巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

RGRの大和撫子・厚木那奈美の魅惑と魔性の領域。

 この怪文書Blogに、これまで『Run Girls, Run!』及び楽曲各メンバーの魅力や惹かれた部分について語ってきました。

とは言え……どの記事も難産なモノばかり。どのエピソードを入れるか、どの順番で書いてまとめていくかいろいろと思い悩んで、これまでの記事は書かれております。
『推しのこのポイントが書かれていないじゃないか』や『こんな程度のモノで書いた気になるんじゃない』…とお怒りの方がいるでしょう。それについては本当に申し訳ございません。それはただ単純に書いている自分の力量不足です。


 で、難産と前述にありますが……今回紹介していく人については、以前の諸々の記事にもまして文章化しづらく頭を抱えております。それだけの魅力があるのは勿論、踏み込む事を躊躇わせるが、それでも見てみたい彼女の魔性かつ魅惑的な個の力。


どこまで彼女の持つ独自な魅惑の領域に踏みこめて言語化できるかは未知数ですが
自分の雑で乏しい語彙力を限界を超え振り絞って、キーボードを叩いて書き殴っていきます。

 

 

 


 
 RGRの大和撫子。長野の奇跡・厚木那奈美さん。

 

 

f:id:Akatonbo02:20210606143301j:plain

 

 愛称は、あっちゃん。RGRのNana様。イメージカラーは水色。
他には、醸し出される淑やかで上品な雰囲気から『お嬢様』だったり、林さんと森嶋さんがちょいと暴走した時に片っ端から保護者の様な包容力でフォローする事から『ママ』とも称されています。あと、同じ声優である峯田茉優さんは同郷(長野県)であり中学生時代の同級生というのは有名な話。料理が得意でもあり、直系の先輩である山下七海さんと共演されている『なないろレシピ』という動画配信番組があります。

 


で……究極奥義『ななみホッチキス』の二代目伝承者でもあります。

 

 

*『ななみホッチキス』とは……話題に詰まったり、場の空気が何か微妙な雰囲気になった時に発動される山下七海があみ出した究極の奥義である。発動後まるでホッチキスで止めるかの如くそれまでの空気を畳んで新たな話題と空気を生み出し、その場にいる者達は『ああ、今日もいい天気だな』とまるですべて無かったかの様にしてしまう荒業なのだ。

-民明書房刊『七つの海のガウディ』より引用-


そして、グループとしての挨拶口上である『位置についてよーいドン!!!』の生みの親。


ちなみに……自分のRGR特推しメンバーでもあります。
(RGRのNana様と勝手に言っておるのは自分だけでしょうがwww)


 見出し文に『大和撫子』と(勝手に)称した様に態度や表情が柔和で清楚可憐。佇まいが凛としていて、更に他者の尊厳や立ち位置をきっちり理解して常に引き立たせていく。口の悪い人から見たら厚木さんのパーソナリティは、自主性や自己主張が乏しい大人しいだけの子と呼ぶのだろうが、自分は彼女の中には控えめではあるが一本きっちりと芯の通ったモノがある様に思うのです。


 厚木さんを見て、特に目を惹くのは立ち振る舞い方。そこに気品の高さを感じられます。
それは、きっちりと伸びた背筋と彼女が持つ本質の美しさが外面に表れている。
私見の域ですが、親御さんから立ち振る舞い方や礼儀作法をちゃんとしつけられた様にも思いますし、厚木さんが長年やっていたバレエも影響しているのでしょう。

そのダンススキルはメンバー随一。そのスキルの高さを活かして、RGRの楽曲である『サクラジェラート』『青春アルゴリズム』『スノウ・グライダー』の振付を担当されております。

 

 この記事を書いていて、いろいろと試行錯誤しながら、一つの決意を自らに課しました。


それは……有りふれた賛辞の言葉は書かない事。


 例えば、『あっちゃんは可愛い』とか『綺麗』だったり『声で癒される』『スタイルがよろしい』…etc。んな事は自然の摂理で当たり前の真実。わざわざ書く事ぢゃない。


挙げようとすれば彼女の魅力は泉のように湧き出してきます。


でも、そんなことは今更自分がここに書くまでも無いし皆様もご承知の事実。厚木那奈美が可愛いとか綺麗というのは頭痛が痛いと同義の重文なんです。ここで自分が語っていきたいのは彼女の客観的な魅力ではなく、厚木那奈美という表現者のどんな行動や言動、ステージのパフォーマンス、ひいては生き様が我々の魂を魅了して揺さぶられるのか?

コレを出来得る限り書き殴っていく事が、この怪文書Blogを読んでいただける方々、そして厚木さんへ対する誠意を表す事ではないかと思いました。

 

 林さんの晴れやかな絶唱でステージの熱を膨張させて会場全体を巻き込む。
森嶋さんは朗らかな愛嬌と計算され尽くしたステージングで彩りと華を加えていく。


では、厚木さんは?


 前述でも触れていますが、厚木さんのパフォーマンスの軸となっているのが、メンバー随一と称される高水準にあるダンススキルの高さ。それは彼女がRGRの公式チャンネルにアップしている『踊ってみた』動画を見ていただけると分かると思います。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com


 静と動のメリハリが効いた所作のキレと優雅さに加えて、可愛らしい系統の楽曲では可愛く、格好良い系統の楽曲では凛とした佇まいで、切なく沁み入らせる系統な楽曲では憂いのある艶っぽい視線と顔を魅せる。古風で奥ゆかしいインプレッションがある彼女がステージで魅せるギャップはより一層目を惹く。そして、彼女の歌声がパフォーマンスに更なる表現力を上乗せしていく。

厚木さんの歌声の質は林さんや森嶋さんとは違う。純然で柔和。時折覗かせる儚さもある。

二人の歌声と比較すると繊細過ぎる様にも感じるが、繊細=弱々しいという事ではなく、凛としている意味での繊細さが彼女の歌声の本質だと思うのです。

厚木さんはRGRの活動を経ていくうちに『歌う事が楽しくなった』と語っておりました。

裏を返すと、彼女は歌う事に関して苦手意識があった様に思えます。でも、いろいろな場と機で歌っていってその経験が自信となったからこそ楽しくなったのだと言えた。
上手く歌おうとするのではなく、本気の想いをただ歌いたいという純然な想いが厚木さんの歌声を進化させたと言うのは大袈裟な物言いでしょうか。

儚くも繊細ながらも、凛とした芯ある力強さ。厚木さんの歌声にその要素を感じられるのは、彼女がこれまでに様々なモノと真摯に向き合い、勇気を持って一歩踏み出せた軌跡があったからではないかと思えてなりません。

 


 ここまで厚木さんの人柄やステージでのパフォーマンスの魅力を書き綴ってきましたが、彼女の魅力はそれだけではない。人がより魅力を抱き親しみを感じる要素が普段見せている姿とは違う弱みや意外性。所謂、ギャップであります。

しっかり者でストイックな林さんは、好きなモノを語る時には滾る情熱を全開にして饒舌な熱弁を振るったり、リーダー・最年長者としてグループを束ねる森嶋さんは、コミカルでちょいちょいやらかしたりとギャップを見せている。そして、厚木さんにもその要素は多分に存在している。


美人でしっかりしてそうな見た目だが……結構な天然なのである。


あるライブで自己紹介する際に、彼女の挨拶の口上である『ごきげんよう』をうっかり見事にすっ飛ばして普通に話し出したり、割と雑で適当なリアクションとったり、他の二人同様にふざける時はふざけられる面白味のあってノリのいい人でもあります。

 

 

 Run Girls, Run!のお陰で、私はすごく変わる事ができました。』

 

 

 変わろうとする想いを抱き、一歩踏み出す勇気を彼女はこれまでの軌跡で魅せて来ました。柔和で奥ゆかしい不可思議な雰囲気とは真逆な負けん気の強さを見せた事もある。自分が厚木那奈美という表現者に魂を撃ち抜かれたのはその要素でもあった。
表現者としてもっと成長したいと願って模索して努力を重ねる。昨年の自粛期間中にはRGRのチャンネルで一人喋りの番組『厚木那奈美のおやすみじかん』を始めたのも彼女が痛感しているトークスキルの向上を図る目的があった。


(番組の更新は終了しているがアーカイブで聴けます)


 彼女は、いろいろな場に於いて、未知の領域へ挑戦していく事への意義とそこに一歩踏み出す勇気を説いてきました。そして、変わるという言葉も彼女からよく見聞します。


何故なら、彼女は一歩踏み出す勇気が持てなかった側にいたから。


憧れを持ちつつ変わりたいと願いながらも、確かな一歩を踏み出す勇気が出ない。
想いはあるのだけれど行動に移すまでには至れなかった。未知の領域に踏み出す事は勇気が必要だがそれが確実な一歩かどうかも分からない。勇気があっても変わっていける為に足りない要素は多々ある。

でも、厚木さんは勇気を持って踏み出した。動かなければ、始めなければ何も変わらない。
彼女が動いたからこそ夢を勝ち取れて今の彼女が存在している事が何よりの証明。
これまでも、これからもいっぱい失敗したり打ちのめされるのかもしれないが、それは必ず未来の刻で厚木さんがもっと変われる為の糧になる。動かなければ変わる事が出来ないという事が、厚木那奈美という表現者の魂の真芯に存在するアイデンティティだと思えるのです。


 高い意識を持って駆けているからこそ、その頑張りをファンはきちんと見て評価して認め、メンバーも彼女にいい影響を受けているだろうし、外の人間もまた認めるし気に入られる。
自分の弱さを認めて受けいれ動かなければ変われない事を彼女は理解して実践している。
そういった彼女の夢に向けてのステップアップがRGRの活動にどう還元されていくのか、厚木さん自身がどういうビジョンを描こうとされているのか計り知れないが非常に興味を惹かれる部分でもあるのです。

 

 

 メンバーやランナー諸氏を慮れる細やかな気配りと優しさ。それと掴み所がない不可思議な魅惑の領域、静かに滾る反骨の炎。こうあるべきという常識の枠に捉らわれない自由な発想と感性でグループと彼女自身の未来を切り拓ける事を切に願いこれからも応援していきたい。

 


 
 今更ではありますが……三回に渡って『Run Girls, Run!』のメンバーを自分なりに紹介させていただきました。ありったけの好意を込めてそれぞれの魅力と溢れる可能性が伝わるように書いたつもりですが、あくまでも氷山の一角程度の範囲でしかないモノです。

記事を読んで気分を害された方も当然いらっしゃると思います。おっさんが勝手気ままに書き殴った浅はかな駄文だと嗤って下さい。テメェの意見は微塵も正しくないと怒って下さい。

これらの駄文は些細な切っ掛けでしかありません。それぞれが見聞して考えてもっと知る機会が増える為の一助になれれば幸いであります。

楽曲のMVやLive映像が収録された円盤、出演されている様々な番組などに多く触れてRGRの生き様をその目で見ていただきたい。


きっと、いや……間違いなく楽しめて、好きになってもらえるものと自分は確信しております。

 

 

 

 

 

RGRリーダー・森嶋優花に感じた”Fantasista”の煌めき。

 アイドルには(一応、彼女達もその括りも入るので…)『格好いい』要素と『綺麗』な要素、そして『可愛い』という要素が同居していると勝手ながら思えるのである。

 

そして、今回紹介する人はRGRの可愛いという要素を最も多く担っている人。

 

そんな彼女の魅力と可能性について、上手く書けるかは分かりませんが…きっちりと向き合って書き殴っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 愛嬌のファンタジスタ。RGRリーダー・森嶋優花さん。

 

 

f:id:Akatonbo02:20210529214547j:plain

 

 愛称は、もっちー。イメージカラーはオレンジ(橙色)


 メンバー最年長であり、グループのリーダーを務めております。
自身の事を『可愛い』と豪語されるだけあって、可愛らしさという要素を徹底的に追求し、計算し彼女の目指す表現の形に落とし込む。そんな森嶋さんの随一の魅力は何と言ってもその愛嬌たっぷりの『笑顔』にあります。

時に、朗らかに笑い、時に(いい意味で)あざとい。ただ可愛いではなく愉快な面を魅せれるのは、森嶋さんが持っている場の空気への適応能力の高さから来るノリの良さである様に思えます。

時折、やる気のベクトルが妙な向きにズレてる事があって、やらかす場面がちょいちょい見られるが彼女は取り繕うことをしないでありのままを見せる。それは自分の見られたくない部分を曝け出すことだが…彼女はそのやらかしも自らの表現へと変換してしまえる強かな部分もある。弱点や失敗を見せる事で人はよりその人に親しみを感じて応援しようという気持ちを抱く。元々彼女が持っている愛嬌の良さと親しみ易さも同様に作用しているのでしょう。


彼女の愛嬌や愉快な面を見てると日常の面倒な事がどうでもよくなってきます。



www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 前述にある様に、森嶋さんは『Run Girls, Run!』のリーダーでもあります。
世の中には様々なタイプのリーダーがいる。

自ら率先して先導切って仕切っていくタイプだったり、その人のカリスマ性でもって統率したり、あらゆる事を管理していったり、メンバーの自主性を尊重して見守る支援タイプだったりと多岐に渡って存在している。

林さんは、森嶋さんのモノの見方が大人としての視点を感じると言い、厚木さんは、グループのメンタルケア的な役割を森嶋さんが果たしている言う。二人の話を総合し、分析していくと森嶋さんは先導を切ったり管理していくタイプではなく、自主性を尊重して支援していくタイプのリーダーである様に思えます。でも、ただ二人を放任しているだけではなく率先して牽引し引き締める所はきっちりと締めれる。そんな彼女はRGRの頼れる長女である様に思えます。

 

 冒頭の見出し文で、自分は森嶋さんをファンタジスタと評しました。
サッカー用語で、閃きや創造性のあるプレーで観客を魅了するプレーヤーへの賛辞の言葉。元々の意味は多芸多才で機知に富んだ台詞と即興芸の得意な役者や大道芸人への賛辞という意味の言葉。自分は彼女を実際に見て感じ脳ミソに浮かんだのがこの言葉だ。

ステージで魅せる自由奔放で天真爛漫さだけではなく、艶っぽさのある低音のボーカルや憂いのある表情もきっちり作れる。
彼女はメンバーの中で最も身体のサイズが小さいが、限界まで躍動して舞い踊る。
どう動き、踊れば自分をより大きく魅せられるのかを徹底的に探って計算して準備して実践されている事に高い意識を持っている。彼女が最も拘っている魅せ方だと思います。

私見の域で恐縮ですが…森嶋さんが徹底して拘る、言い換えれば勝ち抜く為の闘い方に至ったのは、彼女がこれまでに体験した挫折からだと考えています。

彼女は『Run Girls, Run!』のメンバーを勝ち取るまでは、様々なオーディションを受けて最終選考まで残るも合格できなかった挫折を幾つもされたという。その経験から彼女は自分をどうしたら上手く、可愛く魅せれるのか?を徹底して追及していく様になったのではないかと。

森嶋さんは楽曲の振り入れの際、完全に振りを細かい部分まで覚えて来るという。
これは彼女が徹底した入念な準備に拘っている事が分かる話だと思います。

RGRのパフォーマンスを観ていると、林さんや厚木さんのパフォーマンスに埋没していない森嶋優花の舞い踊る姿と歌声がきっちりとある事が何よりの賜物ではないでしょうか。


そして、彼女の魅せ方の真骨頂は見てくれる人にもちゃんと心配りをしている所。
オーディションの審査員から、観客・ファンへと変遷していってもブレずに変わらない。

 

 

 レコーディングでは、ライブでランナーさんがサイリウムとかを振って応援してくれてる姿を思い出しながら歌いました。

―リスアニ!WAB 待望の1stアルバム『Run Girls, World!』が完成!Run Girls, Run!ロングインタビューより引用

 

 

 

 

 マイク前で一人でレコーディングしていてもランナーさんたちの姿が思い浮かんできたり、ステージに立っている自分が思い浮かんだりして。
そういったことがつながって『Darling Darling』が完成しましたね。


―animateTimes 『Run Girls, Run!』1stアルバム『Run Girls, World!』への軌跡と現在地より引用

 

 

 彼女は、自分が受け手側にどう見られるか?どうやったら印象深く魅せられるかを入念に探って探り抜いて、徹底的に準備して物事に臨まれる人だと思っている。愉快な要素の振る舞いが目立つ人だとは思うが、自分の抱く印象は論理的にモノを考えていてロジックをきちんと表現の形で表せる表現者だと見ている。

森嶋優花にとっては受け手側を置き去りにしていく一方的な表現は有り得ない。
このインタビューからは双方向への想いの循環を重視する事が彼女の求める表現の形であり森嶋さんの貫きたい信念であり闘い方でもある。

いつでも懸命に、今在る手持ちの武器を徹底的に磨き上げ、考え抜いて工夫して『可愛い』森嶋優花を魅せようと奮闘する姿、表には出さない数多の苦悩に負けずに撥ね返して愉快で朗らかに笑うオレンジの炎を滾らせる魂の強さがある。これからも様々な苦悩が彼女を待ち受けることでしょうが…でも、それを経験して乗り越える毎に彼女の笑顔はより強く輝く。

 


 ファンタジスタとは、厳しい局面に遭いながらも瞬時の閃きと創造性でゴール(成果)をあげて観客を魅了する者。森嶋さんが表現者として生き残る為と勝ち抜く為に閃いたのが、徹底した計算に準備。そして、高い意識が必要だと痛感して実践していったから今の彼女があると勝手ながら思ってしまい、その姿にファンタジスタの輝きを重ねてしまうのであります。

 


 『止まってなんかいられない』

 


 これは『Run Girls, Run!』初めてのツアータイトルに付けられた言葉。発案したのは森嶋さん。彼女が表現者として止まりたくないという想いと覚悟が込められた激熱な言葉だと思います。この言葉を胸に秘め今後も彼女は軌跡を駆け続けるのでしょう。

 

 それを叶えられる個の力の強さと観る側の人を慮れる『優しさ』がある人。
森嶋優花さんが報われ、一刻も早く輝ける場と機が多く訪れる事を切に願うばかりです。

 

 

 

  

RGRの座標軸・林鼓子の魅力と可能性を勝手に書き殴ってみた。

 これまでに、自分が『Run Girls, Run!』という声優ユニットに関わる事、ライブレポやら楽曲の魅力、惹かれて推す経緯について書いてきました。


しかし、RGRの肝心な事を書いていません。そう、メンバーの魅力についてです。


と、いう事で、それぞれのメンバーの紹介及び魅力について書き殴っていきたいと思います。
それによって『Run Girls, Run!』のメンバーがどんな人となりなのかが、より多重的に伝われば嬉しいです。


まず、第一回目に紹介していくのは……この方になります。

 

 

f:id:Akatonbo02:20210521165532j:plain

 


 ど真ん中に立つ新世代の歌姫。RGRが誇るセンター・林鼓子さん。
 


 愛称は、はやまる&ここまる。イメージカラーは赤。


 若きと前述で評した通り、メンバーで最年少(19歳)。個人的な偏見であるが、最年少(末っ子的)なメンバーという立場の人のイメージは、自由奔放だったり、逆に大人しかったりという感じだが、林さんの場合はそのどちらにも振り切れてはいないインプレッション。

生真面目で、しっかりと落ち着いていて二人の年長者組(森嶋さんと厚木さん)が割と天然系の人なので、バランスを取りながらいろいろと突っ込んだり仕切ったりという役目を担ったりしています。


ただ……そんな彼女も、彼女自身が好きなモノや推しについて語る時は、滾る情熱を全開にして滔々として饒舌な熱弁をふるう。ちなみに、Blogに綴られる文章も長文になりがち。放っとくと淀みなく永遠と喋り続けて書き殴り続けるだろうwww

普段見せているしっかり者としての顔とはまた違うギャップの落差が面白くあり魅力的だと思えます。

 

 で、林さんの一番の魅力と言えば……ご本人も歌う事が好きだと公言し、歌う事は生きる事と同義であるとまで言った事、自分がこの記事の見出しに”歌姫“と彼女を称した様に『歌』である。

 

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com


まず、歌唱のスペックが高い。歌声の抑揚がしっかりしていて詞を丁寧に発音されている。
それは自分が林さんの歌声で最も際立つ魅力だと感じている力強さと晴れやかで通る歌声の伸びに繋がっている要素だと思っています。

そして、彼女は『顔』で歌える。魅せる歌唱…つまりは表情豊かに歌うという事が彼女の身にしっかりと根付いている。楽しい楽曲では本当に楽しそうに歌っているし、しっとりしたシリアスな楽曲では憂いのある翳った表情で歌っている。


大好きな歌で本気の想いと魂を伝えたい。それが形となって血が流れ、エネルギーとなって発散、表現へと繋がって彼女の歌声は……

 


 絶唱”の域へと昇華する。

 


 だが、ただ歌が良いという単純な要素のみで絶唱の域には昇華しないし、自分はその言葉を易々用いたりしていない。あくまでも個人の偏見ではあるけれども…歌声に血が流れて”絶唱”の域の扉を開かせるには歌う者の『生き様』が反映されていると感じる。


彼女の魂を燃焼させている『燃料』は、前述にある様に大好きな歌を歌いたいという想いであるのは勿論だが、それ以上のウエイトを占めていると感じられる要素が……


多くの人に偽り無い姿を魅せて認めさせる。という反骨の魂。


それを感じさせるのが、BlogやRGRの番組等で垣間見えるネガティブな物言いだったり、今よりもっと頑張って認められたいという焦燥感も感じられてしまう上昇志向と承認欲求。生き急いでると言ってもいいが、その焦燥感が彼女が持っている『我』の強さへと結びつきそれが彼女のまた違った魅力であり、彼女の歌声が血の流れる魂の絶唱の域へと昇華している要因……それは偽り無い林鼓子の本質。自分だけではなく、ランナー諸氏はその姿と絶唱に魂を揺さぶられ、惹かれ、応援しているのだと。


 個人的に、彼女に勝手ながら将来期待しておるのはキャラクターが歌うコンテンツへの出演や、ソロデビューだったりする。彼女の歌にはそれを期待させられ、見事に応えられるポテンシャルと可能性を秘めている。決められた枠を越えなければ掴めないモノは間違いなく彼女の成長に繋がるし、グループ活動と両立させていく事で自信も深まっていくはず。彼女の凄さをRGRを知らない層の人に見つかる事で『Run Girls, Run!』の価値も上がって来る。

 


 『私を見つけてくれてありがとう』

 


 この言葉は、林さんが感謝の言葉としてよく仰っているモノ。見つけられなければ彼女が演技する姿やキャラクターにも出逢えないし、彼女の歌を聴く事も叶わない。誰かに見つけられる事で表現者としてのアイデンティティと存在理由である事を痛感しているからこそ彼女の口からよく出て来る言葉なのだろう。

 

彼女は若い。『我』の強さと『勢い』という武器をもってガンガン突っ走って彼女自身とグループの未来を切り拓く存在になって欲しい。あとは多くの人にちゃんと見つけてもらう事を願ってやまない。

 

 

 

 

 

本当に勝ちたいのは誰だ。答えは信じるという事。

 東京に緊急事態宣言が発令され、更に期間の延長という事態になってしまった。

そして…もう一つの東京も緊急事態と言ってもいいだろう。今回の記事はそのもう一つの東京についての話を書き殴って行こうと思う。

 

 

 

 

 自分が応援しているFC東京が勝てない。


三月を終えた段階のリーグ戦の戦績は、3勝1敗2分けで7位に着けており、失点を毎試合してはいるものの……まずまずといった具合だったと思えたが、5/13現在では13位まで順位が落ちてしまっている。特に、失点数はリーグワースト3位になっておる始末。

5/9の鹿島戦の敗北はマジで堪えた……前節のマリノス戦でプレッシングの守備が機能出来なかった事から、自陣にブロックを固める守備方式にシフトチェンジしたがそれが裏目に出てしまい、終始鹿島に主導権を握られ成す術無く打ちのめされた。

今の東京の戦術では、相手にある程度ポゼッションをされるのは織り込み済みではある。しかし、最近は、DFライン、中盤、前線がチグハグで、嵌らないプレスや下がりきるだけのディフェンス、繋がらないパスライン、孤立するFWと……組織として機能不全に陥ってしまっている。何よりも各々が全く走れていない。別の言い方すると全く闘えていないから余計に堪えるのだ……


ゲーム中のTwitterのタイムラインは、あらゆる罵詈雑言が飛び交う。


今季は先制出来たのは大分戦のみ。他の試合はスコアレスドローの名古屋戦を除いて全部相手に先制されている。先制されると飛び交う落胆と罵倒の言及び戦犯探し。

特に、失点後多く名前が挙がって来るのが東。渡辺や中村拓海の名も結構挙がったりもする。プレーの云々だけではなく挙句にはプレーに関与した選手や長谷川監督をクビにしろと過激な言で煽る輩もおる。

これで5連敗。ファンやサポーターは混乱しているだろうが、それ以上に実際に闘っているチームが大混乱しているだろう。先に繋がる希望的観測のある負けではなくただただ成す術無く負けてしまっているのが何とも言えない怒りになっている。週末の楽しみにFC東京の試合を味スタなり映像観戦した試合がこれじゃ落胆したり怒るのはもっともな話だ。


それを否定するつもりはないが、ちょいと考えて欲しい。


その罵詈雑言を、失点の切っ掛けになった選手に浴びせた所でその失点が無かったことになるのか?なるわきゃない。そんなのはTVゲームの中だけだ。突き付けられた結果と現実を残念ながら受け入れるしかないのだ。

○○のアホやら、辞めてしまえ等、ただ罵ってネガティブな心持ちで観るサッカーは面白いのか?寧ろしんどくて苦しいだろう。そんな思いをしてまで観るモノではないし暴言を吐いた所でチームが勝てるわけでもない。悔しいのは分かるが実際に闘っている選手が一番悔しいのだ。

まぁ、観るスタンスは人それぞれで、想いの強さも違うと思っているので自分の考えを押し付けるつもりはないが、単に勝つのが観たいだけなら他のチームを応援してくれというのが本音ではある。


 現在のチーム状況は悪いとしか言えない。まず、怪我人が多すぎるのだ。
あくまでも自分の所感ではあるが、SBの中村帆高とMFの内田の離脱は本当に痛いし、渡辺凌磨と紺野の離脱も痛い。ベストメンバーを組める状況ではないがこの戦力と人員で今は闘うしかない。


だが、もっと深刻なのは戦術面だろう。自分はこれまで積み上げられなかったモノのツケが今になって押し寄せて来たと思っている。ルヴァン杯の優勝がその(上積みされてないが優勝)事実から目を背ける要因にもなってしまった様にも捉えられる。


2~3年のサイクルで変わる戦術の方向性。前述の通り上積みが出来ていないしまた最初から構築し直し。ハッキリ言ってこのチームにそんな器用な芸当は不可能。明確な戦術プランを身に付けだした他のチームとの差が出て当然。だが、新しい戦術を取り入れた所ですぐに上手くはいかない。今いる選手と戦術をやりくりしていくしかないのだろう。

上手くいかない事を監督やキャプテンの東に向けてさも戦犯の様にするのはやっぱり違うし、それこそこれも良く挙がるが監督解任しろと安易に言うがこれも違うだろう。本当にそれは最後の手段でタイミングが肝要。でも、そいつを決められるのは我々じゃない。


連敗中、あくまでも素人の目で観た感覚でしかないのだけれども、ミスを恐れて消極的になったプレーだったりえらく中途半端なプレーをしている様にも見えてしまう。綺麗なプレーしてくれとは言わんから、堂々と地に足付けてどんなに劣勢でも最後の最後まで諦めない闘う姿勢と魂を見せて欲しい。


現在の順位、リーグ戦連敗中という現状、今季の突き付けられた結果と現実を認めて受け入れられない限り、J1残留、そしてその先に見えて来るモノなんて夢のまた夢だ。それは選手、監督、コーチ、フロント陣、ファン・サポーターにも言えることではないだろうか。


だから、選手もファン・サポーターも、もっとサッカーを楽しめ。

 

そして、次は勝とうぜ。信じてるから。

 

 

 

 

 

古川由利奈『ガールズフィスト』卒業の報に思う事。

 5月1日。『ガールズフィスト!!!!』発の声優ロックバンド・南松本高校パンクロック同好会のベース担当で、藤森月役の古川由利奈さんが、2021年4月末をもってバンドと作品から卒業されると『ガールズフィスト』の公式ツイッターより発表された。

 

 

 

 

そして、コレはどちらが先かは分からないが同日に、古川さん本人のツイッターにて、所属されていた事務所『FIRST WIND production』を退所し今後はフリーで活動していく事も発表された。

 

 

 

後日、古川さんが『ガールズフィスト!!!!』を応援されている人達に向けてのメッセージを挙げている。

 

 

そのメッセージによると、降板する経緯についての言及は明確にされてはいないが
『新たなステージ目指して進む』と説明されていました。


メンバーが卒業するのはこれで二回目。一回目は結成間もない頃、ボーカルの奈川芳野役の加藤あつこさんが卒業となった。

加藤さんの場合は体調不良による療養が必要とされたとの事による卒業であった為、それは止む無い状況だったのだと思われる。だが、今回の古川さんの件に関しては本当に突然の事で衝撃的だった。


 グループを応援していく上で、卒業という名目の脱退やグループの終焉(解散)は切っても切り離せない問題だ。特に、コロナ過という惨状の現在に於いてはより密接な問題として付き付けられている。

しかし、前述の通り明確な卒業に至る理由が本人から発せられていない為、事の真相は分からないが、決断に至る理由の一端となる色んな予兆があったのだと思えてしまうのだ。


 
 『南松本高校パンクロック同好会』に於ける古川由利奈さんはどんな人だったのか?知って浅い自分が語るのは正直おこがましい所はあるが……リーダー的な役目を担いメンバーの精神的な支柱だったと思う。

弦楽器の経験は結成当初は無かったが、ピアノを長い事やられていたので音楽知識と経験はメンバーの中に於いて随一のモノを持ち、いくつかのオリジナル楽曲の作詞や制作にも携わっていた。

また、ライブのMCではトークの進行や割とフリーダムなメンバーのツッコミや自らもボケたりと幅広いバラエティスキルも持ち合わせてもいる。

バンドに於けるベースの影響力は大きいモノで、そのバンドのリズムとコードの基盤となり楽曲が成立しないとまで称される縁の下の力持ちでありつつ無くてはならない存在。
また、ベースがしっかりしているバンドは安心出来るという意見もある。

おそらく、メンバーの中で、声優としてのキャリアも古川さんが一番経験があるのだろう。
前述との件と合わせた結果、彼女にベースのパートを与えたのかもしれないと勝手ながら思ってしまう。

そういうメンバーであることから、古川さんの卒業というのは『ガールズフィスト!!!!』にとっては大きな損失となる。根幹となる原作が四人の女子高生がバンドを通じての成長譚を描いている事から一人抜けたままというのは考えづらく、古川さんが演じる藤森月&ベースの後任を立てるはず。

しかし、古川さんの代わりを立てるとなると相当難航するように思える。
(もしかすると、もう見つかっているのかもしれないが)
それに関しては公式から何らかの発表があるでしょうからそれを待つしかない。


 

 『ガールズフィスト!!!!』は同名のコミック作品を主軸にしたメディアミックスプロジェクト。
コミック作品の方は2020年2月に発売された第2巻で“第1章完結”となっていたが、昨年の11月に『ガールズフィスト!!!!』が出演したイベント内の告知でコミック作品としての新展開が発表され、冬に連載開始されると発表した。

だが、2021年5月現在、公式のツイッターでは連載準備中の文字が未だに残っていて、当然ながら連載もしていないのが現状だ。

それが影響しているのか不明だがおそらくはそれが決定打なのかもしれない。バンドの活動も表立ってされていなくて昨年末に無観客で開催した配信ライブ以降公の場に出てないし、公式のYouTubeチャンネルも更新されていないし、新曲のリリースもしていない。


この何も出来ないという状況、色々とネガティブな感情が渦巻いて不安に苛まれても不思議ではないモノだろう。演者側からアプローチや声をあげてないのか?と思えなくもないが実際の所そういう単純な事ではないのかもしれない。


あくまでも憶測の域を出ないモノではあるし根拠はないが…新たなステージを目指すために卒業を決断したというのは、言い換えてしまうと『ガールズフィスト!!!!』を取り巻く状況がこれ以上進展が見込めないと判断しても仕方がなく、一つの組織とコンテンツにいるより選択肢が増えるであろうという可能性に懸けて、辞めるという決断に至ったのかもしれない。

勿論、これは『ガールズフィスト!!!!』を辞めた事を責めるモノではないし、責められない。
表現者としてだけではなく、一人の社会人としてこういう環境を変える劇的な選択もアリだと思う。実際問題、身軽になったからといって全部上手くいく簡単なモノではない。この決断を下した古川さんの覚悟は相当に重いモノだと思う。真相は当人にしか分からないモノなのでどうこう言えないが、身を切る決断と覚悟を持って古川さんが決意したこの決断を自分は素直に尊重したい。


でも、ただこの古川さんの卒業について個人として残念に思う所があった。


自分はまだ『ガールズフィスト!!!!』のライブを現地参戦出来ていない。だから古川さんがクールな佇まいにてベースを爪弾きサウンドを奏でる姿を観る事が叶わなかった事と……
現在の世情に於いては困難な事ではあるのは承知だが、卒業ライブを開催して古川さんの新たな門出を祝福して送り出す機会が無かったのは残念に思えてならない。


まあ、間に合わなかった奴(俺)の戯言ですが……

 

 そして、古川さんの新しい門出に、浅見さん、奥村さん、内山さんはこんな言葉を寄せている。

 

 浅見春那


 『ガールズフィスト!!!!でゆっちゃんと一緒に音楽を奏でられた時間は宝物です』


浅見さんとはデビューして間もない頃からの縁であり、最初に仕事をした先輩でもあった。
古川さんの背中や佇まいを見て彼女は表現者として様々な事を学んだのでしょう。
浅見さんは独特でフリーダムな世界観を持つ人。彼女が奔放に振舞えた最大の要因は古川さんがきっちりと支えて導いてくれた事への感謝が込められた言葉でもあった。

一緒の刻を共有し、それを宝物と評した。古川さんの姿はいなくても古川さんがバンドにもたらした数多くのモノは無くならない。浅見さんはそれらをちゃんと継承してこれからステージで表現していくことだろう。それは、ボーカル・浅見春那の『貌』をより鮮やかに彩られるモノと思える。
 


 内山つかさ


 『ゆっちゃんが「私はガールズフィスト!!!!のメンバーだったんだぞー」って自慢できるくらい大きくなれるように頑張るね。』


おそらくは今後、彼女がリーダー的な役割を担うと思える。そう自分が感じるのはこのバンドのムードメーカー的なポジションでもあるし、古川さんとはまた違うベクトルで支えられるポテンシャルを持った人というインプレッションからである。

内山さんは誰よりも笑顔を絶やさずメンバー同士の鎹であり続けてきたメンバー。これからも自身のキャラを貫いて、ガールズフィスト!!!!の緩衝材であり続けてほしい。

 

 奥村真由


 『ゆっちの新しいステージを応援すると共に、私たちもでっかく輝けるよう全力で頑張るね』


ほんわかした雰囲気が魅力の、バンド内の癒やし系的なポジションの彼女だが、古川さんへ送ったこの言葉は力強いモノを感じる。違う軌跡を行く事となった古川さんにそれぞれの軌跡で強く輝こうとエールを送った。それは互いが互いの誇りである様にというメッセージなのだろう。

奥村さんが奏でるパワフルで激熱なギターサウンドは、荒ぶる激情の表れなのだろう。
柔和な雰囲気の奥底には熱い魂があって燃え滾っているのが彼女の本質なのかもしれない。そんな彼女の奏でるサウンドをもっと聴きたいし願わくば大きな場でも聴きたいと願う。

 


 突然の古川由利奈『ガールズフィスト』卒業の報。
卒業という綺麗な御題目で取り繕った所で、それはやっぱり寂しく虚しいモノだ。

卒業の理由を理解して尊重しているものの、落とし切れていない部分だってある。それに、卒業と脱退は大差のない言葉だ。それは自分なんかより彼女達を深く熱い想いで応援して来た人にとっては鋭く突き刺さったモノだろう。

捉え方によってはこのバンドによるこれまでが否定されて見切りをつけられたと思い憤る人もいるのだろう。その激情も間違いではない。それだけの本気の想いを懸けていたのだから。


集団が終わってしまうのは当然ながらキツい。しかし、集団の誰かがいなくなるのもキツい。


人がいなくなるという事は、劇的な変化でもある。


この変化は何も悪いモノではない。両者がこれから行く軌跡は違うが未来の刻でもしかすると形を変えて再び交わる希望が無いワケでもない。

 

 最後になりますが、古川由利奈さんと『ガールズフィスト!!!!』両者の未来が明るく幸多き事を願いつつ筆を置かせていただきます。
 

 

 

 

 

 

当たり前じゃないからなこの状況ッ!!

 この記事のタイトルは、ある芸人が吠えた言葉を引用させてもらいました。
その理由は、今の状況を痛感させる言葉として最も適したモノだと直感したから。


つい先日、ネットにてこんな記事を拝読した。自分は読了した後思い知らされたのだ……
自分があまりにも知らな過ぎた事やその方向に視点が行かなかった狭く浅い視野、徹底的に己の無知・無関心を突き付けられ打ちのめされたのだ。

 


で、その記事がこちら。

 

 

 

 

 

 緒方恵美さんと言えば、『新世紀エヴァンゲリオン碇シンジ役などで知られる人気声優。
一方で、音楽活動もされていてこれまでに数多くの楽曲リリースやライブを開催されたアーティストの顔も持ち、更には事務所を設立して経営者としての顔も持っている。


インタビュー記事のタイトルに『逃げちゃダメだ』や『滅びる』とあるが、これは大袈裟なモノではない。突き付けられた現実なんだと。
緒方さんだけではなくエンタメに携わり糧を得る人達が決死の覚悟を抱き、あらゆる方法でもって闘い、カタチは違えどもライブが観られるという『当たり前』を提供する事の困難と苦悩を、緒方さんは演じる側と運営に携わる者としてかなり赤裸々に語られていた。


 まず、無観客ライブのパフォーマンスに於いて何が最も難しいのか?緒方さんは観客不在によって、どこを見て歌えばいいのか分からなくなったと言う。カメラに視線を向けて歌えばいいと言うだろうが、配信ライブでその方法は出来ないらしい。

テレビの収録であれば複数カメラがあっても演者を撮っているカメラにはランプが点いて、そのカメラの向こう側に観客がいる事をイメージして視線を合わせてパフォーマンスする事が容易になる。観ているというのが分かるだけで動きやすくなるというのは共感できるモノで観る側も画面からこちら側をしっかり見ているんだなと意識の共有が出来る。

しかし、配信ライブではランプの光が演出の妨げになってしまうというので、ランプを点けないという。複数あるカメラのどれで撮っているのか分からない中で観客の存在と視線を意識してパフォーマンスするのは非常に困難なモノ。初めて無観客配信ライブを開催したアーテイストがまずぶつかる壁だと語られた。


そして、もう一つ困難だと言うのが、観客の生のリアクションとテンションの空気感と温度。


これはオンラインがリアルにどう抗っても絶対に勝てない要素だ。


パフォーマーには様々なタイプがある。特に、観客の情熱と熱狂を直に感じてそれをエネルギーに変換してギアを上げてブースト加速していくタイプのパフォーマーにとって観客の生の爆ぜるパッションを感じられないのは致命的なものだろうし、楽曲の雰囲気や質にも影響をもたらしていく。それは観ている側も同じモノではあるが……キツイのは演者側の方なのだと記事を読んで痛感させられた。

 

 で…もっと厳しいのは、運営サイドだと言う。


ライブを開催するスタイルは様々ある。感染対策を厳重にして、観客を最大キャパの半数及び極少数に限定したり、無観客の配信ライブだったり、観客を入れつつ配信も同時にやる等。これは本当に運営サイドが配慮し苦心して動き続けている。

配信ライブのチケットを購入された方はご存じだと思うが、配信ライブは現地参戦のチケットとは異なり、抽選が無かったり申し込み期限が長い場合がほとんどだと思う。これはより多くの人が観られる様に配慮してくれているからだろう。


だが、この配信チケット特有の売れ方が運営側のメンタルを追い込んでいくと緒方さんは言う。


提供する側としては、やっぱり多くの人が購入してくれているという事実は、有難くて嬉しいモノで時間とお金を使ってくれている。要は自分達に期待をしてくれていると言ってもいい。
その期待に応えたいという想いは表現者がライブに臨む際への大きなモチベーションになるモノと考えられるし、演出にも影響されていくのだろう。

でも、ギリギリの段顔まで売れ行きが芳しくない事が直や間接的に伝わってしまったら、不安に苛まれその感情を抱きながらステージに立つ事になってしまう。

更に深刻なのが、ほとんどのアーティストが配信ライブを開催しても赤字になってしまう事が今の現状としてあると。

配信ライブのメリットは、参戦への敷居が低い事と全てではないがチケット代金の安さ。
コンテンツにもよりけりではあるが、現地参戦の半額近くまで抑えられているモノがある。


しかし、そこに大きな落とし穴があったのだ。


 例えば、家族四人(父親、母親、五歳以上の子供二人)が現地参戦する場合、
四人分のチケット代金を支払わなければならない。だが、配信チケットの場合一枚分の代金を支払って購入して観るのはネットに繋がるディスプレイで四人で観れてしまう。全部がそうではないが単純に利益は減少してしまうのだ。

そして、配信するための機材設備や人件費だけも通常のライブよりかかり、なおかつ今は感染対策を講じないと開催すら叶わないのでそこにかける人やモノへの費用もあるし、トラブル対処にも人を割かなければいけない。

現地でのグッズ販売が抑えられてしまったことでの収入減も大きな痛出らしい。
当然ながら、そこでしか購入出来ないモノは記念の品であり購買意欲をそそるモノでもある。
通販で購入出来るシステムを設けている場合もあるが、受付やら配送の手配でまた設備そこで業務に当たる人への人件費が発生する。

多くの資本を持つレーベルやコンテンツでも、そのダメージは軽いモノではなく、開催に二の足を踏む。そうでもない所だとそのダメージは本当に致命的で死活問題だ。中には、傷を負う事(赤字覚悟)で経営者の自腹で補填するケースもあるという。

何でもかんでも配信にすりゃいいとか、過去のライブを配信しろだのとはこの現状を知ったら軽々しく言えたモノではない……素人の動画配信とはワケが違う。
配信ライブという形態が『当たり前』になってしまったその影では、身と魂を極限まで削って血を流している人達がいたという事実から目を背けては駄目なのだ。


 この窮状はそこまで深刻かつ、瀕死の状態にあるとも思われる。依然として、ライブを取り巻く現状は厳しいし、この先どうなるのかも見えない。しかし、動かなければ炎が消えて死ぬ。この現状を逃げずに闘う事で訴えかけていくしかできない。それは、出演する者達だけではなく、運営側や現場で共に闘っている多くのスタッフ達もそうなのだと。

そして、事態が好転し満員で開催できる様になった未来の刻でライブを開催し運営出来るノウハウや技術を持つ人達や会場が無いという事態はあってはならない。先人達が想いと魂を懸けて道を創り、次世代の者に未来を託せる為には今を闘うしかない。


それぞれの居場所を守る闘いだけではなく、未来を切り開く闘いをしているのだ。


そう、これは『人と場と刻』を守る闘いなんだ。


その闘いは誰もが出来るモノではない。でも、今はそれを出来る人に託すしか出来ない。
でも、動いて闘う事を諦めず続けていければ続く者がきっと現れるし観ている人にも伝わって届く。

その日を一刻でも早く奪還出来る近道は、不要不急の外出を控え事態が治まるのを待つしかない。耐え忍ぶという事は非常にキツイし魂が削り取られる感覚を抱くだろう。

その厳しい情勢を我々が闘う為に必要なのは…やっぱりエンターテイメントのチカラなんだ。

音楽や演劇、スポーツや格闘技を観て没入している僅かな刻の間の意識は現実から解き放たれ、その後はさまざまな感情を抱いて観た人の活力になる。こういう楽しみが控えているから頑張れるし、大変な時間も乗り越えられるモチベーションアップになる。

我慢するだけでは解決しないし、辛抱強くあるためにもエネルギーは必要。
極論を言うと、ただ生きる上に於いて日々のメシを様々な栄養素を摂れるサプリメントだけ食ってればいい事だが、それはただの作業でしかない。
我々が感じたいのはこのラーメンが美味かった、ここのカレーが美味いというその感覚。しかし、お上は不要不急の忌むべきモノの象徴にしてエンタメ関連の開催制限をかける。コレが現在、エンターテインメント業界の窮状に繋がると思う。


 ライブは日々の生活に必要なモノではないのかもしれない。だが、そこに人が関わっているなら糧を得て生きている人がいるのだ。数多の業種と同様に必要不可欠な業種。
前述の通り音楽等で心の平穏や活力をもらっている人はこの世の中たくさんいる。
身体が健やかなのは言うまでもないが、心と魂が健やかなのも同等で大事なモノ。どちらも欠けてはいけないんだ。

 

 緒方さんがインタビューにてここまでぶちまけ、吠えたのは、しんどいという業界の現状を多くの人に知って理解して欲しかったのと、不要なモノの象徴として槍玉に挙げる否定側の人やお上への『怒り』の感情であったと自分は勝手に捉えてしまった。

誰かが声を上げなければ届く事はない。文字になっているから緒方さんの感情までは分からないが相当な想いや覚悟があったのは間違いはないのだろう。

当たり前が形を変わって戻って来て刻が経って、我々はそれに慣れて感謝する事を忘れてしまったのだろう……それは人の性でもあるし業でもある。緒方さんが吠えたのは我々への警鐘でもあるのだろうと思い知らされた。


変わるモノはあるけれど、変わらないモノもある。


提供するカタチや手段は多種多様に増えた。でも、それは人の手が無ければカタチにならないし届けられない。双方の関係はこの先どんなにテクノロジーが発達しても不変なモノだと思う。

難しい状況だが、こういう窮状を助けられる立場の人が知って手を差し伸べて欲しいと願いつつ、我々も何か力になれる手段を模索して動かなければいけないのだと。

 

 最後に、配信でもライブを観れる『当たり前』を守られている数多の表現者の皆様。
緒方さんが覚悟を持って矢面に立ってインタビューで叫んだ業界の現状と怒りは、皆様の総意だと思い知らされました。そうして守ってくれた事には本当に感謝の念しか湧いて来ません。本当にありがとうございます!

そして、このインタビュー記事がより多くの人や支援できる立場の人に届き、何らかのサポートを受けられる段階まで至る事を願いつつ『当たり前の奇跡』に感謝して筆を置きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

Run Girls, Run!との巡り逢いと軌跡。

 彼女達三人を初めて知ったのは、忘れもしない2017年の夏の幕張だった。

 


2017年7月30日。幕張メッセにて開催された『ワンダーフェスティバル2017』内で
Wake Up, Girls!新章』新キャスト&新キャラクター発表会が行われた。

avex × 81produce Wake Up, Girls!AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディションの合格者がWUG新章に登場する新キャラクターのキャストを務めるという事だった。

このイベントの模様は、ニコニコ動画にて配信(生中継)されたので当時の自分は配信にてこのイベントを視聴していた。

で……速志歩を演じる林鼓子さん、守島音芽を演じる森嶋優花さん、阿津木いつかを演じる厚木那奈美さんの3名が、自身の演じるキャラクターと同じ制服姿で登場して、更にはこの三人でユニットを結成して活動していく事も同時に発表された。


 ユニット名はRun Girls, Run!と言った。

 

 

f:id:Akatonbo02:20210425000418j:plain

 

 

 そして、RGRがパフォーマンスを魅せる事となり、デビューして間もなく持ち歌もまだない事から、直系の先輩ユニットである『Wake Up,Girls!』の楽曲『タチアガレ!』と『16歳のアガペー』を歌い踊った。


 林さんの歌声は荒削りではあるが、真っ直ぐとした声の伸び方が綺麗で、『タチアガレ!』で吉岡茉祐さんが謳うソロパートを彼女が謳った時に感じられた吉岡さんとは違う独特の存在感=『我』の強さを感じた。この時林さんは中学三年生の15歳。彼女の年齢を知って驚愕した覚えがある。

森嶋さんは、魅せ方を強烈に意識して立ち回っている印象でこの業界に挑む際に入念な準備と高い意識を持っている人だと思った。
後日知った事だが、RGRのオーディション以外にも様々なオーディションを受けていたとの事で魅せ方への強い拘りと高い意識と準備はそれまでに培ってきた彼女の賜物なのだと。

厚木さんは、最初の自己紹介を見た感じは、非常に失礼極まりないが……林さんや森嶋さんと比べると地味な子だと思ってしまったが、その歌い踊る姿を見てそのインプレッションは見事にぶっ壊された。流麗かつキレの鋭いダンスは単純に見惚れてしまう見事なモノだった。


 このイベントを観終わって感じたのは、WUGを応援するのと同じ様にRGRの三人もきちんと見て応援しようと思った。そう思わせるモノを林さん、森嶋さん、厚木さんが初陣できっちりと魅せたからなのだと。

 

 それからしばらくの刻が経って2018年5月。場所はまたも幕張の地。
先輩ユニット『Wake Up, Girls!』と『Run Girls, Run!』の合同ライブ『Green Leaves Fes』
この殴り合いライブでRGRが自分に与えたインパクトが、『あぁ、この子達になら刻と金を費やす価値がある』と認めさせたライブだったのだ。即ち、ちゃんと応援しようと決意した機会だ。


このライブの詳細な所感を書き殴ったモノを貼っておきますので興味のある人はどうぞ。

 

akatonbo02.hatenablog.jp


 で、ここで発表されたのだ。『Run Girls, Run!』の1stツアーが開催される事を。


 
 そして、11月。品川ステラボールにて開催された『Run Girls, Run!1st LIVE TOUR止まってなんかいられない』東京公演(夜のみ)に参戦して来ました。

自分は一公演しか参戦は叶わなかったが……魅せてもらったんだ。


初めて臨む未知の領域での『闘い』を完遂し
そこで得たモノを携え変わろうする強い想いと覚悟。


誤魔化しが一切通用しない場で磨かれ、新たに覚醒された個の力。


様々な楽曲と個の力の融合による未知の可能性。


これから更に強く輝きを増すであろう三つの小さな『星』の"軌跡と奇跡"の物語がそこにあった。


で、刻は更に流れて、2019年8月。『Run Girls, Run! 2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!!』RGR結成二周年記念ライブ。ライブ自体が素晴らしかったのは言わずもがな……自分はある人のある言葉に魂を撃ち抜かれた。同時にその言葉の意味しているモノがRGRに惹かれる最大の要因であり惹かれた要素でもあったのだと思い知らされた。


その言葉を放ったのは厚木那奈美さん。彼女はこう言ったのだ。


『1stツアーで会場を埋められなくて悔しかった』と。


前述の通り、このライブは結成二周年のライブ。晴れの舞台だ。
厚木さんだけではなく、林さんや森嶋さんもその想いは同じモノだと思われる。何の言い訳や誤魔化しは無い。ただただ『悔しい』と敗北と彼女達の弱さを受け入れて認めた。

何か突き抜けられない、はじけられない。そう感じているランナー諸氏は多いと思われる。
彼女達の周りのOTONA達も言う。ただの大人しい真面目だけが取り柄の子達と。


でも、それだけの子達じゃないんだ。焚き付けるつもりではなく本気で言っておるのならあの子たちの何を近くで見て感じているんだと。三人の叩き上げの魂にはあるんだよ。燃え滾る反骨の炎が。気付かねぇのならお前らの目ん玉は節穴もいい所だ。

人は誰しも大なり小なりの認められたい欲求があるだろう。ましてや若い年代の彼女達はなおさらその欲求は強いモノだろう。他者と比較して打ちのめされてもその想いは変わらない。


見える景色を変える事が出来るのは走り続けるしかない。思えば、自分がこれまでに惹かれて来た人達もそうだった。理屈じゃない本能的なモノなんだと。
おそらく彼女達はこれからも悩み枠や壁にぶつかっていくだろう。でも、それを壊して乗り越える事が出来る人達だと信じている。

その先で何を掴んで、何をファンに見せてくれるのか?自分は見ていくしかない。

RGRとしてのゴールがこの先の何処にあるのかは分からない。

もっととんでもない存在にまで化けるのか?それともこのままの調子なのか。
いずれにせよ、どんなゴールのカタチでも彼女達がきっちりと駆け抜けてゴールテープを切って欲しい。縁起でもないがいつかはゴール(=終焉)する刻は必ずやって来る。


その刻をきっちりと見届ける覚悟は決まった。それまで全力で楽しみ応援していこうと思う。


何処まで行けるのか見届けたい。報われて欲しい。夢を叶えてもらいたい。


お披露目会で初めて彼女達を見たファーストインプレッションで感じた未知の可能性を自分は愚直に信じていきたい。