巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

再び太陽が昇る刻ーガールズフィスト!!!! GT ワンマンライブ@吉祥寺SHUFFLE参戦レポ

 8月30日。吉祥寺SHUFFLEにて開催された『ガールズフィスト!!!! GT』ワンマンライブ@吉祥寺SHUFFLEに参戦して来た。

 


 先日、ベース担当・藤森月役の井上杏奈さんが、体調不良の療養のため『ガールズフィスト!!!!GT』メンバーとしての活動終了が告げられた。その報が告げられる前に開催された3rdシングル発売記念LIVEでは、パンクバンド・SAのベーシストのKEN氏が井上さんの代役を務められた。

で、今回のLIVEも代役のベースを立てて臨むのかと思っておった矢先……新たなBa.藤森月役の新メンバーが、この日初めて登場&演奏しメンバーに正式加入されるとの事。

いずれは後任の人が出て来るだろうが、加入時期はもうちょい後になるのでは?と普通に驚いたが、これだけ早いとねぇ……と、あえて書かないがいろんな事を勘繰ってしまうのだ。ただ、それでも早い内に後任の方が決まってくれたってのは本当に喜ばしい事ではある。

 そして、このLIVEだが金曜夜開催のLIVE。自分の職場から戦場(開催地の事ね)である吉祥寺までは1時間程かかる……何やかんやあったが、急いだおかげで開演時刻ギリギリで到着出来た。ただ、開演自体は10分ほど過ぎて開演したがwww


 と、まあ、そんなLIVEで感じられたモノを、これから書き殴っていこうと思う。

 

 

 幕代わりとして吊り下げられたプロジェクタースクリーンがゆっくり上がっていきLIVE開演。
ステージ上には、ボーカル・奈川芳野役の浅見春奈さん、ドラム・白瀬双葉役の内山つかささん、ギター・坂ノ下奏恵役の奥村真由さん、そして…ベース・藤森月役の新メンバーの四人が立っていた。LIVEスタートの前に各々が自己紹介し……新メンバーさんも自己紹介。
 

注目の新メンバーさんの名は……八木萌々菜(やぎももな)さん。


その声は震えて…とまではいなかったけども、どこか緊張してるなってのが伝わっていた。でも、希望に満ち溢れた力強さが彼女から漲っていた。このLIVEは、前述した様に、新メンバーである八木さんの初お披露目のLIVEでもあるがそれだけじゃない。表現者としての始まりの一歩を踏み出す、BIRTHDAY LIVEでもあった。そんな喜びの方が抱いていた不安感より勝って、力強さに至ったのだろうと思える。

 メンバーの自己紹介&八木さんのお披露目も無事終えて、アニソンカラオケメドレーからこのLIVEはスタートを切った。

LIVEのセットリストの構成にはいろいろな形式があってどれも正解は無い。演者や観客の熱を温めていくアイドリング的なやり方だったり、意表を突いていくやり方もある。このLIVEに関して言えば、前者である、演者と観客の熱をアイドリングして全体の雰囲気を盛り上げようという意図があったんだろうなと。腕組みしてうんうんと頷いておった所に、あの楽曲のイントロとコーラスが流れて…仰天し顎が外れかけた。


 ♪CHU-LU CHU-LU CHU-LU PA-YA-PA


 通称「ちゅるぱや」。そう、水樹奈々さんの『DISCOTHEQUE』であるwwww
ちなみに、ここのアニソンメドレーコーナーでは、彼女達による演奏は一切無く、メンバー一人ずつ歌っていくスタイル。で…水樹楽曲における究極の中毒性を持つこの楽曲を歌ったのが奥村さん。

奥村さんの声質を断言してしまうと、純朴さのあるキュートな声。それと『DISCOTHEQUE』との相性は悪くない。実際に、本当に聴き心地は良かったしネガティブなインプレッション一切湧いて来なかった。まあ、ものの見事にいきなりぶち上がって、その後に他のメンバーが何歌ったのかが全く憶えちゃいなかったwwww

 ギターをかき鳴らして格好良く演奏されている姿も当然素晴らしいが、キュートな楽曲をキュートに歌い上げていく姿もまた魅力的で見事に撃ち落された……本当に眼福だった。


 アニソンメドレーコーナーが終わると、再びプロジェクタースクリーンが降りて来て、映像が流れる。
その映像は、先日公開された3rdシングル『WISH』のMV。しかも、FULL尺で新メンバーの八木さんも加わっての完全体!!!!コレは、本当に涙腺がヤバかった……こういう演出は、ガールズフィストのLIVEでは自分の知る限り初めてだったと思う。

先程のアニソンメドレーコーナーでの楽しさから一転し、グッと感情に訴え掛けて来る様な落差のある演出はより魂へ深く突き刺さってLIVEへの没入感を増していく。MVが終わると、スクリーンが上がり……LIVEは次のフェイズへ移行する。


 現時点で正確な情報が無いので憶測の域になってしまうが……『ONE'S OWN』と『鵞掌草-GASHOUSOU』は、9月にリリースされるミニアルバムに収録されている楽曲なのかなと。(違ってたらマジですまねぇ……)LIVEの現場にて聴いただけなので、楽曲の全貌なんてモノは正直掴み切れておらんのだが……ハードテイストで格好いい系統の楽曲。

そして…4thシングル『Shining Ray~暁光~』へと繋いでいく。この楽曲も激熱なテイストの楽曲。言わずもがな、ステージで四人が魅せ付けていく格好良さに刺激されて我々の熱も滾って来る。


 激熱ゾーンを抜けると……またLIVEの雰囲気がガラッと変化し、可愛く楽しい雰囲気全開な『クリームソーダ』が差し込まれ……『君と僕とのモノ語リ』→『missing you』→『Brand New World』へと繋がっていく。この4曲に共通している要素は明るくて楽しいテイスト。コレは、先程のハードかつ激熱なモノとは違ったモノ。どちらかと言えば、これまでのガールズフィスト楽曲の骨格になってる要素。また感情の落差でやられる……でも、そいつがめっちゃ楽しい♪


 で……ガールズフィストLIVEでは恒例になっているパンクロックメドレーへ移る。
THE BLUE HEARTSの『終わらない歌』→Ramonesの『Blitzkrieg Bop』(電撃バップ)→Green Dayの『Minority』→再び、THE BLUE HEARTSで『情熱の薔薇』を披露。和洋パンクロックのカバーもまたガールズフィストのLIVEを彩って来た重要なモノ。

そして、『Tic×Tic=Tac』!!!!コレにはやられた……ぶち上がっていく感覚と、聴けた事への感激で感情が忙しかったwwww


 LIVEの方も佳境を迎えて…『Bugging Me!!!!』→『Zettai』の新たな『アンセム』で繋いでからの…『WISH』で畳み掛けていく。ここで光ったのは、ボーカル・浅見春那の支配力。彼女が歌っている姿は、本当にただただカッコ良いとしか言えない程の雰囲気を漲らせていた。

で……『WISH』。滾って高まりきった所で来ると、よりこの楽曲の雰囲気にやられてしまい、LIVEのクライマックスで聴くと更に良さが増していく。そういうポジションにこの楽曲は成長していっている様に感じられた。実に素晴らしい構成だった。アンコールでは、写真撮影&動画撮影OKとなり、『Zettai』、『クリームソーダ』、ラストは『Shining Ray~暁光~』で締め括った。

 もの凄~く駆け足かつグダグダ感満載だが……LIVEの進行はこんな感じだった。
ここから先は、自分がこのLIVEで最も注目していた部分に触れて感じた事を書き殴っていく。

 


 冒頭でも書いたが、このLIVEは、新メンバーとなる八木萌々菜さんの初お披露目LIVE。
つまりだ。このLIVEの一番のキモになってるのは、八木さんが最後までちゃんとこのLIVEで戦えるかどうかにかかっているのは過言じゃない。

その、ちゃんと戦えるについては彼女を見た人それぞれによって違う。先代の井上さんとの演奏技術との違いについて見られる人もいるだろうし、八木さんの演奏によって生まれる楽曲の化学反応を見定める人、単純に彼女のパフォーマンスを見ている人……と、まあいろいろあったワケだ。

自分は、彼女の演奏技術そのものや、楽曲にどう影響しているのかを語れる知識と舌は持ち合わせておらんので……八木さんのLIVE中での表情に注目して見ていた。プレッシャーによる緊張で無表情になってしまったり、LIVEの雰囲気に悪い意味で呑まれて困惑した表情をしてしまったら、八木さんはちゃんと戦えなかったという事になる。そこを見定めたかったのだ。

 彼女は、全くの音楽未経験者ではなく、何ならバンド組んでいてそこでもベースをやられてたという経歴があった。おそらくは人前で演奏したLIVE経験もされていただろう。ただ、ある程度の場慣れはあるだろうが、プロとして立つ場でちゃんと戦えるかは分からないモノ。立場が変われば感じる重圧も違ってくる。それに対しての不安があったのは想像に難くない。しかも、デビュー戦という要素まで加わってもいた。

 そんな彼女だったが、LIVEが進行していくにつれ、笑顔全開でパフォーマンスをされていた。本当にこのLIVEの熱狂的な雰囲気に身を委ねる様にし心底楽しんでいたのだろう。きっちり見えてたワケじゃないが……目をキラキラさせながら。

この雰囲気なら信じて飛び込めると彼女の本能が訴えていたのかも。それに、浅見さん、内山さん、奥村さんがいる事も大きい。あと、演奏中に内山さんの方を時折見られていたので、音の基準に立ち返る意味と、内山さんの方から何かあったら私の方見てとか前もって言われていたのかもしれない。

 観ているこちらも、彼女が本当に楽しんでパフォーマンスしている姿に魅せられて声援を送っていく。分かる人からしたら、確かに彼女と井上さんとの熟練度の差ってのはあるんだろう。ただ、それでも八木さんは今の自分に出来る全てを懸けて戦っていたと思う。だからこそ、彼女の演奏には血が流れていた。それに魅せられないワケはなかった。

 LIVEが終演した時の八木さんの表情だが、全力を出し尽くせた充実感に満ちた顔をされて、本当に清々しくていい笑顔だった。あれこそが、彼女がちゃんと戦えたという証明になっていると勝手に思っている。それを魅せてもらえたのは本当に素晴らしい事だった。

 

 それと……今すぐじゃなくていいので…八木さんにはいつか『孤独の月』を歌って欲しい。それが叶う未来の刻を待ち望んでおる。

 


 告知コーナーにて、今後の予定の情報が解禁された。公開練習や対バン形式のLIVE参戦。そして……

 

 

 

 ミニアルバムリリースされるから、ワンマンLIVEあるんぢゃねぇかな~と思っておったが、やっぱり決まっていた事は本当に嬉しいモノだ。

 そして、このLIVEでは、新しい要素が組み込まれていた。それはLIVEグッズだった。
Tシャツやタオル以外のグッズでは、これまではキャラクターが描かれたモノのみだったが、今回は演者の方のグッズが販売された。(ブロマイド、アクリルスタンド)それと、『Zettai』と『WISH』のMVは演者側のバージョンにて公開されている。これからは、作品だけじゃなく演者側の方も積極的にアピールして売り出す方へ進んでいくのだろう。

 やっぱり、見つけてもらえないと意味は無いので……その機会を増やそうと動く事は好意的に捉えたい。

どこの誰かに見られてもいい様に入念な準備と修練を怠らなかった者にしか雄飛の機は訪れないし掴めない。挑んで、闘い、日頃から全力全開で妥協せずに貪欲に生きる者が一発を当てられる。だが、それはすぐに訪れるとは限らないしその一発がデカいかどうか分からないという事。本当に成果が出ているか分からなくても、やり続けて走り続けなきゃならない。

で、そこからが彼女達にかかっている。見つけてくれた人を惹き付けて唸らせて金を落としてもらう。それを積み重ねていって未来への可能性が広がっていく。

 

 贔屓目が思いっきり入っておるが……この四人ならそれが出来ると思っているし、そんな戦いの行方を追いかけていきたい。