どうも。あかとんぼ弐号です。
本稿は『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2019』8日目の記事として執筆しました。
昨年もこの企画に参加しまして、こんな記事を寄稿しました。
今回も昨年と同様、特定のライブ会場にて聴いた時に感じたある楽曲の物語について書いていこうと思う。
聴く時の心情と場所、楽曲の思い入れ等でその物語はまた別な『貌』を見せるモノだと自分は思っている。この記事を投稿する日は12月8日。遡ること9ヶ月前の3月8日は『Wake Up, Girls! FINAL LIVE 〜想い出のパレード〜』がさいたまスーパーアリーナにて開催された日。過去記事の話で申し訳ないが……SSA開催発表に寄せた記事で、SSAにて自分が最も聴きたい楽曲として『7 Girls war』を挙げた。
そして……あの場と刻で聴きたかった楽曲がもう一つあったんだ。
あの七人のアンセム・ソングでもあり、境界を越えた『戦友』でもある楽曲。
『Wake Up,Girls!』の原初の楽曲である…『タチアガレ!』
この記事はその楽曲のLast impression(最期の感動)についてこれから書いていく。
Chapter1/待ち焦がれて、遂に来た刻と景色。
自分は『タチアガレ!』を初めて聴いた時に“魂を鷲掴みされた”感覚に陥ってしまった。
以来、この楽曲は自分にとって特別で思い入れの最も深いWUG楽曲となった。思い入れが最も深い楽曲を大規模会場のステージで歌う景色を観たいというのはごく自然で当然と思えるファンの心理だと勝手ながら思っている。
刻は巡って、2019年3月8日。やっとその刻がやってきてその場に立ち会える機が訪れた。
今から遡ること9ヶ月前、SSAに俺は馳せ参じた。
七人でいられる刻を大事にし、何かを成し遂げようという『想い』が集約する地に。
勿論、根拠なんてモノはない。だが、原初の楽曲であり『戦友』である楽曲をこの約束の地にて歌わない道理……いや、根拠のない自信だ。ただ聴けて、彼女達七人の本気の叩き上げの魂が感じられるのならどの順番で披露されるかなんてもうどうでも良かった。開演して流れたショートドラマにて丹下社長、松田さん、早坂さんに送り出された七人は力強く『行って来ます』と答えステージへと駆け出す。
そして、映像が流れる。この映像は七人の出身地から旅立ちさいたまスーパーアリーナへと辿り着く内容のモノになっていた。それぞれ違う地からの旅立ち、纏う制服も違うが行き先は同じ約束の地だ。映像で映っているのは現実のWUGメンバーのみだけれども違うんだよ。
吉岡茉祐の傍らには…島田真夢の想いと魂が。
永野愛理の傍らには…林田藍里の想いと魂が。
田中美海の傍らには…片山実波の想いと魂が。
青山吉能の傍らには…七瀬佳乃の想いと魂が。
山下七海の傍らには…久海菜々美の想いと魂が。
奥野香耶の傍らには…菊間夏夜の想いと魂が。
高木美佑の傍らには…岡本未夕の想いと魂が。
真夢達の姿はこの映像では見えない。でも傍らに寄り添っていたのはおそらく間違いない事だと思えるそれぞれの魂の片割れと称してもいい存在。どんなに苦境にあってもそれぞれの縁と魂との繋がりは途切れることはなく共に六年の刻を一緒に闘って来た。
辿り着いた大舞台に登場して来た七人。その身に纏う衣裳はキャストとキャラクターの境界を繋いだ『制服衣裳』。現実のSSAの舞台に立っているのはキャストの方の七人だが、前述にも書いた様に真夢達も彼女達の傍らにいて十四人が約束の刻と地に揃い踏む瞬間が遂に訪れた。その景色がようやく観られた感慨に耽る間もなくオープニングアクトの楽曲のイントロが鳴り響きWUGのイメージカラー『緑』の心の光で染まっていく会場。
……このイントロ、もう数えるのも馬鹿らしい程に聴きこんだ自分にとって最も馴染み深い楽曲。信じて来て良かった……七人が誓い合った約束の刻と地で『タチアガレ!』が披露される事を。自分の血の温度が上がって滾って来るのが分かって来てもう俺の理性でそいつを抑える事は出来ない。
\Wake Up,Girls!/の叫びと共に14人の想いと魂が爆ぜるかの様な爆発の特効がアンセムソングに血と魂を注ぎ込む。進化と洗練されたパフォーマンスとはまた違う彼女達からビリビリと伝達して来る失われちゃいなかった荒削りな叩き上げの魂が初っ端から解き放たれた。
そいつは“殺気”と称して差し支えない程の、技術を凌駕した想いのチカラで殴りかかって来る獰猛で激熱な絶唱という名の暴力。それが最も色濃く現れこの楽曲の『要』だと自分が思っている吉岡茉祐さんが謳うソロパート。
もっと もっと 想い伝えたい
どれだけ傷ついてても譲れないものがある
聴いて 聴いて 必死に歌うから
嗤われてもいい 負けはしない
―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用
奥野香耶さんは最初のMCで『六年間の中で何度も諦めかけたSSAへの夢』と言っていた。
約束の地・SSAに立つまでの軌跡で、彼女達がどれだけ傷つき嗤われたのかは俺には想像出来ない……。願って立ちたいと思って立てる簡単な場所ではない事を彼女達は充分過ぎる程に痛感していただろう。
この六年の軌跡で変わった事は当然ある。でも、変わらなかった事も同時に存在していたと思えるのだ。それが吉岡茉祐&島田真夢が謳うこのソロパートで紡がれた詞にある譲れない十四人の本気の想いと魂。
そして…WUGのバンディエラ(旗頭)吉岡茉祐は謳い切ってこう吠えた。
『いくぞ、SSAッ!!!!!!!』と。
表現者と観客という関係の『枠』をぶっ壊し、この『戦場』で共に闘え!と言わんばかりの気迫が彼女から迸っていた。彼女の熱に煽られ応える様に\タチアガレ!/と全力全開で吠えた。
Wake Up! 眩しい日差し浴びて 今 胸の希望が 君と重なる
―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用
七人の中で彼女の歌声は非常にムラっ気が強い。良い方にリミットブレイクすれば身震いしてしまう凄みを感じるが、逆に、入れ込み過ぎてリミッターがかかってしまい全力を出せきれない事がこれまでに何度もあった。
だが、この最終決戦の青山吉能は違った。清廉で凛とした張りと凄みのある……俺を幾度も戦慄させた“血が流れる魂の絶唱”だ。同時に七瀬佳乃が傷を負いながらも高く跳んだあの光景が瞼によぎった。
勝手な私見だが彼女は“顔で歌う”人。後日このライブ映像を観た時の青山さんの表情は登場の時感極まり涙を堪えている表情をしていた様だが、『要』となるここのソロパートでの表情は清廉でいて晴れやかないい顔していたんだよ。
俺が魂をこの楽曲で掴まれた時から待ち望んで感じたくて観たかった景色と空気。
この七人…いや、十四人なら必ず魅せてくれる景色と感じさせてくれる雰囲気だと信じていた。
信じぬくという胸に抱いていた“希望”はこの刻で叶い……ファイナルツアーPart1の大宮で止まった俺の中の刻がこのオープニングアクトで再び動いた。
十四人の想いと魂、情熱、覚悟、意地、執念……あらゆるモノがこの4分51秒の刻に詰め込まれた濃密で激熱な物語。目の前で直に魅せ付けられて燃えないワケにはいかなかった。魂に火を点けてもらったんだ。
始まりの楽曲を歌ってくれた事。最期となる舞台で極上の景色と物語を感じさせてくれた事を諦めずに闘い続けて夢の舞台に降り立ったあの十四人へ『ありがとう』と。『タチアガレ!』を歌う事は規定路線で当たり前の事だったのだろうが……俺はこの『当たり前の奇跡』にありったけの感謝と礼賛の想いを込めた。
Chapter2/最強で最高の奇跡。
ダブルアンコールで歌った『Polaris』の余韻に浸る間も無く、会場内は『Wake Up,Girls!』の名を叫び続ける声が響き渡っていった。叫び続けないとこの夢の瞬間が本当に終わってしまうから……彼女達への真愛の情があるのは勿論だけれども、こいつは皆が駄々をこねたんだ。『Polaris』で締め括っても構成的に問題はなかったのだろうが、そう思いたくなく終わりたくない為に自然と叫んだのだと。
もっと、あの七人の歌い踊る姿を観たい。
まだまだ伝えきれない本気の想いがある。
全てを……全身全霊を出し尽くしちゃいないんだ。
このまま勝ち逃げする気なのか?出て来てくれ。頼むから……
いろんな人達の想いや魂が響きあってひたすらに『Wake Up,Girls!』の名を叫び続ける。そして…その轟く声に呼応する様に、三度『Wake Up,Girls!』はステージに姿を見せてくれた。
皆の声にWUGのセンター・吉岡茉祐はこう応えた。
(皆の)その声に応えて、私たちの“始まりの曲”もう一度歌わせて下さい!と。
そして、吉岡茉祐は『タチアガレ!』のイントロと同時に“あの言の葉”を解き放った。
さあ、皆さん。灰(High)になる準備は出来てますかッ!!!!!!!
明日の事は考えずとにかく今を楽しめ!声出せッ!!!!
これまでに何度、吉岡茉祐の煽る言の葉で燃え滾ったかなんて分からない。
正真正銘最期の闘い。その最中に於いて未知の領域であるトリプルアンコールへの挑戦。この最期の瞬間の刻でもそう。もう完全に燃え滾れと魂に摺りこまれている。
今にして思えば彼女達も『Polaris』で綺麗に終わらせるつもりは微塵もなかったのだろう。何よりも彼女達がまだまだ歌いたかった、全身全霊を出し尽くしたかった。SSAを占拠できるこの極上の最期の刻を味わい尽くしたかったのだろう。だったらその想いに何がなんでも応えてやらなきゃならない。全てを出し尽くしたいと思っているのはこちらも同様で魂の火はエクストラモードに突入して再び燃え滾った。
オープニングアクトの『タチアガレ!』とは違い、七人は広いステージに散っていき歌い踊る。フォーメーションなんかクソ喰らえ!と言わんばかりでただ全身全霊、全てを楽しんで出し尽すかの様に……もう飾り立てる必要なんて無い。叩き上げの魂と本気の想いを歌に込めて七つの個がSSAの大舞台のラストを翔ける。
WUGのリーダー・青山吉能は自分の最大の魅せ場であるソロパートで吠えた。
『みんなで歌ってッ!!!!!!!』と。
だが、彼女がマイクを客席に向ける前から既に皆歌っていた様にあの時感じた。もしかすると青山さんは客席の様子と歌声が聴こえていたんじゃないだろうか。そして、マイクを……手を差し出したのだと。本気の想いを持って差し出した手を払い除ける手をあの場にいた者は誰一人として持っていないだろう。七人が横一線に並び、そして……彼女達の想いに呼応するかの様にあの場に参戦した者達が歌い響かせたのは混じりっ気が無い純然な“魂の絶唱”だった。表現者と観客という枠を超えて、共に“第二章”へと挑む戦友として括ってくれて繋がり、導き、輝いた。
Wake Up! この祈りよ届け 今 夢に向かうよ 両手伸ばして
Stand Up! 迷いなく走り出そう この世界で 生きるために
君と共に my only one.
―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用
最終楽章『さようならのパレード』のラストフレーズ『Wake Up!…』の続きがもしあるのならば新しい決起の物語のプレリュードとして上記の節へと繋がっていく様にも思えてしまっている。これは勝手な私見と妄想の域なのは承知だが……それでも、刻を経てWake Up,Girls!の物語を紡ぐ未来へのパレードとしてはこの勝手な解釈もきっと意味があるのだと思えてならないのである。
そして…何よりも嬉しかったのは、声に応えてくれて三度出て来てくれた事は勿論なのだけれど、ラストアクトに俺の中で最も強いインプレッションを抱いている『タチアガレ!』を再び歌ってくれたという事なんだ。
決起の謳でもあり、闘いの謳でもあり、戦友として共に在ったアンセムソング。迷いを拭い去って駆け出す決意と覚悟を謳う歌。約束の地での3時間越えという極上の終焉の刻はWake Up,Girls!が勝ち取った、Wake Up,Girls!だけの景色。その姿は剥き出しの感情がだだ漏れしていて本当に七人とも綺麗だった。
この世界で生きるために…おしまいではなく、ここからはじまる為の終の物語。
当時書き殴った『想い出のパレード』の参戦レポの書き出しにも書いたが、こんなにも賑やかで華やかな最期の晴れ舞台があるグループというのはほん一握りなのだろう。その括りの中に自分が情熱を傾けて応援した存在がいる。しかも、待ち望んでいた約束の地での最期となるライブとなった約束の刻で最も披露を待ち望んでいた楽曲が聴けた場に参戦出来た事……
こんな幸せな事はない。と、あれから9ヶ月の刻が経っても変わらずに思っている。
『ありがとう』の言の葉で満ちた約束の地での極上な奇跡の物語を俺はずっと忘れない。
Chapter3/そして、継承する次世代の覚悟と決意…。
この項の内容はこの企画の趣旨から逸脱してしまう事は承知の上だが……
『タチアガレ!』の新しい物語として欠く事が出来ないので恐縮だが書かせてもらう。
3月8日以降、『タチアガレ!』が公の場で歌われる事はなくなった。(…おそらく)
でも、あれから七ヶ月の刻が経った10月の仙台に現れたんだ。歌い継ぐ者が。
その者の名は……WUGの直系にあたる後輩ユニット『Run Girls,Run!』。
WUGの聖地である宮城県・仙台にて開催された仙台アニメフェスのステージで『タチアガレ!』をカバーしたと聞く。『Run Girls,Run!』はアニメ『Wake Up, Girls!新章』から生まれたユニットでもある。そして、ランガとして初めてお披露目されたイベントでも『タチアガレ!』を歌ったし、WUGと初めて共演を果たした『Green Leaves Fes』でもWUGと共にこの楽曲を歌った経緯がある。
だが、ランガによる『タチアガレ!』のカバーを良しとしない声がちらほらと上がっていた。
俺も、彼女達の二周年ライブの参戦レポに彼女達が歌ったカバーソングについて首を傾げた旨を書いている。
仙台での件にしても同様な事を思っていたが……ランガの三人がイベント後にBlogに綴った想いを目にしてその考えは変化していった。
確かにちょいちょいWUGの楽曲を歌うのはありがたみが薄れてしまう。たが、彼女らもホイホイと安易に歌ってきたワケじゃなかった。俺がたまたまランガのライブに参戦した時(1stツアーと2周年ライブ)で歌われただけの事だったのだと。まぁ、俺の心変わりを世間一般ではちょろいと呼ぶのだろうけど……。WUG楽曲をカバーする事への肯定と否定については個人の勝手なのだと。だから俺は自分とは違う意見の人をとやかく言う資格は無いし、逆に過剰に気を遣う事も無い。
で…彼女達三人もまた、3月8日に約束の地・さいたまスーパーアリーナに馳せ参じてWUGのファイナルライブを見届けたという。メンバーの一人、厚木那奈美さんはBlogにSSAに参戦して終焉を見届けた当時の想いを綴っていた。
ファイナルを見届けた者として、
本当にあの日のタチアガレ!が格好よすぎて、圧倒されて。
先輩たちの壁の高さを痛感したと共に、この曲はもう歌えないなと思いました。
―Run Girls,Run OFFICIAL BLOG はじまり!-那奈美-より引用
『タチアガレ!』をもう歌えないとまで思った人達が安易に歌うという決断を下せるとは到底思えない。WUGへの尊敬と憧憬の念、楽曲を何より尊んでいる……終焉の刻でWUGに徹底的に打ちのめされたのは彼女達も同様だったのだろう。
そして、彼女は『タチアガレ!』を歌う事への覚悟も綴っていた。
私たちにとっても、大切なはじまりの曲なんです。
私たちにとっても、なくてはならない存在なのです。
―Run Girls,Run OFFICIAL BLOG はじまり!-那奈美-より引用
ランガのセンター・林鼓子さんは、先輩たちから受け取った想いを私たちなりに受け継いでいきたいと綴り、リーダー・森嶋優花さんは、仙台で温かく迎えてくれる皆さんへの感謝を綴っていた。
楽曲というモノは柵の無い自由なモノで歌う事に資格は不要。三人の継承しようとする想いと覚悟は本物だったのだと痛感させられた……。
吉岡茉祐さんがSSAで読んだ手紙に『みんなの中でWUGという存在が、ずっと先の何億光年も輝ける想い出になってくれていれば物語は続いていきます。』と綴った。ランガが今後歌い継いでいってくれる事で、間接的に新たにWUG楽曲を知って七人が遺したモノへ巡り逢う人が出て来る。この軌跡が物語の続きを紡ぐという事なのかもしれない。
仙台で彼女達が『タチアガレ!』を謳った刻、三人の傍らに彼女達もきっといたはずだ。
林鼓子の傍らには…速志歩の想いと魂が。
森嶋優花の傍らには…守島音芽の想いと魂が。
厚木那奈美の傍らには…阿津木いつかの想いと魂が共に在ったのだと。
原初の楽曲を謳う七人の強さを痛感したから、楽曲を何よりも尊んで大切だと思っているからこそもう歌えないと固く決意した。歌う事への道筋は示してもらったがその道へ行くと決めたのは誰でもないランガの三人だ。
前述にも書いたが、今後彼女達がWUG楽曲をカバーする事に抵抗や否定的な声は無くなる事はおそらくない。けど、三人はその声を承知の上で歌い継ぐ覚悟を決意したと思えてならない。
彼女達なら『タチアガレ!』を悪い方向には導かないだろう。初めて三人が歌ったお披露目イベントでの『タチアガレ!』で感じた未知の可能性と想いに懸けたいし信じてみようと思う。
WUGについての事を書くBlogを寄稿するという『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2019』のレギュレーションに反してしまった部分もありますが……原初の楽曲『タチアガレ!』が持つ物語を書き紡ぐ為には、やっぱり継承する次世代の存在である『Run Girls,Run!』の件には触れなきゃいけないと感じて書かせてもらいました。それについて不快に感じてしまったのであれば本当に申し訳ありませんでした。
でも、俺は間違った事は書いていないと思っている。そこは譲れない。
終わりに。
ここまで、約7000字……最後まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
以上が、『Wake Up,Girls!』原初の楽曲『タチアガレ!』のLast impressionとあれからの物語となります。想いが暴走した拙い駄文ですが……楽しんでもらえたのなら嬉しい限りです。
あの刻に参戦出来て刻が経ったが今でも信じ難い……自分の好きなアーティストでもある水樹奈々さんが立って来たさいたまスーパーアリーナに『Wake Up,Girls!』という名前が刻まれた事は。
ただ一つ、今もなお覆らない真実として在るのは、2019年3月8日。
たった一日だけれども、さいたまスーパーアリーナは『Wake Up,Girls!』の場所だった。
そして……WUGのセンター・吉岡茉祐は我々に願いを託した。
『Wake Up,Girls!をこれからも宜しくお願いします』と。
自分の前の『Wake Up, Girls! Advent Calendar 2019』に寄稿された七名の方のBlogを拝読させてもらいましたが、取り上げるテーマや紡がれ方はそれぞれに違う。それはその人にしか紡げないその人だけの『Wake Up,Girls!』の物語。書く人の物語の数だけ巡り逢いがあった。自分の後に紡がれる方の物語も本当に楽しみだったりしている。
これは過去の記事にも書いた事だけども…改めて書く。
もし、WUGについて何か想いを書きたいと思っていて書く事をもし躊躇われているのだとしたら、俺が言うのは大変おこがましいが……拙くてもいいから是非書いてもらいたい。終わったからといって想いを紡いではいけないなんて事は無い。少なくとも、俺はその人にしか書けない物語、本気の想いをただ読みたいし知りたい。
想いが紡いだ物語が積み重なっていって……
未来の刻で新たに『Wake Up,Girls!』を知る人が増えていく事。
そんな願いを以って、ここで筆を置かせていただきます。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。