巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

これまでありがとう。また逢う刻まで。―井上杏奈さんに寄せて。

 何かが終わる報ってのは、何度聞いても慣れる事は無い。前もって知っていたとしても、突然の事でも変わらない。終わるという事は劇的な変化と何物にも代え難い隙間が出来てしまうのだと。ただ、この件について当Blogで触れなければならないと思い、これからいろいろ書き殴らせてもらう。


7月31日。藤森月役井上杏奈『ガールズフィスト!!!!GT』メンバーとしての活動終了。

 

 

 

 その理由が、体調不良の療養と言われてしまうと、何も言う言葉が出て来ない。
それは…自分の年代になって来ると体調が芳しくない事は本当に大変でストレスがかかって来るのが痛い程分かっておるからだと……

気持ちは前向きで元気でも、身体が付いて来れない。逆に、身体が元気でもメンタルが上向きにならない時のショックは本当に計り知れない落胆に陥ってしまう。勿論、おっさんの加齢によるモノと今回の井上さんの件を一緒に括ってしまってはいけないが…自分の思う様に身体と心が動いてくれない点においては共通しているモノだと思える。

 どの程度のモノか?最近いきなり発症したのか?あるいは、ひた隠しにしつつ日々を戦ってこられたのか?ともあれ、その状態で活動を続けられる中で、体調と心が万全ではない事も多くなって、身を引いて療養する事を悟ったのかもしれない。

この身を切るに等しい決断と覚悟は、井上さん自身がどう感じられてるか分からないので、個人的なモノで書いてしまうが……本当に悔しくて、申し訳ないという思いを抱いていると勝手ながら思う。

表現者として掴み取れたチャンスを掴み続けられなかった事、役を継ぐ事の重圧、繋ぐ事の意味……etc井上さんが戦っていた相手は強大だった。お前が言うなと言われるだろうが…そんな中でも彼女は本当によく戦って来たと思う。そんな貴女の姿に、浅見さん、内山さん、奥村さんは刺激をもらっていただろうし、我々もチカラをもらえていた。そんな貴女が去ってしまうのは本当に辛くて寂しい。

と、まあ…ここまで好き勝手書き殴って来たのは、自分の勝手な感情をそのままぶつけただけに過ぎない。本当の事は井上さんの胸の中にしかない。それを彼女の口から明かしてもらえれば嬉しいが…明かさなきゃいけない義務ではないので、その刻と機が訪れたら心して彼女の言葉を受け止めようと思う。休むというのも本当に大事なモノなので。

 井上杏奈さん。貴女はこの二年半の刻の中、ここまで本当によく戦ってきた。ありがとう。
貴女が『ガールズフィスト』に入ってくれて、チカラを貰えた人や救われた人は大勢いるでしょう。大変な事の方が多かったでしょうが…それは、これからの未来できっと貴女のチカラに代わるモノだと信じております。

これまでの形とは違うが、表現者として戻るべき場があるのは救いかなと。
本当に焦らないで、きっちりと身体と心を癒して戻られる刻を待ち望んでおります。どれだけの刻がかかるか分かりませんが、貴女を待っている人は必ずいるのだから。