巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

開かれた"もう一つの闘い"への扉~Animelo Summer Live 2018 出演決定に寄せて。

 Wake Up,Girls!の七人にとって……もう一つの『闘い』の扉が開いた―

 

 


先日のWUGファイナルツアーの初陣となった
市原市市民会館にてその報は発表された。

 

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8/24(金)Animelo Summer Live 2018 “OK!”への出演が決定!

 

 その報が告げられた後、場内は割れんばかりの歓声(魂の叫び)に湧き
そして……ステージ上の彼女達七人は呆然とし
吉岡茉祐さんはその場に座りこみ、青山吉能さんは人目を憚らず涙を見せた。
彼女達はこれまでに3度アニサマの舞台に立って来たが
あの場で『闘える』という事は当たり前の事ではなく、その重みを熟知している。

特に、解散が発表されたという事もあって……ユニット・WUGとしての最後の夏
だが、今回の参戦は厳しく、そして…叶わないと彼女達も思っていたとの事。
それでも尚、最後まで参戦の望みを諦めない人はいたでしょうし
一方で…無理じゃないかと諦めていた人もいたでしょう。


この"奇跡"を起こしたのは、僅かな可能性を信じて動いた人達がいた
どういった経緯でWUGの参戦が決定したのかは窺い知りません。
そして、人を動かすのは人の本気の想いと魂を誠心誠意伝える事も不可欠。
現在の状況、要因、彼女達七人のこれまでの軌跡…
全ての事象が複雑に絡んで、合致したからこそこの奇跡を成し得た様に思えます。

 

 WUGにとって初めてのアニサマ参戦は2014年の事。

 

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 披露したのは『タチアガレ!』7 Girls warの二曲。
しかし…彼女達にとっては苦いアニサマ参戦となったと敢えて言わせていただく……
初手にて披露した『7 Girls war』での田中美海さんのマイクにトラブルが起こり
彼女の声が届かないというアクシデントが発生。
BDに収録されたバックステージでの田中さんの涙と
他の六人のどこか悔しさを滲ませるような表情は、強烈に俺の胸に残っておる。


 
 2015年は前年披露した『タチアガレ!』少女交響曲を引っさげて
再びアニサマの舞台にて闘える事となった。

 

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印象深かったのは、田中美海さんの気迫と闘志が漲る"絶唱"と
MCで彼女が解き放った魂の叫びだった。
そして、バックステージでの皆に感謝の言葉を告げながら涙する彼女の姿と
成し遂げた充実感に満ちた清々しい表情のメンバー達。

 

(BD視聴ですが、アニサマ2014と2015の所感は以下のリンク先で書いてます)

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

 2016年は残念ながら参戦は叶わなかったが
3rdツアーの千秋楽のMCでリーダーの青山吉能さんが
皆の心情をこんな感じで代弁してくれました。


『もっと強く、大きくなって、皆さんをもっと大きい会場に連れて行く!』


それは、青山吉能の…いや、WUG七人の『魂の誓い』なのだと…

 

 

 

 そして…2017年、三度目となるアニサマ参戦を果たした。

 

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May'nさんとのコラボユニットWake Up, May'n!でのアクトと

 

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他作品のタイアップソングである恋?で愛?で暴君です!
ツアーを経て新たな『血』と『魂』を宿して『進化』させた
七人にとっての『勝つ為のとっておきの切り札』となったBeyond the Bottom

 

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『タチアガレ!』や『少女交響曲』当時の新曲『7 Senses』ではなく
SSAの舞台にて『Beyond the Bottom』を披露する事の意味と重さ……
で、挑む事とこれまでの軌跡にて培った七人の進化の証明と
WUGが存在していた『証』を見事に撃ち込んだアクトとなった。

 

 

 

 さて……参戦が叶ったら、何を歌うのかを予想してみる。
確率的に高いのは新章OP7 SensesPolaris
最新のシングル曲である『スキノスキル』あたりが来るのではないだろうか?


でも…俺は、暴論・エゴであるのは百も承知で敢えて言いたい。

(ちなみにコレはある方も以前に仰られていましたし、同意見です)


 さいたまスーパーアリーナという"もう一つの約束の地"
アニサマという舞台での"もうひとつの約束の時"にて

 

 


7 Girls war』を歌ってはくれないだろうか…

 

 


 彼女達七人が2014年の刻で落としてしまった最大の『忘れ物』
七人の姿、声、パフォーマンス………
どれ一つとして欠けても、彼女達のステージは成立しないんだ。
七人揃っての『7 Girls war』が見事に披露された刻こそ
もう一つの『闘い』に勝つ事なのではないかと俺は勝手に思っております。

 


あくまでも、これは俺個人の暴論なので、どの楽曲が披露されても良いんです。
そして、彼女達七人はきっと素晴らしいパフォーマンスで
こちらの信頼と期待に応えてくれるでしょう。
残念ながら自分はこの刻と場に参戦は叶わなかったが
参戦される方に勝手ながら俺の想いと魂を託したいと思います。

 

 

 

感謝を胸にいざ参らん~Wake Up,Girls!FINALTOUR- HOME - 千葉公演(夜公演)参戦レポ

 7月14日、千葉・市原市市民会館大ホールにて開催された
Wake Up,Girls!FINALTOUR―HOME― ~PARTI Start It Up, ~千葉公演(夜公演)
に参戦して来ましたッ!!!!!!!

 

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今回の記事はその公演の参戦レポを書き綴っていく。

 

 

―楽曲の所感の前に書いておきたい事―


 今回のツアーはツアータイトルにFINALTOURと銘打ってある様に
WUGとしての最期のライブツアー≒最期の戦いとなる。

(注:最期と書いたがこれは変換ミスでなくあえてこの表記にしました)

参戦後に強烈に印象深かったのは七人それぞれの

そして…『気合い』≒『闘志を強烈に感じさせ訴え掛ける様な激熱なモノだった。


 パンフレット内で七人が解散について語っておりましたが
前を向く決意と覚悟はあるけれども
やっぱりどこか受け入れ難いモノをそれぞれが語られていました……
そう簡単に割り切れるモノじゃないし
おそらくこの感情との闘いにもなるのでしょう。

当然の事ながら、この長い最期の戦の初陣となるこの千葉公演に懸ける
七人の偽りのない本気の想いと魂があったのは勿論なのでしょうが
何か形容し難い見えないモノに真っ向から捨て身の殴り合いを挑み
これまでの軌跡で彼女達が魅せ付けて来た
予想を裏切り、期待に見事に応える事と、常に前を見据え攻めていく気概
七人がこれまで以上のものを魅せてやろうという心構えでこの初陣に臨んだ。
そんな七人の想いと魂を直に観て、触発されないワケがなかったと思います。

 

…と、いうわけでここから参戦レポを書き綴っていきます。


ちなみにメモの類は毎度の如く取っておりませんので
曖昧な部分が多々あるかと思われますが、その点はご容謝下さい。

 


注:ここからは、ツアーのセットリスト等ネタバレ満載で
一切の容赦無しに書き殴っていきますので閲覧の際にはご注意願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 SHIFT

 

 まず、開幕前の山寺宏一さんのナレーションで度肝を抜かれたwww


いやね……あんなの意外すぎてざわつくの当たり前じゃないのwww


このキャスティングがどういう経緯で決まったのかは窺い知るモノではないが
山寺さんのご出身も東北・宮城県との事なのでその辺りなのかなと思えなくも無い。


で、開幕前の幕越しに七人の影が映し出される演出は見事なモノだった。
この楽曲はミュージカル調の強い楽曲でして
今回のステージセットの構成がミュージカルのステージを彷彿させる様になっていた。
あと、椅子を用いたダンスパフォーマンスやマイクスタンドでの歌唱
特に吉岡さんの歌う姿が本当に格好良かったんだよなぁ……


(…俺の席からはよく見えんかったが、多分マイクスタンドがあった筈ww)


特に、曲中の台詞パートで『鍵が無い~』の所ではこれは実際にステージから
七人が客席に降り立ち、実際に『鍵』を探すという演出が成されたのが印象的だろう。


 満を持しての披露という表現が一番相応しく最も披露が待ち望まれていた楽曲ですが
まさか、ツアーの初陣のオープニングアクト
持って来るのは完全に意表を突かれた……


この楽曲はどちらかと言えば、変化球的要素の強い楽曲だと思います。
これまでのツアーや単独公演でも変化球的要素の強い楽曲を初手に持って来る構成が
なかったワケではありませんが先述に書いた様にこの楽曲の変化は異質の領域にある。

待ち望んでいた楽曲かもしれないが、披露の機と順を違えると一気に瓦解してしまう。
これをオープニングアクトに据えたのはギャンブルですよ。

ですが……あえてこの楽曲を初手に持って来て
守勢にいくのでなく、真っ向から攻勢を貫く姿勢と気概を魅せ付ける。
七人がこれまでの軌跡で魅せて来た本気の想いと魂でこの賭けに挑んだ。
それは彼女達七人なりの『流儀』の様にも思えてならない。


言わずもがな…完全に意表を突かれ撃ち抜かれて魅了されてしまったので
この『賭け』は彼女達の完全勝利だったのは改めて書くまでもないだろう。
視覚と聴覚を刺激された素晴らしいオープニングアクトでした。

 

 


2 恋?で愛?で暴君です!

 


 SHIFT披露時に纏っていた衣装を颯爽と脱ぎ捨てWUGの衣装ではレアな
n○o JAPANを彷彿させる漆黒のエロ…艶やかな衣装に早変わり。

 

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 オープニングアクトのSHIFTに続き、変化球的楽曲をぶち込んで来た。
WUG以外の他作品のタイアップ曲でもあり、トリッキーな楽曲ではあるが
曲調的にも盛り上がれる楽曲なので今回初参戦の方も思い切り楽しめると。
定番となる楽曲ではなくこれまた変化球で強気にぶち込んで来る。
でも、今のWUGにはそれを可能に出来る手段がきっちりとある。
そんな感じでしょうかね。


以前に書いたGreen Leaves Fes参戦レポにも書きましたが
この楽曲は脳ミソの理性という螺子を完全に緩めてただひたすらに楽しむ楽曲。
あの刻での俺は楽曲の雰囲気を完全に楽しめていなかった。
でも、今回は何か違ったんですよね。
グリフェスの時よりか幾分自然で無心に近い状態で楽しめた様に思えた。


ただ……まだ完全に吹っ切れて楽しめてないので
この楽曲と俺との闘いはまだまだ続く模様であるwwww

 

 


3 地下鉄ラビリンス

 

 当ブログの駄文ライナーノーツや参戦レポ内に度々書いておりますが……
楽曲というモノは成長していくというのが手前勝手な持論でありまして
様々な披露の機を経て進化して強い楽曲になって
この楽曲が今、どんな存在感を放っているかを知ると理解してもらえると思う。


そして、この状況に際しての彼女達七人の心情を表している楽曲でもあると思える。


彼女達が今後それぞれ歩んでいく表現者としての軌跡は平坦な道だけではなく
迷路の様に(ラビリンス)複雑に入り組み、尚且つ荒れ放題の獣道なのだろう。
でも、彼女達はもがいて抗いながらもこの荒れ放題のラビリンスをひたすらに往く…
盛り上がりがある程度確約され、明るく楽しい曲調でもあるので
ライブの序盤で差し込み易い楽曲なのでしょうが、俺は別の真意があると勝手に思う。

 

 ね いちばん前の風景が見たい ぐっと 夢を胸に抱いて

 ね 迷いながらも進んでく そうだ 地下鉄ラビリンス


 Wake Up,Girls!『地下鉄ラビリンス』より引用


ここの節々に込めた七人の想い、覚悟や決意表明をしている様に思えてならない。

 

 


4 君とプログレ

 

 ここまでの楽曲が盛り上がる楽曲揃いでしたので
沁み入って傾聴させる系譜であるこの楽曲が来た事でいい感じの落差が出て来る。
こういった"動"から"静"へと一気に切り替え魅せる構成は好きだったりします。


この楽曲に限った話ではないが、楽曲の解釈は不定形なモノだと思う。
ただ、その振り幅的なモノは様々にあって、この楽曲はその自由度が高い様に思える。
WUG新章劇中にて真夢と志保がドラマで演じたヨウコとミツキの心情描写でもあり
I-1の鈴木萌歌の心情やI-1全体の描写という解釈も成り立つ様にも思える。

今回WUGがカバーしているが、七人との関係性と軌跡を表現している
と言う解釈も成り立つと自分は勝手ながら感じさせてもらった。


『そこだと息がしやすい』


幾度もぶつかり合い、壊れそうになった……
だが、それを乗り越える度に七人の絆は強固なモノへと『進化』し
息がしやすい≒居心地の良い場所≒HOMEへと繋がったという
手前勝手な解釈は飛躍し過ぎた感は否めないところではあるww

 

 


5 ジェラ

 

 うおおおおおおおおおおッ!!!!!!!本当に待ってたんだよ聴ける刻を!!


注:心(魂)の叫びですwww


 イントロが聴こえた瞬間……俺の網膜と脳ミソは『記憶』する事を放棄し
理性というヤツは遥か彼方の地平へとすっ飛んだ……
ただ俺には『ジェラ』の披露が最大級の奇襲攻撃でした。
そりゃもう、サッカーベルギー代表カウンターアタック並に鮮烈なモノでしたよ。

映像で観ただけなので判断材料としては希薄で、尚且つ刻が経っておるのだが…
2ndツアーでの『ジェラ』は自分の感覚としては"動"の要素で魅せる印象が強かった。
ですが、あれから刻が経って様々な経験を経て来た彼女達が魅せてくれたのは
これまで同様"動"の要素で魅せつつも、"静"の要素でもきっちりと魅せ付けてくれた。
しかもだ、七人が纏う漆黒の衣装がこの楽曲の持つ『艶っぽさ』に
更なるブーストをかけていた様にも思えた。


で……1番サビ前で高木美佑さんのパート『I got Jealousy』の
彼女独特のエロ…艶やかな歌声が

 

俺の網膜だけではなく聴覚をも完全に破壊し魅了された……

 

 正直な話…『ジェラ』のアクトは完全に記憶出来ておりません。
本当にただ純然な感覚で彼女達のパフォーマンスに魅入ったとしか書けないww
乱暴な表現で恐縮だが……敢えて表現するなら彼女達の網膜と聴覚への


Atrocious Raid(訳:暴虐なる襲撃)と勝手ながら称させていただく。

 

 


6 Non stop diamond hope~Miyu ver~(高木美佑さん)

 

 この千葉公演は"笑顔のファンタジスタ"高木美佑さんのHOME(出身地)での開催。
今後どうなるかは分からんが3rdツアーでやった
ソロパート担当を会場でそれぞれ異なる
座長プリンセスシステムでいくのでしょうかね?
それは次の神奈川(座間)公演にて分かるのでしょう。

さて、この楽曲はソロ曲であり歌詞が七種類存在しておるのが最大の特徴で
センター固定制ではない『HIGAWARI PRINCESS』の
亜種的な楽曲と自分は認識している。

岡本未夕のアイドルとライブへの想いだけじゃなく
彼女に魂を吹き込む高木さんの想いと魂と信念が歌詞には込められていて
それを強調しているのが下記の節だと俺は思える。

 

 みんな笑顔になってくれたら 楽しい時間になれば

 大好きなライブでいつも そんなことばかりを考えちゃいます


―岡本未夕(CV:高木美佑) 『Non stop diamond hope~Miyu ver.~』より引用

 

 自分は"笑顔のファンタジスタ"高木美佑さんを勝手に称して来た。
彼女を見ていて強烈に印象深いのはやっぱり笑顔で心底楽しそうにしている姿。
全体曲でもそうだが、ソロ曲となると彼女の笑顔はより輝きを増していく。
彼女の『信念』とも言える言葉"Keep smiling"が彼女を駆り立てるのでしょう。

高木さんが笑顔全開で躍動すれば、我々はオレンジの光で彼女の想いに応える。
彼女と受け取り側の『想い』を行き来させ双方が笑顔で楽しむ事が
高木美佑という表現者の追い求めている表現の形。
そして、高木さんと共に寄り添い軌跡を共に駆けてきた
岡本未夕の想いと魂もこの楽曲には欠かす事の出来ない最重要な要素。


ステージに立っていたのは高木美佑さん一人だけじゃなかった。
彼女の傍らにはちゃんと岡本未夕が存在していた様に思えてならないし
どちらかの想いと魂の繋がりが欠けては真の意味で成り立たない楽曲なんだ。

 

 


7 プライド(奥野香耶さん)

 二人の"KAYA"の想いと魂
 


 ここからはキャラソンメドレーへと移行。
先陣を担うのは魔性の領域を持つ奥野香耶さん。


正直な話、意外過ぎて本当に驚いた。
どういう経緯にてソロパートの順番が決定したのか分からないので
俺の完全な妄想で書いてしまいますが
もしかすると奥野さんが一番手を志願したのかな?なんて思っております。

(根拠は無いので私見の域ですが…)

あの解散発表での彼女が見せていた悔しさを滲ませながらも
何とか懸命に言葉を選んで伝えようとしていた彼女の姿は忘れる事は出来ない…
そして、パンフレットに載っている七人のサインと共に書いてある言葉


 一つひとつを大切に。いくぞ!


短いながらも奥野さんがこの最期の戦いに懸ける並々ならぬ『闘志』の様であり
ツアーを完遂した後に、自身の中にその先に繋がるモノを見つけたいとも語り
貫きたい『決意』と『覚悟』を秘めた言葉に思えてならないのです。


サビ前の『私は本気だよ』という台詞と
メドレーでは歌われなかった箇所の歌詞『本気を出した私は豹変する』の節にある
この『本気』という語が何かステージ上での奥野さんと
彼女の傍らに寄り添っていたであろう夏夜の想いと魂
彼女達が率先して魅せた『闘志』は先陣を切る者として相応しいモノを感じた。


先陣を担う者の役割は本当に重要なモノ。
奥野さんの抱いていた重圧や緊張感は凄いモノだったでしょう。
しかし、その重圧をはね退けて見事なアクトを披露した。


彼女と夏夜の闘う者としての信念と抱いているプライド=矜持が
二人の背を押し、更なる高みへと翔ばせたのではと思えて来る。

 


8 ぽんとPUSH! もっとSMILE!(田中美海さん)

 剛毅なるファンタジスタの煌きと強さ


 二番手はとても難しい役目だと思います。
スターターが作りだした雰囲気をどう料理していくか?これは大事な事である。

彼女の凄さは俺の拙い語彙力では表現しきれない底の深さを持つが…
特に凄いと感じるのは俯瞰的視野の鋭さと冷徹さをも感じさせる程の
状況判断力なのかと勝手に思っておる。
冷徹というイメージが田中さんに相応しく無いと思う方は多いというか
俺以外彼女に冷徹というイメージはまず持っていないでしょう。

でも、彼女の変幻自在で場の状況に応じて自身の立ち位置を変えられて
他者を活かしていく所を見ていると、自分は彼女にそういう要素がある様に思うし
WUGでの彼女の立ち振る舞い方が『黒子』として
ユニットのバランサー役を担っている印象だと思うんですよね。

その田中さんの絶妙なるバランス感覚はこの日も健在。
奥野さんがきっちりと盛り上げた場の雰囲気を壊す事なく
彼女の『個』の輝きにて更に盛り上げてきっちりと次へと繋げた。

求められる成果以上のモノを魅せ付けるのがファンタジスタの真骨頂。
その点をしっかりと理解し颯爽とこなしていく田中美海さんの輝きと強さ。


彼女の底深さと広さには本当に感嘆の念しか湧いて来ない。

 

 


9 ユメ、まっすぐ。(吉岡茉祐さん)

 "絶唱"が紡いだ真っ直ぐな想いと夢


 イントロが始まっておるのにステージ上に吉岡さんの姿はない。
そりゃその筈。吉岡さんは前方ブロックを後方ブロックの間の通路にいたのだから。
ちなみに俺がいた座席(16列目)から近い位置!!!!!!!

ただ、颯爽と彼女は駆け抜けて行ったので俺の意識は無事であったww

 『何でも屋』という吉岡さんが抱く
彼女の理想の表現者を目指す『真っ直ぐ』『夢』
真夢の理想の『幸せ』の形を追い求める彼女の『真っ直ぐ』『夢』
両者の『真っ直ぐ』『夢』と想いと魂は
真夢の背に翼が生え大空に羽ばたくかの様な
吉岡さんの力強く伸びやかな"絶唱"は熱いモノでもあるが
同時に沁み入る様で柔和的な優しさを感じさせる。

センターとしてこれまで背負って来た重たいモノ……
だが、その重みが彼女をより高みへと成長させる源でもあったのでしょう。
真夢が、吉岡茉祐が様々な場にて魅せなきゃならないものや伝えたいもの
それらが幾重にも積み重なって成り立ち辿り着いた"絶唱"なんだと思える……


それは、自分の中で熱く沸々と湧いて燃え滾るモノを感じてはいるが
彼女の優しげで晴れやかな"絶唱"の余韻に浸っていくモノも感じていた。
アンバランスではあるが、不思議と心地良い感覚だったりする。


吉岡茉祐さんの"絶唱"とこの楽曲が
更なる進化を遂げた段階でまた傾聴したい楽曲だ。

 

 


10 ドラマチックを君と(山下七海さん)

 山下七海の一期一会の想いと魂……

 

 彼女は開幕前夜に更新したブログにこう綴っていました。


勝負の連続、後悔しないように私のなにもかもを賭ける!!

Wake Up, Girls! official blog リハーサルでは、てへへNanaminnより引用



彼女が掲げた、幾度も、何度でもという意味の"again & again"という言葉。
このファイナルツアーに懸ける強い想いと決意……
勝負の連続=常に初陣、一戦必勝の心構えの覚悟で挑む事を表した様に思える。

この楽曲は彼女が持つ野生的な魅惑の領域で魅せる楽曲でもあるが
純然な歌声で傾聴させる要素を持つ楽曲でもある。
視覚で彼女の躍動する姿に魅了され、聴覚で彼女の純然な歌声を傾聴する…
この刻はとても素晴らしくかけがえのない尊い刻。
彼女の暴力的で圧倒的な魅惑の領域で魅せ付ける事も出来るが
このアクトは全く別の要素である、純然な想いを直情的にぶつけて来た。

自分を信じる力は、努力を重ねた力に比例する。
どちらの要素でもきっちり魅せられるのは山下七海さんの『才』

本当に掴み所がなくて、(良い意味で)タチが悪い。
だが、山下七海という表現者には抗いきれない魅力を感じてしまうんだな。

 

 


11 Dice of Life!(青山吉能さん)

 限界を超えた血が流れる"魂の絶唱"

 

 彼女のアクトもステージ上ではなく、吉岡さんの時と同様に通路に現れる。
ただ、吉岡さんの時とは違い、自分のいたブロックの数メートル先に居座っていた。


コレ……理性ぶっ飛んだよねwwww


またパンフからの引用ネタですが……
サインと共に記載していた意気込みに青山さんが綴った言葉は……


 絶対に忘れない。忘れさせない!!


シンプルではあるが、彼女の決意と覚悟が凝縮されていて
湧き立ち、燃え滾る情熱を感じさせてくれる。
で……この『Dice of Life!』は完全な『闘いの楽曲』である。
七瀬佳乃の…そして、青山吉能の闘いの楽曲なんです。
このファイナルツアーという最期の闘いに臨む
彼女達のアンセムソングという解釈が出来る様に俺は思えるんです。

青山さんがステージではなく通路にて歌った事。
彼女が立っていた場は全方位から見られる位置だ
その行為に込められたのは彼女の偽りない本能と伝えたい想いと魂。
出来得る限りより近くで、多くの人達に見てもらいたくて歌を聴いてもらいたい。

見方を変えてしまえば彼女の演出は演者のエゴという見方にも成り得る…

だが……扉は叩かなきゃ開く事は無い。
そして表現の世界は決められた答えや模範解答の無い世界でもある。
可能性の限界まで挑み、出し尽くそうとする彼女が
ショートバージョンのラスサビで
『続けることに意味があるなら 信じてみるのも悪くはないはずさ』の節で聴かせる


青山吉能"魂の絶唱"は本当にもの凄いモノだったんだ。
彼女の"絶唱"を間近で聴き、身震いし鳥肌が立ちまくり忘れられないアクトだった。


貴女の決意と覚悟…勝手ながらきっちりと受け止めさせてもらった。

 

 


12 Party! Party!(永野愛理さん)

 繋がり、帰れる"里"と"深愛の理"


 
 タイトルの『Party』は集団=グループという意味の方だと自分は解釈している。
歌詞にある帰る・帰りたい場所、集まろう、そして…おかえり。
ファイナルツアーの題に銘打たれている『HOME』に繋がっていく。
林田藍里の名前の一字にある『里』
永野愛理さんの名前にある『理』にも『里という字が含まれ
『里』という字には人が集まる場という意味も込められてもいる。


 自分は歌う事は得意ではないと言っていた永野さん。
でも、歌の持つ力の強さと凄さを純粋に信じている。
歌だけではないが表現というモノは完璧な技量をもってしても
その全てを伝え届ける事は不可能な話。
勿論、ある程度の技量は必要不可欠なのでしょうが
時に表現者の技量を凌駕した想いや魂が伝わって心に響く事がある。


永野さんと藍里が抱いているWUGへの想いや
そして、繋がって帰れる場と
再び歩み出せる起点となれる場の存在への感謝の念を
柔和で語りかける様に一語一句を大切に歌い上げていく。


永野さんと藍里の想いと魂、深愛の情……
闘い方は七人それぞれ違うがこの闘い方は永野愛理にしか出来ない闘い方。
秘めているモノは貫き通したい『我』『意地』があって
彼女にしか咲かせる事の叶わない『花』なのだ。


しかし、このアクトの所感は参戦レポとしては何か間違っておるな……

 

 


13 シャリラ!(高木美佑さん)

 魂の咆哮!!!!!!!

 

 このキャラソンメドレーのトリを務めるのは"笑顔のファンタジスタ"高木美佑さん。
公式かどうかは知らんが、曲題の『シャリラ!』は
大声で叫ぶという意味のshout it outの発音がシャリラに聴こえるかららしいとの事。
曲調がアップテンポで明朗な楽曲なので初聴時からライブ映えすると思っていた。
で、タオル(俺は頭に巻いておるので拳w)を
振りまわす曲でもあるので、まぁ盛り上がりは凄かった。


曲調は明るく奇を衒わない南国感漂うサマーソング的なモノであるが
歌詞の一部分では若干ながらネガティブ感のある節があって
今のWUGの置かれている状況と重なるモノを感じる。


だが、ステージで笑顔全開で躍動している高木さんからは
そのネガティブ要素を吹き飛ばす為に
思いっきり叫んで全開で楽しめ!と……言っている様でもある。
そう……立ち止まっておる場合じゃない。座して終焉の刻を迎えるのではなく
簡単に終わらせない為に出来るのは最期の刻まで全開で駆ける事。
楽しんだ者勝ちという先人の尊い言葉がある様に
考えるな、本能のままに叫び全力全開で楽しむ事がやっぱり大切なのでしょう。


ファンタジスタ田中美海さんとはまた違う『強さ』をもった
笑顔のファンタジスタ高木美佑さんの『伸び代』
まだまだ未知数で彼女はもっと強く輝ける。

 


14 セブンティーン・クライシス

 


 まてまて…意外過ぎて脳ミソが処理出来る領域を超えておるじゃないのwww
ただ、今にして思えばあり得なくはないんですよね。

楽曲は使い所というモノがあるものと思っています。
その使い所は公演、会場、演出によってまちまちではありますが
それぞれに必ず存在していると思います。
セブンティーン・クライシスは高木さんがセンターを務めるユニット曲。
この公演会場は彼女の出身地・千葉。
高木美佑さんの凱旋公演という意味合いをもつ公演でもある。


場と刻はやって来た。そう、ここで披露しないワケはなかったんです。


この楽曲を歌う、高木さん、吉岡さん、永野さん、山下さん、奥野さん。
可愛さを前面に出しながらも、凜然としたキレでも魅せ付け
そして、魅惑的要素で確実に撃ち落していく。
五人の『個』の力が見事に合致し、それぞれの特性を如何無く発揮して輝く。


もっと強く輝けるし、どんなところまで行き着けるのか?
この楽曲がもっと成長していく事、その軌跡をまだ追いかけていきたい。

 


 
 ここでライブの方は一旦中断し、WUG新章のサイドストーリー的な朗読劇に移る。
今公演では本編でメンバーが同居する事になったシェアハウスに命名する過程の
ストーリーをアドリブを交えつつコミカルテイストで描かれていった。
この朗読劇は公演毎に違って来るとの事だそうです。


 朗読劇が終わると、スクリーンにはWUGメンバーと
コンテンツが抱く東北への失くしてはならない想いが綴られたVTRが流れた……
このVTRについては俺の拙い語彙力では伝えきれるモノではないので
今後参戦される方はご自身の目で刻み込んでいただきたいと思います。

 

 

 

15 ゆき模様 恋のもよう

 

 衣装を5周年ライブの際の衣装に身を包んだWUGメンバー。
東北の想いが存分に詰め込まれたあのVTRの後で
この楽曲披露は本当にズルくて、涙腺を刺激されまくっておった……

冬模様の仙台をモチーフにした日常的な雰囲気と
舞い降りる雪が創りだす幻想的な雰囲気との融和が心地良く沁み入らせる。

純然であり清廉な七人の混じりっ気の無い想いと魂。
そして……彼女達だけじゃない
真夢、藍里、実波、佳乃、菜々美、夏夜未夕の魂も
そこにはきっちりと共に在った。

単純な関係じゃなく、簡単に離れられないモノで繋がっている。
様々な逆境や困難を共に闘って来た掛け替えない
そして、これからも変わる事のない唯一無二の存在なんだ。

 

 


16 タチアガレ!

 

 初めてこの楽曲と巡り合い、魂を鷲掴みにした刻の衝撃は忘れられないだろう。

そして、俺がこの刻までに参戦し聴いて来たどのアクトも印象深く焼き付いておる。
2ndツアー、WUGフェス2015、3rdツアー、WUGフェス2016、アニュータライブ2017
4thツアー、WUGフェス2017、Green Leaves Fes……そして、このFINALTOUR。

どのライブのアクトが最も優れていたなんて言えない。
参戦出来てその刻と場でしか出来ないモノしかなかった。
答えにならんだろうが、俺にとってはどれも掛け替えの無いモノなんです。

彼女達七人が初めて出会えた原初の楽曲。
共に在って、寄り添い闘って来た『戦友』の様な存在。

 このFINALTOURでのアクトも素晴らしいモノだった。
歌というものは嘘や誤魔化しが効かないものであり
楽曲の力と限界領域を引き出せるのは人の力なんです。


 もっと もっと 想い伝えたい 

 どれだけ傷ついてても譲れないものがある

 聴いて 聴いて 必死に歌うから

 嗤われてもいい 負けはしない タチアガレ!


 Wake Up! 眩しい日差し浴びて 今 胸の希望が 君と重なる


Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用


 吉岡茉祐さんと青山吉能さんが"魂の絶唱"で歌い継ぎ
この楽曲を『進化』させ新しい『魂』『血』を宿らせる。

で、彼女達二人の"絶唱"は『意地』の張り合いでもある。
刺激しあえる関係であり、最も負けたくない相手でもあり
互いの力量を最も評価して認め合っている。

本気の想い、覚醒する獰猛な本能、臆せず邁進する気概、いざ闘いの刻。

現状に満足せず先陣を切って高みを目指す飽くなき闘志を
センターである吉岡さんとリーダーの青山さんは示して来た様に自分は思える。
彼女達二人のだだ漏れする情熱は他のメンバーに伝播する。

参戦出来る事やそこで聴ける事への"当たり前の奇跡"
そして……『タチアガレ!』という楽曲に出逢えた"奇跡"に感謝し


信じてる。七人が誓い合った約束の刻と地で『タチアガレ!』が披露される事を。

 

 


17 HIGAWARI PRINCESS(PRINCESS Miyu Ver)

 

 『Non stop diamond hope』があったのなら、この楽曲をやらんわけにはいかん。
とは言うものの、ここまでの濃度が濃過ぎてこの楽曲の存在が抜けておったがwww
千葉での公演って事で単独公演では
3rdツアー初陣以来のセンター・高木さんバージョンだ。

この楽曲も披露を経ていく度に成長して来ました。
センターが可変制であり楽曲のイメージが変化していけるという
汎用性の高さもあるのでしょうが、楽曲自体が強いポテンシャルを持つ。


正直な所……このアクトの詳細はあまり憶えていないんですよねww
と、言うのは、七人の舞い踊る姿(特に高木さん)に見惚れ傾聴してましてねぇ
(って言うか、ちゃんと自分の特推しの子を観ろというお叱りは甘んじて受けます…)

 

 

 

18 極上スマイル

 


 安心感と滾って来る高揚感はWUGのライブに参戦している実感をさせてくれる。
まだ、燃え滾れるのか?私達の『本気』を受け止めれるのか?
彼女達七人から我々に突きつけた挑戦状。
こうなったら互いに退く事は出来ない。
7人の闘争本能剥き出しの想いにこちらも全身全霊の想いをぶつける。

ライブとは誤魔化しの通用しない闘いの場である。
何度も参戦して聴いて来たが、この楽曲の所感は本当に難しい。


だってねぇ……


全開でぶち上がって楽しんじゃってるから憶えちゃいねぇんだよなwwww


受け入れて前を向く覚悟を決めた人、まだ受け入れ難い人。
色々複雑な想いはあります。
でも、彼女達七人は最期の刻を迎えた時に極上の笑顔で迎える決意を固めた。

 

個人の意見だが、彼女達の願いに応えて彼女達の門出を祝福してやりたい。

 

 


19 Polaris

 

 この楽曲の歌詞は、WUGメンバー七人がそれぞれの想いを綴り
吉岡茉祐さんが推敲し魂を宿した特別な楽曲。
七人の本気で真っ直ぐな想い、どこまでも高みを目指し挑もうとする七つの星。

 今回のセットリスト、楽曲の使い所、Polarisがここにある意味。
FINALTOURの初陣のクライマックスという重要な大役をこの楽曲は見事果たした。

 

 まだ目覚めない夢が永遠に続くならば 振り返らず進むだけでいい


Wake Up,Girls!Polaris』より引用

 

 終焉の刻を告げられ、座してその刻を迎えるのではなく
抱いている夢に向かい全力で邁進していくのみ。
一方通行だけの想いだけじゃ意味が無くて
双方向へと想いを巡らせ行き来させる事が七人の共通意識の様な気がしてます。

 

七種七様の強烈な『個』があり、それが七人揃った時により強く輝く『星』となる。


 FINALTOURはまだ始まったばかり。夢はまだ終わっちゃいない。
だったら……みんなで一緒に夢を見ようじゃないか。

 

 

 


EN.1 One In A BillionWake Up, Girls!ver)

 

 
完全な私見だが、このFINALTOURの隠された裏テーマは
(んなモノがあるのかは知らんが…)
『巡り合いの奇跡』なのではないだろうか?

訳が合っておるかは分からんが……
タイトルのOne In A Billionは10億分の1という意味との事。
確率的には本当に奇跡レベルの話だ。


さて、このアクトで印象深かったのは
何処のパートかは失念してしまったが……
吉岡さんと青山さんが背中合わせで歌う場面が何か本当に良いんですよ。

これまた私見ですが彼女達の関係性はライバル関係だと思ってます。
そんな二人が無防備な背中を預け合う事は
お互いを最大級に信頼しているんじゃないかと勝手に感じて滾って来ますww

 

 


EN.2 僕らのフロンティア

 

 自分がこのFINALTOURで聴きたかった楽曲の一つでした。
終焉の刻を迎えて、その先の未開拓の領域へと突き進む七人のエールとして
FINALTOURのセットリストに加えたのかなと感じています。


 きっとどこ切りとっても たぶん何年たっても

 先までゆけるはずだ もっと もっと なんて思っているんだろう


 ―Wake Up,Girls!僕らのフロンティア』より引用


もっと(高みへ)もっと(強く)……括弧内の語句は俺が勝手に付け加えたモノだが
果てなく続くそれぞれの獣道をひた往く為の
彼女達の決意や覚悟を秘めている様に聴こえなくもなかった。

 

 


EN.3 7 Senses

 

 七つの感覚≒七つの個性を携え誓い合い
七人でいられる刻を大事にし、何かを成し遂げようという『想い』が集約する地。
その地でWake Up,Girls!の存在していた『証』を『楔』として撃ち込む事。

だが、約束の時と約束の地に辿り着けれるのかは今はまだ分からない。
今出来る事はその刻と機が訪れる事をひたすら信じぬく事なのでしょう。

参戦レポの度に書いて来ましたが、楽曲というモノは成長していくものです。
そして……7 Sensesは更なる成長を遂げました。
この楽曲は各メンバーのソロパートにて愛称のコールが入るのですが
今までは吉岡さん(まゆしぃ)のコールは入ってなかったんです。


ですが…このFINALTOURに臨むに当たって、まゆしぃ推しの方達が動いたんです。


『創造できる明日へ歩き出そうよ』
1番のサビ前のこの部分はまゆしぃの担当パート。
彼女が歌い終わってサビに移る瞬間の所でまゆしぃコールを入れようじゃないかと。
呼びかけ、それで皆が応えて……あの刻と場にてきっちりまゆしぃコールが轟いた。

楽曲を成長させるのは演者だけの力では限界がある。
観客の想いや魂も必要な要素なのだと。
この楽曲の歌詞にも綴られている『みんなでひとつ』
表現者の想いと観客の想いが一つになって限界突破を果たしたのだと……


 一つの限界を超えた楽曲を引っさげて七人は挑戦者として未知の領域へと挑む。
闘う準備は出来ている。七人でいられるこの刻と何かを成し遂げようという想いを胸に
七人はFINALTOURの闘いへと赴いていく。

 


約束の時と約束の地を目指して。

 

 


 ―あとがき―

 

 自分にとってはこの参戦レポを書き終えるまでが『ライブ参戦』なのです。
まぁ、回数を重ねていく毎に大変にはなっていっていますが……
でもそれもまた楽しかったりするんで、書くのを辞めようとは思っておりません。

ちなみに、客観性がないのは充分に自覚していますwww
まぁ、ただのおっさんの感想文なので、きっちりしたものはプロの記者にお任せして
自分があの場で感じた事をそのまま残しておきたくて書いております。


 で、このFINALTOURですが……
所謂エース級やジョーカー的な楽曲をあえて披露せず
新しい挑戦で魅せようという気概に満ちたセットリストで臨んで来ました。
そしてそれを見事にStart It Up(起動)という意味に相応しい
WUGにしか出来ないパフォーマンスで、予想を裏切り、期待に応えてくれました。


……本当に凄い七人で、最大の感謝と敬意を示したい。
そして、これからどんな軌跡を往くのか見届けていきたいと思う。

 

以上にて、乱文長文で恐縮ですが
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

闘う準備は出来ているか?!~Wake Up,Girls! FINAL TOUR- HOME -開幕に寄せて

 どうも。あかとんぼ弐号です。

 

 6月15日にWake Up,Girls!が2019年3月をもっての解散が発表され……
FINALTOUR- HOME - ~ PARTI Start It Up, ~の開幕まで残す所一週間。
PART3の概要は現時点では全く不明という状態だが
このツアーは2018年から2019年にかけ3部構成での開催という長き『闘い』となる。
自分は、 PARTIのみだが千葉(夜)神奈川(2日目夜)埼玉(夜)に参戦する。

 

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 当ブログでは、これまでにもツアー前や冬のWUGフェス前に
俺なりの意気込みを書き綴って来ました。
で、今回もこれまでと同様に今回もWUGの七人が挑む
『最期の闘い』に参戦するに当たっての意気込みを書き綴っていく。


 
 2014年の夏。WUGの1stライブツアーが開催された。
自分は当時まだ彼女達の存在を知らなかった為
現地参戦はしていませんでしたので、東京公演のライブBDにて観させてもらった。
荒削りで不恰好ながらも、『想い』と『魂』を届けようと
挑む者としての気概を魅せてくれる激熱なパフォーマンスを魅せてくれた。


俺が初めてWUGのライブに参戦する事となった2015年夏の2ndツアー。
新たに加わった五曲の新曲を引っさげ、成長の証と変わる事のない
『攻め』の姿勢を貫いた1stツアー以上の激熱なパフォーマンスを魅せてくれた。


彼女達七人が先の見えない状況において……
各々が抗い、挑んで掴んだ『答え』を携えて迎えた2016年の3rdツアー。
参戦して何よりも強烈に感じたのは、未知の領域へと踏み込む『決意』や『覚悟』
各々が一人の表現者として絶対に生き残ってやろうという『執念』や『闘志』だった。

 

そして……『繋がる』事をテーマに掲げた昨年の4thツアー。


『これがWUGだ!これがWake Up, Girls!のライブだ!』


力強い決意と覚悟を込めた吉岡茉祐さんの魂の咆哮と七人の想い。
そして……予想を裏切り、期待に見事に応えてくれた。

 

 七人でいられる刻を大切にして、この七人で何かを成し遂げたい『想いと魂』
七人七様の強烈な『個』があり七人揃った時に
より強く輝いて誰が欠けても成り立たない
WUGにしか出来ないパフォーマンスと表現を武器に闘っていて
彼女達7人の偽りの無い本気の『想い』と『魂』がそこにある。


そんな七人の姿を間近で観てこちらが燃え滾って応えないワケにはいかない。

 

 

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 吉岡茉祐さん


貴女は七人揃っている事の意義と絆の重みを大切にし
七人全員が揃った時の輝きと力の強さを誰よりも信じていました。
そして、これまでの恩返しを我々にしたいとも仰っていました。
WUGのセンター・背負う者としての矜持と魂、燃え滾る情熱
常に貪欲に遥か高みを目指し闘う気概と闘志には
心が湧き立ち燃え滾るモノを感じさせていただいた。
こちらこそ恩返しをさせて下さい。

 

 

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 永野愛理さん


技術面だけでなく精神面においてもメンバーを支える『扇の要』
ワグナーと様々な形で『繋がろう』として様々な行動を起こしてくれた事……
何よりも俺が一番強烈な印象を受けたのが
ソロ楽曲『minority emotions』で表現していた『我』を貫き通す意地と覚悟でした。
桜=永野さんがどんな『花』を今後どうやって咲かせるのか楽しみでならない。

 

 

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 田中美海さん


貴女を『ハナヤマタ』で知り、そして…Wake Up,Girls!との巡り合いに繋がった。
初めて見た時に『何か凄ぇのが現れた』と感じこれまでに魅せてくれた
期待を上回りきっちりと成果を魅せつける姿に
"ファンタジスタ"の輝きを勝手に感じさせてもらいました。
剛毅で我が道を邁進していく強さ、関わった『縁』を大切にする繊細さ。
自分達がここまで繋いできたものに嘘は無かったという強固な信念。
"WUGのファンタジスタ"の更なる輝きを魅せて感嘆させて下さい。

 

 

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 青山吉能さん


リーダーらしくないと言っていますが
『今』を全力で戦えない者に『明日』という雄飛の機は訪れないし掴み取れない。
貴女の不器用だけど直向きで常に全力を出し尽くし限界まで闘う姿勢
他の六人だけじゃなくて、見ている我々も凄く刺激されていると思っています。
最強で無敵なユニットが最高のツアーを届けると言う
貴女の決意と覚悟をきっちりと受け止めて力になりたい。
そして…偽りの無い本能と、血が流れる"魂の絶唱"を聴かせて下さい。

 

 

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 山下七海さん


貴女の圧倒的な『個』の力と『才』を賞賛するのに
相応しい形容詞が未だに浮かびません。
もしかするとその形容し難い所に強く惹かれたのかなと思えます。
魅せる力の強さ、程よく適当で飄々とした佇まい……
でも内に秘めている熱く燃え滾る純然な魂をもった方。
進化の為に恐れず変わろうとして踏み出す決意と覚悟
これまでに培い積み重なったものが芯になり
遥か遠く、多くの人達に本気の想いを届けたい清廉な願い。
魅惑的かつ熱い情熱で、また自分の魂を撃ち抜いて下さい。

 

 

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 奥野香耶さん
  

ミステリアスで、強かで我が強く狂気的な要素のある魔性の領域
貴女を初めて知った頃から翻弄されっ放しの様に思えます。
その一方では凄く気遣いの出来る優しい包容力のある情に篤い方。
解散発表で見せていた悔しさを噛みしめながら言葉を絞りだそうとする姿…
でも、あの時に余計な不安をさせまいとし
ワグナーを慮った気遣いには感謝の念しかありません。
今度は我々が貴女の厚意に全力全開で応える刻です。

 

 

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 高木美佑さん


貴女を見ていて印象深いのは、常に笑顔で本当に全力で楽しみ躍動されている姿。
"Keep smiling"この言葉に込めた貴女の強い信念がそうさせるのですね。
そして、かつて貴女がブログに綴られていたこの言葉を俺は忘れずにはいられません。

 
 一生忘れないようなステージ、私達もいつかできるのかなぁ。

Wake Up,Girls! official blog 桜満開でしたね♪(み´μ`ゆ)より引用

 
このファイナルツアーの一つ一つのステージがかけがえが無く
どれ一つとして忘れられない最高のステージになる。
度胸満点の"笑顔のファンタジスタ"が溌剌と躍動する姿を
俺の網膜と脳ミソにきっちりと焼き付けていきたいと思います。

 


と、まぁ…ざっくりと雑な感じになってしまったが七人への感謝の念を書き殴った。
上記に書いてはみたが、彼女達七人に伝えたい想いは書き尽くせない程ある…
ただ、一番に彼女達七人に伝えたい言葉は

 

『本当にありがとう』と言う感謝の言しかないんです。

 

 WUGの七人が、参戦する俺達が限界まで出し尽くしやりきる事。
常に最高を更新し続ける為に…その刻を本気で駆け抜け心に刻み込む事。
この長い闘いと最期の刻を『極上の笑顔』で完遂出来る様に
俺は参戦出来る『今』とこの『刻』を大事にして
Wake Up,Girls!が輝く瞬間を胸に深く焼き付けたいんだ。


この想いはおそらく、多くのワグナーが特別に感じている事でしょう。
様々な想いがそこにあってその人なりの刻の迎え方がある。
そして、Wake Up,Girls!を通じてこれまでに出会えて繋がれた様々な人達と
共に闘い、後に語り合い本気の想いを共有出来たらどれだけ素晴らしい事か。

そして、それは決して難しい事では無いと思います。
彼女達七人の本気の想いと魂を間近で観て感じた偽らざる想いを叫べば良い。

ライブの模様を事細かく記載される方。刻み込まれた本気の想いを書き残す方。
楽曲を深く熱い情熱にて考察する方。論理的に物語やライブを考察する方。
七人と楽曲の魅力を伝えようとする方。多くの方と繋がれる場と機を設ける方。
推しについての情熱を深める方。イラストでWUGへの愛情を表現する方。
彼女達の楽曲を演奏または歌い踊って魂を共有する方。

 

挙げればキリが無くて、それぞれにWUGへの向き合い方や楽しみ方がある。

 

 しかし……全ての人がライブに参戦出来るとは限りません。
どうしても物事には限度や越える事の出来ないモノがあります。
出来得る限り多くの方と『想いと魂』を共有し『繋がれる』事
遥か遠くへ届ける為には皆さんの想いが必要になります。


で、その想いを表現していく形式はどんなものでも良いと思います。
ぶちまけたい本気の想いがあるのなら我慢せず解き放って下さい。
勿論、時期についても限定されるものじゃありません。
解散してしまったからといって何かを残す事をやってはいけないなんて事は無いし
きっとその本気の想いは誰かに届き応えてくれると俺は思います。


 参戦される方、残念ながら参戦の叶わなかった方
それぞれの色々な想いはあり、まだ踏ん切りがつかない所もあるでしょう。
でも、彼女達七人は参戦した人は勿論参戦の叶わなかった人達の
想いと魂に届けようと全力全開のパフォーマンスを魅せて
燃え滾って心を湧き立たせてくれる事でしょう。


俺達が今のこの刻で出来得る事は……
解散の真の理由をあれこれ詮索する事や駄々こねる事じゃない。
(誤解の無い様に付け加えるが、あくまでも俺自身での感覚です)
受け入れ難い現実と向き合ってそれぞれで辿り着き信じた『答え』を携えて
この闘いに臨む事だと自分は思っております。

 

彼女達はこれまでにも、期待に応え、予想を見事に裏切ってくれました。
どんな逆境や苦難に遭っても、共に寄り添って闘い
裏切らずに共に軌跡を駆けてきた彼女達の想いと魂が傍らにあった。

 


吉岡茉祐さんと島田真夢 

永野愛理さんと林田藍里 

田中美海さんと片山実波

青山吉能さんと七瀬佳乃 

山下七海さんと久海菜々美

奥野香耶さんと菊間夏夜 

高木美佑さんと岡本未夕……

 


 このままじゃ終われないし、まだ出来る事がある。
ここから本当の意味で彼女達の勝負が始まる。
俺達も、彼女達の輝きと本気の想いと存在した『証』を己の魂に刻み込む。


そして、このFINALTOURの最期の刻まで全力全開で楽しみましょう。

 


 最後に……皆さんにこの言葉を投げかけ
自分のFINALTOURの意気込みを締めさせていただきます。

 

 参戦出来る刻と機はそれぞれに違って来る事と思いますが
それが早いのか遅いのかはこの際どうでも良いと思います。
参戦出来る公演を全力で楽しむ事、参戦が叶わずとも想いと魂を飛ばす事
悔いを残さない為にそれぞれの臨み方があります。


Wake Up,Girls!に巡り合えた"奇跡"と刻み込んだ想いと魂を携えて
共に軌跡を振り返らずに真直ぐ駆け抜け……

 

闘う準備と覚悟は出来ていますか?!!!!!!!

 

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そして、彼女達七人がこれから紡ぐ"物語"が誰一人として欠ける事無く無事に
ファイナルツアーを立派に駆け抜けて完遂の刻を迎えられる事を願っております。

 


 乱筆、乱文でありましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 


 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

WUG楽曲 ライナーノーツ #18 スキノスキル/SHIFT

 いきなり書き出したり更新が滞ったりと、全然安定しない
このWUG楽曲ライナーノーツシリーズでございますが
今のこの状況(WUG解散…)だからこそやっぱり続けていくべきなのだろうと。
(だったら、とっとと書けと各方面から突っ込まれそうですがww)
自分の遅筆スキルと時間との闘いになりますが
出来るだけ多くの楽曲の事を書き綴っていきたいものであります。

 

 

  スキノスキル

 

 

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www.youtube.com


 TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』EDテーマ曲。
現時点(2018.7/1現在)において最新のシングル楽曲となっております。


これまでのWUG楽曲では無かったケルト音楽の系譜を思わせる挑戦的であり
また叙情的で優しげな歌声からは『癒し』要素を感じさせてもらえる楽曲。
そして単に傾聴させ聴き入らせる楽曲というだけではなく
僕らのフロンティア』で感じた内に秘める熱さをもきっちりと感じる要素もある。
可愛らしさという要素で括ると『恋?で?愛?で暴君です!』と同系統だが
あちらとはまた違った要素の純朴的な可愛らしさを表現している様に思える。


楽曲中の細かいパート分けを聴き分けられるほど
俺の聴覚は敏感かつ繊細に出来てはおらんので自信を持って書けないが
核を成し、牽引しているのは奥野さんと永野さんの柔和な歌声であると感じた。
奥野さんと永野さんの柔和な歌声とケルト音楽調のメロディとの調和が見事で
聴き心地の良い楽曲という印象を受けた。


 異世界ファンタジーを舞台にした物語の楽曲という事から
歌詞で紡がれている世界観は、パーティ(仲間)との繋がりと絆を描写している。
詞にある『女の子』という句が示す事から、おそらくは作中のヒロイン達の視点で
曲中の世界観を描写していると思います。
ヒーロー(作中の主人公=サトゥー)へ抱いている信頼、あるいは恋慕の情…etc
ラブソングとしての捉え方も出来る楽曲という解釈は飛躍しすぎかもしれないが……

 

 で、これは自分の独自考察(妄想・暴論の域です)で恐縮でありますが
『きみ』『輪舞』『fairy tales』という句の解釈をWUGとワグナーとの関係性に
(無理矢理)当てはまる様にも思えて来るんです。
『きみ』はWUG視点から見たワグナー。あと『fairy tales』の意味はおとぎ話ですが
WUGがこれまでに紡ぎ、そしてこれから紡ごうとしている『物語』という訳にもなる。


 この楽曲の作詞は『TUNAGO』を書いた只野菜摘さん。
『輪舞』≒輪になって踊る≒想いの相互循環にて繋がる事を慮り
下記に記した部分の詞はその事を表しているようでもある…

 

 一緒にいたい 癒していたい チカラになりたい

 (スキノスキル) (スキガスギル)

 きみのためになりたいんだ


 ―Wake Up,Girls!『スキノスキル』より引用

 

 『TUNAGO』の世界観と照らし合せ、繋がる事を継承させた楽曲にも感じられる。
勿論、完全に繋がるという事は雲を掴む様な話ではあるが
魂で繋がりたいという想いが込められた楽曲である様にも自分は思えてきます。

 

 

  SHIFT

 

 

 おそらく、これは自分だけではなく
多くのワグナーがライブで聴けるのを待ち望む楽曲であるだろう。

異世界情緒溢れる『スキノスキル』とは全く異なり
こちらは現代が舞台になっており、夢と現実との狭間で抗う心情を
ミュージカル調を彷彿させるジャズテイストの曲調で
聴かせるというよりはライブにて魅せる要素を強く押し出した楽曲である様に思える。


 オーディションに受かって、夢描いた役者としての軌跡を駆けたいが
想いとは裏腹にその願いは実を結ばなく迫る現実とも向き合わなくちゃならない。
楽曲の雰囲気は明朗でコミカルチックな描写であるが
詞のみで捉えるシリアスでリアリティな描写とのアンバランス感がこれまた面白い。
この落差的描写は『地下鉄ラビリンス』の路線を踏襲していると自分は感じ
そして、七人の表現者としての日常にも当てはまる様にも思えて来る。


 『SHIFT』の大きな特徴だが
WUG楽曲では初めて曲中に台詞が挿入されていて
この要素がミュージカル調である事を強烈に印象付けさせる要素なのだろう。
で…役者志望の女子の台詞を吉岡さんが担当されておるのでありますが

 

ここでの台詞回し、凄く可愛いんです!!!!!!!

 

注:個人の感想です

 

 『SHIFT』は状態や体制を入れ替える、切り替える等の意味があるとの事。
前述に書いたが楽曲内の物語に登場する女子の揺れ動く心情と葛藤を描いている
夢を追う事を貫くか?もしくはきっぱりと諦めて別の道へ往くか?
そういう解釈の出来る楽曲であると思います。


これまた、完全な後付け感満載であり自分の暴論の域による独自考察ですが
今のWUGの状況(来年解散)に際しての七人の心情を表している様にも思える。

七人が思い描いている理想とする表現者としての姿を目指すべく
解散後にはそれぞれのやり方で違った道を歩んでいくのでしょう。
この楽曲が作られ、そして転換を意味する『SHIFT』と銘打たれた時期や経緯を
窺い知る事は出来ませんし、おそらくは語られる事も無いのかも知れないので
これは自分の完全な妄想で書いてしまってますが……

解散時期としてはもう決定していて、転換と言う意を持つ曲題にしたのは
七人の未知への領域へ挑む為の決意と覚悟を示したかったのではないだろうか?

 

 ばらまかれたヒカリは いっぺんになんてつかまらない

 ビルの隙間から いつか解き放つ

 そのとき きっときっと世界から見つけられるの


 ―Wake Up,Girls!『SHIFT』より引用

 

 上記の詞にある『ヒカリ』と『解き放つ』は七人の『個』の力。
『世界から見つけられる』は文字通り世に認められる事。
自分の中では、ここの節々が七人の決意と覚悟が凝縮されているものと感じる。
勿論、楽曲内の物語に登場する女子にも当てはまる節でもあるし
もしくは……双方の想いを汲んだ詞のようにも思えてならない。

控えているファイナルツアーにておそらく披露されるであろうこの楽曲は
会場でどう聴こえてどういう解釈が出来るのだろうか?
それを考えるだけで、凄く面白くて非常に興味深いものを自分は感じている。

 


 本来でしたら、もっと早くにこの楽曲達について書く予定でしたが……
リリース後の状況が濃密かつ激熱な案件が多かったもので
書くタイミングを逃しどんどん後の方へと追いやられてしまいましたwww

まだまだ書けていない楽曲の考察もありますし
自分が出来得る限り多くの楽曲の魅力を書き残したいと思ってますので
これからもこの駄文ライナーノーツシリーズをよろしくお願い致します。

 

 


 

 

 

 

 

今だからこそ…心に響いた"楽曲"

 例により、これは自分の完全なる持論なのでありますが……
楽曲というモノは歌う表現者を取り巻く状況や心情で様々な表情を見せる。
そして、聴く側にも同じ事が言えると思っております。


 WUGの解散発表を受けてから、と言うわけでもなく
自分の方は相変わらずWUGの楽曲は聴いておるのですが
その中で、ある楽曲に以前とはまた違った切り口の解釈が浮かんで来ました。
今回はその楽曲についてのもう一つの解釈について書き綴っていこうと思う。

 

 『タイトロープラナウェイ』という楽曲がある。
この楽曲は3rdツアーにて初披露された
永野愛理さん、田中美海さん、高木美佑さんによるユニット楽曲である。

 

そして……不遇の名曲であると声高々に主張したいッ!!!!!!!

 

 私見の域だがこの楽曲について語る場合、何故だか『日の目を見ない』
別な物言いをするなら干され具合的なものを感じてしまいます。
この楽曲がどうして不遇の楽曲という捉え方を自分がしたのか考えを巡らせてみた。


 WUGのライブにおいて、やっぱり観客が楽曲にノッていくにあたり
激熱で盛り上がれる楽曲で感情を爆ぜさせる楽曲が
セットリストに組み込み易いと思われます。
また、一方ではじっくりと落ち着いて聴き込ませる楽曲も
上手い表現が俺の語彙力では出来んのだが、落差や緩急の表現を演出して
観客の心に強烈に響かせる為に必要な要素であり
それは激熱な楽曲との温度差的な要素が大きければ大きい程良いと思っています。


『タイトロープラナウェイ』ですがだだ漏れしている熱量で魅せる楽曲ではなく
秘めた熱を表し尚且つ聴き込ませる要素のある楽曲。
盛り上がれない楽曲ではないのですが爆発的な熱量を生み出す楽曲では
無いと思えますし、ユニット曲という事から披露される場も限られてきます。

更に言うならユニット曲という括りでいくと
『セブンティーン・クライシス』『プラチナ・サンライズ』『outlander rhapsody』
この三曲が異常に強力な楽曲でもあるし、その陰に埋もれる感がするのは否めない。


……だが、それでこの楽曲が過小評価されてしまうのは勿体無い話である。

 

以前、この楽曲についての独自解釈を綴らせてもらった。

(勝手にだがwww)

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

その時に感じたのは、同じ刻を過ごし軌跡を共に歩んだ
志を同じくした友との決別と別れを描いた世界観を表現しており
悲哀的な別れの楽曲と捉えるのか?
また、前進していく為に必要な発展的な別れの楽曲として捉えるのか
もしくは、双方の要素のある楽曲として捉えるのか?と
受けての解釈に委ねる要素の強い自由度の高い楽曲と称しました。


 先日、WUGの解散発表がありましたね。
で…様々な事に考えを巡らせWUGへの想いを馳せた。
そんな時に聴いた数々のWUG楽曲の中にて最も俺の胸に熱く鋭い
『楔』を撃ち込んで来たのがこの『タイトロープラナウェイ』だった。
これは、完全な自分の妄想・暴論ですが現在の状況と彼女達七人の心情
歌詞中にある『僕』を七人に喩え、『きみ』をWake Up,Girls!の存在として喩えて
楽曲の世界観に当てはめてみたら自分の中においては
上記にも記したが解散の報を受けた彼女達の状況と凄く合致していると感じた。


そして……やっぱりここの節々が凄く胸に響いてくるのよね。

 

 描かれた胸のロゴや 熱い文字を

 ずっと かかげて忘れないで 選びとろう それぞれの道を


Wake Up,Girls! 『タイトロープ ラナウエイ』より引用

 

胸のロゴ、熱い文字を文字面通りじゃなく別の捉え方をするとWUGという存在。
それを彼女達の象徴的なモノとして掲げて忘れない事。
そして……七人の胸に象徴として刻みこんでこれから歩み出すそれぞれの道や
変わろうとする覚悟と未知の領域へと踏み出す決意を示している様に思えて来る。

今、彼女達がいる状況を受けてじっくりと聴き込めば聴き込む程に
『タイトロープラナウェイ』に詰め込まれた想いや世界観が
自分の胸に強烈に訴え掛け『楔』を撃ち込んで来ました。

 


 
 これから俺が書く事に対して不快または憤慨されるかもしれません。
それについては予めご容謝願いたく思います。

 


 物事にはプラスの面とマイナスの面が必ず存在します。
WUGでしか感じられない事や見えてこないモノは確かにある。
逆に、WUGという『枷』から解き放たれて感じられる事や見えるモノもある。
解散を最終的に決断した真の理由を詮索するつもりは俺はありません。
七人が個々の活動をした際にそれぞれが感じた事や見えたもの
これは確かにある疑い様もない真実なのでしょう。

先日の記事にも書きましたが……Wake Up,Girls!は素晴らしいグループです。
ですが…それと同時に彼女達を縛り付けている『枷』にもなってしまっていると思う…
一人の表現者として未知の可能性を考え各々がそれを携え腹を割り熟孝し
そして……七人が思い描いている理想の表現者になる為
身を切る様な辛い決断だが、グッと飲み込んで更なる進化の為に下した
狭き道≒未知の領域へと挑む決断を俺は尊重したい。

 

 まぁ、ちょっと楽曲の件とは違った事も書いてしまいましたが……
俺は『タイトロープラナウェイ』という楽曲がユニット曲の中では一番好きなんです。
更に、この考察は俺の独自のモノで妄想・暴論の域でしかありません。
ですが…今の状況に際し、また改めてこの楽曲のまた新たな一面に気づいて
それについての考察と自分なりの考えを
形にして世に送り出したいと思い勝手ながら今回筆を取らせていただきました。


 願わくばFINAL TOURにてこの楽曲が聴ける事を祈りつつ
毎度ながらの妄執に塗れた駄文記事を締めたいと思います。

 

 

 

 

 

告げられた終焉の刻~覚悟して前を向け~

 始まりがあれば、終焉の刻は必ず訪れる。
これはどの物事にも等しく訪れる逆らう事の出来ない自然の理である。
彼女達に惹かれて応援していくと決意した刻から
いずれ訪れ避ける事の出来ない事で、当ブログに書く事は心の片隅にありました。

 

 昨日、声優ユニットWake Up,Girls!』が2019年3月での解散が発表された……

 

 俺がこの報を知ったのは、職場の休憩時間に見たツイッターのTLだった。
最初はまたどこかのアホが何かほざいてやがるのか?と信用していなかったが
見ていくうちに、それは公式発表された事実であった……


で……公式からの文面を読んでみると
熟孝しメンバーとスタッフ間と何度も話し合った末、今後の将来の為に
個々の道を歩む事が更なる成長に繋がると思い、解散という決断に至ったと。
文面を額面通り捉えるならば、この決断は所謂『円満解散』というヤツだ。


 しかし、暫くの後に俺が視聴した
『WUGちゃんねる』や『がんばっぺレディオ』内での
七人の様子は明らかに違うモノだった。
気丈に振る舞い言葉を述べる子や、涙を堪えながら言葉を搾り出している子
悔しさを滲ませながら言葉を紡ぎ出す子……


だが……七人が共通している想いはハッキリと分かる。


彼女達は誰一人として、この『解散』について納得していない事だ。


 完全な推測の域だが、『円満解散』でなく彼女達にとって不本意なモノだと思える。
エイベックス側からの『戦力外通告』的な勧告の末の結論…
丹下社長の言を借りるならば、七人から『金の匂い』が感じられなくなったのか
今後続けていても現状以上の利益が見込めないと判断したのだろう。

一方的に通告されたのか?彼女達に選択の余地が与えられて解散という
決断に至ったのかは伺い知る事は出来ませんが
ただ、当初の構想を思い返してみると、いずれは解散するとの事で
動いていたそうなので、俺の中では今回の件覚悟は出来ていたつもりです。

ただ、あまりに急すぎた発表だし、七人の本意じゃない言葉を捉えると
冷静な感情にはなれんし受け入れ難く、そして……悔しい。
何よりもだ……彼女達が我々に謝罪の念を述べていくのが本当に見ていて辛い…

 

 それでも終焉の刻は容赦なくやって来ます。あと9ヶ月しか残っていないのか?

 

そうじゃねぇ。まだ9ヶ月もあるじゃねぇか。

 

それが戦いの合図だとしても 立ち止まらない だからひた走れ!走れ!


Wake Up,Girls!Beyond the Bottom


 
 彼女達がこれから挑む闘いは勝てない闘いだが、んな事知ったこっちゃ無い。
座して終焉の刻を迎えるのではなく、徹底的に真っ向から抗い
存在した『証』を『楔』として撃ち込む事。

守りに入るつもりなんて更々無い。攻勢に出て挑戦していく気概
何度打ちのめされようが、傷を負おうが倒れるのは前のめり。
彼女達七人はどんな状況だろうが前に突き進む事しか考えちゃいない。
確かに彼女達は悔しい面持ちではあったが、それでも尚、必死に前を向いて
残された限りある刻に真っ向から向き合って闘う覚悟と強固な決意がある。
終焉の刻に向けて闘う彼女達に俺が出来る事は……

 

―七人でいられる刻を大切にして この七人で何かを成し遂げたい『想いと魂』


あの七人にしか出来ないパフォーマンスと
そして……本気の想いと魂に全力全開で応えて俺の魂に刻み付ける事。


すぐに終わるわけじゃない。想いと魂を届けられる5thツアーという場と刻がある。
そして、全てをぶつける覚悟と決意は固まった。
そんな中において俺が彼女達の想いと魂に報いてやれると思うのは
ブログという媒体にて彼女達七人の軌跡や感謝を綴り記録と記憶として残す…
勝手だが、俺が出来る最良の形であり七人に対しての感謝の意を示す事。
これは単なる自己満足なのかも知れないし、そう捉えられても反論するつもりも無い。
彼女達が残そうとしたものやこれから魅せてくれるものへ
俺なりの敬意と感謝をもって全力でこのブログへ書き綴る事をやめたくはない。


勿論、俺が選択した方法が必ずしも正しいモノと言う気は微塵もありません。
今迄と同様に彼女達を全力で応援していく人や解散に反対の人
そして、受け止めて前に進むのを躊躇われている人。
想いは様々であり、どの選択にも正解なんて無いのでしょうが……
各々が熟孝し悩みまくって出した『己の答え』が唯一無二の正解だと思います。

 

 Wake Up,Girls!素晴らしいユニットだと思います。
それでも…いつかは終焉の刻が訪れます。
今回この件について記事を書くか否か非常に悩みました。
正直なところ、コレを書いておる現時点でも冷静な文を書けている自信は無い。
冒頭の書き出しにも書いた様に、物事には必ず終わりの刻が来る。
その刻に様々なモノが問われるのでしょう。
全力で後悔のない向き合い方が出来たか?後悔に塗れた刻が経ってしまったか?
終焉の刻に際して後悔を残さない為にも、覚悟して前を向く事。
確かに悲しく寂しい事ではあるし、七人にとって不本意な形での決断だろうが…
それでも俺は、限られた刻で『前を向く事』を決断した彼女達の背を押してやりたい。

自然消滅してしまうユニットって結構あったりしますので
ファイナルツアーという互いの想いと魂を全力で伝えられる場と刻が
与えられた事は本当にありがたいものだと俺は思います。


 全力で彼女達の想いと魂に応えて、来たる終焉の刻には
泣き顔じゃなく、笑顔で彼女達七人の新たな門出を祝い送り出したい。
これが、今回の一件で俺が熟孝し辿り着いた偽りの無い想いであります。

 

そして『あの七人に完全に負けた』と感嘆の言を俺に言わせて欲しい!!!!!!!

 


いつも以上の乱筆・乱文にて大変恐縮でしたが
ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

舞台『Wake Up,Girls! 青葉の軌跡』観劇所感。

 6月10日、草月ホールで開催された演劇『Wake Up,Girls! 青葉の軌跡』
千秋楽の夜の部を観劇して来た。

 

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 前作の舞台版の続編となる今作だが、その発表は本当に急なものであり
まさに青天の霹靂といった所だろう。
で……更に、今回の会場は前回よりも収容人数の少ない会場で
チケットの確保が困難なものとなった。
自分は本当に運が良く、千秋楽の夜公演(座席は二階)のチケットが取れた。

前作の舞台『青葉の記憶』は素晴らしい公演だったので
勿論、今回の公演も非常に楽しみにしており
期待感に胸躍らせ会場に向かった事を憶えておる。
そして、観終わってこの感想を書いている今でもその余韻が未だ抜け落ちない。
それほどまでに今作の公演が素晴らしいものだった事の証明だろう。


そんな『青葉の軌跡』の感想をこれから書き綴っていく。

 

 

 まず、開幕してWUGの楽曲『Polaris』が流れる。これは完全にやられた。
この楽曲を歌っている彼女達の現在の視点から、結成して暫く経った後の
彼女達の視点にまで遡る構成となっていた。
しかも『Polaris』を歌っている時間軸についての描写にあえて触れていないのも
これまた面白くて様々な考察が出来てしまえる。
作中での全国ツアー内での事なのか、新章最終回の頃なのか
はたまた、その先の物語での刻での事なのか……

独自考察(妄想)で恐縮ではあるが自分はラストシーンの
丹下さんと松田さんの会話にあった『遂にここまで来た~』と
『まさかこんな風になるなんて思ってなかった』と言う台詞から
まだ描かれていない先の刻の物語なのではないかと思っておる。

そして『青葉の軌跡』劇中でも『Polaris』へと繋がっていく事をほのめかす様な
描写を盛り込み、そしてラストに持ってくる演出は見事と唸るしかなかった。

 

 物語の刻は、『16歳のアガペー』を引っさげ
MACANAで単独ライブを開催する頃~林田藍里の脱退問題までを描いている。
前作の『青葉の記憶』と同様に単なるシナリオの焼き回し的なモノにならずに
また新たな描写と解釈が盛り込まれ再構築された


新訳『Wake Up,Girls!という印象を前回同様に感じられた。


で、今作において自分が観たいと思っていた点をきっちりと押さえていて
尚且つ…また新しい解釈をさせてもらえた構成になっていた。


 今作の物語で核を成しているのは、藍里、佳乃、真夢。
自分の中においては、TVシリーズの主軸として描かれたのは佳乃だと思っている。

彼女自身やWUGのリーダーとして、そして真夢に対して抱いている感情…
好転しない状況に対しての焦燥感と苛立ち、圧倒的な『才』を持つ者(真夢)への
憧憬と妬心の念が混在した複雑な思い。
この辺りを演じるに当たり佳乃と同様、雌伏の刻を過ごして来た青山さんだからこそ
見事に演じきれたのではと自分は感じられた。
特に、藍里に『戻って来い』と言う件で、感情を爆ぜる様な言い方ではなく
感情を搾り出す様な優しげながらも秘めた力強い言い回しには
胸に熱いモノと心に沁みいるモノを存分に感じさせてもらった。


 藍里。彼女は自分に技量や才能が無い事は自覚していた。
それでも必死に、直向きに努力を重ねていた矢先に
早坂さんの言葉が彼女を繋ぎ止めていた心の楔を打ち壊してしまった。
抱いていたコンプレックスや劣等感は更に大きくなり
『私だけ違う』と頑なに心を閉ざしてしまった藍里の心情を
見事に演じられた永野さんに感服の念を抱いた。


 未だWUGの一員になりきれていない真夢……
それを象徴しているのが、レッスン時での微妙な皆との距離感。
でも、藍里が辞める事となった時彼女は一歩踏み込んでいった。
真夢がかつていた場所(I-1)は、闘えない者は容赦無く淘汰される。
藍里を切って存続するか、藍里と共に辞めるかの究極の二択を迫られた時
彼女は迷わずもう一つの選択肢を皆に提案した。


―私は、藍里に居て欲しいと思う。七人揃ってWake Up,Girls!なんじゃないかな


歌い踊るだけの存在だけじゃなくて『人間』である事を許容される居場所。
かつての自分の様な思いを皆にさせたくないという思いと
I-1を脱退後、世間から拒絶され腫れ物に触れるかの様な接し方をされた真夢。
そんな彼女の魂が完全に凍りつかなかったのは
I-1の島田真夢ではなく、島田真夢という人間として藍里がきちんと接してくれた。
その彼女が過去の自分と同様に心を頑なに閉ざしてしまう。

 
 今度は自分が藍里の魂を救う番だと思い真夢は踏み込む決意をした……
真夢の藍里への説得の言葉は穏やかながらも情が溢れんばかりの
魂の言葉だった様に自分は感じました。
改めて書くまでもないが、吉岡さんの演技は素晴らしいものでした。


この場面は本当に涙腺がヤバい事になり、目頭が熱くなるのを抑え切れなかった…

 

 前作でも観られたがI-1サイドの描写が観られたのも嬉しいところだ。
TVシリーズでは登場しなかった高科里佳の登場が良いアクセントになっていた。

里佳に言った志保が抱く真夢への感情『真夢は一番勝ちたい相手』
前作にて、辞める真夢に対し『勝ち逃げは許さない』と志保は言った。
志保自身きちんと闘って勝ったわけではない事を痛感してしまっている。
TVシリーズでは憎悪に近い感じの対抗心を出していた感があったが
里佳や麻衣とのやり取りの中では、何か清々しさの様な雰囲気を感じられた。


 そして、近藤麻衣の心情に切り込んだ描写が観られたのも良かった所だ。
I-1のキャプテンという立場としての言葉ではなく個人として抱いていた
真夢への想いと彼女を止める事の出来なかった後悔の念……
何も無かった頃から共に軌跡を駆けて来た同胞でありライバル。
簡単に割り切れる想いじゃないが、今の真夢の幸せを願う事……
彼女の複雑な心情に踏み込んだ描写は素晴らしいと想った。

 

 

 以下、箇条書き形式となって申し訳無いが他に感じた事をざっくりと……

 

 

 前作からの続投となった
丹下社長役の田中良子さんと松田さん役の一内侑さんの演技は
前作同様に安定感抜群でアドリブで笑わせてもらったり
またシリアスに魅せる所はきっちりと魅せてもらえたりと本当に素晴らしかった。
続編の舞台があるのなら…
またお二方に丹下社長と松田さんを演じていただきたい。


 I-1Clubは、前作同様ボスユニットとしての存在感を見事に魅せてくれた。
特に印象深かったのは高科里佳を演じた松田彩希さん。
ライブパートでのダンスのキレの凄まじさに圧倒されて魅入ってしまった……
勿論、他のI-1キャスト陣も素晴らしかったのは記載するまでもない。


 まさかTwinkleが歌う『ゆき模様 恋のもよう』が聴けるとは思わんかった。
WUGとI-1に引けを取らない素晴らしいパフォーマンスを魅せてもらえた。
これは本当にまた見たいのでこの公演の円盤化を切に願う!!!!!!


 早坂さんを演じた福山聖二さん。
台詞の言い回しや所作はアニメの早坂さんそのままで
本当に良い味を出していましたね。

 

 裏方で支えてくれたスタッフ陣と共に、心よりの敬意と感謝の念。
そして…素晴らしく心に刻み込まれた最高の公演を魅せていただき
本当にありがとうございました!!!!!!!

 

 

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