巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

I-1club結成10周年記念!”独断と偏見”で選定したI-1楽曲私的BEST7選

 I-1clubを愛する皆さん、ご機嫌いかがでしょうか?

 

WUGのライバルユニットであり、立ち塞がる圧倒的なボスユニット。
この2020年はI-1が創設されて10周年を迎えるという。(作中での話)

 

 

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 10年という刻の中にて、彼女達の傍らに寄り添い『物語』を彩った楽曲陣はWUGの楽曲陣に勝るとも劣らない素晴らしい楽曲揃いである。


(一部の楽曲は名前のみだが……)


WUGを初期から知っている人や、最近知って惹かれた人もI-1楽曲に様々な思い入れがある事だと思う。自分もその一人である。

 

今回の記事は、自分の独断と偏見と嗜好で勝手に選出した……


独断と偏見と嗜好で選んだ『I-1楽曲私的BEST7選』を開催致します。


何かの間違いでこの零細異端Blogに迷い込んでしまったのも運の尽き…何かの巡り逢わせ。コレを読んで下さった方も、自分の中のベストと比較しつつ楽しんでいただきたい。

 

 

 

 

 ★リトル・チャレンジャー

 

 

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 この楽曲のヒットによってブレイクしI-1はスターダムに駆け上がっていった。
その為、楽曲が醸し出す雰囲気は粗削りで叩き上げの魂を感じさせる激熱仕様の楽曲。


WUGの作中に於いても、この楽曲が果たす役割は結構なウエイトを占めている。
そして、LIVEに於いてもそいつは当てはまる。様々なバリエーションが存在し
歌われる楽曲を投票によって決定されるライブだった『Green Leaves Fes』にて昼夜両部でランクインするという結果が、この楽曲の認知・浸透度を証明していると言えるだろう。


島田真夢は、当時の自分が歌い踊る姿を見て、歌って踊る事が好きという原初の魂を呼び覚まし、変わろうとする為に再びアイドルの軌跡(WUG加入)を踏み出した。

岩崎志保は、次世代の者達(ネクストストーム)の荒削りながらも必死に歌い踊る姿を
目の当たりにして、置き去りにしてしまった原初の魂を取り戻し、憑りつかれてしまった島田真夢の幻影から解き放たれた。


 好きだよ 好きなんだ 好きって言える自分が好き

 好きだよ 好きなんだ そう言うために 僕はここにいる

 ―I-1club 『リトル・チャレンジャー』より引用


 抑え込んだ想いと、置き去りにしてしまった魂。
再び取り戻す鍵は原初に抱いていた『好き』という本能の叫び。それを可能にするのは心(魂)と身体だ。真夢と志保も、素直に『今』抱いていた『好き』という自由な本能で叫んで再び挑戦していく『闘いの謳』であり『真愛』を叫ぶ謳でもある。


I-1楽曲と言えば、真っ先にこの楽曲名が挙がるのはおそらく自分だけではないと思う。

 

 

 

 

 ★ジェラ

 

 

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 I-1はこの楽曲のリリース直前に全国各地にI-1シアターを次々と建設。
WUGは仙台シアターで『ジェラ』のパフォーマンスを目の当たりにして圧倒的な力の差を魅せ付けられて、敗北感に打ちひしがれた。設定によるとセンターは鈴木萌歌との事。

この楽曲の存在と使われたシーンで、I-1というグループがWUGとの差別化的な際立ち…自分がI-1を称する時に使っている表現『ボスユニット』としての立ち位置を確立させたと勝手に思っている。

クールでダンサブルなテイストでありつつ、内に潜む情念を描写している曲調は、WUG楽曲だけではなく『シャツとブラウス』や『リトル・チャレンジャー』とは一線を画した雰囲気を醸し出しているのもまた見事なモノだ。

 

 

 

 

 Knock out

 

 
 クールでいかにも治安の悪そうな曲調が醸し出す雰囲気は『ジェラ』の系譜を汲んだモノだと思える。自分が初めて聴いた(観たと言った方がいいか…)のは、舞台『青葉の記憶』でのアクト。

当時聴いた時は、そんなにガツンと何か突き刺さって響く様なインプレッションは抱かなかったが……後日音源を聴き込んでいくうちに何かクセになってしまう中毒性の高い楽曲だというのを思い知らされた。

妖しげなモノをどこか拒絶しているが、そこに踏み込んでみたい人の『性』を何か擽る刺激的な要素を感じるのが印象深い。

 

 

 

 

 ★運命の女神 (Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE ver.)

 

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 作中にて、窮地に立たされた『I-1club』は、自らを二つに分け同じシングルの売り上げで次期センターを決めるという策を打ち出す。その楽曲がこの楽曲である。

”闘争”という運命の下でしか謳われる事が叶わなかった悲劇の楽曲。作中でもI-1の七人で謳われた事は一度もなかった。


しかし、2016年の冬の幕張で”奇跡“は起こった。


分かれてしまうのも運命だが、再び巡り逢い結び付くのもまた運命。
岩崎志保鈴木萌歌が共存を果たすダブルセンターと、七人でこの楽曲を歌う運命が白木さんが思い描いた『運命の女神』の真のカタチだと勝手に思っておるのだ。


 『Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE』の中で歌われたこのバージョンは
Wake Up,Girls!新章』のBlu-ray第1巻の映像特典に収録されている。

 

 

 

 

 ★レザレクション (ネクストストーム)

 

 

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 私見の域ですが、自分の中に於いて岩崎志保という人物はI-1サイドの最重要人物。
故に、彼女とネクストスト―ムの『アンセム』であり『闘いの謳』であるこの楽曲は外せなかったワケであります。


 胸に奇跡あるなら 諦めたくはない 私は死んで生まれ変わるの

 ―ネクストストーム『レザレクション』より引用
 

 真夢の幻影を乗り越えた先に立つ事=真の魂を呼び覚ます事が出来た志保。
その要因となったネクストストームのメンバー達と共に、真夢とI-1との心躍る『闘い』へと挑む……

この楽曲をI-1楽曲の括りとしてノミネートしていいのか?という思いはある…
ただ、この楽曲が出て来た当時ネクストストームはまだI-1所属であるという事から独断によってノミネートさせてもらったワケである。

 

 

 

 

 ★止まらない未来

 

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 まぁ、この楽曲の思い入れは結構深かったりしている。
私的ライナーノーツ以外でも考察記事書いたり、楽曲についてあれこれ語り合うオフ会にも参戦してみたりと様々あった。

WUGの『Beyond the Bottom』がOne offを極めた『生命の謳』。
ネクストストームの『レザレクション』が不屈の魂を呼び覚ました『闘いの謳』。
双方のグループは並ならぬ重い楽曲で『アイドルの祭典』に挑む。

それを迎え討つI-1は、新センターに鈴木萌歌を据え、フロントメンバーに高科里佳という新世代の『血』を入れた布陣と、絶対王者としての『矜持』と最前線を走り続ける者としての『貫禄』を謳うこの楽曲を引っ提げて決戦へ臨む。

鈴木萌歌は『自分たちが負けるワケが無い!』と闘志を奮い立たせ自らを鼓舞し
高科里佳は憧憬の存在である岩崎志保に向けて彼女自身が強く輝く事を誓う。


この楽曲のイメージカラーはこれまでのI-1の『赤』ではなく『青』


諸説あるが、『青』がもつ色のイメージの一つは『若い』というイメージがある。
作中でI-1本隊の次世代である萌歌と里佳の心情描写にクローズアップしていたのもまたエモーショナルな印象を抱くのである。


未来への希望を謳う『アンセム』でもあるし、歌う彼女達のアイドルとしての心情・アイデンティティを謳う内省的な謳でもあり、変わろうとする想いと一歩踏み出す覚悟を謳う楽曲でもある。『楽しみにおそれないで』とはまた凄い詞だ。


 前述の様々な解釈を繋ぎ説得力を持たせて『要』を成すのがラストの『信じてる』だろう。『きみ』の事、『見えるもの』、『見えないもの』、『自分』の事をただひたすらに信じる。


自分も、いつ叶うか分からんがひたすらに『信じて』待ち焦がれようと思う。


現実の刻で、ジャケットの『青』の衣裳で『止まらない未来』が歌われる刻を。
それが叶った刻、この楽曲に本当に血と魂が宿るのだと。

 

 

 


 Jewelry Wonderland

 

 

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 七つ目、ラストはこの楽曲しかない。


Wake Up,Girls!の楽曲『Polaris』がWUG楽曲の集大成と称されるのなら
I-1楽曲における集大成が、この『Jewelry Wonderland』であると。

洗練された『静』の要素で聴き惚れさせ、作中で変革の波に翻弄されながらも生き残ろうと抗う魂の叫びを模したかの様な『動』の要素で圧倒していく貫禄を魅せ付け、お洒落で煌びやかな要素が強いインプレッションを抱くが、内に潜む何か生々しい人の『性』を謳っているインプレッションも抱かせる。


 dancing レッスンは

 血のにじむような 自分が見てた部屋の中だけ

 Show Timeに見せる輝きこそ

 ―I-1 Club 『Jewelry Wonderland』より引用
 

 他の場所(アイドルとしての自分)で生きられない、生きたくないという詞は何か生への執着の例えなのだろう。そして、近藤麻衣のソロパートがこの楽曲のもう一つの『貌』(かお)でもあると思う。


 この楽曲でI-1が纏う衣裳の色は『白』。抽象的イメージの一つに『神聖』とある。
白木さんはエンターテイメントとアイドルに希望と神聖な要素を抱いている。
それと、勝ち星の事を『白星』と称するから再びアイドル界の頂点を勝ち取るという意味もあるのかもしれないが……あらゆる情を押し殺した彼が本当に信じているのは、純然な人の心の光なのかとも思えてならない。


 『光』もまた、白が持つ抽象的なイメージでもある。

 

 

 

 

 

 という事で……独断と偏見と嗜好で選んだ『I-1楽曲私的BEST7選』となりました。
一つ言っておきたいのは……ここに挙げた七曲以外で挙げなかったI-1楽曲が劣っているワケではないという事。挙げなかった楽曲も本当に甲乙つけ難い素晴らしい楽曲で、敢えて順位を付けなかったのもその為なんです。

 


 どの楽曲にも『物語』があり、それは意味のあるモノ。
既にご存じの方、この記事を読んで何か新しい発見があったなら嬉しい。

最近I-1楽曲を知られた方、この記事を読んでI-1楽曲に興味が湧いて彼女達の楽曲を聴いてくれたなら本当に嬉しい。


そんな願いを持って筆を置きたいと思います。