巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

謳われるべき楽曲と謳うべき人ーIDOLY PRIDE Zepp Tour 繋ぐ in Sapporoに寄せて。

 どうも。あかとんぼ弐号でございます。


 泣いても笑ってもくすぐったくても、IDOLY PRIDE Zepp Tourが目前へと迫って来た。
『IDOLY PRIDE』としては初となる全国を巡るTour。しかも、月のテンペストとサニーピースの面々だけでこのTourを駆け抜けなくてはならない未知の旅路と称しても過言ではない。

ようやくこの刻が訪れたか!と期待に胸躍らせ興奮されている人。一方、まだまだ時期尚早なんぢゃないの?と疑問符を脳ミソに浮かべて首を傾げられておられる人もいらっしゃるのでしょう。それぞれの人の魂にいろんな想いがあってLIVEへ臨まれる。

 で…LIVEにおいて、最も関心が強くて一番興味を惹かれるのは、やっぱりその場と刻でどの楽曲が歌われるかでしょう。同じ楽曲でも音源で聴いた時とLIVE会場で直に聴いた時の感覚というモノは全然違う印象を抱くモノと思っており、音源を数え切れないほど聴き込んでも感じられないまた新たな印象として心…魂に深く楔のように撃ち込まれる。そういったチカラを感じられるのがLIVEという場と刻の醍醐味だと思っている。

そして…今回のZepp Tourにて、個人的に歌って欲しいアイプラ楽曲と、それを謳って欲しい人についてこの記事をこれから書き殴っていこうと思う。

 
 ※この記事ですが、センシティブな要素が含まれており、捉え方によっては不快なインプレッションを感じられる人がいらっしゃると思っております。読み進めていって不快なモノを僅かでも感じられましたら速やかにブラウザバックされる事をお薦めいたします。

 

 


 この怪文書Blogではお馴染みとなる冒頭の四方山話でも触れている様に、今回のIDOLY PRIDEの公式LIVEとしては初になる『LIVE Tour』。初陣となる12/24は札幌、年が明けて1/7では名古屋でサニーピース。1/8の大阪と1/14の福岡は月のテンペスト。そして、1/21のFINALの地となる東京ではサニピと月スト双方。この五都市は一般的にJAPANの五大都市とされている都市。

で、今回『LIVE Tour』と銘打ったのは、これまでよりも多くの人にアイプラLIVEに触れる機会を得てもらいたいというのが第一にあるからでしょう。これまでのアイプラLIVEやイベントは関東圏内での開催で、誰しもが関東へと遠征出来る財力や時間があるワケではないでしょう。その中で、日程と開催地と参戦するグループが公式発表された際に気になったのが、初陣になる12月の札幌だった。

前述した様に、12月の札幌の地に立つのは『サニーピース』。そして、このTourの命運を左右しかねない重要な初陣。あくまでも私見でしかないが…Tourにおいて一番最初の公演というのは非常に大事なモノだと思っておる。そこを運営はサニピと川咲さくら(CV:菅野真衣)に託した。

12月という刻、札幌という地、そして、川咲さくら……これらの『ピース』は、“彼女達”と“ある楽曲”を思い起こさせる重大な組み合わせ。しかも、その楽曲(バージョンと言っておこう)はまだアイプラLIVEでは未披露。勝手な物言いってのは重々承知しているが、やっぱり期待せずにはいられないのだ。

 



 song for you(サニーピースver.) が披露される刻と場を。



 まず、12月という刻。この月は『IDOLY PRIDE』の作中及び現実においても、筆舌に尽くし難い深く悲しい出来事が起こってしまった月。作中では長瀬麻奈が、彼女に魂を宿した神田沙也加さんが亡くなられた月でもあった……しかも、神田さんが最期を迎えられたのが札幌の地。今回のツアーに12月の札幌で開催する事を運営が決断したのは、単なる偶然ではない様に思えてならないのです。覚悟を示したとも言う。

まあ、この日程以外で場所を押さえられなかったという身も蓋もない理由という可能性もありますが……ただ、このコンテンツは、長瀬麻奈と神田沙也加さんを除け者にしないという決断と覚悟を証明し続けて来た。だからこそ、単なる偶然では片づけられない何か因縁めいたモノを感じてしまった。

異論・反論を承知で言いますが……『IDOLY PRIDE』という作品の解釈の一つとして自分の中にあるのが、死人に魂を引っ張られた者達の物語であるという点。勿論、魂を引っ張られたままではなく、今とこれからの未来を見据えてそれぞれが動いている。それは、作中のアイドル達だけじゃなく、キャスト陣も同様だと思う。

 これまでのアイプラLIVEで、菅野さんがソロで麻奈の楽曲を謳う事は一度も無かった。さくらが麻奈の楽曲をカバーした音源があるのにもかかわらず。セットリストに入れる余裕が無かったのか?謳う事を薦められたけど、菅野さんが頑として首を縦に振らなかったのかもしれない。その明確な答えや真意は我々には分からないが、麻奈と神田さんへの想いというのはシンプルな要素で測れるモノではないのでしょう。それに正解や満点というジャッジを下せないのがエンターテインメントの世界。それでもだ。承知の上で俺は言いたい。


 川咲さくら(=菅野真衣)は、札幌の地と刻で『song for you』を謳うべきだと。


 過去に『song for you』について書き殴った記事でも触れているが、サニピver.の根幹にある想いは当たり前という奇跡と、全ての刻と巡り逢いの縁への感謝、そして…魂の自立。さくらが作中でこの楽曲を謳い上げて、麻奈の歌声ではなくさくら自身の歌声でこれからの未来へ駆けて行った様に、菅野さんが溢れる想いに一つの決着を付ける事と想いを繋ぐ事で、未来の旅路が拓けるのでは……と思えるのです。

最期を迎えた地でその人に縁のある楽曲を謳う事は難しいかもしれない。身勝手で酷な物言いってのも痛感している。ただ、もう直に見てもらえないし声もかけてもらえない人に届けられるのは、遺された楽曲を歌い継いでいく事ではないでしょうか?彼女への感謝の念を歌に乗せて伝える事であり、成長した今の菅野さんを見て欲しいという純然な願いと未来への誓い。サニピのTourタイトルに『繋ぐ』と明記したのもおそらくそういう意図があるのかもしれない。

 おそらく、実際に札幌の地で『song for you』が謳われたのなら、きっと菅野真衣さんと川咲さくらの歌声は、これまでのモノとは比較にならない程の説得力と凄みを増した血の流れる魂の絶唱の域へと昇華されたモノになるでしょう。参戦される人は、謳われた時、彼女達の想いと魂と絶唱を脳ミソに焼き付けて下さい。

 
 前述でも触れた様に、エンターテインメントの世界においては、明確な正解や満点というジャッジは下せないモノ。『song for you』やさくらver.による麻奈の楽曲が歌われなくても、掌を真逆にひっくり返して『IDOLY PRIDE』への評価が悪いモノに変化したり、徹底的に非難する方向にはならない。ここまで書き殴って来たモノは、個人的に勝手に期待して見てみたいモノを挙げただけの事。

一番期待して、いい意味で予想を裏切ってもらいたいのは、Tourという未知の戦いを通じて成長を遂げる月スト&サニピのメンバーと楽曲の更なる進化だ。

それは、今回のTourの最大のキモとなっている要素だと思っておる。
幕張の2DAYS LIVEが終わって配信された『アイプラ生放送』の中にて幕張のLIVEを振り返るコーナーがあって、そこで豊崎愛生さんはこんなコメントをされていた。

 

 

 みんなの真ん中に、星見の10人ちゃんが主人公というか、

 LIVEの中で真ん中にいるべきで、リズノワ、トリエル、スリクスは、

 みんなで星見の10人を盛り上げる為に

 ステージを繋げていくみたいな気持ちが強くて

 10人のステージが一番輝けばいいなという中に……

 そのまた奥の奥には、やっぱり麻奈ちゃんの存在がいつもあって。

 それをもの凄く2DAYSで改めて、お客さん(マネージャー)みんなの中にも

 運営さんの中にも、私達の中にも…ずっと麻奈ちゃんいるんだなって凄い感じた。

 

 (かなり端折ったが…)引用した豊崎さんのこのコメントに、『IDOLY PRIDE』というコンテンツの真髄が込められていると自分は解釈した。そう、このコンテンツは月スト&サニピの10人が強く輝いて引っ張っていかなきゃいけない。今回のTourは退けない挑戦であり戦いと言っても過言じゃないんだ。

 リズノワを、トリエルを、スリクスを、そして…長瀬麻奈を超える。更には……過去の月スト&サニピをも超える事こそが10人に課せられた命題。


でも、これまでのLIVEや、特に夏の幕張の2DAYであれだけのモノを魅せ付けてくれたんだ。彼女達10人とこの楽曲陣だったらそれを必ず成し遂げられると信じております。

その旅路と共に駆けて楽しむ人、その場と刻といった一期一会の機を全身全霊で楽しまれる人、旅路の終焉でその集大成を見届けられる人……それぞれのアイプラLIVEへの向き合い方と楽しみ方が存在する。自分は、幸運な事に最終の地となる東京の昼夜公演参戦が叶い、その戦いで成長を遂げた彼女達を見てまた魅せられてしまうのでしょう。

 そんな星見の10人の強さを改めて感じられれば…という希望を込めて、筆を置かせていただきます。また、この怪文書を読んで、少しでもアイプラZepp Tourが楽しみになっていただけたら幸いであります。


 最後に…まあ、テメエが言うんぢゃねえ!と怒るでしょうが、このIDOLY PRIDE Zepp Tourで初めてアイプラLIVEや、もしくは人生初のLIVE参戦を果たされる方へ。


月のテンペストサニーピースにしか出来ないLIVEを全身全霊で楽しんで下さい。


 いつも以上の怪文書になってしまいましたが……ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。