巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

Green Leaves Fes参戦レポ~繋がって来た軌跡が"奇跡"へと変わる刻~

 それはまさに、繋がって来た軌跡が"奇跡"へと変わる刻だった……

 

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 5月12日。爽やかな海風が吹く五月晴れの時期に幕張の地に居るのは
自分にとっては何だか新鮮な感覚に浸っておりました。
昼前に海浜幕張に降り立った俺は幕張イベントホールへ急ぎ歩く。
向かう最中…感情が昂り足早になって来ているのが分かる。
もう、本当に楽しみにしていたんだ。

そして、戦場(IKUSABA)に到着し、俺の身体は身震いする感覚に陥る。
強烈な紫外線が振り注いてはいるが時折吹く五月の風は
まだ冷ややかなモノを感じるがそれが原因ではない。
武者震いである。早く彼女達の本気の想いと魂を直に感じて
燃え滾り、全てを出し尽くしたい。
言い方を変えるならば…早く闘わせろ!的なモノである。


この久しぶりの現場(戦場)の感覚、やっぱり良いモノである。


……


 と、まぁポエム的な書き出しで始まったGreen Leaves Fes参戦レポ。
今回のセットリストの構成は、楽曲をファン投票で募って
その結果をランキング形式によって披露していくスタイル。
参戦が確定して、ライブの演出構成が発表された刻から覚悟していて
今迄書いて来た参戦レポの中で、最も難産で熱苦しいモノになるだろうとww
ただ……どうするのかといったら、やっぱり書きたい!以外の選択は無いので。

 
 上記に書いた様に特殊な形式のライブでしたので
従来の書き方とはちょっと違った書き方になっておりまして
公演毎のランキング順ではなく、昼のみ→夜のみ→昼夜共に披露の順で
楽曲の所感を書き綴りました。
勝手ながら、この辺はご理解いただけるとありがたいです。

 

 

 それと、断っておきますが……
この記事は尋常じゃないほど長いですww

 

 


これは冗談でも何でもなく、『ほんのつまらないモノで恐縮ですが…』と
菓子折りを差し出す際の常套句などではなく本気で長く熱苦しいです。
(約18000字以上あったwww)
……事のヤバさをお分かりしていただけたでしょうか?

 

 

では、私の魂の参戦レポを書き綴っていきます。

 

 

 

 


 【昼の部のみ披露】

 

 

 HIGAWARI PRINCESS (PRINCESS Yoshino Ver)
 


 昼の部でのオープニングアクト。並み居る楽曲陣を抑えての15位にランクイン。
アニメ新章での披露や東北イオンでのタイアップ曲での使用。
知る入り口が広ければ知る切っ掛けは増えると思いますので
私見の域ですが、その辺が投票に影響したのかと思います。
勿論、楽曲のみで評価してもランク入りして何の疑問の無い素晴らしい楽曲。

この楽曲の最大の見所は、センターバージョンが8種ある事。
(先日の5周年ライブで披露された七人バージョンが加わった。)
WUGフェス2016や4thツアーでの吉岡さんセンターバージョンなのか?
千葉出身の高木さんセンターバージョンなのか、先述の七人バージョンなのか?
確か、投票の際にはバージョンの指定まではなかったはずなので
今回披露の際にはどのバージョンで披露させるのかと興味が尽きない所でした。

 七人バージョンの入り方は自分は知らんので、この楽曲の歌い出しのパートは
担当のプリンセス=センターが担当されている。
誰がセンターなのか?と構えていた所に響き渡る清涼感のある澄んだ歌声……
3rdツアーの福岡公演以来になる
暴れん坊歌姫・青山吉能さんセンターバージョンだ。
これは青山さんを特推しされている方にとってはこの上なく嬉しいモノでしょう。
自分は3rdの福岡公演には参戦出来ませんでしたので
違うバージョンのアクトが観られたのは嬉しいモノであります。

 どういった経緯で青山さんのバージョンになったのかは
もしかすると今後語られるのかもしれませんので
今ここに書く事は俺の完全な私見で書いてしまいますが
彼女のバージョンは先述に書いた様に3rdツアーの福岡のみのはずで
他のメンバーのバージョンは3rdツアーの披露以外にもありましたので
単純に披露回数の最も少なかった青山さんのバージョンにしたのかとも思えるし
あと……この3日後に誕生日を迎える彼女への
バースデイ・プレゼント的なものという捉え方は、暴論の域かもしれんがwww

 

 

 

 7 Senses

 

 14位にランクイン。順位的には自分は妥当な位置なのかと思いましたが
昼のみという結果には少々驚いておりました。
要因となっていると思うのは、同系譜に存在している『7 Girls War』と比較すると
若い(浸透暦みたいなモノ)楽曲なのかと感じている。

でも、この楽曲が示した力に惹かれた方というのは決して少なかったワケじゃなく
新章のOP曲という補正要素があったからかもしれないが
純粋にこの楽曲を評価している事を証明する順位の様に思えて来るし
今後、彼女達が歌っていく事によって成長していく可能性を秘めた楽曲なんだ。
確実にランクインされていると思っていたし
4thツアーでのコンセプトにあった『繋ぐ』という事を象徴する楽曲でもあり
WUGの七人の多彩な『個』の力や絆の強さを示した楽曲でもあると
自分は勝手に思っておるので、今までの軌跡から今後の軌跡へと向かう意味でも
このGLフェスでの披露は外してはならないと思った。

 

 ほめられてのびてく 落ち込んで這い上がる

 ステージという 有頂天なる空へ 舞い上がれ

 

 ―Wake Up,Girls!7 Senses』より

 

 ここの節での歌い方というのは、WUGの楽曲でも珍しい部類になっている
力強く吠える様にして歌う荒々しさに溢れたものとなっているのだが
今回は今までよりも、力強さと荒々しさに加えて更に熱が増大していて
剥き出しの闘志や気迫を感じる激熱なモノを感じさせるアクトだった。
特に、奥野さんと高木さんの歌声は"絶唱"の領域にまで進化した様に思える。

でだ……傍にいて、奥野さんと高木さんの"絶唱"を見せつけられ
負けん気の強いこの二人…吉岡さんと青山さんが黙っておるワケが無い。
直後の二人の掛け合いのパートでの"絶唱"もより力強さと熱量が増したものになり
そしてその熱にあてられて、永野さんの歌声も力強さが増していって……

 


 Seven Senses  Wake Up Go!!!!!!!

 


ここの節でぶち上がっていくのが俺は『7 Senses』での
最大の『要』を成す箇所であると勝手に思っておるので
ここで激熱要素が感じられないとこの楽曲は『魂』が宿らない。
あまりライブで聴いた事のない俺が言うのはおこがましいが
今回魅せてくれたアクトは充分すぎる程に激熱なものだった。

序盤から全力で攻める姿勢と後の事なんか構わない
形振り構わない常に背水の陣を張っていく潔さ……
WUGのライブはコレを感じさせてくれるから堪らなく良いんだ。

 

 

 カケル×カケル(Run Girls, Run!

 

 このGreen Leaves Fesにて自分が注目していたのは
WUGの妹分であるRun Girls, Run!がどれだけ闘えるのか?である。
自分は彼女達のパフォーマンスをまだ直に観ておらんので
単純に観てみたいという純粋な思いである。

Run Girls, Run!の原初の楽曲にして、アンセム・ソングでもある楽曲。
楽曲の持つポテンシャルの高さは聴いた時に充分感じさせてもらい
私見の域で恐縮だが、彼女達のアンセム・ソングとして
申し分の無い楽曲なのは改めて書く必要はないだろう。

 ただし、誤魔化しが一切通用しない退路の無い闘いの場であるステージで
楽曲の持つポテンシャルを限界以上に引き出せるか否か?
それを可能に出来るのはやっぱり
人間の伝え届けたい本気の『想い』や『魂』しか無いと俺は思います。
どんなにポテンシャルの高い楽曲を携えていても
扱う表現者が雑に扱ってしまったら持っている力と可能性は眠ったままだ。
ランガの出演したイベントに参戦された方は
皆、この楽曲と彼女達のパフォーマンスを絶賛する。
勿論その声に偽りは無いのでしょう。


生憎だが、俺はそんな物分かりの良い人間ではない。


 楽曲のポテンシャルの高さは充分理解し納得した。
後は誤魔化しの効かないステージにて、ランガの三人の本気の想いと魂が
この楽曲の持つポテンシャルを引き出し限界領域を超えていけるのか?
興味深さと見定めたい観点で彼女達のアクトを観させてもらった。


結論から言ってしまうが……
様々な方が絶賛して猛烈に推している理由を思い知らされた。


林さんの荒削りではあるけれども、力強く伸びやかな歌声と
上手い表現が思いつかんのが悔しいが彼女の持つ独自の佇まい。

森嶋さんは上背は低いのだが、振りを大きくしてダイナミックに動く事を意識し
尚且つ表情をきっちりと作り『魅せる』事への拘りと工夫。

厚木さんはキレの鋭い流麗的なダンスに目を奪われてしまう。
WUGのダンス部門ツートップの永野愛理さんや高木美佑さんとは
また違う感じの所作のダンスをしていて
更に、彼女もまた『魔性の領域』持ちだったりする……


 そんな彼女達の強烈な『個』の力とこの楽曲が
偏狭的な盾で武装しているにも関わらず
盾の上からだろうがお構い無しに全力で殴り掛かって来る。
拳が砕けようがそんなのは関係ない。
叩き上げの魂と本気の想いを振るう拳に込めてひたすら殴り続ける。
そんな彼女達の直向きな想いや魂を直に観て響かないわけが無い。

昨年の彼女達のお披露目となった地もこの幕張だった。
ランガの三人にとっての"始まりの地"であり"約束の地"でもあるこの幕張で

Next generation(次世代)の想いと魂を強烈に感じさせた素晴らしいアクトでした。

 

 

 

 恋?で愛?で暴君です!

 

 昼の部でのTop10に見事ランクイン。
他作品のタイアップ曲の中では、披露されて来た機会が多い印象。
特に、昨年のアニサマでの披露はやはり大きな要因だったのかと思わせる。

WUGの楽曲陣の中でも特に異彩を放っており
トリッキー&コミカル&キュート方向にステータスを全振りした極端な楽曲で
楽曲が創り出す底抜けに楽しい雰囲気を単純に感じてひたすらに楽しむ。
で、トロッコに七人が乗り込んで場内を巡っていくといった
広い会場ならではの演出もあり、更には七人が持っていた小道具は
この楽曲のMV内で各自が持っていたモノ。


 上記にも書いた様にこの楽曲は
脳ミソの理性というあらゆる螺子を完全に緩めてただひたすらに楽しむ楽曲。
ただ…俺自身はまだこの楽曲を完全に楽しめていないと感じる。
彼女達は扉を開いて向こう側に広がる景色を照らし迎え入れようとしている。
その領域に踏み込むのに必要なのは無心でひたすらに楽しむ。
楽しもう!傾聴しよう!と考えてしまう思考がそもそも無心になれていない事だ。
楽曲のメロディ、七人の歌声、それらが合致して織り成す雰囲気
それにただ身を委ねてこの楽曲に浸る事


それが無心で出来た刻にようやく……
俺はこの楽曲を心底ひたすらに楽しめたと感じられるのだろう。

 

 

 7 Girls War

 

 驚く事に、昼のみの披露となった。
WUGの初期から彼女達七人とと共に在り軌跡を駆けて来た
『戦友』と称しても良いライブでは欠かす事の出来ない楽曲。
で……七人が身に纏う衣装は作中のキャラが着ている制服。
制服衣装を着てライブでこの楽曲を披露するのは
昨年のWUG舞台・千秋楽以来だったと思います。


 昼の部の披露のみで、楽曲の世代交代的な印象を受けなくも無いが
だからと言って『7 Girls War』という楽曲がお役御免のお払い箱行きとはならない。
七人がこの楽曲と共に、どんな困難に遭いながらも諦めずに闘い続けて来たから
後に続く多種多様な楽曲と巡り逢う事が出来た。
そして、七人がこの楽曲のMV内でも着ていたこの制服衣装で登場したのは
7 Girls War』への敬意でもあり、最大の感謝の念の様に思えてならない……


 WUGのライブでは本当に欠かす事の出来ない楽曲であり
聴く度にWUGのライブに参戦している事を強烈に実感させてくれる楽曲。
ただ……常に聴ける事を当然と思ってはいけない。
参戦出来る事やそこで聴ける事への"当たり前の奇跡"
やっぱり観る側の人も敬意と感謝の念は忘れちゃいけないと俺は思います。


一つの節目となった今回のライブで聴けた"奇跡"にただ感謝したい。

 

 


 【夜の部のみ披露】

 

 

 outlander rhapsody(吉岡さん&青山さん&山下さん&奥野さん)
 


 夜の部オープニングアクト
夜の部はわぐらぶ枠(ファンクラブ)の投票で、結果15位にランクイン。
ユニット曲がオープニングアクトとなるのは通常の公演ではあり得ない。
今回のライブ(ランキング形式)ならではの特別なものである。


 歌い出しで、吉岡さんと青山さんによる
『Wow Wow~』や『Woo Woo YEAH~!』での力強い"絶唱"ハーモニーが
こちらの魂に火を点け燃え滾らせてくれる。
"魂の絶唱"スキルを持つ二人だけでも充分強烈なのに
更に独自スキル『魔性と魅惑の領域』持ちである山下さんと奥野さんがいる。
そんなユニットの歌う楽曲が弱いワケが無い。

この楽曲に限らず、ユニット曲は披露機会が少ない。
自分にとってライブで聴くのは3rdツアーのファイナル・東京公演以来。
こういった披露機会が限られて少ない楽曲に票が集まるのは
ファンクラブ枠での投票ならではなのかなと。


 伝説の少年は 永遠に消えた 少年のままで

 きっと おなじことを みんな感じていた もしも時が忘れるためにあるなら


 ―Wake Up,Girls『outlander rhapsody』より


 ここの節での、山下さんの純然で柔和な歌声と
吉岡さんの優しげで力強い絶唱は本当に良い。
勿論、青山さんの歯切れの良い清廉な歌声と
奥野さんの艶のある低音での歌声も素晴らしいものだ。

一見似た様な個性を持つ組み合わせの様にも思えるが
当然、細かい部分では全然違う個性がある。
二年前の3rdツアーでのアクトと今回のアクトを比較するのは
どうなのかと疑問符が浮かぶが……
より強さを増した四種四様の個の力に魅せられ
そして、この楽曲がまた聴けたのは本当に嬉しいものだった。

 

 

 地下鉄ラビリンス(永野愛理さん&Run Girls, Run!

 

 まさかこの編成で来るとは思わんかった……完全にやられましたなww
ただ…有り得ない編成ではないんですよね。
前にランガの三人によるこの楽曲のダンス動画を撮る際に
楽曲の振り付けを考案した永野さんが三人用にフォーメーションをアレンジし

 

徹底的にきっちり叩き込んだ……との事(話盛ってますwww)

 

そして、今回は永野さんが加わって、4人編成のフォーメーションに再アレンジし

 

再び、徹底的にきっちりと骨の髄まで叩き込んだそうです。

 

血が滲む様な特訓のあまりの厳しさ故にランガの三人は
永野さんの足音が聞こえるだけで震えが止まらなかったそうです……



……既にお分かりでしょうが俺が上記に書いたのは完全な妄想ですwww

 

 

ここからは真面目に書きます。

 

 

 上の世代の永野さんから、次世代になる林さん、森嶋さん、厚木さん達に
ダンスのフォーメーションやステップ…楽曲に宿る想いや魂を伝授していく。
そして、ランガの三人は永野さんの想いに応えようとしていく。

迷う事は今後幾度となく訪れるでしょう。
でも、そこで立ち止まって停滞していたら先へ進む事は無い。

この楽曲を今後彼女達が歌い継ぐかどうかは分かりませんが
楽曲に込めた想いと魂を汲み取るという事と歌い継いで活かす事
これは俺の私見で恐縮なんですが
永野さんがこの楽曲の振り付けを伝授していく際にあたって
彼女達に一番に伝えていきたかった事なのかと思います。

 

 

 

  あぁ光塚歌劇団吉岡茉祐さん&青山吉能さん)

 

 

 もうね……このSSS級のレア楽曲がランクインされる事が
いい意味での狂気を感じさせてくれるじゃないのww

披露されるのは1stツアー以来。刻が経つにつれて楽曲が続々と増えたので
余程の事が訪れないとライブでは聴く事の叶わない楽曲になってしまった。
その余程の刻がこのGreen Leaves Fesだったわけである。
そりゃそうだ。こんな好機は滅多にあるわけじゃないですからねぇ……


 1stツアーの時からここまで来るまで様々な闘いの経験を経て
強くなった吉岡さんと青山さんの『個』の力による
"魂の絶唱"がまた異なる変化をもたらし進化していく。
燃え滾る様な感覚じゃなく、身震いし鳥肌が立つ感覚でもない。
吉岡さんの凜然とした佇まいと青山さんの清淑な佇まいが創りだした空間に
魅入って酔いしれる感覚に浸らせてくれた。

単純な楽曲というよりは、歌劇的要素の強い楽曲なので
聴き入らせるだけではなく視覚的に魅入らせる事も求められる楽曲でもあるので
WUG以外の現場で舞台経験を経て来た二人は
そこで培ったモノを活かしたのではないだろうか。


 で、曲が終わりステージ上に山下七海さんが登場し寸劇(茶番w)が行われる。
二人の雰囲気に入りそびれ蚊帳の外状態になってしまった青山さん
しかし、彼女はただじゃ起きなかった。
笑いを取りにいく事で豪快にゴールを狙いにいったんです。
その結果がどうなったかは残念ながら失念しまいましたが
貪欲に自分に視点を向かせようとする彼女の姿勢に
ストライカーとしての資質を感じさせてもらったしww

何よりも、まゆしぃとよっぴーの"魂の絶唱"の
新たな可能性が観られた事は感激の一言に尽きる。

 

 


 Knock out(永野さん&田中さん&奥野さん&高木さん&Run Girls, Run!

 

 舞台・青葉の記録で初披露の後、披露が待ち望まれていた楽曲。
しかし……編成されておる面子がエグいじゃないのwww


 確定なのかは不明だが、歌唱パートが多くあったのでおそらく
楽曲センターを担当していたのは永野愛理さんだと思います。
クールでEDM系の艶やかさ漂わせるI-1楽曲の『ジェラ』の系譜を継ぐ楽曲。
(作中での登場はこの楽曲の方が早いのでその辺の説明がややこしい…)
こういった曲調の楽曲と彼女の歌声との相性は俺の感覚で恐縮だが
見事に合致していて彼女の歌声が持っている艶やかさが一層引き立っていく。
もう説明不要だが、彼女のダンススキルを遺憾無く発揮出来る楽曲でもあるので
視覚的にも惹きつけて魅入ってしまう。


編成メンバーの中に、田中美海さんを確認出来た時点で安心しかない。
彼女は、自身に求められている成果以上のモノを確実に
魅せてくれる変幻自在のファンタジスタ
そして、周りの人を活かす事や場の状況を瞬時に察知する俯瞰的視野が鋭い。
メインで輝く事も勿論可能だが、バイプレーヤーに徹して周りを輝かせる事も出来る。
このアクトでは、特に永野さんとランガが引き立つ様に立ち振る舞っていた様に思う。


で……WUGのもう一人の笑顔のファンタジスタ高木美佑さん。
彼女の躍動感溢れるダンスは申し分の無いものであり
永野さんと歌声の質が似ている部分が自分はあると感じておるので
EDM系の曲調であるこの楽曲との相性は見事に合う。


そして、彼女……奥野香耶さんがこの面子にいるのが非常にマズいwww
彼女の場合、技量云々じゃなくて存在自体が本当にズルい。
独特の魔性と魅惑の領域から醸し出される圧倒的な存在感は
観る者の魂ごと容赦なく彼女の領域へと引きずりこんでいく。
クールで艶やかな曲調であるこの楽曲と
奥野さんの歌声との相性はもはや言うまでもないでしょう。


 さて……そんな彼女達の中に放り込まれる格好となったRun Girls, Run!
こんなに恐ろしい事は無いでしょう。
僅かな隙なんて見せたら、徹底的にきっちりと打ちのめされて即KOです。
おそらく、ランガの三人にとってここまでの重圧は感じた事はないでしょう。
それをこのGreen Leaves Fesにてマッチメイクされる。
でも、WUGの七人もI-1相手に今のランガの様に挑んで来たんです。
今の自分よりも強くなりたいのなら全てを吸収する気概
そして、弱いと自覚しているのなら尚の事逃げずに闘えと。
永野さん、田中さん、高木さん、奥野さんからの無言の激の様なモノを
林さん、森嶋さん、厚木さんがどう受け取ったかは分かりませんが
もう腹括って形振り構わず全力で立ち向かうしか無いのでしょう。


 開き直った若人の力というモノは時に爆発的で凄まじい熱量を発する。
正直、俺は現地に参戦してこの七人の闘いを理解して記憶出来ていない。
ただ憶えておるのは自分の座席の対面上に観えた
厚木那奈美さんの流麗的でキレの鋭さと、更に熱情的な要素が加味された
彼女の舞踊る姿にただ見惚れていたのは記憶しておる……

 

 

 TUNAGO(Wake Up, Girls!Run Girls, Run!

 

 この地と刻で初めて共演し、互いの本気の想いと魂をぶつけ合い闘った。
WUGが伝えたかった想い、闘う事で逆にランガから伝えられた事……
ランガの三人は伝えられる事の方が多いでしょうが
彼女達の直向きで荒削りな叩き上げの魂は
WUGの七人に常に初陣、原初の心持ちを思い起こさせるものになったのか?
その答えは我々には分からない事なのでしょうが
それぞれがこのGreen Leaves Fesにて得たものは尊く重いものだと思います。


このアクトを説明しろと言われても俺の語彙力では
申し訳ないがどれだけの言葉を用いて表現しても全てを伝える事が出来ません。
ただ……それでも書き残しておきたいのは
彼女達10人の混じりっ気の無い本気の想いと魂によるそれぞれの"絶唱"は
純然で尊くあり……ただ傾聴するしか出来なくて
ただ彼女達の歌い踊る姿に耳と目と心を傾けて楽曲を集中して聴く。


 4thツアー→新章→5周年ライブ→そしてこのGreen Leaves Fesでの披露。
つなぎ、ツナグ、繋がりあうこの刻と地で
Wake Up, Girls!Run Girls, Run!が歌う事により
真の意味で、想いと魂が繋がり絆が更に深まって
未来へと向かって行く事の決意表明だと自分は思えてならない。

 

 


 【昼夜共に披露】

 

 

 オオカミとピアノ(山下七海さん)/(山下七海さん&厚木那奈美さん)

 

 

 予め宣言しておきます。この項目に関しては
正気で書くのは到底不可能ですので暴走気味になり
私の語彙力を遥か地平の彼方へとすっ飛ばして書いております。

 

 

 キャラソンでは唯一の昼夜共にランクイン。
この結果に関しては楽曲の持つ力の強さを改めて思い知らされた。
この楽曲の力を遺憾無く、そして限界突破させたのは
山下七海さんの持つ『魅惑の領域』と『魅せる力』の強さなのは言うまでも無い。
彼女の魅せる力の強さは本当に凄まじくて
刻の経過に比例して益々タチが悪くなって来ていると思うんですよww
何というか……分かっていても防ぎ様が無く、もう大人しく撃沈されるしかない。
でだ、彼女はコンダクター(指揮者)スキルまでゲットしているじゃないですか。

 山下さんがこの楽曲を歌う時コンダクタースキルは発動する。
彼女が指揮するのは観客の熱狂的感情…またはある種の狂気的感情なんだ。
客席を狂気の渦に叩き込んで、煽った当の山下さん本人はどこ吹く風で
飄々で自由奔放、野生的なしなやかさを纏わせた魅惑的な所作で舞い踊り
問答無用で観客の魂を的確に撃ち抜き魅了してしまう。
もうそれを例えるならば……サッカーアルゼンチン代表リオネル・メッシ
コースが分かっていても止める事の出来ないドリブル突破と一緒なんです。


しかもだ……このGreen Leaves Fesで披露したのはフルバージョンだww

 

もう彼女の野性≒killer instinct(キラーインスティンクト)を止める術は無い。
俺達が出来るのは抗う事ではない。
ななみんを思う存分に躍動させて、楽曲が終わるのを魅入られながら待つしかない。

 

そう……昼公演はそれで済んだから逝かなかったんです。

 

 しかし、夜公演……俺達はWUGライブ史上最もデンジャラスな『ゾーン』へと
問答無用で叩き込まれたんです……

 

この楽曲の前のアクトは『あぁ光塚歌劇団』でした。
曲終わりの寸劇で山下七海さんがステージにいまして
この楽曲が次に披露される事になったんです。
ステージ上を目を凝らして見てみると山下さんの他に誰かいるんですよね。
で……照明が点きまして山下さんの対面にいたのが
ランガの厚木那奈美さん!!!!!!!



……?
……??!!!!


ちょっと待て……

 

……本当に何してんの!!それ混ぜちゃ駄目でしょwww


(注:藤村DもしくはミラノコレクションAT氏の声で再生して下さい)

 

 それは共存させてはならない者同士……
所謂、混ぜるな危険!というヤツであり、最も危険な組み合わせだ。
厚木さんの姿を視認して場内に響き渡っていく……


『あ゛ぁぁぁぁぁーーーッ!!!!!!!』という嗚咽に似た魂の咆哮ww


ランガのパフォーマンスを直に観たからよく分かる。
厚木さんも山下さんや奥野さんと同種である『魔性の領域』の持ち主。
ツイッターハッシュタグで彼女に関しての項目が色々と出来てきている事から
彼女に撃ち落されて来ておる方が増加の一方を辿っている事を証明してる。
山下さんの野性的なしなやかさと厚木さんの流麗的な優雅さ……
ワイルドとエレガントの危険すぎる共演が創り出し
更に肥大していく彼女達の『魔性と魅惑の領域』と
Wななみの決め所を撃ち抜く本能≒killer instinct(キラーインスティンクト)が発動。


完敗だ……
徹底的にきっちりと打ちのめされたなんて生易しいモノじゃねぇ……



魂ごと鷲掴みされて…多幸感に浸りきっておる所を握り潰される感覚だ。



 何かの禁則条約に余裕で引っ掛かるほどの禁忌の兵器を
停止させることは我々には到底不可能だ……
ななみんとあっちゃんはそんな恐れ慄く我々なんか意に介さずに
ステージを自由奔放に暴れまわっておる。
だが…そんな彼女達の姿に魅了されてしまっているのも事実なのである。

 

 さて…山下さんとの殴り合い競演(あえてこう書く)に際し
厚木さんの心情はいかなるものだったのだろうか?
圧倒的…いや暴力的とまで称しても良い山下七海さんの『個』の力。
しかも、このアクトは厚木さん独りで挑む。
結成から共に駆けて来た林さんと森嶋さんの姿はステージ上はいない。
彼女に圧し掛かる重圧はとてつもないものでしょう。
背負えるだけの重圧と向き合い、厚木さんがどういう答えを携えて
山下さんとの競演に挑んだのかは分かりません。
ただ…俺が彼女達の競演を観て感じたのは
厚木さんは山下さんの存在感に埋もれる事無くきっちりと彼女の『個』の力を
存分に発揮して心底楽しんでパフォーマンスをしている様に感じた。
山下さんの野性の本能を競演することで感じある種の極限状態に置かれた事で
厚木さんの眠っていた野性の本能が覚醒された…と俺は勝手に思っている。
彼女がちゃんと『闘えた』ことで、このアクトが成立し熱狂と歓喜に包まれた。
厚木那奈美さんに心からの礼賛を送りたい。

 


 とんでもないモノが観られたが、同時に素晴らしいモノが観られた。
フルで実際に聴けた事もその要因だが
この刻に立ち会えた事も本当に奇跡なんだ。

 

 

 

 リトル・チャレンジャー(吉岡茉祐さん&Run Girls, Run!)/(Wake Up, Girls!

 


 昼の部は本当に涙腺がヤバかったです……
遡る事、2014年の冬の幕張で開催されたWUGフェス2014にて
吉岡茉祐さん 大坪由佳さん 加藤英美里さん 津田美波さんによる
正規のバージョンが披露された。

当時の吉岡さんはキャリア的に言うと、三人に挑む挑戦者の立場。
彼女ではまだ太刀打ち出来る相手達ではなかったと勝手に思っています。
でも彼女は懸命に挑んでいった……
強くなりたかったら魅せる全てを吸収してみろという先輩達からの
パフォーマンスに込められた想いと魂。

あれから刻が経って……今度は吉岡さんがランガの三人に
様々な想いと魂を伝授する番。

 共演して直に想いをぶつかり合わせないと伝わらない事がある。
必死に立ち向かってくるランガの三人を傍で見ていて
吉岡さんの胸に去来するのはかつて今のランガの様に直向きに
挑んで全てを吸収しようとした自分の姿なのかは知る由もないですが

言い続ける事、自分を信じて挑み続けられる者が掴めるモノがあって
自らの弱さと真摯に向き合い、真っ向から限界に挑む事。

コレは完全な俺の妄想なんだが、彼女が三人に伝えたい事の様に思える。

ランガの三人がどういった想いを吉岡さんから感じ取ったのかは
それぞれに違うものなのかもしれませんが、受け取った想いは確かなものと思う。

 

 

 そして、夜の部ではWUGバージョンでの披露。
自分が直に観るのは、初めてWUGのライブに参戦した2ndツアー以来となる。
I-1で披露される機会は限られるモノで、他に様々なユニットが歌い継いで来たが
WUGが歌い継いで来た事で、見殺しにする事無くここまで活きてこれた。
それには本当に感謝の念しかない。

 

 

極上スマイル(Wake Up, Girls!Run Girls, Run!

 


 昼夜共にランクインしているのは流石といった所ですな。
これまで歌い継ぐ事によってこの楽曲は強さを増して来ました。
そして今回のGLフェスでは更なる進化を遂げました。

ラジオか何かで確か青山吉能さんが言ってましたが
折角ライブに来てくれたのだから、後ろの座席の人も楽しめる演出がしたいと…
彼女の想いに応えるのは本当に困難な案件。

でも……今回のGLフェスで、彼女の純然な想いが実を結んだんです。

メインステージ・トロッコ・スタンド席の外周と
360度オールレンジで楽しめる演出になったんです!
もう、何処を観て良いのやらと嬉しい悲鳴をあげるしかないじゃないですかww


 そして、俺がこのアクトにて一番印象に残っているのが……
まゆしぃが凄く嬉しそうにパフォーマンスしていたんですよね。
背負う者としての凜然で激熱な佇まいを見せてる姿も勿論良いのですが
一方で、無邪気にはしゃいでいる姿は本当に可愛らしいのよね♪

 

 

 16歳のアガペーRun Girls, Run!)/(Wake Up, Girls!Run Girls, Run!

 


 約束された『勝利の歌』であるこの楽曲も安定のTop10入り。
昼の部ではRun Girls, Run!のみでのアクト。
まだ彼女達に楽曲が無かった頃から歌い継いで来た
三人にとっても思い入れの深い楽曲であると思います。
そして、今の彼女達が出来る最高のパフォーマンスで魅せる事が
この楽曲やWUGの七人に報いる最大の感謝と敬意の念。

荒削りでも良い、飾らない在りのままの姿を見せる事。

目の前で本気で頑張っている者を直に観たら刺激を受ける。
そして情熱は伝播していくモノ。
彼女達の直向きで純然な伝えたい想いは心に響いてくる。

お披露目会にてこの楽曲を披露した時にも非凡な才の片鱗を感じたものだが
当時よりも歌唱力やダンスのキレは格段の進化を魅せ付けた。
いやはや……末恐ろしさすら感じさせますなぁ……


 そして、夜の部では10人全員による披露。
個人的に期待しておった2番の一節『ありがとう』の部分を
奥野さん&山下さんが可愛く台詞調で語る禁則兵器級の発動は
残念ながら観られなかったがwww


(オオカミとピアノでのWななみの後にこれまでやられたらこっちの身が持たん…)

 

 

 プラチナ・サンライズ田中美海さん&青山吉能さん)

 


 本当に待っていたんだ。この楽曲がまた聴ける刻を!
2ndツアーで感じた青山吉能の血の流れる絶唱を初めて聴けたのがこの楽曲だ。
あの凄みと身震いさせられて鳥肌が立つあの感覚は今でも忘れられない。
そして、青山さんと組むのは、ファンタジスタ田中美海
2ndツアーから刻が経ち、二人の個の力はあれからもの凄い進化を遂げている。
そんな二人がこれから魅せるアクトには本当に期待しか出来ない。

 
 WUGが結成されて5年の歳月が経った。
田中さんと青山さんがそれぞれに辿って来た軌跡は対照的だ。

巡ってきた数多の好機を確実にモノにして着実に軌跡を駆けて来た田中さん。
様々な現場にて闘いそこで培って来たモノが今の田中さんの
『強さ』とぶれる事の無い『信念』を成している様に思える。

一方、青山さんは遠回りをするかの様な雌伏の刻を過ごして来た。
常に青山さんの前を走っている田中さんの姿。
どれだけの刻がかかるかは分からないが彼女に必ず続いていく為
いずれ訪れる雄飛の機を信じてひた走る。
限られた好機を逃さない為に常に全力で限界まで出し尽くそうする
不器用で直向きな偽らざる『本能』と『執念』


 歌というものは嘘や誤魔化しが効かないもの。
表現者の心情、これまでに経験して来た事や生き様によって
多種多様な変化・進化を見せていく。
この楽曲は、互いを認め合い高みを目指し限界領域へと
競い合っていく清々しくも熱い『闘いの楽曲』

互いの想いと魂、更にはそれぞれの生き様が交錯し高速で並走している。
『行き着く所まで突っ切る。どこまで踏み込むかは任せる』と互いに突きつけ
そして、互いに限界以上まで踏み込んでいける事を信頼している。

無心になり極限の集中状態に入った彼女達の"絶唱"は
田中美海さんと青山吉能さんの表現者としての生き様を強烈に誇示する
激熱であり身震いさせられてしまう凄みに圧倒させられた。

 

 

セブンティーン・クライシス(高木さん&吉岡さん&永野さん&山下さん&奥野さん)

 


 昼の部ではTop5入り、そして夜の部では2位を獲得!!!!!!!
プラチナ・サンライズと同等にこの楽曲も再び聴ける刻を待ち望んでいた。
歌い出しと同時にオレンジ一色に眩く染め上がる会場。
自分は昼の部スタンド席からこの光景に見惚れておりました……


 この楽曲のセンターを務めるのは、"笑顔のファンタジスタ"高木美佑さん。
笑顔全開で本当に楽しそうに躍動し輝く彼女であるが
その輝きはセンターポジションに立つ事によってより強烈な輝きを放つ。
何が凄いって、強烈な橙の煌きに彼女が全く負けていないんですよね。
橙の煌きを受け想いに応える為に高木さんはより激しく楽しんで躍動して応え
互いの想いの共有と行き来させ、独り善がりじゃなく皆で一緒に本気で楽しむ。
自分の限界を越えていく貪欲さをどこまでも楽しんで追求していく。
彼女が信じて決して曲げる事の無かった『信念』は更に強固なものへ進化していた。

多くの方、勿論俺もですが、本当にライブで聴けるのを待ち侘びていた楽曲。
煌くオレンジの光と全開で楽しんでパフォーマンスをするステージの五人
目の前でそんなモノ魅せ付けられてこちらも全開で燃え滾る以外の選択は無い。
双方向の想いと情熱がぶつかり合い、更にエスカレートしていき
爆ぜる程にまで膨れ上がったエネルギーへと進化する。


 先述にも書きましたが、楽曲の力と限界領域を引き出せるのは人の力です。
この楽曲をここまでに強いものへと進化させたのは
吉岡さん、永野さん、山下さん、奥野さん、そして……高木美佑さん。
彼女達五人のそれぞれの『個』の力の融合が成しえたもの。


この楽曲がもっと『化けて』いく軌跡を追いかけて行きたい。
そう感じさせてもらえた素晴らしいアクトだった。

 

 

 Beyond the Bottom

 


 会場は違いますが、やっぱりこの幕張の地でBeyond the Bottomを聴くのは
自分の中では特別であり尊いものに思えます。


 鳴り響くイントロで肌が粟立ち、あの徐々に湧き立ち燃え滾ってくる感覚。
この感覚は音源のみを幾らヘビーリピートしても感じる事は出来なくて
現場に参戦し、現地の雰囲気や熱気がその領域へと身体を導いているのだろう。
この楽曲では今迄に様々な『表情』というか解釈をさせてもらった。


(勝手にだが…)


終焉感と儚さ、内に秘めた最後に一瞬だけど激しく燃え滾り抗おうという覚悟。
生き残ろうとする一途な想いと執念。『勝つ』為の切り札……
先述にも書きましたが、歌というものは嘘や誤魔化しが出来ないもの
歌う表現者の心情が楽曲に直接反映される。
七人はこれまでにこの楽曲の持つ様々な『表情』を引き出して来た。

そんな今回、これまでに魅せて来た『強さ』は勿論の事
また別の『表情』を魅せて来た様に自分は観ていて感じたんです。


 楽曲が共に在る事へ、また歌える事への喜び……
Beyond the Bottom』に票を入れてくれた人達の想いに応える事。
感謝の念を存分に込めていたのは言うまでもありませんが
何よりも強烈に印象深く感じたのは、七人が凄く楽しんで歌い踊る姿だった。
特に印象深かったのは、Cメロでの山下さんのソロパートで
彼女が見せていた自然でいて純然な微笑みでした。
 
それと、笑顔とはまた違うが『祈り捧げるよ』の節で舞っている
奥野さんの姿がこれまた本当に綺麗で見惚れ、魅入っておりました……


そして……この楽曲の『要』を成しているのは吉岡さんの"絶唱"なんだよ。


今までも、彼女の力強い"絶唱"に心揺さ振られて来たが
背負う者としての気概=力強さだけじゃなく
感謝と喜びと優しさが込められていた様であり
強さと優しさが融合して吉岡さんの"絶唱"に更なる深みをもたらしたと思える。
彼女のソロパートではそれを存分に感じさせるものだった。


この幕張の地で歌う事の意味と重さ、感謝と情愛の念……
この楽曲のまた新しい『表情』が観られた事と更なる可能性を感じた
素晴らしいアクトだったのではないだろうか。

 

 

 タチアガレ!(Wake Up, Girls!Run Girls, Run!)/(Wake Up, Girls!

 


 七人にとっての原初の楽曲。今ある楽曲陣が輝きを放っているのも
彼女達がこの楽曲を携え、どんな時も諦めずに未知の領域へ挑む事を止めないで
共に闘い本気の想いと魂を伝えてきたからだ。
単なる歌い手と楽曲という関係ではなく共に軌跡を駆けた『戦友』だと俺は思う。
最初にこの楽曲と出逢い、魂を鷲掴みされたあの感覚と衝撃は忘れられない。


 イントロが流れ、自分の血の温度が上がって滾って来るのがわかる。
もう俺の理性でそいつを抑える事は出来ない。全開で燃え滾るだけだ。
血の流れる様な生々しさをも感じる彼女達の叩き上げの魂。
様々な場数を踏んで来て成長を遂げた七人だが
この楽曲を歌っている時は、直向きな初志の想いと魂を強烈に訴え掛けてくる。
昼公演では、ランガと共にこの楽曲を歌った。
WUGからランガへと伝承したい想いが凝縮されているのはあの箇所しか無い。

 

 もっと もっと 想い伝えたい 

 どれだけ傷ついてても譲れないものがある

 聴いて 聴いて 必死に歌うから

 嗤われてもいい 負けはしない タチアガレ!


 ―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より

 

 七人が苦境や逆境に遭いながらも曲げずに貫き通した本気の想いと魂。
技術をもって魅せる事は勿論大事な事だが
伝えたい本気の想いと魂が込められていないものは人の心には響かない。
技術を凌駕し限界を超えた時に発揮される理屈じゃ説明出来ないもの
無論、ランガの三人もその事は承知しているでしょうが
直接同じ舞台に立ちその場の雰囲気を肌で感じないと伝わらない事の様に思う。


で、これは俺の勝手な思い込みの域で恐縮ですが…


Stand Up! この先に未来がある だから今旅立つんだ
Stand Up! 迷いなく走り出そう この世界で生きるために~の部分と

『カケル×カケル』の小さな存在だってここから始める~の節。


強引な感は正直否めませんがこの双方の節が自分の中では
繋がっている様に思えてならないんですよね。
そう感じているのは、作中においてこの楽曲は『Twinkle』が作った楽曲
いわば姉妹曲と称してもいい楽曲であり、共に双方のアンセム・ソング的なものだし
何か強引に結び付けようとしているだけなのかもしれないが……
でも、こんな解釈する奴(俺の妄想w)が一人いても面白いんじゃないだろうかww


 ここが到達点じゃない。約束の刻・地へ向けての出発点。
次世代に伝えたい想いと、未知の領域へと再び挑戦していく新たな決意表明。
もっと凄いものを魅せる事と互いに共有する刻と地に導いてくれる事……
彼女達七人は必ずやってくれる。理由なんてものはないし必要ない。


信じているから。

 

 

 

 少女交響曲

 


 昼の部では堂々の1位。夜の部でも3位にランクインし
共に『タチアガレ!』を越えた順位となった。


 この楽曲を切っ掛けにしてWUGを知り惹かれていった方は本当に多いと思う。
七人にとっても表現の幅や奥行きを拡張させ歌い継ぐ毎に
強さを増し今も尚それは留まる事無く限界を突破し進化を続けている。
七人の個が交わり歌声を響かせる楽曲だ。


俺のライブでの感想には毎回同じ事を書いていて
いい加減に他の事について書けねぇのか!とお怒りの方もおられるでしょうが
何と言われようがこの事について書かないのは俺の中ではあり得ないので書く。


楽曲の『要』となっておるのは、吉岡さんと青山さんのソロの掛け合い。


ここのパートを歌う彼女達の"絶唱"は披露を重ねる度に強さを増して来た。
ある時は、未知の領域へと突き進む挑戦者としての闘志を示し
逆境に対して一歩も退く事無い闘志を示す様でもあるし
そして……まだ知らない人達を認めさせようとする『殺気』じみた気迫……


 吉岡さんと青山さんは本当に似た者同士だと自分は勝手に思っています。
性質的に不器用、直向きでいつでも真っ向勝負。負けん気が強くてクソ真面目。
激しくぶつかった事もありましたが、似た者同士だから分かり合える事もある。
互いの力量を認め合った者同士だからこそ
共に限界領域まで踏み込んでくれるし応えてくれる。

 この時の彼女達が放っている佇まいはいかなる者も迂闊に踏み込む事を許さない
所謂『ゾーン』の領域に完全に入り込んでいる。
互いに限界へと踏み込んでくれる事への信頼、多くの人に届けたい……
参戦出来なかった人にも届けようとする本気の想いと魂が
彼女達の限界へ挑む事への最後の一押しをしている様に思えてならない。
極限まで集中を研ぎ澄し一切の雑念を払い、無心で歌う事のみに集中していく。

 
だから……彼女達の"血が流れる魂の絶唱"
聴く毎に強さを増しているのではないだろうか。

 

 

 

 PolarisWake Up, Girls!)/(Wake Up, Girls!Run Girls, Run!

 


 昼の部では2位。そして夜の部では1位を獲得。
いろいろ各々で思う事はあるでしょうが……
俺としては、このGreen Leaves Fesを締め括るのに相応しい楽曲だと思います。
夜の部ではWake Up, Girls!Run Girls, Run!による10人での披露。


 WUGの七人が作詞し詞に込めた絆や想いと魂。
新章での最終話にて、客席に舞い降りて多くの観客に歌声を届けた様に
10人もトロッコに乗り込み多くの人の近くに寄り添い想いと魂を込めた歌声を届ける。
この日まで誰も欠けず続けて来られた。でも終わりじゃない。これからも進む。
WUGの七人とランガの三人の踊る姿を網膜に焼付けて、歌声を傾聴する幸せの刻。

 

 ひと粒の瞬きがボクを導いてく ココロから憧れた世界 満天の星空になる日まで


 ―Wake Up, Girls!Polaris』より

 

この吉岡さんのソロパートでの"絶唱"はWUGとランガの想いだけじゃなく
真夢達や歩達の想いと魂、共に在る事の感謝の念と
繋がり、導いて、共に輝く事を思い起こさせる激熱で本当に尊い"絶唱"


再三このレポ内にて書いて来ましたが
歌というものは嘘や誤魔化しが通用しないもの。
一方通行だけの想いだけではなく双方向へと想いを巡らせ行き来させる事。
WUGとランガの本気の想いと魂と偽らざる本能を強烈に感じさせる
ラストアクトに相応しく、素晴らしい最高のパフォーマンスを魅せてくれた。
彼女達10人が様々な輝きを放つ姿を俺はもっと見てみたいものである。

 

 

 

 

 【あとがき……の様なモノ】

 

 

 ……以上が、私のGreen Leaves Fes参戦レポとなります。
告知でWUGの5thツアーランガの1stツアーの開催が決定しましたが
俺にとっては、この参戦レポを
どうやって書いていいモノかとその事で頭がいっぱいでしたwww


披露された楽曲についての所感の文字数はバラバラですが
少ない文字数だから印象が薄いという事ではありません。
平均化出来れば良かったとは思いますが
これに関しては、自分の表現力の拙さ故によるものですので
本当に申し訳なく思っております。

思い起こしながら書いたのもあり、加えて俺の脳ミソの出来が残念仕様なんでww
記憶違いだったり、間違いだらけの部分は当然出ていると思うので
読まれていてその辺りはご指摘していただけるとありがたいです。

 

 変わらない事、諦めないで挑み続ける事
そして……変わろうとする想いと覚悟をそれそれが強烈に示した
激熱で濃密なライブでした。

共通して感じたのは10人それぞれが本当に楽しんでパフォーマンスをしてました。
特に、Run Girls, Run!の三人は想像していたものを遥かに凌駕した
圧巻のパフォーマンスを魅せてきっちりと闘えていました。
先述にも書きましたが、個の力に惹かれて猛烈に推す心情が理解出来た。

 

 最後になりますが、青山吉能さんが夜の部での最後の挨拶で仰っていた


みんな家族だ!!!!!!!』という魂の叫び


彼女達の想いと魂と俺達の想いと魂が交差し繋がる刻と場が
確かに存在しているという事が本当に嬉しいし
単なる独り善がりのものじゃなくて
一緒に同じ景色を見ていこうというのがただ嬉しかった。

彼女の言葉を聞いて、胸が熱くなり自分に出来うる限りではあるが
応援していこうという決意が更に湧いて来ました。

 


Wake Up, Girls!Run Girls, Run!が魅せてくれた『本気の想いと魂』
見事に予想を裏切り、期待に応えてくれて
そして…ドキドキしてワクワクさせていただきました!!!!!!!!!!


 吉岡茉祐さん 永野愛理さん 田中美海さん 青山吉能さん
 山下七海さん 奥野香耶さん 高木美佑さん


 林鼓子さん 森嶋優花さん 厚木那奈美さん

 

 

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激熱で濃密な刻が送れた事と最高のパフォーマンスを魅せて
俺の中の最高をまた更新してくれた彼女達10人に最大の感謝と敬意を表して
当ブログ史上最長になってしまったクソ長い駄文を終えたいと思う。

 


 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

皐月の乱―Green Leaves Fes開催に寄せて。

 本当に刻の流れというモノは早く、来週末の土曜はGreen Leaves Fesの開催だ。
幸運な事に、自分は昼夜共に参戦出来る事となった。

 

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 自分にとってWUG関連のイベントは年始の『がんばっぺレディオ!』公録以来で
ソロイベやバスツアーの5周年ライブにも参戦出来なかったので
WUGライブ参戦は昨年末のWUGフェス以来になる。

 

思えば長い潜伏期間の刻だった……
色々な方のソロイベの各公演の感想やら5周年ライブの感想を散見し
正直な話……羨望の念を抱いていました。
やっぱり現地で直に感じる熱気や血と魂が燃え滾るあの感覚は特別なモノ。


実を言うと、羨望の念と同時に僅かながら捻くれた捉え方を俺はしてしまいました。
ソロイベや5周年ライブでの感想を散見していくうちに
あの場に参加してない奴は応援する者として失格だという烙印を押された様で…


注:あくまでも俺が勝手に思ってしまっただけです)


勿論、そんな事を言っている方はいません。
恥ずかしい話……この頃の自分は繁忙期でクソ忙しく心理的余裕が無かった。
表には出しませんでしたが、ツイッターで何度も書き綴っていくよりも
ブログか何かに公演毎の参戦レポ(3000字以上)書いてみやがれ!
なんて一人心の中で毒づいてたりしてました。
(俺が読めていないだけで、実際に書いていらっしゃる方はいました。)

 

いやはや……言い訳にしか聞こえないでしょうが
いい年したおっさんが本当にみっともなくただの痛い奴ですなwww
と、まぁ潜伏期間中の俺の禊が済み
清流の如き清々しさに身を清めたのでここから本題へと移行していきます。

 

 

 このGreen Leaves FesはWUGにとって
初めての挑戦尽くしのライブと言って良いだろう。
まず、最注目事項なのが……WUGとランガが初めて同じステージに立つ事。 

 

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WUGフェスではI-1Club、i☆Ris&Wake Up, Girls!バレンタインLIVE!!ではi☆Ris
他、様々なフェス系ライブでも、キャリア的にWUGは若い位置にあり
まぁ、こういう言い方を好まない方もいるでしょうが
俺の持論は、ライブは『闘い』というモノで捉えていますので書いてしまいますが
WUGの立ち位置は挑戦者という立場なんです。
そんな彼女達に出来た直系の後輩・妹分のユニット『Run Girls, Run!』と
ライブのステージでは初めて殴りあう共演を果たす。


*以下、著者の激しい妄想ブースト全開で書き殴っております。


 WUGの七人が結成からこれまでに全力で挑んで闘って来た
本気で取り組まないと生き残れない厳しい表現者の世界。
無論、あるレベルの才能は必要なのかもしれないが
自分の奥底に眠る才を引き出し輝かせるのに必要なのは
本気の覚悟と情熱と絶対に諦めない魂を持つ人間。
七人がそれぞれに悩み、苦しみ、努力して限界の壁と抗い成長していった。


それと……誤解しないでもらいたいのは
ランガの三人が本気で闘えていないと言うつもりは毛頭無い。


同じステージに立つ事でしか感じられないモノは自分はあると思っています。
それは、間接的に見聞しただけじゃ分からない事。
昔の職人が『見て技術を盗め』と言っているのを聞いた事があると思いますが
表現の世界にも通じる要素じゃないかと俺は思います。

WUGの七人がこれまでに挑んで来て、掴み取ったモノや
上の世代のI-1やi☆Risに全力で挑んで得たモノ
ブレない信念、継続していく事や挑み続ける事の大切さと厳しさ
現状に満足せずに僅かな可能性と未知の領域へと挑戦する気概…etc
それらを今度は伝える立場としてランガの三人に伝えて継承していく。
上の世代から次世代へと受け継がれる大事な想いと魂は
口頭だけじゃなく、直に想いや魂をぶつけ合って闘わないと伝わらないと思います。


そして、Run Girls, Run!の三人はWUGに圧倒されてしまうのじゃなく
むしろ返り討ちにし、飛躍の好機にしてやろうという気迫や闘志を俺は見たい。
俺は彼女達の事は勉強不足故よく分りませんが…
三人それぞれがWUGの七人に匹敵する強烈な『個』の力を持つ人達。
彼女達もここまでに直向きに挑み続けて培って来たものがあり
WUGの七人はそれを惜しみなくぶつけられて、受け止めてくれる最高の存在。
誤魔化しは一切通用しない退路の無い闘いで


この十人にしか魅せられない本気の届けたい想いと魂は


今迄に観てきたWUGのライブとはまた違った、もの凄いモノを魅せてくれるはずだ。

 


 で……披露される楽曲をファン投票で募ったのも新しい試みだろう。
俺の狭い視野で恐縮だが…こういう形式はファンクラブイベントとかでよくあるが
限定しない一般の形式の公演では珍しい様に思う。

どういった形式で楽曲を披露していくのかは実際に観るまで分らんが
通常とは違う事をやるのなら、単純に披露していくのでなく
あの場に参戦していないと体験出来ない未知の構成と演出で観てみたい。
前にも書きましたが、ライブやイベントへ参戦して1番感じたい事は
演者のステージングやパフォーマンスを直に観て
そして……想いや魂を感じて、ドキドキ・ワクワクしたいんですよ。


*再び、著者の二段目の妄想ブースト全開で書き殴っております。


 例えばだ……まぁ、従来の吉岡さんのソロパートに林さんが加わり
デュオ形式で歌ったりして、WUGとランガのセンターを担う
二人の歌声が楽曲がどういう変化をもたらすのか?…楽しみじゃないですか。


で……『16歳のアガペー』の『バックのほうは平気だよありがとう』の箇所で
『魔性と魅惑の領域』を持つ奥野さんと山下さんが
過去のライブで数多のワグナーを容赦無く撃沈させた


『ありがとう♪』と可愛く言う事があるのですが


そこにだ、あの二人に匹敵する『魅惑の領域』を持つ
厚木さんが加わったらどうなるのか……?
んなモンが観れたら……頭抱えるなんて生易しいモノじゃ済まない。


そのまま逝って昇天して、数多の墓標が幕張に立ってしまうかもしれんwww


そして、笑顔全開で躍動する高木さんのサイドで共に躍動する森嶋さん。
あくまでも第一印象だが、森嶋さんも度胸満点で元気溌剌なイメージがあると
自分は勝手に思っているので、彼女らのパフォーマンスが創り出す雰囲気は
楽しさが全開に溢れた空間にさせてもらえるのではないだろうか。

 


 いつもの様にまた好き勝手に書き殴ってしまいましたが……
正直なところ、ここに書いただけでは
潜伏期間中に鬱積したフラストレーションは晴らしきれん。

やっぱり……会場≒戦場(IKUSABA)に参戦して
俺の偽りの無い想いと魂をぶちまけて、灰=HIGHにならないと晴らせんッ!!!


折角参戦しておるのだから、本当に骨の髄までガッツリ楽しんで
全てを出し尽くして燃え尽きる覚悟は既に出来ておる。
で、Wake Up,Girls!Run Girls, Run!の本気の想いと魂に本気で応える事が
俺は、10人への最大の敬意と礼儀であると思っております。


WUGにしか魅せられないパフォーマンスと
ランガにしか魅せられないパフォーマンス。


そして……予想を裏切り、期待に応えてくれる事。


彼女達は必ずやってくれるし、信頼している。
5月12日は俺の想いと魂を全てぶつけて出し尽す。
で、最高をまた更新したいですし、微力ながら成し遂げる手助けをしたい。
 

そして……Green Leaves Fesが無事開催される事に
最大の感謝をもって本稿の結びといたします。

 

 

 

 

 

 

 

Release of soul and Instinct(魂と本能の解放)/青山吉能ソロ楽曲・解放区所感

 今回のソロイベ楽曲の所感&独自考察を書くに当たって
最も自分が頭を悩ませたのが……書いていく順番と形式でした。
前回ソロ楽曲の時は、CD収録順で七人まとめて書いていく形式。

まず、書く形式ですが前回と同様にしようかと思っていましたが
聴き込んでおるうちに、前回以上の密度の濃さに驚愕し
ライブ参戦レポ並み…もしくはそれ以上のモノになってしまうのは明らかで
加えて、各曲で掘り下げて書きたい考察もありましたし

 

 

あとは……俺の気力が最後まで持たない事が判明したwww

 

 

そして、書いていく順番……コレは本当に悩み頭を本気で抱えました。
書きたい楽曲からにするのか?ソロイベントの公演順か?CDの収録順か?
様々な考えが頭を駆け巡った。
順番についてこんなに考えさせられた最大の要因は
今回所感を書き綴るこの楽曲の存在と俺に与えた印象が激熱なものだった。


で……もう、予め言っておきますが
今回の記事はいつも以上に熱苦しい文面になるかと思います。
初夏に差し掛かっているこの時期にも、周囲のあらゆる物を燃料として
燃やし尽くしてしまってこれしか暖を取るものがないという方におすすめします。

 


 解放区/青山吉能さん

 

 

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 まず、楽曲のみフルを初聴しての率直な第一印象は
ロックテイストとジャズテイスト、そのどちらの要素が主張し過ぎる事のない
疾走感溢れる曲調と青山さんの凜然で清涼感のある歌声との合致具合が見事。

青山さん曰く、この楽曲は自分から自分へと向けた応援歌との事。
応援歌によく見受けられる表現である前向きな語や背を押す様な語で
構成されてはいなくて、どちらかといえば
自身の負の感情に抗う心情や立ち向かう闘志を奮い湧かせていく様な
歌詞の描写が大きな特徴なのかと感じた。
特に、『負けない』と『超えたい』の語を繰り返している箇所は
激情する感情を描写していると思わせる。この辺の考察は後述にて書ければと。


そして、青山さんの歌唱も抗う事や感情を奮い立たせる事を
印象付けさせていく様な感じであり、歌い出しは感情を抑えた歌声で
サビ前へと突入していくあたりから、徐々に力強い歌声に変わっていき……
サビで、一気に抑え込んでいた感情が爆ぜるかの様な


解き放たれる彼女の歌声は"血の流れる絶唱"の域へと進化する。

 

 可能性へと挑みたい 

 誰のためでもないわたしだけの自由な意志で  

 おさえつけた情熱じゃ夢も見れない


 ―青山吉能『解放区』より引用

 

自身を覆い尽くそうとする負の感情に抗い
可能性に挑む気概を奮い立たせ、燃え滾り湧き立つ感情を解き放つ想いを込めた。
上記の部分は、その抗いや爆ぜる感情を表した歌詞ではないだろうか。


 度々書いて来ましたが、青山さんがこれまでに聴かせてくれた
所謂『ゾーン』の領域に突入している時の彼女の歌声を"絶唱"と称して来ました。
ですが…この楽曲での彼女の絶唱はこれまでとは一線を画した様な
聴き惚れされようという事じゃなく、叩き上げの魂を剥き出しにし
荒削りで形振り構わない激熱なもの。


楽曲に込めた一切の小細工と偽りがない青山吉能さんの真っ向から挑み
全てを出し尽す全力全開の想いと魂を存分に感じさせる激熱な楽曲だと思います。

 


 前回のソロ楽曲同様、いや、前回以上に
七曲それぞれに七人の本気の想いと魂が存分に込められた楽曲揃いですが
青山さんの『解放区』にはそれを特に強烈に熱く感じさせる。
前作の『わたしの樹』の続編的な楽曲であるという要素もあるのでしょうが
俺は、彼女が表現者(声優)となり初めて演じるキャラクターになった 
七瀬佳乃の存在を無視して捉える事が出来ないと考える。


 完全な妄想だが、その七瀬佳乃の4曲のキャラソン
『ステラ・ドライブ』『青い月のシャングリラ』
『Dice of Life!』『Non stop diamond hope~Yoshino ver~』の系譜
この『解放区』には継承されている様にも俺は思えてならない。

自分の中に眠る未知の可能性や、目標に向け直向きに挑む強固な決意。
いろいろな事に翻弄されながらも抗い挑み続ける直向きな姿勢。
努力が完全に報われる保障があるわけではないが
動かなきゃ何も変わらないし掴めないモノがある事。
この4種のキャラソンで表しているのはざっくりした表現で恐縮ですが
自らの可能性を信じて挑む気概を表した楽曲達。

常に真っ向勝負。気持ちで絶対に逃げず向かう気概。
不器用でも不恰好でも厭わない姿勢を七瀬佳乃と青山吉能さんから感じる。
青山さんに魂を吹き込まれた事で存在している佳乃と
佳乃の存在によって更なる可能性に挑戦出来る機を得た青山さん。
これは単にキャストとキャラクターとの境界を超えたものにも思えるし
佳乃のキャラソンの系譜も取り入れた事は
共に軌跡を歩んで来た七瀬佳乃への最大の敬意と感謝の様にも思えてならない。

 

 話を戻しますが、この楽曲は自分から自分にに向けた応援歌との事で
あと、万人に届かなくとも誰か一人に強烈な『楔』を撃ち込む楽曲になればいいと
青山さんはこの『解放区』に想いと魂を込めたそうです。


でも……それは単なる建前に過ぎないと俺は勝手に思っている。
勿論、青山さんも聴いた人全ての心に響かせるものを届ける事が
困難で厳しいものという事を痛感してるでしょう。
その領域に挑むというのは言わば神の領域へ挑むのと同義。
だが、彼女はそれを承知の上でその領域へと挑んでいる様に思えるんです。
彼女の本音として秘めてるのは聴いてくれた全ての人に響く絶唱を届けたい。
楽曲に込めた本気の想いを知ってもらいたいと思っているのではないでしょうか。
だからこそ、常に全力で挑み完全燃焼するかの様に出し尽くそうとしていく……

ソロイベントで彼女がこの楽曲のアクトの録画&限定配信によって
参戦出来なかった人達へ何としても
自分の絶唱を届けたいと思い立って行動を起こし実現へと導いた。
先述にも書いたが、『超えたい』『負けない』と歌詞にあるが
彼女の秘めている本音としておそらくあったのが一人でも多くの人へ
『魅せたい』『届けたい』!!という純然な気持ちではないかと思える。


 あと、気になっていた箇所がありまして……
いつかに期待してみても、いいんじゃない?という節の部分と
超えたいと負けないという部分であります。
『いつか』という語は彼女に巡って来る好機の機会と自分は解釈した。
この『いつか』という機は挑む事を諦めた者には巡って来ない。
諦めず、直向きに挑んで来た者にしか与えられない特権なのである。
なりたい自分になれるのか?と不安に苛まれたのはおそらく数え切れない
それでも諦めない、わたしはわたしになる≒理想の姿を思い描いて
雄飛の機と刻が必ず訪れると信じて
決して諦めずに自らを研鑽し雌伏の刻を耐え忍んだのではないでしょうか…
この節にも短いながらも青山さんの想いが秘めていると自分は感じている。


で、超えたいや負けないの箇所。この部分は繰り返しになっているんですが
単に終わらせた場合どうしても印象が薄くなってしまう。
上述にも書いたが、繰り返して表現していくと激情がダイレクトに伝わり易いし
解き放つ激情を表した様でもあり、また、自身を奮い立たせる表現で
ままならない状況だったり、折れそうな魂を奮起させる激熱さが堪らなくいい。

 

 自ら発信するものを介して多くの想いと魂が繋がる事……
一方通行の想いだけでは意味が無い。双方向や多数に想いを行き届かせる事。
それが、表現者青山吉能が思い描いた理想の形と姿なのでしょう。
けれども、全身全霊を込めた絶唱を響かせてもそれは叶わない事かもしれない
まして、表現するものには正解や満点が存在しない世界でもある。
完璧に歌ったと思っていても響かない時は響かないものだったりする。
彼女が挑む領域は雲を掴む様な行為。んな事、青山さんは痛感している。

それでもだ、万人に届けるのなんて無理とは言っていても
彼女は僅かな可能性をやっぱりどこかで頑なに信じていて挑んでいく。
諦めて立ち止まってしまったら、彼女が彼女ではなくなってしまう。
絶対に諦めないでただひたすらに走り続け
自分の意志(気持ち)を見失う事はなく貫く決意と覚悟がある。


立ち止まって考えている暇なんてない。
彼女は今後も直向きに形振り構わず全力で突っ走る事でしょう。
その道が険しい獣道だろうが、先に何が待ち受けているのか?
加えて見通しなんて全然分からない。

でも、青山さんはこれまでと何ら変わらずに直向きに諦めずに
更なる進化の為、なりたい理想の姿を求めて全力で走り続ける。
喩え途中で躓いて転んでも、あの屈託がなく目を細めた笑顔を見せて
また這い上がって走り出す。


 可能性は僅かなモノかもしれないが、挑む事は絶対に諦めない気概
理想の姿や目標を見失わず、己の信念を貫く事。
そして、獰猛で激熱な魂を感じさせ、同時に彼女の純然な想い…
青山吉能の偽らざる"本能"が存分に宿るこの楽曲へ
最大の礼賛の言と感謝の念をもって本稿を終えます。

 


 以上で『解放区』の所感&独自考察になります。
書きあげておいて、何と言うか……こいつは楽曲の所感と考察じゃねぇなとwww
まぁ、元々文面なんて破綻し放題の異端ブログなのでどうでも良いんですが。
取りあえず……思いの丈は余す所無く放出致しましたので
心地良い疲労感と充実感に暫く浸りたいと思います。

 

あと、記事のタイトルにある英文は一応翻訳かけましたが
適当感満載なんで緩~い目で受け流してやって下さいww

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

貫く信念と高邁な志。そして……縁(えにし)への感謝。/田中美海ソロ楽曲・Trouble!? Travel所感

 2018WUGソロ楽曲所感&独自考察シリーズ、今回でようやく折り返し点である。


ありがたい事に、現在俺の執筆への気力が高いレベルにあり
尚且つ刻の流れも味方しておるこの好機に
この萌え燃え滾る想いをPCのキーボードに打ち付けていこうじゃないの。

 

では……今回書き綴っていくのはこの楽曲。

 


 Trouble!? Travel/田中美海さん

 

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 明朗快活で牧歌的な雰囲気を漂わせたカントリーミュージック
アイリッシュポルカの様な)を彷彿させる軽快で疾走感と高揚感のある曲調。
そこに、田中さんの溌剌とした歌声が加わる事で
楽曲の持つポテンシャルを遺憾なく発揮され強さを増していく印象を抱いた。


前作の『狐草子』では和ロックテイストの曲調で
人間に恋慕の情を抱いた狐の心情を、切なさと艶やかさを前面に出して
彼女の表現力の幅と引き出しの奥深さが見事に発揮され
WUGの"ファンタジスタ"として新境地の輝きを魅せ付けた。


で、この楽曲での魅せ方は前作とは大幅に違うものに仕上がっていて
『狐草子』が変化球的な楽曲とするなら『Trouble!? Travel』は奇を衒わない

 

田中美海渾身の……ウイニングショット(決め球)的な楽曲と称していいだろう。

 

この辺はいまいち自分はよく分からんので、素人の意見だが
小節に振り分けられてる歌詞がおそらく多い部類の楽曲で
尚且つ、全体的にテンポが速く難易度が高い楽曲なのだが
きっちりと見事な歌声を聴かせてくれているのには
ファンタジスタとしての真骨頂を見事に発揮している。

 

 こんがらがった運命線に まだ見ぬ出会い求め走らすトレイン 

 四六時中新発見 胸を震わす人生はまるでトレジャー

 Ready! ひとりふたりと繋がり 希望は膨らみ
 
 気づけば大きな輪になり 笑顔がNecessary!


田中美海『Trouble!? Travel』より引用

 

この楽曲で彼女が伝えたい想い…
そして『TUNAGO』に対しての田中美海が出した答えは
WUGメンバー、彼女が演じるキャラクター達
楽曲、そして…彼女に惹かれ応援してくれるワグナー
彼女が表現者としてこれまでに出会って来た
『縁』(えにし)への感謝の気持ちなんじゃないのかと自分は思う。
上記の部分は繋がりの縁を表す歌詞ではないだろうか。

特に、ひとりふたりの所を人やキャラクターとの繋がりだけではなく
人ではないもの(楽曲)という解釈でも成り立つ様に自分は思えてならない。


 


 で……ここからは毎度の如く私見全開で独自考察を書き綴っていく。
 
 
*意気込んでおりますが、いつもの纏まりの無い駄文です。
また、俺の脳内妄想によって構成された記事ですので、予めご容赦くださいませ。


 曲題に用いられたTrouble(厄介事や災難に見舞われる)とTravel(旅)
最終的に田中さんが曲題を付けたかどうかは分かりませんが
表現者としての軌跡と避けられない困難を喩えてこういう題にし
先述に書いた巡り合いへの縁と感謝だけではなく
歌詞の節々からは彼女の『信念』を強く感じさせる。


瞼を閉じイメージとして浮かぶのが、欧州の田舎をモチーフにした地を
トランクを携え当ての無い旅をしている田中美海さんの姿。
最終目的地を設定してないのは勿論、当然地図なんて持っちゃいません。
行き当たりばったりのノープランな旅を彼女は存分に愉しんでいる。
旅の道中で巡り逢う様々な人や物への縁に感謝し……
そして、トラブルに遭う事も当然あるだろう。
でも、それも何か豪快に笑い飛ばして逆に愉しんじゃいそうな感じだ。



 これは、後付感は否めない部分なのは承知の上ではあるが
おそらくは関連してると思われるので触れておきます。

先日のバスツアー内で開催されたWUG結成5周年ライブの新衣装で
襷に彼女達のメッセージが綴られていました。
で、田中さんの襷に綴られていた言葉は"Never give up"

楽曲の考察とは逸脱してしまいますが
Troubleという単語と…田中美海さん。
本来ならこの件を持ち出すべきではないのかもしれないが……
この楽曲に込めた彼女の想いを自分なりに
勝手ながら汲み取る為には避けられないので書かせていだだく。

マイクトラブルに見舞われたアニサマ2014のバックステージで見せた彼女の涙
でも、顔はずっと上げていて一度も俯く事は無かった。
俯いたら自分の負けを認める事になる。胸を張り毅然とした姿を見せた。
そして後日、ブログに彼女はこの様に綴っていました。
悔しさは勿論あるけれど、それもバネにして更に成長していく事。
限界を越えてもっと先の領域へと邁進していく強固な決意と覚悟を示し
絶対に諦めずに挑み続けていく事……
俺が、彼女を見ていて感じさせる『強さ』と『信念』の源流の様なものと
"Never give up"という言葉を節目となるライブの衣装に綴った彼女の想いは
この事がきっかけとなり、これまでの田中さんを支えていた様に自分は感じる。


明確な到達地を定めない途方も無い旅の最中でどんな災難に遭うか分からない。
けれど、歌詞に綴られている以下の節からは


 トラブルさえ愉しみだわ 失敗さえ夢のカケラ


彼女はどんな苦難や災難に遭おうが恐れずに受け入れ
逆に自身の糧として吸収してやろうと絶対に諦めない気概を感じさせ
そして、田中さんの表現者としての『信念』と『矜持』の根幹を表したと
思われるのが以下に記した歌詞であり
この楽曲の最大の『要』を成す部分だと個人的に感じている。

 

  挑戦しない後悔より 舟をだそう大航海

  (中略)

  きっとなりたい自分へと 出逢えるから  


  『限界なんてないよ?』 フルコースで旅しなきゃ


    
 ―田中美海『Trouble!? Travel』より引用

 

ここでの『舟』は小船を指す語。
で、舟を彼女に巡って来た好機に差し替えて考えてみると
決して確約されたモノではないものだが
乗り込んで進んでみないと分からない事がその先の領域にはある。
挑まずに悔やむより、挑んで悔やむ事。
そこでの失敗は絶対に無駄にはならずに彼女の糧になっていくモノ。
限界の先の領域へと邁進し、どんな苦難に遭おうがそれすらも
愉しんでやろうという彼女の強さ・信念・矜持……
旅で巡り逢う『縁』は宝でもあり、喜びであり、必要不可欠で尊いもの。
それらの『縁』に感謝し田中美海さんの本気の想いと魂……
そして、彼女のハングリーで高邁な志をも存分に感じる楽曲にも思えます。


限界なんてないと告げ、未知の領域へと恐れずに邁進する
WUGのファンタジスタ田中美海の更なる雄飛を
楽しみにしつつ本稿を終わりとしたい。

 

 以上が『Trouble!? Travel』の所感&独自考察になります。
毎度ながら恐縮ですが……これはあくまでも俺個人の所感と考察であって
正解ではございませんので、悪しからずご容赦願います。


 

 

 

ワグナジオ復活の刻に寄せて。

 自分にとって、そして当ブログにとっても
今回取り上げる事項には触れない訳にはいかないので書かせてもらう。

 

 あれは、2016年の秋の事だった。
WUGの3rdツアーに参戦し、七人の執念と称してもいい本気の想いと魂を
直に感じ触発されるかの様に自分の中でも燃え滾るモノを感じていた。
そんな秋の何気無い一日の事だ。
TwitterのTLを流し見してた俺の目にとある番組配信を告げる書き込みを見た。
その番組名は『ワグナジオ』というWEBラジオ番組でした。

当時の俺は、二次創作的なものやユーザー側が発信していく類のものに関して
全然関心が無いし、否定的でも肯定的な姿勢でもなかった。
それはこの『ワグナジオ』も例外じゃなかった。
ただ……理由は分からんが何か引っ掛かるモノを本能的に感じて
そして、妙に気になって来たのでとりあえず初回の配信を聴いてみた。


 この番組はWUGが出演しているものではなく
ワグナーである、YOSUKE氏とドッピオ氏がパーソナリティを務める番組。
で、番組の主旨はWUGの本気の想いと魂に触発されたお二方が
居ても立ってもいられずにワグナー同士との繋がりを深めるべく始めた番組との事。

自分は今でこそ、色々な方と交流させていただいているが
この番組を聴くまでは自分はそこまでファン同士の繋がりを
求めていなかった様に思う。
普通にイベント参戦して、終わったらとっとと帰って参戦レポを書き綴る……
そういうスタンスの人間だった。

で、お二方が語られるWUGとワグナーへの熱い想いと情熱……
その想いに触れた俺はもの凄いインパクトを受けたのを今でも鮮明に憶えている。
そして……聴く回を重ねる毎に自分の価値観の浅さに気付かされた。
更には、番組にメールを送られるワグナー諸氏の
これまた燃え滾る情熱が、追い打ちをかけて来る。


 本気の熱い想いと魂は人を惹き付け熱は伝播していくモノ。
自分にとってもそれは例外じゃなく、微力ながらも何か出来る事があるはずと…
そんな時に思ったのが、彼女達七人の魅力や楽曲の魅力を
勝手に伝えていく記事を書こうと決意させた。

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

勿論、最下層ワグナーであり異端の駄文ブログの著者である俺のブログに
万人に伝える力があるなんて思っちゃいない。
でも、パーソナリティのお二方やワグナーの熱い想いに触発され
伝える媒体(ブログ)をやっておる者としては、じっとしている事が出来なかった。
そして、書くにあたって七人と楽曲の魅力を改めて見つめ直すきっかけにもなった。

当ブログを読んで下さった方は『熱いブログ』と評価してもらってます。
その要因となったのは、WUGの七人の本気の情熱に触発されたのは勿論だが
『ワグナジオ』もその要因なんです。

自分にとっては様々な事を気付かせ、見つめ直すきっかけをくれた
紛れもなく大事な番組だった。
いろんな意味で感謝し、その気持ちは今も変わらない。


 そして……暫くの休止期間を経て、つい先日復活の刻を迎えました。
本当に『ワグナジオ』には感謝の想いしかありません。
今後の配信を心待ちにし、本稿の締めにさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

魅惑と狂気の領域の向こう側へ……/奥野香耶ソロ楽曲・あのね所感

 いきなりではありますが……
文章の節操の無さとグダグダ感に定評のある当ブログ。
今回の記事の内容は、これまで以上にまとまりが無く独り善がり感満載。


そういう事なので……まぁ、過度の期待はしないで読んで下さいww


 では、踏み込むかな、彼女が創り出した"魔性の限界領域"へと……

 


  あのね/奥野香耶さん

 

 

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 前作のソロ楽曲『Why am I』はイントロ前とアウトロ後に雨音が入っていました。
で、今作でも同様にイントロ前とアウトロ後にオルゴール調の音が入れられている。
上手く表現が出来ないが、あえてメロディ以外の異なる音を入れ
単なる楽曲という表現で収めるのではなく、一つの物語として形にする事が
奥野さんのディレクションの特徴と言うか、彼女の拘っている部分なのでしょう。


曲調は、軽快でミディアムテンポなワルツ調を彷彿とさせ
そこに奥野さんの柔和な歌声が加味される事で、聴き心地の良い楽曲になっている。
特に面白いと思った箇所は、1番と2番での奥野さんの歌声の使い分けだろう。

詳しい事は後述に書く独自考察の件になりますが
この楽曲は一組の男女の恋慕の情と
移り行く刻の中で変化していく想いを表現した楽曲だと自分は感じた。
1番では女性的な歌い方をしていて
2番になるとトーンを抑えた男性的な歌い方を思わせる。
この要素は、楽曲も一つの物語として捉えられているであろう
奥野さんの遊び心的なもの、歌い分けと言うか演じ分けと称した方が良く
先述に書いたが、彼女の強い拘りである様にも思えて面白い要素だと感じた。

歌詞の表現は、移り行く刻(季節)を思わせる語や言い回しが随所に散りばめていて
直接的に『春』や『夏の空』だったり、間接的な落ち葉(秋)、粉雪(冬)
この季節の移り行きという要素も、楽曲の物語性を強く印象付けさせるものと思える。
そして……刻の流れに沿う様にして
二人の想いが徐々に変化していく模様も見事に表現している。


 曲調のキャッチーさと奥野さんの歌声が見事に調和し聴き心地の良い楽曲。
しかし、聴き心地の良さに反してこの楽曲の世界観だが
移り行く刻の中で二人の想いが変化していく模様は
切なくも儚げな物寂しさやセンチメンタル的要素を感じさせる。
そして、彼女の歌唱も徐々に物寂しさを感じさせるものを印象付けさせていき
彼女の魅せ方、聴かせる力の強さ、そして楽曲の創り出す世界観に
登場してくる二人の人物が憑依した様な佇まいを強烈に思わせ
奥野香耶の創る魔性の領域に取り込んでいくのは流石と言わざるを得ない。

但し……真にこの楽曲の真意を掴みたいのであれば
奥野さんがソロイベのステージで魅せたものを観てないと残せないモノ。
あくまでも、ここに俺が書いている事は
楽曲を聴き、歌詞を見ただけの楽曲の表層部の所感に過ぎない。

なので……ここから書き綴っていく独自考察の件では
彼女の魔性の領域に踏み込み、この楽曲に彼女が込めた伝えたい想いを
私見の域と勝手な解釈によって書いていく。

 

 先述にも書いたが、この楽曲の全体像については
一組の男女の恋慕の情と移り行く季節の中での想いの変化を表現した楽曲。
聴き込むうちにまず俺が気になったのが
イントロ前とアウトロ後に挿入されているオルゴール調の音だ。
おそらく、奥野さんは単なる変化という意味合いじゃなく
このオルゴール調の音を仕掛けとして入れたのだと思える。
で、俺がこの音で気になった点は音の終わり方なんです。

最初の音の終わり方は、ゼンマイの回転が緩やかになった様な
不自然な音の終わり方となっているのに対し
最後の音の終わり方は、緩やかに音が終わる構成になっている。
このオルゴール調の音が表現する事を互いの想いとして仮定した場合
不自然さ≒互いの想いの微かなズレや未来の不安
緩やかに終わる音≒互いの関係の決着と終焉の刻を表すのではと思った。


勿論、このオルゴール調の音で全ての結論としていくのは無理があり過ぎるし
何より…奥野さんがこんな分かり易い解釈をさせる楽曲を世に出すワケが無いw


単なるラブソングとしてじゃなく
人の想いの複雑さ、繊細さ、不確定さ…etcだったり
根幹で抱く互いを想う親愛や恋慕の情の深さや熱は不変のモノであるけれど
互いの置かれている立場や移り行く刻の中で緩やかに変化してしまう互いの想い
信じていきたいのだけど、どこかでそれが揺らいでしまう……
人の感情ほどロジカルでは解明出来ないモノだと言う事なのでしょう。

 

  あれからきみと 全部が夢のように 知らない顔に戻る

  出会って 恋して 輝いた 春が来る前に忘れて行かなきゃ

  たったひとつだけの 想いを残して


 ―奥野香耶『あのね』より引用

 

 

人が見る夢で『儚い』という字になる……
想いのすれ違いや刻、立場に翻弄され抗いきれなかったのか
二人の恋慕の情は終焉の刻を迎えるが、互いの深い部分は完全に途切れていない。
共に過ごし思いやって輝いた刻は確かに存在した。
その想いを互いに胸に秘めて違う道を歩んでいく事を示す様な節と
想いを振り絞るかの様な奥野さんの歌唱が儚げでもあり
また、秘めた強さを表現している様にも思えます。

 

 

 楽曲の考察とは離れてしまいますが、ソロイベントにて奥野さんが魅せたモノ…
俺は実際に参戦してないので、参戦勢の感想から自分が勝手に解釈した印象は
昼公演を前編と銘打つとし、締めは多幸感を抱かせる所謂ハッピーエンド的なモノ。
観客の魂を包み込むかの様な魅惑的な領域に奥野さんが誘ったと言えるだろう。

しかし……夜の部・後編での締め方はハッキリ言って正気の沙汰じゃねぇ!!と
参戦してなく感想を見聞しただけでもその異様っぷりに戦慄を覚えた……
その締め方なんだが所謂バッドエンド的な終わり方であり
この楽曲の示す全体像をなぞらえたモノとの事……
それは、多幸感で包み込んだ観客の魂を粉々に握り潰したと言って良いだろう。


別の表現をするならば……圧し込んでいたもう一つの彼女の領域


奥野香耶さんと彼女を特推しされる方…本当にこんな表現してすみません!)

 

奥野香耶の『狂気の領域』をあえて魅せたと思えてならない……

 

ただ……彼女が魅せたこの狂気的な領域ですが
表現者にとっては寧ろ必要な要素だと俺は思っておりますし
奥野さんがこのソロイベントや楽曲で伝えたかった本気の想いと魂
そして『TUNAGO』という語に対しての彼女の答えだと思えてならない。

今迄よりも更に深く繋がろうとしていくには
表面上のモノだけじゃなく、今迄に見せて来なかったモノを許容出来るか否か?
奥野さんがワグナーに問うのは……
圧し込んでいた負の要素や狂気的なモノを見せられても
更に踏み込む決意と覚悟があるのか?だと俺は感じさせてもらった。

おそらく、それは俺だけじゃなくてワグナー各々が感じ取って
今後も彼女の見せる"魅惑と狂気"の領域へと踏み込む決意と覚悟が
きっちりと出来ているんじゃないかなと勝手に思いを馳せて
この楽曲の所感&独自考察の締めとさせていただきます。

 

 

 ソロイベント2018ソロ楽曲の所感&独自考察において
俺にとっての最大の山場となったのがこの楽曲の所感でした。
聴き心地の良さと歌詞が綴る世界観の複雑さが織り成す
不規則で変化の予測が困難な『魔球』的な楽曲の解釈には

 

本気で頭を抱えました……

 

ですが、自分なりに楽曲を聴き込み、集められる情報をかき集めながら
そして『あのね』と言う楽曲へと真っ向から向き合って
奥野香耶さんが『あのね』に込めた『真意』を見つけようと挑み
こうして色々と私見や暴論の域ですが書き綴ってみました。

それでも……やっぱり、奥野香耶さんの創る魔性の領域は
まだまだ深いモノである事を痛感させられ……まるで


『簡単に解釈出来ると思った?そんなに甘くはないよ私の領域は♪♪』


と、まぁ……奥野香耶さんが得意気に微笑んでる様に思えますwww


最後に一つだけ強烈に再確認させられたのは、やっぱり……


奥野香耶の存在自体がズルいッ!!!!!!!(勿論良い意味で)

 

 こんな感じで相変わらず好き勝手に書き殴って
思いの丈は出し尽くし今は充実感と心地の良い疲労感に浸っております。
楽曲のみの所感と独自考察を書くだけなんですが
ここまで考えさせられる方向へと導かされた奥野香耶さんの『個』の強さと
踏み込ませようとする魔性の領域に改めて感服致しました。


恐縮ではありますが、奥野香耶さんを特推しされている方の視点から見たら
見当違いも甚だしい駄文であるのは覚悟の上で書かせていただきました。
万が一でも共感してもらえたら、それは嬉しいですし
毎度の如く、おっさんが熱苦しいモノ書いてやがるなと思って
軽く受け流していただければ幸いであります。

 

 

 

 

野性と自由の“翼”を広げる刻/高木美佑ソロ楽曲・now is the time所感

 所感や考察系の記事を書き上げて
毎回悩むのが記事のタイトルをどうするのか?である。
曲題/アーティスト名~所感……と、まぁ普通に付ければ良いんでしょうが


(面倒になったら普通につけておる場合が殆どだがwww)


その決定に至るまでに、俺の脳内では普通に付ける派と一捻り入れよう派との
川中島関ヶ原に匹敵する激熱な闘いが繰り広げておるワケで……
当ブログは異端の部類にカテゴライズされている上に著者の俺も異端者なので
何か変化を付けていこうと考えてしまうのは俺の悪い癖だったりするのであります。
ただ、色々と考えたりしているのは楽しい刻だったりするので
止められそうにはないんですよコレがwww


さて……俺のどうでも良い四方山話はこの辺で切りあげて
とっとと本題であるWUGソロイベ2018楽曲所感&独自考察を書いていきます。
今回はこの楽曲について書き綴っていく。

 


 now is the time/高木美佑さん

 

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 前作のソロ楽曲『HELP ME! みゅーちゃん!』が
高木さんの渾身のストレート(直球)を堪能出来る楽曲だとするならば
今作は彼女の新境地を魅せ付ける変化球的な楽曲と称するべきだろう。

まず、曲調がWUG楽曲ではおそらくあまり無かったトランス調の打ち込みサウンド
KOTOKOさんの楽曲に代表されるI'veサウンドの系譜に連なる曲調。
また、素人の勝手な見解で恐縮だが……
楽曲自体のテンポが全体的に速い傾向にあるのでおそらく高難易度の楽曲。
だが、自分が聴いていて感じさせるのは楽曲に振り回される事無く
颯爽としてクールで凜然とした格好良さや、翳りの要素と艶っぽさを漂わせる様な…


"ファンタジスタ"高木美佑としての


新境地への野心的な挑戦を強烈に印象付け
尚且つ、彼女のユーティリティ性の高さを魅せ付ける楽曲となっていて
初聴後の率直な印象は
曲調と高木さんの歌声が絶妙で見事に合致しており鳥肌が立ちました。

 

私は私と 何も纏わずに描く予想図は

他の誰かが塗る色彩より 鮮やかで

  
まだ上手には歩けなくたって

ひとりひとつ 自分なりの煌めき


高木美佑『now is the time』より引用

 

何も纏わずの節は飾り繕った余所行きじゃない在りのままの自分で
予想図は彼女が思い描く表現者としての理想の姿。
自らの手で塗り上げる事で鮮やかに
たとえ、見栄えが良くなくても強く鮮明なオリジナルの煌めきを放つ事。
これらの節は高木さんの覚悟と信念が凝縮されている様でかなり心に突き刺さる。

 

 この楽曲を聴き、歌詞の紡ぐイメージとして視覚的に浮かんだ情景がある。
それは、サイバネティクスな電脳空間が創る灰色的な夜のビル群で
その灰色に覆われた世界で一点で微かに光を放つ場所へ疾走する高木美佑さん。
微かな光と言うのは、彼女が夢として抱いていた表現者(声優)の世界で
詞にある『過去と未来の狭間』というのは、示す通り過去と未来の彼女。
此処(現状の彼女のいる世界)はまやかしじゃない
自らの意思で動き、勝ち取り掴み取った彼女の居るべき世界で
表現者として今在る彼女の偽らざる姿でもある様に思える。


 また、別の観点で言うと微かな光の先は自由な領域という解釈も出来る。
『鎖』と言う語は、縛り繋ぎ止めるモノ、または『枷』にもなり得る。
で、解く鍵は彼女の思い描いている夢。
鍵は確かに彼女の手に握られてはいるが
刻が来ないのか、または彼女の踏み出す決意と覚悟が固まっていないのか?
いずれにせよ雌伏の刻を過ごしている現状とも捉えられる。
踏み出す決意と覚悟を決めて
抑圧の刻から雄飛への刻を表現しているのがこれらの節だろう。


感じた瞬間 それが合図よ right now

花開く時(そう)just nou

羽ばたく翼(ほら)just now


私見ですが、感じた瞬間~は決起の刻を嗅ぎ取った感覚で
花開くや羽ばたく~といった前向きな印象を与える単語は
先述にも書いた雄飛の刻を表現しているのではと思われる。

 

 因みにここから書き綴る独自考察は例によって自分の暴論であります。
彷徨いながらも微かな光へ向かって
全力で走り続けている高木さんを導いている存在がいる。
その存在は、彼女が表現者として共に軌跡を駆けて来た
もう一人の存在と称しても良い岡本未夕。
特に『一縷の希望』や『私は此処に』の節が未夕の存在を強く感じさせる。

ただ、未夕の存在に関してはこの項の書き出しにもある様に俺の暴論ですが……
高木さんと未夕との魂の繋がりはやっぱり無視出来ない要素で
ラストの『飛び立つんだ…』は未夕と共に
今後も軌跡を往く事を表現してる様に思えてならない。
俺は高木さんのソロイベの公演には参戦出来ませんでしたが
彼女が誤魔化しの一切きかない場で魅せたステージングとパフォーマンス
あの場には岡本未夕の想いと魂が間違い無くあって
共に本気の想いと魂を届け、繋ごうとしていた……と、俺は勝手に思っています。

 

 今迄に魅せて来た要素じゃなく、進化の為に未知の可能性へと挑戦する気概
そして、彼女の内に秘めていた燃え滾る想いと魂。
それらの要素を踏まえて尚、またこの表現になってしまい恐縮ですが
自分は『now is the time』という楽曲を
彼女の信念と野心、そして……挑戦者魂が込められた


"ファンタジスタ"高木美佑のアンセム・ソングと称し


楽曲の所感と独自考察の締め括りとさせていただきます。

 


 この楽曲に限った事ではありませんが、やっぱり彼女達の公演を観れていないと
アルバムに収録されている楽曲陣について書き綴る為には
どれだけの言葉を用いても語り尽くせないと思います。
でも、傾聴して自分が感じた楽曲の持つ力の強さだったりクオリティの高さ
そして…WUGの七人が楽曲に込めた想いと魂に触れて何もしないと言うのは
俺には出来る事じゃ無かったので、不恰好でグダグダな文になるのは覚悟の上で
拙く浅い語彙力をフルドライブさせて書き切ろうと決意致しました。


残りの楽曲についても、乱筆・乱文で恐縮ですが
読んでいただければ……と願っております。


最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。