巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

もう一つの闘いの記録

WUGフェス2016 SUPER LIVEの
FC先行に当選しましたッ!!!!!!!

WUGフェス2016への滾る想いは
また後日に書き綴る事にして……

今回は、私が忘れる事の出来ない
WUGの『もう一つの闘い』について書きたいと思う。

以下の画像は『Wake Up,Girls!』が闘った
『もう一つの闘い』を記録したBDディスクである。

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アニメロサマーライブ2014と2015のBD。
(以下、アニサマと略して書きます)
詳しい説明は、当ブログでは書きませんが
開催されてから10年以上の歴史を持つ国内最大規模のアニソンフェスであります。

まずは、アニサマ2014の
『闘い』の事を書きたいと思う。

この年の初めにデビューした彼女達。勿論アニサマ初出場である。
彼女達がこれから挑む『戦場』は単独公演のホームの闘いじゃない。
当時の声では、アニメの出来や監督の評判もあり
彼女達に対する風当たりは厳しいものだったと聞く。
そのためか、初出場のアニサマはほぼアウェー寄りの中立地状態での闘い。
デビューしてから色々なイベントをこなして来た経験がある彼女達だが
今までのモノとは、違いすぎる程の大きな舞台。

BDの特典映像には、各出演者の
出演前と出演後の模様が収録されてます。
出演前の彼女達は緊張しつつもこの大舞台を楽しむという
気概に満ちた表情をしている様に見えた。
そして、円陣を組み出陣。

彼女達のシンボルカラーの緑に染まっている
さいたまスーパーアリーナの客席。
あとは……彼女達の『全力全開』のパフォーマンスを魅せるだけ。

披露したのは、劇場版主題歌『タチアガレ!』と
TVシリーズ版OP『7 Girls War』の2曲。
しかし1曲目に披露した
『7 Girls War』で衝撃的な場面を目の当たりにした。

開始直後の田中さんのパートなんですが
彼女の声が会場に届いてないんです……

原因はマイクトラブルでした。
しかし、曲を止めてやり直す事は勿論出来ない。
その光景は『手荒い洗礼』なんて生易しいモノじゃない……
でも、彼女は動揺する素振りを微塵も見せず
声が届かなくても
田中さんはパフォーマンスをやめる事なく闘い続けた。
そして、他のメンバーも彼女を懸命にフォローし闘っていた。

突如襲った予想外の出来事に怯む事無く
真正面から抗い、闘う姿は
楽曲名である『7 Girls War』に相応しいモノだと思いました。

ですが……終演後のオフショットでは
大舞台を終え、安堵の表情や笑顔のメンバーはいませんでした。
皆、悔しさを表に出さない様に必死に堪え気丈に振舞っていた。

そして、田中さんは泣いていました……

『七人いてこそのWake Up,Girls!

劇中にて何度も出て来たこのフレーズ。
勿論、リアルの彼女達にも当てはまる言葉。
七人の姿、声、パフォーマンス………
どれ一つとして欠けても、彼女達のステージは成立しない。
勝敗を付けてしまうならば
アニサマ2014は彼女達の負けなのでしょう。
そりゃそうでしょう。
田中さんの『声』が届いていないのだから。

でも、彼女達は今持っている力の全てを出して逃げずに闘い
何ら恥じる事の無い立派な闘いぶりだったと
見た方の印象に強く残ったと私は思う。

彼女達は誰一人として俯かず
何よりもまだ『目』が死んでいない。
むしろ……
どんなトラブルにも屈しない強さを身に付けて
またアニサマの舞台に立つという強固な決意や闘志を感じさせる。

それは、彼女達が置いて来たモノを取り戻す
『闘い』の始まりである。


そして……2015年。
アニサマの舞台は、再びWUGに『闘う』機会を与えてくれた。

そしてこのBDの特典映像にも
出演前と出演後の模様が収録されてます。
2度目の出演という事もあってか昨年の様な緊張はあまり感じさせない印象。

最初の楽曲は『少女交響曲

続・劇場版の主題歌にして
2ndツアーを駆け抜けた彼女達の新たな『武器』である。

イントロが流れた瞬間
いろいろとこみ上げるモノを感じ正気では観れなかった……

彼女達がここまでに駆け抜けて来た過程で得たものを
全力で魅せ付ける気迫と魂を強烈に感じさせる
激熱なパフォーマンス。
特に、田中さんの気迫は群を抜いていた印象を受けた。

この日、このステージにてWUGを牽引していたのは
紛れも無く田中さんであったと思う。
普段は周りを良く観て支えてる立場の田中さんが
率先して見せた決意と闘志を感じる激熱なパフォーマンス。
田中さんの気迫と魂が伝わったのか
吉岡さん、青山さん、永野さん、奥野さん、高木さん、山下さんも
田中さんに負けない激熱なパフォーマンスを魅せた。

曲終わり後のMCにて
田中さんの言ったこの言葉は忘れられない……

『私の声届いてますか~!!!!!!』

機材トラブルという自分ではどうにも出来ない事ではあったが
全力で闘えなかった事の『悔しさ』
その事を一番強く感じていたのは田中さん自身だったと思います。
先へ進む為には、自分の手で決着をつける事……

彼女が言い放ったのは
昨年の悔しさ・成長の証・覚悟
共に支え、駆け抜けたメンバー達への想い……etc
全てを込めた渾身の魂の叫び。
シンプルではありますが充分すぎる程に素晴らしい言葉だと思います。

で……今回もWUGにとっての
『初めての楽曲』である『タチアガレ!』も披露。

この楽曲の感想に関しては
私のWUGライブ参戦時の記事にいろいろ書いてるので改めては書きませんが
吉岡さんと青山さんのソロパートは
いつも以上の熱量と凄みを感じさせるもの。
勿論、彼女達の技術的な成長もありますが
それ以上に7人の想いと魂が技術を凌駕していた様に感じた。

こうしてWUGのアニサマ2015での『闘い』は終了。
今回はトラブルもなく、彼女達の正真正銘の
『全力全開』のパフォーマンスを魅せてくれました。

そして、終演後のオフショット
ステージから退場して来た彼女達の表情は昨年とはまるで違う
達成感と充実感に満ちた笑顔を見せていました。
そして、田中さんは昨年と同じく泣いていましたが
メンバーに感謝の気持ちを伝え泣きながら笑っていました。

田中さんだけじゃなく、WUG全員にとって
アニサマへの決着と言うか一つの区切りが付いた……
全力を出し尽くした彼女達の晴れやかな表情を観てそんな風に思いました。


最後に。

私が、今後このさいたまスーパーアリーナにて
観てみたい光景があります。

完全版「7 Girls War」の披露です。

来年以降のアニサマ
もしくはいつになるかは分かりませんが
WUGの単独公演開催の時……形式は何でも良いです。

田中さんの声が無い「7 Girls War」は
本当の「7 Girls War」じゃないんです。
勿論、七人全員誰一人として欠けては駄目なんです。
それが叶った時が
WUGとさいたまスーパーアリーナとの
完全な決着がつく時だと、勝手に思っております。