巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

“高く跳べ“と魂が爆ぜた刻。~Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!参戦レポ

 8月4日。渋谷CLUB QUATTROで開催された『Run Girls, Run!』結成2周年記念ライブ

 

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Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!に参戦して来た。


今回の記事はこのライブの参戦レポを色々と書き殴っていく。

 

 

 


結成から二年の刻が経ち、新たな挑戦の軌跡を駆けて行く『Run Girls,Run!』。
俺が直に彼女達三人を観るのは昨年の1stツアー東京公演以来となります。

簡潔に一言で表すと、本当に楽しくて素晴らしいライブでした。

全力全開で盛り上れたし、ランガの三人も活き活きと楽しんでパフォーマンスしていた。
変わろうとする想いと覚悟。未知の可能性。三種三様の個の力の輝き。
1stツアーでも感じさせてくれたこれらの要素を更にバージョンアップさせてこの戦に臨んで、その成果をきっちりと魅せ付けてくれた様に自分は思っています。


ただし……諸手を挙げて全てが素晴らしかったとは言い切れない。
何か引っ掛かってしまっているモノがあるんです。

自分は、彼女達三人をこれからも観ていくと決意した以上、これらを知らん振りするワケにはいかないので、引っ掛かったモノと真摯に向き合って今抱いている想いを書き殴っていこうと思う。

 

 

 

 駆けて、翔けて、懸け抜けてきた三つの星。

 

 自分が参戦したのは夜の部のみだが、この二周年記念ライブのチケットは昼夜ソールドアウト。
渋谷CLUB QUATTROの収容人数は約800人位と聞く。単純に今回の二周年ライブ昼夜公演共にソールドアウトという事実は『Run Girls,Run!』の存在と直に観たいという層が増えた事の証明だった様に俺個人は思っています。


『Run Girls,Run!』は止まらずに三人なりのやり方で成長しているのだと。


そして、ライブが開幕し三人がステージに登場して来る。
その彼女達が纏っていたのは、WUG新章の最終話で二次のランガ&現実のランガが昨年WUGと共演した『Green Leaves Fes』にて纏っていた衣裳。三人が勝ち取った初めての役である、歩、音芽、いつかの想いと魂も共に在ってこの二周年ライブに臨んだのだと……勝手に感じて胸が熱くなって来る衝動に駆られたのだ。

で、オープニングアクトで披露したのはデビューシングル『スライドライド』。
原初の楽曲である『カケル×カケル』ではなく、この楽曲を二周年ライブという特別な刻の初手に持って来たのは三人の意地の様に自分は思えた。そして何よりもこのアクトで驚愕させられたのは、三人の更に進化を遂げたパフォーマンスと楽曲の異常な進化だろう。この楽曲、リリース当初は一部酷評の声があったと聞く。おそらくその声を彼女達は聞いていると思えるのです。刻を経て彼女達はこの楽曲と向き合って共に闘って来た。
その闘いの成果が会場の異常な熱気と興奮なのだろう。


林さんの元々持っていた歌声の伸びやかさは健在であり、そこに更なる力強さが加味され、その佇まいと『我』は只ならぬモノを感じ、魅入ってしまった。

リーダーの森嶋さん。彼女はいつもどんな時でも笑顔全開、元気溌溂で歌い踊られている。毎度同じ様な事を書いてる気がするが…森嶋さんが停滞しておるという意味ではない。これが森嶋優花という表現者が勝ち抜く為に貫く『闘い方』なんだと改めて思わせられた。

厚木さんを観て…正直、圧倒され魅入られてしまった。ダンスの所作のキレが異次元の領域に突入してたんだよ……。人の身体ってあんなに鋭角的かつ滑らかで優雅に動けるモノなのかと、開いた口が塞がらないと言うのはまさしくこの事なんだぜ……。更にだ。彼女の歌声が以前より出ていた。と言うか、力強くなったと称するべきなのだろう。後のMCにて厚木さんは歌う事が楽しくなったと言っておられたので、様々な場で歌う事が多くなった事により自信を深めて来たのだろう。


『スライドライド』できっちりとライブの雰囲気に火を付け、続く『サクラジェラート』と『秋いろツイード』でまた違った彩りを付加させ…ランガのアンセム・ソング『カケル×カケル』で熱狂にブースト点火させ、もう止められない程にまで加速していってしまう。圧倒的な速度で突っ走る彼女達にこちらが出来る事は、何としても振り落とされずに付いて行き闘う事だけ。叩き上げの魂を存分に感じられた激熱なライブだった。

 

 

 

 継承される者と楽曲……縁への感謝。

 

 ランガの三人に最も縁深く、彼女達の遥か前を突っ走って来た『Wake Up,Girls!』。
終焉の刻が過ぎ去ってしまったこの刻であの七人の楽曲をライブで聴くのは叶わない事。


けど……聴けたんだ。歌ってくれたんだよ。WUG楽曲を。


歌われたのは『SHIFT』と『地下鉄ラビリンス』。


『SHIFT』とは転換点という意味を持つ語句。それと、世に認めてもらいたいという願望を謳った楽曲でもある。この節目・区切りという刻にこの楽曲を選んだのには彼女達なりのこれからの軌跡に懸ける想いというモノがある様にも感じられる。途中の『あー鍵が無い~』から始まる台詞パートがWUGのSSAライブと同様、あの場でもカットされていた。(…まぁ、あの会場でステージから降りるワケにはいかんだろうwww)


ランガの三人もきっとこの先に続く軌跡のドアの鍵はもう彼女達の手にあったのだろうと…。


そして…『地下鉄ラビリンス』。この楽曲も彼女達と縁の深い楽曲だ。
ダンス動画をアップしているし、『Green Leaves Fes』で永野愛理さんと共演し披露されている。都心の複雑に絡み合う路線模様を迷宮に準え、それに翻弄されながらも何とか順応していこうと苦闘していく…。

ランガの三人もまた、表現者の軌跡という名の出口と辿り着く先の景色が見えない迷宮を現在進行中の身。先が見えないというのは不安なモノ。だが、止まっていたままならこの迷宮からは絶対に出られないし未知の景色には辿り着けない。この楽曲を組み込んだのは変わろうとする想いを持って一歩踏み出す勇気を示す様に思えてならなかった。


ランガの三人にとっての、一番先のそれぞれに違う景色は何が見えたんだろうか?


そして……この二曲の披露順は、WUGのSSAで披露された順番通りだったりする。

 

 

 

 『悔しい』と吠えた三人を見殺しにするな。

 

 ここから書く事は、俺が勝手に感じただけの偏狭なモノ。
読み進んで不快に感じてしまったら容赦なく飛ばしてやって下さい。

 

この2周年記念ライブ、途中で興奮が醒め冷静になりすぎた所が自分の中であった。
その箇所だが……カバーソングコーナーなんだ。


あくまでも俺が勝手に感じている『Run Girls,Run!』のウイークポイントなのが、武器(ランガオリジナル楽曲)がまだ少ない事だと思っておる。実際、1stツアーや今回もカバーソングコーナーを設けなくてはならない状況があった。

一概にカバーコーナーが駄目と言いたいワケじゃない。ランガのライブに参戦される客層は様々な界隈から来られている。幅広い人達を楽しませようとしている事も分からんでもない。現に俺も1stツアーの東京夜公演で林さんが歌われた水樹さんの『ETERNAL BLAZE』でブチ上がったしな……ただ、今回歌われたカバーの楽曲の中で俺の知らん楽曲が来たので何か醒めた様な感覚になってしまっただけなのかもしれない。


で……MCの中、昨年のツアーに関する事で厚木那奈美さんが『1stツアーで会場を埋められなくて悔しかった』と仰られた。

(つらかったと言っていたかも知れんが…俺は悔しいと聴こえたのでそう書く)

単純にその事を悔やんでいるのは間違いなかったのだろうが、カバーを歌い公演を成立せざるを得ない状況に自分達がまだ居るという事に対して言っていたのではないだろうか?


ライブで自分達が何かの影響を受けたり、好きな楽曲を歌うのは楽しいものだろう。
でも、やっぱり表現者としては自分達の武器(楽曲)て本気の想いを伝えたい!と思っているのが本音なんじゃないだろうか。WUG楽曲を披露し歌い継いでくれるのはありがたい事ではあるのだけれども、WUGの魂に引っ張られる必要はないし、ホイホイ披露されると逆にありがたみが薄れていってしまう。暴言なのを承知で言ってしまうが、無い袖を振れない状況なのはどうにもならんが…やっぱり単独公演においてこれは安易な手段でしかないと俺は思うし、縁の薄い他のコンテンツや人の楽曲は尚更の事の様に思えるのである。



それで良いのか?いや、良くねぇだろ。おこがましいが無礼を承知で言う。

 


弱いと自覚してるのなら憮然とせず尚の事闘って認めさせてくれ。


安易な手段を選択し、それに逃げるな。


『悔しい』と吠え、闘う意思を示した彼女達三人の想いに応えろ。

 

 

寄り添ってやれるのはプロデュースするOTONA達だ。
安易な手段と上記では言ってしまったが、無策だったとは思っていない。夜の部はカバーコーナーをデュエット形式で魅せたし、歌に拘った全体の演目構成も見事だったと思う。後は楽曲が増える事だがこれはすぐには解決しない事なのは承知しておる。醒めてしまったとは書いたが、決して彼女達のパフォーマンスが見劣っていたワケじゃない。全力全開のパフォーマンスで魅せてくれた事は疑いようのない真実として在った。


こんなのは俺が書かなくても当事者達が痛感しておると思うし、申し訳ない事も承知してる。
でも、書きたかった。あの場で感じた事でもあったし、向き合わなきゃいけない事だから。

 

 

 終わらない物語。


 
 ラストアクトとなった『never-ending!!』。
この結成2周年ライブの要の楽曲だと思えるので単独項目で書かねばならないぜ。


奇を衒わない、もう気持ち良い位に真っ直ぐで清々しい雰囲気を持つ楽曲であり、共に軌跡を行く仲間との繋がりと絆。限界の向こう側と未知の可能性を信じて突き進む気概を描写しているのは、原初の楽曲『カケル×カケル』の系譜を踏襲している楽曲でもあるし、これまでの軌跡を思い返していく追憶の楽曲なのではと思える。彼女達が『never-ending!!』をこの節目となるライブの締めに持って来た事の意義は深くて尊い。この刻で歌われた事も当然ながら影響してるのだけれども、歌詞の一句一句がグサグサと突き刺さって来るんだぜ……。



 どこまでも走れ 止まっちゃいられない

 心ときめく夢をみよう (take a chance)

 ひとりじゃないさ 手を繋いで進むんだ

 まだ物語は 終わらない 未来へと


 ―Run Girls,Run! 『never-ending!!』より引用



披露の刻を待ち続けたのは、ランガだけじゃない。2周年ライブに参戦された方。参戦の叶わなかった方。彼女達に魅せられ本気の想いと魂に応えたい人達の総意だったに違いなかっただろう。
ちょいとニュアンスは違うが、詞にある『止まっちゃいられない』は1stツアータイトルに題された『止まってなんかいられない』を感じさせる様であり、何ともエモーショナルで胸熱になるじゃないか。


never-ending!!=まだ終わらない。この刻から始まる彼女達の新たな物語がそこには在って。
三人が願った言の葉を言い続け、叶う物語と景色を追いかけてみたいと思わせた。

 

 

 

 最後に。

 

 新曲のリリースも決定し。

 

 


そして…この2周年記念ライブの追加公演開催が決まった。

 

 


開催される地は、リーダー森嶋優花さんの出身地である京都。
彼女にとって凱旋公演となる。

 

ここからまた『Run Girls,Run!』はますます面白く魅力的になっていくだろう。

 

そんな彼女達の新たな一歩となったライブの参戦レポににて……
好き勝手に、尚且つ、上から目線の偏狭なもの言いで書き殴ってしまった部分もあるが…

全て偽り無い俺の本心を書き殴った。

会場に参戦して素直に感じた事は、良い事も悪い事も書き残そうと思い筆を執った次第です。でも、良い事の比率の方が多い素晴らしいライブだったのは間違いない事実だったんだ。

その証拠に、終演後は出し尽くした心地のいい疲労感を限界まで吠えダメージを受けた喉。だからこそあの刻と場で感じられた事は言語化して残しておきたかったのである。


久々の参戦レポ執筆で、書き方をすっかり忘れてしまい書きたい事が余す事無く書けたかどうか怪しいモノだけれども……

 

こんな参戦レポを最後まで読んで下さった方本当にありがとうございました。