まずは本題に入る前に……
巷にて、まあ……色々と演出に対しての物議を醸し出しておるが
批評や批判されている方に対して俺はどうこう言う気は無い。
中には、粗探しして鬼の首を取ったかの様に
得意気な言動をしてる方や賛同してる方をちらほら見かける。
(あくまでも、俺の偏見ではあるが……)
ただ、その事に固執、捉われて楽しいのか?と自分は疑問符が浮かんでしまう。
それが楽しいと返されたら、好きな様に気の済むまでどうぞとしか言えません。
常々言ってるとは思うが、人によって楽しみ方や見所というのは違うモノだし
先述にある様にそれについて俺はどうこう言う気はないし
このブログ内に書き綴る事もしません。
では、本題へ。
5話では引き続き、真夢と志保が共演しているドラマの撮影風景が描かれる。
撮影を経て行くうちに演じる役の心情に同調していく二人。
役の人物像について語らう二人だけど
どこか自分達の事、互いへの想いを語っている様であり
抜け落ちてしまった刻、傷を負い幻影に捉われ置き去りにしてしまった
想いを取り戻そうとしていく解釈も出来る。
自分の限界まで踏み込めて、尚且つ突き放されずに共に往き
応えてくれる存在がそばに在る事。
『ヨウコ(真夢)なら合わせてくれると思った』
この共演(共闘)で、真夢と志保が踏み込んだ先の領域で見えた景色は
一つの答えの様であり、互いが置き忘れてきたモノを取り戻した……
志保の想いが上述の言葉に集約されていると思えます。
そして、5話で最も印象深かったのはこの真夢の笑顔。
元I-1の島田真夢としてはなく、一人の表現者としての島田真夢として
起用側の求めた期待値以上の成果で見事に応えた
正当で最高の評価を貰えた事は真夢の『闘い』が報われた瞬間だった。
ある方が言っておられましたが
新章の真夢は、彼女の魂を取り戻す旅の様であると。
この魂を取り戻すという表現には、もの凄く同意出来るモノを感じている。
真夢の晴れやかな笑顔はその事を証明しているかの様だと俺は思っている。
6話では、ファンクラブ限定イベントのバスツアーの模様を
WUGの視点とランガ(ファンからの)視点で描いている。
WUGサイドは実波個人の仕事があり彼女は遅れて合流する運びとなり
ランガサイドでは、彼女達は東京から来た実波推しの女子ワグナー達と出会う。
バスツアーの描写ですが、実波不在の穴を
残りのメンバー達がそれぞれアイデアを出し合い
彼女が合流するまでの時間を埋めようと奮闘していく。
個人的に印象深かったのは、動物園での真夢と夏夜の描写だった。
植樹の陰に藍里と隠れながらも、動物園に来てテンションが上がって
はしゃいでいる夏夜の描写は今まででに無かったもので新鮮。
で、完全に隠れてないのだが、得意気になり未夕に説いている真夢。
天然な部分を見せる真夢は今まででも見られた描写ですが
新章では以前よりもその描写が増えた印象であり
上述に書いた様に夏夜の素の描写も可愛らしくて良いと思う♪
ライブパートになっても実波は姿を見せれず、やむなく6人で臨むのだが
やはり、盛り上がりに欠けるのは否めなかった。
苦肉の策にて菜々美が提案した身代わりの策を決行するが……
(ワグ・ズーズー披露の際に、実波のトラの着ぐるみを菜々美が着る)
菜々美が転んでしまいあっさりと失敗するが、彼女の実波の物真似が
逆に受けて、客席が盛り上がる事となるのだが……
ただ、この描写はあまりにも雑であり
観る方の感性によっては不快なモノを感じざるを得ないし
配慮に欠ける部分がある様に思う。
俺個人的には、まぁ脳ミソの構造がおめでたい奴なんでww
ライブ会場に参戦しなければ体験出来ない
意外なモノを観れた時の歓喜や感動
まぁ、観客を欺く形にはなってしまったが
実波不在の穴を皆で考えカバーしていく描写は好意的に捉えております。
7人がこのバスツアーを通じて感じた
ワグナーの情熱や、アイドルとしてどう在るべきなのか
それと、今後の行く末に想いを馳せる場面描写がまた良い。
応援してくれるワグナーの情熱を裏切らない為に自分達に何が必要なのか?
彼女達が導き出した答えが、個々が強くなる事。
3rdライブにてリアルのWUGメンバーが魅せた
生への執着と未知の領域へ挑む闘志と決意を思い起こさせてくれて
7人が手を重ねあう画は、彼女達が捨て身の覚悟にて臨んだ
勾当台公園のデビューライブを彷彿し……胸が熱くなるモノを感じさせてくれた。
そして、歩のアイドルへの芽生えた想いに火が点き
真夢に『アイドルやりたい!』と宣言する。
真夢の輝く姿に魅せられて憧れ、自身の燃え滾る情熱を抑えられず
自分自身も真夢の様に強く輝きたいと願い決意を固める……
歩が未知の領域へ通じる扉の前に立った。
彼女はこの後どのような軌跡を往くのか?
音芽といつかは歩の『熱』にどう応えるのだろうか?
ランガの物語も次のステップに差し掛かったと言えるだろう。
そして、I-1サイドも緩やかに変化の刻を迎えていく。
志保とネクストストームの状況は、志保が復帰して盛り返しは見せたが
綾、能亜、日向子は不在の期間自分達の力不足
ネクストストームは岩崎志保ありきのユニットだと言う事を痛感していたと思う。
真夢との『共闘』を経て変化した志保と
自分達の力不足を痛感した綾、能亜、日向子がどう変わって行く過程を
どういう方向で描くのかは興味深い。
そして、全国展開していたシアターが閉鎖、あるいは休館する事態になって来ている。
生まれ変わってもらうという白木さんの言には
状況を打破出来得る策が張り巡らせているのだろうか?
先述に書いた“取り戻す旅“という表現はI-1サイドにも当てはまる様にも思える。
こちらの展開も楽しみな所である。
物語は後半戦へ移行していく様だが
これまで同様に個に重点を描写を貫くのか
一気にシフトチェンジし、各ユニット全体を重点的に描くのかは
楽しみな所であるし、前向きな気持ちで続きを見たいと思える。