巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #28 全力!絶対!!カウントダウン!!!

 

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 全力!絶対!!カウントダウン!!!/サニーピース

 

 2021年12月26日にライブ配信された『IDOLY PRIDE 放送局』内にて、この楽曲のリリースが発表された。音源は、配信限定(ストリーミング&ダウンロード)リリースに、1stEP『それを人は“青春”と呼んだ』収録、2022年7月に開催されたLIVEの模様を収録したアルバム『IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022“約束”』に収録されている。

そして、サニーピースの年末年始をテーマにしたイベントストーリー『昇る初陽に咲く笑顔』にて描かれたカウントLIVEにてこの楽曲は歌われた。

楽曲タイトルにカウントダウンと銘打たれている様に、サニピが元気溌剌に謳う新年に向けての強い希望が表現されていて、それと同時に、この一年にあった色んな事を懐かしんでいく様なノスタルジック感もあり……刻の流れ、巡り逢いの縁と仲間との絆、そして…当たり前の奇跡に感謝を示す一曲。

 冒頭でも触れているが、この楽曲がリリースされたのは2021年末。
あくまでも、個人の勝手な印象だけれど……この年は『IDOLY PRIDE』というコンテンツにとって、嬉しい事が色々あったのは勿論、筆舌に尽くし難い深く悲しい出来事があった年だったと思う。そして、自分がこのコンテンツを知って惹かれていったのもこの年だったりする。

ただ、どの出来事も無駄なモノは一つも無く、全ての出来事が現在へと繋がるモノへの礎となっている。刻の流れは平等にあるが確定されている当たり前の事なんて何もない。それでも…嬉しい事も負った痛みを受け入れて前に進むしかないのだという現実が待っている。

1番Aメロでの『出会いがあって 別れがあって 始まった物語』の詞は、一年という刻の中で体験した嬉しい事や悲しい事を例えたメッセージなのだろう。ここのメロディは、暗くはないもののサニピ楽曲の大きな特徴である明るさと楽しさは鳴りを潜めた感じになっている。

Bメロを経て、曲は徐々に盛り上がりを見せていく。その盛り上がり方は、新しい年が来る事への希望と期待の方が勝る様な、明るさと楽しさに満ちたモノ。五人の歌声も同様に楽しく明るいモノへと変わっていきまるで初日の出を彷彿させる程に鮮やか。

 菅野さんはこの楽曲について『身近な人や遠くに居る人にも、「ありがとう」と「大好き」をたくさん伝えたくなる、あったかい楽曲』だと評し、佐々木さんも『大切な人たちへ送りたい ほっこり元気になる曲』と、菅野さんと同じく大切な人への想いと感謝が込められた楽曲であると語られている。

落ちサビでの五人の台詞はそれを象徴していて、一方通行だけの想いではない、受け取り側への想いを汲んだ双方向への想いの循環の大切さを説くメッセージが込められているのだろう。