巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

貫く信念と高邁な志。そして……縁(えにし)への感謝。/田中美海ソロ楽曲・Trouble!? Travel所感

 2018WUGソロ楽曲所感&独自考察シリーズ、今回でようやく折り返し点である。


ありがたい事に、現在俺の執筆への気力が高いレベルにあり
尚且つ刻の流れも味方しておるこの好機に
この萌え燃え滾る想いをPCのキーボードに打ち付けていこうじゃないの。

 

では……今回書き綴っていくのはこの楽曲。

 


 Trouble!? Travel/田中美海さん

 

f:id:Akatonbo02:20180421203151j:plain


 明朗快活で牧歌的な雰囲気を漂わせたカントリーミュージック
アイリッシュポルカの様な)を彷彿させる軽快で疾走感と高揚感のある曲調。
そこに、田中さんの溌剌とした歌声が加わる事で
楽曲の持つポテンシャルを遺憾なく発揮され強さを増していく印象を抱いた。


前作の『狐草子』では和ロックテイストの曲調で
人間に恋慕の情を抱いた狐の心情を、切なさと艶やかさを前面に出して
彼女の表現力の幅と引き出しの奥深さが見事に発揮され
WUGの"ファンタジスタ"として新境地の輝きを魅せ付けた。


で、この楽曲での魅せ方は前作とは大幅に違うものに仕上がっていて
『狐草子』が変化球的な楽曲とするなら『Trouble!? Travel』は奇を衒わない

 

田中美海渾身の……ウイニングショット(決め球)的な楽曲と称していいだろう。

 

この辺はいまいち自分はよく分からんので、素人の意見だが
小節に振り分けられてる歌詞がおそらく多い部類の楽曲で
尚且つ、全体的にテンポが速く難易度が高い楽曲なのだが
きっちりと見事な歌声を聴かせてくれているのには
ファンタジスタとしての真骨頂を見事に発揮している。

 

 こんがらがった運命線に まだ見ぬ出会い求め走らすトレイン 

 四六時中新発見 胸を震わす人生はまるでトレジャー

 Ready! ひとりふたりと繋がり 希望は膨らみ
 
 気づけば大きな輪になり 笑顔がNecessary!


田中美海『Trouble!? Travel』より引用

 

この楽曲で彼女が伝えたい想い…
そして『TUNAGO』に対しての田中美海が出した答えは
WUGメンバー、彼女が演じるキャラクター達
楽曲、そして…彼女に惹かれ応援してくれるワグナー
彼女が表現者としてこれまでに出会って来た
『縁』(えにし)への感謝の気持ちなんじゃないのかと自分は思う。
上記の部分は繋がりの縁を表す歌詞ではないだろうか。

特に、ひとりふたりの所を人やキャラクターとの繋がりだけではなく
人ではないもの(楽曲)という解釈でも成り立つ様に自分は思えてならない。


 


 で……ここからは毎度の如く私見全開で独自考察を書き綴っていく。
 
 
*意気込んでおりますが、いつもの纏まりの無い駄文です。
また、俺の脳内妄想によって構成された記事ですので、予めご容赦くださいませ。


 曲題に用いられたTrouble(厄介事や災難に見舞われる)とTravel(旅)
最終的に田中さんが曲題を付けたかどうかは分かりませんが
表現者としての軌跡と避けられない困難を喩えてこういう題にし
先述に書いた巡り合いへの縁と感謝だけではなく
歌詞の節々からは彼女の『信念』を強く感じさせる。


瞼を閉じイメージとして浮かぶのが、欧州の田舎をモチーフにした地を
トランクを携え当ての無い旅をしている田中美海さんの姿。
最終目的地を設定してないのは勿論、当然地図なんて持っちゃいません。
行き当たりばったりのノープランな旅を彼女は存分に愉しんでいる。
旅の道中で巡り逢う様々な人や物への縁に感謝し……
そして、トラブルに遭う事も当然あるだろう。
でも、それも何か豪快に笑い飛ばして逆に愉しんじゃいそうな感じだ。



 これは、後付感は否めない部分なのは承知の上ではあるが
おそらくは関連してると思われるので触れておきます。

先日のバスツアー内で開催されたWUG結成5周年ライブの新衣装で
襷に彼女達のメッセージが綴られていました。
で、田中さんの襷に綴られていた言葉は"Never give up"

楽曲の考察とは逸脱してしまいますが
Troubleという単語と…田中美海さん。
本来ならこの件を持ち出すべきではないのかもしれないが……
この楽曲に込めた彼女の想いを自分なりに
勝手ながら汲み取る為には避けられないので書かせていだだく。

マイクトラブルに見舞われたアニサマ2014のバックステージで見せた彼女の涙
でも、顔はずっと上げていて一度も俯く事は無かった。
俯いたら自分の負けを認める事になる。胸を張り毅然とした姿を見せた。
そして後日、ブログに彼女はこの様に綴っていました。
悔しさは勿論あるけれど、それもバネにして更に成長していく事。
限界を越えてもっと先の領域へと邁進していく強固な決意と覚悟を示し
絶対に諦めずに挑み続けていく事……
俺が、彼女を見ていて感じさせる『強さ』と『信念』の源流の様なものと
"Never give up"という言葉を節目となるライブの衣装に綴った彼女の想いは
この事がきっかけとなり、これまでの田中さんを支えていた様に自分は感じる。


明確な到達地を定めない途方も無い旅の最中でどんな災難に遭うか分からない。
けれど、歌詞に綴られている以下の節からは


 トラブルさえ愉しみだわ 失敗さえ夢のカケラ


彼女はどんな苦難や災難に遭おうが恐れずに受け入れ
逆に自身の糧として吸収してやろうと絶対に諦めない気概を感じさせ
そして、田中さんの表現者としての『信念』と『矜持』の根幹を表したと
思われるのが以下に記した歌詞であり
この楽曲の最大の『要』を成す部分だと個人的に感じている。

 

  挑戦しない後悔より 舟をだそう大航海

  (中略)

  きっとなりたい自分へと 出逢えるから  


  『限界なんてないよ?』 フルコースで旅しなきゃ


    
 ―田中美海『Trouble!? Travel』より引用

 

ここでの『舟』は小船を指す語。
で、舟を彼女に巡って来た好機に差し替えて考えてみると
決して確約されたモノではないものだが
乗り込んで進んでみないと分からない事がその先の領域にはある。
挑まずに悔やむより、挑んで悔やむ事。
そこでの失敗は絶対に無駄にはならずに彼女の糧になっていくモノ。
限界の先の領域へと邁進し、どんな苦難に遭おうがそれすらも
愉しんでやろうという彼女の強さ・信念・矜持……
旅で巡り逢う『縁』は宝でもあり、喜びであり、必要不可欠で尊いもの。
それらの『縁』に感謝し田中美海さんの本気の想いと魂……
そして、彼女のハングリーで高邁な志をも存分に感じる楽曲にも思えます。


限界なんてないと告げ、未知の領域へと恐れずに邁進する
WUGのファンタジスタ田中美海の更なる雄飛を
楽しみにしつつ本稿を終わりとしたい。

 

 以上が『Trouble!? Travel』の所感&独自考察になります。
毎度ながら恐縮ですが……これはあくまでも俺個人の所感と考察であって
正解ではございませんので、悪しからずご容赦願います。