巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

Blu-ray『Wake Up, Girls! FINAL TOUR ‐HOME- PARTⅡFANTASIA 』所感

 Wake Up, Girls! FINAL TOUR ‐HOME- PARTⅡFANTASIA 
神奈川・横須賀公演(夜の部)を収録したBlu-rayを先日購入。

 

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Wake Up, Girls!  FINAL TOUR - HOME -~ PART II FANTASIA ~ [Blu-ray]

Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART II FANTASIA ~ [Blu-ray]

 

 



観終わっての率直な所感だが……
映像で観るだけでも素晴らしいライブだったと言わざる得ない濃密なライブだった。
それ故に、この感動を書き残したくて、今俺はノートPCのキーボードと向き合っておる。
だから、今ここで、Wake Up, Girls! FINAL TOUR ‐HOME- PARTⅡFANTASIA ~
神奈川・横須賀公演(夜の部)のライブ映像を観た所感を書き殴ろうと思う。

とは言え、全てのアクトの所感を書くとキリが無いので…
特に印象深く、心に突き刺さったアクトを幾つか挙げて書いていく。


 

 


 序章~スキノスキル



 まず、開幕して流れたナレーションがこれまでのWUGのライブ演出とはまた一線を画した構成になっていると感じさせた。ナレーションの内容がこれから披露される物語のプロローグという形に変化していくわけだ。
物語は人間と妖精が共存していた時代の話で、世界は邪悪なドラゴンによって支配され、人間は想像する力=イマジネーションを失っていた。
そんな中、七人の妖精達=Wake Up,Girls!は八人の勇者を探し出しドラゴンを倒し、人々にイマジネーションを取り戻す使命を与えられ旅立ち…完結していた世界を変えていく為に『スキノスキル』は謳われる。

この『スキノスキル』で印象的だったのは、終始掛かっていた紗幕(薄い幕)の存在だ。

紗幕にファンタジー感満載の映像を映し出し、幕におぼろげに映しだされた(妖精の)七人の歌い舞い踊る姿は幻想的に観えるものである。ステージ奥のスクリーンに映すよりもステージ前方を覆った幕に背景映像を映す方がより視覚への印象は全然違うモノになるだろう。そして、視覚から入った幻想的なイメージは楽曲の雰囲気を更に助長させ深みを増していく。

 

 

 

 outlander rhapsody

 

 先に言っておく。ここの所感、ちょいと長くなります……

 


 
 PARTⅡシリーズの頃、各公演が終演しこの楽曲のアクトを絶賛していく声を多く見聞していたものだが俺はPARTⅡシリーズに参戦しておらんかったので正直な所半信半疑で捉えていた。
そして…ようやくこのアクトを観れる機が訪れ叶った。映像という形式ではあるが圧倒的とも言える演出の説得力はぐぅの音を出す暇も与えちゃくれなかった。で…直に観たからこそ当時このアクトを絶賛していた理由を痛感させられた。『outlander rhapsody』がPARTⅡシリーズの要を担う楽曲の一つであった事の意味を。

 その意味であるが、それはPARTⅡの題に付けられた『FANTASIA』に直接結び付く。
『FANTASIA』という語句は様々な意味を持つ語句だ。空想、幻想の意味もあるし、クラシック音楽のジャンルの一つである幻想曲もそうだ。で…こいつは俺の勝手な見立てではあるのだが、WUG楽曲全体に於いてファンタジー要素を強調している楽曲はそんなに多くはない。(最も、そいつは俺の主観であり受け取り側の解釈にもよるのだが…)そんな中でもオープニングアクトに用いられた『スキノスキル』とこの『outlander rhapsody』はとりわけファンタジー色が強い楽曲であると思えるのである。そして更に言ってしまえば、 rhapsody(ラプソディ=狂詩曲)は諸説あるが自由なファンタジー風の楽曲を意味し、また、寄せ集めやごた混ぜの意味があるとも言われ
異なる曲調をメドレーのように繋げるという特色を持つ楽想でもあるともいわれてもいる。



……前置きが長くなってしまったので、アクトの所感に戻ろう。



 この『outlander rhapsody』という楽曲は全体曲ではなく、吉岡茉祐さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さんの四人によるユニット曲だ。アクトの背景で描写されているのは、人々から想像力を奪ったドラゴンとの決戦がテーマとして描かれている。伝説の剣を携えた四人が佇み、イントロで吉岡さんと青山さんによる勇ましいコーラス(…でいいのか?)は士気を高揚させる鬨(とき)の声を彷彿させる。
そして、紗幕に映された爆ぜる炎と共に一気に下される幕。個人的な印象だが視覚に見える情報が曖昧な状況から解き放たれて視覚に一気に情報として飛び込む=ステージが鮮明に見えるというのは、感情を昂らせ爆ぜさせる最大の要因であると思っている。それに拍車をかけるアップテンポの曲調。盛り上がらないワケがない。

このアクトの要となる箇所なんだが、2番終わり~Cメロまでの間奏部だろう。
正規のバージョンではなく、ライブ用にアレンジされたモノが奏でられた。
で…間奏が奏でられる中でドラゴンと闘い、苦戦を余儀なくされる四人。


(まぁ、八人揃わなきゃコイツ倒せねぇからな……)


でもだ。苦戦している四人に希望の星が舞い降りるんだよ。タイトロープ(この場合、危険を冒して駆けつけたという意味の方で)を潜り抜けて来た……四人と同じく伝説の剣を携えたアイリ・ミナミ・ミユの姿が。


自分でもよく分かっている。俺がこれから書く事がこじつけに過ぎない事は。
でも書きたいんだ。このアクトを今になって観れて感じた一つの答えとして。
で…ここから話が脱線するが少しの間ご容謝願いたい。

 …彼女達三人が歌うもう一つのユニット楽曲『タイトロープラナウェイ』
ファイナルツアーPARTⅠ千秋楽の大宮にてこの楽曲は歌われた……
前述に書いたが、狂詩曲の楽想の一つである異なる曲調を繋ぐ楽曲として『タイトロープラナウェイ』も含まれていた様にも自分は思えてならない。無関係ではなくて三人の物語として…



描かれた胸のロゴや 熱い文字を

ずっと かかげて忘れないで 選びとろう それぞれの道を


Wake Up,Girls! 『タイトロープ ラナウエイ』より引用



変わろうとする想いと覚悟、そして一歩踏み出す勇気を示しその先の物語へと繋ぐ。
『outlander rhapsody‐ver.FANTASIA』の物語へと繋ぐ為に『タイトロープラナウェイ』が大宮の地で謳われた意義があったのだと。

 

けれども、ドラゴンを倒すにはあと一人足りない。

七人は口々に言の葉を放った。


『皆の…(ワグナーの)Wake Up,Powerを、声を届けて欲しいと。』


 最後の八人目、いや…必要だったのは人と言う存在ではなかったのかもしれない。
想いの力=人の心の光だったのではないだろうか。
皆のWake Up,Girls!という魂の咆哮…心の光は七人の『剣』に宿った。
七人が剣を一閃すると、ドラゴンに最期の刻が訪れ討ち果たされ、そして、アウトロのコーラスは勝ち鬨を彷彿させるイマジネーションの力を奪還した奇跡と勇気の物語の終焉でもあった。チープな表現になってしまうのだろうが……この物語(アクト)は


『outlander rhapsody ‐ver.FANTASIA』と銘打つ楽曲へと昇華していた。

 

もしも時が 忘れていくためにあるのなら

僕らは 冒険の旅人を続ける


Wake Up,Girls!『outlander rhapsody』より引用



 時(刻)の流れはどうにもならないモノ。刻の経過で忘れゆく事は自然の摂理だ。でも、その為だけじゃない語り継いで繋いでいく事も出来る。冒険の旅人という節は語り継いでいく事への喩えなのだろう。

そして、七人が携えていた『剣』はただの演出の道具ではなく、彼女達の想いとこの楽曲の詞にもある『勇気』を貫き通したいシンボルとしての役割を担っていたと思えてならない。

 

 


 リトル・チャレンジャー

 

 ドラゴンを討ち果たして終わりじゃない。ここからまた新しい物語が始まる。光の剣を空高く掲げた七人の先には荒れ果てた世界が広がっている。エピローグでもあるがプロローグでもある。

 そして、この楽曲にも『勇気』という句がある。精密な地図や精巧なコンパスがあっても、未知の領域に踏み込む勇気が欠けてしまっては宝の持ち腐れ。この楽曲のアクトで描写していると思われるのはその後の未来への挑戦であると思えて来る。今現在、終焉の刻が過ぎた彼女達はそれぞれの未来への軌跡を歩み出した。
散り散りにはなったが点での繋がりは途絶えてはいなくて、むしろ離れた分、より強く結び付いている様にも思えなくもない。

 

 


 Knock out

 

 

 一瞬の暗闇が明け、クールでダンサブルな旋律が流れ、彼女達が纏う漆黒の衣裳の視覚効果が相まって凛然たる色香薫る雰囲気を漂わせ
闇夜のビル街を彷彿させる様な目まぐるしく変わっていく色とりどりの照明はこれまでのアクトとはまた違ったムーディな空間を作り出していた。

そのムーディな空間で歌い踊る七人の姿に見惚れ、俺の右のBRAIN(右脳)はクリティカルな一撃を受けたかの様に揺れまくっておるんだ。
右脳が司る空間的な認識能力がやられてしまっている所に、このアクトの一番の見どころだと自分が思ってるアウトロのコーラス部分で七人がソロでアピールするパートがやって来るのだ。

で……中でも強烈な一撃を見舞ったのが二人おりまして、まず、一人目の青山さん。
舞い踊った後の締めで、宙に指でハートを描きその指でハートを突く(撃ち抜く)仕草。まぁ、ここだけでも素敵な場面で網膜が焼き付きそうなんですが……


次の人が非常にマズい人なんです。


ちなみに次のそのマズい人である山下さんなんですが……彼女は両方の手でそっと口付けて少し溜めてから、まるで小鳥を野生に帰すかのような慈愛に満ちた投げキスの仕草。あんた、この子(ななみん)にんな事させたら

Knock out通り越してオーバーキル状態になるの分かるじゃないの……

山下七海さんのパフォーマーとしてのあまりに完成されすぎた美技に思わず息を呑んだ。

 

 


 Jewelry Wonderland

 

 

 本家のI-1本隊が纏う純白の衣裳とはまた違った視覚的な印象がこの楽曲に深みをもたらしている様にも感じる。
WUGが纏う漆黒の衣裳、黒という色の持つイメージの一つとしてあるのが優雅さ。(諸説あります)

この楽曲と『Knock out』。WUGが歌っても全く違和感の無い普遍性・汎用性が高い楽曲だと感じた。勿論、その要素が感じられたからといって、これらの楽曲への評価が下がるという意味ではない。
寧ろ、歌う人の素の力がダイレクトに楽曲に反映される様に思えるのである。I-1本隊が歌えばI-1にしか出せない良さがダイレクトに感じられ、WUGが歌えばWUGらしさがダイレクトに表れる。
楽曲が違うが、作中にて島田真夢が『極上スマイル』をI-1が歌っても全く違和感がなかったという台詞があった。違和感が無い=それが汎用性と普遍性の高さの証明でI-1の集大成楽曲と勝手に自分が称しているが、WUGサイドで見てもその解釈が成り立つと勝手ながら思えるのである。それを強く印象付けられたのがWUGのリーダーズ青山吉能さんと奥野香耶さんの担当している落ちサビでのソロパートなんだ。

 

Jewelry Wonderland

綺麗ごとだけで終わらせないよ この気持ち

sing 経験の財産を身につけて歌いましょう


―I-1club『Jewelry Wonderland』より引用



 このパートは奥野さんが歌っている。彼女の特徴の一つでもある柔和な歌声は、ティナ(安野希世乃さん)が歌われるオリジナルとはまた違う響き方を感じる。今にして感じることではあるが、奥野さんが内に秘めた想いがこのパートの節々に込められ、彼女の歌声に反映されているのだろう。ここを歌っている時の奥野さんの姿なんだが、魂を削るというか…湧き出すモノを余す所なくしぼり出す様に見えるんだ。
でも、彼女の歌う姿に悲壮感は一切感じないどころか楽しそうに優しげに歌っているんだ。あと、去り際の笑顔が可愛くてズルいwww



dancing レッスンは

血のにじむような 自分が見てた部屋のなかだけ

Show Timeに見せる輝きへと


―I-1club『Jewelry Wonderland』より引用



 そして……この楽曲の最大の『要』と、俺が勝手に思っておるパート。
本家では任を解かれてしまったがI-1の理念を体現している近藤麻衣(加藤英美里さん)のパートをWUGのリーダーである青山さんが歌う。

青山さん曰く、加藤さんの『強さ』を借りて歌ったと言った。それは同時に近藤麻衣の魂を宿らせる事でもあり、ひいては、七瀬佳乃の魂をも宿らせることでもあって…
感情剥き出しで、力強く、遥か彼方へ届けという想いが詰まった歌声の伸び。このゾーンに突入した青山吉能血の流れる魂の絶唱は本当に強いんだ。
で、歌い終わりの青山さんの身体をくねらせて歩く所作がまたエロ艶やかなのよ……

『要』となるパートを期待以上のモノをきっちり魅せ付けてくれた
WUGのリーダーズの底力。素晴らしかったの一言に尽きる最高のアクトだった。

 

 

 

 約束の刻と約束の地・さいたまスーパーアリーナへ…

 

 この横須賀公演といえば…
2019年3月8日に開催されるファイナルライブ開催の報が告げられた日でもあった。

1stツアーからファイナルツアーまでの軌跡が映像として流れ…
七人の直筆のメッセージも流れて……(もう、この時点で涙腺がやられてる…)

そして…あの文字が映し出されるんだ。


FINAL LIVE in さいたまスーパーアリーナの文字が!!!!!!!


この報を知った時の事は過去記事に書き殴っておるので改めて書かない。

 

akatonbo02.hatenablog.jp

 

 


 

 全てが終わった今だから言ってしまうが、公演が決定して嬉しかったのは当然あった。ただ…あの広大なSSAにどれだけ集まれるのかという不安の方が大きかった。
開催されるのは平日の夜というのがやっぱり最大の要因だっただろう。その不安は当然彼女達の中にもあったはず。
もっと強くなって皆を大きな会場へ連れて行くと誓い…まだ終わらない!終わらせない!!と闘志を滾らせ約束の刻まで七人は全力で闘い抜いた。


そして、辿り着いた約束の刻と地での13000通りの奇跡の物語があった。

 

 

 


 Beyond the Bottom

 

SSAでのファイナルライブ決定の報の後で披露されたこの楽曲。
七人が登場する前に、続・劇場版後編『Beyond the Bottom』最終決戦前のあの台詞が再現されるんだ。これは音源じゃない。七人の生の声と言の葉でだ……

 

『いつもの力を出そう!』

『想いを込めて届けよう!!』

『元気を届け、元気をもらおう!!!』

『思いっきり楽しもう!!!!』

『悔いのない様にやろう!!!!!』

『私たちらしさをここで見つけよう!!!!!!』

『この七人しか出来ないパフォーマンスをしよう!!!!!!!』


『いくぞ!』『がんばっぺ!!』

 

Wake Up,Girls!!!!!!!』

 

登場し、しかも七人が纏っているのは『Beyond the Bottom』の純白の衣裳だ。
あの報の後での…衣裳と楽曲がきっちり揃った完全な『Beyond the Bottom』披露。

この公演は『Beyond the Bottom』が要であり、全てを持っていったと言っても良いだろう。


島田真夢と吉岡茉祐の魂。

林田藍里と永野愛理の魂。

片山実波と田中美海の魂。

七瀬佳乃と青山吉能の魂。

久海菜々美と山下七海の魂。

菊間夏夜と奥野香耶の魂。

岡本未夕と高木美佑の魂。



 互いの境界線を越えて繋がりあった双方の魂が織り成す
誰よりも純然で、清廉で、煌びやかで…生命の謳と称するに相応しい特別なアクトだ。
SSA発表の映像には羽が舞っていたが、あれは七人それぞれの『翼』なのだろう。

この後に控えているPART3『KADODE』へ、そして約束の地へと羽撃いた……
文句なんて付けようが無い。圧倒的な説得力で魅せ付けられたとしか言い様がなかった。I-1アリーナでアイドルの祭典を制したWUGとさいたまスーパーアリーナの単独公演の機と刻を得た現実のWUG。肩を並べた両者が向かうのは新たな軌跡なのだと。

SSAファイナルライブの報からの曲入りでの真夢達による台詞の再現。
そして、楽曲『Beyond the Bottom』の圧倒的な説得力。
何とも言えないカタルシスをこの一連の演出から感じ
素晴らしいと言う賞賛の言しか表現出来ないアクトだった。


 

 

 以上がWUGファイナルツアーPARTⅡFANTASIA 千秋楽公演円盤の所感となる。
俺はこの公演への参戦が叶わなかったのでこの円盤で初見となった。
記事の尺上、断腸の思いで6曲+SSA決定の報に絞らせてもらったが
収録されている他の楽曲も素晴らしいアクトだった。

冒頭にも書いたが、濃密で激熱なライブだった事が映像越しでも伝わって来た。
この感動を書き始めたが、終わってみれば6000字を越える文量になって…
参戦レポまでとはいかないが、そこそこに熱苦しいモノにはなってしまった。


続けて発売されるPART3『KADODE』のライブ円盤も楽しみである。

 

 

 

 

 

 

人の心の光を信じてる者と、もう一つの七つの星の物語。―Jewelry Wonderland独自考察

 先日投稿した記事同様に、いつもの如き妄想と暴論による独自考察。
ただし……今回はこれまで以上に奇抜な駄文記事になっております。
そんなモノで良ければお付き合いしていただけるとありがたいです。

 

 

 『Polaris』の別視点からの独自考察記事内でも書き、今更改めて書く事ではなく周知の事であるが『Polaris』の歌い出しのフォーメーションは北斗七星の形を模している。
北斗七星を構成している七つの星はWUGの七人を表し、Polaris北極星は彼女達を応援するファンであり、その逆もあるとも。

で…『Polaris』の歌い出しの配置についての独自考察をしていく過程にて、いろいろ観ておったら『Jewelry Wonderland』の歌い出しの配置でこう思ったのです。この楽曲。『Polaris』と配置がほぼ似てるんじゃないか?と。


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 勿論、完全に一致しているわけじゃないが、見るポイントや解釈によっては見えなくもない。日本での北斗七星の別な呼称は『ひしゃく星』『四三の星』とも呼ばれる。

四の部分の柄杓の器には、小早川ティナ、鈴木玲奈、高科里佳、鈴木萌歌。
センターである萌歌の位置は真夢の位置と同じだ。そして、三の部分の柄の部分の並びには、相沢菜野花、吉川愛、近藤麻衣となるわけである。
この配置を踏まえて、以下のある画像を見ていただきたい。


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 同じく、I-1楽曲である『運命の女神』のCDジャケットである。
いろいろと突っ込みたくなるでしょうが、順を追って述べさせていただく。

まずTeamMである、萌歌、玲奈、ティナ。そしてJOKERのカード。こいつはあくまでも自分の解釈ですが、ジョーカーのカードを何にでも変換可能であるとしたら一人の人物……高科里佳が当てはまる。

現に、このCDのC/Wに収録されている『リトル・チャレンジャー2015』では、TeamM verとしてこの四人が歌っている。

そして、TeamSだが…取り敢えず岩崎志保の存在は置いといて…麻衣、愛、菜野花が描かれている。(ちなみにCDジャケットでの並びと『JW』での並びは違います。ここでは振り分けられた人員について触れているのみであります。)
ジョーカーのカードであった高科里佳は、この楽曲でサビの高揚感を爆ぜさせる役割であるソロパートを任され、落ちサビでの近藤麻衣はI-1への想いと信念が凝縮されていた歌唱を響かせる。

歌い出しでの麻衣の配置はη星(アルカイド)破軍星にあたる。豪快で懐が深いが自らの痛みを強さに変えていく星でもある。キャプテンを解任させられた事、志を遂げられずに去っていった同胞達へ報いる為に彼女がより強くあり続け輝き続ける為……


自分の解釈ですが、『運命の女神』と『Jewelry Wonderland』を作った…もしくは細部にまでに制作に携ったのは白木さんであると思っています。特に『Jewelry Wonderland』という楽曲はI-1楽曲の集大成であると。

Jewelry(宝石) Wonderland(おとぎの国、すばらしい場所)を別の解釈で捉えていくならば、宝石≒星、おとぎの国≒満天の星空とし、北極星の輝きを人の心の輝きとして考え、白木さんは考えを秘めて巡らせていたのではないだろうかとも思えて来るのです。


『運命の女神』TeamSのジャケットに描かれている岩崎志保。I-1を去った彼女は『Jewelry Wonderland』を歌ってはいない。しかし、前述に書いた様に北斗七星の事を考慮し『JW』の歌い出しの配置に『運命の女神』のジャケットの構成を考えてみると、輔星・アルコルと呼ばれる柄の部分の近くに微かに見える星の存在が志保の存在と合致される要素であると自分は解釈させてもらった。

この星、アルコル星の名前の由来は『忘れられたもの』『拒絶されたもの』という意味があるともされている。白木さんの独自考察記事でも触れたが、彼は自分と関わりあった人達との『縁』は捨てきれずに大事に彼の心の奥底に潜ませている。I-1を絶対王者に導いた彼女への手向けの意味合いを含めている様に思えてならない。

あらゆる情を捨て去ったように振舞っているが、このアルコルという星は完全に見えないわけではない。白木さんの奥底には岩崎志保との縁は消えない強固なものなのだろう……


 毎度ながらの妄想と暴論をもってこじ付けた別視点からの独自考察であります。

考察というのは正解がないモノと自分は思っていますが、今回は特に酷いモノになったと書きながら思ってしまいましたが……あくまでも『こういう解釈もあるのか』という一つの可能性として書き殴ってみました。

I-1や白木さんが信じているであろう人の心の光に明確なモノは無くて、それが宝石の輝きなのか星の瞬きなのか…どちらも正解ではないのでしょう。
Polaris』がWUGの集大成の楽曲であるなら、『Jewelry Wonderland』はI-1の集大成の楽曲である事は間違いの無い様に思えて来ます。

 

と、いった所で、今回の記事を締め括らせていただきます。
前回の『Polaris』同様、『Jewelry Wonderland』という楽曲を改めて見直す事が出来た。
何事も見方を変えてみる事。そういった気持ちにさせられた素晴らしい機会でした。


今後も、前に書いた楽曲の別視点からの独自考察や、まだ書いていない楽曲の考察記事を書き殴ろうと画策しておりますので、そちらの更新の際にはまた宜しくお願い致します。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

 

 

七つの星の並びに込めた願いと魂。―Polaris独自考察

 今までに見てなかった見方でモノを見ていくと、また違った発見がある。
楽曲に於いては、限定された会場で聴いた時の感覚であったり、纏っている衣裳から導かれる視覚からの情報による所感だったりと様々あると思えます。

今回の記事はある楽曲について、自分が今まで見てきたモノとはまた別の視点で見て感じた事についての独自考察。

その楽曲とは、Wake Up,Girls!の楽曲『Polaris』のある部分についてであります。

今から書いていく独自考察とするある部分ですが、それは歌い出しの七人の配置。本当に今までこの様な感覚にはならなかったが、ふと思ったのです。七人の並びと星にあてがっているのには何か関連し意味があるのではないだろうかと思いまして考察させていだだきます。


※考察と銘打っておりますが実情は妄言と暴論の垂れ流しであります事をご容謝下さい

 

作中や実際のライブではこの楽曲の歌い出しのフォーメーションは北斗七星の形を取る。
北斗七星は中国で付けられた星の名前で、『斗』には柄杓という意味があり、日本での呼称は『ひしゃく星』や『四三の星』とも呼ばれる。

七人の並び方だが、左側には前後(前側:未夕、真夢、後側:実波、藍里)二人ずつの箱形の配置で柄杓の器の部分を表し、右側の三人(佳乃、菜々美、夏夜)の並びは柄の部分を表している。


ちなみに立ち位置は以下の画像の通り。

 

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Wake Up, Girls! 新章 第13話『明るい方へ』より画像引用

 

α星(ドゥーベ)・貪狼星(どんろう)/未夕(高木美佑さん)

β星(メラク)・巨門星(こもん)/実波(田中美海さん)

γ星(フェクダ)・禄存星(ろくぞん)/藍里(永野愛理さん)

δ星(メグレズ)・文曲星(もんごく)/真夢(吉岡茉祐さん)

ε星(アリオト)・廉貞星(れんてい)/佳乃(青山吉能さん)

ζ星(ミザール)・武曲星(ぶごく)/菜々美(山下七海さん)

η星(アルカイド)・破軍星(はぐん)/夏夜(奥野香耶さん)


*漢字表記の読み方は色々とあるとの事。

 

 自分が特に注目してみたのが、漢字表記(中国名)での星の性質と七人との関連。
こういう細かい事に目がいってあれこれ調べたくなるのは自分の悪い癖であります。
そんなこんなで…取り敢えずいろいろ調べてみた事を書いていきたいと思う。

 


・貪狼星(どんろう)/岡本未夕(高木美佑さん)


 『狼』の字が示すように人の性質を嗅ぎ分ける、『嗅覚』とも表現できる独特の感覚を持っている星との事。彼女達のイメージアニマルは全然違う『鷲』。

更に言えば『嗅覚』的な要素は自分の中では山下七海さんが思い起こされるのだが……よくよく考えてみると、未夕と高木さんにも直感力と洞察力の優れている要素がある様に思える。

理解力と分析力が高く、多芸多才で大胆で度胸が据わっておりどんな逆境に遭ってもポジティブな性質であるとされていて、高木さんが掲げられた“Keep smiling.”はそれを象徴している様にも捉えられる。

また、人間の三大欲求に対する執着が強い星でもあって、高木さんが食い意地食欲旺盛なのも関連しているのかもしれない。

 

 

・巨門星(こもん)/片山実波(田中美海さん)


 この星と実波との繋がりは薄いモノであったが…一方で、田中美海さんとの繋がりはかなり強いモノを感じた。鋭利な人物観察眼があり物事の本質を掴む力は群を抜くとも。

そして、その観察眼の鋭さでもって、人と組んで何かをする時は、その人の足りない部分を見抜いて上手くカバーしていくとの事。

別名『口舌の星』と呼ばれており、大きく分けますと、もの凄く饒舌なタイプと必要なとき以外はほとんど口を開かない寡黙なタイプの両極端です。

あまり自分の事は語らないと何かで聞いたことがあったので、寡黙という要素はおそらくそれであり、語り出す時は弾むようなリズミカルな話し方をされるので饒舌の要素はそれなのだろう。これら独特のリズムのようなモノが巨門星の特徴とされている。実波が好きな歌も言い換えれば言の葉を旋律に乗せて想いを解き放つ言の葉の表現方法の一つ。

 

 

・禄存星(ろくぞん)/林田藍里(永野愛理さん)


 禄存星は、愛に満ちた星で、慈悲心に富み落ち着きがあり、どんな相手でも受け止めてあげられる懐の大きさを持っている星だと。自分が彼女達をWUGの扇の要と称しているのはこの要素を強く感じていると思える。

強情な性格の星とも称されますが…これは言い換えればぶれない芯の強さ、強固な『信念』と『我』を貫き通したいという想いを表しているとも捉えられる。

奉仕の星とも言われ、メンバーの様々な悩みの相談に乗って来て精神的な支えを担っていた事は、禄存星の持つ性質でもある懐の大きさに起因しているのかもしれない。

また、お調子者としての特性もあって、永野さんが時折見せる芸人気質や新章で自分の殻を破ろうと、思い切ってサメの被り物して番組に臨んだ藍里の姿を思い起こすと、案外当てはまるのではないだろうか。

 

 

・文曲星(もんごく)/島田真夢(吉岡茉祐さん)


 文化や芸術に関心が深い星で、文学、音楽、美術、演劇、学術方面に才能を発揮されるとの事。WUG作中に於けるアイドルで最強キャラ的な位置に属される真夢と、芸能の道での『何でも屋』を目指す吉岡さん。

たまたまなのか、それとも星と巡り逢う『縁』があったのか……北斗の第四星にあたり、七星を並列にした場合この星が中央(センターポジション)に来る。真夢や吉岡さんがこの位置に配置されているのには当てずっぽうではなく何らかの意図があるのだろうと思えて来る。

真面目で、落ち着きがあり正義感の強い星でもある。真夢の信念を貫く強固な意志や吉岡さんの迷いと偽り無い真剣な眼差しと二人の高潔な佇まいはそれを明瞭に感じられる様に思えますな。

 

 

・廉貞星(れんてい)/七瀬佳乃(青山吉能さん)


 意志の強さと志の高い性質があり負けず嫌い、人間味溢れる情の深さを持つ星。人間くさい部分が強く出ている星とも称される。

また、親分的な気性がある星でもあって、アウトサイダーを集めて権力や権威に反逆していくような強く激しいエネルギーも持っています。クセが強い七種七様のWUGメンバーを統率していく者として見て行くと佳乃と青山さんがこの星と縁深いのも何か頷ける様に感じる。

自分に正直に生きようとし全力投球で高みを目指すあまり、自分にも他人にも厳しく当たる傾向があり気性の激しい面が見られる様ですが、清廉潔白で裏表がないため、廉貞星を持つ人が発する言葉や行動は信頼を築けると。青山さんの発する本能の言葉は一言一言に重みがあるのはこの星の影響を受けているのかと思えなくも無い。

 

 

・武曲星(ぶごく)/久海菜々美(山下七海さん


 『武』の字が示している様に、武将や将星の星と称される。豪胆な性格と思われがちだが、実際はこつこつと実直に弛まぬ努力を重ねていくタイプであり決断力があって貫き通す意思の強さを持っている。

貫き通す意志の強さという点で捉えると、菜々美はそうだが、山下さんも貫いている意思の強さをこれまでに見せていた様に思える。

また、プライドが高過ぎて、直情的に本音が言動に表れやすいとも言われており、山下さんの物言いが時折ストレートで辛辣なモノになるのは影響があるのかもしれない。

 

 

・破軍星(はぐん)/菊間夏夜(奥野香耶さん)


 革命家の星と呼ばれる、破壊と再生を象徴する星。没個性な存在に捉えられることには我慢出来ず『Only one』をモットーに他の誰にも似ていない自分だけの人生を歩もうとする剛毅で懐が深く快活な個性があって自分の考え、感性、方向性をしっかりと持っているアウトロー気質がある星。

勿論、一致しているわけではないが…型に囚われない奥野さんの独自領域と深い縁の繋がりがある様に思えて来てしまう。

剛毅で型破りなだけではなく、自らの痛みを強さに変えていく星とも言われています。
島田真夢に匹敵する過去の傷と傷痕を持っている夏夜。育った地が震災で甚大な被害を被り夏夜は逃げる様に仙台にやって来た。そして…奥野さんもあの日に生命を繋ぎ今の刻を悩み、闘って来たと…

 


―最後に―


北斗七星の構成する星への七人の立ち位置の振り分けについて調べ書き出してみたが
あくまでも星のイメージのみではあるのだけども、イメージと七人(キャラも含めている)の個性が結構反映されている事にまず驚かされた。

妄想と暴論の域だが、おそらくこの様な配置にあてはめたのは適当じゃなく、意図的なのだろう。誰が配置を考えたのかは勿論窺い知る事ではない。もしかすると(自分はこうであって欲しいが…)WUGの七人が考えたのかもしれない。

北斗七星の七つの星に最も光り輝く一等星は無い。
静かな光を放つ二等星以下の星の集まりで構成されていると聞きます。
でも、北斗七星の存在は幅広く知られている。

一人一人の輝きはとても小さいけれど七つの輝きが集まった時
夜空に輝く北斗七星の様に誰もが知っている存在になれる事を願って……想いと魂を込めたのは歌と詞に留まらなかった。

歌い出しのフォーメーションの配置にまで拘り抜いていたからこそ
楽曲『Polaris』に真の意味で血と魂が宿ったのだとこの独自考察を書き思い知らされた。何事も見方を変えてみる事。そういった気持ちを大切にしたいと思った。

星の性質につきましては本当に数多くの解釈があり専門知識のない自分には語る事が出来ません。もし、この駄文を読んで興味がありましたら、いろいろと調べてみるのも良いかと思います。


長々と書き連ねましたが読んで下さってありがとうございました。
本稿での考察は個人の所感を書き殴ったモノであり、楽曲の解釈は自由で正解の存在しないモノだと思います。


本稿が『Polaris』という楽曲を更に好きになる一助となれれば嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

生の言の葉……という題の単なる落書き。

 ライブに初めて参戦した後…おそらく殆どの方はまた参戦したくなって
次のライブに参戦して、以降それが自分の中で習慣化されていくモノであると思える。


これは誰しもが体験している事と思うが…
どう立ち回って抗っても参戦の叶わないライブは存在してしまう。
仕事や学業が忙しい、家庭や年齢・金銭的な事情による制限などキリがない。


ある限界領域の向こう側に到達しておる人以外は
断腸の思いで参戦を断念した経験がおありでしょう。
俺は、ここで詳しく書く事はしないが…いろんな制限があって
あまり参戦が出来ない側にカテゴライズされる人種である。

ある意味、全てを捧げる覚悟も持てない奴が何かほざいてやがると捉えてもらっても一向に構わない。ただし、これを書いているのは別に俺の愚痴でも何でもないし、ただ単純に湧きあがったモノを文章という形にしたかっただけの事。
所謂チラシの裏の落書きである。

 

前置きが長くなったので、本題に入る。


 俺がWUGを知り、惹かれて推すようになる2015年から、終焉を迎えた2019年の3月まで様々な会場でライブが開催された。単独公演、コンテンツ全体のイベント(WUGフェス・Green Leaves Fes)、アニサマの様なフェス、ソロイベント……と。
会場の大きさもまちまちであり、特にわぐらぶ(ファンクラブの呼称)限定イベントとなるとキャパより応募人数の方が年を経て行く度に増していき、チケット確保は大激戦の様相を呈す。それは毎年開催されていたツアーにも影響してきた。その最たるのがファイナルツアーだったと思える。
チケット販売の流れだが、まず、ファンクラブ先行抽選があって、各プレイガイドの最速先行があり一般発売。という流れとなる。

ところがだ…

ファイナルツアーと銘打っておきながら、キャパ的には心許ない会場での開催が多かった様に思える。どういう事情があってそうなったかは窺い知る事ではないからコイツは俺の完全な推測で書いている。
解散の報を知り、WUGのライブに参戦しようと思った多くの人は一般販売で購入しようとされていたが、一般は殆どが先着販売での形式であった。(…確か)
何故そうなったのか。答えは簡単である。FC先行の販売方法がおかしいからである

(あくまでも俺の偏見)

一部のアホが転売目的で申し込みしてるし、知人と連番組む為に複数枚申し込む人もいる。
会場のキャパが少ない所ではFC先行でほぼ埋まっのではないだろうかと。で、流れた分が一般先着で争う事になる。参戦したくても参戦出来ない人で溢れかえるワケだ。

あとは、よくツイッターでその頃見かけたのはチケットを探したり、確保したは良いが都合がつかなくなった譲渡の書き込みがあり、そして血眼でチケットを確保しようとする。
それが悪いと言うつもりはないし(法外な値で転売するアホは論外)複数購入される方を糾弾する気は無い。

ただ運営サイドに腹は立てたし呆れたが。


断腸の思いで参戦を諦めざるを得なかった事は本当に寂しく悔しいモノである。
俺も何だかんだ平静を装ってはいるが、寂しいという感情は少なからず抱いていた。


改めて書く事ではないが、俺は参戦していないライブのレポは書かなかった。
参戦しておらんからそこでのアクトについて書けないのはごく当たり前の事。


でも、だ。あの七人はそんな俺の禁をぶっ壊しやがったんですww


以下に挙げる五つのライブに関しての記事は参戦していないライブについてのモノだ。

akatonbo02.hatenablog.jp

 

akatonbo02.hatenablog.jp

akatonbo02.hatenablog.jp

akatonbo02.hatenablog.jp

akatonbo02.hatenablog.jp



これらを書くにあたって参考にしたのがツイッターでの呟きのみ。
と、言っても四六時中張り付いて見ておったワケではない.
感想を流し見していたら何かを書きたい衝動に駆られてそのまま書いたものばかりだ。


自分で言うのもあれだが、こんな事してるのは俺ぐらいだろうwww


だって、参戦出来なかったライブの所感なんて書きようがないだろう。
参戦レポというモノについて、これまで俺は現場の熱が読者に如何にして伝えられるのかを意識して書いていたつもりである。出来ていたのかは俺自身疑問ではあるが……)書くにあたって大袈裟に盛った書き方もしてる。

だが、前述に挙げた五つの記事はリアリティの欠片もない。
人様の感想の感想文を書いているに過ぎない。

異端と言うかハッキリ言って変人の域の奴だしその自覚は困った事にあるのだ。
参戦出来なかった悔しさを拭い去ろうという現実逃避と単なる自己満足。
自分でもワケ分からなくなって来たし、哀しくなっても来たし、可笑しくもなって来た。
何故、こんな事を書いてしまったのか……
単に湧いたモノをぶちまけ魂から吠えたかっただけなのかもしれませんね。

 

最後に。この駄文は所謂チラシの裏の落書きです。
まぁ、何か湧き上がったモノを放出し尽くし今は妙な爽快感で満たされたので
これはこれで良いという自己弁護にてこの駄文の結びとさせていただきます。

 

 

 

宮城巡礼紀行・最終日 ~そこに在った繋がる『縁』の物語。

 二泊三日の宮城巡礼記最終回。(初日二日目はそれぞれのリンクからどうぞ)

 

 6時前頃に起床。初日に痛めた両脚はまだ完全には癒えていないが
昨日そこそこに呑んだものの目覚めは悪くなく
朝食バイキングにて朝飯を済ませ、荷物をまとめて9時過ぎにチェックアウト。
最終日は、夕刻前の新幹線で東京に帰るので、それまでに前回仙台に来た時には行けなかった箇所を巡る事としていた。
宿の最寄である勾当台公園前から地下鉄に乗り、向かったのは終点の泉中央。ここは来て見たかった所なのである。

 

 

勾当台公園前→泉中央

 


ユアテックスタジアム仙台

 

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 WUG新章では、当初全国ツアーファイナルの会場として抑えていたがVドルサイドに抑えられてしまった会場。
Jリーグ Division1(J1)・ベガルタ仙台のホームスタジアムである。
自分が言うのはおこがましいですが本当に立派なスタジアム。
何でも…イタリア人記者が選んだ日本のサッカースタジアムベスト20で2位にランクされたとか。で、駅から近いのもいいですね。


まぁ、こいつは叶わなかった願いなんだが…
WUGとベガルタのコラボを見たかったのは俺だけじゃないよねwww

 

 

 

泉中央→旭ヶ丘

 


日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター

 

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新章の最終話にて、WUGとランガが会話していたホール前の横断歩道前。

 

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本編や楽曲『7 Senses』MVの撮影箇所にもなった地下のパフォーマンス広場。
地下側の入口は『七人のアイドル』でWUGの練習を見てた真夢がステップを踏んでいた所。

 

 


旭ヶ丘→北仙台→北四番町


 日立システムズホールを後にして…北仙台で下車し青葉神社に寄る。
ここは当初来ない予定だったが、時間に余裕があるので急遽立ち寄る事にした。
境内を散策し…境内の脇にある広場のベンチに腰掛ける。
その厳かで静かな雰囲気は物思いに耽るには最適な空間。暫くその空間に身を委ねる…


心地の良い刻を過ごし…次に向かったのがここ。

 


喫茶ビジュウ

 

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 カウンターに座り、プレーンワッフルのセット
(ドリンクはフレッシュバナナジュース)をいただく。
スイーツの類を俺はあまり食べないので、どう表現していいものかは分からないが…
表面は焼きたてでさっくりしており、内面は軽い口当たり。で、粉砂糖とシロップがかけられているが程よく甘みが抑えられていて見た目の印象とは全然違う。
バナナジュースも甘さ抑え目でこちらも口当たりがよく見事な塩梅だった。

 

 


北四番丁→仙台

 

 到着の頃は正午過ぎのランチタイム。だが…この時刻は何処も混むので
俺の胃袋には暫しの我慢をしてもらい(って言うかついさっきワッフル食っただろうが…)どうしてもこの刻で来なくてはならない場所に行く事にした。

 

 

イオン仙台店

 

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 WUGのポスターが掲示してある約束の地。
アニメとの繋がりが一時的に途絶えた刻でも、彼女達七人は東北への想いは持ち続けた。
東北限定のCM出演、イオンが主催されたチャリティライブであったり…
CMを観て彼女達の事を知ったという方は少なくないのでしょう。
七人が真剣に向き合い、本気で取り組んで来て繋がった『証』がここにもあった。

 

んで、イオン仙台を後にして今回の宮城最後となるグルメを堪能すべく向かったのがここ。

 


口福吉祥 囍龍 

 

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 麻婆焼きそばと、写真撮るのを忘れたが…バナナ餃子をいただいた。
麻婆焼きそばは、しっかり唐辛子の辛味と花椒の刺激的な辛味が感じられ、麺も程よい焼き加減でかりっと焼かれた部分がアクセントとなり、餡との相性が良くて美味しかった。

バナナ餃子は、中の餡にバナナが入っているのではなくバナナの様に大きい餃子という意味だった。大ぶりでいて中身もぎっちり詰め込まれて食い応えがあってこちらも美味かった。

 

宮城巡礼最後のグルメを堪能し満たされた腹を擦りつつ
新幹線の時刻まではまだ余裕があるので向かったのがここ。

 

 

ゲーマーズ仙台店

 

 

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仙台→東京

 

 これで宮城巡礼の旅程は終了。お袋の土産にずんだ饅頭の詰め合わせを購入し
15時過ぎの東京行きの新幹線に乗り無事に帰還。
と、いうわけで……宮城巡礼の旅は無事に終了しました。

 

 

 

 
はじまりは『知る』事。そして…『希薄』にしない為に。

 

『知らない』事が多かった自分は、仙台に着いて、閖上の『今』を見て、石巻の『今』を見て…
自分の目で見て、肌で感じ、『知ろう』という事から入りました。

『当事者』ではない、八年の刻を過ごした自分。
『もう』ではなく『まだ』だった刻は『当事者』でない自分とその立場の人達にはまだ隔たる障壁が存在しています。勿論、その障壁が容易く乗り越えられるモノではありません。自分は今回の旅で初めて閖上石巻に訪れました。
たかだか一回こっきりしか行っていない奴が何をほざき書いていやがるのかと憤慨されるでしょう。これを読まれてそう思われるのも重々覚悟しています。
行かなければ分からない事がある。行って分かる事がある。行って触れて…分かる事がある。報道や間接的な見聞で築かれてしまう価値観が全てじゃない。
だからこそ自分はまず『知る』必要があったのです。

 

今回の旅で無意味なモノは一つたりとも無かった。
この旅で脚を痛めたのですが、閖上の最寄からバスで移動してれば脚を痛める事は無かった。
でも、バスで移動していたら観れなかったモノがあった。
行きは結果的に遠回りした形になってしまったが
道中で観たあの景色は『今』の閖上を強烈に訴え掛けるモノだったし
最寄に戻る際に見た公園で元気に遊んでいる子供達は『これから』の物語を作る存在。

石巻で見た『今』の景色を空気感、僅かながらいろいろと知った事。
日和山公園に至る急勾配の坂道は痛めている脚では行きずらいモノを感じた。
あの刻に思うように歩けなかった人もいたでしょう。勿論寄り添えたなんて軽々しく言えない。
それでも、生きよう、生命を繋ごうと懸命に歩いた人がいたのだろうと…
これもまた意味があり来なかったら分からなかった事であります。


 生まれてきて欲しくなかった物語がありました…
慰霊碑の高さと街の建物に刻まれた津波の高さと自然の恐ろしさ。
でも、この物語は終わっていなくてこれから先の物語が続きがあって


『ここで生きる』決意と覚悟を抱いた人達によって紡がれていく。


WUGの劇中で菊間夏夜は『頑張れなくても頑張れない人の為に何かを頑張る』と。

『希薄』では、吉岡茉祐さんが演じられた松岡未来が『ちゃんと生きる』と…


俺の書いてる事は綺麗事なのは承知している。でも書かせてくれ。
生命を繋ぎ止めた者が成すべき事は、限りある刻の中で可能性と向き合って
未来を信じ、怯まずに懸命に生きる事の様に思えてならないのです。
海と共に生きて来た人々が護岸工事によって海から完全ではないが切り離される生活を今後送る事になるのでしょう。生きる為に築かれる新たな価値観。新しい事を入れるという事も痛みを伴い傷を負う事と同義であるのだろうがその選択をして、この地で生きる事を願い闘う人達と次世代の可能性がいる事を眼で見て肌で感じて『知った』。


 Wake Up,Girls!を知らなかったら、巡り逢わなかったら…おそらく来る事はなかったかもしれない。
自分と宮城の地を繋いでくれた『縁』を大切にしなければならない。
生まれて欲しくなかった物語とこれからの物語がある事を訪れて『知る』事ができた。
忘れない為に、『伝承』していく為……おそらくはこいつが俺の第2章のはじまりなのだろう。

語り継ぐ難しさはあるのは承知の上です。
それでもやめたくはないんです。繋がった『縁』と『奇跡』に感謝し、知り得た事を伝承して『希薄』にしない事。そして、何時の日かまた宮城の地や他の東北の地に赴きたい。

 


東北の為、真剣に本気で踏み込んで六年の刻を闘って来たあの七人の想いを語り継ぐ為に。

 

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行ってみて直に感じないと分からない事が色々あり
『知る』事が出来て本当に行って良かった佳き巡礼の旅となりました。

 

 

 

 

宮城巡礼紀行・二日目 ~石巻の『今』と繋がる『縁』

 前回の続き。

 

 

 

仙台→石巻へ。


 仙台の宿で朝日を拝み、朝食バイキングにて朝飯を食した後、身支度を整え出立。
二日目は石巻と松島を巡る旅だ。仙台駅まで出て東北本線の快速(だったはず…)で石巻へ。


で、車内で眠りこけているうちに石巻に到着。
石巻の名所と言えば、石ノ森萬画館が挙がるが当初の旅程では行く気は無かったがww
折角来た事だしカツカツの旅程でも無いので立ち寄る事にして向かう。
街中を旧北上川方面に向かって歩き見えてくる異彩を放つエキセントリックなフォルムの建物。

 

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中の写真が無くて申し訳ないが…入館して見学に。
歴代の仮面ライダーや、サイボーグ009、石ノ森先生の経歴や原画展示もあった。
あまり作品は知らんがそこそこに楽しめたかな。
あと、ライダーシリーズが好きな人はガッツリと楽しめるのではないでしょうか。


石ノ森萬画館を後にして向かったのが…日和山公園。
ここはWUGの楽曲『TUNAGO』のMV撮影地にもなっております。
急勾配の坂道が俺の痛めておる両脚に更なるダメージを付加して来るが何とか到着。
日和山から日和大橋越しに見る旧北上川河口と太平洋は壮観の言に尽きる。
で…『TUNAGO』を傾聴しつつ園内を散策。

 

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挙げた写真の公園説明板にも記載されているが
震災の際に多くの市民が津波から逃れるべくここに避難して来たそうです。
眼下の石巻漁港や市街地が津波に呑まれ炎が上がっていく模様を成す術なく見るしか出来なかった人達の悲しみは計り知れないモノ。
避難し日和山を登り切れず犠牲になってしまわれた人も多いだろう。
奪われるべきでなかった生命が無残に奪われたが、日和山に辿り着き生命を繋ぎ止めた人もいた……

『TUNAGO』のMV撮影地の一つに
この生命を繋いだ地が選ばれたのは意味があるのだと思えてならない。

そして、この日和山公園は桜の名所として名高い地でもある。俺が行った時はまだ開花してませんでしたが、おそらく今年も見事に咲き誇るのではないでしょうか。


余談ですが…俺のウォークマンのシャッフル機能が仕事しやがりまして…
『TUNAGO』の次に再生したのが、永野愛理さんの『桜色クレシェンド』でした。
このエモーショナルな計らいには思わず涙腺が刺激されてしまいました。

 


日和山から再び市街地へ。この頃丁度正午近くなっていたのでランチを求める。
で、日和山に向かう道中で偶然見つけてしまったここでランチ。

 

れすとらん 茅 (かや)

 

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見かけた時、マジで驚いたwww漢字は違うが、ここは行かねぇと駄目だろうと。
それと、写真には写ってないが「津波襲来の地」の碑がありました。

 

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店内は街の洋食屋風の内装。中は空間的にゆったりとした落ち着く雰囲気が良い。
トマトソースハンバーグのランチセットをいただく。
肉がしっかり詰められ大きさも丁度良く、程よい柔らかさもあって
とりわけ凝ったモノではなく家庭的な味わいがある飽きの来ない…そんな感じ。
美味しかったです。ご馳走様でした。

 


石巻と言えば、ここで改めて書く事ではないが…震災で最大の被害を被った地。
真新しい道や家屋、未だ広がり網膜に飛び込む更地や真っ最中である護岸工事。
そして、街の至る所の建物に刻まれている印は押し寄せた津波の到達点……
津波の凄さと石巻市が受けた津波の恐怖と被害の大きさを更に感じました。

これは自分が直に聞いた話ではなく、後日色々調べるうちに知った事ですが
石巻で釣りをされた人が釣りを嫌いになるという話で、その理由なんですが
釣れた蛸をさばいたら、蛸の口や腹から人の毛髪が大量に出て来たと…
この石巻は最大人数の犠牲者が出たとの事で、津波に流されて身元が分からなくなったままになっている。おそらくは海に棲む魚介類に躯を食べられたのでしょう…
その現実を知ってしまった方は以降、釣りが嫌いになってしまったとの事です……

旧北上川沿いの護岸工事は将来、海が見えなくなる高さまで堤防を築き上げるらしいです。海と共に生きてきた街と人が海から離される生活をしなければならない現実が未来で待っている。
これも生まれて欲しくなかった物語…でも、自然と共存しつつも尚、人の生命と財産を守る為には選ばざる得なかった選択なのだろう。
ここで生きる。文字に起こせば簡単であるが実際に生きていくのは本当に難しい事だ。
閖上でも感じたが…本当に自然の猛威というモノの恐ろしさを痛感させられる。


自分の目でその場に行って知る事の大切さ…
又聞きでは気付きづらい事が石巻にもあった。
まず知る事。そしてそこから一歩踏み出す事なんだろうな。

 

 

 

石巻→松島


 石巻を後にして次の目的地は日本三景の一つ松島。

 

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流石は日本三景のひとつにも選ばれている景勝地として人気の高い観光地。人が多い。まず「五大堂」を巡り、朱塗りの福浦橋を渡り島々を眺めつつ竜王の島「福浦島」へ。この松島にも津波が押し寄せたが、三陸地方よりも被害が抑えられたと聞く。
その要因とされているのが松島湾の島々が天然の津波防潮堤となった為だと。
これもまた自然の持つ強さの一端なんだろうな。

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にしてもこの日は風がやたらと強かった…
特に福浦橋を渡ってる時は遮るモノがないので強風の直撃を受けたwww

 

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で…駅に戻る途中の売店で松島名物である牡蠣(フライ)をいただく。
作り置きじゃなくちゃんと注文を受けてから揚げて提供してくれる。
さっくりとした衣と濃厚でクリーミーな身の食感がビールを求めてしまうwww
が、この日の晩も呑んだくれるのでここは泣く泣くビールは我慢。

 

 


松島→仙台(榴岡公園&仙台サンプラザ


 
 榴ヶ岡駅を出てすぐに視界に飛び込んでくる仙台サンプラザ

 

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訪れた時から遡る事ひと月前…WUGの七人はこの地で
最高のパフォーマンスを魅せたと聞く。
そして、ここからSSAへと物語を繋いだ。直に観る事は叶わなかったが長かったファイナルツアー終焉の地に来れたのは何とも感慨深く幸せでもある。

 

楽曲『7 Girls war』のMV撮影地の一つである榴岡公園野外音楽堂。

 

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 この狭いステージで撮影していた頃の七人が…SSAの13000人を前にして歌い踊る…
そんな未来の夢物語を想像していたのだろうか?
でも、彼女達七人は打ちのめされても諦めず直向きに闘い続けて実現させたんだよ。

 

 

 

予期せぬ巡り逢いと語らい

 

 宿に戻り…自分と機を同じくして仙台に来訪されていた
顔見知りのワグナーさんとコンタクトを取り呑みに行く事となった。
その方が何度も仙台に来られよく行かれる店『青葉の蔵』に連れて行っていただきました。

和装の雰囲気と個室が落ち着くお洒落な店で、料理が美味しかった。
特に、牛タンの燻製、鯖の胡麻カツ、金華鯖の一夜干し、仙台牛の炙り寿司は美味かった。

WUGの話は勿論、自分は閖上で見て感じて来た事を、その方は女川の事。そして石巻の事を話したり、共感出来る事やしみじみしたり、さまざまな想いを語り合ったのを憶えています。
何度も書いていることだが、こうして直にお会いし膝を突き合わせ酒を呑みながら話す…言の葉の温度が直に感じられる語らいというのは本当に尊い刻だと思える。
偶然なんだけども、互いに何かに引き寄せられた縁なのかもしれない。
本当、この巡り逢いには感謝。

 

 ワグナーさんと別れ、宿に戻って大浴場で旅の疲れを癒す。
やっぱり脚を伸ばして湯船に浸かるのは気持ちいいモノだな♪
で…部屋に戻りくつろぎながらテレビ観てたら
何だか聞き覚えのある声が聴こえるんです。


番組情報見たら…『かのおが便利軒』(再放送)?!!!


そう、まゆしぃ(吉岡茉祐さん)がナレーションを務めているバラエティ番組。


これまた予期しておらんかった『縁』の出逢いがあった。
この巡り逢いの奇跡に感謝しつつ
俺の巡礼の旅・宮城最後の夜は更けていくのであった。

 

(最終回につづく)

 

 

 

 

 

宮城巡礼紀行・初日 ~閖上の『今』という刻の物語

 この行動に俺が至った経緯と状況はいずれ当Blog内にて書き殴るとして…
3月26日~28日の二泊三日の旅程で東北・宮城の地へ巡礼の旅に行って来ました。

旅の目的は言わずもがな、Wake Up,Girls!聖地巡礼でもあるのだが……
昨年観劇した吉岡茉祐さんが出演されたナナシノ( )さんの舞台『希薄』の影響もあって、あの震災から八年の刻が経った現地の景色と今の刻を知っておきたいという想いだった。
おそらく行ける機はこの機が最適な縁で何かの思し召しだったのだろうと。


ちなみに、自分は旅行は殆ど行かない困った奴なので…
ロクな旅行記の文面にはならないでしょうが、この旅で感じたモノを忘れない為に
思いの丈をここに書き殴ろうと思う。
もし興味がありましたら、最後までどうかしっかり読んでいただければ…と。
今回は初日の模様をお届け致します。

 

 

 

 

 3月26日この日は平日。東京駅へ向かう京浜東北線は普通にラッシュ時の刻……
ただ、ラッシュ時のピークではなかったのでさしたる問題はなかったが。
東京駅から新幹線に乗り込み、仙台に到着したのは正午前。

 

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2016年の夏以来二度目となる仙台訪問に感慨深い想いが駆け巡る。

 

が、俺の腹の虫はそんなロマンチックな雰囲気を許してくれなかった…

 

胃袋の機嫌を満たすべく、まずは腹ごしらえする事にした。
仙台名物と言えば真っ先に思い浮かんでくる牛タンを食すべく
『味の牛たん喜助』で牛タン炭火焼き定食(塩)を頂く。

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厚くスライスされたタンの歯応えに舌鼓を打ちつつ白菜の浅漬けの違った食感で
とろろをかけた麦飯を一心不乱にかき込んでいく。
その最中、俺の脳内では孤○のグルメの勝利確定BGMが再生されておった。

 

 

 腹も満たされた所で、いよいよ巡礼の旅最初の目的地閖上へ向かう。
仙台から仙台空港線に乗り、美田園で下車し徒歩で閖上朝市付近へ向かいました。
まぁ…本来なら名取からバスが出ていて、そいつに乗れば済む事であり
旅程を組む際に大雑把な距離を調べてみたら……


この距離なら歩いていけるなwwwと感じたので徒歩という選択を下したのである。


向かう道中、辺りは田畑の広がる田園風景。
だが…道ゆく車の大多数は大型のトラックばかり。
次第に工事で通行止めになっている道が多くなって来て
自分が予め想定してたルートを迂回する事を余儀なくされる。


で、閖上斎場を過ぎた辺りで俺の視覚に
閖上の『今』を見せ付ける景色が広がって来る…

 

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瓦礫は既に撤去されてるが、未だ続いている堤防工事…
この情景を実際に見て、過去の惨状を訴え掛け説得力のある景色はない。
道ゆく大型トラックは工事現場へと資材を運搬しているのだろう。


そして…目的地である日和山と慰霊碑に到着。まずは慰霊碑にお参りし…鎮魂を祈念。

 

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建てられた慰霊碑の高さは押し寄せた津波の高さ(8.4m)だそうです。
黒の石碑は種を模していて、白の塔は『芽生えの塔』が上へと伸びていく姿を表現し
魂が天に昇っていくイメージを表してもいて、復興に向けた決意を新たにする事でもあるとの事。

 


そして、日和山神社にもお参り。
ここの石階段は所々破損していたり石が削られ角が磨り減って登りづらい。この階段も波に呑まれ波の力で削られたのだ。改めて自然の力の強さを思い知らされる。

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裏手に松の木があって、これは津波に呑まれず聳え立っていて
本殿の脇には閖上桜と呼ばれる桜の樹があります。
まだ開花には早かったが、蕾はきっちりと膨らんで来ていた。
しっかりとこの地で生きる強い意志が松と桜の樹から感じられる様である。


あれから『もう』八年じゃなく、『まだ』八年しか経っていない閖上の地。
閖上の朝市は再開されたが、まだまだ復興は行き届いてなかった。
これは違う事なのかもしれないけれど、この松と桜が懸命に今を生きて存在してる事は意味のある事。
犠牲に遭い亡くなられた人達の魂が宿っている様にも思えるし…魂を昇華させようと桜が美しく咲き誇るようにも思えて来る。俺のこの喩えは間違っているのだろう。でも感じざるを得ないのだ。
人と植物という絶対的な種の違いはあるのだけれども、魂に区別はなく同じ刻と地に生きて繋がりの縁があるのだと。

俺は震災から八年の刻が経って初めて閖上を訪れた。
ここに来なかったら絶対に分からなかった『今』の状況と景色。
写真や動画では分からない現地の空気感や生命の鼓動がこの地には確かにあった。
この地で生まれて欲しくなかった物語。でも…物語は終わっていなくて物語の続きは今も尚紡がれていた。

帰り道の道中公園があって…そこには元気いっぱいに公園を駆け回る子供達の姿がありました。歳は小学校の低学年位の子達だと思います。あの刻の頃に産まれたかまだ小さかった子達でしょう。この子供達は復興という新たな章の物語を紡げる次世代の存在。
悲劇だけじゃなかった。しっかりとこの地で生きる人の姿と未来へ希望を繋ぐ人達の物語が閖上の地にはあった。


 


 閖上を後にし、仙台市内へ戻って次に向かったのが……
7 Girls war』のMV撮影地のひとつである愛宕神社

 

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にしても…この神社。階段がクッソ長ぇ……


普段ならどうと言う程のモノでもないが、閖上に徒歩で行くというアホな事やらかし
結構なダメージ負った脚には非常に堪えるのでありましたwww
で…予約した宿が定禅寺通り沿いにあるので、勾当台公園前に向かう地下鉄に乗る。

 


勾当台公園

 

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野外ステージを眺めながら…七人の原初の楽曲『タチアガレ!』を聴く。この楽曲に巡り逢い、WUGの七人に惹かれていなければおそらく仙台に来る事はなかったと思う。感慨に耽った後、宿にチェックインして荷物を置いて仙台の夜の街に繰り出す。

 

 

で…訪れたのは、『二丁目酒場 総本店』

 

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疲弊した身体に染み渡る様であり…非常に美味いビールであったwww

そこそこに飲み食いして、経済を回す一助が東北へ繋がる切っ掛けになるだろうか?
微々たる事なのかもしれないが、動かなければ変わらない。


まだ宿に戻って眠りに就くには早すぎる刻だったので
ほろ酔い気分で『餃子の天ぱり』を訪れ、ラーメンと餃子をいただく。

 

(写真を撮るのを失念してしまった……)

 

宿に戻り、その日はサッカーの代表戦(ボリビア戦)がやっておったので観戦しつつ
部屋のユニットバスにじっくりと浸かり、明日の脚の回復を願いつつ就寝。

 


そして、この日に痛めた両脚は数日間俺を悩ませる事になるのであった……

 


(二日目に続く。)