2018年12月22日。『Wake Up,Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PARTⅡ FANTASIA』
千秋楽・横須賀公演夜の部にてその報は告げられた。
Wake Up, Girls! FINAL LIVE さいたまスーパーアリーナにて開催!!!!!!!
自分は現地参戦しておらんので、この報は自宅にて知る事となった。
遂に辿り着けた『約束の刻と地』での単独公演。
単純に嬉しく、なんて感慨深く、そして血が燃え滾る…素晴らしい報じゃないか。
七人が誓い合った(…であろう)いつかはこの舞台へと辿り着きたい『約束の地』
さいたまスーパーアリーナでのWUG単独公演という『約束の刻』が遂に結実した。
七人が誓い合い七人でいられる刻を大事にして
何かを成し遂げようという『想い』が集約する地。
その地でWake Up,Girls!の存在していた『証』を『楔』として撃ち込む事。
彼女達がSSAでの単独公演を『約束の刻・地』と定め、公言したのが2015年頃の事だ。
ゆくゆくはワグナーでさいたまスーパーアリーナを埋めると吉岡茉祐さんは言い。
SSAでWUG単独ライブをする事が目標だと田中美海さんは言い。
大きな目標(SSA単独公演)をイメージせざるを得ないと先を見据えた高木美佑さんの言。
もっと強く、大きくなって皆さんをもっと大きい会場に連れて行くと
我々に誓った青山吉能さんの魂の言葉。
現在、ファイナルツアーのPARTⅡまで終演し年が明ければすぐさまPARTⅢシリーズが始まる。思えばPARTⅠ~PARTⅢまでの公演数はハッキリ言って異常な領域だと言える。
勿論、最期のツアーという事もあってなのだろうが、自分はもう一つ別の面がある様に思えて来て、このHOMEツアーがWake Up,Girls!をよりアピールしていく行脚的興行の意味を含んでいたと今になってですが思えるんです。終焉の刻が定められたこの状況にてこの様な行脚をする背景には、ツアー全日程終演後の先に『全国の皆さん、是非参戦してもらいたい』という公演が待っているんじゃないかと。
このファイナルツアーでは様々な事情にて参戦の叶わなかった人は少なくない。俺もそうだったが"真の最終公演"の開催を予感し期待している人も多かっただろう。
そんな折、PARTⅡ千秋楽・横須賀で発表されたSSAにてファイナルライブ開催決定の報は本当に魂が震えたし、大きな会場での開催に踏み切ってくれたのは本当に感謝の念しか湧かない…
この発表はWUG公式Twitter内の動画で観れて、そこで七人は『ありがとう』と感謝の言葉を述べた。
やめてくれ……お礼を言うのはこっちの方だ。
何度も書いているが、貴女達七人の本気の想いと魂に幾度も奮い立たされ滾らせてもらった。俺も彼女達に何度礼賛の言を言えばいいのだろうか。
これまでも、これからも貴女達に大した事はしてあげられない不甲斐無いおっさんだが…貴女達七人の偽り無い本気の想いと魂には全力全開で応えてやりたい。
解散の報が告げられ、ツアーを完遂して確実に見えて来る『終焉の刻』に対して俺はただ単純に湧いて来るであろう『寂しい』という感情に流されていくのではなく
それを呑み込んで今度は全力全開で『この刻を楽しむ』為にWake Up,Girls!と真正面から向き合わねばならないのだと。
それはおそらく、Wake Up,Girls!から俺への挑戦。
SSAの単独公演のステージに立てる表現者はどれだけ存在しているのだろう……
高潔な志を持ち望めば誰もが立てる容易い場ではないのは言うに及ばない。
七人が誓い公言した際には当時の彼女達の置かれている立場を鑑みて賛否両論…いや、否を唱える意見の方が多かったでしょう。
近年では声優ユニットがSSAの様な大規模会場にて単独公演を開催する事はもう珍しい事ではなくなって来ている。
いつかは七人も…という想いを抱き応援していこうと思った人もいれば、「無理」って一言で片付けたり「身の程知らず」だの嗤う人もいたと思う。でも、七人は…
言い続ける事、自分を信じて挑み続けられる者が掴めるモノがある事を
頑なに信じこれまで闘ってきて、それを貫く為には覚悟と、潔さと、真剣さが欠けてはいけない。
コイツは勝手に俺が思っておる事だが、WUGというユニットは常に逆境と隣り合わせに晒されている様に思える。その状況と真っ向勝負していく為に七人はリミッターを常時解除してこれまで闘って来た。ひたすらに一途で諦めず本気の想いと魂を魅せ付ける。そんな七人の"熱"にあてられて我々の魂の炎が駆り立て応えたくなっていく。
七人七様の『個』の力が強烈な輝きを放ち、本気の想いと魂が楽曲に込められる力は尋常ではない強さを与え聴く者を圧倒し捻じ伏せる"暴力"と言ってもいい。強引な力業も出来るし逆に聴き惚れさせ傾聴させる深さで魅せる事も出来る。予想を裏切り、期待に見事に応えられてその遥か上の領域を魅せてくれる事がWUGのライブの真髄なのだと思える。
吉岡茉祐~背負う者としての"眼"~
俺がまゆしぃの最大の魅力と思っていて惹かれてるのは、あの力強い"眼差し"なんです。
それは遥か先の未来を見据えたモノでもあり、貪欲さと殺気を含んだ様なモノでもあり、彼女の双眸には一切の曇りや偽りが無い。
『眼は心の鏡』という言葉がある。特に眸は、その人の魂をあらわすとも言われるらしい。彼女の双眸からだだ漏れしている熾烈な情熱は見る者の情熱を煽り立て血が燃え滾る衝動に駆られる。
ライブという誤魔化しの通用しない幾多の闘いを経た彼女の熾烈な眼差しが放つモノは更に熱く激しく滾っているだろう。
永野愛理~枠に嵌らない多様性の理~
WUGの扇の要として精神的支柱を担っている感が印象的だが、彼女の個の力と可能性は正直計り知れない。
ダンスパフォーマーとしてのポテンシャルの高さは言うに及ばず、切れ味鋭いトークスキル、コメディエンヌとしての才も非凡なモノを感じるし、独特の艶やかさを感じる歌声。彼女の最大の魅力は掴んで惹き込んだ先で魅せる多種多様な顔だ。要するに磨けば磨くほどに多様な輝きを放つ原石で別な言い方すれば色々な闘いの場に対応出来る懐の深さがある。
そんな彼女の型は、正直なところ掴み切れていない。声優としても『多くの可能性を秘めた原石』として様々な形で自分なりの輝き方を見つけていって欲しい。
田中美海~制御不能のファンタジスタの輝き~
彼女の凄さは俺がこれまでに参戦して来たWUGライブの参戦レポに書き殴っているが、個でも圧倒的に輝けるしバイプレーヤーに徹してもその役割をきっちりを完遂出来る。
それを可能にしているのが彼女の持つ空間認識と俯瞰力の高さだ。これは彼女の天賦の才なのだろう。
自分に求められている成果以上の結果で魅せ付ける事がおそらく
表現者・田中美海の強い信念を思わせるようでもある。
青山吉能~血が流れる"魂の絶唱"~
彼女の歌声=絶唱の凄さは今更俺が説明するまでもないだろう。
持って生まれた彼女の澄んだ歌声の質に楽曲の裏の深い部分まで踏み込んだ解釈と限界以上に挑む本能が、絶唱の域まで昇華しそこには血が流れる生々しさを感じさせる。
会場を捻じ伏せる絶唱は聴く者の魂を震わせ戦慄させられる衝動になってしまう。あの細い身体のどこにそんなエネルギーが宿っているのか疑問だが…
青山さんの身体を突き動かしているのは、多くの人や参戦の叶わなかった人にも向けて伝えたい本気の想いと彼女の魂の強靭さが燃料となった無尽蔵のエネルギーなのかと思えてならない。
山下七海~野性のKiller instinct~
息を吐くかのように容易く観る人達を撃ち落し魅了してしまう。それは舞台が大きければ大きい程にその強さは増していく。彼女はそれを誇る様でもなく、また謙遜し過ぎるでもなくいつも自然体で飄々としている。その程よく適当な佇まいこそが山下七海さんの魅力でもあり、また、強さでもあるのだろう。
でも、俺は忘れていない。3rdツアーの初陣となった舞浜で聞いた彼女の熱い魂の誓いの言葉を。
―色々な所からファンを連れて来てWUGを大きくする―
WUGというホームグラウンドへの感謝と恩返しの念を秘めた熱く燃え滾っている彼女の純然な魂。
掴み所がなく飄々としている部分が魅力ではあるけれど、誰よりも清廉で純朴なのも彼女の魅力でもあるのかと。
奥野香耶~魅惑と狂気と深愛の情~
時に菊間夏夜の魂を憑依させていたり、表現者としてのエゴが洩れ出した魅惑的であり、また狂気だったり。限界領域の向こう側にある未知の領域(ゾーン)に入り込んでいたり…先日の盛岡で魅せた包み込むような深愛の情だったり…完全に何かに入りこんで憑いた彼女から放たれる圧倒的な存在感は他の六人とは異質で一線を画した強烈なモノだ。その最たるのが『Beyond the Bottom』の『祈り捧げる』の節での彼女の所作の神々しいまでの清廉さと美しさだろう。あれは誰にも真似出来ない。表現者・奥野香耶しか入れない"無我の境地"="KAYAの領域"が魅せるモノなのだろう。
高木美佑~自由奔放なる笑顔のファンタジスタ~
彼女のライブパフォーマンスで最も印象的なのはやっぱり笑顔全開で心底楽しんでいる姿で、どんなにシリアスで重厚な楽曲でもそれはブレずに貫き通している。
勿論それだけじゃなく彼女自身の魅せ方にも凄く拘っている。メンバーで最も身長が高く四肢の長さで舞い踊り、更に言えば彼女の溌剌とした可愛らしさと独特な艶やかさが同居した歌声が加味されて、視覚と聴覚に彼女の身体能力による"暴力"で観る人を捻じ伏せていく。
ファンタジスタという括りで言うと田中美海さんと同種系統の表現者だが
彼女とはまた違う底の深さを高木美佑さんからは感じる。
七種七様の『個の力』とそれが見事に合致した時の強さがSSAの単独公演の舞台で暴れ回るんだよ。単純にドキドキしてワクワクして来るじゃないか。
WUGのイメージカラー一色に染まる光の海。コレがSSAで見られるだけで感激なのであるが、やはり最高潮となるのがあの楽曲だ。生命の歌と人の心の光を象徴するあの楽曲が穢れのない純白の光を放ち一層強く煌くあの空間は本当に尊くて掛け替えのない刻と場になる事だろう。
そしてコレは俺の勝手なエゴ丸出しの願いでもあるが…
SSAにて最も聴きたい楽曲があります。
その楽曲は……七人の"闘いの歌"である『7 Girls war』だ。
2014年に彼女達が初めて立ったSSAでのアニサマで初手に歌った楽曲。
しかし、それは七人の想いと魂が抜け落ちたモノとなってしまった……田中美海さんの声が抜け落ちてしまったんです。
BD収録の際にその辺りは編集されたとの事なんだが、俺は映像で収録されておるバックステージで観た七人の悔しさを噛み殺した表情と、決して俯かないで涙を流していた田中美海さんの姿が今も尚強烈な印象としてこびり付いている。暴論なのは承知だが、
俺は七人がSSAに落としてしまった最大の『忘れ物』がこの一件だと思っておる。
田中美海さんの声と魂が抜け落ちてしまった『7 Girls War』は真の『7 Girls War』じゃないんだ。勿論、誰一人として欠けては駄目なんだ。
七人の歌声と想いが詰まった完全な『7 Girls War』を披露された刻がWUGとSSAとの完全な決着がつく刻であると勝手に思っております。
ここまで、まずは長々とした思考の垂れ流しにお付き合い頂いた皆様には深い感謝を述べさせて頂く。
で、この駄文記事を読んで下さった方はこう思われたでしょう。何故コイツはここまでWUGの七人を信じられるのか?と。
まぁ、根拠や確証なんてモノは無いんです。ただ俺が一方的に彼女達七人を信じて勝手に応援してるだけだ。
一切の誤魔化しや言い訳の通用しない舞台で七人の偽りない全力全開の本気の想いと挑戦者としての魂が俺の魂を燃え滾らせてくれる。
これまでに直に観て来た機会は少ないかもしれんが、その都度予想を裏切って、期待に応え続けた。
理由を説明しろと言われたら上述の言にしかならないし、俺の本能に訴え掛け滾らせる存在だとしか説明しようがない。
そして、終焉の刻が告げられても、それでもWUGを知ろうとされる方がいます。
浅深の度合いで不毛な論争をしたって全く意味は無いし区別するのは愚かしい事。
俺自身も七人の初お披露目から追いかけて応援してきたワケじゃない。
知って好意を持つ同好の士がそれぞれの想いと魂をもって七人の想いと魂に応える事。それだけでいいんじゃないでしょうか。
Wake Up,Girls!の前にいるのは、いつだってWake Up,Girls!が大好きな人達です。
だからこそ、それぞれが抱く、それぞれの想いと魂を誇って、全力でぶつけて下さい!
改めて…この場を借りてワグナー諸氏にお礼と感謝を言わせて下さい。
皆さんの熱い想いと魂に触れる機会によって、よりWake Up,Girls!が大好きになりました!
こんな自分と出会ってくれて、本当にありがとうございます!!!!!!!
こんな奴の駄文や呟きで皆さんの『WUGが好き』という想いを微力ながら後押し出来ていたらありがたい限りであります。
SSAでのWUGファイナルライブ開催への想いを忌憚なく書き殴った相変わらずの駄文ですが…
その分、魂を込めて書いたものですので、楽しんで頂けるのなら幸いです。
参戦される方、参戦の叶わなかった方の魂が七人を遥か高みの領域に羽撃かせる。
Wake Up,Girls!の挑戦であり、Wake Up,Girls!からの挑戦でもある。
『私達は更なる高みへ往く。そちらの本気の想いは私達を飛ばせられるのか』と…
ファイナルと銘打たれているが、コイツはただの終焉じゃない。また別の七つの物語が始まってそれぞれに違う軌跡を往く節目の区切りなんだ。未来は誰にも予測出来ない。七つの軌跡が再び交わる刻が訪れて一つの軌跡となる可能性が無いとは確約されていないのだから。そんな希望を信じてもいいのではないだろうか?
七人が誓い合った"約束の地"さいたまスーパーアリーナで新たな物語の始まりを見たい。
彼女達が巡った刻とこれからの刻、全ての時間軸に意味を持たせて
Wake Up,Girls!を肯定し続けた来た俺の想いや
Wake Up,Girls!のこれまでの『闘い』が報われ、彼女達七人が笑顔で新たな軌跡を歩み出せるように。
2019年、3月8日はWake Up,Girls!の七人に最大の感謝とお礼…
『本当にありがとう』と言う為に参戦する。
そして……ひたすらに楽しんで燃え滾って
極上の笑顔で七人がこれから歩んで行くそれぞれの軌跡へと送り出してやりたい。