巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

WUG楽曲 ライナーノーツ #19 Glossy World/無限大ILLUSION 2017

 WUG楽曲ライナーノーツ第19回は
ベストアルバム『Wake Up, Best!3』からこの二曲を紹介していく。

 

 

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 Glossy World/マキナX(三森すずこ

 


 ヴァーチャルアイドル(Vドル)・マキナXの楽曲。
作中、Vドル陣営は世界でも活躍している音楽プロデューサーである
早坂さんをプロジェクトに加え、この楽曲を引提げ世界に打って出て行く事となる。
最新のテクノロジーと最高レベルの楽曲との組み合わせが表現する世界観は
曲に銘打ったGlossy World(光沢のある≒光り輝く世界)を表現したものなのだろう。


 曲調は、奇を衒わないという感じのエレクトロ・ポップ調が特徴。
エレクトロ・ポップの特徴として挙げられておるのは
電子音を強調していてどこかロボット的な無機質な冷淡さを連想させる。
このような曲調にしたのは、ヴァーチャルアイドル≒テクノロジーによって
造られた存在であるという事を聴き手に強く印象付けさせる意図があるようであり
他のアイドルであるWUGとI-1とのハッキリとした区別化なのかとも思えなくもなくて
マキナXのキャラソンという面でこの楽曲を捉えて考えてみると
歌っている三森さんの歌声が無機質感的なものを自分は感じた。


 俺の全くアテにならん鈍感かつ雑な聴覚での解釈で恐縮だが……
あえて三森さんは無機質感を強調させるような歌唱をしていると思う。
私見だが、WUGとI-1の楽曲は人間くさい生々しさを感じさせる楽曲揃い。
だが…この楽曲でその要素を感じさせてはいけない。
それが仮想の存在と生身の人間との垣根のように思えるんです。
なので、この楽曲で血の通う要素を感じさせるのじゃなく
WUG、I-1楽曲とは一線を画した無機質なものを感じさせるのが肝要と思える。

 

 さて…この楽曲で自分が気になっているのは作中で誰が作詞したのかであるが…
作詞家についての言及が無いので、おそらくは早坂さんなんだろうとは思うので
彼が作詞したという事で独自考察させてもらう。

 

 退屈なリアルと 不満気なセオリー

 曖昧な笑顔で 何をごまかした?

 直感の引力 信じてみるなら 

 運命にできるよ 目映いGlossy Magic


 ―マキナX(三森すずこ)『Glossy World』より引用

 

 自身が面白いか、面白くないかを行動基準とし刺激を求めている早坂さん。
与えられた役割を高いレベルで完璧にこなす存在のマキナXに
自分の作った楽曲がどの様な相乗効果ももたらすのか?
ある意味で彼の未知への領域への挑戦という解釈にも捉えられる。
彼の直感がシャングリラ=理想郷(彼が理想としている領域)
あるいは早坂さんにとってのGlossy World(光沢のある≒光り輝く世界)へ
機械仕掛けの未知の存在=マキナXが導くと直感したのだろうかと思える。


 この楽曲はまだライブでの披露がされていません。(2018.9月時点)
WUGがカバーするなら楽曲の持つ無機質感をどう表現してくれるのかが
非常に興味深く、楽しみな所である。
 

 


 

 無限大ILLUSION 2017/なまはげーず

 


 秋田を拠点とするユニット『男鹿なまはげーず』の楽曲。
Wake Up, Best!2に収録されていたのはこの楽曲のショートバージョン。
フルバージョンが初披露されたのは2017年の冬の幕張の陣
Wake Up, Girls!Festa.2017 TRINITYでネクストストームが披露。
そして…先日のWUGファイナルツアーPART1・大宮公演にてWUGが披露した。


 ハードロック調の骨太感とエネルギッシュ溢れる力強い曲調に
抗い様の無い理不尽なモノに対して真っ向から抗う強固な意志と覚悟を表す歌詞
この二つの要素が見事に混ざり合い血の流れる『生命の歌』であり
何度打ちのめされようと再起し限界まで挑もうとする『闘いの歌』だと思えて来る。


 おっかねからって立ち止まる そいだばだめだ

 なまがまじな気持ちでアイドルやっでねぇ

 おめたち!私らは止まらない 覚悟しておけよ!


 ―なまはげーず『無限大ILLUSION 2017』より引用


 上記の節は台詞パートになっており、如何なる状況に追い込まれてもなお
真っ向から抗い、挑む事を諦めない不退転の決意と覚悟の漲る
言わば、この楽曲の『核』を成す重要な箇所だと自分は思える。
この辺りは『タチアガレ!』での吉岡さんのソロパートを彷彿させる
激熱なモノを感じさせてもらえる。

 

 新章にて事務所が無くなり解散したが、燃え滾る情熱と魂は持ち続け
そして、頑張るWUGを見て触発され
志を掲げ未来を切り拓き、夢を咲かせる為にフリーとして再起したなまはげーず。
自分がこれまでに書き殴ってきたWUG楽曲ライナーノーツシリーズ内で
呆れられるほど使ってきたフレーズで恐縮であるが……
この楽曲は、WUGの『タチアガレ!』I-1の『リトル・チャレンジャー』
ネクストストームの『レザレクション』ランガの『カケル×カケル』の系譜である


なまはげーずのアンセム・ソングと勝手ながら称させていただく。

 

 『Glossy World』『無限大ILLUSION 2017』この二曲も
WUG、I-1、ネクストストーム、ランガの楽曲陣に勝るとも劣らない
力の強い楽曲である事を自分の拙い語彙力と文で恐縮であるが
伝わる事を願いつつ本稿を締め括らせていただく。

 

 

 これまでに書き綴ってきたライナーノーツですが……
紹介の順番が変わっているのは読まれた方はご承知でしょう。
これは、最初に書いた『タチアガレ!』以外は適当なのでありますwww
あ……適当なのは紹介の順番のみなんで
記事の方は駄文ですが、自分の想いと魂を込めて書いておりますので
読んでいただければ幸いであります。