巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

Run Girls, Run! Online Live ~ランガリング・リンクライブ♪~【夜公演】所感

 9月26日『Run Girls, Run!』のLIVE『ランガリング・リンクライブ』が開催された。

 

 

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このLIVEは配信限定&無観客というスタイル。単独公演に於いてはRGR初となる試み。
配信ライブでのステージ経験はあるけれど、単独公演となるとこれまた違う未知の領域。

そして、今回のLIVEはセットリストの楽曲を、26日の昼は森嶋さん。夜は林さん。10月11日の昼は厚木さんが選考して、夜はランナー(RGRのファンの愛称)がRGRのラジオ番組『Share the Night』に送られたRGR曲TOP3を基に選考したモノになると言う。

観客がいないLIVEだからといって単純に歌い踊るだけにはしない。何かを、彼女達が今それぞれに抱え、滾っている本気の想いと魂を爆発させて届けたいという強い決意と闘う姿勢を示している様に発表の際には感じられた。


で……自分が観る事が出来たのは夜の部。その中で特に印象深かった事を書く事にする。

 


 


 ☆止まらず攻めるという意識と覚悟

 

 夜公演のオープニングナンバーは『ダイヤモンドスマイル』。で、三人が纏っている衣裳もこの楽曲のモノだ。

夜公演で三人が纏う衣裳も林さんのセレクションによるモノだと言う。彼女曰く、『ダイヤモンドスマイル』の衣裳が一番好きな衣裳であると。
好きな衣裳を着てパフォーマンスをする。心躍る楽しい事だろうし何よりも下手なパフォーマンスは出来ないと気合の入り様もより違ったモノになるのだろう。

前述にもあるが夜公演のセットリストを考えたのは林さん。
『ダイヤモンドスマイル』は今よりも強く輝く事と限界を超えようとする強い意志を謳う楽曲。
この楽曲を初手に選考した林さんの今回のオンラインライブへの懸けている意気込み…言いかえるなら闘う姿勢を示した。

二曲目に披露したのは『Break the Blue!!』。この楽曲も闘いの楽曲だ。
アップテンポでスピーディな曲調でもって、LIVEの雰囲気に火を点けて熱気を煽る。配信であろうともLIVE会場に参戦しているかのような熱気に包んでくれる配信だ。

 

 

 

 ☆『夏』の二面性で魅せる


 
 林さんは今回のセットリストのテーマとして掲げたのは『夏』であると。
その要となった楽曲が、1stアルバム『Run Girls, World!』に収録され今回のLIVEで初披露となった『水着とスイカ』。そして、直系の先輩であるグループ『i☆Ris』の楽曲である『徒太陽』。

バックスクリーンに映し出された向日葵の映像に、音源とは違ったアレンジが施されたイントロで待ち望んでいた『水着とスイカ』の初披露を彩った演出は素晴らしいと唸るしかなかった。

『初披露はその楽曲にとって一回しかない貴重な時間』であると、リーダーの森嶋さんは昼公演の際に言ったとの事。大切で素晴らしい楽曲だからという自負と楽曲への敬意があるからこそ、初披露の刻を待ち望みつつ大事にしていたのだろう。

夏の残り香を感じさせるような哀愁感漂うスローなシティポップに、台詞パートが盛り込まれたRGRの新境地とも捉えられるチャレンジングな楽曲。歌う彼女達の歌声や情感を込めた表情はRGRの魅せ方の新しい可能性を強烈に感じさせる。


 直系の先輩・後輩という縁で繋がっている『i☆Ris』楽曲を歌う事。
この楽曲にも、彼女達の尊敬の念が込められた様に思えるのである。

ただ単純に音をなぞって、そつなく歌い踊っていればいいという事にはせずに、真正面から楽曲に向き合いRGRのオリジナリティを出そうと果敢に挑んだ。
ダンスのフォーメーションを厚木さんは三人用にアレンジを施し、林さんは晴れやかで伸びがある絶唱を響かせ、森嶋さんは夏の太陽の様な愛嬌を振りまく。

同じ夏をテーマにしたこの二曲だが趣きは真逆。
その陰と陽の要素を引き出して表現したRGRのこれも新しい可能性と気迫を感じられた。

 

 

 

 ☆私の謳を聴け!!!~若き歌姫の魂の絶唱

 

 夜公演の言わば座長の任を受け持ったRGRのセンター・林鼓子さん。
LIVEの中盤戦は彼女のソロパートから始まった。


こちらも初披露となるソロ楽曲『りんごの木』。


軽妙かつ、畳み掛けるかのようなアグレッシブなロックチューン。
マイクスタンドを使用してのパフォーマンスは、林さんの歌声をより映えさせて響かせる。
音源を初めて聴いた時からライブ映えする楽曲だと思っていたが、配信の画面越しではあるもののそれを確信させるモノで、血が滾り興奮しつつ鳥肌が立つ“魂の絶唱”は凄まじいのとしか良い様がない圧倒的な攻めの楽曲で……


林鼓子にしか謳えない林鼓子だけのOne offの極致にあるアンセムだ。


ステージのド真ん中で、座標軸(中心・センター)はここ=林さんだと高らかに謳う姿は高潔で格好良さに満ちていた佇まいだった。


 続けて披露された『ワン・ツー・スウィーツ』と『TOKIMEKIハート・ジュエル♪』
この楽曲は『キラッとプリ☆チャン』で林さんが演じる桃山みらいのキャラクターソング。

林さんの表現者としての軌跡を最も長く縁深い存在であるのが桃山みらいだろう。

境界を超えて繋がる二人の想いと魂。『りんごの木』で魅せた高潔で格好良い佇まいとはまた違って楽しく可愛らしく謳う姿が印象的だった。


 この配信LIVEの報が告げられた後で、林さんはBlogにこんな言葉を綴っていた。

 
 

 

 画面越しなんていう小さな壁は超えてみせるから!

 画面の向こう側まで、アツい想いを届けます!


 ―Run Girls, Run! OFFICAL BLOG 『月曜日のはやまる164٩( 'ω' )وここ』より引用

 

 

本当に望んでいた形式ではなかっただろう…でも、待望の刻と機会に恵まれたのも事実としてあった。限界を勝手に悟って小さくまとまってただやるのではなく、その限界をぶっ壊してやろうと抗い闘う事を決めた。

歌は嘘がつけないモノであるとある人は云った。

林さんの歌声…絶唱は、力強いエネルギッシュに満ち溢れるモノでもあり、心底
歌う事を楽しんでいるのが伝播していってこちらも楽しい気分にさせてもらった。
その姿と佇まいに血が滾ったし、同時に醸し出された凄みは畏怖さえも感じさせられた圧巻の“絶唱”で林さんなりの解があの場と刻にはあったのだと思った。

 

 

 

 ☆解禁の刻と本能、繋がる魂~ランガリング・シンガソング

 

 この配信LIVEのトリを飾るラスト・ナンバー。1stアルバムのリード楽曲でもある。

その前で披露したRGRの始まりの楽曲『カケル×カケル』からこの楽曲へと繋いで締める。
心が戦ぎ魂が爆ぜる様な、何ともエモーショナルな繋ぎ方じゃないか。

初の配信LIVE『ランガリング・リンクライブ』は、コロナ過で三周年記念LIVEが開催されなかった事の代替という単純な意味だけではなく、最新の『Run Girls, Run!』を伝えるLIVEの位置付けでもあったのだろう。

この楽曲、おそらくは観客のコールが入って来る事≒シンガロング(会場が一つになる)の域へと到達することで真の完成となるのだろう。彼女達の伝えたい本気の想いの核を成してセットリスト全体に意味を持たせる意味で、この楽曲をラストナンバーに据えたのだろうと勝手ながら思ってしまう。

しかし、今回は無観客のLIVEで観客の声は届かない。でも、代わりに設けられたチャット欄へコメントを寄せる事は出来る。そして、彼女達も観客が見えないのにも拘らずすぐ傍で観ているかのように画面の向こう側の視聴者に向けて煽り呼びかける。

そんな三人の想いに応えて、サイリウムを振ったり、盛大な拍手や声援を贈ったり、その楽しみ方は配信でも変わらないのだろう。


 とどいて とどいて 私の言葉

 たくさんの想いを のせていくから


 ―Run Girls, Run! 『ランガリング・シンガソング』より引用


 とどいて とどいて 私の言葉と彼女達は本能で謳う。
本気の想いと魂、そして画面越しでも必死に本気で闘う彼女達の姿は多くの人の魂を掴む。彼女達と我々との間に立ち塞がる境界は確かにある。けど、互いに超えようと寄り添おうとして刻と機は共有して繋がれたのではないだろうかと思えてならないのである。

 

 

 

 ☆最後に。


 良く魅せようと振舞おうとするのではなく、ありのままの本能と全力全開の滾る想いをただぶつけた。シンプルだけれども魂を揺さぶられた素晴らしいLIVEだった。本稿では林さんのパフォーマンスについて書いたが、森嶋さんも厚木さんも遜色の無い素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれた。


 限界を超え引き出された未知の可能性。

 
 縁を大切にする変わらない想い、更に輝きを増す為に変わろうとする強い覚悟。


 更に磨かれて輝く三者三様の個のチカラ。


 強くなるために止まってなんかいられずに走り続ける。そんな気迫も感じられたLIVEでもあった。

そして、この配信LIVEの刻と機会はこの日だけで終わりじゃなくて、10月にまた観られる刻と機会がある。それもまた今回のLIVEの雰囲気とはまた違ったモノにしてくれるのだろうし、この三人ならやってくれると信じている。


10月配信LIVEでも、ドキドキしてワクワク出来る事を願いここで筆を置く事に致します。

 

 

 

 

RGR楽曲ライナーノーツ#6 never-ending!!

 どうも。RGR楽曲ライナーノーツシリーズのお時間です。


ソロでもグループでも、キャリアを経て楽曲が増えていくにつれて、どこかでターニングポイント的な位置付けとなる楽曲が必ず存在している。


今回書き殴っていく楽曲は『Run Girls, Run!』にとってそういう楽曲であると思っている。

 

 

 


 never-ending!!

 

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 テレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』の第4クールの主題歌。
第1期シリーズの締めと、次のシリーズへと繋いでいく様な位置付けとなる楽曲。そして、『Run Girls, Run!』自身を謳った楽曲にもなっていて、RGRにとっての集大成・ターニングポイントになる楽曲であると思える。


作品の第2期への想い。

CDデビューして1年経って2年目のシーズンへと、結成二周年を経たこれからの意気込み。


『Break the Blue!!』で魅せた『格好良さ』と『never-ending!!』で魅せる純然な想いの二面性。


 この楽曲も、共に収録されている『Break the Blue!!』同様、タイトルに『!!』が二つ付いている。
両A面という形式で寄り添うといった要素もあるのだろうが、この2という要素をRGRは意義深く大切に考えているのだと感じる。

しっとりした情感溢れる曲調が印象深く、三人が演じているそれぞれのキャラクターの魂に寄り添い、尚且つ、三人のここまでの表現者としての軌跡を振り返る内省的な要素……

アニメの主題歌でもあるのだけれども、RGRの現状や視点を謳う楽曲でもある。
作品・キャラクターと彼女達三人の狭間にある境界線が曖昧になっていき、沁み入る様にリンクしていっていく所は、三人の歌い上げる様な歌声ではなく語りかける様な歌声がよりこの楽曲にエモーショナルなインプレッションを加味させる。


 ねえ 振り向いてみて

 思い出が道を作る (faraway)
 
 やってみなくちゃわからないんだ

 可能性は無限大だから…!


 ―Run Girls, Run! 『never-ending!!』より引用


 前述にある様に、この楽曲は内省的(追憶的)な要素が強い楽曲だ。
現実に打ちのめされながらも魂の奥で滾らせた情熱を、もう一人の自分が語りかけて奮い立たせて、サビで晴れやかな曲調と三人の歌声が重なり合う様な感情の昂りへと誘う。

打ちのめされた記憶は痛みと同義だが、その記憶と経験は全くの無駄ではない。
その痛みが彼女達の魂に滾る熱い想いを輝きたいという思いを呼び覚まして救われていった様にも捉えられる。『やってみなくちゃわからない』は作中の重要な言の葉。
そして、それはRGRを導き奮い立たせていく言の葉である様にも思える。

この感情の動きの表現もまた王道的な流れではあるが奇を衒わない流れで清廉な清々しい印象を抱いて楽曲の世界観に沁み入らせてくれる。


 どこまでも走れ 止まっちゃいられない

 心ときめく夢をみよう (take a chance)

 ひとりじゃないさ 手を繋いで進むんだ

 まだ物語は 終わらない 未来へと


 ―Run Girls, Run! 『never-ending!!』より引用


 ラストでのここの節々。この楽曲の要となる箇所でもあり、ここから先に行く未知の軌跡への決意表明としての意味が成されている。そして、共に軌跡を駆けるRGRメンバーの縁だけではなく、桃山みらい達との縁を繋ぐ意味でもあると個人的に感じている。故に、『never-ending!!』=『物語はまだ終わらない』であるのだろう。

出逢いがあれば、いつしか別れの刻は来る避けられない自然の理はある。
しかし、この楽曲が互いの縁を刻み続ける。いつでも思い起こさせる切っ掛けにも成り得る。
だからこその『物語は終わらない未来へと』で締めくくられる。


 集大成の楽曲であり、未来への希望を奮い立たせるアンセムでもあり、軌跡の追憶の楽曲でもある。どれも正解じゃないが正解だとも思える。

その未来への物語の一ページに、彼女達が約束の地と刻に定めた『日本武道館』での単独公演という未来が訪れる事を信じてみたいと思う。


 そう、止まらないでやってみなくちゃ未来はどうなるか分からないのだから。

 

 

 

 

 

とどいて とどいて 熱い想い ~Run Girls, Run! オンラインLIVEに寄せて~

 9月9日。待望していた、その一方でほぼ予測されていた発表があった。

 

 

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Run Girls, Run!』初の単独Online Live『ランガリング・リンクライブ♪』開催決定の報。


その日にRGRの公式チャンネルにて動画配信された中で、彼女達三人の口から一報が告げられた。

冒頭に書いた様に、ほぼ予想されていた発表ではあったのだけれども、直に彼女達からの口から『オンラインライブ開催』の言葉を聞けた事は、やっぱり嬉しく魂が戦ぐ衝動に駆られるのである。

開催日は、9月26日と10月11日の二日。両日共に昼夜二部制で開催。
しかも、10月11日は『長野の奇跡』厚木那奈美さんのBirthdayだ。


 しかし正直、この開催形式にはちょいと驚いたものだ。

一日のみの開催で二部制や、二日間開催しても一日一回ずつの開催がおそらくは普通によくある形式なのだろう。

どういう経緯と意図でこうなったのかを詮索する気はないが、単に『Run Girls, Run!』を出来得る限り多くの人に観てもらいたいという事の様に思える。

 

 今年は、『Run Girls, Run!』が結成されて三周年の刻。
この夏はそんな彼女達の三周年を記念するライブツアーの開催が決まっていたのだが…
新型ウイルスの奴が蔓延っておる為に、開催延期→開催中止の決断をされた。

その報を聞いた時は、『またか、でもこの時勢ではしょうがない』と諦めが付いたものだが……勿論、素直に納得しきれるモノでもなく、寂しさや悔しさで溢れてしまうのだ。

本当に何も無ければ、先日リリースされた1stアルバムを引っ提げ三周年ライブツアーにて三人の伝えたい本気の想いを発散させられただろう。
言い方を変えれば、彼女達の闘う場を与えられないだけでなく奪われたのだ。


それぞれに抱く本気の想いがあり勝負懸けてた。その悔しさは我々の比ではない。


『ライブがしたい』と常々言ってきたのは、魂と本能の叫びだ。


ただ、幾ら願望を叫んでもそれが必ず叶うモノではない。ましてこのご時世ならより叶い難いのが突き付けられたスタンダードになってしまっている。

だが、三人やその周りの人達は諦めずに叫び続けて止まらなかった。
その結果がこの配信ライブ開催へと結実したのではないだろうか。


 直に歌声と本気の想いを届ける事。それを受け止めて全力全開の熱で応える。
オンラインでの配信ライブは現地で体感出来る熱量には到底及ばないのは誰もが承知の事実としてあるしそう思う人は少なくないだろう。


現実の熱量には敵わないが、オンラインで楽しめる事もある。


様々な表情で歌う三人の顔。真剣で本気の輝きを放つ双眸。滾る想いを燃料にして躍動し舞い踊る姿……ディスプレイという狭い枠組みだが俯瞰で観るより鮮明にそれは我々の目に映り訴え掛けるモノがあると個人的には思っている。

あれこれ思う事はあるが、発表の報を告げてライブの事を喜々として希望に満ちた三人の双眸の輝きと嬉しさに弾んだ声を観てたら、あれこれ云うのは何か無粋な様に思えてしまったんだ。


 一つ、残念な事に……有料配信という事なのだろうが、このライブの模様はリアルタイムでしか観る事が出来ずアーカイブとして残さないとの事。

ですが、その刻で観れて感じた事を記憶媒体という手段にBlogというツールを用いて、この刻限りの事を全てではないかもしれないが残せる事が出来る。


 まだ秘めている新しい三人の未知の可能性と個の力。


 変わろうとする本気の想いと覚悟。


 ライブの題にある『リンク』という言葉は、結び付ける。または絆という意味を持つ。
彼女達は想いを共有して繋がろうと本気で手を差し伸べてくれている。本気の想いを持って差し伸べてくれた手を無下に振り払う事は出来ない。


 だから、自分はただ純粋にこのライブを全力全開でもって楽しもうと思う。

 

 

 

 

 

RGR楽曲ライナーノーツ#5 Break the Blue!!

 どうも。RGR楽曲私的ライナーノーツのお時間です。


早いものでこのシリーズも今回で5回目の節目を迎えました。

で、今回取り上げる楽曲もまた、RGR楽曲に於いて一つの節目となった楽曲であり、彼女達の新しい可能性の伸びしろを感じさせた楽曲であると(勝手に)思っている。

楽曲に秘められた魅力をこれからどれだけ引き出せて書けるか自分の拙い文章力でできるかは未知数であるが……自分なりに向き合って感じたインプレッションを書き殴っていく。

 

 

 

 

 Break the Blue!!

 

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 『Run Girls, Run!』4枚目のシングル。2019年2月6日にリリース。
ユニットとしては初となる両A面シングルである。


(もう一つの収録楽曲『never-ending!!』については後日単体で書く。)


TVアニメ『ガーリー・エアフォース』のオープニング主題歌。
リーダーの森嶋優花さんはこの作品のメインキャストのグリペン役で出演されている。その関連からだろうか、楽曲のセンターポジションは森嶋さんが担当されている。

冒頭の四方山話でも触れたが、この楽曲は節目であり様々な可能性を示す楽曲だと言った。


まず、今作の大きなウリというか強烈なインパクトを撃ち込んだのは楽曲の制作陣だ。


これまでのRGR楽曲は全てではないがほとんどを、作詞を只野菜摘氏。作曲をサウンドクリエイターチームであるMONACAが担当されていた。
しかし、『Break the Blue!!』では作詞をRINA氏。作曲を高瀬一矢氏が担当された。
この両名はサウンドクリエイターチームであるI'veに所属されている。

I'veサウンドの主となる曲調のインプレッションだと思われるトランスをベースにした打ち込みサウンドの系譜に連なる、エレクトロニック・ロック調な曲調で、所謂”格好良い”系統な楽曲に見事仕上がっており戦闘機による空戦をメインに据えている作品のオープニングテーマとして、ハードな荒々しさと大空を翔る疾走感が見事にマッチしているのもまた聴き心地の良さを感じさせる。


ちなみに作詞されたRINA氏が歌うカバーバージョンも存在している。
(1stアルバム『PRISMATICA』に収録されている。)


 そして、RGRの新しい可能性である”格好良さ”の要となっていると勝手に感じたのが、センターを担当された森嶋優花さんの歌声だと自分は感じた。特に彼女の低い音域での歌声にその格好良さのエッセンスが凝縮されているのではと思わされたのである。
溌剌とした愛嬌の良さとはまた違う彼女の新たな魅力が引き出されたとも言えるのではないかと。


 “BABIEE01 CLEARED FOR TAKE OFF”


 イントロ部分で差し込まれるこの台詞は、森嶋さんの声である。このイントロの台詞がまた格好良いんだ。

ちなみにコレは劇中で彼女が演じているグリペンの台詞であり、キャラクターの魂を共有(憑依)した事で、楽曲にまた違うエッセンスを加えて、彼女の持つ低音域の格好良さが引き出されていった様に思えるし、導入で楽曲の格好良い雰囲気を助長させる作用をもたらしている。


勿論、格好良さを引き出されていたのは森嶋さんだけではなく、林さんと厚木さんもそれ(格好良さ)を引き出した歌声になっている印象を抱く。

林さんが元々持ち合わせていた力強く伸びやかな歌声は、ハードでテンポの早いこの楽曲には非常にかみ合う鍵と鍵穴の関係にある相性抜群の組み合わせ。レコーディングの際、高瀬氏は彼女の歌声(特にしゃくり)を絶賛していたと云う。この楽曲の様なリミッターを外して歌い上げる系統の楽曲を歌うのが好きだという彼女の歌声が持つポテンシャルを遺憾なく発揮されている。

厚木さんの歌声は林さんと対照的で、柔和で清楚な繊細さが特徴的だと思っている。だからと言って、彼女の歌声から格好良さが全く感じられないワケではない。森嶋さんや林さんが持つ“格好良さ”の質がそれぞれ違う様に、厚木さんの“格好良さ”の質も違う。繊細でありながらも、一本筋の通る凛々しい芯の強さ。自分はコレが厚木さんの歌声が持つ”格好良さ”の本質ではないかと思えてならないのである。



 翼並べた fighter!! 一筋の想い糧に 

 創り出せる(Don't be afraid) 新たな記憶〈memory〉
 
 撃ち墜として行け shooter!! 悪夢 蹴散らし断ち切れ

 勝ち取ろう 今こそ Break the Blue!!


 ―Run Girls, Run! 『Break the Blue!!』より引用



 この楽曲のリリースは2019年の2月。丁度1年前のこの時期に彼女達はCDデビューを果たした。
更に言えば、2017年に結成されこの年は結成されて2年の刻が経ってもいた。

Blue=青は、青空を連想させ空戦を扱った作品の主題歌である意味だろうが、若く未熟という意味でもある。彼女達は若く未熟な存在である事を自覚していて未知の領域へ踏み込む事を恐れない決意表明がここの節々から感じられてしまったのだ。

楽曲名と、歌詞の至る箇所にある二つ繋がったエクスクラメーションマーク。
CDデビュー二年目であり、ユニット結成から二年経過でもある意味が込められたのだとこのエクスクラメーションマークから感じるし、そして、『勝ち取る』という節に自分はRGRの原初の楽曲『カケル×カケル』の系譜を継ぐ『闘い』の楽曲、そして、RGRの『アンセムソング』としての系譜。

 


 これまで同様、変わろうとする想いと一歩前に進む変わらない覚悟を謳い
三者三様のそれぞれ違う色でもった“格好良さ”という可能性の『翼』でRun(駆けた)次は大空へとFly(翔ける)新たな闘いへ挑む。肚は括った。そう感じさせる楽曲だ。

 

 

 

 

 

I-1club結成10周年記念!”独断と偏見”で選定したI-1楽曲私的BEST7選

 I-1clubを愛する皆さん、ご機嫌いかがでしょうか?

 

WUGのライバルユニットであり、立ち塞がる圧倒的なボスユニット。
この2020年はI-1が創設されて10周年を迎えるという。(作中での話)

 

 

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 10年という刻の中にて、彼女達の傍らに寄り添い『物語』を彩った楽曲陣はWUGの楽曲陣に勝るとも劣らない素晴らしい楽曲揃いである。


(一部の楽曲は名前のみだが……)


WUGを初期から知っている人や、最近知って惹かれた人もI-1楽曲に様々な思い入れがある事だと思う。自分もその一人である。

 

今回の記事は、自分の独断と偏見と嗜好で勝手に選出した……


独断と偏見と嗜好で選んだ『I-1楽曲私的BEST7選』を開催致します。


何かの間違いでこの零細異端Blogに迷い込んでしまったのも運の尽き…何かの巡り逢わせ。コレを読んで下さった方も、自分の中のベストと比較しつつ楽しんでいただきたい。

 

 

 

 

 ★リトル・チャレンジャー

 

 

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 この楽曲のヒットによってブレイクしI-1はスターダムに駆け上がっていった。
その為、楽曲が醸し出す雰囲気は粗削りで叩き上げの魂を感じさせる激熱仕様の楽曲。


WUGの作中に於いても、この楽曲が果たす役割は結構なウエイトを占めている。
そして、LIVEに於いてもそいつは当てはまる。様々なバリエーションが存在し
歌われる楽曲を投票によって決定されるライブだった『Green Leaves Fes』にて昼夜両部でランクインするという結果が、この楽曲の認知・浸透度を証明していると言えるだろう。


島田真夢は、当時の自分が歌い踊る姿を見て、歌って踊る事が好きという原初の魂を呼び覚まし、変わろうとする為に再びアイドルの軌跡(WUG加入)を踏み出した。

岩崎志保は、次世代の者達(ネクストストーム)の荒削りながらも必死に歌い踊る姿を
目の当たりにして、置き去りにしてしまった原初の魂を取り戻し、憑りつかれてしまった島田真夢の幻影から解き放たれた。


 好きだよ 好きなんだ 好きって言える自分が好き

 好きだよ 好きなんだ そう言うために 僕はここにいる

 ―I-1club 『リトル・チャレンジャー』より引用


 抑え込んだ想いと、置き去りにしてしまった魂。
再び取り戻す鍵は原初に抱いていた『好き』という本能の叫び。それを可能にするのは心(魂)と身体だ。真夢と志保も、素直に『今』抱いていた『好き』という自由な本能で叫んで再び挑戦していく『闘いの謳』であり『真愛』を叫ぶ謳でもある。


I-1楽曲と言えば、真っ先にこの楽曲名が挙がるのはおそらく自分だけではないと思う。

 

 

 

 

 ★ジェラ

 

 

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 I-1はこの楽曲のリリース直前に全国各地にI-1シアターを次々と建設。
WUGは仙台シアターで『ジェラ』のパフォーマンスを目の当たりにして圧倒的な力の差を魅せ付けられて、敗北感に打ちひしがれた。設定によるとセンターは鈴木萌歌との事。

この楽曲の存在と使われたシーンで、I-1というグループがWUGとの差別化的な際立ち…自分がI-1を称する時に使っている表現『ボスユニット』としての立ち位置を確立させたと勝手に思っている。

クールでダンサブルなテイストでありつつ、内に潜む情念を描写している曲調は、WUG楽曲だけではなく『シャツとブラウス』や『リトル・チャレンジャー』とは一線を画した雰囲気を醸し出しているのもまた見事なモノだ。

 

 

 

 

 Knock out

 

 
 クールでいかにも治安の悪そうな曲調が醸し出す雰囲気は『ジェラ』の系譜を汲んだモノだと思える。自分が初めて聴いた(観たと言った方がいいか…)のは、舞台『青葉の記憶』でのアクト。

当時聴いた時は、そんなにガツンと何か突き刺さって響く様なインプレッションは抱かなかったが……後日音源を聴き込んでいくうちに何かクセになってしまう中毒性の高い楽曲だというのを思い知らされた。

妖しげなモノをどこか拒絶しているが、そこに踏み込んでみたい人の『性』を何か擽る刺激的な要素を感じるのが印象深い。

 

 

 

 

 ★運命の女神 (Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE ver.)

 

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 作中にて、窮地に立たされた『I-1club』は、自らを二つに分け同じシングルの売り上げで次期センターを決めるという策を打ち出す。その楽曲がこの楽曲である。

”闘争”という運命の下でしか謳われる事が叶わなかった悲劇の楽曲。作中でもI-1の七人で謳われた事は一度もなかった。


しかし、2016年の冬の幕張で”奇跡“は起こった。


分かれてしまうのも運命だが、再び巡り逢い結び付くのもまた運命。
岩崎志保鈴木萌歌が共存を果たすダブルセンターと、七人でこの楽曲を歌う運命が白木さんが思い描いた『運命の女神』の真のカタチだと勝手に思っておるのだ。


 『Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE』の中で歌われたこのバージョンは
Wake Up,Girls!新章』のBlu-ray第1巻の映像特典に収録されている。

 

 

 

 

 ★レザレクション (ネクストストーム)

 

 

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 私見の域ですが、自分の中に於いて岩崎志保という人物はI-1サイドの最重要人物。
故に、彼女とネクストスト―ムの『アンセム』であり『闘いの謳』であるこの楽曲は外せなかったワケであります。


 胸に奇跡あるなら 諦めたくはない 私は死んで生まれ変わるの

 ―ネクストストーム『レザレクション』より引用
 

 真夢の幻影を乗り越えた先に立つ事=真の魂を呼び覚ます事が出来た志保。
その要因となったネクストストームのメンバー達と共に、真夢とI-1との心躍る『闘い』へと挑む……

この楽曲をI-1楽曲の括りとしてノミネートしていいのか?という思いはある…
ただ、この楽曲が出て来た当時ネクストストームはまだI-1所属であるという事から独断によってノミネートさせてもらったワケである。

 

 

 

 

 ★止まらない未来

 

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 まぁ、この楽曲の思い入れは結構深かったりしている。
私的ライナーノーツ以外でも考察記事書いたり、楽曲についてあれこれ語り合うオフ会にも参戦してみたりと様々あった。

WUGの『Beyond the Bottom』がOne offを極めた『生命の謳』。
ネクストストームの『レザレクション』が不屈の魂を呼び覚ました『闘いの謳』。
双方のグループは並ならぬ重い楽曲で『アイドルの祭典』に挑む。

それを迎え討つI-1は、新センターに鈴木萌歌を据え、フロントメンバーに高科里佳という新世代の『血』を入れた布陣と、絶対王者としての『矜持』と最前線を走り続ける者としての『貫禄』を謳うこの楽曲を引っ提げて決戦へ臨む。

鈴木萌歌は『自分たちが負けるワケが無い!』と闘志を奮い立たせ自らを鼓舞し
高科里佳は憧憬の存在である岩崎志保に向けて彼女自身が強く輝く事を誓う。


この楽曲のイメージカラーはこれまでのI-1の『赤』ではなく『青』


諸説あるが、『青』がもつ色のイメージの一つは『若い』というイメージがある。
作中でI-1本隊の次世代である萌歌と里佳の心情描写にクローズアップしていたのもまたエモーショナルな印象を抱くのである。


未来への希望を謳う『アンセム』でもあるし、歌う彼女達のアイドルとしての心情・アイデンティティを謳う内省的な謳でもあり、変わろうとする想いと一歩踏み出す覚悟を謳う楽曲でもある。『楽しみにおそれないで』とはまた凄い詞だ。


 前述の様々な解釈を繋ぎ説得力を持たせて『要』を成すのがラストの『信じてる』だろう。『きみ』の事、『見えるもの』、『見えないもの』、『自分』の事をただひたすらに信じる。


自分も、いつ叶うか分からんがひたすらに『信じて』待ち焦がれようと思う。


現実の刻で、ジャケットの『青』の衣裳で『止まらない未来』が歌われる刻を。
それが叶った刻、この楽曲に本当に血と魂が宿るのだと。

 

 

 


 Jewelry Wonderland

 

 

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 七つ目、ラストはこの楽曲しかない。


Wake Up,Girls!の楽曲『Polaris』がWUG楽曲の集大成と称されるのなら
I-1楽曲における集大成が、この『Jewelry Wonderland』であると。

洗練された『静』の要素で聴き惚れさせ、作中で変革の波に翻弄されながらも生き残ろうと抗う魂の叫びを模したかの様な『動』の要素で圧倒していく貫禄を魅せ付け、お洒落で煌びやかな要素が強いインプレッションを抱くが、内に潜む何か生々しい人の『性』を謳っているインプレッションも抱かせる。


 dancing レッスンは

 血のにじむような 自分が見てた部屋の中だけ

 Show Timeに見せる輝きこそ

 ―I-1 Club 『Jewelry Wonderland』より引用
 

 他の場所(アイドルとしての自分)で生きられない、生きたくないという詞は何か生への執着の例えなのだろう。そして、近藤麻衣のソロパートがこの楽曲のもう一つの『貌』(かお)でもあると思う。


 この楽曲でI-1が纏う衣裳の色は『白』。抽象的イメージの一つに『神聖』とある。
白木さんはエンターテイメントとアイドルに希望と神聖な要素を抱いている。
それと、勝ち星の事を『白星』と称するから再びアイドル界の頂点を勝ち取るという意味もあるのかもしれないが……あらゆる情を押し殺した彼が本当に信じているのは、純然な人の心の光なのかとも思えてならない。


 『光』もまた、白が持つ抽象的なイメージでもある。

 

 

 

 

 

 という事で……独断と偏見と嗜好で選んだ『I-1楽曲私的BEST7選』となりました。
一つ言っておきたいのは……ここに挙げた七曲以外で挙げなかったI-1楽曲が劣っているワケではないという事。挙げなかった楽曲も本当に甲乙つけ難い素晴らしい楽曲で、敢えて順位を付けなかったのもその為なんです。

 


 どの楽曲にも『物語』があり、それは意味のあるモノ。
既にご存じの方、この記事を読んで何か新しい発見があったなら嬉しい。

最近I-1楽曲を知られた方、この記事を読んでI-1楽曲に興味が湧いて彼女達の楽曲を聴いてくれたなら本当に嬉しい。


そんな願いを持って筆を置きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

WUG LIVE初参戦となった5年前の夏に想いを馳せる。

 遡る事5年前、俺は千葉県浦安市舞浜に足を運んでいた。
舞浜という地で真っ先に思い浮かぶのは、巨大テーマパークとして名高いディズニーリゾート。
しかし、俺の目的地はディズニーランドやディズニーシーではないある場所。


始まりの地と呼んでも良いのかもしれないその場とは『舞浜アンフィシアター


俺は、この日この地に用があって馳せ参じたのである。

 

 

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そう……『Wake Up,Girls!』の2ndライブツアー・東京公演に参戦する為に。

 

 

 自分は、そうそうフットワークが軽い人間ではない。
ライブ参戦するのは数年間隔で間が空くのは自分の中では珍しい事ではない。
当時、最後に参戦したライブは2013年の水樹奈々さんのライブ(西部ドームのヤツ)でWUGのライブ参戦まで2年の間があった。

自分の中で間隔が空いてしまうのは、ライブ参戦にネガティブなインプレッションを抱いているワケでも、参戦して何か嫌な目に遭ったという事ではない。単純にチケットの縁の巡り逢わせに恵まれなかったり、時間が取れなかったりというだけだったりする。

あと、これは上から目線的な物言いになってしまうが……金払って(チケット買って)直に観たいと思わせる存在が水樹さん以外に見当たらなかったというのもあるが、一番の要因は俺の感性のアンテナが超鈍感というのが最たるモノなんだけどね……


 久々の現場参戦というヤツは、不安というか妙な緊張感に身が包まれる。初めての現場ならそれはより強いモノだ。でも、その雰囲気は今、ライブに来ているんだ!という興奮が徐々に溢れて武者震いの様な感覚にもなる。


 物販で販売しているオリジナルのTシャツやパーカーを纏う者。

 野球やサッカーのユニフォームを纏う者。

 独自制作した衣裳を纏う者。

 推しの子の良さを熱弁する者……etc


俺は、このライブ会場開演前の雰囲気が好きだったりする。


 で、肝心のライブだが、終演して感じるあの感覚……全力全開で燃え滾って出し尽くした心地良い疲労感。数か月前に有料配信で観たソロイベントで魅せた七人の個の力はホンモノだという事を圧倒的な説得力でもって直に魅せ付けられた。完敗だ。

数か月前のあの日にソロイベント配信を観ていなければ、この日の舞浜の地に参戦していなかったかもしれないし、Wake Up,Girls!を名前だけしか知らないで現在過ごしていたかもしれない。そう考えると縁の巡り逢わせというモノは本当に不思議で面白いものなのだと。


 
 今現在、忌々しいコロナウイルスの脅威は治まる気配がない。
プロ野球Jリーグ、一部のエンターテイメントでは観客を僅かながら入れた興行をしているが、ライブの類の公演は直に観る事が叶わない。

ネットの発達によって、配信という形式にて観る事が出来る。そして、配信で楽しめるしその形式で感じられるモノはあったりして良いモノではあるのだけれども……
現地参戦して、直に表現者の滾る本気の想いを直に感じて燃え滾って全てを出し尽くた身体を包む心地良い疲労感はそこでしか感じられない特別なインプレッション。

これが、いつ現地で感じられるのか見当が付かないというのは、寂しいモノがある……
一刻でも早くまた何の気兼ねせずにライブ参戦を楽しめる刻が来る事を願うしかない。

 

 あれから5年の刻が経ったこの日も、5年前と同じくクソ暑い真夏の土曜。
5年前の8月8日という夏の1日は、おそらく生涯忘れられない日だろう。

自分にとってはこの日から、約束の地であるさいたまスーパーアリーナの単独公演へと繋がる始めの一歩を踏み出した記念の日という見方も出来る忘れられないライブの一つ。


今宵はそんな想いに身を委ねて、しっぽりと盃を傾け感慨に浸ろうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

転職して一年経過。

 今の職場に転職して、一年の刻が経った。      
月並みな物言いになるがこの一年の時間経過は本当に早かったと思う。

自分の人生にとって初めての転職を経て一年経ったので、簡潔に感じた事を書き殴ってみて振り返ってみようと思う。


 まず最初の一か月は、働いていなかった期間のブランクと環境変化に戸惑いながら、ガムシャラに動いていたと記憶している。何事も最初はキツイものであると覚悟は持っていたのでメンタル的に追い込まれるまでには至らず、幸いな事に部署の先輩方も丁寧に色々教えてくれた事が大きな要因だと思う。

仕事の工程の中で前職と大きく変わったのが、PCを使う事がある事だった。
前職では全く触れる機会はなく、作業日報や物資の発注は専用の用紙に手書きで記入していたが、現職ではPCの専用フォームに入力したり、物資の在庫管理や発注もPC入力で済ます。
ちなみに、自分はExcelを扱うのがこの職場が初体験という旧世代の愚者なので、悲鳴をあげながら格闘しておる……


 仕事内容だが、別部署にて製作した部品を加工して製品として仕上げる工程を担当する部署。そこでは各々に案件を振り分けて個々で製作作業にあたる。

製造業なので納期に間に合わせないといけないが、その期間は割と余裕を持って定められているのでそんなに慌てて作業するという事はないし、一人で作業にあたるので周りに必要以上に気遣いする事なく集中できる。
このやり方は自分の性にあったやり方だと気付かされた。


何より、他の工程の手伝いしなくても済む点が実に素晴らしいwww


それから、これは本当に良いと感じたのが、これまで残業や休日出勤を一切してない。
勿論、残業している部署はあるがほとんどの人が定時で退社しているし休日出勤に至っては誰もしてない。(機械の修理とかの立ち合いで出る事がある位)前職の頃に比べたらかなりプライベートな時間が取れる様になったのは良い事だ。


 物事にはプラスとマイナスの面がある様に、当然ながら良いモノばかりではない。
とは言え、そこまで深刻に捉えるモノでは現段階ではないのでちょっと首を傾げる程度の事だが……営業の受注からの割り振りみたいなモノに疑問を感じている。

自分は営業畑の人間ではないので、受注の流れみたいな事は分からないが
同じ客先の受注を小出しにされるのがちょいと理解し難い部分がある。数字を作る(売上的な)上では必要なのかもしれないが……どうなんだか。

 


 若干、前職の所よりものんびりした印象だが、求人票にじっくりとスキルを育成していく様な事が書いてあったので、この若干の緩さが現職場の社風なのかなと思う。

転職して一年、今の職場に転職して良かったと思える事に安堵出来ている。
ここを選んで行動に移した自分の直感を信じて本当に良かったと思います。
ただ、問題になる事もまだまだあるので、まず自分に出来るのは与えられた仕事に真摯に向き合って精一杯こなしていくしかない。


今後も、気を引き締めつつも気負い過ぎない様バランスを保ちながら頑張っていきます。