巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

WUG人物所感(1) 追い求め、挑む者達

『Wake Up Girls!』のアニメ本編

本編の感想を綴るよりは、人物関係の所感を

書き綴って行きたいと思う。

 

まずは、個人的にもの凄く気になったこの2人から。

 

『七瀬佳乃』と『岩崎志保』

 この2人って似た者同士じゃないかと思う。

 

 

弱小事務所所属のアイドルユニットのリーダーの佳乃。

一方は・・・

国民的アイドルユニットの、センターを務める志保。

まぁ、2人の立ち位置はまるっきり正反対である。

 

が・・・見えない『何か』に対して『敗北』する『恐怖』

そして、『恐怖』に対して真っ向から抗い、『挑戦』している。

 

 まず、佳乃から。

上昇志向が強く完璧主義で、自他共に厳しい性格で、東京での成功を夢見ている彼女。

が、成功を掴めず燻っている。

 元・I-1の初代センターだった真夢には、羨望と嫉妬と対抗意識を持ち

更に、過去を明かさない真夢に対し不満と苛立ちを持つ。

 

まぁ・・・意識するなってのが無理な話。

自身が憧れた地で成功した人間が間近にいる。

彼女に勝てれば自身の思い描く成功に近づくと思い

上昇志向の強い性格である佳乃が、ライバル意識を燃やすのは当然の流れ。

 

多分、メンバー内で真夢を押しのけてセンターを奪う気持ちが1番強いのは彼女。

(菜々美もそうだろうが、思いが強いのは佳乃の方だと思う。)

でも、佳乃に突きつけられるのは、真夢との圧倒的な力量差。

悔しさと焦燥感を募らせていくが、彼女は『強大な相手』に毅然と抗う。

 

早坂さんが『7 Girls War』のセンターに佳乃を指名した理由は

佳乃の『野心』や『反骨心』を見抜いていたのかな?と勝手に解釈してますww

 

アイドルの祭典・決勝の前、佳乃は足を負傷してしまう。

佳乃の負担を軽減する為に、曲のフォーメーションを変更し本番に臨んだ。

 

・・・が、佳乃は『飛んだ』

 

何が彼女を飛ばしたのだろうか?

自身が抱える見えない『何か』に『負けたくない』想い。

支えてくれる

真夢・藍里・実波・菜々美・夏夜・未夕の想いを受け入れて応える事。

『挑み続ける』決意。

 

そんな気持ちがいろいろ混ざりあって

体が反応した・・・のではないのでしょうか。

 

んで・・・志保。

攻撃的で棘のある辛辣な言動が目立つキャラ。

そのスタンスは、同胞であるI-1のメンバーに対しても変わらない。

真夢とのセンター争いに打ち勝ち、二代目センターに就任。

ただ、自分の実力で勝ち取ったとは思っていないと感じ取っている。

 

象徴するのが『負けたくない』『負けない』という台詞。

そして、真夢に対しての『対抗意識』

佳乃とは違い、こちらの方はバリバリの『敵意』と『執着』も抱いている。

 

二代目ってのは、嫌でも先代と比較される。

『真夢が消えたからセンターになれた』なんて類の中傷もあり

何よりも、志保自身が望む形での決着ではないからでしょう。

 

周囲の雑音を黙らせるには 

真夢が在籍していた頃以上の成果を出す事。

弱みは決して見せず、強くあり続ける為に自身を徹底的に追い込む。

仲間にも厳しく当たるのは、折れそうな自分を奮い立たせる為。

 

彼女が追うのは、自分の前を常に走り続ける

自身が認めた唯一最強の存在である『真夢の幻影』しか見えていないと思います。

 

真夢が復帰して1番嬉しかったのは、藍里や愛以上に

志保自身だと思う。

『潰す』、『倒す』と言い放っているが

真夢の事が大好きなのはバレバレww

だからこそ、正面から正々堂々と真夢に立ち向かい

決着を付け自身の存在を証明する事。

 

ラスボス的ポジションではあるが

彼女も『挑戦者』なんじゃないかなと思っています。

 

 似た者同士のこの2人の存在。

真夢が次のステップに覚醒する鍵を握っている様な感じがします。