巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #22 サマー♡ホリデイ

 

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 サマー♡ホリデイ/サニーピース


 ゲーム版にて開催された、最初の期間限定イベント『雨上がりの太陽と共に』の開催に伴って発表されたサニーピースの楽曲であり、ゲーム版がリリースされて発表された最初の楽曲でもある。

そのイベントストーリ-では、沖縄で開催されるアイドルの夏フェスにサニーピースが出演する事となり、そこで披露する夏をテーマにしたサニピの新曲という位置付けになっている。

音源は、アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album [奇跡]』(CD&各ストリーミング配信)に収録。そして、2022年7月に開催された『IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “約束”』夜の部のLIVE音源を収録したアルバム『Live at IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “約束”』がリリースされている。勿論、ゲーム内にも収録されている。

 本曲の作詞と作曲*1を担当された北川勝利氏の言によると、LIVEにおいて、タオルを回す盛り上がれる…所謂タオル曲=ライブ映えする楽曲を制作して欲しいというオーダーを受けたと語る。北川氏の言を聞いてから本曲のメロディを聴いていくと、リズムにノリ易くてそれに合わせる形で拳なり、タオルを振りたくなる衝動に駆られていく。

そして、楽曲の雰囲気にノリ易い仕掛けはメロディのみならず、様々な箇所に施されているのも本曲の魅力を大いに惹き立てる要素でもある。

1・2番のAメロの歌い出しでサニピメンバーが一人ずつフレーズを台詞調にて繋いでいく箇所に、2サビが終わった後にあるメンバーの名をコーラスしていく箇所でのソロでアピールゾーン(通称・サニピタイム)は、LIVEという場の演者のダンスパフォーマンスが加わると、楽曲が持つ魅力をより引き出している要因となっている。

どんな楽曲でもそれは言える事であるのだけれども…この楽曲はそれ(ライブ映えする要素)が顕著に表れている印象。ここまで振り切った構成になっているのは10人曲である『Fight oh! MIRAI oh!』に通ずるモノを自分は勝手ながら感じられる。(あの楽曲ほどの変態性は無いが……でも、聴覚に残る中毒性という部分共通している印象)

 夏をテーマにした楽曲で真っ先にイメージとして浮かんで来るのは、肌が焼けるような強い日差しに太陽に煌めく真っ青で爽やかな海の情景と、そこで開放的になってはしゃげるパッション&トロピカリィティ(南国テイスト的な)溢れる楽曲という具合だろう。本曲は前述に挙げたそのイメージに違わない楽曲といったインプレッションを抱いている。まさしく、太陽の名を冠するサニーピースらしさ溢れる一曲。

 サニピらしさ溢れると評した様に楽曲のテイストは、ポップな可愛らしさと明朗溌剌なモノで完全に陽気に振り切った思いっきりの良すぎる楽曲に仕上がっている。雑な表現になってしまうが…リスナーの脳ミソのネジを完全に緩めて思いっきり弾け楽しみ尽くす楽曲でもある。

アニメ版からサニーピースを知っている人には、サニピらしさ溢れる楽曲を聴けた事の安心感を、ゲーム版から知った人は、コレがサニーピースというグループの楽曲なのかというイメージを強烈に感じさせた名刺代わりの一曲として双方のインプレッションに刻まれた事と思える。

 

 

 

 

*1:作詞は藤村鼓乃美氏との共作