巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

本当に勝ちたいのは誰だ。答えは信じるという事。

 東京に緊急事態宣言が発令され、更に期間の延長という事態になってしまった。

そして…もう一つの東京も緊急事態と言ってもいいだろう。今回の記事はそのもう一つの東京についての話を書き殴って行こうと思う。

 

 

 

 

 自分が応援しているFC東京が勝てない。


三月を終えた段階のリーグ戦の戦績は、3勝1敗2分けで7位に着けており、失点を毎試合してはいるものの……まずまずといった具合だったと思えたが、5/13現在では13位まで順位が落ちてしまっている。特に、失点数はリーグワースト3位になっておる始末。

5/9の鹿島戦の敗北はマジで堪えた……前節のマリノス戦でプレッシングの守備が機能出来なかった事から、自陣にブロックを固める守備方式にシフトチェンジしたがそれが裏目に出てしまい、終始鹿島に主導権を握られ成す術無く打ちのめされた。

今の東京の戦術では、相手にある程度ポゼッションをされるのは織り込み済みではある。しかし、最近は、DFライン、中盤、前線がチグハグで、嵌らないプレスや下がりきるだけのディフェンス、繋がらないパスライン、孤立するFWと……組織として機能不全に陥ってしまっている。何よりも各々が全く走れていない。別の言い方すると全く闘えていないから余計に堪えるのだ……


ゲーム中のTwitterのタイムラインは、あらゆる罵詈雑言が飛び交う。


今季は先制出来たのは大分戦のみ。他の試合はスコアレスドローの名古屋戦を除いて全部相手に先制されている。先制されると飛び交う落胆と罵倒の言及び戦犯探し。

特に、失点後多く名前が挙がって来るのが東。渡辺や中村拓海の名も結構挙がったりもする。プレーの云々だけではなく挙句にはプレーに関与した選手や長谷川監督をクビにしろと過激な言で煽る輩もおる。

これで5連敗。ファンやサポーターは混乱しているだろうが、それ以上に実際に闘っているチームが大混乱しているだろう。先に繋がる希望的観測のある負けではなくただただ成す術無く負けてしまっているのが何とも言えない怒りになっている。週末の楽しみにFC東京の試合を味スタなり映像観戦した試合がこれじゃ落胆したり怒るのはもっともな話だ。


それを否定するつもりはないが、ちょいと考えて欲しい。


その罵詈雑言を、失点の切っ掛けになった選手に浴びせた所でその失点が無かったことになるのか?なるわきゃない。そんなのはTVゲームの中だけだ。突き付けられた結果と現実を残念ながら受け入れるしかないのだ。

○○のアホやら、辞めてしまえ等、ただ罵ってネガティブな心持ちで観るサッカーは面白いのか?寧ろしんどくて苦しいだろう。そんな思いをしてまで観るモノではないし暴言を吐いた所でチームが勝てるわけでもない。悔しいのは分かるが実際に闘っている選手が一番悔しいのだ。

まぁ、観るスタンスは人それぞれで、想いの強さも違うと思っているので自分の考えを押し付けるつもりはないが、単に勝つのが観たいだけなら他のチームを応援してくれというのが本音ではある。


 現在のチーム状況は悪いとしか言えない。まず、怪我人が多すぎるのだ。
あくまでも自分の所感ではあるが、SBの中村帆高とMFの内田の離脱は本当に痛いし、渡辺凌磨と紺野の離脱も痛い。ベストメンバーを組める状況ではないがこの戦力と人員で今は闘うしかない。


だが、もっと深刻なのは戦術面だろう。自分はこれまで積み上げられなかったモノのツケが今になって押し寄せて来たと思っている。ルヴァン杯の優勝がその(上積みされてないが優勝)事実から目を背ける要因にもなってしまった様にも捉えられる。


2~3年のサイクルで変わる戦術の方向性。前述の通り上積みが出来ていないしまた最初から構築し直し。ハッキリ言ってこのチームにそんな器用な芸当は不可能。明確な戦術プランを身に付けだした他のチームとの差が出て当然。だが、新しい戦術を取り入れた所ですぐに上手くはいかない。今いる選手と戦術をやりくりしていくしかないのだろう。

上手くいかない事を監督やキャプテンの東に向けてさも戦犯の様にするのはやっぱり違うし、それこそこれも良く挙がるが監督解任しろと安易に言うがこれも違うだろう。本当にそれは最後の手段でタイミングが肝要。でも、そいつを決められるのは我々じゃない。


連敗中、あくまでも素人の目で観た感覚でしかないのだけれども、ミスを恐れて消極的になったプレーだったりえらく中途半端なプレーをしている様にも見えてしまう。綺麗なプレーしてくれとは言わんから、堂々と地に足付けてどんなに劣勢でも最後の最後まで諦めない闘う姿勢と魂を見せて欲しい。


現在の順位、リーグ戦連敗中という現状、今季の突き付けられた結果と現実を認めて受け入れられない限り、J1残留、そしてその先に見えて来るモノなんて夢のまた夢だ。それは選手、監督、コーチ、フロント陣、ファン・サポーターにも言えることではないだろうか。


だから、選手もファン・サポーターも、もっとサッカーを楽しめ。

 

そして、次は勝とうぜ。信じてるから。