巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

勝ち取った奇跡と勝利の謳ーRun Girls,Run!5th Anniversary Live Tour~Get Set,5!参戦レポ

 昔の人はこう言ったそうだ。同じ空は二度と出逢えないと。



 それは、LIVEにおいても当てはまる言の葉ではないだろうか。同じ楽曲、会場、不変のセットリストであっても。単純に会場の構造や音の響きは場が違えば全然変わったモノになるし、参戦される数多の観客も全員同じ人が来るワケじゃない。

そして、演者の方も、常に一片のブレの無いテンションやコンディションで臨めるワケでもない。抱く想いや、観客の情熱に煽られて限界領域を突破出来たりと様々ある。それはLIVE毎で違う顔を見せていくモノである。


 でも、変わらないモノも同時に存在していたりもする。それは、演者がその場と刻で伝えたい本気の想いと魂と、それを全力で受け止めようとする観客の想いと魂。

その双方が結びつき、会場に充満している期待と興奮がもたらす熱気という目には見えないけども、その刻と場にしか存在しないカタチでもって昇華した証明だと言っても過言じゃない。


 9月25日、品川インターシティホールで開催された『Run Girls,Run!5th Anniversary Live Tour~Get Set,5!』東京公演に昼夜共に参戦し自分はそいつを身にもって痛感させられた。

そんなかけがえの無い特別なLIVEとなった刻と場で感じたインプレッションを、これからレポというカタチで書き殴ってみようと思う。

 



 

 五年の軌跡で培った成果と強さ~変化ではなく進化の証明


 散々このBlogで書いているが、自分が勝手に抱く『Run Girls, Run!』というグループのアイデンティティだと思っておるのは、『止まらずに駆け続ける』という事。別な言い回しをすると、常に攻めの姿勢を貫き通しているという事に繋がる。その攻めて闘う姿勢は、自分がRun Girls, Run!に惹かれている要素の一つだったりする。


 自分はツアーの全公演を観たワケでは無い。あくまでも東京公演(昼夜)だけを観た薄っぺらい所感でしかないし、そんな奴が語るんじゃねぇ!とお怒りの人がいるって事も承知の上で書いてしまいますが……


まあ、文句言われようがこっちは一切聞く耳持たねぇけどなwwww


 この結成5周年記念LIVEツアーが、どういうLIVEだったのかと言うと、前述で触れた攻めの姿勢という、RGRの生き様を証明してみせたLIVEだったし、いつも通りのRGRのパフォーマンスを魅せつけた。

その中で、新しい要素もきっちり魅せてもらえたし、ここまで培って来たモノも損なう事の無い手堅さもある。奇を衒った演出や斬新な試みの無いシンプルなLIVEでもあった。

ただ、Run Giris, Run!の5周年LIVEが、何の変哲のないごく普通のLIVEだったのか?と問われると違うって断言出来る。単純に無難な普通のLIVEだったのなら、今、こうして参戦レポとして書き殴ったりはしていない。あの場と刻の瞬間にあったのは、普通という殻に覆われた普通じゃないモノが確かに存在していた。

その普通じゃないモノの正体は、シンプルでスタンダードな要素を極限まで研ぎ澄まして磨き上げたモノを魅せつけたLIVEだったのだろう。変化球は一切要らない。私達はこの直球一本を決め球として闘うと。だから……徹底的にきっちりと打ちのめされたインプレッションを抱いたのだ。


 披露された楽曲そのものの強さは勿論の事。楽曲を届ける為のパフォーマンス、歌声、表情と様々あると思います。オープニングアクトにて披露された新曲『蒼穹のBlue Grandia』を観て、何か沸々と込み上げて滾る様な衝動は、彼女達の懸ける想いと魂がパフォーマンスを通じて届けられたのではないかと。

この楽曲が収録されているミニアルバム『Get Set, Go!』には、リードトラックとされている『RADIANT』があって、それを初っ端で披露するという選択もあっただろうに、敢えてそうせずに意外性で攻めて観客の意表を突くという闘いは見事に彼女達の勝ちだった。

蒼穹のBlue Grandia』の所感を綴った記事でも触れた様に、この楽曲の真髄にあるモノとして自分が抱いているのは、運命すらも覆そうとする何物にも屈しない反骨の魂の在り方を謳う『生命の謳』。

それは、今のRGRのメンバーが抱えている想いと合致している様に思える。未来の刻へ踏み出す覚悟は決めたけれども、本当の所はまだどうしていいモノかと躊躇っているのかもしれない。それでも、やるしかない。止まってなんかいられない。

このオープニングアクト蒼穹のBlue Grandia』で、そこまでの彼女達の想いと魂を勝手ながら感じてしまったのだ。


 表現力というモノは、簡単なモノではないしすぐ身に着くモノではないと思います。
ダンスの振りを普通に習得したり、与えられた楽曲のメロディをなぞって歌うだけでは伝えられる要素はごく僅かなモノでしょう。

そこに、演者が持っている技術であったり伝えたい本当の想いと魂を表現というカタチにするには、+αの要素=血を流す事が必要なのだと。前からそうだったけども、今回のLIVEでは彼女達のパフォーマンスから存分に感じた。

それは、ある種の怒気をはらんでいた様にも感じられた。何か諸々の鬱積した感情を爆ぜさせるかの様に。あの刻と場はそいつが許される領域だった。デビューからここまであらゆる逆風を浴びながらも、諦めずに前だけ見据えて闘って来た者達の強さと逞しさがあった。


こちらの魂を、鷲掴みして握り潰すかの様な気迫が三人から漲ってた……


凄まじいグループに惹かれて推していたんだなと、改めて思い知らされた。


 甘く見ていたワケじゃないし舐めていたワケでもないが、自分が考えていたよりもずっと偉大なグループだった。だからこその、『変化』ではなく『進化』を証明したLIVEだったと今にして思うのである。

 

 

 

 

 挑戦者としての本能と意地


 パンフレットのインタビューにて、三人は異口同音に言う。
今回のLIVEのセットリストは、限界突破への挑戦をテーマにして楽曲を組み込んでいったと。

その最たるモノがRGR楽曲においてキラーチューンの域へと昇華した、 四季をテーマにした “RGR Season Song”シリーズ(季節シリーズの事ね)の楽曲を一曲も披露しなかった事だろう。

キラーチューンと前述した様に、これらの楽曲は一言で評すると強い楽曲でエモーショナルな感動を確実にもたらす楽曲で、なおかつLIVEの雰囲気をガラッと変えられる役割も担っている。


 新境地の表現に挑んだ『Get Set, Go!』の楽曲陣を大きな軸に据えて、格好良さで魅せるタイアップ楽曲の系譜、三人に縁が深いプリチャン主題歌の系譜、そして……叩き上げの魂を謳うRGRアンセムの系譜で構成されたセットリスト。勿論、これらの楽曲の間に季節シリーズ組曲を突っ込んでも何の問題も無い。でも、歌わなかった。

歌わなかった理由の真相は、彼女達にしか分からないから、コレは自分の妄想&暴論の域でしかありませんが……これらの楽曲を歌わずに観客をどれだけ満足させられるのか?という挑戦だったのかと。そして、今のRGRならこの挑戦を成功させる事が必ず出来るという確固たる信念と自信があった。


 実際の所、凄ぇ楽しかったし、燃え滾って、ぐうの音も出ない程に魅せられた……
あの三人より楽しみ尽くしてやると意気込んでこの戦に臨んだけれども完敗だ……あの刻と場で一番楽しみ尽くしていたのは紛れもなく、ステージに立っていたRGRの三人だったんだ。 

 

 

 

 

 三つの星が放つ新たな輝き


 ミニアルバム『Get Set, Go!』には、メンバーの新しいソロ楽曲が収録されている。
前作のソロ楽曲もそうだったが、今回の新ソロ楽曲もメンバーの個のパーソナリティが遺憾なく発揮された傑作揃い。その楽曲がLIVEで直に聴けたのは本当に素晴らしかったの言に尽きる。


 森嶋優花が突き詰めた可愛らしさのロジックを魅せつける『感情にダッシュ!』
音源を聴いた時から感じていた事があって、このハイスパートかつハイスピードで単純に難易度の高い楽曲をLIVEできっちりと歌いこなしてアクトとして成立させられるのかと。

けど、森嶋さんが歌い出した瞬間、そんなモノは無用の心配となった。と……言うよりこの楽曲は、森嶋優花以外に歌う事は出来ない楽曲。曲題にもある様に、彼女がただひたすらに場を楽しむ感情をステージで爆発させて突っ走っていた。

このソロパートでもそうだし、LIVE全体での森嶋さんのパフォーマンスを思い返してみると、本当に何にも変わってないなと。勿論コレは悪い意味ではない。一切ブレ無い信念を貫けてるからこそ出来る事なんだなって。熟考されて、入念な準備を怠らず表現のロジックを構築していく。

その成果が、クッソ楽しいッ!!!というアクトになったと思えて来るのだ。


 森嶋さんの次に登場したのは、『静』の極致に至る深愛の情溢れる『拝啓ディアナイト』を謳う厚木さん。

厚木さんが登場すると同時に流れるイントロで、身構えて戦慄してしまう衝動を感じてしまう……この感覚は、彼女が謳うもう一つのソロ楽曲『逆さまのガウディ』で感じたモノと一緒だ。楽曲のテイストは全然違うのに。勿論、森嶋さんが想像した会場の雰囲気もガラッと変わっていった。

圧倒的な場の支配力。魔性の女(褒めてる)厚木那奈美の真骨頂。
こうなってしまうと、もう我々は厚木さんの掌で転がり回る事しか出来なくなる。極めつけは、曲が終わった後で彼女がステージからはける前に言い放っていった『ありがとッ♪』である。

あまりのクッソ可愛さ(最大級の賛辞)に、膝から崩れ落ちそうになって昇天しかかったが……夜の部では、自分の前の席の方が本当に崩れ落ちてた……


 優雅かつダイナミックでキレッキレに舞い踊る姿に魅了されたのは、これまでにも感じられたモノだったが、今回のLIVEで最も強烈なインパクトを受けたのは歌声の質だ。

コレは、あくまでも自分が感じたインプレッションでしかありませんが……より歌声に感情の起伏みたいなモノが乗っかって、繊細で柔和な要素は損なわれず芯が強くなった様に聴いてて感じた。何と言うか、グッと重心が加わった様に。それを総じて『上手くなった』というインプレッションに結びつくのかもしれない。

彼女が諦めなかったから、闘い続けたから、あのステージで燦然と輝く厚木さんがいた。

 

 そして、ソロパートのトリを務めたのは、RGRのセンター・林鼓子さんが謳う彼女のアンセム『点とミライ』。この楽曲をLIVEで聴くのは、五月に開催された林さんのBirthday Live以来になる。

あの時(五月)に聴いた時点でもそうだったが、彼女の歌声からイントロに進行していく過程でもう、ゾクゾクってした感覚に陥って鳥肌が治まらなかった。気が昂って滾って来たからだ。当たり前なのかもしれないが、林さんのパフォーマンスもその時から段違いの進化を遂げていた。

アグレッシブで、獰猛さも秘めているメロディに呼応していくかの様に、彼女の歌声から放たれる熱量が沸々と上がっていってるのを感じられる。それは、彼女がどこまで突っ走れるのか?という彼女自身との闘いでもあったのだろう。

林さんにいろいろな想いがあったのは想像に難くない。これまでの出来事や巡り逢った数多の縁、五年の軌跡を共に駆けて来た森嶋さんや厚木さんへの想い…etc

数多の想いを林さんは背負っていたのかもしれない。だからこそ、歌で生き様とPRIDEを示して感謝と伝えたい……そんな彼女の歌声に血が流れて“絶唱”の域へと昇華する。


 これまでのRGRのLIVEにて、林さんの魂の絶唱にその都度燃え滾った。でも、このLIVE全体通して感じた彼女の絶唱は迫力と凄みが増していて、ただただ圧倒されっぱなしだった。聴いて……いや、絶唱を浴びている途中から興奮がおさまらないという感覚に陥ってた。

 
 再認識させられた……林鼓子は『上手い』んじゃない。『強い』んだって。

 

 

 

 品川の地に届けられた『謳』というバトン



 自分が、このLIVEで最も響いて魂を揺さぶられた楽曲があった。
その楽曲とは、RGRのアンセムの系譜に連なる『ランガリング・シンガソング』である。今回LIVEで初披露された楽曲は数多あったワケだが、その中でも極めて強烈な印象を残したのがこの楽曲。

『ランガリング・シンガソング』は、アルバム『Run Girls, World!』に収録されている。
今から遡る事二年前、リリースを受けてのツアー『Run Girls, Run! 3rd Anniversary LIVE TOUR =夢へのバトン=』が開催される事になっていた。

東京公演の会場は今回のLIVEと同じ品川インターシティホールになっていた。しかし、アルバムはリリースされたが、ツアーの方はコロナ過の影響によって中止を余儀なくされた。おそらく、この楽曲は三周年LIVEツアーのマストを担う楽曲だったのではないかと思っている。

どうして、この楽曲が最も印象深い楽曲になったのか?最大の要因は、この会場となった『品川インターシティホール』という場が多大に影響を及ぼしていたのだと思えてならなかった。


 開催出来なかった会場で、LIVEを再び開催するに至った経緯は考え出すとキリがない。コレだという正解も無いだろう。ただ……脳ミソに花咲かせた物言いをしてしまうのなら、RGRがその地で謳う事を求めていたし、会場の引力みたいなヤツに引き寄せられたのかもしれない。


それだけじゃない。


この会場で、この楽曲を謳う事が叶わなかった過去の刻のRGRから、現在の刻のRGRに想いと魂を託したのだと。そして、その想いと魂を汲んで刻と境界という限界を超えてバトンが渡った。この機と場で謳ってケリをつけて未来の刻へ駆けろ!!!と。


 『ランガリング・シンガソング』というタイトル。自分の手前勝手な解釈では、RGRとランナー(ファンの愛称)とがシンガロング出来る事を願って付けられたと解釈している。そして、この日新しい解釈が生まれた。


過去のRGRから、現在を生きるRGRへ想いと魂を繋ぐ『アンセム』であると。


 RGRの『アンセム』に一つの決着が付いて新たに誕生した事。
そんな瞬間に立ち会えた事は、大きな喜びとして今こうしてインプレッションを書き殴っている。それは、果てしなく誇らしい事であるし嬉しく思うのである。

 

 

 

 

 本気の想いと魂が起こした“奇跡”


 この東京公演は、夜の部に起きた“奇跡”に触れないワケにはいかない。


 アンコールのラスト『無限大ランナー』を歌い終わって、深々と礼をしてRGRがステージから降りていき、確か規制退場云々的なアナウンスが流れて照明も付けられた。客席は称賛の念を込めた万雷の拍手でもって感謝を伝えた。

その拍手は、しばらくすると止むのかなと思っていたら、どうにも様子がおかしい事に気づいた。拍手が一向に止む気配がないんだ。ただ単に手を叩いて拍を刻んでいるのではなく、途中からあるリズムを刻んでいた様に思う。


 このリズム、Run Girls, Run!だ……


 所々で起こす拍手は、時間が経つ毎にその数を増していき、万雷の拍手がRGRの名を吠えている様な感覚を抱くのに時間はかからなかった。

 

 このまま終わるつもりか?


 勝ち逃げなんてさせねぇ。


 まだまだ全身全霊を出し尽くしてないんだ。


 もっと聴かせてくれ、三人の謳を!!!

 

 ご承知の通り、今の時勢のLIVEにおいて観客は声を出す事が御法度。いろんな想いを抱き、声の代わりに拍手を持って彼女達の名を叫ぶ。今、あの三人に届けられるのは声じゃなく想いと魂。

会場に響いているのは万雷の拍手のみ。アナウンスも無い。会場のスタッフが慌てた様子でおそらくステージ袖に通じているドアを開けて入っていくのが見えて再び会場は暗転した。


そして、起こったんだ……“奇跡”が。


あの刻、場に集まった皆が、Run Girls, Run!に対して、ありったけの深愛の情と感謝を伝えた。そして、それが届いて、Run Girls, Run!はもう一度ステージに戻って来てくれた。

公演後に、メンバーやLIVE機材の方がSNSにて語られていたが、このダブルアンコールは想定していなくて、機材のシステムを慌てて再起動させたと言う。

あの三人も諦めが悪くてしぶといが、ランナー諸氏もあの子達に似て諦めが悪い。言わば、このダブルアンコールはランナーが駄々こねたと称しても良い。そんな観客の我儘に応えてくれたRGRとスタッフには本当に感謝しか湧いて来ない。


 ダブルアンコールで謳うのは、原初の楽曲『カケル×カケル』
本編でも歌われたが、三人もプレッシャーから解放されたみたいで自由奔放な雰囲気が漲っている様なアクトだった。観ている我々も激熱で楽しかったが、彼女達もまた歌える事が本当に楽しかったんだなと。


そんな中、Cメロに差し掛かった頃ハプニングが起きる。


 ここの歌い出しは、林さんのソロのパートなんだけど……何と、森嶋さんが歌い出してしまったのである。声には出せないけど皆、『えぇぇぇぇぇ!!wwww』という心情だったと思う。いや、あんたここ間違うのかとwww

原初の楽曲ということもあって多くの場で謳って来たし、もう何も言わなくても一番息が合って目を閉じていても互いの動きが最も分かる域にまで昇華させてきた。RGRにとって単なる楽曲の一つではなく『戦友』という縁で結びついた関係。そんな楽曲でミスするのはゼロとは言えないが、まあ低い確率だろう。でも、その低い確率があの刻と場で起きてしまった。

ただ、夜公演の森嶋さんはどこか普通のメンタルじゃなかったのかもしれない。本編でも『Believer Switch』の最初の立ち位置を間違えてたし。


 しかし、リミッターを完全開放した彼女達はそんなハプニングをものともしない。
それを乗り越えた会場の雰囲気は凄まじいものがあった。徹底的にこの雰囲気を楽しみ尽くしてやろうと情熱滾るダンスと謳で『カケル×カケル』の世界を構築していく。

そして、その熱が我々の魂を滾らせていく。更に激しさを増すRGRのパフォーマンス。声は出せないけれど、もう普通の精神状態ではない程に狂乱している客席。互いが互いを高め合いながら、どこまでも駆け続けられる様な不可思議な高揚感へ身体と魂が包まれる。限界突破してHIGHになっていったのだろう。


それはまさしく、LIVEでしか起きない奇跡の物語。そんなかけがえの無い特別な刻に参戦出来て立ち会えた事は本当に誇らしく素晴らしい瞬間だった。

 

 

 

 

 最後に……



 来年の三月。FINAL LIVE(タイトル仮)の開催決定の報が告げられた。

 

 

 まあ、言いたい事はいろいろあるが……そいつはまた別の機会にして、取り敢えず開催してくれるという事実は有難い事ではある。

この時点では先の事は分からんが、もしかすると新曲がリリースされるかもしれないし、何かしらのLIVEやらイベントの開催が発表される可能性が無いとは言い切れない。残された刻は短い様でまだ長いのかもしれない。


 取り急ぎ『Run Girls,Run!5th Anniversary Live Tour~Get Set,5!』東京公演にて、自分が受け取った想いと感じたインプレッションを書き殴ってみました。

『Run Girils, Run!』の今を余す所無く偽り無い本気を魅せつけてやる!!!そんな彼女達の決意と覚悟が漲っていた極上のLIVEだった。

RGRが駆け続ける限り、ランナーが手を差し伸べ続ける限り、また奇跡は起こるんじゃないか?そんな気がするのだ。


だから今の刻は、『Run Girls, Run!』との今を一緒に駆けていきたい。今を楽しみたい。


 そう感じたLIVEだったし、残り少ない限られた刻だけれど、この先『Run Girls, Run!』に出逢う方がいたなら、今を全力で一緒に駆けられたらと思わずにはいられません。


 と、言った所でこの参戦レポを締めたいと思います。
思いの丈をぶちまけて書き殴ってしまいましたので、ただの怪文書になってしまいましたが……


ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました。


 改めて、林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さん。そして、LIVEの雰囲気を一緒に創造したランナー諸氏に、惜しみない賛辞と感謝を。

 

 

 

 

 

アイプラ楽曲ライナーノーツ #7 月下儚美

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 月下儚美/月のテンペスト

 

 読み仮名は『げっかはかなび』

 

星見プロダクションに所属する、長瀬琴乃(CV:橘美來)をリーダーとして、伊吹渚(CV:夏目ここな)・白石沙季(CV:宮沢小春)・成宮すず(CV:相川奏多)・早坂芽衣(CV:日向もか)の五名で結成されたグループ『月のテンペスト』のデビュー楽曲。

アニメ版では、デビューLIVEを描いた第6話と、『NEXT VENUSグランプリ』の決勝を描いた12話(最終話)の挿入歌。そして、ゲーム版の方にも実装されている。


因みに……月下儚美の美の字は火ではないので注意されたし。

 


 公式による言及が今の所発信されていない為、完全な妄想&推測の域にて恐縮だが……曲題のモチーフになったと思われるのは、月明かりの下で咲く逸話を持つ花『月下美人』と花言葉の一つにある『儚い美』から付けられたのが理にかなっている様に感じる。

ピアノとストリングスが奏でるクールで凛とした雰囲気を醸し出す神秘的な『静』の要素と、サビで秘めた激情が爆ぜる『動』の要素が、分かりやすいメリハリをつけて聴かせてくるので、ノリやすい特性もありながら沁み入る様に聴き込ませられる楽曲。すなわち、この楽曲の構造は、『月のテンペスト』が理想とする『WHAT IS “IDOL”?』の答えなのかもしれない。


 この楽曲の詞において『要』になっているのは、『花』と『君』という語句だと思っている。
この二つの語句は五人そのもの(花)であり、それぞれの魂が拠り所になっている存在(君)の比喩でもある。

琴乃は、最愛の姉である麻奈への想いを。渚は親友である琴乃への想い。沙季は幼い頃から抱くアイドルと最愛の妹である千紗への想い。すずは崇拝の域にいる麻奈への想い。芽衣はキラキラしていた存在である怜への想いを。この辺りについての詳しいモノは、各キャラクターの独自考察記事にて触れているので本稿にて言及は避けますが。

そして、五人がそれぞれ互いに想い合う事にも結び付くと。それぞれの輝きを受ける事によって、各々がちゃんと輝ける。この要素もまた、月スト楽曲の系譜として後に続く楽曲の要になるモノである。


 夜闇に輝く月のように静謐な存在感と、嵐のような激しい闘志を持つ五人組。
どこか儚さを感じさせる楽曲と、パワフルなダンスパフォーマンスが存在感を放つというのが、『月のテンペスト』というグループの概念。
 
それと、アイドルとして輝く事と咲かせる事の意味を知った、琴乃・渚・沙季・すず・芽衣の叩き上げの偽らざる魂。それらをこの楽曲に余すところなく集約された楽曲。



 リアルのLIVEにおいて『月のテンペスト』が出演する際には、必ず歌われると言ってもいいマストになる楽曲であり、同グループを象徴するアイコン・ソングとしての存在感がある。自分が『月ストの楽曲と言えば?』と訊かれた時、真っ先に答える楽曲。この楽曲が自分にもたらした衝撃がそれを物語っていると言っても過言ではない。


 

 

 

 

アイプラ楽曲ライナーノーツ #6 星の海の記憶

 

www.youtube.com

 

 

 

 星の海の記憶/長瀬麻奈(CV:神田沙也加)


 『First Step』のカップリング楽曲。アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album [奇跡]』にも収録されている。こちらの楽曲も『First Step』と並び称される長瀬麻奈を象徴する一曲。
麻奈の過去を描くコミカライズ作品『IDOLY PRIDE Beginning of Lodestar』にて描かれた星見まつりでのLIVEで歌われた楽曲。作中では、麻奈が作詞を担当したとの事。(現実の方は、やしきん氏が作詞・作曲を担当されている)


ちなみに、この星見まつりにて、麻奈(…ついでに牧野も)と川咲さくらがエンカウントしている描写がある。(麻奈の素性はバレなかったが)この両者の縁はこの頃から始まった……というのは何とも言えないモノを感じさせる。

で……この野外LIVE。大雨が降りしきって中止になりかけていたが、ライブ開催を諦めきれないファンの声を麻奈が聞きつけてステージに上がり歌うと、雨が止んで満点の星空に変化していく。この奇跡を呼び寄せた麻奈は『星降る奇跡』と以降称される事になった。


 そして、こちらの楽曲もカバーバージョンが存在していて、妹である長瀬琴乃(CV:橘 美來)と麻奈の最大のライバルと称された神崎莉央(CV:戸松 遥)によるデュエット曲莉央&琴乃ver.となって、アルバム『IDOLY PRIDE Collection Album [約束]』に収録されている。本稿では、こちらのバージョンも併せて語っていこうと思う。


 楽曲の総合的なインプレッションとして抱いたのは、『First Step』の系譜に連なっている正統派かつ王道的な、The・アイドルソングというモノでもあり、物語上でこの楽曲の作詞を麻奈が担当したという特性もあって、アニソン&キャラクターソングという面も持つ、それに……郷愁(故郷と過去の刻)の念も含まれた楽曲という解釈も成り立つと考えられる。

楽曲のタイトルにある星の海とは、星空の事を直に指す意味でもあるし、麻奈の出身地でもある星見市の海の事でもある。詞に綴られたいくつかのワードは、空だったり海に関する言葉があるので、麻奈は出身地への想いを記憶として詞にしたためたのだろう。メロディにちょっとしたノスタルジー要素を感じるのは、そうした郷愁の念があるからなのかもしれない。

前述においてこの楽曲は、長瀬麻奈のキャラクターソングという面もあると述べたが、『星』というのは麻奈のシンボルとされるモノでもあったりする。究極的に言うと、この楽曲は長瀬麻奈の記憶を謳う楽曲。季節が巡って刻がどれだけ経っても、魂の根底に抱く想いは何も変わらないと。


 莉央と琴乃が歌う莉央&琴乃ver.では、星の海=麻奈への想いが顕著に表れた楽曲へと仕上がっている。こちらは、彼女達が長瀬麻奈への記憶と想いを謳っていると言うべきか。
莉央や琴乃にとっても麻奈は光輝く星でもあった。そんな因縁深い彼女達がこの楽曲に新しい血を流して謳う。

共に、長瀬麻奈の幻影に囚われ、いろんな想いを抱え麻奈の幻影の先へ踏み出す答えを導き出せた莉央と琴乃にしか謳えないから、こちらのバージョンも何とも言い難い感動が溢れて来るのだと。

 

 

 

 

 

 

アイプラ楽曲ライナーノーツ #5 First Step



www.youtube.com

 

 

 First Step/長瀬麻奈(CV:神田沙也加)



 この作品においての『スペシャル・ワン』と称される伝説となったアイドル・長瀬麻奈のデビュー楽曲であり、代表的なアイコン・ソング。

作中でもこの楽曲の存在感は大きいモノで、川咲さくらが歌うカバーバージョン(IDOLY PRIDE Collection Album [約束]に収録)アニメ2話で、レッスンの一環として星見駅の前で長瀬琴乃と川咲さくらがデュエットで歌ったり、ゲーム版・星見編の最終話では、星見プロ十人全員で歌ったり……とにかく作中登場機会が多い楽曲。


本稿では、長瀬麻奈(CV:神田沙也加)のオリジナルバージョンと、川咲さくら(CV:菅野真衣)によるカバーバージョンに焦点を当てて書いていこうと思う。


 作詞はPA-NON氏、作曲&編曲は田中秀和氏。おそらく『IDOLY PRIDE』という作品自体は知らなくても、田中秀和氏が手掛けた楽曲『First Step』は耳にして楽曲だけは知っているという人は多いのかもしれない。
  
自分は、コード進行とかは全く疎い人間なので解説不可能ですが……世の声によると『進行がおかしくて変態的』や『天才の所業』などという賞賛の声を目にした。この楽曲のBPMは223と速い楽曲という分類になるけれど、聴いている感覚ではそう速くは感じられないが、ラストに差し掛かった辺りで速さを感じる事が出来たので、そこに至るまでにいろいろと仕込んであったのだろう。


 そして、この変態楽曲に血を流した神田沙也加さんの歌声がまた絶妙かつ見事なモノ。
曲調と彼女の歌声との親和性は、鍵と鍵穴がガッチリと一部の隙間もない程に見事にハマって、前述でも触れている全体的に速いテンポの楽曲なんだけれども、その速さを感じさせず、むしろゆったりしたミドルテンポの楽曲だという錯覚をリスナーにもたらしている。その差分が不協和音ではなく非常に聴き心地の良いモノになっているのは脱帽の一言に尽きる。

田中さんが神田さんならこう歌うだろうという計算されたのか?神田さんがこういう風に歌えばこの楽曲にきっちりと血を流せる歌い方に寄せたのか?それとも、完全な双方のフィーリングが高いシンクロを果たせた結果こうなったのかは分からないが……作中において『スペシャル・ワン』と称されるアイドルの楽曲に相応しく強い楽曲を評するしか出来ない。



 で、川咲さくら(CV:菅野真衣)によるカバーバージョンでは、PA-NON氏が綴った詞の内容とさくらの生きた軌跡をなぞるかのようなインプレッションを抱かせる。それは、同じくPA-NON氏が詞を綴った麻奈の幻の楽曲『song for you』の世界観と一致していると勝手ながら感じてしまう。

 

完全な私見の域だが、『First Step』と『song for you』は繋がりが密接な姉妹曲という見方も成り立つ様に思えなくもない。

 

ただし、このカバーバージョンでのさくら(菅野さん)の歌い方は麻奈をなぞった歌い方では無いと言う。それは、様々な経験や苦悩を経てさくら自身が感じて掴み取ったアイドル・川咲さくらにしか出せない歌声で歌われる、リスタートの意味を含んだ『First Step』始まりの一歩なのであると。

柔和かつ快活で、前向きな未来の刻への希望を感じさせる菅野真衣さんの歌声は、神田さんが歌われるオリジナルバージョンと遜色ない見事なインプレッションを抱かせる。



 変態楽曲の宝物庫(※著者が勝手に命名と称されるアイプラ楽曲だが……この楽曲がその始まりなのかもしれない。そういう意味も含まれての『First Step』なのだと(絶対違う)

 

 

 

Run Girls, Run!5th Anniversary Live開戦前日に寄せて。

どうも。あかとんぼ弐号です。

 


 『Run Girls, Run!』の五周年記念ライブツアー『Run Girls, Run!5th Anniversary Live Tour Get Set, 5!』の初陣となる仙台公演が明日に迫ってきました。

参戦される方は、ガッツリと骨の髄まで楽しみ尽くして欲しいし、参戦の叶わなかった方は、想いと魂を開催地へ向けて飛ばしていただき応援される事でしょう。


 そんな開戦前日。自分の様な小物に何が出来るなんて考えた所で何も思いつかないのが現実として思いっきり突き付けられておる……資本が多くあるワケでもなく、人脈があるワケでもない。イラストが描けるワケでもないし、エモーショナルな文章を綴れるワケでもない。


 とは言え……綴れないなりに、何とかRGRのメンバーや数多の楽曲の魅力を書き殴って来た。
勝手な自己満足の類でしかないけれど……開戦前という事で、メンバーの魅力や楽曲についての事を書き殴った怪文書を、特に今回、RGRのLIVEに初めて参戦される方に捧げたいと思います。

 

 

 

 ―メンバー編―

 

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

 

 ―楽曲編―

 

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 

 

 とまあ……自分の崩壊しておる語彙力をフルドライブさせて過去に書き殴ったモノを貼り付けてもらいました。参考になるかは分かりませんが……読んで下さった方本当にありがございます。

先日の記事にも書きましたが、彼女達は意味のある最期の刻を迎える為、笑顔で駆け抜けようとする長い闘いへ踏み出したと思っています。おそらく、どの公演も凄いモノをいろいろと魅せつけてくれるのでしょう。それがきっちりと出来る人達だしそれを信じられる。

ファンが、楽しみ尽くそうとしているのと同じく、彼女達もこれまでに培って来たモノを余す所無く、全身全霊を懸けて全力全開で向かって来る事でしょう。そうしなければ彼女達も未来を掴めない事を実感されているから。


 何はともあれ、この五周年ツアーが何事も無く平穏無事に誰一人も欠けずに見事駆け抜けられる事を祈りつつ筆を置きたいと思います。

 

 

 

 

 

意味のある最期の刻へ……ーRun Girls, Run!解散発表に寄せて。

 昨日の事。普通に職場から帰宅し、風呂入ってディナーを食し終わってPCを開いたのが19:30頃。


で、Twitterを開いてTLを流し見していくと何やらただ事ならない雰囲気に満ちていた。勿論その雰囲気はいい方向のモノじゃなかったのを直感で察した。そのまま流し見を続けていくと、RGR公式のツイートに辿り着く。そこには、あの文言……


Run Girls, Run!をいつも応援してくださる皆さまへ 大切なお知らせを発表いたしました。


 その文言は、決して良い報じゃない事を、俺は四年前に痛感させられている。肚括ってリンクを開く……

 

 

 
 Run Girls, Run!2023年3月31日をもって解散するとの報である。

 


 何度経験しても、この手の報は慣れる事は無い……それが、どうしても逃れられない自然の理だとしても。 間違いなくショックではあるのだけれども、ああ、やっぱりそうなる(解散)のねっていう感情も湧いていた。

にしても、この発表は本当に急なモノ。しかも、週末には五周年ツアーの初陣が控えておるのに……まあ、そこにも彼女達の考えあってのモノではあるのだろう。


 まあ、それでもだ……真っ先に湧いてくるのは悔しいという感情だろう。ランナー諸氏は勿論の事、おそらく……林さん、森嶋さん、厚木さんも同様に悔しいという感情はあるはず。


 契約期間が満了してその後続けるのか?ここで終わらせる事を宣告したのか?もしくは、これ以上続けても……って感じで肩叩かれたのか?どういう経緯なのか、何が決定打となったのかを詮索する気はないし、した所で正解を知っておるのは彼女達三人と運営のOTONA達だけだ。

その話し合いの場とかで、いろんな数字みたいなモノを突き付けられたのは想像に難くない。正直な所、RGRが売れたか否かで言ってしまえば首を傾げて疑問符が付いてしまう。

それは、売り方に問題があったと勝手ながら思っている。三人のパフォーマンスが優れているだけに……酷な話だけれど、それは客の取り合いという闘いに負けた者達の末路でもある。これは批判じゃなく事実だと思える。ただし、この数年に及んでしまっているコロナ過の煽りをモロに被ってしまい思う様な活動が出来なかったのは本当に痛い。


 でもだ。最期の刻までやりきって終われる猶予があるのは恵まれている方。その限られた刻を三人は、意味のある終焉にする為に最期の一秒まで駆ける事を止めない。それが『Run Girls, Run!』のアイデンティティじゃないのか。あの子達はもう前向いて駆け出している。前にも書いた気がするが、あの子達は諦め悪くてしぶてぇんだよ。


 きっちりと終わらせる事で、過去と今の刻を尊いモノに。終わらせる事で未来への刻への希望が生まれる。三人はちゃんと終わらせる事に意味をあると信じて覚悟して前を向く。

追い込まれてリミッター解除した者の強さ。そこから彼女達は何を魅せてくれるのか。
駆ける終焉への軌跡で何が待っているのか。魅せられたいし、見たい。

 

 

 お楽しみはこれからなのだと!!!

 

 

踏み込んで、触れないと分からないモノー⽇々荘3号館 〜君と夏祭り~参戦レポ

 7月23日。山野ホールにて開催された『⽇々荘3号館 〜君と夏祭り〜』昼夜公演に参戦して来ました。

 


 ちなみに、コイツは何のイベントなのかと言うと……スフィアやTrySailが所属するミュージックレインの3期生メンバーである、相川奏多さん、橘 美來さん、夏目ここなさん、日向もかさん、宮沢小春さんの5人がシェアハウスの日々荘の住人という設定で、朗読劇やバラエティコーナー、ミニライブなどに挑戦していく単独イベント。
 
日々荘の名称の由来になっているのは、五枚の花びらを持つ日々草から取られたそうで、三号館というのは、彼女達五人がミュージックレインの3期生メンバーという括りである事から名付けされたそうです。


 このイベントのコンセプトというか見どころってのが、他に出演されているコンテンツでは見られない素により近づいた五人のパーソナリティが見られるところであるし、それを見て欲しいという感じ。

イベント自体は奇を衒うモノではなく、オーソドックスなトーク&バラエティ&ミニライブで構成されたモノ。しかし……結論から言ってしまいますと、この子達……いろいろ面白ぇぞって。


 と、いう事で、五人の何が面白ぇと感じたのか?だったり、イベント全体の所感を出涸らしになりつつある記憶から引っ張り出しながら書き殴っていこうと思います。

 

 

 

 開演~朗読劇パート


 開場して、入場を済ませて着席。会場には今回のイベントのコンセプトである夏祭りを意識してなのか、夏をテーマにした楽曲が客入れBGMとして流されていた。にしてもだ……どの楽曲も昭和世代の夏曲しか流れていないってのがもう面白いwww

あと、3期生の公式Twitterで配信されている二分番組『3期生の朝も140(いっしょ)』が楽曲の合間に挟まる形で流れてもいました。


そんなこんなで、開演の刻を待ち侘びつつ……幕は上がった。(注:この会場に幕なんてモノはないが)


 夏祭りという事で、浴衣を身に纏って五人が登場して来る。何でも、最近それぞれのイメージカラーが決まったみたいなので、その色をあしらっている浴衣を着られておりました。ちなみに、メンバーのイメージカラーですが……橘さんが青(…藍かも)、相川さんが赤、宮沢さんが水色、夏目さんが緑(深緑)、日向さんが黄色。(違ってましたらごめんなさい……)


 で、朗読劇の内容は夏をテーマにした題材。夏休みの宿題ネタから始まって、各々が好きなアニメ作品の話になり、そこから怪談話へ……確かこんな流れだった気がする。(メモ取らん派なので詳細は不明……)

全部台本通りだったのか、一部しか筋書き無くてほぼアドリブだったかと、その境を曖昧に感じさせられるほどに五人がフリーダムにわちゃわちゃといい意味でのかしましさが面白い。確かにこの辺は他コンテンツに出演されている時では感じられない素の部分が出ているのかと。

 

 

 

 バラエティコーナー&ちょっとした根拠の無い予想


 朗読劇が終わると、バラエティコーナーへ進行していった。
まずは、事前に公募していたアンケートをカプセルにぶち込み、そいつをガチャガチャで引いてその質問やらにメンバー達が答えていく『引き放題ガチャガチャ』。

後のモニターにどこかで見た書体で書かれた『引き放題ガチャガチャ』の文字に込み上げる笑いを堪え……ごめん、嘘です。思いっきり声上げて笑ってしまったがwwww

今後、五人にやって欲しい要望だったりだとか……主に多かったのは、五人が自分以外のメンバーの服をコーディネートする企画やコスプレして欲しいとか。

あと、直近に控えている大きいイベントである『ミューレフェス』への意気込みを熱く語られていた。特に、橘さんと夏目さんの語り口が堰を切ったかの様に熱弁(要はタダのオタク語りだがwww)していくのが面白すぎたのよね。ちなみに、送られたモノはきっちりと読んでおるとの事。だから、迂闊に変な事は今後書けねぇなってwwww

 


 ここからは本筋から離れ、勝手で全く根拠のない予想になってしまうが……それぞれのイメージカラーがまあ決まったじゃないですか。誰だったか忘れたが(確か相川さんだったか)『ミューレフェスを楽しみにして』的な事を仰っていた。単に、五人のパフォーマンスを楽しみにして欲しいってのもあるのだろう。


しかし、こうも考えられないだろうか?


 サプライズとして、そのフェスにてミューレ3期生が先輩達の様にグループを結成発表するんぢゃないかって。


 前述の通り、コレは全く根拠のない世迷い事でしかありません。でも、事務所の方も将来的にはそういう方向で五人をプロデュースしていくんぢゃないかなと。ただし、コレはあくまでも可能性の話。ならなかったぢゃねぇか!と、当方に怒りをぶちまけても一切の責任は持ちませんので悪しからず。


 で、話は戻って……ガチャトークが終わると伝言ジェスチャーゲームに。
こういう動きだったり、伝えようとする行為ってのは性格や個性が如実に表れる様に思える。忠実に再現して伝えようとする子や、ちょいとアレンジを加えてみる子だったりと多彩。

中でも、目を惹いたのが日向さん。ステージを幅広く使って動いたり夜の部のお題になった『漫才』では、お笑い好きという事で所作にこだわってジェスチャーしたりと、彼女は本当に楽しんでいるってのが伝わって来て面白い子だなと。


 続いては、これもアンケートからの企画となる『日々荘激励会』
これは、激励と名された通り、投稿された悩みやら決意表明などに五人がエールを贈るというモノ。

夢を追う人、ご結婚の報告もあり、お孫さんがいらっしゃっても五人をこれからも変わらず応援していく決意表明をされた人だったり……いろいろと抱えてるモノってのはあるし違うモノ。

橘さんが、死ななきゃいい事ある的な事を仰っていましたが、そうだなと改めて思い知らされた様な気がする。ク〇みたいな世の中だし、ク〇な事の方が多く降りかかって来るけども……それは忘れちゃならないのかと。自分限定に贈られたエールじゃなかったけど、何か襟を正される心持ちにさせてもらえた。

 

 

 

 ミニライブで魅せた新たな楽曲の『貌』


 エンディングトークの後はミニLIVE。歌ったのは五人と縁深いコンテンツである『IDOLY PRIDE』の楽曲から『恋と花火』。


 待て。浴衣姿でこの楽曲歌うってのは視覚の暴力以外の何物でもねェぞ!!!!!


 『浴衣姿 艶やかなさま』って節があるんだが、これは本当に……エロ艶やかさにバフ掛かって、もう見惚れてしまったのですよ。先日のアイプラライブ『約束』の時とはLEVELが段違いだ。

浴衣を着ているから本来のダンスの振りよりは抑えめになっているが、その動きの分を僅かな所作で色っぽく魅せるかに振り切る事で、この楽曲の新しい貌を覗かせた様に思える。


『私達は、こういう魅せ方も出来るんだぞ』ってのを魅せつけた圧倒的なアクトだったのは言うまでも無かった……

 

 

 

 あとがき


 この『⽇々荘3号館』というイベントに今回初めて参戦させてもらいましたが、何かあっという間に終わったという印象だった。1時間20分と短い部類のイベントだったけど、物足りないという印象はなく、それだけ集中出来て観られた事の証明でもあると思います。それは、五人のトークテンポの良さだったり、何よりも観客を飽きさせないという事を意識されてこのイベントに臨まれたからではないでしょうか。

そして、踏み込んで、触れて見ないと分からないという事を、改めて実感出来た素晴らしいイベントでもありました。それこそが、書き出しの四方山話でも触れた面白ぇ子達という新しいインプレッション。9月に開催が決まった次回のイベントも、都合がつきそうなので是非とも参戦したいところ。


 駆け足かつ、内容はもの凄く薄い参戦レポですが……ここら辺で筆を置く事にいたします。
書こうと思っていましたが、内容がまだ練られていない五人に対しての新しいインプレッションは、日を改めて書き殴っていきたい所存。