やはり、こちらの方にも触れないワケにはいかんと言う事で……
WUGのコミカライズ作品
『Wake Up,Girls! エターナル・センシズ』の所感を書き綴っていく。
エターナル・センシズの物語では、アイドルの祭典2015で優勝した直後から
『新章』へ繋がる物語としての、前日譚的な描き方をしている。
まぁ、恥ずかしながらココだけの話だが……
私がその事(新章の前日譚的作品)に気付き、感嘆したのは
最終話を読み終えた後だった事をこの場にて白状致しますwwww
と、まぁ…俺の恥を公の電波に曝し終え禊を済ませたところで本題へ。
新章でのWUGの現状だが、アイドルの祭典にて優勝したけど
再び東京進出ではなく元々の拠点・仙台での活動を重点においている。
この『エターナル・センシズ』では、その事に至った経緯の描写が印象深い。
新章の所感を書いた記事にも書いたが
敢えて東京進出に踏み切らなかったのは
前回の東京進出で体験した表現者としての力量不足を痛感したからで
新章にて、丹下社長がメンバー個人のプロモーションに
比重を置きだした描写になっている事に繋がっているのだろう。
で、WUGの仙台での冠番組『わぐばん!』が決まるのもこの作中にて描かれる。
そして、開催が迫るアイドルの祭典に関して彼女達がどう向き合っていくのか?
この場面の決断もまた印象深い。
WUGが下した決断は、出場辞退でした。
様々なアイドルとステージ上で鎬を削り純粋に高みを目指す事も有りだが
共に軌跡を往く仲間や彼女達を支える人達
ホーム・仙台でWUGが輝く姿を観に来る人達の想いに応えたい
ここでの真夢の想いは胸にグッと来る場面。
真夢の想いを感じた志保が『最高のライブにしろ』と
激励の言葉を送り、彼女の言葉に力強く返答する真夢。
ここも、続劇場版後編で二人が博多にて交わした
アイドルの祭典での健闘を誓う場面を彷彿させる胸熱で良い場面だと思う。
アイドルの祭典はWUGが出場辞退→I-1優勝となったワケなんだが
一話で萌歌がWUGに対して向けていた敵意的な感情も頷ける。
彼女の中では今度こそ真っ向から闘い、打ち負かしたいと思っていただけに
勝ち逃げされた事に対しての憤りや悔しさ……
今後の彼女やI-1の描写に興味の尽きない所である。
私見だが、WUGという作品は周りの大人達の描写も面白いものがある。
『エターナル・センシズ』でもきっちりとその点は継承されていた。
丹下社長の、支えてやる事はいくらでも出来るが
大人は万能じゃないと彼女達を諭す言葉や
『青春の影』にもあった白木さんとの対話
あの時よりかお互いにある程度腹の中を曝して話してる印象だけど
おそらく、完全に本心では話してないんだろうなぁwww
白木さんも何やら秘めた思惑があるだろうし……
今後のこの二人の関係描写も凄く興味深く楽しみである。
正直な所、始まった当初は消化不良的な
終わり方になるんじゃないかと危惧していたところはあったが
終わってみれば、新章にて描写の届きづらかった点を全てではないが補完し
彼女達があの時点で辿り着いた答えをきっちりと描いてくれている。
単に、新章へと繋ぐ物語で終わらせただけではなく
本編と同列に扱って良い作品だというのが、読了した自分の率直な感想。
これを読んでからまた新章を見直すと、また色々な見方や発見が出来て
その点で、この作品が存在しているのは本当に大きいモノだと思う。