巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

アイプラ楽曲ライナーノーツ #46 shiny shiny

 

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 shiny shiny/早坂芽衣×成宮すず


 アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album[未来]』に収録された、同じグループメンバーによるデュエット楽曲。歌っているのは、月のテンペストの早坂芽衣(CV:日向もか)と成宮すず(CV:相川奏多)。

MV内で猫がモチーフの衣裳を着ているのが芽衣で、犬がモチーフの衣裳を着ているのがすず。本曲に関連しているイベントストーリー『迷走ピリオド 涼やかな青春』では、芽衣とすずがユニットを結成しこの楽曲の制作秘話が語られ、作中では芽衣とすずが作詞をしている。

 アイプラ屈指の黄金コンビ(※個人の勝手な印象)芽衣&すずによるデュエット楽曲の登場を待ち望んでいた人は本当に多かった事だろう。自分もその内の一人だ。そんな彼女達による楽曲は、作中でよく見られた賑々しいドタバタ感やワチャワチャ感ある掛け合いを感じさせる、キュートで軽快さのあるトリッキーな変態楽曲だった。

 芽衣とすずの賑やかな掛け合いを曲中で最も表していたのは、跳ねる様なピアノの旋律。まるで、彼女達がピアノの鍵盤の上で追いかけっこをしているイメージが画として浮かんで来る。このピアノサウンドが主となり、そこへ様々な音が織り重なって賑々しく楽しいモノになっていく。

そのサウンドに、芽衣(日向さん)とすず(相川さん)による自由奔放な高速ラップが楽曲全体に花を添えていく。二人の声質は、明瞭で溌剌としたエネルギーに満ちているので、賑やかで楽しい曲調との親和性が見事と言わざるを得なく、この組み合わせの適合率の高さは本当に凄まじい。

芽衣が主となる所ではすずがちゃんと引き、すずが主になる所では芽衣がちゃんと引く。日向さんと相川さんの見極め方が実に絶妙で変態性の極めて高い曲調を高速ラップで謳いつつ…バランスを取るのが本当に難しい本曲を、気を払う事無く楽しんで思いっきり謳っているのが伝わって来る。日向もかと相川奏多の二人でなければ『shiny shiny』として成り立たない事を徹底的にきっちりと思い知らされたのだ。

 そいつを痛感させられたのが、2023年7月に開催された『IDOLY PRIDE VENUS PARTY The First DAY2』で披露されたパフォーマンス。しかも、二日目のオープニングアクトという大役で「今日の盛り上がりは、日向さんと相川さんにかかっていますから」と運営サイドから言われたとか。更に、LIVEで披露するのも初めてだった。

そして、彼女達が本番のステージで魅せ付けたのは、オープニングアクトに立てるという限られた人間にしか独占出来ない刻と機を全身全霊で楽しんでいた姿。困難なミッションを与えられながらも、その期待に見事応えたアイプラ屈指の黄金コンビとしての強さがあのステージに在った。

おそらく、あの刻と場で、早坂芽衣と日向もか、成宮すずと相川奏多が放った極上の輝きを記録した媒体は存在しているはず……その輝きを観られる刻が来る事を自分は切に願う。