巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

解き放たれた我と可能性の爆散。―日々荘3号館 〜はなしたあとはリサイタル@ひとりで歌ってみた〜潜入(参戦)レポ

 8月19日、飛行船シアターにて開催された『LAWSON presents トーク&バラエティイベント 日々荘3号館 〜はなしたあとはリサイタル@ひとりで歌ってみた〜』(相変わらずタイトル長ぇ……)に潜入(参戦)して来た。

 


 前にも書いたが、このイベントの最大の魅力になっているのは、出演されているミュージックレイン3期生のメンバーである、相川奏多さん、橘美來さん、夏目ここなさん、日向もかさん、宮沢小春さんが、朗読劇やらトークやらゲームに興じ、LIVEで歌って踊ったり……要はこの五人がわいわいしてわちゃわちゃと素のパーソナリティで楽しむ模様を観て、こちらも楽しみつつ…また違った魅力を発見する楽しみもあるイベントだと自分は勝手に思っている。

 毎度ながら、自分の参戦レポは冒頭の四方山話がクソ長くなってしまいがちなので、ここら辺で切り上げてとっととイベントの所感を書き殴っていく事にする。

 

 

 朗読劇


 冒頭の一発目は、この朗読劇パートから始まるのはこれまでと同じ流れ。
今回のお題は、夏休みの宿題の定番(今はどうだか知らんが多分現代でもそうだろう……)読書感想文について、五人五様の切り口で物語は進んでいった。感想文の題材は、昼が『走れメロス』、夜が『桃太郎』だった。

 日向さんと夏目さんによる漫才ユニット日向夏による漫才が挟まって来たり、真面目でちゃんと芯は食ってんだけど、どこかポイントがずれている宮沢さんの感想文。徹底的(?)にボケの方向へ突っ走っていく相川さん。ご出身である埼玉ネタをいろいろぶっ込んで来る日向さん、フランクに砕いたテイストで語っていく夏目さん、ゲーム配信的なノリでいく橘さんと……それは見事にCHAOSな雰囲気を創造していったwww

 このいい意味でのCHAOS感なんだけど、ぶっ込み方を間違うと客を完全に置いてけぼりにさせてしまうリスクがデカい。その要因なのが、ネタがマニアックな方向に傾き過ぎたり、内輪ネタが過ぎたりと……素を出せてる感はあるけど、そこまで求めていない人からすれば白けてしまう負の要因になってしまう。なおかつ、オープニングアクトでやらかすと結構キツイ。

どこまで突っ込めるか。どうバランスを調整していくのかってのは難しい部分だとは思う。ちょっと夜の部が、ネタを盛り過ぎてた様な感じがあったが…まあ、自分の中では雰囲気を損なう事の無かった範囲だったし、全編通じて面白かったと思えた。 
 

 


 住民総会


 昼の部では、ニュースキルを手に入れよう(仮)のお披露目。で、今回挑戦する日向さんは、魚の部首(魚へん)の漢字をどれだけ暗記しているのかをここで披露していく。

結果の方は、見事に全問正解で、なおかつ出題された漢字の成り立ちや意味を解説までされていた。ただ課題をクリアするのでなく、それ以上の成果を魅せた日向もかのプロ意識の高さにはただただ感嘆させられた。日々の仕事だったり、LIVEに向けてのレッスンとかもあった中で、非常におこがましい限りだが…本当に頑張って突き詰められたのだろうと、また感服の念が湧いて来る。

夜の部では、まだチャレンジされていない橘さんがやる事になり、課題は利き○○(題材はこれから決めていくそうで)にチャレンジされるとの事。

 あと、夜の部では時間が押しているのか、結構早いペースにて寄せられたアンケート(お便り)の質問事項にハイスピードで答えていくのが何とも面白かった。

 

 

 ゲームコーナー~言い間違い人狼


 五人が、人間、人狼人狼に加担している裏切り者の人間に分かれて、人間と裏切り者は正しい合言葉を言い、人狼が正解に似た言葉を同時に言って人狼を当てていくゲーム。

五人それぞれ特徴のある声なので、聞き分けられるんぢゃないの?なんて思っておったら、俺の聴覚はそんな繊細なレベルの音を認識できない程に鈍りまくっていた事を思い知らされた……

コレね結構難しいんじゃないかね。ただ単純に言うだけじゃなくて、声への被せ方だったりあえてハッキリと発音しなかったりと、いろんな駆け引きがあるんだろうなと。

 ただ与えられた言葉を言うのではなく、相手のアクションに対しての反応や前述した駆け引きを含めた演技力のレベルアップが見られた様な気がする。それは彼女達がここまでにいろいろな現場で肌で感じた数多の要素がレベルアップの要因になっているのはおそらく間違っていないのだろうと。

 

 

 ファンサ/日向もか


 ここからは、このイベントの最大のキモになっていたリサイタルコーナー。
トップバッターを務めるのは、ミューレ3期生の特攻隊長(だから言い方選べ…)の日向さん。

そんな日向さんがソロで歌う楽曲は、Honey worksの楽曲『ファンサ』。ただ…俺はこの楽曲全く知らん楽曲だったりする……そう、ここからが問題なんだ。俺にとってここからのゾーンがいかに楽しめるかどうかだ。正直な話、腕組んで地蔵モードになるんじゃないかと思ってもいた。

 これまでに自分のストライクゾーンに全く入って来なかった未知の楽曲をLIVEでぶっ込まれた時に、どこまで受け入れられて楽しみ尽くせるか?演者に求められているのは持っている個のチカラを、自分の持ち歌以上に魅せなくてはならないと勝手に思っている。全くハマらないとこのイベント自体の満足度と評価がえらい低いモノになる。

 そんな事を脳ミソでグダグダを考えておったが……日向さんのパフォーマンスを観て、数多の疑念は一気に吹き飛んだ。楽曲そのものが盛り上がれる曲調ってのもあったし、俺が知らん楽曲だからこそ思い入れが一切無いってのもあるが…何よりも、日向もかのパフォーマンスが群を抜いて凄かった。

 一番印象深かったのは、終始笑顔全開で心底この場と刻を楽しんでんな~ってのが歌声と所作から溢れ出しているのがバリバリに伝わって来たんだよな。あくまで勝手な推測の域でしかないんだけども、日向さん自身は自分がどういったイメージで見られていて、求められているのかをよく理解されている。

勢いで突っ走るイメージを持たれがちだが(…俺だけか?)もの凄く周りをちゃんと見られる人なのかなとも思える。アクトに入る前に、この楽曲にコールを入れて盛り上げて欲しいとの事でその箇所を伝えてくれたという所に彼女の細やかな気遣いが感じられた。

 自分が楽しむのは大事だけれども、観ている人も一緒に楽しめなければ意味を成さない。コレが、日向もかが重んじている表現のカタチであり信念でありロジックなのだろう。言わずもがな、めっちゃ盛り上がったしきっちりと楽しめた極上のアクトだった。

 

 

 からくりピエロ/夏目ここな


 2番手に登場したのは夏目さん。彼女が歌うのはVOCALOID(ボカロ楽曲)。
この楽曲は夏目さんがミューレのオーディションの際に歌った楽曲だという。

日向さんが歌った『ファンサ』とはガラッと曲調が違い、こちらはジャジーなテイストの落ち着いた雰囲気のある楽曲。この曲調と、夏目さんの独特な低音と甘さが絶妙にマッチしていて聴き入ってしまう説得力を持たせていく。

 先日這う這うの体で書き上げたアイプラLIVEの怪文書でも触れたが、彼女は『貌』(かお)で歌う人なんだなという事を思い知らされた。何だろう、目配せだったり表情に憂いの秘めた艶っぽさが染みだしていて……


この人の表現力がとにかくヤベぇ……って自然と声が漏れてた。


 何よりも圧巻だったのが、ラスサビ(…だったはず)でのロングトーン
単に力強さがあったのは勿論だったが、どこまで伸ばすのか?!って位の歌声の張り方……この箇所に、夏目ここなのこれまでの生き様と覚悟を凝縮させて一気に解き放った迫力があったと言っても過言じゃなかった。

 夏目さん曰く、オーディションの時は緊張とかで上手く歌えなかったけど、あの刻よりももっと上手く歌える様に願いを籠めたと。おそらく、彼女の謳に聴き惚れ魅了されたのは俺だけではない。あの刻と場で聴いた全ての人が同様のインプレッションを抱いたと思う。それは紛れもなく夏目さんの成長の賜物なのは言うまでもない。

 

 

 花に亡霊/宮沢小春


 ステージに出て来て、話している段階でも緊張されているのがこちらに伝わって来ていた。
昼の部で歌っていた時は、俺の鈍感の極みにある聴覚でも感じ取れる程に、宮沢さんの歌声が震え気味なのが感じられた。

彼女の思い入れの強い楽曲を歌う事へのプレッシャーは勿論あっただろうし、日向さんと夏目さんがきっちりと会場を温めた『熱』を自分の歌で冷ましてしまう事への恐怖だってあっただろう……極めつけは、この楽曲をかつて長瀬麻奈(神田沙也加さん)がカバーされたという経緯もあったし…

でも、彼女は勇気を振り絞って踏み出した。ここにいる住人(観客)の皆さんは味方なんだという宮沢さんの言葉に、何だかこちらも嬉しさだったり心が温まっていく衝動を感じた。

 宮沢さんは、我々がきっちりと受け止めてくれる事を信じて踏み込んでくれた。そんな彼女の想いと魂に応える為の最適解はコレしかない。宮沢さんがステージで戦う姿を決して見放さない事と、歌声を聴き洩らさない事だと。

 夜の部では、前述した歌声の震えは無くなっていて、当然ながらそちらのアクトが素晴らしかったってのに異論は無いしそう感じられた人は多い。ただ、インパクトとして強烈に今も残っているのは昼の部の方だったと思っている。お前の脳ミソはおかしいんじゃねぇの?!って言われてもコイツは曲げない。

 彼女の歌声は震えていた。それこそ危うい位に儚くて途切れそうな脆さはあった。
でも、その歌声には繊細だけれどもきっちりとした芯と張りが確かにあった。そこに彼女の想いや意地みたいなモノが乗っかっていた様に思えてならなかった。曲が進むにつれて、徐々に彼女の情念が歌声に宿っていってるのが凄く伝わって来て…サビで完全に解き放たれた激情。

 ただただ圧巻だった……この曝け出した激情は、普段の宮沢さんが見せている上品な佇まいと淑やかさとは真逆になるモノ。このアクトを歌い終わった宮沢さんの表情は晴れ晴れとしたいい貌していた。

 

 

 踊/相川奏多


 彼女……相川さんはステージインして意気揚々と宣言した。『私はここからぶち上げますから』と。イメージカラー・赤を背負う者がこう言ったら燃え滾ってぶち上がるしかねぇってのは、俺の魂に深く刻まれたモノである。

 アグレッシブなメロディの力強さに負けない歌声のパンチ力が求められるであろうこの楽曲。(原曲知らんが…)変態楽曲の域にあって、なおかつピーキーな楽曲。普通にメロデイ追っかけながら歌うのだって難しいだろうし、観客をちゃんとぶち上げさせなくてはならない。

 だが、そんな懸念は相川さんが歌い出した瞬間に裸足で逃げて行った……もうそりゃえらい速度で。彼女から放たれる『圧』が尋常じゃなく度肝を抜かれたからだ。ものの見事に相川奏多の歌声と舞い踊る姿に魅了されて燃え滾って感情が爆ぜてぶち上がった。上手いとかそういう次元の話ぢゃねえ。ただただ強ぇ…って言葉しか出て来なくなる程に彼女によるエモーショナルの暴力に打ちのめされた。

 メロディに全く引けを取らないパンチ力ある歌声。ダイナミックでキレの鋭いダンス、何よりも圧倒されたのは歌い踊りながらも創造していく世界観に没入させられる煽り。その扇動に見事乗せられた結果が、真っ赤に染まった赤の光とその光にも全く負けていない相川奏多という存在そのものから一切目が逸らせられない圧倒的な支配力になってた。

特に、歌い終わった後で客席に背を向けた立ち姿がメチャクチャに格好良かった。まるで、瞬獄殺でKOした時の豪鬼を彷彿させる程に格好良かったんだ……(だからもっといい例えは無いのかテメエは…)

 半端ならKOとこの楽曲の歌詞にある。彼女の個のチカラを知っていて半端な覚悟でなくこのアクトを観て聴いていたが、それでも徹底的にきっちりと相川奏多に打ちのめされました……完敗でした。

 

 

 初恋サイダー/橘美來


 トリを務めるのは橘さん。アイドル好きという事で、アイドルソングの王道と称される(多分…)この楽曲をチョイスされたと言う。彼女も、日向さんが呼びかけた様に思い切りコールを入れて一緒に楽しもうと住人に呼びかけた。

その時の彼女の声色は結構弾んでいて、更に、目がより輝いていた様にも見えた。本当に待ち切れなかったんだろうな。早く私にも歌わせろみたいな雰囲気が彼女から漲っていた。役(長瀬琴乃)を背負っていたとは言え、観衆の前でソロとして謳う経験があってそこで掴んだ自信もあるのだろう。

 そんなこんなで歌い出した橘さん。何と言うか、月並みな言葉になってしまうのだけれども……コレが、素の橘美來の謳なんだってのをまざまざと魅せ付けられた。おいおい歌っておるのはカバーだぞ。オマエ何言ってるんだと言われるのは分かっちゃいる。でも、それだけの雰囲気を橘さんはいきなりアクセル全開で魅せ付けて来た。

 橘さんがステージで魅せ付けて来たのは、心の底から彼女が『好き』なモノの一つ『アイドル』。
彼女が惹かれ、見惚れてワクワクしたアイドルのステージをこの場で再現する。橘さんの身体と歌声と魂でそれを住人達へと偽りの無い本気の『大好き』を伝えていく。シンプルだけど…だからこそ魂に突き刺さった。

ノリが良く、盛り上がり必至な楽曲という事もあったが、ステージの彼女は本当に楽しんでて圧倒的な『陽』のオーラを解き放っていた。この子はこういう歌い方も出来るのか…と驚かされたし、『好き』という気持ちが存分に籠められたモノに触れて感じる事は、本当にいいモノだと再認識させてもらえた極上のアクトになったのは言うまでも無かった。

 


 リサイタルコーナーが終わって、諸々の告知(新番組ベータ版のイベントやIDOLY PRIDEのZeppツアー)と……次回の日々荘3号館の開催決定の報!!!!!

 

 

 あのクソ長い(だから言い方選べ…)タイトルに銘打たれたLIVEの文字。おそらくは、歌がメインのLIVEになっていくのだろう。更に言えば…何らかの大きな動きがあるのかもしれないし、無いのかもしれない。(いい報で動きがあればねえ…)とにかく、次のイベントがあるというのが最大の朗報なのは間違いないのだから。

 そして、恒例の記念撮影を終えて、最後に『IDOLY PRIDE』の『月のテンペスト』の楽曲から一曲歌うと。その楽曲のタイトルを聞いた瞬間に唖然として膝が言う事をきかなくなってしまったんだ……

 


 最愛よ君に届け


 この楽曲をまさかここで聴けるとは思わなかった…いや、誇張じゃなくて本当に。
先日アップした、『IDOLY PRIDE』の幕張LIVEの怪文書でも触れたが、この楽曲は過去の自分達を超えていけといったメッセージが籠められた応援歌的な面があると勝手に思っておる。

ただ、あの場で感じられたのは彼女達が演じている月ストのメンバーの面影は一切無かった。過去の3期生を超えたいという現在の3期生の叩き上げの魂と剥き出しの本気を彼女達はパフォーマンスに籠めた。幕張の時と同様、彼女達のパフォーマンスに圧倒されて釘付けにさせられた。

 これまで彼女達が駆けて来た軌跡(=道)は、取り敢えず用意しておいた的なモノ。当たり前の話だが、整備なんてされちゃいないし約束された未来に必ず着ける確約も無い。その険しく荒れ放題な軌跡の切り拓き方やどうやって駆けていくのかは、彼女達が考えて動くしかなかった。

まあ、言わずもがな…これまでの軌跡で色々な事があったと思う。嬉しい事もあっただろうし、もしかすると、自分達の力では及ばないモノや抗いきれない事で翻弄されて悔しかった事の方が多かったかもしれない。

 そんな軌跡を五人は試しながら挑んで来た。ここまで辿って来た軌跡は、ハッキリとした立派な軌跡になっていた。そこまでの説得力を、相川奏多、橘美來、夏目ここな、日向もか、宮沢小春はパフォーマンスで魅せ付けPRIDE…生き様として証明したのではないだろうか。

前述した様にこの楽曲は、過去の自分達を超え、未来の可能性へ想いを馳せて飛躍を誓う謳。ここから未来へ向かって突き進む為に覚悟と肚を括った。過去から今、そして未来へ……全ての刻と縁に意味を持たせて止まらない決意表明。だからこそ、キャラクターの魂を宿さずに素の五人としての魂で謳ったのだと。

 コイツは、俺が勝手に抱いた妄想に過ぎない。でも、そんな妄想を抱いてしまえる程に五人の気迫と、本気と、潔さ、真剣さが凝縮された謳になって、新しいインプレッションとして撃ち込まれた……

 

 

 あとがき


 サクっと書き殴ったつもりだったが、ここまでで6700字を越えていた……
でも、そうなったのはこのイベントが本当に素晴らしかった事の証明だった様に思います。

 この『日々荘3号館』というイベントも、今回で9回目の開催になった。
オマエが言うなと御叱りを受けるのは承知しておるが…まあ、このイベント自体は大きな規模のイベントではない。でも、五人はどんな時でも毎回毎回そのイベントに全身全霊を懸けて臨んで来たと思う。

そんな中、公にはしなかっただろうが、上手くいかなかったと感じて悔しい思いをした事もあったはず。でも、それをちゃんと受け止めて直向きに頑張って来たからこそこのイベントが続けられる要因でもあるだろうし、周りのOTONA達もまた、長い目で彼女達を見守ってきっちりこの世界で生きていく為に育成していこうという想いが感じられた。

 そして、こういう場がある事が当たり前じゃない。彼女達が動き続けなければこういう場が一瞬にして無くなってしまうという事を理解して痛感されているからこそ、彼女達は、その居場所を守り抜こうと真剣に向き合って挑む。見ている人はちゃんと見てくれるし、どこの誰かに見られてもいい様に入念な準備と修練を怠らなかった者にしか雄飛の機は訪れないし掴めない。

 ミュージックレイン3期生として、彼女達はまだ何も掴み取っていないし成し遂げられていない。でも…そこに未知の可能性と未来が待っている。今回のイベントでは、未来を切り拓く為の切っ掛けだったり、五人の本気の想いと魂をパフォーマンスに籠めて戦っていたと思えてならなかった。それこそ、この表現の世界で生き残ってやるという気迫と執念でもあったし、この五人でいられる刻を大切にしたい想いも乗っかっていた。

 軽く観ていたつもりも無いし、彼女達を侮っていたワケでもない。本当に凄い五人だったと手放しで称賛するしか出来なかった。次回の日々荘のイベントでも、彼女達は進化の証を必ず魅せ付けてくれるのだろう。我々住人はそいつをきっちりと自らの双眸と脳ミソに焼き付けなければならない。

 


 ここは終着点じゃない。寧ろ、お楽しみはこれからなのだから。