巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

WUG人物所感(3) 逃げたからこそ見えたモノ

『Wake Up Girls!』の人物所感も三回目。

どこまでやれるかは現時点では分かりませんがww

出来るだけ書き綴っていきます。

 

今回取り上げるのは

WUGの年長コンビ『菊間夏夜』と『岡本未夕』です。

 

『険しい壁・道』に対して真正面から『挑む』佳乃、志保。

対し・・・

『険しい壁・道』から『逃げ道』を選んだ夏夜、未夕。

 世間的には、困難・壁に『敢然と立ち向かう道』を進む事を選んだ

佳乃・志保に良い感情や印象を持つと思う。

 

一方、『逃げる』という行為に対しての反応は

ネガティブで忌み嫌われるイメージが付いて回る。

実際に、夏夜と未夕もこの事に後ろめたい感情を抱いている。

 

 でも、逃げ道、回り道、寄り道を進んだからこそ

気付く事があるのもまた真実で、どちらが正解というモノじゃなく

時には必要な事だと個人的には思う。

  

-夏夜-

 メンバー最年長で、サブリーダー。

『姉』の様な包容力で、メンバーやユニットを支える

芯の強い優しい人という印象。

 

ただ・・・表には絶対に出さないが

本当の彼女は、失う事や独りの辛さに震える

弱さも同時に抱えてる

脆く、繊細な部分を秘めてる感じがしてならない。

  

Wake Up,Girls!の内部分裂、真夢の孤立。

危機的状況に対しいち早く行動を起こした夏夜。

WUGを結束させるのに必要なのは、真夢の『扉』を開ける事。

夏夜は、真夢の『扉』を開く為

自分の弱み=『過去の傷』を曝け出す覚悟を持って真夢と向き合う。

 

これ、失敗の出来ない一発勝負で

相当な覚悟と決意で臨んだと思われます。

『逃げ道』や『寄り道』を経て、いろんな事を経験する事により

置き忘れて来てしまった気持ち『挑戦し続ける心』を取り戻し

過去と現実と歩んできた道筋から

目を背けず肯定し、立ち向かう強い意志。

夏夜の曝け出した嘘偽りの無い気持ちに応える為

真夢も、過去の真相を話す決意をしたのかなと思います。

 

 

-未夕-

ミーハーなアイドルオタクで

表情がコロコロと変わり、感情をストレートに表現し

自身を泣き虫のヘタレと称した情熱的な理想主義者。

 

・・・なのは、外面の話であり

実際の性格は、冷静かつ正確に自身や周りを見つめる事が出来て

頭の回転が早い現実主義者。

 

自分にアイドルとしての

『武器』や『決定打』がない事をきっちり把握していたり

ファンを増やす為に必要な事をちゃんと理解している。

ステージのあるメイド喫茶バイトをしているのも

ステージ経験を積みながら、オーディションの上京資金を貯める為だったりする。

  

愚痴や弱音を躊躇いもなく吐露するシーンが結構あるが

自身のガス抜きだったり、メンバーの気持ちを代弁してる感じで

本能的に場の空気を察知する能力を持っているのかなと。

 

 念願叶って、アイドルとして活動したのはいいが

 突き付けられる『理想と現実』とのギャップに

 徹底的に打ちのめされて『逃げ道』を選択。

 ・・・この場合は『歩んだ道を引き返す』と表現した方が適切かな?

 

『引き返した先』である、『原点』であるバイト先でのステージで

彼女は気付かされました。

それは、自身がアイドルを目指そうとしたきっかけである

『輝く自分を見て他人を喜ばせる』為ではないかなと。

 かつての自分がそうだった様に

メイドin仙台のファンにとっては未夕はそういった存在。

そして、双方が互いに支えあう存在であり

独りよがりの一方通行では意味の無いもの。

 

ファンに背中を押され、未夕は道を進む覚悟を決めた。

 ・・・と言う感じなんじゃないのかという印象ですが

分かり易そうでいて、実は1番底の見えない

ミステリアスなキャラなんじゃないのかと思っております。

  

続編の劇場版にて、この2人がどういう役割を与えられて動くのか?

今から楽しみにして待つ事に致します。