巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

WUG楽曲 ライナーノーツ #33 Non stop diamond hope

 残り二回となったこの『WUG楽曲ライナーノーツシリーズ』
これまでも、残りの二回も完全な私的ライナーノーツとなりますが……俺個人の勝手な独自考察でしかありません。ご了承頂き、お読み下されば幸いです。

 

 

それでは、本編へ。

 

 

 

 Non stop diamond hope/Wake Up,Girls!

 

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 Character song series3のカップリング曲として収録されている楽曲。
最後となるベストアルバム『Wake Up, Best! MEMORIAL』にも収録。


 まず、この楽曲はメンバーのソロ楽曲であり曲題の後ろに『~○○ver.』と付くのが正式な楽曲名である。

アップテンポで疾走感溢れる明朗快活な曲調は、未知の軌跡を力強く踏みしめ駆けていく七人の姿が目に浮かび、エネルギッシュな強い意志と決意を感じさせてもらえる。


 楽曲の立ち位置的なモノだが、曲調と歌詞は不変だがセンターポジションが可変制である『HIGAWARI PRINCESS』と系譜を同じくしている。けど、この楽曲のメロディはどのバージョンも変化ないが、歌詞の幾つかの箇所が七人のメンバーの心情を描写していてそれぞれ異なった作りとなっているのが特徴的となっている。

共通パートの歌詞は、七人の個性と絆を曲題にあるダイヤモンドに喩えていてこの辺りは七人の個性を謳った楽曲7 Sensesの系譜を踏襲していると思えて、磨き方やカットの仕方で様々な輝きを放つと言われるダイヤモンド。また、硬いモノを表現する際にもダイヤモンドの名が用いられ七人の絆の固さを表すモノとしても捉えられる。


 希望こめたそれぞれの欠片重ねよう きっと綺麗なカタチになる

 それはまるで七色の宝石 ダイヤモンドよりも輝く

 止まらないで走り続ける私たち どんな試練も飛び越えるよ

 進む世界で七色のキラメキ 曇りもなく光る、どこまでも


 ―『Non stop diamond hope』より引用


 ちなみに、SSAのファイナルライブで歌われたのは、『止まらない~』からの共通ラスサビパートだったりする。

希望(hope)。そう在りたい、なりたい理想の姿を目指すのは勿論だが、七人それぞれを他の人が見て希望の的、望みを与えられる存在としてダイヤモンドの様に輝きたいという意思が込められている様にも捉えられて、ここの節々は共通バージョンの箇所でもあり、七人の想いと意思の強さを感じられこの楽曲の『要』となる箇所だと個人的に思えるのだ。


 そして、この楽曲の『要』となるもう一つの要素である七人の心情。

そのキモとなる部分を挙げて書いていくとキリがないので、私見の域で恐縮だが二つの箇所……サビ直前(1・2番共に)とCメロ(?)前半部分の節ではないだろうかと思える。

前述にある様に、この楽曲は一部の共通パート以外は全て異なる詞で綴られている。七人はそれぞれ違う軌跡を歩んで来た原石たち。それは歪でゴツゴツとした不揃いなモノだったかもしれない。けれども、刻を経ていく中で磨かれ、削られそれぞれにしか出せない輝きを放ち始めた。

これまでのキャラクターソングの系譜を準えて、過去、現在、未来への刻という時間軸に意味を持たせる為に、幾つかの箇所の歌詞を七種七様の生き様を表す描写にしたと勝手ながら思えてしまっているのである。

 

 迷いの影消し去るように 何度も優しく伝わるから

 この場所からはじまる歌を ずっと大切にしていきたい

 背負った暗闇は晴れた 自分を取り戻してゆこう 


 ―『Non stop diamond hope~Mayu ver.~』より一部引用


 結ばれていく固い絆が 私に自信をくれたんだよ

 弱気になるときもあるけど 一所懸命ついてゆくよ

 遠くで眺めていたはずの 一番星はそばにある


 ―『Non stop diamond hope ~Airi ver.~』より一部引用

  

 私の目にキラキラ映る 輝きに胸がいっぱいになる

 仲間たちの姿が見える それだけで本当に嬉しくて

 悲しさを吹き飛ばすくらい 幸せ届けていきたい 


 ―『Non stop diamond hope~Minami ver.~』より一部引用


 憧れていたステージの上で 誇らしく胸を張っていたい

 信じる事はもう怖くない あとはひたすらに前を向いて

 悔しさだって飲み込んで 歌声にして響かせよう


 ―『Non stop diamond hope~Yoshino ver.~』より一部引用


 いつのまにか特別になって 私の未来と繋がるから

 探していた私らしさは ここにあるってはっきり言えるよ

 自分自身で決めた道 賑やかな風心地良い 


 ―『Non stop diamond hope~Nanami ver.~』より一部引用


 だから甘く見られた時は どうしても黙っていられない

 待ち遠しい明日がある事 なによりも励みになっていた

 共有できた感情が 熱を帯びて芽吹いてゆく 


 ―『Non stop diamond hope~Kaya ver.~』より一部引用


 実はちょっぴり泣き虫だけど ポジティブ発揮で気分上げて

 だから歌もトークもダンスも もっと上手になるように磨いて

 ワクワクが溢れる場所は ひとりぼっちじゃできないよ 


 ―『Non stop diamond hope~Miyu ver.~』より一部引用

 

 これらの節々が、七人それぞれの心情とこの楽曲のもう一つの『要』を成している箇所…更に言ってしまえば、これまでのキャラソンシリーズへのアンサーソングとしての『要』とも捉えられる箇所でもあると個人的に感じられて来るのだ。

変わらない想いもあれど、変わろうとする強い決意と覚悟。巡り逢いの縁への感謝と限られた刻を尊ぶ事。真夢達キャラクターの心情を謳うキャラクターソングなのは勿論なのだけれども……どうしても自分は、彼女達と魂を共有している三次元のWUGとの繋がりを意識させられてしまうのだ。

上記に挙げた詞の箇所は、真夢達から吉岡さん達への、そして吉岡さん達から真夢達へのメッセージという双方向への循環をいう意味がある様にも思えて来て、互いの縁との巡り逢いは”希望“(hope)への象徴という意味でもあるのではないだろうかと思えるが……

ただ、この楽曲に於ける七人の歌声はキャラの魂を完全に憑依させて歌い上げている。キャラソンの系譜であるからそれは当然の事なのだろう。しかし、前述の様に演者とキャラの境界線がかなり曖昧なモノとして捉えられてしまうのは憑依というかは同調=シンクロしていると称するのが自分の中に於いてはしっくりと当てはまるのだと思えてならないのである。


 この『Non stop diamond hope』という楽曲は、これまでのキャラクターソングの集大成・最終楽章と称するのが相応しいと勝手ながら思う。

 

 

 と、言うワケで……最後まで読んで下さりありがとうございました!
取り敢えず、楽しんでいただけたなら嬉しく思います。

次回はいよいよWUG楽曲ライナーノーツシリーズ最終回。

『sweet sweet place』編となります。

 

この楽曲の存在を知って、音源化を望んでようやくその機が叶った事や楽曲に込めた想いと魂にきっちりと向き合って思いの丈を書き殴りたいと思っておりますので、最後までお付き合いいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

0から1へ。知識ゼロのおっさんが初めてAqoursのライブを観た所感。

 名を継ぐ者たちの覚悟、紡がれていない(0から)物語を紡いでいこう(1へ)とする決意…

 


偽りない本気の叩き上げの想いと魂がその刻の中にはあった。

そいつが観られる縁があって、タイミングも合って観られる事が出来た。

この歳になってもまだまだ知り得ないモノは沢山あって価値観を見事にぶっ壊された。瞬殺というヤツだ。観始めて数分も経ってない内に。


それがAqoursの1stライブ(配信)だった。


 自分はAqoursに対しての知識はほぼ無いと言ってもいい。
アニメ(ラブライブ!サンシャイン!!)をただ観た事、メンバーの名前と顔の一致、一部の楽曲しか知らないといったにわか勢というヤツである。
そんな奴がこれから『Aqours First LoveLive! 〜Step! ZERO to ONE!!』(二日目)の所感を書き殴ろうという無謀極まりない事をこれからやろうと思う。見苦しい点や見立てが違う部分が多々出て来るとは思うがコレも個人の所感という事で大目に見ていただけるとありがたい。

 

 

 

 楽曲のチカラの強さ



 このライブを観るまでのAqours楽曲の印象は奇を衒わない王道的な盛り上がる楽曲が多く占めているといった感じだったが、そいつは自分の浅く薄いインプレッションというモノを思い知らされる事となった。

特に、しっとりした沁み入る落ち着いた楽曲の存在が際立っている印象を受けた。こういった楽曲の存在があって受けるインプレッションの落差が発生して更にライブの雰囲気に没入し易くなる。盛り上がる楽曲があるから沁みる楽曲より引き立つし、その逆も然りである。
全体曲、諸ユニットそれぞれの楽曲。どれも隙の無い充実さがこの1stライブの時点で既に揃っていて、魅せ付けられたのが本当に強いコンテンツである事を証明した様に思える。 

 

 

 9人のチカラ

 


 楽曲がどれだけ強くても、それを引き出すのは人のチカラだ。


例えると、もの凄い表現力と技量をもったアーティストがAqours楽曲を歌い踊ったとする。
それなりに響くのだろうが、魂を燃え滾らせ感動に至るまではいかない。

勝手な持論で恐縮だが、楽曲は誰が歌うかが重要なファクターだと思っている。Aqours楽曲の限界領域を引き出せて、血を通わせられるのはAqoursの9人のみなのだとこのライブ映像を観て痛感させられた。
だからこそ彼女達が作り出した世界観に惹き込まれて圧倒させられた。


 で、その楽曲のチカラを引き出す人(メンバー)の個のチカラだが……
書いておいてアレだが、自分がまだメンバー達の知識がほぼ無いといった有様なので、派生ユニットで魅せたアクトからの所感という形にてそれぞれ書いてみることにする。

(ちなみに、中の人のインプレッションだが…)


 まず、伊波杏樹さん(高海千歌役)、斉藤朱夏さん(渡辺曜役)、降幡愛さん(黒澤ルビィ役)の『CYaRon!』このユニットとお三方の率直なインプレッションはガーリッシュで活発とした可愛らしさを感じられた。
この辺はおそらくAqours全体の魅せ方の王道的なモノで三人から勝手に感じられる『陽』の雰囲気がそう感じさせているのだろうと。


 お次は、諏訪ななかさん(松浦果南役)、小宮有紗さん(黒澤ダイヤ役)、高槻かなこさん(国木田花丸役)の『AZALEA』は……『CYaRon!』とはまた違うフェミニン的な、麗しい可愛らしさと称すればいいのか?
このお三方は身長が高くルックスがよろしくて(一応、言っておくが変な目では観てない)とにかくビジュアル(視覚)へのインパクトが強烈なんだ。


 最後は、鈴木愛奈さん(小原鞠莉役)、小林愛香さん(津島善子役)、逢田梨香子さん(桜内梨子役)の『Guilty Kiss』。彼女達に共通していると勝手に感じられたのは……殴り掛かる様なインパクトの強さを抱かせてしまう暴力的なボーカルの強さだ。
この感覚に自分は覚えがある。本稿で出すべき名前ではないのは承知しているし『Guilty Kiss』のお三方とファンにとって失礼な事だが……あの二人の姿が脳裏によぎってしまった。


Wake Up,Girls!』のセンター・吉岡茉祐とリーダー・青山吉能の『魂の絶唱』が。


 『Guilty Kiss』の圧倒的なボーカルの説得力と捻じ伏せるかの様な荒々しさは、吉岡茉祐青山吉能絶唱を彷彿させるほどに強烈なインパクトを与えてくれた。そして…最も惹き込まれたのが、小林愛香さんの目力の強さだ。
彼女の表情と双眸の力強さと妖しげな艶やかさは何かのスイッチ、もしくは何かが憑依した様な凄みを感じさせるほどに印象付けられてしまった。目で殺すという喩えがあるがあの時の彼女の眼はまさしくそれだったんだぜ……

 

 


 重なる想い……一歩踏み出す勇気

 

 Aqoursの知識のない奴がこんな事言うのはおこがましいが……
この1stライブの要となったアクトは『想いよひとつになれ』だったと思う。

このアクトのパフォーマンスの核となるのは、桜内梨子役の逢田梨香子さんがアニメ本編の映像とシンクロさせ彼女がピアノを演奏するというモノ。
桜内梨子はピアニストであり作中に於けるAqours楽曲の作曲を手掛ける人物。しかし、逢田さんはピアノ経験がないそうでこのライブに向けて特訓して臨み、1日目は無事に出来たと聞く。
しかし、ステージの魔物というヤツは気まぐれで突如その牙を容赦なく演者に向け呑み込むモノだ。その魔物に呑まれ逢田さんは演奏をミスしてしまったんだ……

考えてみれば万単位以上のステージで演奏するのは何十年やって来たプロでも相当なプレッシャーだろう。ましてや、ピアノ未経験で言い方が悪いが付け焼刃で武装した素人の逢田さんにとってはそれは途轍もない事だろう。
初日で成功したとしても、とてもすぐには慣れるモノではない。起きて欲しくない物語が生まれてしまったワケだ……

ミスしたという申し訳無さ、悔しさ、混乱…色んな感情が渦巻いて涙を流す逢田さん。彼女に駆け寄り励ますメンバー、桜色の光を灯し応援する観客。そんな中で仕切りなおすこのアクト…もうミスは出来ない極限の限界領域へと挑む逢田さんとAqoursのメンバー。気が付けば過去の映像にも関わらず『頑張れ』と呟いておる自分がいた。

そして、今度は一つのミス無く進んでいよいよ最後の締めとなるピアノソロ。


 逢田さんの手が震えているのがハッキリと分かる……おそらく鉛の様に自分の手が重く魂は擦り減り限界はとっくに超えてただろう。けど、最後の鍵盤へのタッチを力強く叩きアクトを見事完遂させた。
限界を超えた魂と身体を動かせたのは、逢田さんを支えてくれたメンバー達の想いと、彼女に声援を送った観客の想い。そして、成し遂げたいという強い決意と限界の先へと踏み出す勇気が逢田さんの指を動かしたのだと思えてならないのだ……

 『ひとりじゃない』とこの楽曲の詞にはある。限界を超えようと挑む逢田さん、彼女を信じて共に闘ったメンバー、彼女のイメージカラーである桜色の心の光を灯して彼女を信じて応援した観客。あの刻と場にいた人達の想いが真の意味で一つになったからこそ、このアクトが感動的な奇跡の刻となったのだろうと感じたのである。

 

 


 0から1へ……ここから始まった物語と名を継ぐ者としての覚悟



 彼女達9人が背負っているモノは重いモノ。個人の勝手な推測の域だが、彼女達の存在を先代が築き上げたモノを掠め取る存在として受け入れる事を認めない人がいる事もおそらく彼女達は痛感していたと思う。
次代を継ぐ者への風当たりというヤツは冷たく刺々しいモノなのだと……


だったら、何をすべきなのか?9人が導き出した答がおそらく……


偽りのない本気の想いを魅せ付け、認めさせてやるという叩き上げの魂と執念。


またAqoursとは関係ない話になってしまうが……
このライブ映像を観て自分は『Wake Up,Girls!』の3rdライブツアーを思い出した。

未知の領域へと踏み込む『決意』や『覚悟』
各々が一人の表現者として絶対に生き残ってやろうという『執念』や『闘志』。

勿論、全てが同じ状況だったわけではないが強烈にフィードバックさせられた感覚は共通してるモノだと思える。そのベクトルの様なモノは違っているのだけれども、強い想いと魂を持って動いているグループはやっぱり強いのだと思い知らされたんだ。


 圧倒的な演出に、惹き付けられて目が離せない本気の想いが込められたパフォーマンス。
目に見える演出とパフォーマンスに、心揺さぶられて感動したのも勿論ではあるのだけど……

Aqoursのメンバー達がパフォーマンスに詰め込んだ想いと魂。
これは目には見えない。それでも初めてちゃんとAqoursのライブを観て楽曲やグループの知識が無い自分にも伝わった本気の偽り無い想いと魂が在った。

それはAqoursの物語を長く追っていたファンの人も同一なモノだったのではないだろうかと思う。楽曲の強さ、9人の個のチカラ、パフォーマンスやルックスに惹かれただけじゃなく、本気の想いと魂という目に見えないモノにも惹かれてそれぞれの本気の想いと魂を懸けて応援しているのだと思えてならない。

 先代の背中をただ追っているだけじゃない。この9人はその先の景色が見えていて、そこに踏み出そうとする覚悟と勇気を持って一歩踏み出した。この9人でしか紡げなかった物語が確かに在った。そこに自分は浅すぎる知識ながらもこの1stライブはそういうライブだったと勝手に感じて『0から1へ!!』という言の葉の意味と重さに打ちのめされて感動した素晴らしいライブだった。

 

 

 

 最後に。



 この駄文ではAqoursのあらゆる魅力の全ては書ききれたとはとても言えない。
Aqoursへの知識が無いおっさんが予習0でAqoursの1stライブを観た結果、徹底的にエモーショナルという暴力の洗礼を受けてしまった…
今現在のAqoursの活躍というのは本当に凄いモノ。その始まりの物語となったこのライブが配信という形で観られた事は自分の貴重な体験だ。機会があったら2ndライブからの物語も積極的に観ていこうと思う。

そして、何時かは参戦し実際に彼女達9人の本気の想いと魂をこの身で感じたいものだ。

 

 

 

 

 

WUG楽曲 ライナーノーツ #32 Character song series 七瀬佳乃編

 どうも。あかとんぼ弐号でございます。


現在、世情が大変な事態に陥っておりますが…皆様如何お過ごしでしょうか。
一方当Blogと言いますと、世情の波に一切乗らない異端零細Blogでありますので自分が書きたいと思うネタを書き殴って潜影蛇手(投稿)するスタイルは曲げませんので今回もその流れに沿った記事をお届けさせていただきます。


 今回を含めて残り三回となったWUG楽曲ライナーノーツシリーズである、キャラクターソングシリーズの最後となるWUGのリーダー・七瀬佳乃(CV:青山吉能)の楽曲についていろいろと書き殴っていこうと思う。

 

 

 


 ステラ・ドライブ/七瀬佳乃(CV:青山吉能)

 

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 作曲を手掛けた田中秀和氏曰く、この楽曲は松任谷由実さんをイメージして作ったとの事。
シティ・ポップ調の疾走感漂う洗練された曲調を、都会への憧憬を抱く七瀬佳乃がそこに何時かは近づきたいと願い謳う七瀬佳乃(青山吉能)の清廉な歌声がエモーショナルな要素を駆り立てる要素である様に思える。

曲題の『ステラ』はラテン語だかイタリア語で星の意味を持つ。星の様に煌き輝きたいという想いもあるのは勿論なのだろう。でも、自分が感じているのは『ミルキーウェイ』(天の川)という語が詞にある事から星が創る道という意味もあって…その道を行くという意味を持つ『ドライブ』でもあり、『アカシックなメモリー』という詞→記憶媒体の意味を持つ『ドライブ』でもあって……(おそらくアカシックレコードの意を汲む語だろう)この楽曲は七瀬佳乃の過去から未来への生き様の軌跡と記憶の謳。

 
 ステラ・ドライブで自由になれる パワフルにもっと歌える

 眠ってるチカラを 目醒めさせるだけ

 ステラ・ドライブは 自分の中の未知数を読み取れる場所

 感情線迷っても止まらない 私は直感を信じるナビになる


 ―七瀬佳乃(CV:青山吉能) 『ステラ・ドライブ』より引用

 

 人間は感情の動物と称される。そして、七瀬佳乃という人物は作中でもとりわけ感情表現が豊かな人物だ。手相の感情線という意味でもあり彼女の感情起伏の模様を線にも見立てている詞である様にも捉えられるのではないだろうか。けど、いろいろと揺れ動く感情の中にあって佳乃の原初の想いである『東京へ行けば変われる』という直感はぶれる事はなく未知の可能性を信じた。それを証明しているかの様にここでの彼女の歌声はメリハリを一層きかせ、躍然的な聴き心地を醸し出していて青山吉能の歌声の根幹を成している要素を如何なく発揮している。そう、彼女の魂の奥底に眠るチカラが覚醒して“血が流れる絶唱の域へと進化していくのだ。

で……2番のサビの詞ににある北斗七星という詞は佳乃自身も含むWUGの七人の事を指しているのだろう。他の星々と巡り逢えた事によって未知の軌跡と記憶を紡げる挑戦の機と帰れる地を得た。

それは佳乃の新たな魂の居場所であり人生を懸けている場所とも捉えられる。進むべき軌跡は見えていてあとはどれだけ険しく入り組んで複雑だろうとまっしぐらに偽り無い本能を魅せ付けて未来へと突き進む。


そういう意を汲んだこの楽曲は、七瀬佳乃のアンセムソングと称して良いと思えるのだ。

 

 

 

 

 青い月のシャングリラ/七瀬佳乃(CV:青山吉能)

 

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www.youtube.com


 七瀬佳乃にとっては憧憬を抱く地『東京』こそがシャングリラ(理想郷)なのだと。
念願叶ってようやくその理想郷に挑める機と刻が巡って来た。変わろうとする想いと覚悟を秘め“儀式”として彼女は東京への闘いへ赴く前に髪を切ったのかもしれない。その佇まいは潔く誰よりも気高い。

しかし、この楽曲は曲題の煌びやかさや佳乃の意気揚々とした想いを謳う明朗な楽曲ではなく、突きつけられた非情な現実(まやかし)と彼女の魂に潜む負の感情に抗う模様を哀愁的でありながらも反骨の魂を感じさせる生々しい『Beyond the Bottom』の系譜に連なる生命の謳だと感じてしまう。


 かきわけつかんで抱きしめて やっと手にした光

 エピローグは語らせない まだ物語の途中


 ―七瀬佳乃(CV:青山吉能) 『青い月のシャングリラ』より引用



 理不尽な現実、もしくは彼女の負の感情から『お前の物語はここで終わり』だと告げられる。
だが、彼女達は一切聞く耳を持たないし諦めの悪さでは他の追随を許さない頑固者。徹底的に打ちのめされようが様々な言の葉で諭されてもだ。さながら……
『お前の言い分なんざどうでもいい。物語の決着は私達の手でつける。』
彼女達が吠えている様な、そんな爆ぜる想いを抱きながらも何か押し込んだ様な青山さんの歌声に前述の生々しさと反骨の魂を感じ、ここがこの楽曲の『要』であると個人的には思う。


 不変を疑わないシャングリラ きっと驚くでしょう

 青い月は成長して 煌々と世界を照らしている

 どこまでも 照らしている


 ―七瀬佳乃(CV:青山吉能) 『青い月のシャングリラ』より引用



 理想郷は受け入れる者を拒まないが、寛容じゃなく辿り着いただけじゃ意味はない。
その現実を痛感したからこそより強く輝こうと魂に野望の炎を燃やして照らす。ラストの節の『どこまでも照らしていく』はここまで鳴りを潜めていた七瀬佳乃と青山吉能の血の流れる絶唱を気持ち良い程に響かせている。

このライナーノーツシリーズに於いて、キャラクターとキャストが境界を超えてシンクロする楽曲が幾つか存在しているがこの楽曲はその最たるモノだと感じている。
ある人は、七瀬佳乃の魂が彼女を演じる青山吉能の魂に引っ張られていると言っていた。この楽曲は七瀬佳乃のキャラソンであるのだけれども、青山吉能の駆けて来た軌跡と視点と多分に重なり合い両者の境界が曖昧になり、リンクして繋がりが深まる要素に自分はこの楽曲をとても魅力的に感じるのだ。

青山さんによって魂を宿らせた事で存在する佳乃と、佳乃という存在によって挑戦という雄飛の機を得た青山さん。青い月というのは佳乃と青山さんとの縁の繋がりを喩えた物言いの様に思えてならない。


反骨の魂と炎を沸々と燃え滾らせ、爆ぜる想いを内に秘めたお互いにとっての生命の謳でありながらも、縁の繋がりへの感謝の謳でもある。

 

 


 Dice of Life!/七瀬佳乃(CV:青山吉能)

 

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www.youtube.com


 この楽曲のファーストインプレッションは『闘い』の楽曲だと感じた。加えてポップロックテイストの曲調がより楽曲の世界観に彩りを加味してお洒落な楽曲といったインプレッションを抱くが、当の佳乃はお洒落と言う要素へ反逆の牙を剥き出しにしていると自分は思ってしまうのだ。

では、何に対して佳乃は闘う姿勢を見せているのかと言うと、刻の流れに翻弄されまいと抗う自らを奮い立たせる為ではないだろうか。で、刻を連想させる語が詞に幾つか出て来て特に『Precious Days』(貴重な日々)を守る為の闘いを謳っていると解釈出来ると思える。


 キラキラに光った 飾るための衣装は興味ない

 ジュエリーも Say,No Thank you!

 上辺だけのスターはNo×3 わたしはわたしだ


 ―七瀬佳乃(CV:青山吉能) 『Dice of Life!』より引用

 

 七瀬佳乃のパーソナリティを、自分は潔い気高さであると称した。
常に全力投球で生真面目で不器用。真正面からしかぶつかる事しか知らなくて何かで偽り誤魔化して魅せるなんて器用な事なんて出来ないしその思考は彼女の魂には存在しない選択だ。
かわせば、すかせばもう少し楽に生きられるというのは彼女も理解しているのだろう。でも、その闘い方は七瀬佳乃……そして、青山吉能の闘い方じゃない。
彼女を綺麗に飾り立てる全ての要素を不要と言い放って拒絶して偽り無い本能を魅せ付けてやるという佳乃のアイデンティティがここの節々には凝縮されていると感じる。

 

 続けることに意味があるから 信じてみるのも悪くはないはずさ


 ―七瀬佳乃(CV:青山吉能) 『Dice of Life!』より引用

 

 これまで魂をすり減らしながらも限界を超えようと挑み闘った。
そうする事で未来への軌跡を拓けると頑なに信じて想いを貫く。彼女が振う『Dice』(賽の目)には全てを賭けて闘えと刻まれた面が常に出ていたのかもしれない。


今までも、これからも……貫いて来た闘い方は絶対に曲げない。
この楽曲も七瀬佳乃の愚直なまでの潔く気高い魂を象徴させる楽曲ではないだろうか。

 

 

 

 以上が七瀬佳乃のキャラクターソング三曲の所感&独自考察になります。
本文中、七瀬佳乃と青山吉能さんの『生き様』という言葉を多く使って書きました。勿論、他の六人のキャストとキャラクターにも縁とそれぞれの生き様があって楽曲にそれが反映されていますが、それを凌駕する佳乃と青山さんの縁と生き様はとりわけ強烈で固く繋がっているというインプレッションを記事を書いていく中で改めて思い知らされた様な気がしている。

 


 取り敢えず、本稿を楽しんでいただけたならとても嬉しく思います。
最後まで読んで下さって本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

『Wake Up,Girls!』オンリーイベント『同人誌即売会やらせてください!FINAL』 所感

 こんな言の葉を紡いだ謳がある。

 


 『大好き』だと伝えられるためにあるの この体 この心


 ―Wake Up,Girls! 『ゆき模様 恋のもよう』より引用

 

 

 昔から様々な『好き』の表現方法がある。そして、現代ではそれを知り見聞出来る手段は多くなった。心と魂に刻み込んだインプレッションを体と言う媒体でその『好き』を様々な表現にて解放していく。


ライブの模様を事細かく記載される方。刻み込まれた本気の想いを書き残す方。

楽曲を深く熱い情熱にて考察する方。論理的に物語やライブを考察する方。

七人と楽曲の魅力を伝えようとする方。多くの方と繋がれる場と機を設ける方。

推しについての情熱を深める方。イラストでWUGへの愛情を表現する方。

彼女達の楽曲を演奏または歌い踊って魂を共有する方。

 

挙げればキリが無くて、それぞれにWUGへの向き合い方や楽しみ方がある。

 


2月24日。WUGのファイナルツアー最終公演となった仙台公演から丁度一年経ったこの日。


川崎市産業振興会館にて開催された、『Wake Up,Girls!オンリーイベント同人誌即売会やらせてください!FINAL』はそれぞれがぶちまけたい本気の想いがあの場と刻にはあった。

 

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 参加された同人サークルの皆さんは、それぞれの本気の想いをイラスト集、漫画、グッズという形とした。WUGのキャラクター達を題材とした作品だけではなく、聖地巡礼紀行に関した書物もあった。
場内を巡り歩きながら数点購入させていただいた。購入したモノについての所感は後日機会と余裕があればこのBlog内にて書き殴ろうかと思っておる。


 そして、即売会が終わるとアフターイベントと称したライブパフォーマンスが催された。


ある者は(Lespedezaさん)……異国(中国・香港)から海を渡って本気の想いと魂をダンスの振りに込めて舞い踊る。前述でも書いたが、現代は国が違えど異国のコンテンツに容易に触れられる機は増えておる。それでも、異国の地でWUGというコンテンツが愛され、熱い情熱でもって『好き』という想いを表現している姿というモノは何とも感慨深いエモーショナルな感動を覚えてしまう。

ある者は(Realize Starさん)……DJプレイにて場の空気を暖め、盛り上げていく。彼は田中美海さん推しとの事で彼女に縁の深い楽曲を多くセレクトしてパフォーマンスしていた。
自分は彼女が出演していた『ハナヤマタ』が切っ掛けでWUGへと導かれた者なので、『ハナヤマタ』の楽曲が披露されるとこれまた感慨深いモノを感じてしまうのだ。

ある者は(WUG▽nariaさん)……ダイナミックでキレ鋭い『剛』の動きとしなやかでどこか色気を感じさせる『柔』の動きで舞い踊り、I-1楽曲の洗練された雰囲気に格好良さというエッセンスが加わり素晴らしいエモーショナルな感動で見惚れてしまう圧巻のアクトで魅せ付ける。お二方の舞い踊る『Knock out』は本当に素晴らしい。

ある者は(Hook Up,Girls!さん)……このステージが初舞台だったとの事。彼女達が纏っている衣裳は『僕らのフロンティア』衣裳。このユニットが今後どうなるのかは分からないけれど、今回のステージは彼女達にとって未知の領域への第一歩で新境地への門出になったのだろう。

ある者は(WUG▽naria・さうさん)……彼の『大好き』という本気の想いを楽曲と共にしなやかな色気漂う『柔』の所作で魅せ付ける。『てがみ』からの『GloriA』最高でした。(語彙力の崩壊)

ある者は(Make Up,Girls!さん)……最後のWUG組曲と原初の楽曲を最後の衣裳(MEMORIAL衣裳)を纏い舞い踊った。最後となるこのイベントにこのセットリストで挑むという事に、彼女達の本気の譲れない想いと魂と覚悟が漲っていた。そして、それはパフォーマンスの一挙手一投足に現れていて、メンバーが代われども『Make Up,Girls!』の継承された矜持を魅せ付ける圧巻のアクトだった。

ある者は(わぐぶらすさん)……WUG楽曲を吹奏楽アレンジという形式にて楽しませていただいた。演奏方法が変われば楽曲の雰囲気も変わるもの。特に、『Beyond the Bottom』と『言の葉青葉』は何と形容して良いか思い浮かばない程の強烈なインプレッションを抱いた。

 

 

 

 『好き』が込められたモノに触れるというのは本当にいい。


繊細であり、時に熱く自分の血を滾らせる。難解さに頭を抱えたり、感銘し膝を叩いて唸ったり、涙で眸を潤ませ零す……その手段も多岐に渡り想いを伝え届ける手段も多種多様だ。あれから丁度一年経ったこの日に、形は違えどWUGへの真愛と情熱に溢れた本気の想いはこの地に存在した。この『Wake Up,Girls!オンリーイベントという一つの本気の想いと魂を解放させる場は終焉を迎えるが、誰かが開放した本気の想いと魂は誰かに届き応えてくれるモノであると思っている。それが物語を繋いでいく事なのだろう。


最後にして初めてこのイベントへ行ってみましたが、本当に素晴らしいイベントだった。
様々なカタチの『大好き』という本気の想いに触れると言うのは何度も書いてしまうが本当にいいモノなのだと改めて感じて刺激をもらえた。色々な人の考察などに触れるのもいいが好きという本気の想いと魂に触れるのはもっといい。


さて……これ以上書いていくと、グダグダになってしまうのでここいらで筆を置きたいと思う。


最後まで読んで下さり本当にありがとうございました。

 

 

 

 

Green Leaves FesのKnock outを改めて観たImpression

 ライブ映像を観ながら、晩酌の盃を傾ける……この至福の刻というヤツは格別なのである。

ある日の深夜の事。ようやく映像化された『Green Leaves Fes』夜の部を一番のヤツ(キリン一番搾り)を煽りつつ優勝しておった。んで、『Knock out』のアクトを観ていてある事に気が付いたんだぜ…。
今回の記事はその気付いた事について思考(妄想&暴論)を巡らせ書き殴っていこうと思う。


 
 まずこのアクトについてだが、本家のI-1clubと同じく七人での披露となった。
但し、メンバーはWUGの七人による披露ではなく、永野愛理さん、田中美海さん、奥野香耶さん、高木美佑さんの四人と、ランガの三人(林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さん)による混成ユニットでの披露。

俺が当時、このライブに参戦して後日書いた参戦レポでこのアクトのインプレッションについて……詳細を理解してきっちりと記憶出来ていないと書いた。
その刻では気持ちが昂り、燃え滾って変なテンションの領域に突入して、おそらく当時の俺は『ワールドプロレスリング』の解説席にて獣神サンダーライガー氏がよく発している様な


『すげーッ!スゲェ!!!』としか言ってなかったと思う。


……書いておいて何だが、当時の俺の心境はここではどうでもいい。
このライブ映像がこうして記録媒体(Blu-ray)という形となって観られるという事。クサイ物言いになってしまうが、“当たり前じゃない奇跡”には本当に感謝しているんだ。映像化されたモノを観る事によってまた新しい発見が出来る。当時、明確に俺の脳ミソに記憶されておったのは、永野さんが楽曲のセンターポジションだった事と、厚木さんが流麗に舞う姿にただただ見惚れておったという事だけである。で…改めてLIVE Blu-rayを観て、いろいろ新しい発見があったのだ。


 このアクトでのパート割はWUGがI-1楽曲をカバーする際とのパート割が違っている。
まゆしぃは、しほっちとりかっち。あいちゃんはよしめぐ。みにゃみはナノカス。よっぴーはまいまい。ななみんはれんれん。かやたんはてぃーな。みゅーはもか。という割り振りとなる。

で、混成ユニットでの『Knock out』でのパート割りはこうなっていた。

しほっち→あいちゃん。まいまい→みにゃみ。よしめぐ→かやたん。ナノカス→みゅー。もか→はやまる。れんれん→もっちー。てぃーな→あっちゃん。となっていた。ここで肝要となるのが永野さんのセンターという人員配置。
彼女は、過去(WUGの3rdツアー千葉公演)にて、ネクストストームの『レザレクション』をカバーした際、永野さんは落ちサビを謳っていたとこれまた当時の参戦レポに書いている。


(その時の彼女の歌声がエロ艶やかと鮮明に参戦レポに書いてるから間違いない)


彼女がしほっちのパート=楽曲センターを務めたというのは過去の経緯があったからなのかもしれない。

 

そして、このパート割を二つのグループに分けるとある組み合わせ……
同じくI-1楽曲である『運命の女神』のTeamS(WUG)TeamM(ランガ)となる。


TeamS(岩崎志保がセンター)はI-1の一期生(志保、愛、麻衣)と二期生である菜野花の四人編成。別の表現をすると、先輩ユニットという解釈が成り立つ。一方、四期生の鈴木萌歌をセンターとするTeamMは、二期生の鈴木玲奈と三期生の小早川ティナによる三人編成。こちらも別の表現をすると、後輩・次世代ユニットという解釈が成り立つのではないだろうか。
こいつは単なる偶然ではない。おそらくは意図的にこの割り振りとしたと考えるのがベターなのだろう。


 あくまでも俺のインプレッションで恐縮だが……
Knock out』は闘いの楽曲。GLフェスでのアクトは次世代のランガが上の世代のWUGに挑む競演であり誤魔化しが効かない闘いでもあったと俺は思っているしライブは『戦場』でもある。
その戦場にキャリアの差など関係なくて闘えるか闘えないか。隙など見せようモノなら即座にこの楽曲の題通りにKnock outされてお終い。作中の鈴木萌歌が岩崎志保に闘いを挑んだ様に、あの日ランガもWUGに闘いを挑んだ様に思えてならないのだ。そして、迎え撃つ格好となるWUGはランガにとって全力全開の想いと魂を余す所なくぶつけられる最高の相手。WUGがI-1に挑んで来た様に……会場は違えど同じ幕張という地でこの『Green Leaves Fes』ではランガの想いと魂を受け止める立場となって七人が紡いだ物語をまだ小さな輝きの三つの星に伝えて繋ぐ。

 

 本音を言っちゃえば もっと羽目をはずしてもかまわない

 ちょっとのことくらいで 驚いたりしないわ

 解放してどうぞ セキララきみのすべてを

 
 ―I-1club 『Knock out』より引用


 この節々、あの刻で同じアクトを競演したWUGの四人…永野さん、田中さん、奥野さん、高木さんからランガへと向けられた『激』の様に思える。もっと今よりも強く輝きたいのなら羽目外して全てを解放して向かって来いと。
それはこのアクトに限定した話じゃない。競演をしたあの日全てのアクトで言える事なのだろう。WUGの伝えたかった想いと魂にランガが自分達なりの闘いで七人に応えられてきっちりと闘えたからこそ2018年5月12日の幕張の地が忘れられない極上の刻となって今も尚、魂に摺りこまれているのだ。


 
 と、まぁ……以上で『Green Leaves Fes』の『Knock out』を映像で改めて観て気付いたインプレッションとなります。酔っ払って観て感じたモノを構成なんざ一切考えずに思いの丈をぶつける様にPCのキーボードを叩きこうして書き殴った次第です。勿論、推敲もしないでこのまま公開します。後日自分で読み返して見て頭抱えてあまりの駄文っぷりに床をのた打ち回っておる俺の姿が容易に想像出来ますがwwwこのBlog自体俺の生き恥を公表してる様なモノなので今更取り繕う気も無いという事を書きオチも何も無い状態にて筆を置きます。


 最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

 


 

 

 

WUG楽曲 ライナーノーツ #31 Character song series 菊間夏夜編

 どうも。WUG楽曲ライナーノーツのお時間です。


今回を含めて残り4回と終焉が見えて来たこの連載企画。と言う訳で、今回はWUGのサブリーダー・菊間夏夜のキャラクターソングシリーズについて書いていこうと思う

 

毎度ながら、これから書いていく所感について異なる意見があってぶつけたくなる方もいるでしょうが、あくまでもコイツは所感の一つ。一個人の所感として読んでもらえるとありがたく思う。

 

 

 


 スキ キライ ナイト/菊間夏夜(CV:奥野香耶)

 

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 楽曲の随所で差し込まれている雅楽器(龍笛&琴らしい)とメタルチックの曲調は、所謂、和メタルと呼ばれる部類であり、菊間夏夜というキャラクターが迸らせている気風の良い格好良さというインプレッションを抱かせる。
そして、菊間夏夜と魂を共有している奥野香耶さんの艶やかな歌声がこの雅な雰囲気な曲調と見事に合致して魅力的なのだ。
楽曲の表層のみで捉えると、この楽曲はアッパーソングとしてのインプレッションが強烈。
しかし……菊間夏夜のバックボーンや歌詞と照らし合わせ捉えていくと単なるアッパーソングで括ってしまうのは自分の中では違うモノなのである。この要素もまた楽曲の魅力を更に引き立たせている要因であると思える。


 キャラクターソングという枠組みである事から、この楽曲は菊間夏夜の心情を謳う楽曲という解釈で間違いではない。肝要となるのはどういった心情をメロディと詞で表現しているのか?だと思われる。
自分がアッパーソングというインプレッションより強烈に感じているのは、恋心・慕情を謳う楽曲であり、エレジー(哀歌)の要素も感じられるという事。慕情や哀惜を謳っているのであればその対象となる相手が存在する。その相手を示しているのが、歌詞にある『少年』ではないだろうか。

 

『ナイト』という語は夏夜の字にある夜と彼女を指す語でもあるが騎士という意味もある。
よく恋仲の男性の事を称してナイト(騎士)と表現する事があり、それは詞にある『少年』の存在としての解釈も成り立つ様にも思える。では、この『少年』とは何処の誰なのか?その人物は夏夜の幼馴染の少年だろう。



 友情は 少女と少年のあいだに 

 ちゃんと生まれるのを知っている

 ひとつだけの恋のための席は 

 あいているままでもいいの ずうっとね

 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『スキ キライ ナイト』より引用



 少女=夏夜と少年=幼馴染との明確な男女の関係については作中では描かれてない。
ここの節から察すると少年とは親友という間柄の様に思える。同時に、夏夜の心の奥底の恋慕の情を描写している様にも捉えられ、この楽曲をラブソングの種とするならばここの節々は夏夜の恋愛観を描写している様にも感じ取れる。『ひとつだけの恋』とあるが、彼女はその想いをまだ少年に伝えられていなかったのだろうか…表には決して抱えている哀しみを出さない夏夜の秘めている想いを謳っているのかもしれない。


 前述にて、この楽曲はメタルチックな曲調と書いた。
それはこの楽曲の要となる要素であり、もう一つの解釈へと繋がる要素でもある。
そのもう一つの解釈だが、夏夜の変わろうとする想いと踏み出す覚悟を抱きつつ、焦燥感と苛立ちに揺れる心情をメタル調の激しくて早いリズムで模していると自分は解釈させてもらった。

故郷である気仙沼の地から『逃げる様に仙台にやって来た』と夏夜は作中で想いを吐露している。彼女を取り巻くあらゆる状況や縁を絶って忘却という逃避でもあるが、それと同時に彼女の中で変わろうとしたい想いと踏み出す覚悟でもあったのだろう。何となく無為に過ごす日々の中で焦り、苛立つ要因となってしまったのは彼女の魂に在る挑戦し続ける魂までも忘却へと置き去りにしてしまう事への感情だったのではないだろうかと思えるのだ。

そして、夏夜は『Wake Up,Girls!』に巡り逢い活動していく中で、その中で巡り逢った新たな縁と本気の想いと魂に触れる事によって、置き去りにした原初の魂=挑戦し続ける魂を取り戻していく。



 きれいでもきらい あの海

 走りながら海岸線を見た 

 きらいよ でも私は逃げない

 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『スキ キライ ナイト』より引用



 挑み続けるという原初の魂を取り戻した彼女は再び故郷の海へと帰る。
挑み続けろと彼女に言っていたのは大切な存在である『少年』。その彼を奪い去り忌むべき存在して関わる事から逃げたあの海との決着を付けて先へと進む事。ラストフレーズである『でも、私は逃げない』という言の葉に、変わろうとする想いと踏み出した先で彼女が乗り超えて掴んだ『答え』なのだと思える。


 

 


 Into The Light/菊間夏夜(CV:奥野香耶)

 

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 夏夜が抱いているとされる世の中(東京)への無常感、WUGとの絆、菊間夏夜という人物の闘う魂をデジタルロック調で格好良くも変化の振り幅が大きな変化球的な曲調に仕上げた楽曲。最も特徴的で強烈なインプレッションを抱かせるのはDメロとされる箇所でのラップパート。前作同様に気風の良い格好良さを纏う夏夜の魂を奥野香耶さんの艶やかな色香漂う歌声が堪らなく良い。

曲の世界観だが、1、2番のAメロでは共通して夏夜視点で見た世間の無常感を表現した詞が綴られている。『冷たいレモネード』と『甘いイチゴキャンディ』が世のプラスの表情である煌びやかさ=夏夜が身を置くアイドルの世界として捉える事も出来るだろう。けど、すぐ後の詞にて無常感=負の表情を増幅させる『飲みきれずに捨てる』、『味わいもしてないのに躊躇なく噛み砕く』とあって、この比喩表現は面白いモノだと感じさせる。

東京に進出したWUGメンバー達は、東京という地で活躍する為に『色んな味』を出そうと摸索するが空回りしてしまった。そんな無常の風潮に夏夜は真っ向から反発の意を示す。その反発の意と闘う意思を汲んでいるのがBメロとサビ。守りたいモノと信じる道の為に闘う意思を見せて突き進む。サビで堰を切るかのように感情爆ぜる夏夜の歌声がこの楽曲を一筋の光を掴み取る闘いの謳である事を証明する様である。


 失う事に慣れる時はこないからさ 

 後悔はするもんか 裸足で歩いたこの軌跡

 誰かのせいじゃない 負けっぱなしで黙ってばかりじゃいられない

 弱さが集まれば 強い光に変えてゆけるから

 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『Into The Light』より引用


 何かを失うという事に夏夜は非常に敏感で恐れを抱いている。
幾度経験してもそいつに慣れる事など絶対に無い。彼女はこれまでに失うモノがありすぎ孤独の意味を痛感している者でもある……けど、彼女の魂が孤独に苛まれて道を外れず優しい魂で在り続けられたのは多くの良き縁に巡り逢えたからなのだろう。親戚のおばさん、幼馴染の少年、丹下社長と松田さん、そしてWUGメンバー達との縁。

負けっぱなしじゃ終われない、何かを頑張れなくなった人の為に何かを頑張る。取り戻した原初の魂を持って夏夜は闘いを挑む。
夏夜の感情が爆ぜる様なインプレッションを抱かせるのは、彼女の中に渦巻いているであろう強い相手≒世の無常感・理不尽に対しての反骨の魂がこれらの節々から迸っているからなのだろう。
曲題の『Into The Light』は光の中と言う意味を持つ。夏夜にとっての光の中とは、自分らしく在って『我』を貫き通して挑戦し続ける事。それが彼女の情熱(Passion)であり流儀(Fashion)である様に思えて来る。



 きっと きっと 辿り着ける…

 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『Into The Light』より引用



 イントロとアウトロに差し込まれている囁く様でありつつも彼女自身の魂に言い聞かせるかの様なこの節々。独り闘いを挑む彼女の魂を戦がせて鼓舞させる為の言の葉にも思えなくも無い。でも、夏夜は独りじゃない。虹の架け橋を作れる心の光を共に灯せる仲間がいる。故にこの言の葉の意味は独りで光へ辿り着くのではなく、皆で一緒に光へと辿り着くという想いが込められているかもしれない。

 

 

 

 

 プライド/菊間夏夜(CV:奥野香耶)

 

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 ジャズテイスト(ディスコ・ファンクチック寄りだと個人的に思う)のレトロチックな曲調が印象的。WUG楽曲では稀であるアダルトチックな雰囲気は異彩を放ち、メンバー最年長者という夏夜のパーソナリティを踏襲していると思える。
この楽曲でも夏夜(奥野香耶さん)の気風が良い格好良さと艶やか纏う歌声が見事に調和している。特にその格好良さが出ているのがサビ前での『私は本気だよ』『怪我するよ』という台詞だ。
本気とは言葉そのままの菊間夏夜の挑戦していく事への本気であり、怪我~というのは彼女の生半端ではない懸けている覚悟を喩えた節なのだろう。



 弱音は吐くもんじゃない その時は強気な娘(こ)を演じるわ

 気付かぬポーカーフェイス 気まぐれなプライドが 私の邪魔をする
 
 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『プライド』より引用

 


 気まぐれなプライドというのは、上手くやろうとする余所行きの偽った自分という事だろう。
それは彼女が貫きたい本気ではなく軽々しいモノじゃない。未熟でも格好悪かろうが無い袖は振らないのだ。強気に攻めの姿勢は崩さず闘って在りのままの自分を魅せる事。この潔い想いと魂が彼女の『プライド』(誇り・矜持)の証明なのだと。
 
 
 I want to try 知らない世界

 I want to try この眼で見たい

 I want to try 未来に向かって

 I want to try 飛び込んでゆきたい

 
 ―菊間夏夜(CV:奥野香耶) 『プライド』より引用


 
 彼女は明確にアイドルの理想像をイメージ出来てはいないが、気合いで挑んでいく事を続けていけば答に辿り着けると信じて闘いを挑んでいる様に思えるのだ。それは夏夜の変わらない想いであり、未知の領域へと果敢に挑んで踏み込む事は変わろうとする覚悟と勇気であり魂の誓約なのだ。
原初の想いである挑み続ける事。それを呼び醒ます要因となったのは本気を夏夜の傍で見せ付けてきたWUGメンバー。ここのパートでは無いが詞にある星たちという語とWUGメンバーが繋がる様に思える。


そして、夏夜にとって尊く大切な縁で繋がる奥野香耶も星たちの括りに入っているのだろう。


歌い出しの節であるここの箇所だがこの節こそこの楽曲の『要』であり
菊間夏夜と奥野香耶の『プライド』の根幹を成す部分だと個人的に感じるのだ。

 

 

 

 以上が、菊間夏夜キャラクターソングシリーズの考察になります。
本文中でも書きましたが、菊間夏夜の気風の良い格好良さをどの楽曲からでも感じられる一方で、作中ではあまり表には出なかった彼女の内に秘めている想いも楽曲に乗せて解き放ったというインプレッションを抱かせてもらいました。

 

取り敢えず、この記事で楽しんでいただけたのなら嬉しく思います。
それでは今回はこれにて失礼致します。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

 

 

 

『戻って来ない?』と言われた日曜の昼下がり。

 『戻ってこない?』

 


よく、ドラマとかアニメのワンシーンで袂を分かった相手に対し、説得するシーンなんかでよく聞くこの文言。胸が熱くなり、シチュエーションによってはロマンチックなインプレッションを抱くモノでもある。で……現実世界でも、この文言を聞く機会というモノは訪れたりするものである。


言われたのだ……俺にも。

 


前職の上司からwwww

 

 


 話は昨年の年の瀬まで遡る。
とある日曜の昼下がり自宅に電話が一件掛かって来た。電話の主は前職の上司だった方から。まぁ、これだけを捉えて見ると人によっては割と良くあるシチュエーションでもあるだろう。


但し…それは自分と相手との親密度の深さにもよる。


ちなみに、俺とその上司はプライベートの接点、週末の仕事終わりに飲みに行ったりとか休日に会ったりとかそういうモノは無いただの上司と部下という間柄。勿論、自宅に電話したり俺もした事は無かった。特にソリが合わなかったり、反目し合っていたという事でもなかったが……そんなあまり深くもない関係性の相手からの突然の報に対して直感で悟る。


この報、俺にとってロクなモノではないと。


突然の報で考えられるのは三つのケースがある。

一つ目は、職務の引継ぎに俺の不手際があった場合。引継ぎ期間が業務と並行していた為にそれは起こったともされるが……それだったら、俺の有給消化期間と退職の日まで時間はあったのでそこで連絡しただろうから、半年以上経ったこの時期で持ち出して来る問題じゃないだろう。

二つ目は、特殊な案件で俺のノウハウを聞く為。聞かれれば答えるが、そいつは今携っている人で解決することだろうし、他にも聞くべき相手がいるだろうからこの案件も今更辞めた奴に聞く事でも無いだろう。

最後は、最も可能性が高い事項でもある……前職への出戻り勧誘。
結論から言うと、電話して来たのはその事項だったんだよ。


 とは言え、その辺りの話術は元・上司の方は心得た方だと思うので、電話取ってあちらも開口一番出戻りへの勧誘をして来たワケじゃない。俺の現状、就職先は見つかったのか?就職出来ても収入が前職より低くないのか等……外堀を徐々に埋めるかの様に本題へと導いていった。俺の方も、嘘言っても仕方ないのでありのままの現状を話したワケだ。で、前職場の現状も教えてくれた。

何でも、俺が退職した後に更に三人辞めたそうだ。しかもその辞めた奴(あえてこう書く)の内二人は部署の上役二人だと。ちなみに最後の一人はその上役の一人が贔屓気味にしていた女性社員。
俺が元居たその部署はそんなに在籍人数は居ない。ギリギリの状態で業務をしている綱渡り的なモノだ。おそらく、この三人が抜けるという事態は想定外の事項で業務に差支えが出ないワケが無い。
で、もうどうにもならんという事でその上司(俺に電話した来た方)は会社に掛け合って求人募集した末に何とか勤めてくれる方が見つかったと言う。


(求人掛ける前に、遊んでやがって人余ってる部署から異動させろ…って話でもある)


まあ、ね。その俺の後に辞めた連中だけれども、そいつらの事を話した元・上司の声色に含んでいた怒気の様なモノを感じた事から、おそらくは自己都合で辞めたのだろう。
単純に考えて前の会社は船底に穴が開いて沈むのは時間の問題だ。見限ってそこから離れるのは悪い事じゃない。ただな、その怒り具合を察するに完全に後の事なんざ知らねぇ的丸投げ式で辞めてった様に俺は感じた。
ちなみに俺はその辞めた二人の上役の奴らは全く信用してなかったし、当然ながら尊敬の念なんて微塵も抱かなかった。そういや昔、ミーティングにてしたり顔で言ってたな……『責任から逃げるな』と。

事の詳細は聞かなかったし、別に知ろうとは思わなかったので聴かなかったが、言っていた張本人が責任から逃げてるじゃねぇか。やっぱりその程度の奴だったんだあいつらはと乾いた笑いが込み上げそうになり、俺の見立ては合っていたんだなと謎の自信を持った。

今となってはどうでも良いがついでに書いてしまうが…女子社員の子。
おそらく、贔屓にしていた方の奴と一緒の所に再就職した可能性が高いと思っている。

(そうじゃない事を祈るばかりだが……)

まぁ、そいつに付いて行くのは勝手だが、そいつはとっとと見限った方がいい。
自分の身は自分で守って道は自分で切り拓いて下さいと。


話が脱線してしまったので本筋に戻す。
で、人員はどうにか回せる位にまで集まったと言うが、どうしても俺が携っていた機器の人員が見つからないと。そこで、俺に白羽の矢が立つ。


『もし、今居る所の待遇が良くなかったらまた戻ってこないかな?』と。


まあ、その気持ちは分からんでもない。俺が逆の立場でも出戻り勧誘をする。
一から人材育成したり求人採用で来た人より、職場の雰囲気や業務の流れもスムーズにいくのは明白。だが、残念な事に俺が今勤めている所は前の会社より多少ではあるが収入が上がって勤務条件も良い。
それに、『お前要らないよ』と言われた所だし、経営陣が脳ミソおかしい思考しか出来ねぇ連中の所で以前と同等のモチベーションで安心して働けねぇし、どう考えても都合の良い人手として使われるのは目に見えてる。


何よりも俺が前の職場と職種に未練が全く無いwww


仮に、俺があの時まだ求職中だったとしてもこの出戻りのオファーは受けない。
そう思わせる程に前の職場に魅力は無いし、沈みかかる船に今更乗るつもりはない。


で、その元・上司のオファーをオブラートに何重にも巻いた言葉でやんわりとお断りした。

 

 電話を取って感じたロクでもなかったインプレッションはその通りだった。


だが、ただ一つ良かった事があった。そいつは……


Blog記事のネタを一個ゲット出来たwww


 お後がよろしい様なので、ここで筆を置きます。