巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

そこに在った変わらないHOME~NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019 FINAL 参戦レポ

 9月15日。千葉・ZOZOマリンスタジアムにて開催された水樹奈々さんのライブ

 

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NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019 FINALに参戦して来ました。

 


水樹さんのライブ現地参戦は本当に久しぶりだった。
記憶の糸を辿った所、前に水樹さんのライブ現地参戦出来たのは2017年の『LIVE ZIPANGU』の東京公演以来だった。1月のSSAでのオーケストラライブもマリアナ海溝に匹敵するほどの深~い諸事情によりそれも参戦出来なかったもので、今回のツアーでの参戦は是非ともしたかったんだ。そして、それは自分にとって意外な形で叶う事となった。

WUGで繋がったフォロワーさんと呑んだ時の事。水樹さんの話になり、その方のお知り合いの方に話を通して自分の分のチケットも予約してくれると。で…後日、自分の分もチケットの方が無事取れたと連絡を頂き参戦出来る事となった。繋がった縁に感謝して、これから魂の参戦レポを書き殴りたいと思う。

 

 

*色んな想いをぶちまけますので長くなると思いますwww

 

 

 


 開戦前~帰ってきたソウルプレイス・原点。

 

 俺にとってのライブのソウルプレイス・原点は水樹さんのスタジアムモードでのライブだ。
こういう感覚になっているのは、始めてライブに参戦したのが水樹さんの西武ドームのライブ(2009年)だったからだと思う。入場してスタンド席へと繋がるゲートを抜けると視覚に飛び込む向かい側のスタンド席とステージ…。ZOZOマリンでは感じなかったが、嗅覚に感じて来る炎の特効用燃料の匂い、そして……聴覚に訴え掛ける客入りBGMとしてスピーカーから流れておる謎の洋楽。


これだよ……この感覚なんだよ。


上手く表現出来んが…帰って来た感覚、安心感に浸らせてくれるのは。
そして、開演の刻を待ちきれなくて滾って背筋が身震いする感覚もこれまた健在なんだ。これほどまでに魂が爆ぜて戦ぐのは半年前のSSAでのあの七人の最期の闘い以来だ。俺の中では、水樹さんがこれから魅せるパフォーマンスへの信頼度は揺るぎないモノとして魂に刻まれておる。彼女なら絶対に期待に応えて、予想を裏切って満足……いや、全てを出し尽くさせて燃え尽きさせてくれると。


大丈夫。ここの戦場(いくさば)は何も変わっちゃいなかった。きっちりと闘える。

 

 

 


 1 WHAT YOU WANT

 

 何度も書いてる気がするが…この叩き上げの魂と開幕から一切出し惜しみなしの攻めの姿勢から迸る熱が『あぁ、水樹奈々のライブに参戦しているんだな』と脳ミソと肌で実感し、『そう!俺はコレを見に来たんだ!!』と魂を滾らせ心を戦がせるんだと。厳かなイントロとゴリゴリとした骨太で荒々しさを感じさせる曲調が叩き上げの魂を感じさせてくれる攻めの楽曲で、このLIVE EXPRESS という闘いは始まった。

余計なモノを削ぎ落として洗練するのでなく、また、余計に飾り立てる事もしない。ありのままの飾らないシンプルな本気の想いを突きつける。彼女もまた何ら変わらないこれまで通りに魅せて来た闘い方を示した。
言わば、このオープニングアクトであるこの楽曲は火入れとしてのアンセム・ソングなのだろう。それを象徴してると思わせるのが以下の節だと自分は思うのである。


 無謀と見るか 好機と見るか

 道なき未知を拓くのは 揺るぎない闘志

 例え どんな窮地だって折れず


水樹奈々『WHAT YOU WANT』より引用


水樹奈々の強さは今更俺如きがここで語った所で仕方がないだろう。でも、彼女も最初から強かったワケじゃない。弱い自分を認めそこから目を背けないで偽らずに闘って来た。強いから闘っているのではなく闘い続けるからこそ強くなれたのだと改めながら思い知らされたオープニングアクトだった。

 

 

 

 

 2 Poison Lily

 

 この楽曲もまた、攻めの楽曲じゃないか。
『WHAT YOU WANT』が、打撃的なモノで撃ちつける様な直情的攻撃性の楽曲。攻撃的な楽曲という広義なカテゴリーで括るならこの楽曲もそうであるが、攻撃性のベクトルは全然違うモノで狂気的な情念で魅せる楽曲なんだ。

曲名にあるPoison=毒、詞にも在る猛毒という語…そして、この楽曲は歳上の女性に恋焦がれ翻弄される男性の心情描写を主観として表現されている。これ以上踏み込んだら魔性の毒に侵され狂気に呑まれてしまうが踏み込みたい、何か抗えない『性』(さが)がその先に踏み込ませる衝動に駆られ、翻弄される心情を表現したかのようなどこか不規則・トリッキーな曲調がこの楽曲の『毒』な要素として演出の落差をもたらす。

前…と、言っても2018年の『LIVE GATE』のLVでだが……その時はあまり前述の様な印象は抱かなかったのだけれども、おそらく今回実際に観て聴いた時のインプレッションがやっぱり強烈だったんだろうな。これまた水樹さんの魅せ方の新たな面が見られた気がしております。ちなみに公演が終わってからは何度も何度も聴いています。

 

 

 

 3 革命デュアリズム

 

 畳み掛けるようなイントロが響き、こちらのテンションは益々滾ってくるが…
おいおい、こいつぁデュエットソングだ。西川さんのパートはどうするんだよ?と思ったら……



あ……皆で歌うのねwwww

 


一緒に歌うスタイルなのが水樹さんのライブ披露ではスタンダードのレギュレーションとなったのかもしれない。でも、そちらの本気の想いと魂を魅せて欲しい。そして、一緒に闘おう、想いを共に歌う事で共有しようと手を差し出してくれる。

そんな本気で差し出した手を払い除けるなんて出来ない。成程、そういう事なのかと。この楽曲を序盤のアクトに持って来たのは水樹さんから我々への果たし状であり、願いだったのだろう。

 

(注:著者の妄想&暴論だがwww)

 

血が流れる生の咆哮を届かせようと双方向で互いに響かせる。水樹さんはその形が追い求めている理想の音楽だとかつて語られた。その特別な枠の中にファンを囲ってもらえたという事は純粋に嬉しかったモノなんだ。
そして、彼女の想いに全力全開で応えてやりたいと再び魂を燃え滾らせたんだ。

 

 

 

 4 What cheer?

 

 

 な……なにィッ!

 


俺のこの言葉がイントロを聴いた瞬間の率直なインプレッションであった……意外も意外、この楽曲をやるなんて微塵も思わなかったから感動と衝撃のあまり膝から崩れ落ちそうになったんだぜ…。

もうね、久々すぎてテンションの振り切れ方の方向がいつもと違う方向へと逝ってしまったのよ。この楽曲は初期の楽曲の部類にはあるけれど比較的披露される事は多い様に思えるが、やっぱり刻の経過により最近は披露の機が少なくなって来ている様に勝手ながら感じる所ではある。だからなんだろうな…単に滾ってぶち上がるというかは何か感極まって涙腺刺激されまくって泣きかけてた様に思えるんだよな。

初期の頃のライブ定番楽曲の未だ尚衰えないチカラを改めて思い知らされたと同時に、感慨深さをも感じられた素晴らしいアクトだった。

 

 

 

 5 Heartbeat

 

 現地で聴いた時は、聴いた事は勿論あるんだが楽曲のタイトルが出てこなかったが…ただ、あの刻に感じた確証があったんだ。それは間違いなくこの楽曲、昔(10年以上)前の楽曲だと。
いやね……予測不能のSランク級レア楽曲をいきなりぶち込む荒業を平気で水樹さんはやって来るのは恒例行事ではあるのだけれども……


この楽曲は想定外だったんだぜ……


(ちなみに7年振りらしい)


正直な話、この楽曲のアクトの詳細は全然覚えちゃいません。
聴いておる間『いやーマジか……』しか呟いてなかった様に思う。通常だったら何とか思い出そうとするモノなのだろうが…この時は曲名を何とか思い出そうという事は完全に脳ミソからすっ飛ばしていた。それほどまでにこのアクトの余韻に浸りきりたかったのだろうと。

 

 

 

 6 REBELLION

 

 REBELLION=反乱、反抗の意を持つ言葉に相応しい闘いの謳。激熱でパワフルな楽曲ではあるのだが、どちらかと言えば聴き惚れつつ魂の奥底から燃え滾るモノを沸々させる要素の方での激熱な楽曲なのだと。

それと、単純に歌われるのが本当に最近のライブという事もあって浸透率みたいなモノがまだ薄くて曲の持つイメージに比例した盛り上がり方とは違う印象を抱いたからかもしれない。ただ、それに関しては今後歌い継いで楽曲が進化していく事でまた違ったこの楽曲の秘めていた表情がいろいろと浮かび上がっていくモノなのだろう。

この楽曲に秘められた進化の可能性は未知数なのだ。

 

 

 

 7 Naked Soldier

 

 疾走感&爽快感たっぷりの曲調(我ながら意味分からん例えだなwww)は、また違ったライブのインプレッションをもたらせてくれる。ただね、現地で聴いた時…例によって曲名がすんなり出てこなかったんだよねww

で…このアクトも『REBELLION』同様に滾ってぶち上がるというかはじっくりと水樹さんの歌声を傾聴して場の雰囲気にその身を委ねる。彼女の高音域の歌声の聴き心地の良さに聴き惚れてしまっているからよりそう感じたのだろう。

音源で聴いた時の感覚と実際に歌う場に赴いて聴いた時の感覚は全然違って聴こえる事もあり、それは自分がライブに参戦する様になってから感じる事の出来た事で未知の感性の領域が開かれた。この巡り逢いへの奇跡には本当に感謝したいものである。

 

 

 

 8 真冬の観覧車

 

 このアクトは、ツアーの企画コーナーによる楽曲披露となった。
『39 EXPRESS』(サンキュー・エクスプレス)と題し、水樹さんが三十代に入ってから一度も歌われなかった楽曲を歌うという企画で、ツアータイトルのEXPRESS=配達にも掛けたモノだという。そして、曲紹介で水樹さんは言った。


『18年振りにこの楽曲を歌います……聴いて下さい。“真冬の観覧車”』


1stアルバム『supersonic girl』に収録されており、ライブで披露したのは2001年のクリスマスライブのみだ。18年の刻を経て、これはとんでもない場に立ち会っちまったぜ……と戦々恐々として俺の膝は言う事を聞かない。


おそらく膝から崩れ落ちそうになり変な声が出てしまったのは俺だけじゃないはずだ……。

 

水樹さんのライブは夏や冬でも彼女の誕生日近くの1月に開催されることが殆どだ。故に、真冬という語と更に詞にあるMerry Christmasの語からこの楽曲は披露される場と刻が限られてしまうのだと。
だからこそ限られた披露の刻が何よりも尊いモノなのだろうと思うワケである。水樹さんのイメージカラーの青と真冬の雪を思わせる純白の光で客席が染まった絶景と彼女の絶唱とが視覚と聴覚と魂に心地良く沁み渡っていく。


 いちばん (Very Very Special)

 だいじなきみへ (Love You)

 わたしから Merry Merty Christmas

 こころから Merry White Christmas

 

水樹奈々『真冬の観覧車』より引用


あの刻は冬でもクリスマスでもない。でも、とても特別な刻でもあったからこそこの節々がグッと来てしまったんだよ。恋慕の情を歌ったラブソングであるのだけれど、観覧車の巡りを刻の流れに準え、詞の解釈を彼女とファンとの関係としての純然な想いへの感謝の意を込めて届けてくれたのだと……勝手ながら感じてしまったのである。


言うまでもなく、最高の想いが詰まったプレゼントが届きました。

 

 

 

 9 New Sensation

 

 実は、今回初めてライブで聴く事が出来た楽曲だった。それが叶った事が嬉しくてね。


嬉しさのあまり、腰が抜けそうになってしまったんだぜ……


前のアクト『真冬の観覧車』にて沁み入る様な感慨深さの余韻から、一気にまたライブの雰囲気を強引に激熱モードへと引きずり込む力業。これも水樹奈々ライブの真骨頂だと思う。


 一度きりの人生 楽しむべきだよね絶対

 望んでばかりで 意味なく落ちたり

 アリエナイ!なんて 驚いちゃう暇もない

 まだまだ 力とかあるんじゃない?


 ―水樹奈々『New Sensation』より引用

 

この強引な力業に驚いておる場合じゃない。この瞬間のインプレッションは本当に一瞬の尊いモノだからこそ全力全開で楽しむ。で、俺がこの楽曲で好きな箇所があるんだ。その箇所だが、落ちサビ前の間奏とアウトロでのギターのメロディである。演奏の良し悪しなんて分からん自分ではあるがww今回それがようやく生で聴けたのは本当に嬉しかったんだよなぁ……。

 

 

 

 10 Take a chance

 

 何なんだ今回のライブは……コイツも懐かしい楽曲で初めて生で聴けたわwww
エモーショナルとノスタルジーの暴力で俺の脳ミソはもう何かいろいろ考える事を放棄してただ流されるままに楽しむだけ。考えるな、感じろの境地ですな。序盤の激熱な構成とはまた趣きが違う攻め方でまた異なるインプレッションとエモーションを撃ち込んでいく。


『同じ攻め方はしない。それでもついて来れるのか?』


これまでに培って来たモノは伊達じゃない。様々な魅せ方が出来てきたからこそ、彼女は今も尚最前線で闘い続けられ輝き続けられる。この段違いの説得力に、自分は形容する言葉を持ち合わられていないのである。

 

 

 

 11 SUMMER PIRATES

 

 音源で聴いた時普通にライブ映えするだろうと妙な確信を抱いておったが、想像以上の合致具合は見事と唸るしかなかった。ポップロック感満載の軽妙かつ爽快感溢れるサマーソング。野外の会場の開放感が楽曲の持つ世界観を増幅していた様に思える。まぁ、真昼間の快晴な空模様なら尚の事良かったのだろうがwwwそれはそれとして……特に、サビ部分でまた一段高くテンションのギアがシフトしていく感はライブで聴くとまた楽しさが倍増されて良い♪

夏の楽曲という事から、おそらく今後披露の場は限られてしまうかもしれないし……もしくはそれを覆してライブの季節に関係なくセットリストに入れていくかは分からないし面白い。レアな楽曲となるのか?定番曲へと進化していくのか今後楽しみな楽曲がまた増えた様に思える。

 

 

 

 12 HIGH-STEPPER

 

 これまたレア曲じゃないか……(披露は2011年のLIVE JOURNEY 2011のみとの事。)
サイバーチックなロック系の楽曲はこれまた違う魅せ方で撃ち抜きに来る。変化球的な印象の楽曲だけれども、根底から来る叩き上げの魂をもきっちりと感じられ以下の節はこの楽曲の要となる箇所だと思えて来る。


 Keep on tryin' days いつかはGlory days

 止まない雨は I can stopカラフルな宙(そら)見せるから


 ―水樹奈々『HIGH-STEPPER』より引用


言い続ける事、自分を信じて挑み続けられる者が掴めるモノがある事。そうやって水樹さんは闘い続けて我々に様々な景色を見せてくれた。『HIGH-STEPPER』は堂々として歩くという意味があるとも言う。ステージ上の彼女はその言葉に違わないド真ん中で堂々とした立ち振る舞いで歌い踊っていた。その姿に畏怖と格好良さを感じて見惚れてしまったんだよね。

 

 

 

 13 Take a shot

 

 この曲のイントロが流れた瞬間のおおっ!というどよめきと空気が変わる感覚が心地いい。
俺が生で聴くのは初めて水樹さんのライブに参戦したLIVE DIAMOND 2009以来だ。あの刻も、イントロが流れた瞬間に滾って魂が爆ぜたのを鮮明に覚えておる。これもやってくれるとは思ってなかったから驚きで戸惑ったが、瞬間湯沸しの如き滾り方で驚きをあっさり凌駕したんだ。

そういう衝動に駆られるのはこの楽曲がリリースされた頃の楽曲にやっぱり時分の思い入れが強い事ではあるのだけども、単純にこの楽曲の力が強いし、何かギラギラとしたモノを滾らせていた頃の水樹さんを彷彿させるんだ。
歌は嘘がつけないモノと彼女は言っていた。この楽曲を直に聴き俺が水樹さんにあの頃の叩き上げの魂を変わらずに感じられたのは、彼女が真摯に直向きに誤魔化さずに軌跡を駆けていた事の証明だったのだと勝手ながら思わざるを得なかったんだ。

 

 

 

 14 PROTECTION

 

 水樹楽曲の元祖・タオル曲。(…合ってるよな?)この楽曲も血の滾りを抑えられん楽曲だ。
PROTECTION=保護の意味だが、この楽曲は全然正反対の攻撃的な『攻め』の楽曲。曲調とそれがもたらす激熱な雰囲気から前向きな応援ソングと捉えるのが自然だと思う。が…詞のみで解釈していくと、裏切り、悲しみ、苦しみ等とストレートかつ暗いネガティブな言葉が散りばめられていたりしている。荒削りな叩き上げの魂を謳ってもいるが、詞にもある『勝ち組』になってやる!という反骨の魂をも感じられる楽曲なのだと。


 それは分かり切った事だと知ってても

 迷わす様な人達がいるよ
 
 邪魔されても 築き上げて行こうね
 
 祈るだけじゃ サマにならないから
 
 目を閉じずに夢見よう


 ―水樹奈々『PROTECTION』より引用


今も尚、最前線で闘い続ける水樹奈々の『信念』がこの節々から迸っていると俺は思える。
水樹楽曲のタオル曲はこの他にも色々とある。けど、この楽曲を今回のセットリストへ組み込んだのは彼女の並みならぬ懸けた想いがあったからなのだろうと。そして、皆で振ったタオルと拳は反骨の魂のシンボルとしての旗印に思えてならなかったんだ。変わろうとする想いは大事。でも、変わらない想いも大事だというメッセージにも感じられた。

 

 

 

 15 METANIOIA

 

 映像パートが明けて、ステージに登場して来た水樹ライブ恒例の”乗り物”


今回登場したのは……全長18mのトレーラーwwww


お前、何言ってんの?wwwとコレを読まれた人は思うでしょう。でもな、コレ…現実なんだよ。俺の座席はステージを真横から観る感じの席だったんだが、センターステージに繋がる花道をそのトレーラーが進んで陣取るんだ。

他で例えるなら……SSAアニサマのステージ上に街でよく見かける宣伝用のトレーラーが花道に居座っているのを想像していただけるとこのヤバさとバカバカしさ(褒め言葉)が理解出来ると思います。これまでのライブにも様々な乗り物が登場してきたが…今回のは何と言うか、視覚へのインパクトが強烈すぎるwww更にだ……容赦なくステージ際から吹き上げる炎とモニターに映された水樹さんにも炎を纏う映像加工が成されておった。

勿論、視覚だけのインパクトでは終わらない。楽曲も強烈で激熱な極悪仕様だwww更に水樹さんのギアが明らかにまた上がって来ているんだよ。ここからは彼女の魂の絶唱モード突入なんだと。
そう、俺はこれを直に聴きに来てんだよ。リミッターなんてぶっ壊し余力を残し守る事なんて微塵も考えちゃいない水樹奈々”魂の絶唱を。

 

 

 

 16 TESTAMENT
 


 水樹さんの絶唱が響き、臨界点を超えろと言わんばかりのカウントダウンが始まる。


 7・6・5・4・3・2・1……


 \AXZ(アクシズ)!!!!!!!/

 


狂気にも似た興奮の中、臨界点を突破して魂が爆ぜ吠えた本能からの叫び。
詞にある『本能が示す鼓動に委ねろ』とある様に脳ミソで考えるのじゃなく本能でただ感じろと。

おそらく考えて臨むとこの楽曲に呑まれてしまう狂気を孕んだ楽曲とも言えるし、直にアクトを観てそれを痛烈に感じたんだ。狂気的な要素も表現者にとっては必要なモノで、彼女が限定解除して魅せた表情だと勝手ながら思うのである。魂に火が付く楽曲でもあるし、骨まで喰らわれてしまう激熱な楽曲。そしてその火に狂気という名の油を注ぎこむ……

前に観たのは2018年の『LIVE GATE』のLV。あの刻ではどうしても伝わって来なかった本気の想いの生の温度が否応なく伝わって俺の魂を揺さぶり爆ぜさせた圧巻のアクトだった。

 

 

 

 17 FINAL COMMANDER

 

 『METANIOIA』→『TESTAMENT』と繋がってきたシンフォギア組曲のラストを飾った楽曲。
これもまた奇を衒わない王道的なド直球のシンフォニック・ロックでひたすらに清々しく激熱だ。『METANIOIA』で火を付けて、『TESTAMENT』でその火に油を注いだだけじゃ飽き足らず、この人はまた更にありったけの燃料をぶち込んでんだよwww

もう、全弾くれてやると言わんばかりにだ。臨界点を超えた二段目のブースト加速じゃない。その更に上……限界領域を超えたEXTRAブーストを点けろと。当然ながら我々を煽るだけ煽っただけじゃない。水樹さんの絶唱にもEXTRAブーストが点いてしまっているんだぜ……。

聴く者を捻じ伏せる激熱な絶唱でもあり……凄みに戦慄して鳥肌立って身震いした絶唱だ…。プラスのパッションとマイナスのパッションが見事に合致した血が流れる魂の絶唱!!!!!!!
隙なんてありゃしない。徹底的にきっちりと打ちのめされたとんでもないアクトだったぜ……。

 

 

 

 18 UNBREAKABLE

 

 俺の中では、ライブにおいてイントロが流れた瞬間に身構え血が滾る楽曲が数曲あります。
水樹さんの楽曲では『The place of happiness』と『ETERNAL BLAZE』です。
激熱要素の強い楽曲でその衝動は湧き立つのですが、上記の二曲は明らかに一線を画しておるのであります。まぁ、伝わりづらいでしょうが…魂が鷲掴みされる様な感覚と称すれば良いのかもしれない。
実を言うと、この『UNBREAKABLE』もその2曲の仲間入りを果たしそうなのです。


 今、誓うUNBREAKABLE どこまでも広がる

 世界は 僕たちを 試している

 それでも UNBREAKABLE

 終われないと叫ぶ


 ―水樹奈々『UNBREAKABLE』より引用


UNBREAKABLE=壊れないという意を持つ言葉。これまた水樹さんのアイデンティティを示した闘いの楽曲だと思っている。前例なんて要らない。自分がその前例となると誓いこれまで闘って来た。そんな彼女を嗤った人は少なくはないでしょう。削られる可能性、現実とはあまりにかけ離れた夢。でも彼女はその信念を壊さずに挑む事を諦めず試し続けた。この節々は彼女の心情や信念を表している様に思えて来てしまう。

そして…ラストの『We're gonna fly』
ここでの高音の絶唱はまるで翼を広げ大空に翔ける様を彷彿させて堪らなく素晴らしかった…。

 

 

 

 19 suddenly~巡り合えて~


 これまた生で聴くのが初めましての楽曲だった。巡り逢いというのは突然なモノだと……


 ねぇ、あの時出逢えなくても 巡り合えてたはずだよ

 偶然の導きじゃない suddenly 現れたね


 ―水樹奈々『suddenly~巡り合えて~』より引用


この詞がこれほどまでの説得力を持つ事になるなんて、リリース当時(2002年)の俺は想像すらしていなくて、また膝から崩れ落ちそうになったんだぜ……
ライブで定番披露される楽曲でも、披露される場に立ち会う縁に恵まれない事は意外と多かったりすると思う。楽曲が増え年代が古くなればそれは比例して多くもなる。今回自分は聴く事が叶った。

巡り逢いの縁の奇跡は楽曲との巡り逢いにも適応されると思う。
この縁の奇跡には本当に感謝したいものであります。

 

 

 

 20 Astrogation

 

 野外の夜空の下で聴くこの楽曲は何とも形容し難いエモーションを感じる。
この楽曲も熱く盛り上がる楽曲なんですが、声上げて盛り上るというかは野外の開放感に身を委ねて楽曲の持つ空(宙)を翔ける世界観に浸りたかったんだと思える。


で……落ちサビ前の間奏だったと記憶しているが、突如夜空に花火が打ち上がった。


遡る事七年前でのマリンスタジアムのライブでも花火が打ち上がったと聞く。そして、今回も花火を打ち上げるだろうと予想された人も多かったと思う。
俺の居た三塁側の席からは本当に近くてそりゃもう凄い迫力だった。


このライブはこのアクトが何もかも持っていったと言いますか、この楽曲に溶けていったと称すべきかと。それ位のインパクトを残したと言っても良いと思いました。

 

 

 

 21 サーチライト

 

 本編のラストナンバー。曲入り前に水樹さんは皆にこう言った。


『この楽曲を真に完成させるには皆さんの力が必要』だと。


 この光はどこまでも 照らせる気がしてるんだ

 まだ見ぬ新しい世界を 繋がっていく仲間を


 ―水樹奈々『サーチライト』より引用


サイリウムではなく携帯電話のライトで場を照らして欲しいと。彼女の願いと共に続々とサイリウムの光とは違う光が灯されその光がもたらす景色はまた違う彩りで場内を優しく照らす。
そして、自分達がその手に握っている機械は想いを遥か彼方へと羽撃かせ繋がる事も出来るモノでそちらの意味合いも込めて携帯のライトを灯して欲しいと願って水樹さんは呼びかけた様に思えてならないのだ……。


 何もない 何もない 闇の中で知った

 この痛みは絶対 無駄じゃないこと


 ―水樹奈々『サーチライト』より引用


ままならない事、嫌な事や悲しい事……痛みを負う事は生きていく上で避けられない事象。でも、それは一つも無駄なモノじゃない。意味があって未来の自分を作っていくものだと。沁み入る様に…また柔和に優しく言の葉を紡いでいく水樹さんの歌声に耳を傾け…人の心の光で灯された景色を見て、心にそれらを刻み込む……。

何かその理屈では計れない力があの刻と場には満ちていた様に思えた。

 

 

 

 EN1 No Limit

 

 踏み込まないと見えないモノがあるから。未知の領域の景色を感じたいから。そこでしか得られないモノがあるから。そこに行き着く所まで行くしかないと知ってしまったら我々は踏み込んじゃうんですよwww
くどい様だが……この楽曲も聴きたかったんで披露してくれて本当に嬉しかったのよね。

限界無し、制限なしという訳が示す様に、アッパーなビートで攻勢は絶対に崩さず、最後の最後まで決して走る事は止めない。あれだけ本編中歌い踊って更にはステージの端から端まで駆け抜けてるにも関わらずそのバイタリティは衰えちゃいない。そんな姿を見せられちゃこっちもそれに全力で応えたい。

 

 

 

 EN2 十字架のスプレッド

 

 いやね、コレは本当に意外過ぎて想像出来なかった。その上、非常に語りにくい……。
この楽曲も久々に披露されたと言う。(後日調べたら2011年の夏ツアー以来とか)刻を越えてとんでもない荷物が届けられてしまったといったところか。

勿論、先の事は分からんけれど、おそらく次にこの楽曲が披露される機はしばらく間が空くかもしれないwwwそう考えるとこの場にいられて聴けたのは本当に貴重な事だった様に思えるのであった。

 

 

 

 EN3 Born Free

 

 自己との対話がテーマとなっているからなのだろう。先の2曲とは違う落差のある魅せ方で楽曲の雰囲気に酔わせ
今後も歌い継いで進化させて欲しい楽曲の一つでもあった。


 何度でも立ち上がり 

 虹を架け 明日へ 

 喜びも 悲しみも 総て奏でよう

  
 ―水樹奈々『Born Free』より引用


正解なんて存在してないし人それぞれで違うし、急いで探す必要もない。
この瞬間に生きて足掻いて生きようとする意志を貫き通す。何度躓いて転んでも。

しっとりとした中にも秘めている力強さを感じさせる水樹さんの絶唱が本当に堪らない…。

 

 

 

 EN4 POWER GATE

 

 水樹奈々のアンセム・ソング。満を持しての披露だ。
この楽曲には、ライブを経て歌い継いでいく毎に楽曲も進化していく事を自分に教えてくれた楽曲でもある。特殊なコンセプトのライブを除けば最も披露されて間違いなく歌われる楽曲。散々言っておる気がするが、コイツを聴かんと水樹さんのライブに参戦した実感が湧かない。

そして、この楽曲のチカラは凄まじく強く…闘って来た刻の重みを感じる。
オープニングアクトか?と錯覚してしまう程に場内の盛り上がりが尋常じゃない熱量は健在で未だ衰えるどころかまた強さを増しているんだよ。本当に名曲だと深々と思える。

 

 

 

 DEN ETERNAL BLAZE

 

 激熱な闘いを締め括るグランド・フィナーレ
正真正銘のラストナンバーを飾るのは、水樹奈々のもう一つのアンセム・ソングであり立ち塞がった様々な前例をぶっ壊して来たこの楽曲だ。
水樹さんの歌い出しからイントロで場内が炎を思わせる橙の光で染まっていく。何度観てもこの光景は素晴らしく、血が滾っていく衝動を抑えられないんだ。


 あの日胸に灯った永遠の炎

 深い闇解き放って 自由のトビラ開いてく

 強く果てない未来へ

 そう、きっと ここから始まる……


 水樹奈々ETERNAL BLAZE』より引用


ここで立ち止まる気は微塵も無い。魂の炎を更に燃え滾らせて遥か高みへとまたここから爆進していくという水樹さんの強固な信念と闘う意思を感じる節に思える。
圧倒的な説得力、懸けてる想いと魂、そして…渾身の絶唱。本家本元の『ETERNAL BLAZE』やっぱり凄ぇんだわ…と感嘆の念しか出なかった圧巻のラストアクトだった。

 

 

 


 あとがき

 

 今回の公演で、水樹さんはソロライブ200公演の節目を迎えたとの事。
昔の楽曲を多くセットリストに組み込んだのはそういう背景があったからなのかとも思えて来るしその想いは嬉しいモノだと勝手に思ってしまった。自分にとってはどこを切り取っても文句の付けようがない構成でドキドキして、ワクワクさせてもらった素晴らしいライブだった。


で、毎回痛感させられるんだよ。


やっぱり、この人凄ぇな……と。


いつも通りの水樹奈々のライブをやりきって、予想を裏切り、期待に応えてくれた。
変わらないものがあの場にあったのがやっぱり嬉しいものだったんだと。そして、今後も水樹さんはこれまで以上に凄いモノを魅せて夢中にさせてくれるのだろう。それを是非観たい。


長い文章になってしまったが……それだけの想いをあの場に参戦出来て受け止めたと思う。


最後になりますが、一緒に参戦しようとお声をかけていただいた自分のフォロワーさんと、自分の分もチケットを手配していただいたそのフォロワーさんのお知り合い様に心からの感謝を。


最後まで読んで下さりありがとうございました!!