どうも。RGR楽曲私的ライナーノーツのお時間です。
今回紹介していく楽曲は、彼女達にとって縁深き巡り逢いとなったコンテンツに関わる大切なモノとなっている。その楽曲の魅力を少しでも多く伝えられればと思い、これから書き殴っていこうと思う。
キラッとスタート
TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』オープニングテーマであり、2ndシングル。
この作品は『プリティシリーズ』と称されるカテゴリーに属しており、メンバーも作品の主要キャラクターのキャストとして出演を果たしている。この縁はRGRにとって今も続く強い結び付きとなっている。
当Blogに厚木那奈美さんが演じる主要人物の一人、青葉りんかのキャラクターソングの所感を書き殴っておるので興味が湧きましたら、読んで下さると嬉しく思います。
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アイドルアニメの主題歌として、奇を衒わない楽曲の構成となっており、前作までのRGR楽曲のテイスト(ロック調)とはまた違う雰囲気を三人のフレッシュな歌声が醸し出しているのが最大の特徴。そして、詞の構成も夢を抱く女子の背中を後押しをするかの様な、煌びやかでもあり元気づけるモノとなっている。
『スタート』と曲題に記されている様に、この楽曲はRGRにとってもう一つの『始まり』の楽曲であるとメンバーは語られていて、周りを励ます想いが込められているが、謳う彼女達もこの楽曲に励まされているという互助関係(持ちつ持たれつ的な)にある楽曲でもあると個人的には思える。
みんなのフォローがあれば無敵 だから羽ばたこう
―Run Girls, Run 『キラッとスタート』より引用
フォローという言葉は好意的な感情という応援の声へ直結していく言葉と解釈出来ると思う。応援の声を直に聞き力に変え限界を超える為に羽ばたく燃料へと変換していく……ここは楽曲の最高潮のエモーショナルポイントであり要を成す箇所。みんなの~パートを歌う森嶋さんは感謝の気持ちを全部乗せて歌ったと言う。で……サビへと向かう前のフレーズ『だから羽ばたこう』と歌う林さんの伸び伸びとして張りのある歌声はまさしくフレーズにあるサビへと羽ばたく高揚感を纏った見事な歌声なんだ。
そして、もう一つの要となるラスサビ前の『信じてやってみよう』の節。
ここを歌う厚木さんの歌声は柔和かつ繊細で芯の強さを感じられる。
『やってみなくちゃわからない!わからないならやってみよう!』と一歩踏み出す勇気を描いているのが『キラッとプリ☆チャン』が伝えていきたいテーマとされている。
自分自身と、共に往く仲間、寄り添ってくれる楽曲を信じる事を貫き通してひたすら前へと駆けだす。
三人が往くもう一つの軌跡は茨の道か、ぬかるんだ道か、彼方に光差す道なのかは往かなければ分からない。
それでも、彼女達三人は信じてスタートを切ったのだろう。
煌めきが広がる景色に辿り着く事を目指して。
プリマ☆ドンナ?メモリアル!
『キラッとスタート』のカップリング楽曲。こちらも『プリティシリーズ』の楽曲であり、『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』の主題歌となっている。
この劇場版作品は『プリティシリーズ』から『キラッとプリ☆チャン』へと繋がる内容になっているとの事で、歴代の作品のタイトルや作中の台詞等、詞にシリーズへのオマージュが散りばめられた集大成となる楽曲との事。例を一つ挙げると、『プロミス 交わす約束』~『ライブ~』までの箇所の詞を縦読みすると最初の一文字目が『プリパラ』となる。
曲調も『キラッとスタート』の系譜に連なっているが、こちらはテンポの勢いで突き進む感じのガーリッシュ的な愛らしい可愛らしさ(キュートさ)ではなく、フェミニン的な麗しさを感じさせるベクトルの可愛らしさ(プリティさ)。森嶋さんが言っていたこの楽曲の上品な可愛らしさの正体が、おそらくそれによる違いなのだろうと勝手に解釈させてもらった。曲題にあるプリマドンナの第一に浮かぶであろう上品というインプレッションにも掛けているとも捉えられなくもない。
前述にあるように、この楽曲は『プリティシリーズ』の集大成となる位置付けに存在している楽曲。
以下に挙げる節は『集大成』という根拠と楽曲のキモとなる箇所であると感じている。
ドキドキってドンナ?(モーメント)
キラキラってドンナ?(メモリアル)
自分を変えちゃう時間だよ 輝くわたしになりたい!
トキメキってドンナ?(フィーリング)
ワクワクってドンナ?(エモーション)
未来に描いたイメージを叶えちゃおう だって!ダレだって!プリマ☆ドンナ!
―Run Girls, Run! 『プリマ☆ドンナ?メモリアル!』より引用
特に気になったのが、括弧で括られたコーラス部分に割り振られた四つの英単語。
モーメント(瞬間)、メモリアル(本来の意味ではないが、おそらく記憶としての意味で使っているのだろう)、フィーリング(感覚or気持ち)、エモーション(強い感情≒感動)となる。
英語のままでこれらの節を歌うのは、聴き心地の良さと音としての響きを配慮しているのだろうし、そのまま捉えても何の問題もないと思える。あくまでもコレは私見の域だが、和訳して文脈を見ていくとよりここの節の箇所が深みを増す様に自分は思えてしまうのである。
過去から未来へ想いを詞とメロディに乗せて、次世代の者達(RGR)へと託す。
長く続いているコンテンツだからこそ出来る事であり、シリーズのファンでRGRを知らない層へのお披露目的な楽曲の様にも……と、何とも粋な計らいと思えるのではないだろうか。
『Run Girls, Run!』と『プリティシリーズ』との巡り逢いによって出来た『縁』とこの二つの楽曲は、RGR楽曲の新しい『軸』と『可能性』になった楽曲だと自分は思います。