11月17日。サンリオピューロランド エンターテイメントホールにて開催された
吉岡茉祐さんのバースデーイベント『Thank You For Coming!2019』に参戦して来た。
詳細な所感とはいかないが…あの場に参戦して感じた事をつらつらと書き殴っていこうと思う。
このバースデーイベントに関して吉岡さんは、昼の部では吉岡さんの “いままで” をテーマに、夜の部では吉岡さんの “これから” をテーマとして掲げられた。それがトークテーマの内容やライブパートでのセットリストの構成となっていたのだ。まず、トークパートで語られ、特に自分の印象深かった二つの事項について書いていく。
昼の部にて、ジュニアアイドル時代にイベントを開催した時に客が一人しか来なかったという話をされた。その時の体験が基となって彼女は応援してくれるファンを大切にしていこうと心に刻み込み、客が来てくれない事の恐怖も同時に刻みこんだという。これは聞いた話だけども、彼女は接近イベントの際にこちらの眼をしっかり見ているという話を聞いた事がある。『眼は心の鏡』という言葉がある。特に眸はその人の魂をあらわすとも言われるらしい。
言の葉をその場で交わせる時間というのは本当に僅かしかない中で吉岡さんは客の眸をちゃんと見る事で、感謝の念を伝えていっているのかと勝手ながら思ってしまったのである。
そして、夜の部にて語られた表現者としての未来のビジョン。よく就職面接の質問でキャリアプランを質問して来る企業はあるでしょう。(俺が転職で受けた所は何処も質問して来なかったがな…)
きっちりとプランを立てて語られる人もいるだろうし、その未来の刻にならんと分からんと思って大まかなプランを語る人もいる。俺はどっちのタイプかと言えば後者のその刻にならんと分からんと思ってる方だww
しかし、吉岡さんは違った。幾つかの明確なプランをきっちり立てていてその為の軌跡を見据えて発言していっている様に思える。
言霊と似た様なモノで引き寄せの法則というのがある。ポジティブな事を考えればポジティブに。ネガティブな事を考えればネガティブになるという物で、そう信じる事によって自分が求めている物を引き寄せるというモノだという。言葉が意識を変え意識が行動を変え、結果となって返ってくる。自分の潜在意識の中にポジティブな事や願いをすり込む事によって自分の行動がその目標に向かって動きやすくなるといわれているらしい。
当然ながら、幾ら言葉にしてプランを発言しても言った事全てが叶うとは限らない。寧ろ困難だったり結果に結び付かず叶わない事の方が多いと思われる。
でも、動かなければ、闘わなくては何も変わらない事実は確かに存在している。
何が成果として繋がっていくかなんて分からんし、どんなに説得力がある言葉で諭されても実際成果として見ないと分からない。どんなに回り道しても自分が思い描いた景色に辿り着いてこそ意味を成すのだろうと。
彼女は『可能性を絞ったら終わり』だと言っていた。未知の可能性と挑んだ軌跡で掴んだモノを魅せていろいろと驚かせて欲しいと願わずにはいられなかった。
そして、ライブパート。ここの構成にも吉岡さんの決意が込められていたと思える。
特に、彼女の“これまで”をテーマにした昼の部のセットリストの構成が印象的だった。
吉岡さんのこれまでの表現者としてのキャリアとしておそらく最もウェイトを占めているとされているのが『Wake Up,Girls!』としての活動。勝手な思い込みだがこのイベントで何曲かはWUG楽曲を歌うんじゃないかと思っていたが
実際の所、歌われる事は無かった。それについていろいろと思いを巡らせてみて一つの解釈に辿り着いたのである。
(あくまでも私見の域という事を先に言っておく)
この構成もまた、『絞ったら終わり』の一つの答えなんじゃないだろうか。
良くも悪くも吉岡さんにはやっぱり『WUGのセンター・吉岡茉祐』のイメージがまだ強烈に残っている。無理も無い話で解散して一年も経っていないからそのイメージが先行してしまうのはどうにもならない。このバースデーイベントは彼女の新たな門出を祝う意味を持つイベントでもあったわけでそのイメージをあえて壊す事が吉岡さんの意地と覚悟を示し、過去の自分を超える為の闘いにこの先打って出るという決意表明でもあったのではないかと思えて来てしまう。この決断は簡単なモノじゃないのは分かるつもりだ。当然、WUG楽曲を蔑ろにしているなんて思っちゃいない。寧ろ逆だ。何よりも大切に想っているから…でも、今は披露する刻ではないと彼女が感じて組み込まなかったのだと。
変わらない想いと過去の自分を超えようと踏み出す勇気がこのセットリストの構成に込められた表現者・吉岡茉祐の伝えたい想いと魂があったと思えてならない。
で……SSA以来となった吉岡さんの絶唱は堪らなく痺れて、燃え滾ったんだよ。
初めて彼女の絶唱を見た頃からこれまでの軌跡と何ら変わっちゃいない、立ち塞がるモノを薙ぎ倒す様な…道がなければ作ればいいと言わんとする激熱で攻撃的な絶唱だ。特に圧巻だと感じたのが夜の部で歌われた『追伸、ありがとう』。アップテンポで盛り上る系譜の楽曲が多かったがこの楽曲は沁み入る様な叙情的な曲調の楽曲。未来に想いを馳せる心情を謳っているが過去への想いも汲んでいる楽曲。“これまで”と“これから”というイベントのテーマの『要』をこの楽曲が成していたと勝手ながら思える。叙情的かつ力強い晴れ晴れとしたまた違うテイストでの彼女の絶唱が堪らなく素晴らしかったんだな。
そんなこんなで終演して…全力全開で燃え滾り盛り上った俺の身体は疲労困憊だった。
でも、こいつは全て出し尽くした充実感による心地いい疲労感だ。
んで……会場を去る際に、吉岡さんによるお見送り会があった。(昼夜共に)
正直な話、彼女のご尊顔を間近で見て思いの丈を伝えるのは至難の業であり、どんな言葉も何か無粋だと勝手に感じて……だから俺は彼女の双眸を見てこの日に参戦出来た事の感謝を伝える事にした。昼夜共に彼女の双眸は真っ直ぐでいて純然な輝きを放っていたと思える。そして、俺は彼女のその双眸の輝きに魅せられて惹かれたのだと改めて認識させてもらった。
まぁ、伝えたなんてほざいているのは俺の単なる自己満足でしかないが……
サンリオピューロランドから出ると、外はすっかり暗くなり晩秋の寒風が吹いておった。
その時、イベントの所感として率直に感じたのは、真愛の情に満ち溢れた素晴らしいバースデーイベントだった。その真愛の情は彼女だけじゃなくこのイベントのMCを務めた田中美海さん、ゲストの藤田茜さん、サプライズメッセージを寄せた鷲崎健さんと飯塚温泉の皆さん。そしてあの場に参戦したファンの皆さん、裏方として支えてくれたスタッフの皆さん……。
本当に吉岡さんは様々な人や『縁』に愛された人だと実感した。でも、それは彼女が直向きで真剣に頑張った賜物でもあったのだと感じた。そして、愛された『縁』に胡座をかく人じゃなく『縁』との巡り逢いを大事にして感謝の出来る人でもあると思う。だからこそ彼女の想いに応えようといろんな人が動いた結果今回のバースデーイベントの開催へと繋がったと思えてきたのである。
最後になりますが、吉岡茉祐さん。24歳のお誕生日おめでとうございます。
『何でも屋』として未知の領域へと己の剣で勝ち取る様々な夢物語が成就し、期待と驚きを魅せてくれる事。そして、今後の更なる雄飛の機と多くの良き縁に巡り逢える事を願っております。
そんな願いをこの記事の締めとして筆を置かせていただきます。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。