巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

DayRe:楽曲ライナーノーツ#1 DeaRy Days

 2025年5月5日。『ミュージックレイン3期生』の五人は、ユニット・『DayRe:』として生まれ変わった。それと同時に、五人によるこの五人にしか謳えない原初の楽曲である『DeaRy Days!』も世に解き放たれた。

原初の楽曲。それは世間一般ではデビュー楽曲と称する人の方が圧倒的多数を占める。
というかは、原初なんぞって言っておるのは俺ぐらいだと自負しておるwwww

まあ、俺の変な癖の話よりもだ。今、どうしてもこの楽曲について書き殴らなくてはならないので、ノートPCを召喚して筆を…ぢゃなくて、画面と向き合ってキーボードをひたすらに叩いて書き殴っている。

と、いう事でこれから『DayRe:』の原初の(デビュー)楽曲『DeaRy Days!』についていろいろ好き勝手に語っていこうと思う。 ちなみに、ここからは個人的解釈が多く含まれているので、その辺りについてはご了承いただけると幸いであります。

 


 DeaRy Days!/DayRe:

 



 
 リリースされ、じっくり腰を据えて聴いて湧いて来たインプレッションは……

 

 この楽曲を構成している全ての要素がエモーショナルで美しい楽曲。

 

いやいやwwwwオマエそいつはいくら何でも盛り過ぎぢゃねぇのか?って声しか聞こえてこないが、コレはもうどうしようもない。俺の感性がそう感じてしまったのだから。と、まあ……ここからそのエモーショナルな要素をいろいろ語っていく。


 清々しい爽快な大空を彷彿させる奇を衒わない構成の曲調。そんな大空をユニットという新たな生命と翼を得た、橘美來・相川奏多・宮沢小春・夏目ここな・日向もかの瑞々しくも解き放たれた歌声が大空を翔ける様なドライブ感を醸し出していく。それは未来の刻への期待感と希望に満ち溢れたポジティブなもの。

真っ直ぐ過ぎる程に潔いメロディと、五人の純然な魂による歌声が折重なっていって……力強さを感じられ奮い立たせてくれたり、時にはこちらの魂に優しく沁み渡っていく様な聴き心地の良さも感じられ、改めて五人の歌声の強さと奥深さを思い知らされた。

 主軸になっているのは橘さんと相川さんの二人。彼女達の歌声はアグレッシブでエネルギッシュ。メロディの構成も橘さんと相川さんの歌声の強さを活かして引き立たせるものになっているのだろう。引っ張っていくのと同じく支えていく強さが漲っている様でもある。

 楽曲の変化と深みをもたらしているのは宮沢さんと夏目さんのご両人。繊細かつ柔和で儚さもありつつ…芯の強さがある宮沢さんの歌声。甘く柔和でいてハスキーさがアクセントになっている夏目さんの歌声。彼女達のソロパートも橘さんと相川さん同様にちゃんと主張をしてくる。それは、宮沢さんと夏目さんが持つ柔和で穏やかな要素が際立って聴こえるからだと思える。

個人的な所感になるが……本曲で一番自分が好きな箇所は、ラスサビ前(CかDメロだと思う)『瞬間全部繋ごう!』を謳っている夏目さんのソロ歌唱。この箇所での彼女の歌声は力強くてハスキーVoiceから醸し出された格好良さが出ていて、歌い終わりのロングトーンが気持ち良く突き抜ける感あって本当に見事だったなと。

 で、橘さん&相川さんの『動』の要素と宮沢さんと夏目さんの『静』の要素とのバランスを絶妙な塩梅で慣らしていくのが日向さんの歌声かと。

ミューレ3期生改め、DayRe:の特攻隊長(んな例えしてんの俺だけだろうww)である日向さんの歌声は溌剌でエネルギッシュ。その部分を活かして力強く歌う所はあるが柔和に歌う所もあり、その差がアクセントになってより響いてくる。

 そんな五人五様の歌声が融合して最高潮を迎えるサビが本当に良い。(語彙力……)
新しい名と生命を得て未来へ翔ける開放感と躍動感があり跳ねる様な歌声が心地良い。同時にメロディに負けない五人の意地も伝わって来る激熱な部分でもあった。それはDayRe:の五人にしか謳えない自分達だけの楽曲を謳う喜びに満ち溢れていた。


 そして、楽曲の物語を創造する歌詞がとにかく突き刺さってくる。
作詞は松井洋平氏。松井氏曰く、これまでとこれからの間にあるスタートラインを踏み出そうとする全ての人への応援歌を意識したと語られていた。

 

 

 

詞の解釈は受け取り側で様々あるが……自分の中ではやっぱりDayRe:の五人にクローズアップした解釈が一番しっくり来ている。それはこの楽曲がDayRe:原初の楽曲だからだ。

 ここからDayRe:の物語を創っていくといった意気込みや未来への希望。それと、これまでの過去の刻でいろいろあった事もちゃんと受け止めている事。だから『今』の彼女達の現実がある。歌詞全体に散りばめられたどの言葉も本当に飾らないシンプルなものでダイレクトに受け取りやすい。ただ直向きにこれまでの刻を生きてきた五人の生き様に直結している様であり、かけがえのない刻だと思い知らされる。

ラストフレーズになる「創っていくんだよ DayRe: Dream!」が、創ろうではなく、創っていくんだにした事でそこに彼女達の強い想いがある。DayRe:にしか出来ない事この五人でしか成し遂げられない事があると信じて五人はこれからの未来を翔ける……五人の決意・覚悟・野心・夢・情熱がここに凝縮されている様に感じられる。

 

 で……本曲のタイトル『DeaRy Days』へと繋がっていく。これに込めた想いがまたエモーショナルで美しいのだ。

 

 タイトルを直訳すると親愛なる日々。前述したDayRe:の過去・現在・未来の刻を尊ぶ想いもある。そして、これまた作詞された松井氏曰く、タイトルの『DeaRy』を組み替えると『DayRe』になると。日常(DayRe)は親愛(DeaRy)に変わりえる…そんな日々をイメージさせるタイトルになればという想いを込めたと。なおかつ、ユニット名と同じく頭文字の『D』と四文字目の『R』が大文字で揃っているのもまたエモーショナル。

コイツはまた俺の勝手な妄想の域だが……数多あったユニット名の候補の一つに楽曲タイトルに銘打たれた『DeaRy』もあったんぢゃないかなって思っておる。偶然と言ってしまえばそれまでかもしれないが……単なる偶然でもないと思える。いろいろ悩んで熟考した末に付けられたのだろう。

前述した様に、コレは個人の妄想でしかない。もしかすると、今後この件について彼女達から何らかの答えが明かされるかもしれない。  
 

 

 最後に……一つ言ってこの怪文書の筆を置く事にする。


 ユニット・DayRe:としての物語の幕は上がり、原初の楽曲もめでたくリリースされた。
でも、リリースされただけで『DeaRy Days』という楽曲は完成ではない。おそらく、DayRe:の五人もそう思っているかもしれない。楽曲というものは、歌詞を紡ぎ、メロディを作り、歌い手が歌って……リリース出来て完成じゃない。あくまでも仮の完成。

この楽曲は、DayRe:の五人の名刺代わりの『アイコンソング』。そして、彼女達や聴く者の魂を奮い立たせてくれる『アンセムにもなれる可能性に満ちている。しかし、リリースされて間もない現在の段階ではまだ『アイコン』や『アンセム』の域まで昇華出来ていない。その域まで楽曲に血を流してチカラを引き出していくのはDayRe:の五人である、橘美來・相川奏多・宮沢小春・夏目ここな・日向もかにしか出来ない。でも……彼女達なら出来ると信じている。

翼を得た彼女達が翔ける大空に待つのは、吹き荒ぶ逆風なのか、暴風雨なのか、はたまた一点の曇りなく遮るものがない大空なのか…想像は出来ない。

それでも、DayRe:の五人は、多くの人に想いを届けようと、未来を照らしていく為に一歩踏み出して大空へ羽ばたいた。おそらく、彼女達はこれまでと変わらないのだろう。関わる全ての縁と刻に対して『親愛なる日々』だと尊んで未来への飛躍を誓って戦うと。


 改めて……DayRe:の橘美來さん、相川奏多さん、宮沢小春さん、夏目ここなさん、日向もかさん、五人を応援されているファンの皆様、ユニットデビュー並びにデビュー楽曲リリース、本当におめでとうございます!!!!!


この楽曲に巡り逢えた奇跡に感謝して、本稿の締めとさせていただきます。