巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

続・劇場版WUG所感(1) 七つの星のキセキ

色々あって、書くタイミングが遅れたが・・・

続・劇場版 Wake Up,Girls!の所感を

数回に渡って書き綴っていこうと思う。

 

(3rdツアー開幕までに終わるといいのだがwww)

 

 

まず初回は『Wake Up,Girls!』の七人についてです。

 

 

佳乃

 

髪を切った理由については、本編内では明かされていないので

私が勝手に感じた事を書きます。

 

彼女は過去に

京進出をかけたオーディションに落選しています。

そして・・・もう一度東京に挑戦出来るチャンスを得た。

東京で勝負するにあたり

変化しようとする思いや覚悟・決意を表す為

この行為に至ったのは、前進する為に必要な儀式だったのかもしれません。

真っ直ぐで不器用で真っ向から挑む佳乃。

リーダーである彼女は

これまでと同様にリーダーであろうとし戦いに挑んだ。

 

東京での大舞台のフェスにて打ちのめされるも

『CDの手売りをしよう』と先頭に立ち

『このままじゃ終われない』『まだ出来る事はある』と戦う姿勢を示す。

そして、早坂さんの楽曲・突出した『個』(真夢)ありきのグループじゃなく

WUGの七人にしか発揮出来ない個性で戦おうと皆を鼓舞する。

 

そして・・・最終決戦前に言った

『この七人にしか出来ないパフォーマンスをしよう

 この物語全編における佳乃の魂の声ではないのかと思っております。

 

ただ……前篇にて残念だなと感じた場面が一つ。

所属レーベルのフェスにて出番を待っている場面なんですが

メンバーの緊張を和らげようと真夢がゲームしようと提案するんですが

 その後佳乃の真夢を見る眼が

『こういうやり方もあるのか』的な感じで見ている場面。

私個人としては、真夢に対して対抗意識を抱いていた

彼女が良かったと思っていたので少々残念な部分だと思う。

 

 実波

 

この続・劇場版においても実波は

『ブレない』キャラだったと思いました。

 

思う様に歌えない事の不満

美味しいものを食べた時のリアクション

時折みせるコミカルな場面

そして、辛い経験を乗り越えた経験が糧になると言った逞しさ。

後篇での菜々美との場面

WUG脱退を皆に告げた彼女に対し『頑張れ』と告げ御守りを渡す。

この御守りは、実波にとって大切な存在である

磯川さんから貰った実波の宝物。

が、彼女は何の躊躇いも見せず菜々美に手渡す。

実波にとって菜々美も他と比べ様の無い

大切な存在だからこそ取った行動だと思います。

  

 藍里

 

『真摯であること、正直であること、一所懸命であること』

藍里なりの『WUGらしさ』の答え

そして、彼女が作品全般にて見せた姿であると思う。

 

真摯に自身の置かれた状況と向き合い

正直に自身の力量不足を認めて皆に打ち明け

他のメンバーと肩を並べる存在になる為

突きつけられた現実に対し一所懸命に立ち向かう……

 

万策尽きかけた時『タチアガレ!』を歌いだして

皆の魂を繋ぎ、再び奮い立たせたり

岐路に立つ菜々美の背を押す為に皆に話そうと提案したりと

彼女の『魂』の強さ、逞しさ、成長の証

その姿が強烈に焼きついて離れない・・・

 

 

 菜々美

 

WUGの活動は、ステップアップの為だけだった彼女。

が、活動を経て様々な経験や

関わった人達の『本気』の想いに触れて悩み抜いた結果

WUGの活動に専念する決断をした。

 

が、完全に決断したワケじゃなく決断を先延ばしにしただけ。

 

夢を追う事、周りの期待

半端な気持ちのままの自分がメンバーに迷惑をかけてしまう事・・・

その事は、菜々美自身にも自覚はあり悩んでいた。

おそらく、彼女の父親が真に伝えたかった事は

光塚の道を行く事ではなく

『覚悟を決める事』だったのかもしれません。

夢を追いたい、後悔したくないという想いよりも

WUGの一員で在りたいという想いの方が

活動を通していく内に凌駕していた。

その想いが故のあの空港での号泣シーンに繋がったのかなと……

 

『いっぱい悩んだ日々は決して無駄じゃないから』

-Wake Up,Girls 少女交響曲

 

悩みまくって、本来の想いに気付き

涙を流した末に辿り着いた『答え』

そして『WUGで在りたい』覚悟とWUG一本で頑張る決意表明。

決戦前に見上げるシーンでの彼女の眼差しに込められた力強さは

覚悟を決め、揺らがない決意を秘めたものだと思います。

  

 夏夜

 

東京に無理に適応しようとする事を

『性に合わない』とこぼしていた彼女。

無理に合わせようとしても上手くいかない事を直感的に察していたのかもしれません。

結果、徹底的に打ちのめされ仙台に戻る事を提案する。

 

ただ……この提案は

『負けっぱなしじゃ終われない』

『挑戦し続ける事』に必要な行動であり

逃げの一手ではなく、再び立つ為のもの。

この提案は、回り道で得られるモノを知る経験

皆を強気に優しく支える彼女だから言えた事の様に思う。

WUGが壊れかける時

彼女の行動や言動がWUGを繋ぎ止めている。

きっかけは『何となく』だったモノが

一番大切で、失くしたくない掛け替えの無いモノに

夏夜の中で変わって来たのかもしれません。

  

 未夕

 

彼女もまた東京での活動を夢見ていた者。

東京に順応しようと、他のアイドルが共演者に媚びてる姿や可愛らしい振舞いを見て

自分達も取り入れる為に行動に移す。

そして、自身やWUGに

『武器』や『決定打』が不足している事を痛感したのでしょう。

 

かつて、健康ランドの水着営業の過酷さに耐えかね

逃げた経験があり『自分には覚悟が足りなかった』と言った彼女が

否定した方法を躊躇せず提案し行動に移したのは

東京で勝負する『覚悟』と『決意』の表れではないのでしょうか。

実波と共にWUGのムードメーカーを担う彼女は

続・劇場版でも健在でした。

夏夜との掛け合いやコミカルな言動・仕草

特に、WUGの苦闘を描いた前篇では

彼女の行動と言動が物語を暗い方向に傾き過ぎない様に

なっている様な感じですかね。

  

 真夢

 

元々、饒舌なキャラではないので

延々と語りだすという事はありませんでしたが

短いながらも、重みを感じさせる言動が印象的でした。

 

上京する日の自宅で、母親とお祖母さんに

『みんな一緒だから大丈夫』と言った。

東京で全てを失い、魂を閉ざし

大げさに言ってしまうと『死んだ』と言ってもいい状態

そんな彼女がこう言える様になるまでって凄い事なんだろうと。

 

続・劇場版においても

真夢はI-1時代の経験を基にし自らがグループを牽引すると言う事はせず

皆を活かす様な手法をとっていました。

その根底にあるのは、かつて白木さんに言った

『アイドルである前に人間』という言葉。

それは彼女の揺らぐ事のない『信念』

型にはめ込むのではなく

雑多な『個』の融合が放つ様々な変化

それは、不完全で危うい歪なモノかもしれないが

でも、その不完全なところが『人間らしさ』であり

彼女の理想としているアイドル像なのかもしれません。

『変わった事もあるし、変わらない事もある』

 これは、真夢の考えている『WUGらしさ』の答えだと勝手に思っている。

 

 

再び出場したアイドルの祭典にてWake Up,Girls!は優勝しました。

 

初めから強かったワケじゃない。

ここに至るまでに、何度も負け、壊れかけたりした。

でも、傷を負う度結束して、強く、逞しくなっていった。

 

そして、自分たちの可能性を信じ

七人のアイドル達が挑み続ける事を諦めなかった

彼女達のキセキ(奇跡&軌跡)が

優勝という結果を手繰り寄せた要因なのかなと思う。

 

コレを書いてる時点では

新プロジェクトの展開は一切不明ですが

まぁ、順風満帆というのは彼女達には似合わないのでww

おそらくは、周囲に翻弄されつつも

挑み・戦い続ける七人のアイドル達の姿が見られるのでしょう。

  

七人のアイドルの戦いは、まだ終わらない。