奈は既に亡くなっているキャラクターではある。代役を立てなくても今後何も出さないという展開だってアリだが、その選択はしなかった。

全部にボイスが付くわけではないにしろ、長瀬麻奈の存在を終わりにしないで今後も生かしていくという決断には本当に頭が下がる想いしかない。運営サイドの皆様にとっても長瀬麻奈と神田沙也加は『スペシャル・ワン』の存在なのだという熱く滾る覚悟を感じさせられたし、残る形でもって表明してくれた事も素晴らしいとしか言いようがない。

勿論、この決断に異を唱えられる人もいる。その感情も否定されるモノじゃないが、俺は前述の通りこれらは英断だと感じているので繰り返しになるが、本当に感謝の意しか湧かない偽らざる想いである。

 

 

 と、まあ……ここまで好き勝手に書き殴ってみました。
書き出しにも綴った様に、一応の整理が付いて自分の言葉で神田さんや長瀬麻奈、運営サイドの英断について思いの丈を吐き出してみたつもりでありますが、支離滅裂な怪文書にしかなっていない…

結局の所、彼女といくつかの英断について、文章として相応しい落し所が出来なかった。この先もずっと出来ないかもしれない。想いを言葉にして伝えるというのは本当に難しいモノだと痛感させられる。

 


 改めて、神田沙也加さんへの哀悼の意を表すとともに、運営サイドの皆様の心温まる気遣いと数多の対応に敬意と感謝の意を表します。


長瀬麻奈と神田沙也加さんの想いと魂が在る場を存続させていただき本当にありがとうございます。