巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

野性と自由の“翼”を広げる刻/高木美佑ソロ楽曲・now is the time所感

 所感や考察系の記事を書き上げて
毎回悩むのが記事のタイトルをどうするのか?である。
曲題/アーティスト名~所感……と、まぁ普通に付ければ良いんでしょうが


(面倒になったら普通につけておる場合が殆どだがwww)


その決定に至るまでに、俺の脳内では普通に付ける派と一捻り入れよう派との
川中島関ヶ原に匹敵する激熱な闘いが繰り広げておるワケで……
当ブログは異端の部類にカテゴライズされている上に著者の俺も異端者なので
何か変化を付けていこうと考えてしまうのは俺の悪い癖だったりするのであります。
ただ、色々と考えたりしているのは楽しい刻だったりするので
止められそうにはないんですよコレがwww


さて……俺のどうでも良い四方山話はこの辺で切りあげて
とっとと本題であるWUGソロイベ2018楽曲所感&独自考察を書いていきます。
今回はこの楽曲について書き綴っていく。

 


 now is the time/高木美佑さん

 

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 前作のソロ楽曲『HELP ME! みゅーちゃん!』が
高木さんの渾身のストレート(直球)を堪能出来る楽曲だとするならば
今作は彼女の新境地を魅せ付ける変化球的な楽曲と称するべきだろう。

まず、曲調がWUG楽曲ではおそらくあまり無かったトランス調の打ち込みサウンド
KOTOKOさんの楽曲に代表されるI'veサウンドの系譜に連なる曲調。
また、素人の勝手な見解で恐縮だが……
楽曲自体のテンポが全体的に速い傾向にあるのでおそらく高難易度の楽曲。
だが、自分が聴いていて感じさせるのは楽曲に振り回される事無く
颯爽としてクールで凜然とした格好良さや、翳りの要素と艶っぽさを漂わせる様な…


"ファンタジスタ"高木美佑としての


新境地への野心的な挑戦を強烈に印象付け
尚且つ、彼女のユーティリティ性の高さを魅せ付ける楽曲となっていて
初聴後の率直な印象は
曲調と高木さんの歌声が絶妙で見事に合致しており鳥肌が立ちました。

 

私は私と 何も纏わずに描く予想図は

他の誰かが塗る色彩より 鮮やかで

  
まだ上手には歩けなくたって

ひとりひとつ 自分なりの煌めき


高木美佑『now is the time』より引用

 

何も纏わずの節は飾り繕った余所行きじゃない在りのままの自分で
予想図は彼女が思い描く表現者としての理想の姿。
自らの手で塗り上げる事で鮮やかに
たとえ、見栄えが良くなくても強く鮮明なオリジナルの煌めきを放つ事。
これらの節は高木さんの覚悟と信念が凝縮されている様でかなり心に突き刺さる。

 

 この楽曲を聴き、歌詞の紡ぐイメージとして視覚的に浮かんだ情景がある。
それは、サイバネティクスな電脳空間が創る灰色的な夜のビル群で
その灰色に覆われた世界で一点で微かに光を放つ場所へ疾走する高木美佑さん。
微かな光と言うのは、彼女が夢として抱いていた表現者(声優)の世界で
詞にある『過去と未来の狭間』というのは、示す通り過去と未来の彼女。
此処(現状の彼女のいる世界)はまやかしじゃない
自らの意思で動き、勝ち取り掴み取った彼女の居るべき世界で
表現者として今在る彼女の偽らざる姿でもある様に思える。


 また、別の観点で言うと微かな光の先は自由な領域という解釈も出来る。
『鎖』と言う語は、縛り繋ぎ止めるモノ、または『枷』にもなり得る。
で、解く鍵は彼女の思い描いている夢。
鍵は確かに彼女の手に握られてはいるが
刻が来ないのか、または彼女の踏み出す決意と覚悟が固まっていないのか?
いずれにせよ雌伏の刻を過ごしている現状とも捉えられる。
踏み出す決意と覚悟を決めて
抑圧の刻から雄飛への刻を表現しているのがこれらの節だろう。


感じた瞬間 それが合図よ right now

花開く時(そう)just nou

羽ばたく翼(ほら)just now


私見ですが、感じた瞬間~は決起の刻を嗅ぎ取った感覚で
花開くや羽ばたく~といった前向きな印象を与える単語は
先述にも書いた雄飛の刻を表現しているのではと思われる。

 

 因みにここから書き綴る独自考察は例によって自分の暴論であります。
彷徨いながらも微かな光へ向かって
全力で走り続けている高木さんを導いている存在がいる。
その存在は、彼女が表現者として共に軌跡を駆けて来た
もう一人の存在と称しても良い岡本未夕。
特に『一縷の希望』や『私は此処に』の節が未夕の存在を強く感じさせる。

ただ、未夕の存在に関してはこの項の書き出しにもある様に俺の暴論ですが……
高木さんと未夕との魂の繋がりはやっぱり無視出来ない要素で
ラストの『飛び立つんだ…』は未夕と共に
今後も軌跡を往く事を表現してる様に思えてならない。
俺は高木さんのソロイベの公演には参戦出来ませんでしたが
彼女が誤魔化しの一切きかない場で魅せたステージングとパフォーマンス
あの場には岡本未夕の想いと魂が間違い無くあって
共に本気の想いと魂を届け、繋ごうとしていた……と、俺は勝手に思っています。

 

 今迄に魅せて来た要素じゃなく、進化の為に未知の可能性へと挑戦する気概
そして、彼女の内に秘めていた燃え滾る想いと魂。
それらの要素を踏まえて尚、またこの表現になってしまい恐縮ですが
自分は『now is the time』という楽曲を
彼女の信念と野心、そして……挑戦者魂が込められた


"ファンタジスタ"高木美佑のアンセム・ソングと称し


楽曲の所感と独自考察の締め括りとさせていただきます。

 


 この楽曲に限った事ではありませんが、やっぱり彼女達の公演を観れていないと
アルバムに収録されている楽曲陣について書き綴る為には
どれだけの言葉を用いても語り尽くせないと思います。
でも、傾聴して自分が感じた楽曲の持つ力の強さだったりクオリティの高さ
そして…WUGの七人が楽曲に込めた想いと魂に触れて何もしないと言うのは
俺には出来る事じゃ無かったので、不恰好でグダグダな文になるのは覚悟の上で
拙く浅い語彙力をフルドライブさせて書き切ろうと決意致しました。


残りの楽曲についても、乱筆・乱文で恐縮ですが
読んでいただければ……と願っております。


最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。