アイドルには(一応、彼女達もその括りも入るので…)『格好いい』要素と『綺麗』な要素、そして『可愛い』という要素が同居していると勝手ながら思えるのである。
そして、今回紹介する人はRGRの可愛いという要素を最も多く担っている人。
そんな彼女の魅力と可能性について、上手く書けるかは分かりませんが…きっちりと向き合って書き殴っていきたいと思います。
愛称は、もっちー。イメージカラーはオレンジ(橙色)
メンバー最年長であり、グループのリーダーを務めております。
自身の事を『可愛い』と豪語されるだけあって、可愛らしさという要素を徹底的に追求し、計算し彼女の目指す表現の形に落とし込む。そんな森嶋さんの随一の魅力は何と言ってもその愛嬌たっぷりの『笑顔』にあります。
時に、朗らかに笑い、時に(いい意味で)あざとい。ただ可愛いではなく愉快な面を魅せれるのは、森嶋さんが持っている場の空気への適応能力の高さから来るノリの良さである様に思えます。
時折、やる気のベクトルが妙な向きにズレてる事があって、やらかす場面がちょいちょい見られるが彼女は取り繕うことをしないでありのままを見せる。それは自分の見られたくない部分を曝け出すことだが…彼女はそのやらかしも自らの表現へと変換してしまえる強かな部分もある。弱点や失敗を見せる事で人はよりその人に親しみを感じて応援しようという気持ちを抱く。元々彼女が持っている愛嬌の良さと親しみ易さも同様に作用しているのでしょう。
彼女の愛嬌や愉快な面を見てると日常の面倒な事がどうでもよくなってきます。
前述にある様に、森嶋さんは『Run Girls, Run!』のリーダーでもあります。
世の中には様々なタイプのリーダーがいる。
自ら率先して先導切って仕切っていくタイプだったり、その人のカリスマ性でもって統率したり、あらゆる事を管理していったり、メンバーの自主性を尊重して見守る支援タイプだったりと多岐に渡って存在している。
林さんは、森嶋さんのモノの見方が大人としての視点を感じると言い、厚木さんは、グループのメンタルケア的な役割を森嶋さんが果たしている言う。二人の話を総合し、分析していくと森嶋さんは先導を切ったり管理していくタイプではなく、自主性を尊重して支援していくタイプのリーダーである様に思えます。でも、ただ二人を放任しているだけではなく率先して牽引し引き締める所はきっちりと締めれる。そんな彼女はRGRの頼れる長女である様に思えます。
冒頭の見出し文で、自分は森嶋さんをファンタジスタと評しました。
サッカー用語で、閃きや創造性のあるプレーで観客を魅了するプレーヤーへの賛辞の言葉。元々の意味は多芸多才で機知に富んだ台詞と即興芸の得意な役者や大道芸人への賛辞という意味の言葉。自分は彼女を実際に見て感じ脳ミソに浮かんだのがこの言葉だ。
ステージで魅せる自由奔放で天真爛漫さだけではなく、艶っぽさのある低音のボーカルや憂いのある表情もきっちり作れる。
彼女はメンバーの中で最も身体のサイズが小さいが、限界まで躍動して舞い踊る。
どう動き、踊れば自分をより大きく魅せられるのかを徹底的に探って計算して準備して実践されている事に高い意識を持っている。彼女が最も拘っている魅せ方だと思います。
私見の域で恐縮ですが…森嶋さんが徹底して拘る、言い換えれば勝ち抜く為の闘い方に至ったのは、彼女がこれまでに体験した挫折からだと考えています。
彼女は『Run Girls, Run!』のメンバーを勝ち取るまでは、様々なオーディションを受けて最終選考まで残るも合格できなかった挫折を幾つもされたという。その経験から彼女は自分をどうしたら上手く、可愛く魅せれるのか?を徹底して追及していく様になったのではないかと。
森嶋さんは楽曲の振り入れの際、完全に振りを細かい部分まで覚えて来るという。
これは彼女が徹底した入念な準備に拘っている事が分かる話だと思います。
RGRのパフォーマンスを観ていると、林さんや厚木さんのパフォーマンスに埋没していない森嶋優花の舞い踊る姿と歌声がきっちりとある事が何よりの賜物ではないでしょうか。
そして、彼女の魅せ方の真骨頂は見てくれる人にもちゃんと心配りをしている所。
オーディションの審査員から、観客・ファンへと変遷していってもブレずに変わらない。
レコーディングでは、ライブでランナーさんがサイリウムとかを振って応援してくれてる姿を思い出しながら歌いました。
―リスアニ!WAB 待望の1stアルバム『Run Girls, World!』が完成!Run Girls, Run!ロングインタビューより引用
マイク前で一人でレコーディングしていてもランナーさんたちの姿が思い浮かんできたり、ステージに立っている自分が思い浮かんだりして。
そういったことがつながって『Darling Darling』が完成しましたね。
―animateTimes 『Run Girls, Run!』1stアルバム『Run Girls, World!』への軌跡と現在地より引用
彼女は、自分が受け手側にどう見られるか?どうやったら印象深く魅せられるかを入念に探って探り抜いて、徹底的に準備して物事に臨まれる人だと思っている。愉快な要素の振る舞いが目立つ人だとは思うが、自分の抱く印象は論理的にモノを考えていてロジックをきちんと表現の形で表せる表現者だと見ている。
森嶋優花にとっては受け手側を置き去りにしていく一方的な表現は有り得ない。
このインタビューからは双方向への想いの循環を重視する事が彼女の求める表現の形であり森嶋さんの貫きたい信念であり闘い方でもある。
いつでも懸命に、今在る手持ちの武器を徹底的に磨き上げ、考え抜いて工夫して『可愛い』森嶋優花を魅せようと奮闘する姿、表には出さない数多の苦悩に負けずに撥ね返して愉快で朗らかに笑うオレンジの炎を滾らせる魂の強さがある。これからも様々な苦悩が彼女を待ち受けることでしょうが…でも、それを経験して乗り越える毎に彼女の笑顔はより強く輝く。
ファンタジスタとは、厳しい局面に遭いながらも瞬時の閃きと創造性でゴール(成果)をあげて観客を魅了する者。森嶋さんが表現者として生き残る為と勝ち抜く為に閃いたのが、徹底した計算に準備。そして、高い意識が必要だと痛感して実践していったから今の彼女があると勝手ながら思ってしまい、その姿にファンタジスタの輝きを重ねてしまうのであります。
『止まってなんかいられない』
これは『Run Girls, Run!』初めてのツアータイトルに付けられた言葉。発案したのは森嶋さん。彼女が表現者として止まりたくないという想いと覚悟が込められた激熱な言葉だと思います。この言葉を胸に秘め今後も彼女は軌跡を駆け続けるのでしょう。
それを叶えられる個の力の強さと観る側の人を慮れる『優しさ』がある人。
森嶋優花さんが報われ、一刻も早く輝ける場と機が多く訪れる事を切に願うばかりです。